記録として 1

ワールドカップは、子供のころから、どこでやろうと、毎回、予選から全部観た。
でも、今回の南アフリカ大会は、(ベスト8が揃った)現時点まで
ちゃんと見たのは4試合。

このコラムは、1998年から書いているので、毎回ワールドカップの時期は
そりゃあ、もう、何本もサッカーをテーマに書いています。
今回まったく書かないのも、残念なので、記録として、書きます。

FIFAは、無回転キックに期待しているみたいだ。
なにしろGKが取れないキックなのだ。
今は蹴ることができる選手は少ないが(馬並みの背筋力が必要)これが一般化すれば
得点力がアップすることは間違いない。そうすれば、アメリカで人気が出るかもしれない。

ジャブラニ(WC公式球)採用は、そういうFIFAの意志表示なのかなと思いました。

でも、このボールで引退に追い込まれる選手は、多い。
もう、回転をかけ、コントロールするキックは、時代遅れ。
年々、入りにくくなっていたFKも、このボールの登場でキッカーは総入れ替え
となりつつある。(日本でも、これがおきました)

ただ、多くのサッカー好きが懸念したように、このボールと無軌道キックは
代表チームへのモチベーションの低下とあいまって、戦術崩壊を生み
(結局、少々遠いとこからでも、無回転のミドルシュートを蹴って、GKが
 弾いたところに詰めればいいんですから)
結局、ディフェンスの強化が進むことになり、ディフェンシブで得点が少ないゲームが増えた。

(予選で最も点が入ったゲームは、大雨でボールの特質が消えた試合でした)

無回転だけのせいじゃないけれど、決勝トーナメントは、南米チームが躍進。
戦術が機能しないのなら、パッと集まって強いのは南米です。
これも、サッカー好きは、みんな予想していた。

ただ、なんだかんだ言っても、サッカー利権は、ヨーロッパが握っているので
これは、ゆり戻しが来るでしょう。イギリスとイタリアで視聴率がかせげないと
シャレになりませんからね。本音は、ヨーロッパとアフリカ中心でやりたいんです。
アフリカのサッカー関連も、モロモロの欧州利権が深く食い込んでいるみたいですしね。

FIFAは、何か、またやってくると思います。
彼らは、いつもやり方が露骨なので、ちゃんと見ていればわかります。
だいいち、FIFAの役員なんて悪相ばっかりですよ。

日本は4試合やった。ちゃんと観たのは2試合と半分(前半だけで寝てしまった)

あの監督は、タイプでいうと、「臆病なリアリスト」です。

現有戦力で、最も勝つ確率が高いやり方でやりますよ。
そりゃ、おもしろくないですよ。でも勝ち進むほうがいいでしょ。
その確率が高いのは、これです。
勝っても自分のおかげとは言いませんけど、負けても私のせいじゃない。
これが現実ですよ、というサッカーです。。。

冴えたこともしないけど、大きな失敗も犯さない。

優秀な官僚みたいなものです。

ただし、ミスも多かったと思います。

まず大会前の大胆な変更、なんて言いますが、自分で練ってきたチームですからね。
ボールの特質とか調子の善し悪しを言うならば、決断は遅すぎた。
結局、チームを作ったり、育てたりはできなかった、ということです。

ゲームの読みは、かなり間違ったんじゃないでしょうか。
ゲームの途中で大幅な修正を迫られていた様子が伺えます。
デンマーク戦もなんだか最初は、バタバタしていて、点が入らなかったのは
単にラッキーだった、としか言いようがない。

今回は、デンマークのDFは酷かったし、カメルーンも自滅しただけだと思います。
パラグアイは、ちょっと日本の最終ラインを甘く見ていた。
いつか入るだろう、一点で、逃げ切れる、というサッカーをしてました。

いつも、同じスタメンで、交代のパターンも同じ、というのもリアリスト特有の
言い訳ありきの「逃げの戦略」だった。冒険できなかった。

代表の人選も下手だった。控えは多彩なカード、選択肢であるはずなのに
バリエーションが少ない単なるスペアだった。

PKでも決断できなかった。
失敗した選手は明らかに、ゲーム中から、センターリングも当たってなかった。
人選ミスだと思います。
日本の若いGKは、今のところ、秀でているのは、度胸と、キックの距離だけです。
なぜPKの可能性が出てきたときに、あらかじめ、かえておかなかったのか?

こういう分析は、協会の会議では、出るでしょうし、サッカー雑誌には載るとは
思いますが、新聞や雑誌では書きにくいムードみたいですね。

岡ちゃんに謝れ、みたいなムードは、最初は冗談かと思ったら、なんだか
監督批判をした人をつるしあげる、みたいなことになっていてコワいです。

で、私は、やっぱり、南アフリカの日本代表はつまらなかった。
ディフェンスは、すばらしかったし、みな献身的だったと思うけれど。。。
選手は、このチームでまたやりたいとは思っても、この監督とやりたいとは
感じなかったんではないでしょうか。


例えば、日韓大会のアイルランド、ドイツ大会のメキシコは、すばらしかった。
ベスト8、16どまりの結果でも、予選敗退でも、人々の記憶に残るサッカーはできる。

ワールドカップは、あと、数試合は見ようと思います。
やっぱり、あれだけ好きだったサッカーが、今後どうなるのかは、ちょっと気になりますから。
終わってから、何か書きたいことがあれば書きますが。


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