2000年06月


 
06 / 01

炭(すみ)が見直されている。

よい炭は、昔から焼き鳥を焼くには、欠かせないものだったが、 最近はその消臭効果や水をきれいにする効果が注目を浴びている。

マウスくらいの小さなものならひとつ300円ほどで手に入る。 それを下駄箱(げたばこ)や、トイレなどに置いておくだけで 効果を発揮する。半永久的に効果が持続するということもあって 家庭の中でも使われることが多くなった。

バーベキューなどでも炭に落ちた油の煙(けむり)で、肉が 燻(いぶ)されよい味になる。 焼き鳥を作るのは、いろいろとコツがいるそうだが、とり肉を 切って、塩をふり、よい炭で焼けば、日本の普通の居酒屋よりは 美味しいものができる。
お試しください。

 


 
06 / 06

最近、日本で売られている車には、10万円程度のオプション料金を 払うとカーナビが付いてくる。 カーナビゲーションシステムのことだ。

最近のものは、よくできていて、目的地を入力すれば、一番早い道を 探して教えてくれるし、今の時間帯は、この道のほうがいい。 などと、抜け道も教えてくれる。

外国人によく指摘されることだが、日本では大きな道を除いては 道に名前が付いておらず、ひとつの道が途中でいろいろと名前が変わることも多く、分かりにくい。
東京では、道は複雑で、タクシードライバーも東京の地理に詳しく なるまでは10年かかるなどと言われる。

そのうち、東京のタクシーには、カーナビが搭載(とうさい)される ことになるかもしれない。

 


 
06 / 17

戦後まもなくは、東京のタクシーは、神風(かみかぜ)タクシー などと呼ばれ、評判が悪かった。

乗車拒否(じょうしゃきょひ)も 多く、わざと遠回りして高い料金を請求(せいきゅう)するドライバー も多かったそうだ。

その後、ずいぶん改善された。規制(きせい)も厳しくなった。 しかし最近は、その規制で守られた業界が不透明(ふとうめい)で タクシーの料金が均一(きんいつ)であることに批判が集まっている。

自由化の波(なみ)は、タクシー業界にもやってきた。本格的な 競争がはじまれば、現在のタクシーの台数は激減するかもしれない と言われている。

 


 
06 / 08

意外と知らない人が多いが、夏は、日本では、麦茶(むぎちゃ)を 飲む。
冷やして飲む。 最近は、パックの麦茶がよく使われる。
水とパックをいっしょに 入れて、1時間ほどでできる。

夏の飲み物には、カルピスもある。 これは、甘いジュースで、濃縮(のうしゅく)した液が売られている。

知人がこのカルピスをスペインに住む日本人の友人に送ったところ 半月後に、「あと10本送ってくれ」と手紙が来たそうだ。

特に美味しいものでもないけれど、記憶と結びついた飲み物、食べ物 というのはありますね。

 


 
06 / 12

東京の中心にある神田(かんだ)という所は古本屋が集まっている。
ほとんどが日本の本だが、英語の本や中国語の本も多い。

3年ほど前、ハンガリー語の辞書を探したが、すぐに見つかった。
200件以上が狭い地域に集まっているので、100メートルも歩くと たいていの本を見つけることができる。中には古い版画(はんが)や 相撲(すもう)専門の店などもある。

 


 
06 / 13

外国人にも焼き鳥が人気があることを日本人に知らしめたのは、 アメリカのカーター大統領だ。

彼が来日した際、日本の寿司屋や、焼き鳥屋に立ち寄り、日本食を 楽しんだ写真は一躍(いちやく)有名となった。 カーター大統領と言えば、焼き鳥。というほどだ。 海外の日本大使館でもパーティーの際は、必ず焼き鳥が出て人気と なるそうだ。

寿司の場合は、生の魚が苦手というひとは多いのでメインでは出されない。
テンプラは、つゆがおいしくない。 という声を時々聞く。
焼き鳥は、安心して食べられるということ だろうか。

とり肉の値段は日本では安い。100グラム100円ほどだ。 しかし、とり肉ほどここ20年で味が変わったものもないと言われる。
簡単に言うと、味が薄くなり、油が多くなった。ブロイラーと呼ばれる 工場のような養鶏場(ようけいじょう)で育てられたにわとりは、 同じ味がする。卵も同じ。

若い世代の日本人は、外国でとり肉を食べると、味の濃さに驚き、 あまり美味しく感じないということだ。

 


 
06 / 14

韓国人の知人に「南と北はもう違う国だ」という意見はないのか ときくと、「それを言うのは、まだ表面的にはタブーです」 という答えが返ってきた。

「歴史的」と言われた南北朝鮮(ちょうせん)の会談(かいだん)では、どのように握手するか とか、どこに行くか、といったことが話題になっている。

今回は具体的な話し合いは行われないようだが、主に経済関係を 強化する方向で進むことは間違いないようだ。 韓国には多くのコンピューター会社があり、北朝鮮には質のよい 安い労働力がある。

それぞれ今後に向けてしたたかな戦略をもっているようだ。
両国には政治を超えた複雑な感情がうずまいている。

韓国に帰国した知人にもう一度、同じ質問をしてみたいものだ。

 


 
06 / 15

私の知人はスコットランドで3ヶ月静養(せいよう)していた。 ほぼ毎日、パブに通っていた。

しかしそこは、地元(じもと)の人 しか行かないところで、英語の下手なへんな日本人が注文しても 後回(あとまわ)しだった。

ある日、パブに入ろうとするとひとりの老人が出てくるところだった。 知人はドアをあけて、「どうぞ」と通した。 続いて、3.4人ほどの老人が通った、最後の老人はニコリと 笑いかけてくれた。 翌日、またパブに行くと、どうも様子がおかしい、ウエイターの 愛想(あいそ)がいい。

店を出ようとしてお金を払おうとすると 「いらない」という。ウエイターが親指で差す方向に先日の 笑いかけてくれた老人が座っていた。 それからパブでいろんな人が話し掛けてくるようになった。 充実した夏を過ごすことができた。

ドアをあけたり、席を譲ったりすることは特別なことではないけれど 外国では
このように効き目があることもあるという話。

 


 
06 / 16

今日はあまりきれいな話ではありません。 男性2人の会話。共に30代

「おはよう」
「おはよう。あのさ、朝から何だけどさ」
「なに」
「けさ、うんこ踏みそうになっちゃった」
「え、犬の」
「あたりまえでしょ」
「藤崎(ふじさき)さんって、そんなに田舎だったっけ」
「いや、会社の前だよ」
「へえ」
「でさ、なんだか小学校のころ思い出したよ」
「ああ、おれの時は、うんこ踏んだやつは、一日中『くさい』って 言われてたな」 「そうそう、『バリヤ!(barrier)』って言ってね」
「ああ、そういうのあったなあ」
「それにしても、新宿のまん中に犬のうんこがあるとはねえ」
「マナー悪いよな」

 


 
06 / 20

日本では国立、公立(こうりつ)の大学と私立の大学がある。

大学の数は多すぎて、試験を受けなくても入ることができる私立の大学は 多数あるとのことだ。 私立の大学の学費は1年で75万から100万円ほど。入学する時にもお金が かかるので、4年で500万ほどかかると言われている。

先日、私が卒業した大学にビルゲイツ氏が招待された。彼はスピーチをし 短い質疑応答(しつぎおうとう)に応じた。 日本の企業との話し合いのついでに立ち寄ったというのが実情のようだ。 この大学は、ゲイツ氏に学位(がくい)を与えた。

私は、この大学に入るために、少なくとも一年は勉強した。500万円は 私の家庭にとっては、少ない額ではなかった。

私はゲイツ氏には、何のうらみもないし、マイクロソフトは必要以上に 批判にさらされていて同情もするが、この大学の対応にはちょっと納得できない。 そもそもこの大学には、コンピューター関連の学部はなかったはずだ。

ともかく、ゲイツ氏は、これで私の先輩(せんぱい)となった。 彼の近くにいる人で日本の事情に詳しい人は、彼に教えてほしい。 日本では大学の先輩というのは、後輩(こうはい)に食事くらいはおごるものだ。 ということを。

こんど来日した際は、頼むよ!ゲイツ先輩!

 


 
06 / 22

外国で起こった事件を自分の国の事件に置き換えて考えたり あるいは、自分の国の将来を見たりすることはよくあることだが、さっぱりわからない事件というのも
ある。

フーリガンというのはなかなか解釈が難しい。 サッカーファンなのだろうか。
それともサッカーは単に名目(めいもく) にすぎないのだろうか。

2002年は日本と韓国でワールドカップが行われることになっている。 ワールドカップを主催する国は、ビザの審査なしに入国を許可(きょか) しなければならないそうで、これを機に不法滞在者(ふほう たいざいしゃ)が増えるのではないかと政府は戦々恐々(せんせん きょうきょう)としているそうだ。

日本の入国審査は厳しい。もう少し大人しくしていないとイギリス人は 2002年から入国できなくなるかもしれませんよ。

 


 
06 / 23

日本でバレーの世界大会が行われている。

オリンピックの出場権(しゅつじょうけん)がかかっているそうだ。

「バレーの大会って、どうしていつも日本でやるのかな」
「ああ、それおかしいね。多分、お金を出しているんじゃない」
「多分ね」
「イタリアとか強いんでしょ」
「そうらしいね。最近は。プロがあって、国内でも人気があるって」
「へえ、あの美人のエース、名前なんだっけ」
「カッチャトーリだったかな」
「ああ、おいしそうな名前ね」
「スパゲッティカッチャトーリって、本当にありそうだな」
「イタリア人の名前って、おいしそうなの、多いよね」

今、日本ではイタリア料理が人気で、安い店がどんどん出来ている。
先日、デパートの食堂のフロアに行ったら、9店のうち7店が イタリア料理だった。

 


 
06 / 27

先日行われた日本の選挙の評価はいろいろとあるようだが、外国のメディアなどでは 低い投票率(とうひょうりつ)や実質的な変化のない結果(けっか) に批判的な論調(ろんちょう)が多いようだ。

キーワードは不景気(ふけいき)と公共事業(こうきょうじぎょう) だろうか。

日本の政治は複雑でわかりにくい。例えば、日本で最も共産党 (きょうさんとう)がいちばん強い地域はどこかわかりますか? 答えは京都。古く保守的な土地(とち)と言われる場所だが なぜか政治は違う。

これからどうなるのか? これも私にはさっぱりわからない。分かっていることだけでも 説明しようとすると、あまりの複雑さに、うんざりしてしまう。

はっきりしているのは、定数(ていすう)は480で、わかりやすい 主張をする政党はがんばっても30くらいしかとることはできない。 なるべくあいまいな、ぼんやりとした政策(せいさく)をもった 政党しか多数をとることはできないということだろうか。

しばらくの間は、あたりを見回しながら、おそるおそる政治を進める 時代が続くということだ。 つまり特に日本の政治に興味のある方を除いては、研究するに価しない とも言えるだろうか。

 


 
06 / 28

選挙が終わったとたんに火山(かざん)が噴火(ふんか)しそうになりメディアはそちらに行ってしまった。もう、すでに選挙などなかったかのようである。

日本には火山が多く、富士山(ふじさん)もそのひとつだ。 国土の70%以上が山林で、水害や地震(じしん)も多い。国としては 「維持費(いじひ)」がかかるほうだと言えるだろう。

今年に入って2度、火山の噴火が起こったが、2度とも気象庁 (きしょうちょう)による予知(よち)で被害者はでなかった。 地震予知に関しても世界の中で進んでいるそうだ。

今回は東京から離れたところにある離島(りとう)の火山の噴火 が始まっている。住民は安全な地域に避難している。 食料の確保など最低限の生活保証はされているそうだ。

不謹慎(ふきんしん)かもしれないが、子供のころは、天災(てんさい) は楽しみだった。

台風が近付いてくると、意味もなくお菓子を買ったりしていた。
停電(ていでん)でろうそくをつけたりするのもわくわくするものだ。
他の地域が災害にあって、体育館に集まったりしているのをニュースで 見ては「うらやましい」と思ったものである。

好きな女の子と同じ屋根の下で生活ができるのだ。

 


 
06 / 29

日本でテレビを見ていると、時々、チャイム(chime)の音がして 画面(がめん)の上に文字がでる。

緊急(きんきゅう)のニュースや地震などの情報が表示される。 もちろん、重要なニュースの時は、番組を中断(ちゅうだん)して ニュース番組が始まる。

先月は、少年犯罪(はんざい)のニュースが立て続けに起こった。
チャイムの音に「また、少年の犯罪か」と感じたものである。
今月は、小渕(おぶち)首相や大物(おおもの)政治家の死が 続いた。
すると、チャイムの音は死亡のニュースかなと 反射的(はんしゃてき)に考えるようになる。

ここ2.3日は、火山の噴火(ふんか)のニュースの関連で地震の ニュース速報(そくほう)が多い。

今日は、チャイムの音で、また地震かとテレビ画面を見ると 警官(けいかん)が殺害され、犯人はピストルをもって逃走中との ことだった。

数分後、また、チャイムがなった、今度は自衛隊(じえいたい)の 飛行機が墜落(ついらく)したとのことだった。

「警官が殺されたぐらいでチャイムが鳴ってたら、テレビなんか うるさくって見てられないよ」という国もあることだろう。

速報を出すかどうかの判断は、各テレビ局がやっているらしいが まあ、ほとんど横並(よこなら)びである。

たまには、イギリスのように首相に子供が生まれたというチャイムでも 聞きたいものだ。

 


 
06 / 30

中国人と日本人の会話。共に男性

「きのう、新聞みましたか」
「うん、ざっと目を通したよ」
「遺伝子(いでんし)の研究で寿命(じゅみょう)が1300年になるらしい
  ですよ。」
「へえ。1300年ねえ。中国で1300年前だといつかな」
「唐(とう)ですね。」
「楊貴妃(ようきひ)のころか。日本は奈良(なら)時代」
「そのころの人がまだ生きていることになりますね」
「紫式部(むらさきしきぶ)はハリウッドでシナリオ書いてるかな」
「あ、源氏物語(げんじものがたり)を書いた人ですね」
「そうそう、清少納言(せいしょうなごん)は雑誌にコラムを書いてるかもね」
「ああ、なるほど。中国は人口問題がたいへんですよ」
「ああ、そうか、そうか。今の政治家があと、1000年以上生きてるのはちょっと
  困るね」
「いやあ、ほんとに困りますよ。それは」

 


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