とりかえしがつかない

みつばを茹ですぎた。

みつばというのは、野菜のこと。
おひたしにすると美味しい。

おひたしというのは、いろいろな作り方があるが、簡単なのはさっと熱が通るくらいに
塩茹でして、冷やし、すりゴマなどを振りかけて軽くしょうゆをかける。

みつばは、市場で出回っているものは、きれいだが、茹でると風味が失われる。
仕方なく、化学調味料をかけて食べるのだが、こうなると青い野菜なら、何でも
いいような気がしてくる。

その点、近所の農家で作ったような野菜は、この化学調味料は不要。
野菜独自の風味がして美味しい。
風味という言葉の定義も難しいが、香りが呼ぶ味わいというようなものだろうか。

おひたしは、茹で方が難しい。
少し歯ごたえが残るくらいがベストで茹ですぎると、食べられないことはないが
歯ごたえという重要な要素を失ってしまうのだ。

麺類を茹でる時も、茹ですぎには注意だ。
最近は、「アルデンテ」という言葉も一般的になってきた。
スパゲティも茹ですぎず、少し歯ごたえを残す茹で方が一番美味しいのだ。

これは、うどんも、そばも同じことだ。

ただ、日本の麺は、小麦粉などを練っただけということが多いので茹でた後に
冷水にさらし引き締めてから、食べることが多い。

食べ物というのは、味だけではなく、見た目や香り、歯ごたえなどいろんな要素が
揃って、始めて、美味しい、ということは、人類に共通する感覚ではないだろうか。

それにしても、見るからに美味しそうなみつばを茹ですぎてしまうというのは
コラムが一本書けるくらい悲しい出来事なのである。


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