Who cares?

子供のころに見たアメリカ建国200周年のイベントでのバレエが今でも頭に焼き付いている。

あれはヌレエフだったか、バリシニコフだったか。忘れてしまったが。

ニュース映像では、「ソビエトから亡命したダンサーが Who Cares?という曲で
踊るというのは、ちょっとした皮肉でもあります」と解説していた。

どうも最近は、子供が学校でいじめられ自殺したり、幼児を虐待(ぎゃくたい)して
死なせた、といったニュースが多い。

ある病院は、子供を養うことができない親のために、子供を捨てるためのポストを作った。
育てることができないなら、ここに捨ててくれ、ということらしい。このことは、議論を
呼び、討論番組などでも、賛成派、反対派が活発な議論をしている。

老人を介護しきれなくなって、殺害したり、自殺したり、というニュースも多い。
子供は育つ喜びがあるが、老人は日々、できなくなることが増えるだけだ。
こちらのほうが、逃げ場がないのかもしれない。

晩年のジャズミュージシャンが日本で活躍することがある。

日本には、少ないけれども、安定した数のジャズ愛好家がいて、彼らが日本人に
受けそうなスタンダードナンバーを録音させて、コマーシャルで使ったりしてブームを
煽る。そうやって作られたCDは多いが、残念ながら、どれも気の抜けたコーラのように
味気ないように思う。

少々の小金を貯めた老ジャズミュージシャンは、愛想を振りまきながら来日しライブには
紳士風の年配の老人ファンが隅で見守り、新しくCMや雑誌で知った若い女性で満員に
なる。

確かに、ジャズは、全盛期を過ぎ、かつての伝説的なミュージシャンも人々から忘れられ
地味な年金暮らしをしている。彼らにとっては、願ってもない臨時収入かもしれない。

老いたミュージシャンを高額のギャラで呼びつける、というのはあまり品のいいこととは
思えないが。

日本で人気のあるジャズとは、女性ボーカルならハスキーで軽くスイングするタイプ
アニタオデイなんかは、まさに日本人好みだった。アニタオデイは、先日、亡くなった。

このコラムは、アニタオデイの名盤 This is Anita の中のガーシュインの名曲
Who Cares? を聞きながら思いついたことを書きました。


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