マンガ大臣

今から20年ほど前、マンガが好きな大臣がいた。
みるからに、いじめられっ子の風貌で、背が低いその人物は、自分からはマンガ好きである
ことは公言しなかったが、日本のアニメが世界的に有名になりつつあったころで
「マンガ好きの大臣」としてとりあげられることもあった。

しかし、当時は、政治家がマンガが好きであることを公言するのは憚られるような
雰囲気があった。
その人物が恥ずかしそうにマンガのことを話す様子から、本当に好きなのだなということが
伝わってきたことを覚えている。

あれから20年、マンガは「コンテンツ」などと呼ばれ、大きな産業となり、貿易立国の
武器となった。

どの政治家にアニメやマンガについて尋ねても、「いまや日本を代表する文化ですから」
などと答えるようになり、みずからマンガ好きであることを公言し、人気を得ている大臣も
いる。

ただ、政治家や財界人が語るマンガの話は、どうも後味がわるい。

野球もサッカーも、マンガも、みんな「コンテンツ」と呼ぶ人々はどうも信用できないような
気がするのは、私だけだろうか。


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