少しでも楽しく

テレビが普及してきたころ、これで、もうラジオは用無しになったと
言われたそうだ。

筆記具も同じ。15年ほど前までは、キーボード入力は日本語に
向いていないなどと散々言われたものだが、あっという間にパソコンは
普及し、筆記具は売れなくなってしまった。

ただ、鉛筆は、シャープペンシルの台頭で、随分、影が薄くなったものの
小学校の低学年では使われているし、キーボード入力に疲れた大人の間でも
使われていて、全盛期ほどではないが、人気は、回復しつつあるらしい。

ボールペンは生き残った。

宅急便などを出すときに、カーボンコピーの用紙に書かねばならないことがあり
ボールペンは欠かせないからである。
住民票などを市役所で申請する時も鉛筆はダメ、見ているとほとんどの人が
ボールペンで書いているようだ。

万年筆はどうか。

日本では、100年ほど前から万年筆は普及していて、当時の作家はドイツの
万年筆を愛用していたそうだ。

戦前から日本でも万年筆のメーカーができ、粗悪品もあったそうだが
品質も上がっていった。
現在は、4つほどのメーカーが細々と作り続けている。

30年ほど前のことを考えてみると、万年筆は、大人の筆記具だった。
子供は皆、大人になったら、万年筆で書くようになるものだと考えていたし
そのころの大人は、子供のころ、筆で書いていたこともあってか、ボールペン
よりも万年筆の書き味に親しみを覚えていたようだ。

当時、高校や大学の入学祝の定番は万年筆だったが、若い人には万年筆を
使う機会もないので、使わないまま、押入れの奥にしまうことも多かった。

現代は、万年筆を置いている店を探すのは難しい。
地方都市では中心地の大きい文具屋に少し置いてあるだけ。
インクは、大手の会社のものが2種類ぐらいしかなく、その他は取り寄せないと
買えない。

今、日本でいろんな種類の万年筆を一度に見るには、インターネットのオークション
しかないようだ。
オークションサイトでは、常時4000本ほどが出品されている。
面白いもので、こういうものは、使う人間が少なくなると市場は小さくなるが
それに反比例して、中古やオークションの熱気は高くなる。

インクもネットで買うのがいいようだ。万年筆は今やマニアのものとなった
ようだが、マニア御用達の店のサイトがある。


ところで、キーボード入力ばかりだと漢字を忘れることが多い。
最近、漢字の練習をしなきゃと思い立ったが、今ひとつ気が進まない。

そこで、何かひとつ、書く喜び、のようなものがあれば、単調な漢字の練習も少しは
楽しくなるのではないかと、万年筆で書くことを思いついた。

インクもいろいろ楽しんでみようと考えている。
ウォーターマンのハバナとか、モンブランのターコイズブルーはいい色だ。

漢字は、結局、書いておぼえるしか、ありませんからね。
少しでも楽しくなれば、万年筆の効用もあるというものです。

ついでに言うと、私は最近、ラジオばかり聞いてます。


日本で最大のオークションサイトの万年筆のカテゴリー

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