Let my children hear music

チャールズ・ミンガスといえば、これ。

オーケストラ作品のように、第一楽章、第二楽章、というような構成になっている。

チャーリー・マリアーノは、他の作品同様、これも、別録りだったかもしれないが
ここでも、やっぱり美しいサックスを吹いている。

マリアーノは、この時期のミンガスにとっての、ジョニーホッジスということらしい。
木管的なやわらかいアルトの音が好きなんだと思う。

それにしても、マリアーノの演奏は、あまりにも情熱的で、逆に
どういう気持ちで演奏していたのか、わからなくなってくるようなところがありますね。
不思議な人です。

ミンガスは、オーボエが好きみたいだ。

他の曲でも、オーボエに重要なメロディを吹かせていることがあって、これが
やっぱり、印象に残る。

ミンガスという人は、曲も演奏も限りなくセンチメンタルだけれど、甘ったるくならない。
ちょっと不思議だけれど、そこが、芸術家としての「品のよさ」ということかもしれない。

いい顔をしている。ちょっとああいう顔のミュージシャンは、なかなかいません。
時々映像で見かけるシャイな笑顔もいい。

晩年は、演奏に参加せず、座っていただけだったことも多かったらしいが
それでも、ミンガスが生きて、聴いていた頃のミンガスチルドレンの演奏と
亡くなった後の演奏は、何かが違う。

人が死ぬ、というのは、こういうことなのだ、と気づかせてくれる。

知り合いの子供の前で、このCDを、かけてみたことがある。
楽しんでいたかどうかはわからないけれども、大人しく聴いてましたよ。
途中に出てくる動物の鳴き声で、「アッ!」という顔をした。

ミンガスという人は、ミュージシャンには尊敬されているが、一般の評価は
それほどでもないみたいだ。

何か、ジャズの歴史を一人で背負っているような印象もあるけれど
だからといって、リキむでもなく、ただ、音楽を生きた人だ。

ミンガスの音楽は、いつも、何を聴いても美しいし、本当の理解者には
尊敬され、愛されている。
まあ、それでいいじゃないか、と思うのだ。

Let my children hear music を聴いても、何も感じないという人とは
友達にはなれそうにない。



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