踊る大臣

選挙が始まった。

今回は、与党である自民党(じみんとう)と野党第一党である
民主党(みんしゅとう)の一騎打ちになり、政権が変わるのではないか、と言われている。

海外のメディアでは、日本の左傾化とか、変革への期待、などと報道されて
いるようだが、ちょっと壁紙を変えてもいいかな、程度のことではないでしょうか。

ジャーナリストというのは、過去の図式にあてはめないと記事が書けない
という傾向はありますが、日本に滞在している外国人記者というのは、特に
そうですね。

ああ、これは、記事でとりあげそうだな、こういう切り口で、こう書きそうだな、というのが
ことごとく、予想の範囲内なのだ。

ところで、私が住んでいる選挙区は、民主党は、候補者を出さないそうだ。
こういうのを、民主党の空白区(くうはくく)と呼んだりする。
無風選挙(むふうせんきょ)、という言葉もある。何をやっても、与党が勝つ選挙区という意味です。

これまで、ほとんど勝ち目がないという選挙区でも、今回は、可能性がある
ということで、民主党は、かなりの候補者を立てた。
民主党が候補者を立てないのは、全国でほとんど唯一と言ってもいいくらいらしい。

私は、支持政党などない。
政治家なんて、明日、どこかの図書館の司書と全員、入れ替わったって、そんなに問題は
ないはずだ。

それにしても、なんとなく、今回の選挙は蚊帳の外にいるカンジです。

自民党の政治家は、必死。

大物政治家も、人が集まるところには、必ず顔を出し、笑顔で、お辞儀をする。
若者の携帯電話で一緒に写真を撮ってくれ、というリクエストに引きつった笑顔で応える。

盆踊りのやぐらは、町ごとにあるので、選挙区には、毎日、盆踊りをハシゴしていた。
信じられないかもしれないが、今年の夏は、日本の政治家は、踊りまくっていたのだ。

メディアでは、公平性を期すために、候補者をとりあげる際は、同じ選挙区で
立候補した他の候補者もほぼ同じ時間、とりあげなければならないと考えているようだ。
泡沫候補(ほうまつこうほ)の扱いは、短いが、それでも映像と簡単な主張は紹介する。

今回の選挙を見た人々は、次の選挙で、注目される選挙区で立候補すればメディアで
とりあげてもらえると考えるに違いない。

次の選挙では、テレビのニュースなどで

「この選挙区では、自民党が優位と言われていますが、民主党も追い上げています
めん類ネットワークの、斉藤候補は、そばは健康にいい、という主張を柱に、、、」

ということになるのだろうか。

アメリカでは、ネットで資金を集めたりキャンペーンをしたりと、ネットの活用は進んでいるが
日本では、選挙が始まったら、一切、活用してはならない、ということになっている。
更新は、できない。チャットも、ブログもダメ。

雑誌や新聞のサイトも、選挙のネット報道はかなり気を使っているし、連載ブログなどでも
候補者や政党の名前を出さないように、と言われるらしい。

おかしなのは、個人のブログでも、特定の候補者や政党に関して、強い主張をしては
いけないというムードがあることだ。

バカバカしい。

選挙中に、個人のブログで政治的な記事が書けない国なんて、世界の笑いものです。



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