ハードの国

日本には世界一厳しい消費者がいるので、技術が高くなった。
という意見は多い。

確かに、高いもの、特に車や電化製品を買う場合は、なにより性能重視で
じっくりと比較検討してから買う、という人が多い。

以下は、ある雑誌の新製品の解説の文章。

電化製品を買うのが好きな、比較的、高齢の人々を意識してやさしく解説してある
という評判の雑誌だ。つまり、マニア向けではなく、あくまで一般消費者向け、ということを
お忘れなく。

まずは、テレビの説明。

階調性が滑らかで、フェーストーンもニュアンスが豊か。
黒の締りが力強く、色つきも少ない。

「階調性が滑らか」というのは、よくわからないが、例えば青でも光が
あたっているところと暗いところがあるが、その変化がわからないくらい細やかだ、ということ?

「フェーストーン」は、辞書に載っていなかったが、face tone だろうか?
顔の色のこと?

「黒の締り」は、テレビの映像の質の説明でよく使われるが、わかるようでわからない表現だ。
黒の色が濃い、ということだろうか?

「色付き」は、黒の色付き、ということだろうか。黒が混じりけのない、純粋な黒である
ということ?

次に、ステレオアンプの説明でよく出てくる表現。

音の定位がしっかりし、音場の広がりもなかなか。

「定位」は、ステレオの解説で必ず出てくる言葉で、右と左のスピーカーから出てくる音が
うまい具合にまざり、スピーカーの真ん中で演奏しているような印象があるかどうか
というようなことらしい。

「音場」は、英語だと、acoustic sound field ということだが、これの「広がり」というのは
どういうことだろうか。オーケストラの「音場」と、ピアノトリオの「音場」は、当然違うのだろうか?

日本で人気があるハードディスクレコーダーの解説。

ハイビジョンは、TS(他社でいうDRと同じ)モードのほか
AVC録画のTSEモードでも効率的に記録もできる。

これは、もう、完全にお手上げ。ゼンゼンわかりません。

こういう雑誌に出てくる評論家や編集者は、なんとなく、似ている。
メガネをしている人が多く、地味な色のシャツを着て、ツイードのジャケットなんかが多い。
地方の国立大学の理科系の大学院生、というカンジでしょうか。

こういう人達が日本を支えているのかもしれません。



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