まくら

まくら、というのは、寝るときに頭の下に敷く「枕」というのもありますが
これは、もうひとつの別の「まくら」のお話し。

落語は、ステージの真ん中に座布団とマイクがあり、そこに噺家(はなしか)とか
落語家(らくごか)と呼ばれる人が着物を着て座り主に江戸時代の話を聞かせる芸で
東京や大阪には、専用のホールもある。
だいたい20分から45分くらいの長さの話が多い。笑わせたり、泣かせたり。

この話しの前の導入部分を「まくら」と呼ぶ。

今日の天気の話しから、最近の出来事、オリンピックとか政治とか景気の話題に
移り、「まあ、同じようなことは、昔もあったんです」と、いよいよ
本筋に入っていく。

で、今日考えていたことを、このまくら風に書いてみます。

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えー、ワタクシなんぞは、師匠がいて、兄弟弟子がいるといっても
言ってみれば、個人事業主でして、まあ、今風に言うとフリーランスですな。
全部、自分でやんなくちゃいけない。

そこへいくと、カイシャ、というところには、ブカっていうのがいるらしいですな。
聞くところによると、もう、うじゃうじゃいる。
みんなが、ほとんど誰かのブカ、ということだそうで。

一人シャチョーって人がいて、あとは、全部ブカなんだね、これが。
噂によると、このシャチョーってのも、誰かのブカなんだそうですけどね。

なんだ、カイシャってのは、ブカの集まりみたいなところですね。

ま、それはともかく、このブカってのは、便利なもんで、自分がやりたくないこと
なんかは、「オイ!」なんて、呼びつけてね、「これ、やっとけ!」なんて
言ってもいいらしいんですな。

おまけに、間違ったりすると、叱り付けたりしてもいいらしい。
バカヤローなんて、怒鳴ってもいい。

でね、知り合いに、このカイシャで働いている人がいて、言ったんですよ

「おまえは、ブカっているのか」

そしたら

「ああ、これでも、10人くらいはいるよ」

って言うんだ。びっくりしましたね。同じ歳ですよ。ワタクシと。40歳。
でね、ワタシ、言ったんですよ

「いいなあー、おまえ、オレも、そのブカってのが欲しいよ3人くらいでいいから」

って、そしたら、そいつがね

「おまえのカイシャがみんなブカだ、というのは正しいよ、でもカイシャにはジョウシってのもいるんだ」
「なんだそれ」
「ようするに、おまえに、アレやれ、コレやれ、って命令するやつさ」
「あ、そうか、それはたくさんいるのか」
「そうだな、ブカより少ないけど、おれのカイシャには300人くらいいるな」
「じゃあ、300人がおまえに命令してくるのか?」
「そうだよ」


まあ、うまいハナシってのは、なかなかありませんな。
こういうボンヤリしたヤツってのは、昔もいましてね、、、



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