来月は

さて、今月は、音声教材の製作が大詰めで、長いコラムを書く時間が
ありません。

来月上旬には、ここに、音声を追加します。
今度は、カタカナ語をいくつかご紹介します。

日本語には、英語だけでなく、ドイツ語、フランス語などいろいろな言葉が混在しています。
中には短くしたり、音が随分変わったものもあります。

海外で日本語を勉強していて、日本に来た人は、最初に、カタカナ語が多いことに驚くそうです。

日常生活でよく使うカタカナ語の発音を聞いて、日本人が外国語をどう発音するか
また、日本人に外国語が、どう聞こえているか、という特徴を掴むヒントになればいいなと
思います。

それにしても、やりたいことは、たくさんありますが、やらなければならないこともたくさんあります。
人生は短いのかもしれませんねえ。



少しでも楽しく

テレビが普及してきたころ、これで、もうラジオは用無しになったと
言われたそうだ。

筆記具も同じ。15年ほど前までは、キーボード入力は日本語に
向いていないなどと散々言われたものだが、あっという間にパソコンは
普及し、筆記具は売れなくなってしまった。

ただ、鉛筆は、シャープペンシルの台頭で、随分、影が薄くなったものの
小学校の低学年では使われているし、キーボード入力に疲れた大人の間でも
使われていて、全盛期ほどではないが、人気は、回復しつつあるらしい。

ボールペンは生き残った。

宅急便などを出すときに、カーボンコピーの用紙に書かねばならないことがあり
ボールペンは欠かせないからである。
住民票などを市役所で申請する時も鉛筆はダメ、見ているとほとんどの人が
ボールペンで書いているようだ。

万年筆はどうか。

日本では、100年ほど前から万年筆は普及していて、当時の作家はドイツの
万年筆を愛用していたそうだ。

戦前から日本でも万年筆のメーカーができ、粗悪品もあったそうだが
品質も上がっていった。
現在は、4つほどのメーカーが細々と作り続けている。

30年ほど前のことを考えてみると、万年筆は、大人の筆記具だった。
子供は皆、大人になったら、万年筆で書くようになるものだと考えていたし
そのころの大人は、子供のころ、筆で書いていたこともあってか、ボールペン
よりも万年筆の書き味に親しみを覚えていたようだ。

当時、高校や大学の入学祝の定番は万年筆だったが、若い人には万年筆を
使う機会もないので、使わないまま、押入れの奥にしまうことも多かった。

現代は、万年筆を置いている店を探すのは難しい。
地方都市では中心地の大きい文具屋に少し置いてあるだけ。
インクは、大手の会社のものが2種類ぐらいしかなく、その他は取り寄せないと
買えない。

今、日本でいろんな種類の万年筆を一度に見るには、インターネットのオークション
しかないようだ。
オークションサイトでは、常時4000本ほどが出品されている。
面白いもので、こういうものは、使う人間が少なくなると市場は小さくなるが
それに反比例して、中古やオークションの熱気は高くなる。

インクもネットで買うのがいいようだ。万年筆は今やマニアのものとなった
ようだが、マニア御用達の店のサイトがある。


ところで、キーボード入力ばかりだと漢字を忘れることが多い。
最近、漢字の練習をしなきゃと思い立ったが、今ひとつ気が進まない。

そこで、何かひとつ、書く喜び、のようなものがあれば、単調な漢字の練習も少しは
楽しくなるのではないかと、万年筆で書くことを思いついた。

インクもいろいろ楽しんでみようと考えている。
ウォーターマンのハバナとか、モンブランのターコイズブルーはいい色だ。

漢字は、結局、書いておぼえるしか、ありませんからね。
少しでも楽しくなれば、万年筆の効用もあるというものです。

ついでに言うと、私は最近、ラジオばかり聞いてます。


日本で最大のオークションサイトの万年筆のカテゴリー

万年筆の色サンプルがあるサイト

万年筆専門店のサイト

川窪万年筆店
フルハンター
万年筆生活

愛好家のブログ

万年筆評価の部屋



マンガ大臣

今から20年ほど前、マンガが好きな大臣がいた。
みるからに、いじめられっ子の風貌で、背が低いその人物は、自分からはマンガ好きである
ことは公言しなかったが、日本のアニメが世界的に有名になりつつあったころで
「マンガ好きの大臣」としてとりあげられることもあった。

しかし、当時は、政治家がマンガが好きであることを公言するのは憚られるような
雰囲気があった。
その人物が恥ずかしそうにマンガのことを話す様子から、本当に好きなのだなということが
伝わってきたことを覚えている。

あれから20年、マンガは「コンテンツ」などと呼ばれ、大きな産業となり、貿易立国の
武器となった。

どの政治家にアニメやマンガについて尋ねても、「いまや日本を代表する文化ですから」
などと答えるようになり、みずからマンガ好きであることを公言し、人気を得ている大臣も
いる。

ただ、政治家や財界人が語るマンガの話は、どうも後味がわるい。

野球もサッカーも、マンガも、みんな「コンテンツ」と呼ぶ人々はどうも信用できないような
気がするのは、私だけだろうか。


家の名前

時に子供が、変わった形の家に名前をつけて呼ぶことがある。
例えば、「三角屋根」とか「オバケ屋敷」などだ、ただ、普通は
家に名前は付いていない。

都会では、マンションという名前の集合住宅に住む人が多い。
最近は、80平方メートルほどで、部屋が3つと、リビングとキッチンがある
ものが人気で、家の代わりに購入する人も多い。

このマンションに住むことになると自分の家に名前が付くということになる。

マンションの名前は、ほとんどがカタカナだ。

英語だけでなく、スペイン語、フランス語を使うこともある。
私の知人は、「メゾン・ド・ロジェ」なんて名前のマンションに住んでました。
部屋はひとつで狭いキッチンとトイレとシャワー室があるだけだったが。

マンションを買うのは大きな決断なので、予算内で希望の条件を満たすことが
できるかが最優先され、名前はほとんど気にする人はいない。

しかし、購入して気づくのだ。自分の住所を書く度に、その変な名前を
書かねばならないということに。

最近、近所で売り出し中のマンションは評判がいい。

大型駅に徒歩で10分以内。デパートには歩いていけるし、買い物には
困らない。大きな道の近くで車の移動も便利だ。

学校、病院も近くにあり、子育てにも向いている、というのもセールスポイント。
キッチンなどの設備も最新式で、概観もおしゃれだ。場所のわりに安くて
人気も上々らしい。

しかし私は、お金があっても、買わないだろう。
子育てに向いているとも、思えない。

そのマンションの名前は、「ネバーランド」というのだ。



謎の言葉

家から車で10分くらいのところに気になる看板がある。

「甘デジ強化」

これがさっぱり意味がわからない。どうも近くに店舗はない。道端にポツリとある。

卓球の台くらいの看板の真ん中にライトが付くタイプの看板があり、ここに
「甘デジ強化」とある。夜は光るようだ。
それを囲むように同じことを書いた貼り紙が4,5枚ある。

これを見た時はショックだった。

これまで、日本語ならば、知らない言葉であっても、多少の推理はできると考えていたが
これはほとんど手がかりがなく、まるで外国語のようだ。

多分、三つの要素からできているのではないかと思われた。

「甘い」「デジ」「強化」

さらに、「デジ」は、デジタルのことではないかと思う。

「甘い」は、味のほかに、易しい、簡単、という意味もある。デジタルを修飾しているはず
なので、ここは、味ではないだろう。

「強化」は、強くする、ということだ。しかし、それだと、どちらかというと、「甘い」とは
逆の方向の言葉だ。
これがこの言葉の解釈を難しくしている。

ここで、推理は終わり。

お手上げだ。

半分あきらめかけていたところ、偶然、今日、ヒントを見つけた。

看板は、ポツリと建ててあると思っていたが、空き地は広い駐車場だった。
奥にはパチンコ屋があった。

おそらくパチンコの言葉に違いない。
パチンコは、ゲームの一種で、マウスの玉くらいのものを弾き、穴に入れると、10倍くらいの
玉がまた出てくる。玉がたまると、それを景品に交換してくれる。
その景品を「両替所」に持っていくと現金に交換してれる、という、ちょっとややこしいギャンブルだ。

数時間前に「パチンコ 甘デジ」で検索して少し意味がわかった。

デジというのは、パチンコの機械の仕組みのことで、ここ数年は、これがデジタル化された
らしい。デジタルなので、簡単に設定を変えることができる。

甘デジというのは、玉が出やすく設定してある機械のことらしい。
これを「強化」ということは、そういう機械をたくさん入れました。
ということのようだ。

まだ、確実に意味がわかったわけではないが、まあ、このくらいでいいだろう、と調べるのを
終わりにする。

まあ、個人的にも、パチンコは、うるさいからあまり興味は、わかないし、もし、日本語を教えていて
「今日、街で見たんですが、甘デジ強化、ってなんですか」
と質問されても
「パチンコの機械のことで、よく玉が出る機械があるよ、という意味らしいです」
と答えれば、許してくれそうな気がする。

街中でまったく意味がわからない言葉があると気になるもんですね。