今年


一年に一度、年末最後は、勝手に好きなことを書いています。
トップページの掲載期間は、年末までです。

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来年のテーマは、世代交代。

ずっと現場で仕事を続けたいから、今のスタイルでやっているわけですが
語学教師も、その他の仕事も、やはり最低限度の反射神経が必要です。
もう、仕事をする上で、最前線のプレーヤーとしては、下り坂であることは否めません。
今年のワタクシは、特に酷かった。守備範囲がグンと狭くなった外野手みたいでした。

もう、これからは、「リーサルウェポン」のダニー・グローバーみたいに、オロオロしながら
やっていくしかないですわ。

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買い物をするたびに、どこに行っても
「なんとかカードお持ちですか?」
というのに、応えなければならない。
これがどうもイヤだ。

なんでこんなにイヤなのかと考えみた。
いろいろと理由は、あるが、根底には、多分、マニュアルで言わされている言葉に
反応しなければならない、という不愉快さ、が多数を占めているのだろう。

「ありません」 「ないです」
「シツレイイタシマシター」

死んだ言葉のやりとり。

ありまおんせん
とか
ナイチンゲール

といっても、呪文のように
「シツレイシマシター」と応えるに違いない。
向こうも、あきらかに、ぼんやりとしか聴いてないのだ。

最近は、おへそのところに、両手をちょこんとクロスさせて「ありがとうございました」と
言わされているところが増えてきた。

これがまた横並びなのか、どんどんいろんなスーパーに伝染してきた。
ああ、イヤだイヤだ。

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ハリウッド映画に出ていた日本人モデルの演技はひどかった。
その男性のシーンになると、映画のストーリーが一旦中断し、ものすごく
下手な一人芝居が始まるのだ。

ハアハアなんて息をしながら目が見えない苦悩を、ガラスの仮面みたいに。。。

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自民党は、次の選挙が終わったら、社民党や、なんとか新党といっしょに
「三丁目の夕日」的なコンセプトで、再生するのはどうだろうか。

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小学生、中学生に、「任意休暇制度」という、サラリーマンの有給休暇と
同じような休暇制度を作るのはどうだろうか。

夏休みを短くし、土曜も普通に学校を開ける代わりに、一人一年、30日は
個々の裁量で休める。

親の都合で休ませて家族で旅行に行きたい時もあるだろうし、半月ぐらい
キャンプさせたり、習い事の合宿に行ったりするのも悪くない。

引きこもりぎみの生徒も休んでいることがあまり目立たないから、復帰しやすくなる。

もちろん、この任意休暇制度を使わない方法もある。
使わない場合は、そのうちの数日は、繰り越せるし、成績に加点もされる。

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自分が高校生のころ、どうだったかなーと考えました。
私は、中古のジャズレコードを買いあさったり、古い映画に詳しかったり
妙に大人びた高校生でした。

で、気がついたんですが、私は、未だに、「大人びた高校生」のままです。
好きなものも、考え方も、ほとんど変わってないような気がします。
大人びた子供が、大人になるとは限らないということです。
トホホ。

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TBSラジオの「小島慶子 キラ☆キラ」のことですが

本当に才能のある人が、最も脂の乗り切った時期にチャンスを与えられ
堂々たる仕事をし、結果を出しているというのは、気持ちがいい。

私は仕事で、人が言葉を獲得するプロセスについて考えることが多いので
ちょっとだけわかるんですが、この人は、決して才能だけでやっている人では
ないと思います。彼女の語り口は、学習し、練習して、獲得したスキルです。

実は日本語教育では、現代の日本の普通の話し言葉のモデル、というのを
きちんと設定できてないんですが(特に女性の話し言葉)
小島慶子さんの話し言葉は大きなヒントになると思います。

日本人女性が、みんなあんなふうに話している、ということではなくて、あの世代の
女性の世界標準の話し言葉のモデル、ということなんですけどね。

*でも、ツイッターは、放送作家にでも、まかせておけばいいんじゃないでしょうか。

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今年の一枚は、「Criford Brown with strings」でした。

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テレビは、毎回観るのは、アメトーークだけになりました。
ラジオ中心の生活。しかし、マンションなので、ほとんど入らない。

ラジオは、マンションで聴けない。雑音が多い、ということで敬遠し
実際に、そのよさを実感できない人が、大多数で、今、デジタル化すれば
ラジオ人口は一気に増えると思います。

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映画は、映画館では、数本しか観ませんでした。
DVDでは、20本ぐらい。

クリント・イーストウッドとサム・ライミが、すばらしいのは、わかりますが
巨匠と海千山千の超ベテランですから当然です。

でも、ほかのは、ひどかったなー。デジタルの時代だからか、もうダメなものは、最初の
1分から映画じゃないカンジがします。

タランティーノのバッタもん、みたいな映画が腐るほどある、というのも確認できました。
やっぱりタラちゃんは、なんだかんだ言っても、すぐれている、ということだと思いますが
バッタもんのほうはひどいです。

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ツタヤのジャンル分けは、いつ行っても、さっぱりわからない。

サスペンスとホラー、ドラマと青春と感動、アクションとスパイ、は、どう違うのか。

「これはさすがにコメディの棚にあるだろう」と思ったら、「ツタヤオススメセレクションにあります」
なんて書いてあって、そのオススメセレクションの棚がどこなのかわからない。

もう監督の名前のアルファベットで並べるか、年代順か、検索用のパソコンを置くか
なんとかしてください。

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仕事のことをいくつか。

教科書は、本来、学習者にとってよいものであるか、という視点で作られ
選ばれるべきものですが、今は、「教師の使い勝手」が、最優先されている。
これは、教師の教材に対するチェック能力が落ちた、ということだと思います。

今の日本語教師は、圧倒的にハードに弱い。しかも、それでいいと思っているフシがある。
例えば、聴解教材は、mp3前提じゃないと、もう意味がない。ということがわかっていない。

学習者は、もう誰も、ラジカセやMDを持っていない。いまや、CDを再生する機械もパソコンぐらい。

こういうことがわからない教師は、引退したほうがいい。
少なくとも、教材を作る仕事に関わるべきではない。

でも、状況は、変わらない。
教材買うのは、学習者じゃなくて、教師のほうなんですね。
ダメな人が多数派だと、それに合わせることになる。
悪貨は、はびこる、ということです。

わからないのに質問しない。
できないのに練習しない。
書いてあるのに読まない。

これは、生徒のことじゃなくて、先生のほう、日本語教師のことです。
もう、つくづく、外国人より、日本語教師相手のほうが圧倒的に
コミュニケーションが難しい、と思います。

若い人がどうした、というハナシじゃありません。
年齢が高いほど、履歴書が立派な人ほど、オカシイ。
しかも、年々、その度合いは増している。

気がつくと、我々は小さな建物の中にいて、窓の外はゾンビの群れ
ということになっているような印象です。

いつから、こうなっちゃったんだろうか。

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新年から、連載が3つ始まります。

ひとつは、これまで連載してきたレシピブログの日本語版
もうひとつは、このwebjapanese.comのスタッフによる写真ブログ
みっつめは、現在準備中。春までにはスタートできると思います。

その他にも、旅行者用のコンテンツや、音声教材など、いろいろ企画、アイデアはあります。
ないのは、時間だけ。やれることからやっていきます。

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現場で日本語を教えるというのは、基本的にはアナログな仕事です。
問題集Aをコピーして、「ふりがな」部分をホワイト修正液で消して、またコピー。
で、漢字に強い人用の問題集A’、を作る。
というような地味なことも日々やっているわけで

webjapanese.comなんて、言っても、9割は、アナログな作業なんです。
コンピューター好きがやっている、と思われているようですが、まったく違います。
パソコンやネットは、日本語教師として、必要だから時間をかけておぼえて、活用しているんですね。

まあ、アレコレ言っても、ゾンビには通じないので、いいですけどね。

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ここは、基本的には「コラムの体裁をとった教材」なので、自分のことは書きません。
ある程度は、ワタクシのフィルターを通したものではありますが、描写、説明に徹してます。
自分の考えや、主張などを、一般に公開したい、世に問いたい、という欲求は
基本的にありませんので。

ただ、毎年、12月に入ると、この年に一度の愚痴の1本分のコラムを、ちょこちょこ書きたしながら
仕事をし、月末近くになると、それを修正して投稿します。

とはいっても、ただの悪口は、削除。厳しい表現は、穏やかに。
個人が特定できそうなものはぼんやりと。
いろいろ「配慮」して、最終的には、なるべくマイルドテイストでお送りしています。

日本語が6倍早く学べる、なんてまともな語学教師が言うことじゃないよ。
恥ずかしくないの?
なんて、ことは、書かないように注意してます。

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また来年もがんばります。

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皆様、よいお年を。



今年のボツ

いろんな理由でボツになります。

ここは、いちお、日本に住んだことがない日本語学習者向けに書いている
コラムなので、書けないテーマがたくさんありますし、どうにもうまく書けないなあ
ということもあります。

1) 劇的にCDが売れなくなってきたようで、いろいろと大変そうだ。
   という話題。

ボツの理由

国内のポップミュージックは、完全に閉じた世界なので、やっぱり
書きようがないです。

2) オバマさんについて

ボツの理由

結局、どういう人なのか、いまだにわかりません。
前任者よりマシだというのは、そりゃそうですけどね。
もしかしたら彼は「前任者よりマシだった大統領」として歴史に
残るのかもしれません。

3) Windows Vistaとは何だったのか

ボツの理由

超主力製品で、こんな大失敗をして、会社が潰れないということを、もう誰も
不思議とは考えない。もうマイクロソフトは、国連みたいなものなんでしょうか。

4) 映画の話題

ボツの理由

良くも悪くもハリウッド映画というのは、世界が共有できるイメージの中心でしたが
もう、そうでは、なくなりました。
ただし、ハリウッド以外の映画が今、特に面白いわけではありません。

5) 政権交代

ボツの理由

日本の政権交代に注目しているのは、アジアの政治に多少詳しい人
ぐらいだと思いますし、日本の国民が何かを決断して変わったという
わけではありませんので、何とも書きようがないんですね。
まあ、新しい首相も、前任者よりはマシだと思いますけどね。

6) 追悼文のたぐい

ボツの理由

死んだらさよならだ。それだけでいい。
というのが、最近の気分です。

12月はサイトのいろいろなメンテナンスに時間を使わなければならない月です。

もう、このwebjapanse.comというサイトは、ページ数も写真の枚数もとっくに
1000ページ、1000枚を越え、更新が続くブログは、10本と、いう規模になり
メンテナンスだけで、手一杯になりつつありますが、やっぱり、新しいことも
ちょっとやりたい。

現状維持だけなんてのは、つまらないですからね。
やっぱり、おもしろくないと身体は動かないものです。

新年から新しい連載も始まります。
またお知らせします。



モネ風ipod

12月は、新年スタートの企画の準備が忙しい。
実質的に11月からアレコレと始めているのだが、なかなか進まない。。。

ひとつ決まっているのは、スタッフブログを始めることです。
これは海外の日本語学習者にとって、ちょっと楽しい内容になるのではと
考えています。

あと、連載を2つぐらいスタートしたいと考えています。
というわけで、11月は、新連載の書き手を探すために、写真のブログを、死ぬほど見て
もうヘトヘトになりました。

音楽でも絵でも、ネットで自作を公開するような人のほとんどは、すでにある有名な
作品が念頭にあって、それに近づければ満足、という人たちですね。
すでにあるストーリーを追体験したい、これは、要するに「趣味」ですね。

今、この時間にも、世界中に、クラプトン風のギターを弾いている人やモネ風の絵を
描いている人がいるはずです。

中には、ipodをモネ風に描きました、というようなことを、「新機軸」としてアピールしている
人もいますが。。。

写真は、デジタル時代になって、あっという間に、プロ風のものが撮れるようになりました。
5万円も出せば、買った日に、プロ気分を味わえます。
写真の雑誌なんかを見て、ちょっと凝ったアングルなんかを覚えると、もうアーチスト気分。

何週間も、そういう写真ばっかり見ていると、もう、グッタリするんですね。
なんか、こうインスタントラーメンばっかり食べて過ごすような気分というのか。。。

でも、グッタリした中でも、「オッ!」というのが、時々あります。
かなりウンザリしながら、「どうせ、同じような写真でしょ」と、見ている最中に
「アレッ?」と思わせるわけなので、もう、根本から違う。

で、過去の写真を見ていくと、やっぱり、何かがちょっと違う。見飽きない。新鮮。
プロフィールを見ると、プロの写真家だったりして、なるほどね、ということもあるけれど
時々、学生で、ただ趣味で撮っているらしい、なんて人もいる。

500くらいの写真ブログを見て、2人くらい、そういう人がいました。

で、そういう人に限って、特に野心もないようで、連載を頼むメールを送ると
返事がなかったりするんですね。まあ仕方ありませんが。


難しいもんです。



IS THIS IT?

戦後まもなく、フレッドアステアが私的に日本を訪れた時のことを書いた記事を
読んだことがある。

銀座(ぎんざ)のビルの一室にある、アメリカの映画会社を表敬訪問した後
送っていくというのを断って、一人でホテルに歩いて帰ったそうだ。

編集者は、ステッキを片手に軽い足取りで銀座の雑踏に消えるアステアの
後姿をぼんやりと見送った、とのこと。

この編集者の回想のほかに、このアステアの来日のことが書かれたり
語られた記録はあまり見たことがない。

当時、アステアはもちろん日本でも有名人だったが、人というより実在しない
妖精のような存在で、銀座の人々も、痩せておしゃれな西洋人が
フレッドアステアだとは気がつかなかったのだろう。

戦後のある日、アステアが、誰にも気づかれないことを楽しみながら、のんびりと
銀座を歩いていたなんて、想像するだけで、ちょっといい気分になりますね。

THIS IS ITは、つい先日、上映が終わりました。

私は見に行きませんでした。特に彼のフアンでは、なかったこともあるけれど
それよりも、この映画を見に行くことは、彼を殺した「何か」に加担して
しまうような気がしたので。

彼に、もしアステアのような時間があったら、と考えても無駄なことは
わかっていますけれどね。



インフルエンザ特需

今回のインフルエンザ騒動は、どうやら空騒ぎに終りそうだ。

日本では、オリンピックだろうと、災害だろうと、すぐに経済効果がいくらであったか
ということが分析され、報じられる。

1995年の神戸の地震の後も、3ヵ月も経過すれば、平気でテレビで経済効果を
話題にしていたくらいだ。

今回のインフルエンザの経済効果は、どうだったのかは、おそらく銀行のシンクタンクなどでは
分析されていると思うが、まだ騒動が治まっていない間は、不謹慎ということか、表立って
経済効果の数字を披露する人はいないようだ。

マスクを作っている会社、ワクチンに関わる会社は、間違いなく大儲けしたようだ。
空港などで荷物検査をする機械に良く似た熱感知センサーの会社も
需要が一気に伸びて、生産が追いつかないということを理由に、大幅な
値上げをしたらしい。
なんといっても自治体や学校などが相手の商売なので、「定価」で買ってくれますからね。

最もインフルエンザに感謝しているのは、家電を作っている会社だろう。
加湿器、暖房、空気清浄機には、ウイルスを除去する機能を付けて発売し
それらが、かなり売れているらしい。

各社ごとにウイルス除去のやり方は違う。

プラズマクラスター
メガアクティブイオン
光速ストリーマ

という、マンガのヒーローの必殺技(ひっさつわざ)みたいな名前をつけて
さかんに宣伝している。
しかも、このウイルス除去機能は、毎年、新しいインフルエンザが出てくるたびに
「新型インフルエンザに対応!」と新機種を出せるかもしれないのだ。

確かにその2,3万円の機械を稼動させれば、小さな部屋の中に限ってはウイルスを
除去することはできるらしいのだが、まさかその中だけで生活するわけにはいかない。

しかし、コマーシャルをボンヤリと見ていると、あたかも、これを買えば、インフルエンザに
感染しないかのような気分になってくるから、不思議なものである。

今のところ、日本では死者は少ない、もちろん、死者が増えればインフルエンザ特需は
大きくなるが、あまりに増えると、ショッピングセンターの人手に影響する、ということもあるので
多くの会社は、もう少し、この騒動が長引いて、そこそこに死者が出る程度で終ればハッピーだ
と考えているようだ。