2000年01月


 
01 /13

去年の暮(く)れから、学校に侵入(しんにゅう)した人物が子供を傷つける事件が2件起きた。

「学校の安全神話(しんわ)の崩壊(ほうかい) 」などと言われている。
10年ほど前から文部省(もんぶしょう)の指導(しどう)もあって
学校の施設(しせつ)の一般解放(かいほう)が進められてきた。

私も5年ほど前にサッカーをしたことがある。管理人(かんりにん)
の人にジロリと見られた。

今回は、このジロリが無かったのだと思いたい。

 


 
01 / 14

スーパーマーケットの前で主婦の会話

「水とかどうする」
「ああ、地震(じしん)用のとっておこうかと思ってる」
「そうねえ。でも買いすぎちゃったのよねえ」
「鍋でもすれば?」
「そうね」
「水とか、食料を半額(はんがく)で買い取るところがあるらしいよ」
「へえ、何にするのかしら」
「防災セットを作って売るんですって」
「半額ねえ。それなら寄付(きふ)したほうがいいかもねえ」

Y2Kで買い溜(だ)めしたもので、いろいろ困っているようだ。
水をためるポンプやアウトドア用品を売っている店では売り上げが延びボーナスが出たそうだ。

 


 
01 / 17

神戸(こうべ)の地震(じしん)から5年がたった。

テレビなどでも特集(とくしゅう)が組まれることが多かった。

私はもちろん五年前も日本語を教えていた。
「こんな地震は東京にも 起きる可能性(かのうせい)があるのか?」と
毎日のように 質問された。
1週間くらいはレッスンは落ち着かなかった。

神戸で被災(ひさい)した人々の半数が、現在、防災用品の買いだめは していないという調査結果がでた。 私のような被害を受けなかった人間にとっては、五年前の映像(えいぞう) は映画を見ているようだ。

過去の大地震を忘れることや(神戸の地震の年の前後にも地震や津波で 多くの人が亡くなっている)、自分のところには起きないと考えることは、 それほど悪いことではないと思う。

これも、地震が日常の国の人間にとっての大事な処世術(しょせいじゅつ) なのだ。

 


 
01 /21

薬屋で

「すみません、お腹(なか)が痛いんですけど」
「ああ、最近の風邪(かぜ)は、お腹に来るんだってね」
「いや風邪じゃなくて、何かにあたったんだと思うんですけど」
「ああ、そう、そういうときは、ごはんを食べずにゆっくりしたほうがいいよ」
「あ、そうですか。胃薬かなにかありますか」
「あるけど、胃薬は食あたりには、あまり効かないよ」
「そうですか、少しよくなったら、飲みますよ」
「そう。じゃあ、漢方(かんぽう)がいいわね。これ食後ね」
「はい」

店員(てんいん)の最高のサービスは「買わなくいい」とアドバイスすることかもしれない。

 


 
01 / 25

「長生(なが)きできるなら死んでもいい」という冗談(じょうだん)がある。

日本語では「死ぬ」という表現をよく使う。

日常的に「死ぬほど お腹がすいた」などと言うし、「死ぬほど愛している」という台詞(せりふ) は、ひと昔前、テレビドラマなどでもよく聞かれた。

去年からの土地開発(かいはつ)のすさまじさを見ていると、 「景気(けいき)がよくなるなら死んでもいい」という呟(つぶや)きが 聞こえてきそうだ。

 


 
01 / 27

育児(いくじ)に関しては、ジェネレーションギャップが激しい ようである。

今の母親の世代は20代の後半から30代前半が主である。
彼女達の母親は50才前後。高度成長期に育児をした世代だ。
父親はいない前提(ぜんてい)で物事を考える。
もちろん衛生(えいせい)に対する考え方もより厳しくなった。

赤ちゃんの扱い方で昔と今との違いがずいぶんあるそうだ。

子供が生まれた時は、新しく母と子の対話が生まれる時でもあるが、 けんかも多くなる。 お互いにがまんの時期でもあるようだ。

 


 
01 / 31

さて、先日から私のページの掲示板(けいじばん)とBBSに、同じ種類の メッセージが書かれた。 (sample01 / sample02)

23日頃から日本の政府関連のサイトには、南京(なんきん)の虐殺 (ぎゃくさつ)に関する記述(きじゅつ)の内容に書き換えられるという 事件が起き、本格的なハッカー事件として話題になっている。 この事件とかかわりがあるようだ。

いきさつは、次のとおり。 第二次世界大戦中に日本軍が中国大陸で非戦闘員(ひせんとういん)を 大量に殺害したり、レイプしたりといったことがあった。 これは、歴史の事実であり、現在でも、当時、中国に駐留(ちゅうりゅう) していた関東軍(かんとうぐん)は、過去に日本軍が起こした恥ずべき 行為のひとつとして、(もちろん日本国内でも)語られている。

現在でも「まるで関東軍のようだ」という表現は、抑制(よくせい)と 理性(りせい)を失った集団を指す表現となっている。 関東軍というのは戦時中に中国大陸に留まった軍のこと。 この事実は、日本政府も公式に認めている。

さて、日本の一部の勢力にこの虐殺(ぎゃくさつ)は存在しなかったという 人々がいる。この勢力は、南京の虐殺のデータの根拠のあやふやさを指摘 している。彼らは、最近、公開され話題になった「レイプオブナンキン」 という映画の公開に危機感を強め、集会などを行っている。

私はこの映画は見ていないが、映画で使われているデータなどは、虐殺の 数字も、残虐(ざんぎゃく)さも、最大限に描かれているとのことだ。

私は、この種のことは、仕方ないことだと思う。歴史というのは そういうものだ。正確なデータなどは結局、でないのではないか?
少なくとも50年程度で、わかるものではないだろう。

残念なのは、ハッカーというのは、名前がないということだ。

一方で、南京虐殺を認めないグループというのも、その勢力に加担 (かたん)する政治家もはっきりとは特定できない。 なにしろ、彼らは日本国内で活動するだけで、自らの主張を国際的に 主張するつもりは最初からないようだ。 ここに彼らの腰の弱さがあるとも言える。

匿名(とくめい)の悪意(あくい)が、電話線のあいだをさまよっている。

私は、掲示板とBBSに書かれたメッセージは、削除しない。 ここは、本来、日本語を勉強する世界中の人々のために作っているもので 政治的な主張をする場ではないが、「くだらない国の言葉を勉強するのは ばかばかしい」という主張もあっていいと考える。

主張の仕方はやや、子供っぽいけれども、少なくとも、これまでに削除 してきた「自分の会社のソフトを買え」といった種類のメッセージよりは意味があるのではないかと考える。

これらのメッセージを書き込んだaaaという人物が、時間がたって、 削除されないこれらのメッセージをもし見ることがあれば、その時に 何か、考えるかもしれない。メッセージから読み取れる「若さ」に 期待したい。

 



1999年12月


 
12 / 01

賄賂(わいろ)とは、何だろうか?

アジアでは、現代に至るまで、この賄賂の風習は消えない。
例えば、空港の税関で、「いくら払えば、フリーパスだ」なんていう話は つい最近まで、常識だった。(いまでも多いらしい)

オリンピックでの接待(せったい)はどうか?

日本人は、比較的、賄賂(わいろ)に関しては潔癖(けっぺき)だと言われる ことが多い。 ただ、一部には、賄賂を当然のように受け取る人もいる。
よく分からないが、この点に 関しては、はっきりと2種類の人間に分かれるようだ。

賄賂と接待は、違う。ということになっている。 接待というのは、お客さんが気持ちよく過ごすことが できるように、誠実に、その人のことを考え、事前に調査し、 選考委員をよい部屋に泊め、いい料理を出し、贈り物を送る。 というのは、日本では、マナーにかなった行為であると いちおは、言えるだろう。

接待を受けるほうも、ある程度のマナーが要求される。基本的には、あまり 断ることはなしに、おうように受け取る。
受け取ったものに対して それを、かかった金額で評価することは、タブーである。

例えば、 「いやあ、この料理は、高いでしょうねえ」などと言ってはいけない。

賄賂の定義(ていぎ)は、権力を持った人に、何かの見返りを期待して、金銭 (きんせん)などを、あげること。と考えると、接待との違いは、難しくなってくる。

 


 
12 / 02

現在、日本で見られるテレビ局は、全国で平均すると5つ程度。
大都市でも10くらいだ。

ここ5年は、ケーブルテレビが流行だ。最初にチューナーとアンテナを 買わねばならない。これが4万円ぐらい。契約料が5000円くらい。

毎月3000円ほど払えば、CNN,BBC,SKY NEWSなどが見られ、サッカーも ほぼ大きなリーグは、見られる(ライブでは難しい)。

英語、スペイン語、中国語、韓国語の放送も3000円ほどだ。
加入者は増え続けている。

現在、日本に住む外国人の半数以上が インターネットに加入していると思われるので、このケーブルテレビに 加入すれば、少なくとも最低限の情報は、自分の国とほぼ同じ質のものが 手に入ることになる。

 


 
12 / 03

2000年問題は日本では、ほぼ対策(たいさく)が進んでいると 言われているが、私は信用しない。特に今年は事故が多く、責任者の 第一声(だいいっせい)は、すべて「想定していなかった」であった。

主婦の会話

「ねえ、水とか買いだめしておく?」
「え、ああ、あのにせんねんもんだいとかいうのね、いちお主人が買っておけって言ってた」
「やっぱり、おたくの御主人、コンピューター関係だものね」
「年末は泊まり込みだって」
「そうなの?」
「そうみたい」
「へえ、大変ね。食料なんかどうする」
「缶詰(かんづ)めとか?」
「そうそう」
「そこまではねえ。大丈夫じゃないの外に出なければ」

噂では信号の一部がだめになるとか、エレベーターが危ないとか言われている

 


 
12 / 06

私の知人に起こった本当の話し。

知人は、九州に住んでいる年老いた父に留守を頼み、埼玉(さいたま) の友人の家へ出掛(でか)けた。

そこに父から「からだの具合(ぐあい)が悪い」という電話があった。
彼は、119番に電話した。救急車(きゅきゅうしゃ)を呼ぶためだ。

救急の人は、「ここは埼玉の救急なので、九州のことはわからない」 と言った。
では九州の連絡先を、と言うと、ひとつの電話番号を 教えてくれた。
そこへ電話すると、「現在、使われておりません」のテープの声。

再び、119へ。すると、「すみません間違ってました」とのこと。
再び、教えてもらった番号へ、すると、今度は、 「受け付け時間は5時までです」とのテープの声。

再び、119へ。担当者は、「すみません、相談(そうだん)センターでした」

友人は、ついに、怒りだした、「なんとかならないんですか、埼玉の 救急と九州の緊急はどうして連絡ができないんですか」 というと、
「しょうじき言って、連絡がつきません。つながりはありません。 104(電話番号案内)で聞いてください」 と言われた。

友人はここで、電話を切った。

104で、九州の近くの病院の番号を聞き、救急車を手配してもらった。

病状は軽く、たいしたことにはならなかった。

こういうことは、他の国でも起こるのだろうか?

昨日は、医療(いりょう)廃棄物(はいきぶつ)を、フィリピンに 捨てていた日本の業者(ぎょうしゃ)が摘発(てきはつ)されていた。 使用済みの注射器(ちゅうしゃき)なども大量に捨ててあったとのことだった。

何かおかしい。もう取りかえしがつかないのかもしれない。

 


 
12 / 07

すり、万引(まんび)き、かっぱらい、おきびき、ちかん。

犯罪に関する言葉は、多い。これはどこの国も同じかもしれない。 先日、刑務所における外国人の待遇(たいぐう)に関するドキュメンタリー をテレビで見たが、これを見る限り、ずいぶん改善(かいぜん)された 印象も持った。

外国人の受刑者(じゅけいしゃ)に対する待遇に関しては、5年程前から、 改善の声が高まっていた。 しかし、元々、日本人の受刑者に対する待遇(たいぐう)も決してよくは ないことを考えると、特別外国人に対して厳しいというわけではなかったようだ。

ただし、食事(しょくじ)の点など、宗教に関する配慮(はいりょ)には、 欠けていたようだ。 テレビで紹介されていた刑務所は宗教的な配慮もなされていたし、食事も飛行機の 機内食(きないしょく)ほどでないが、行き届いているようだった。

正直いって、日本では外国人の犯罪(はんざい)が増えている。

テレビでは毎日のように「外国人らしい2人組」などという表現が されている。
ほとんどは、目撃者(もくげきしゃ)などの証言(しょうげん)から 推測(すいそく)して、報道しているようだ。

 


 
12 / 08

12月になると、クリスマスの飾りつけが、始まる。

日本ではキリスト教を信じている人々は、1%程度だと言われているが クリスマスムードは、キリスト教国に負けない。

子供がいる家庭では、ツリーを買うのがあたりまえになってきている。
仏教のお寺などでも、家庭では、ツリーを飾る人が多いとのことだ。

飾りは中国製が多い。よく見かける。 1000年後は、クリスマスはあるだろうか。

 


 
12 / 09

英語などでは、「白人以外の外国人」を指す意味でWogという言葉が あったそうだが、日本では、日本人以外の外国人は、「外国人」と 呼ばれる。 省略して「外人(がいじん)」と呼ぶこともある。 黒人という呼び方は、よく使われるが、白人という言葉はあまり 使わなくなった。 黄色人種という言葉には、一般的には抵抗があるようである。

一時期、南アフリカで、産業面で貢献度の高い日本人は、「名誉白人 (めいよ はくじん)」として遇(ぐう)されるという話しが有名になり 議論になったことがある。

当時の南アフリカは、アパルトヘイト政策をとっており、「それに加担 (かたん)する明確(めいかく)な証拠(しょうこ)である」 といった議論から、「白人の仲間と呼ばれてよろんでいるとはなさけない」 といった感情的な意見もあった。

しかし、実は、この「名誉白人」という言葉は、日本人に、「世界では、 日本人は白人の範疇(はんちゅう)に入らない」ということを知らしめた という意味があった。

普段、日本人は、肌の色をあまり意識することなく 生活していた。

 


 
12 / 10

町中(まちなか)に介護用品(かいごようひん)を扱(あつか)う店が めだちはじめた。

「この簡易(かんい)トイレ、手入れはかんたん?」
「ええ、取り外しが簡単ですし、においません」
「どうして臭(にお)わないの」
「この液(えき)を、あらかじめかけておくんです」
「あ、別売なのね」
「このタイプは、ちょっと大きいわね」
「ええ、手すりがついてますから、ちょっと大きくなります」
「うちは、まだ、手すりは必要ないから」
「では、こちらの小さいタイプで」
「ええ、そちらで、お願いします。液もいっしょに」
「ありがとうございます。少々、お待ちください」

日本では、年老いた両親といっしょに暮らす比率は高い。
トイレの管理が一番、大変な仕事である。

 


 
12 / 13

日本では、4や9といった数字は嫌われる。 4はし(死)と読めるし、9はく(苦)と読めるからだ。

病院などでは、4号室がないところも多い。49号室などは、 「しじゅう苦しむ」(いつも苦しいとかんじる)と読んだりして いやがるそうだ。

あなたの国で数字で人気があるのは、どれか考えたことがありますか?

日本では、3ではないだろうか。 三大名勝(さんだい めいしょう)などと、有名なものを3つに集約 (しゅうやく)して表現することが多い。

 


 
12 / 14

アメリカでは、ポケットモンスター(ポケモン)という日本製の アニメが大人気だそうだ。 これも、たまごっちのように、世界的なブームになるかもしれない。

日本では、すでにに似たようなアニメのデジタルモンスターというのも あり、デジモンといって、これも人気があるらしい。 つい先日も7歳の姪がうちに来たが、両方とも大好きだと言っていた。 難しい怪獣(かいじゅう)の名前もすべておぼえている。

この姪は、ゲーム機を4種類持っている。
それぞれに好きなゲームがある。 だまって、見ていると一人でゲームを何時間もやりつづける。 親は、そうやって、静かにしているので、楽だということもあって これを咎(とが)めることは少ないようだ。 もちろん、子供にゲームをやらせないという方針の親もいるが、そういう 子供は、学校で友だちと同じ話題がなく、苦労するらしい。

 


 
12 / 15

2010年には、日本が65才以上の人が人口に占(し)める割合で、 世界一になるそうだ。25%をこえて、30%に迫(せま)る勢いだ。

老人介護(ろうじん かいご)に関する法律の整備(せいび)も始まっている。
介護ビジネスもさかんになりつつある。
これは、老人用のベッドやトイレ などの器具(きぐ)の販売から、ヘルパーの派遣(はけん)まで、 幅広(はばひろ)い。

介護ビジネスに関わる大手の会社の株(かぶ)はあがったが、この会社が どういうことをするのか、まだはっきりしない。

政府(せいふ)も、細かな法律は作っているが、柱になる考え方は、 見えてこない。 日本の貯蓄率(ちょちくりつ)が、いまだに世界一であるのも、理由が あることなのだ。

 


 
12 / 17

喫茶店で、20代後半の男性と女性。ファッション業界(ぎょうかい) の人たちらしい。

「このあいだ、20才前後のイタリア人と話してたら日本のアニメに 詳しいんだよ」
「ポケモンとか」
「いや、古いアニメーションをテレビで見たんだって」
「へえ」
「ルパン三世(さんせい)とか、キャンディキャンディとか」
「古いね」
「ビートたけしのテレビにも詳しいんだよ」
「へえ、日本ではイタリアの番組なんて見られないのにね」
「そう、アメリカのばっかりだもんな」
「そうだな。なんかエッチな番組なら見たことあるけど」
「でも、美術番組とか面白いのがありそうだね」
「そうね。日本のカメラが入れない場所にも行けるんだろうね」
「見たいね」
「そうね」

 


 
12 / 22

特に日本で愛されるものというのはいくつかある。

例えば、スヌーピーとチャリーブラウン。日本での人気は衰えない。 詩人である谷川俊太郎という最高の翻訳者(ほんやくしゃ)を得て出版された マンガは、100册を越える。

テレビでも年末などに時々放映される。(最近は少なくなったが)

番組表にスヌーピーと書いてあると、学校から飛んで帰ってきた。

例えば、友人に、「あの娘(こ)、なんかペパーミントパティ って感じだな」というと、友人は、にやりと 笑って「あんなに男まさりじゃないよ」と言ったりする。

作者のシュルツ氏は、物静かな人らしい。人に会って話すのも苦手だとの ことだった。

シュルツ氏が引退(いんたい)を発表した。

病気の治療(ちりょう)に 専念(せんねん)するため、とのことだった。 病状が深刻(しんこく)でないことを祈るばかりだ。
私のような、いちファンができることは、病状の回復と、家族との豊かな 時間を祈ることだけだ。

ありがとう、シュルツさん。

 


 
12 / 28

明日、サリン事件を起こしたオウム教団(きょうだん)の スポークスマンが出所(しゅっしょ)する。

2000年問題(Y2K)の備えのために、カセット式のコンロや石油 ストーブが売れているそうだ。

今月は子供の誘拐(ゆうかい)や殺害(さつがい)事件が多かった。

例年になく暖かい12月だ。 いつもとは少し違う年末だ。

まあしかし、こういった事件はもう珍しく なくなってしまった。
経済ニュースでは、ペイオフの延期(えんき)なんて声もあるらしい。
大手ISPを持つ会社の株が、外国人投資家(とうしか)によって 上がったりしているが、本気で優良株だと考えている人はいなくて、 ゲームの一種だという。

ちなみに私のまわりには、2000年だから何か特別なパーティーでも やろうとする人はいない。 健全だと思いませんか?

 


 
12 / 29

都心では、ゴミ箱(はこ)が撤去(てっきょ)された。

駅などでもプラットホームのゴミ箱が使えないようになり 「不審物(ふしんぶつ)を見かけた方は、お知らせ下さい」という アナウンスが聞かれる。 ここ最近、ゴミ箱が爆発する事件が続き、神経質になっているようだ。

今年は2000年の正月なので、いろいろといたずらをする人がいるのでは ないかと言われている。31日まで出勤する人も多いので都心に、 休日気分はないようだ。

郊外(こうがい)に行くと、いつものように年始(ねんし)の飾り付けが 売られている。商店街などでは、この時期、小さな露店(ろてん)が だされ、玄関などに飾るしめ飾りなどが売られる。1000円ほどだ。

このページが置いてあるサーバーコンピューターは、アメリカにある。 しばしば、故障するようなので、2000年問題で、何かトラブルが 起きるかもしれない。

サーバーの管理者からは、なんの連絡もない。 データのバックアップは自分で取ってあるので、何かあっても1週間以内に 復旧(ふっきゅう)できます。

 


 

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1999年11月


 
11 / 01

日本の映画やテレビを見る時には、注意しなければならないことが一つある。

それは、タイアップ。

タイアップとは、その映画やドラマに出資したスポンサーに対する 「配慮(はいりょ)」のこと。ハリウッド映画でもおなじみですね。

出演者は、同じ会社の服を着ているし、ライバル会社のビールは飲まない。

例えば、あるテレビ番組では、車が壊れるシーンでは、必ずライバル会社の 車が使われていた。 カーチェイスのシーンでは、犯人の車は、ライバルの会社。刑事の車は、スポンサーの 車。もちろん必ず追い付いて、犯人の車は、故障する。

少し前に作られたゴジラでは、スポンサーのビルは壊さなかった。

ゴジラでさえ、気を使うのが、スポンサーなのだ。

 


 
11 / 02

最近、ニュースでよく聞く言葉は「ストーカー」だ。
事件に発展することも多く、つい先日も若い女性が殺された。

殺人事件にまで行かなくても、精神的に追い詰められた女性が、警察に 保護(ほご)を求めてくることは多いらしい。 件数が多いので、警察では、よほど深刻な場合でないかぎり、相談には のってあげられないということだ。

どのような被害(ひがい)が多いかと言うと、、、

無言(むごん)電話は、受話器(じゅわき)をとると、なにも話さない ということだ。まず、これが、増える。

次に、家の近くに、来る。
何をするかというと、「私はあなたの住所を 知っている」ことを、女性に知らせるため、痕跡(こんせき)を残し、 恐怖心(きょうふしん)をあおる。

さらに、個人情報を調べあげた上で、デマを流す。デマというのは、 過った悪い情報のこと。近所や会社などにファックスやはり紙などで 知らせる。

事件になるほどのケースは少ないが、このような目に見えないストーカー 行為(こうい)は、増えているらしい。 被害者が女性であることが多いらしいが、男性の場合もある。

 


 
11 / 04

先日、政府の要職(ようしょく)にある政治家が、雑誌での発言を 問題にされ、クビになった。

発言の内容は、ともかく、その語り口に品がないことは、驚きだった。 彼は、国家(こっか)というのは、「外国から、自国の女が強姦 (ごうかん)されるのを守るために存在するのだ」と発言。
この発言に抗議(こうぎ)した女性議員には、「おまえが強姦されても 守らないから」と言ったらしい。

要職というのは、防衛政務次官(ぼうえい せいむ じかん)主に、国会で 防衛問題に関して、答弁(とうべん)をするのが、仕事だ。

おまけに、「男というのは、法律がなければ、女を強姦するものだ」 と語ったらしい。 まあ、田舎の村会議員(そんかいぎいん)なら、この程度の人は、どこの 国にもいるのだろうが、国会議員だから困ったものだ。

あきらかに、はじめて要職についたことが嬉しくて、発言したという かんじであった。クビは承知だったようだ。 つまり、確信犯(かくしんはん)ですね。 その後、希望どおりにクビになり、マスコミでも大きく取り上げられたが 本人は、その一連の騒ぎに陶酔(とうすい)しているかのようであった。 こういうところも、何か子供っぽさを感じますね。

政治家の悪口というのは、ある程度、各国共通の話題になり得るものだ。 大袈裟(おおげさ)に言えば、自由の象徴(しょうちょう)といっても いいだろう。
自国の政治家の悪口が自由に言えない国はアジアには多数あるのだ。

 


 
11 / 05

日本の大学に留学生(りゅうがくせい)は増えてきた。 彼らが比較的(ひかくてき)早く覚えるスラングが「合コン(ごうこん)」 要するにパーティーのことだが、いつもの仲間(なかま)ではない、別の グループとパーティーをすることを言う。 ほとんどは、女性のグループは男性のグループとすることになる。

「金曜日、合コンなんだけど、どうする」
「いかない。参加人数は少ないんでしょ」
「うん、来てよ」
「だって、あそこ、あんまりかわいい子、いないじゃん」
「いや、今年は豊作らしいよ、川上さんが言ってた」
「ほんとかなあ。川上さん、女だったら誰でもいいみたいだし」
「まあ、そういわずに、気がかわったら電話して」

と、携帯電話(けいたい でんわ)の電話番号を渡す。
大学生の80%が 携帯電話を持っているという調査結果もあります。

「あそこの人って自意識過剰(じいしき かじょう)ってかんじの子が多くない?」
「あ、そうそう。スーツとかで来るのよねえ」
「さりげなく内定(ないてい)が出たこととか言うのよ」
「そうそう! さりげなく、ってところがせこいよね」
「『物産って、最初の10年は、残業多いらしいんだよ』とかって言ってたよ」
「うそー、最低ー!」

「あそこ」というのは、大学の名前です。
「内定」といのは、会社の採用(さいよう)が決まった知らせのこと。
「物産」というのは、三井物産という商社のこと。日本を代表する大企業です。

この会話は、昨日、電車の中で聞きました。次の日は、偶然、同じ話をしている 女子大生がいました。 女性が同世代の男性のことを「子」と呼ぶのは、いつのころからか、不自然では なくなりました。

 


 
11 / 08

日本人が初対面の外国人に聞く質問はいろいろあるけれど、つまりは 「あなたは日本が好きですか」ということに要約することができる。

中には、率直(そっちょく)に「Do you like Japan?」と聞く人もいる。もちろん、社交辞令(しゃこう じれい)とわかっていても、 「はい好きですよ」とか、「おさしみダイスキデス」といった答えが 期待されている。

なぜこのような質問をするのかについては、2つの分析がある。

ひとつは、日本人は、初対面の人にあう時に、まず相手が自分に友好的で あるかどうかを確認したがる。
もちろん日本人に限ったことではないが 特に日本ではそういう傾向がある。
日本人同士でさえそうなのであるから、表情やしぐさなどから、友好的 かどうかを判断しにくい外国人に向かってこのような質問をするのは、 不自然なことではない。 という考え方。

もうひとつは、日本人は戦後、自信を喪失している。経済成長とひきかえに 自然や伝統を犠牲にし、濃密(のうみつ)な人間関係も失った。 無意識のうちに外国人に向かって自問しているのである。 「日本は愛するに値(あたい)する国だろうか」と。

先日、会ったオーストラリア人は、言っていた。

「日本人って、会う人みんな、こう言うんだ『日本はもうだめでしょう。 環境は破壊されつくしているし、日常的な食べ物はまずいし、物価は高いし、 経済成長は間違っていたよ』って。 本当に判(はん)で押したように。 その度に、私は、いかに日本が豊かな国であるか説明しなくちゃいけないんだ。もううんざりだよ」

 


 
11 / 09

風邪(かぜ)が流行っている。季節(きせつ)の変わり目には、流行るのだが 通勤電車(つうきんでんしゃ)の混雑(こんざつ)などが風邪のウイルスを 運ぶようだ。

風邪気味(かぜぎみ)というのは、風邪を引いたかもしれないという状態。

微熱(びねつ)があり、身体(からだ)がだるい。 小学生や中学生は学校を休むかもしれないが、大人は会社を休むことはない。

かくして電車の中では、せきや鼻水(はなみず)をすする音が聞かれる ことになるのだ。

 


 
11 / 10

私の家から車で10分のところに住む下着泥棒(したぎ どろぼう)が捕まった。

その時は30着ぐらいを盗んだらしいが、自宅に3万着の下着を隠し持っていたとのことだ。 ニュースでその映像を見たが、広いリビングでもいっぱいになりそうなほど であった。 同じようなニュースはよく聞く。

下着泥棒というのは、麻薬(まやく)の ように常習性(じょうしゅうせい)があるようだ。 日本は一見、性犯罪は少ないようだが、このような小さな犯罪は、外国に比べても、比較的多いと言われる。
電車の中での痴漢(ちかん)などは、ほとんどの女性が 経験しているし、下着を盗まれたという話しも聞くことが多い。

外国人の若い女性の家に侵入し、庭にうんこをするという男のことを聞いた のは、7年前だ。すぐに捕まったが、裁判(さいばん)にはならなかったと 聞いた。
今年、違う人から同じ男のことを聞いた。手口(てぐち)は、まったく同じ。

この男も下着泥棒も、なんだか、悲しく哀れだ。

 


 
11 / 15

実は今、ワールドカップバレーというのが日本で行われている。

バレーは、戦後、オリンピックでの活躍などもあり、日本では 長いこと人気のあるスポーツだった。
しかし世界的な大会であるのに新聞の報道などでは、扱いは低い。 これは、もはやバレーの人気が低下していることも影響しているが、 こういうスポーツは、オリンピックと 対(つい)で語られることが多く、例え世界大会であっても、グレードは 数段落ちると考えられているからだ。

日本国内では、それに加えてスポンサーの問題もある。 現在、すべてのスポーツ大会は、放映権(ほうえいけん)を持った テレビ会社によって、そのチャンネルの中での会社の社内イベントとなってしまう 傾向がある。

今回もこのワールドカップバレーの放映権を持っているチャンネルでは、 大変な大会で、信じられない試合が相次ぎ、バレーボールの歴史上、 重要な大会であることを連日伝えている。 ニュース番組でも特別枠で伝え、新聞(日本のテレビ会社の親会社は、 新聞社である)でも大きな見出しで扱われる。

これに比べて、他のチャンネルや新聞での扱いは、高校生のサッカー大会並みで、結果のみ。スコアだけの報道と なる。

 


 
11 / 16

「明日の朝は、冷え込みます。外に観葉植物などを置いている方は、 取り込んでおいたほうがいいでしょう」 というのは、NHK(テレビの国営放送)のニュースからだ。

そろそろ秋から冬へと季節がかわりつつある。 ここ2.3年はイギリス風の庭づくりが流行りだが観葉植物は、10年ほど前から 人気だ。 ほとんど暑い地域の植物で、室内で育てる。水さえやっていれば、あまり 気を使うこともなく、インテリアの一部として考えられている。

盆栽(ぼんさい)は、人気がなく、最近は、どこを見ても、ヨーロッパ風の 飾り付けが目立つ。植物の種類も輸入がほとんどらしい。

 


 
11 / 17

またもや新興宗教(しんこうしゅうきょう)が問題となっていて、 以前有名になったオウムと同じような教祖(きょうそ)と信者(しんじゃ) たちをテレビで見るはめになっている。

今度の教祖は、人間にとって食べ物は、海老(えび)とトマトとそばだけでいいと 言ったらしく、どうも新興宗教の教祖というのは、自分の好きなものが いい食べ物だと言う癖 (くせ)があるようである。

食べ物の業(ごう)というのは、深いですね。

こういう宗教は、だいたい20~30代の人が中心となっている。
また暗い顔をした若い人たちを見ることになるのかと、うんざりだ。

 


 
11 / 18

鮨待夢というのは、近所のお寿司やさんの名前だ。

「すしたいむ」と読ませるらしい。 こういうのをあて字という。英語に漢字をあてはめて作る。レストランや 居酒屋などでよく見られる。

一時は、多恋人と書いてタレントという名前の カラオケパブなどが街角に一件はあったものだ。

こういう当て字は、日本語でもやることがある。日本の人がまず思い出すのは 暴走族(ぼうそうぞく)の落書きだ。 最近は少なくなったが、大きな道沿いのビルの壁に「夜露死苦(よろしく)」などと落書きがあったものだ。

彼らは、その時は、必死で辞書をひいて調べるのだ。

 


 
11 / 19

男女の会話 クイズ:
この男女はどういう関係で、どういう状況で話しているでしょうか?

男「もしもし、はい、あ、いつもお世話になっております」
女「お世話? 」
男「あ、ちょっと今、出かけるところでしたので」
女「何、気取(きど)ってんの。何してたの」
男「いえ、休んでおりました。」
女「怒ってるんでしょ? 家まで電話してきて」
男「とんでもございません、お仕事の件で?」
女「水曜日、待ってたのよ。メールもこないし」
男「はあはあ、その件でございますか」
女「その件じゃないの。うふふ、おもしろい」
男「はい、もうしわけございません。たしかボイスメールを残しておりまして、  すでに処理済みと認識しておりました。申し訳ございませんでした」
女「あ、留守電のこと、そうか、あたし、昨日家に帰らなかったから」
男「あ、それは、また、どういった御事情で」
女「へえ、妬(や)いてんの。千葉まで行ったからついでに実家に泊まったの」
男「ああ、そうでございますか。それは、ごゆっくりされて」
女「じゃあ、わかった、来週は、土日、どっか連れていってよ」
男「ああ、それは、もう、ぜひ、ごいっしょさせていただきます。」
女「ふふ、じゃあ、これくらいで許してあげよう」
男「はい、それでは、来週楽しみにしております。失礼いたします」

答え

女は、男の若い恋人。男には奥さんがいる。女は、デートの約束(やくそく) をキャンセルされ、怒って、家に電話してきた。 男は、電話口の近くに妻がいるので、部長から電話がかかってきた 芝居(しばい)をした。 若い女性との会話と、部長と話しているという演技の両方が破綻(はたん) しないように、言葉遣いに気をつけながら、話を続けるという高等(こうとう)テクニックである。

日本語能力試験でいえば、5段くらいのレベルだろうか。

 


 
11 / 29

ある教室の中で、ふいに 「臭いと香りは、どう使い分けるのかな」と言ったら、 中でもひときわ気ぐらいの高そうな女性が、わたしは、 「香り」しか使いません。 と言った。

まあ、これは、「トイレには行きません」と同じ意味ですね。

そういう人は別にして、だいたいにおいて、「香り」は、よいイメージの もの、例えば花とか香水(こうすい)など、「におい」は、どちらにも 使う、というのがセオリーのようだ。
「花のにおい」はおかしくないが「トイレのかおり」は、ちょっと変に 聞こえる。

女性のコロンのことをほめる場合などには、「すてきなにおいですね」 より「すてきな香りですね」のほうがいいだろう。

もちろん人によって評価のわかれることもある。 ブルーチーズは、私の場合は、「におい」ですね。 臭(くさ)いとさえ思います。

 


 
11 / 30

先日のワールドカップの出場(しゅつじょう)で、日本でもサッカー人気が 高くなってきた。現在は、野球とゴルフの次に人気があるスポーツと言える。

サッカーは、その国の文化が現われる。

日本のサッカーは、今の所、戦術(せんじゅつ)重視(じゅうし)で、守備的なサッカーだ。
子供のチームを見ても、中盤(ちゅうばん)の選手が多く、ここに技術的にも 優(すぐ)れた選手が多い。ゴールキーパーは人気がなく、フォワード になりたがる子供は少ない。

つまり、みんな、マラドーナや、プラティニになりたいのだ。
そのせいか、肉体的な強さ、キック力などより正確さが重視(じゅうし)される。
ただし、本当に正確な技術はまだない。 プロリーグの歴史は、まだ、5年ほどだが、アマチュアリーグは およそ50年の歴史がある。

最初は、ドイツのサッカーを手本(てほん)にし、スピード主体(しゅたい)
のサッカーが人気だったが、ここ15年は、南米から多くの選手が日本に来た せいかブラジルの影響が強い。

やっと最近、イタリアやオランダの新しいスタイルのサッカーの研究が 始まったと言える。

 


 

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1999年10月


 
10 / 01

公園でまじめな顔をして話しているカップル。
新婚旅行でどこに行くかという話し合いをしている。

「結婚式場(しきじょう)のセットでハワイにすれば、 半額(はんがく)だよ」
「いや。半額とか、そういう問題じゃないでしょ」
「今回は休みがあまりとれないんだから、ハワイでいいじゃん」
「じゃあ今年中に2週間くらい休めるの」
「2週間は無理だよ」
「年明けにまた一週間休みをとるから、ヨーロッパはその時な」
「ハワイとか、どこが面白いの」
「おまえ、行ったことないんだろ」
「ないけど、海以外になにがあるの」
「なにもないところがいいんだよ」
「えー。なにそれ」
「だから、今回は、抽選(ちゅうせん)で当たったと思えばいいだろ どうせ、
 自分達のお金じゃないんだし」
「だって、。。。。」

今日は、サリン事件で、始めて死刑判決がでた。

また、日本ではじめて 原子力発電所付近で、大規模な放射能もれがあり、3人の被害者がでた。 このカップルは、その両方のニュースはすでに聞いていると思うけれども それぞれに、大事なことというのは、違って当然なのだ。

 


 
10 / 04

ソニーの盛田(もりた)さんが無くなった。78才。

創業時からのパートナー 井深(いぶか)氏も、すでに故人(こじん)となっている。 仕事柄、外国人と日本経済に関する話題になることが多いせいか、 ソニーやホンダというのは、特別な会社だ。

「でも、ソニーとかホンダという例外もありますよ」 というフレーズに何度、助けられたことか。 両者とも日本の会社の中では、例外的にリベラルで、風通しのいい会社だ。

さて、現在30-40代の日本人は、子供の頃にソニーの製品(せいひん)に 関する思い出をたくさん持っていることだろう。

もちろん、ウォークマン。私も3つぐらい買ったことがある。
ソニーの製品は、デザインは最高、でもちょっと壊れやすいという心配 があった。しかし、それもまた魅力のうちだった。 今では、他社の日本製品は、すっかり壊れやすくなってしまい、むしろ、 ソニーのものは、丈夫なほうである。

ウォークマン発売後、日本国内でも、各社が競って同じタイプのものを 発売した。中には、性能は同じで、安く、より丈夫なものもあったが、やはり ソニーのものが欲しくなるのだ。

しかし、しばらくすると、他社のものがより多く売れるようになる。 あまり値引きをしないソニーの製品は、販売店にも嫌われるようだった。

ソニーは、戦後に大きくなった会社だが、増々発展している。
日本では「会社の寿命(じゅみょう)は30年」と言われている。

 


 
10 / 06

「物(もの)」という字は、いろいろな言葉を作る。

よく使う表現は、買い物、食べ物、飲み物、忘れ物など、これらは、 動詞(どうし)とのコンビネーションですね。

他には、作り物。これは、「自然にできたものではない」という意味で 偽物(にせもの)とほぼ同じ意味だ。 造花(ぞうか)を指して、 「これ、作り物でしょ? 本物みたい」などと言ったりする。

名詞(めいし)といっしょになる場合もある。 男物、女物、春物、秋物、冬物、夏物、などは、洋服などに使われる。輸入物、などもある。

買い物の時に便利な言葉が多い。

一品物(いっぴんもの)というと、手製 (てせい)で、同じ物がないという意味。 作家物(さっかもの)というのは、工芸品(こうげいひん)によく使われる 言葉で、「作り手が特定(とくてい)できる、有名な人のもの」という意味。

陶磁器(とうじき)や漆器(しっき)などで、お土産やで売っているものには 作家物は少ない。 当然、作家物は高い。陶磁器でも、漆器でも、一万円以下のものは あまり見たことがない。

私は中学生の時に無理をして作家物のぐい飲みを買った。ぐい飲みは、お酒を飲む器で、必要ないのだが、欲しくなったのだ。
店主は、「どうしても欲しいの?」と聞き、5000円で売ってくれた。
値札には、1万円と書いてあった。

 


 
10 / 07

都心のマンションでは、洗濯物(せんたくもの)を外に干しては いけないという規則(きそく)があるところがあるらしい。

「美観(びかん)を損(そこ)ねる」というのがその理由で、 誰がそれによって不利益(ふりえき)を被るのかは、わからない。

洗濯機は現在、安いもので2万円ほどなので、それほど高いものではないが、学生がアパートに住んでいる街では、コインランドリーが残っている。
洗濯が150円。乾燥機が10分で100円といのが相場(そうば)だ。

 


 
10 / 11

物には決まった値段がある。これを定価という。

80年代に入って、特に電気製品を安く売る店が増えた。

それまでにもあったが、限られた特別な場所だけだった。 これらの店は、定価の2割り引き、3割り引きで売った。 メーカーは、その種の店に製品(せいひん)を出荷
(しゅっか)しない ようにして、価格の低下をおさえた。 これによって、一般の店は、実質的に価格を下げることはできなくなった。 メーカーとの関係を悪くしたくないからである。

最近は、オープンプライスとかオープン価格と書かれてることが多い。 これは、値段は、販売店(はんばいてん)が決めます。という意味だが、 実態はそうでもないらしい。

コンピューターなどは、主導権(しゅどうけん)は販売店にあるようだが、その他の 電気製品は、まだ、メーカーのほうが強い。 洗濯機(せんたくき)やテレビなどは、一年に2回もモデルチェンジするが、 旧機種を安く売ることは、今でもタブーのようで、1年を経過すると ほとんど不可能になるそうだ。

かといって、新しい機種(きしゅ)のどこが新しくなったのかは、店員も よく知らないのだ。

そこを尋ねると、 「ええと、(カタログを見ながら)、感知(かんち)センサーというのが つきました」などというが、そのセンサーが何なのかは 知らないといったふうだ。

日本は何でもモデルチェンジのサイクルが早い。電気製品は、1年。
アパートは、20年。
家は25年。

2年目の小渕(おぶち)さんは、もう旧機種(きゅうきしゅ)という かんじである。

 


 
10 / 12

来年の4月から2000円札が出来るそうだ。 夫婦の会話。30代後半。

妻「何に使うの? 2000円」
夫「何にって、そりゃ、人次第(ひとしだい)だよ」
妻「そりゃそうだけどさ、何が便利になるのかしらねえ」
夫「財布(さいふ)の中のおさつが少なくなっていいかもな」
妻「外国なんか20のお札があるからね」
夫「旅館のチップなんかいいんじゃないか」
妻「2000円じゃ少ないかな。まあ、ふつうの旅館ならいいかもね」
夫「もしかすると1800円くらいのものが、ついでに値上げするんじゃない」
妻「例えば」
夫「映画代とか」
妻「ああ、そうか。野球の切符(きっぷ)も1800円とか、ありそうね」
夫「そう」 妻「それから一日2000円で暮らすと、一ヶ月60000円でしょ。多分、   家計(かけい)の目標にはなるわよ。1000円じゃ三人家族だと厳しいもの」
夫「なるほどねえ。ああ、あと定食やなんかでは、2人で2000円セット
   なんかやりそうだな」
妻「あら、お昼は、いつも2人で食べるの」
夫「うん、ああ、時々ね」
妻「へえ、誰と」
夫「同僚(どうりょう)とか後輩(こうはい)とか」

まあ、ここから、妻の表情は険(けわ)しくなり、当然、話題は変わった。
ちなみに夫は下着のデザイナーで 会社の7割は女性社員である。

 


 
10 / 13

ラグビーのワールドカップがウエールズで行われている。

今回も、南半球(みなみはんきゅう)の国々が強いが、 イングランドや地元(じもと)のウエールズもいいチームだ。

日本も参加(さんか)している。監督は、平尾(ひらお)氏。
彼は、日本のスポーツマンの中では、数少ない、知的でアイデア豊富な人物だ。
すでにウエールズ、サモアには、負けたが、4年前にくらべると、長足 (ちょうそく)の進歩(しんぽ)だ。 かつて日本のナショナルチームが短期間にこれほどの進歩を示したことは ないと思う。

ラグビーには、「36ヶ月、その国でプレーしたものはナショナルチームに 入ることができる」という規則(きそく)があるため日本にも5人の外国人 プレーヤーがいる。サモアやニュージーランドでのかつての名選手も 含まれている。

残念ながら、日本人で一流といえるのは、2.3人だが、よいチームだ。
4年後は、「ひょっとしたら勝つ」レベルになるかもしれない。

 


 
10 / 14

「斜陽(しゃよう)」と呼ばれる産業はいくつかある。

石炭(せきたん)もそのひとつで、斜陽と呼ばれて何十年も立つが、 いまだに斜陽と呼ばれつづけながらも存在していることを考えると、まだ、需要(じゅよう)は 少ないながらもあるらしい。

大きなものでは、鉄道(てつどう)も斜陽だ。

飛行機(ひこうき)が発達 している国々では、移動のコストは、高くつくようになっている。 日本も国内では20年程前に同じか、飛行機のほうが安いことになった。 貨物輸送(かもつゆそう)も、トラック全盛(ぜんせい)で、鉄道は、 今や、近距離(きんきょり)の人の移動に使われることが主となった。

 


 
10 / 18

「秋は、ひと雨ごとに寒くなる」と言われている。

10月に入ってから、少しずつ雨がふるようになり、今週になって、 やっと秋らしくなった。半そでのシャツでは寒いぐらいだ。

10月は、幼稚園(ようちえん)や、小学校などで、運動会(うんどうかい) が行われる。中には、両親が見にこられるようにと、日曜にやる学校も あって、10月の日曜は、その音で目を覚ますこともしばしばだ。

聞くところによると、もう10年ほど前から、運動会では、順位(じゅんい) をきめないそうだ。30年ほど前には、一位になった子供には、賞品 (しょうひん)で出ていたというのに。

「子供に順番をつけるのはよくない」というのがその理由だが、実は、 数学(すうがく)や英語(えいご)の順番は、歴然(れきぜん)と わかるようになっている。

 


 
10 / 19

朝晩は、ずいぶん寒くなりました。

日本へ来る予定の方は、コートをお忘れなく。

日本では6月に梅雨(つゆ)があり、集中的に雨が降るが、10月も雨が 多い。
秋雨前線(あきさめぜんせん)といって、この雨が寒気(かんき)を もたらす。
しかし10月後半になると雨は減り、かわりに紅葉(こうよう) が始まる。

1年で最も美しい季節かもしれない。
人々は、海外から国内に目をうつし、週末を利用して、いそいそと、 国内旅行にはげむのだ。

 


 
10 / 20

最近は夜遅くまであいている店が多くなった。

「あ、祝儀袋(しゅうぎぶくろ)、買うの忘れてた」
「コンビニに売ってるよ。」
「そう? キヨスクは?」
「売ってる」
「筆(ふで)ペンは?」
「多分、売ってると思うよ」
「ああ、どうしよう。紙おむつも買うの忘れた」
「ううん。それは、多分、だめかもね」
「どこか今(夜の2時)あいている店ないかしら」
「今ねえ。じゃあ、とりあえず、コンビニで探して、なかったら、車で 街道
  (かいどう)沿いのスーパーに行こう」
「今、開いてるの?」
「うん、夜3時までやってるらしいよ」

コンビニは、コンビニエンスストアー。24時間営業の店のこと。
キヨスクは、電車の駅にある小さな店のこと。JRの店はキヨスクという。
最近では、JR でなくても、駅のホームにある店はキヨスクと呼ぶ人が多い。
筆ペンは、筆で書いたような味(あじ)が出せるボールペンのこと。

 


 
10 / 21

日産(にっさん)という会社を御存じだろうか?

日本で二番目に大きい車会社で、つい最近フランスのルノーとの 提携(ていけい)を発表した。 実質的なトップには、新しくカルロスゴーン氏が就任(しゅうにん)した。 「コストキラー、コストカッター」と呼ばれた人物だ。

彼の株主総会での日本語でのスピーチは、見事なものだった。 来日して一年にも満たない外国人ビジネスマンであそこまできれいなスピーチ ができるのは珍しい。
その後、彼は、長めのスピーチは、すべて日本語で こなしている。

ここからは、私の勝手な推量だが、彼は、実は、スピーチで話したレベルの 日本語は話せないのではないだろうか? いや、ひょっとすると、まったく日本語は話せないかもしれない。 しかし、抑揚(よくよう)も完璧(かんぺき)に近かった。
もし、私の推察(すいさつ)どおり、彼が、日本語をまったく理解しない のなら、スピーチを指導した人も見事だが、ゴーンさんの能力もすばらしい ことになる。

驚いたのは、よく言われる「日本語のgood morningは、アメリカのOhio州の発音と同じ」 といったレベルのスピーチではなかったからだ。 株主に向かって、また、社員に向かって、会社の状況を説明し、 日本では、かつてないほどの規模(きぼ)の従業員(じゅうぎょういん)の 解雇(かいこ)を伝え、またその必要性を説く。 というとてつもなく難しいスピーチだった。

ゴーンさん。もし、本当に日本語が上手だったら、ごめんなさい。

私は、このゴーン氏が日本に与えるインパクトは、単にひとつの会社のことだけには、留まらない と考えている。

 


 
10 / 22

日本人は外国人、特に欧米人の評価を気にする傾向が強い。とよく言われる。

外国人に日本人はどう見えているか。という神話(しんわ)は数限り無く 存在するが、マイナスイメージは、克服(こくふく)されたものだとし、 プラスイメージは声高(こわだか)に語られる。

30代の夫婦の会話

「ねえ、職場のイタリア人に誘われちゃった」
「へえ、まあ、社交辞令(しゃこうじれい)みたいなもんだよ」
「私の髪に触れながら、『イタリアにも黒髪の女性はいるけど、千絵の髪は
 特別な黒だ』なんて言うのよ」
「特別ねえ。日本男児(だんじ)には言えないセリフだなあ」
「やっぱり日本人女性はもてるみたいよ。」
「そうかなあ、ちょっと考えてみてよ。東アジア、いや、全アジアで  最も性
  モラルが低いのが日本だろ。そりゃ、口説(くど)くに決まってるよ」
「ええっ! そんなことないわよ。やっぱりアジアの中でも日本人の やさしくて
  繊細(せんさい)なところがいいってよく言ってるわよ」
「ああ、そう。まあ、そう思っておいたほうが幸せかもね」
「あなたなんか、結婚してから、全然、ほめてくれないじゃない」

と、ここから、また、けんかになった。

 


 
10 / 25

先日の原子力関連の事故の詳細があきらかになってきた。 今回の事件は、臨界事故(りんかいじこ)といって、相当に深刻な 事故である。40人近くの人々が被爆し、うち15人は近所の住民や 消防隊員だった。 以下は、情報がどうやって我々に届いたかという記録である。

9月30日、午前10時35分、事故発生

5分後:警報が鳴り、職員が避難(ひなん)する。
10分後:社長が臨界事故だと認識する。     
    被爆(ひばく)した職員のため救急車(きゅうきゅうしゃ)が呼ばれる。
この時点で救急には、被爆のことを告げなかった。そのせいで、 救急隊員も被爆する。収容先(しゅうようさき)を探すため、 手間取(てまど)る。 救急車が病院に向かって出発するまで90分近くかかっている。

30分後:政府に連絡
1時間後:事故を起こした会社が地元の村の役場
     (やくば)に報告 (FAX一枚だったそうだ)
2時間後:政府が正式に事故を確認(正式にって、なんだ?)
3時間後:現場近くの住民に(理由は言わずに)避難するように連絡が始まる。

このころから、テレビ、新聞、インターネットで報道がはじまる。 事件があった隣の会社では屋外(おくがい)で作業をしていた。 彼等はテレビの報道で事件を知ったのは、午後1時ごろ。 事件から2時間半が経ってから。

6時間後:政府から地元の村の役場に連絡(これもFAX一枚だった!)
7時間後:地元の人々に、事故の詳細が知らされる。

この所長は、10分後には、深刻な事故であると知っていたにも 関わらず、救急隊員を被爆させ、隣の会社にも知らせず、政府の判断を まっていたことになる。

私の予感(よかん)では、管理体制の不備は裁(さば)かれても、この報告に 関する失点(しってん)は、裁かれないと思う。

それにしても、日本では、FAXを持っていないと、死ぬかも知れませんね。

 


 
10 / 26

図書館には、本の他に、いろいろなものが借りられるようになっている。

レコード、テープ、ビデオ、CD。

コンピューターの雑誌などについているCD-ROMは、まだ、無理のようだ。

レコードやCDでは、クラシックからポップミュージックまで、落語や 講演のテープなどもある。最近では、CDの割合が多く、テープやレコード は少なくなった。

ビデオを置くところも増えてきた。古いハリウッド映画や、ドキュメンタリー など。

目の悪い人のための大きな活字(かつじ)の本も多い。 盲人(もうじん)用に、無料で、本を読むサービスをやる図書館も増えてきた。

日本にすむ人で、住所が確認できる人なら誰でも利用できる。 これは、昨日、図書館で借りてきたスティービーワンダーを聞きながら 書いている。

 


 
10 / 27

日本語の活字(かつじ)を作るのはたいへんらしい。

コンピューターの書体(しょたい)などは、英語のものは、無料のものから 高くても3000円ほどだが、日本語の場合、安くても10000円程度。 5万円でも安い方。

なぜなら、作らねばならない文字の数と種類が膨大だからだ。約6万の字を 作らねばならないらしい。 また、それだけ種類が多いということは、作る際のバランスにも影響する。 小さいサイズで、文字が潰れて見えなくなってはいけない。

ある書体などは、5~10人のスタッフで2年かかったそうだ。
しかし、まだ、日本語の美しい書体は少ない。

 


 
10 / 28

コンピューター上の書体に関してはいろいろと問題がある。

日本、中国など漢字をつかう国の漢字を統一しようという試みがある。

このほうが合理的なのは、理解できるが、「どうやって統一するか」の 議論は、実質的には、始まっていないようだ。 日本でも、小説家や、大学教授などは、文化的な侵略(しんりゃんく) などと言って、反対しているようだが、私は、実は、たいした問題では ないと考えている。

なにしろ、ここ50年で、日本では、相当、漢字の表記を変えてきたのだ。
他の漢字圏の国々と話し合って、漢字を2万程度に絞り込むことは、 難しい話ではないはずだ。

多少の不便は、あるだろうけれども、得られることのほうが大きいと 思いますけどね。

 


 
10 / 29

セクハラというのは、セクシャル ハラスメントのことで、こういう長い 言葉は、日本語に輸入されたとたんに、省略される運命(うんめい)にあります。

「高木さん、係長、『どうして髪切ったの』ってうるさいんですよ。」
「ああ、あの人はね、いつもそんなことしか言わないの。まあ、適当に
  あしらっておけばいいのよ」
「『ショートが流行っているんで』って言ったんですけど、『それだけ?』
  とかって、言うんです」
「しょうがないわねえ。」

女性が髪を切るのは、恋人と別れたからだ。という認識を持っている男性は 多い。

この高木さんという上司は、そういう類いの人だ。 まあ、男性は、どの職場にもいて、詮索(せんさく)好きというわけではなく 実は、女性に対して不器用な人が多いので、「こう言えば、間違いなく 反応してくれるフレーズ」をくり返すんですね。 それが例え、否定的なものであっても、反応さえ、示してくれたら、 コミュニケーションをとった気になっているものです。

それがエスカレートすると
「まつだくん、みかん、3つも食ったの? 妊娠してるんじゃない」 なんて言ってしまう。

大人の女性の振るまい方をおもしろおかしく書いて、人気がでた最近の 本「大人の女 養成講座(ようせいこうざ)」によると、

「わかります? 課長の子ですから認知(にんち)してくださいね」 などとブラックジョークでかえすと、よい。 とある。

日本では、セクハラという言葉が浸透(しんとう)してきたと言っても、 いつも、この国は、法律面でのサポートがないので、しばらくは、 たくましくなるより他に方法がないようである。

「大人の女養成講座」 石原 壮一郎 著  扶桑社(ふそうしゃ)

 


1999年09月


 
09 / 01

九月一日といえば、夏休みが終わって、最初に学校に登校(とうこう) する日だ。 夏休みには、宿題(しゅくだい)があり、この日までにやらねばならない。

ひさしぶりに会う友人も多く、ちょっと緊張(きんちょう)したりする。

もちろん好きな女の子や男の子にも会えるので、うれしいこともあるのだ。

 


 
09 / 02

日本語というのは、「読む」「書く」「聞く」「話す」の 4つがバランスよく、上達(じょうたつ)しないと、実力(じつりょく)は つかないと言われる。

さて、私は、レッスンを始める前に、「4つのうち、どれを重視(じゅうし) しますか。」と聞くことにしていたが、やめてしまった。 100人以上に聞いたけれども、必ず、「話す」「聞く」「読む」「書く」の 順番だからだ。

もちろん、この順番は、日常生活で実際に役に立つ順番でもあるから、 おかしい答えではないが、これには、 「漢字(かんじ)は、たくさんあるし、 大変だから、話せればいい」という考えが含まれているようだ。

しかし、日本人が日常に使う漢字は、2000程度だし、日本人でも、書ける漢字は、 その半分くらいではないだろうか。
読み方がたくさんあるのは、大変だが、意味だけでも分かると、語彙数が 飛躍的(ひやくてき)に上がる。

日本語が読めるようになるメリットは、大きい。 実は、日本は、翻訳書の数も種類も、質も他国に比べて、圧倒的に 高いからだ。 アジアの文献では、中国と同等かそれ以上。その他の国を含めると、 世界一ではないだろうか。

日本語を学ぶのは、日本のことを勉強するためだけではないのだ。

 


 
09 / 03

厚底靴(あつぞこぐつ)の流行は、なかなか終わらないようだ。

これは、10代から20代前半の女性に流行っている靴で、サンダルの 底の部分が10センチから15センチほどの高さになっているもの。
当然、歩きにくく、けがも多い。最近は、危険性を指摘する報道も増えた。

これを履く理由は、「背が高くみえるし、風景も変わるので、気分がいい」 というところらしい。

あらためて、日本は安全な国だなと思う。 あの靴は、走れないのだ。

 


 
09 / 06

女性用の経口(けいこう)避妊薬(ひにんやく)が、ようやく国内でも 使用できるようになった。 しかし、まだ、医師(いし)の処方箋(しょほうせん)が必要で、 気軽に店で買えるというわけではない。

日本は、医薬品の許可(きょか)に関しては、非常に保守的で、海外で 売られている薬でも、国内で買うと、効果(こうか)が低く感じられること がある。
規制(きせい)によって、強い薬は売ることができないからだ。

今回の避妊薬は、日本では、ピルと呼ばれる、その存在は、ずいぶん昔から知られていたが 許可がでるまで9年かかった。

 


 
09 / 07

最近は、大きなニュースも少ない。

政治では、2つの大きな政党内で選挙をやっているが、あまり関心が 高まらないようだ。 経済は、少しづつ上向きのようだが、円高(えんだか)で、打撃(だげき)を 受けている企業も多く、雇用(こよう)は、落ち込んでいる。

「ニュースの夏枯(なつが)れ」などと言って、夏には、ニュースが少なく ジャーナリストが困るという現象にしばしば陥(おちい)るということだ。

 


 
09 / 08

日本のレストランもチェーン店が多くを占めるようになった。

実は、このチェーン店というのは、江戸時代から日本にあったシステムだ。
「のれんわけ」という。 のれん、というのは、店の入口にある日よけで、ここに店の名前などを 書き、看板を兼ねた。

有名な店で修行(しゅぎょう)した人が、郷里(きょうり)に帰って、 店を開き、独立する。その時、店主の許可があれば、同じ店の名前を 使ったり、一文字だけ、字をもらったりする。
例えば、「宮川」という名前だったら、「宮口」というかんじだ。 いまでも、そばやや、寿司やなどには、同じシステムがあるが、最近は、 お金を払えば、同じ名前で経営することができるようだ。  

私は、チェーン店の店には、なるべく入らないようにしている。
まずくはないけれど、おいしくもない、「あいまいな味」なんですね。

 


 
09 / 13

なかなか信じてもらえないが、日本では、ほとんどの鉄道(てつどう)に 時刻表(じこくひょう)が存在し、駅の売店(ばいてん)などで 売られている。
毎月、発売されるJRの時刻表は隠れたベストセラーと言われている。

電車は、時間通りに来るのは、当然(とうぜん)であるし、2.3分、 遅れると、
「あれ、事故かな?」と考える。 たいていは、すぐに、「たいへん、もうしわけありません」という種類の アナウンスがあり、はたして、事故で、10分遅れることなどが告げられる。

この正確さが前提にあるので、国内を鉄道で旅行する人は、時刻表を 見ながら、計画をたてることが多い。 ヨーロッパ旅行などでも、移動に鉄道を使う人は、当然のように トマスクックの時刻表を買って、ホテルで翌日の鉄道の時間を調べたりする。

私もそのひとりだ。ヨーロッパでこの時刻表を開いている人のほとんどが 日本人ですね。地元(じもと)の人は、あまり使わないようで、実際に、 イギリスなどでは、ほとんど役に立たないので驚いた。

しかし、時刻表をめくりながら、いろいろと旅の計画を立てるという、あの 甘美
(かんび)な時間を捏造(ねつぞう)すべく、来るあてのない列車 (れっしゃ)の乗り換え時間の計算などをやってみるのは、楽しいのだ。

 


 
09 / 14

レズリーダウナーという人の書いた「芭蕉の道」という本を読んだ。 外国人が書いた日本の本を探していたのではなく、芭蕉の道を旅した 紀行文(きこうぶん)を探していたら、見つけた。

日本の作家、村上龍(りゅう)によると、「日本の田舎は美しい、 都会も悪くない、ただ、郊外(こうがい)は、最悪」だそうだが、 その日本の風景を、レズリーさんは、どう感じたのか、率直に 語られている。

芭蕉の道は、今でも辿(たど)ることができるし、あらゆる所に句碑(くひ) が建っているそうだ。ただし、むかしの面影(おもかげ)はないそうだ。
また、山林は、植林(しょくりん)のせいでシルエットは変わっているし、川の上流には、いくつもの ダムができた。芭蕉の時代とは、川の流れも、山の色も変わっている。 風景は一変しているといってもいい。

レズリーさんの旅は、85年と86年に行われたものだそうだ。 それから約15年が経過した。この15年は、日本の地方都市にとって、決定的な 打撃をあたえたと、考えられている。彼女はもう日本に来ないほうがいいだろう。

不景気(ふけいき)に対する政府の打開策(だかいさく)は、またもや 宅地造成(たくちぞうせい)であり、開発であった。 今年に入って、近所にも急にトラックが増えた。

 


 
09 / 21

図書館では、時々、古くなった本を無料(むりょう)で、提供することが ある。
三ヶ月か半年に一度だ、古くなった雑誌などが主だが、本もある。

今日、行った図書館では、経済の本が多かったように思う。 そのほとんどが、21世紀のアジア経済の見通し、や、インターネット革命 (かくめい)といったタイトルの本だ。 いづれも、3.4年前に書かれたもので、こういう本はすぐに古くなるようだ。

今も、本屋には、将来の経済を予測(よそく)した本が並ぶ一角 (いっかく)があり、実は、これらの本の売行きはよいようだ。

古本屋などには、10年ほど前に書かれた経済書が30円程度で売られている。

 


 
09 / 22

最後のたいこもちと呼ばれた悠玄亭玉介(ゆうげんてい たますけ)さん によると 粋な客というのは、時々、突拍子(とっぴょうし)もないことを言う客のことだそうだ。

例えば、急に「おい、玉介、あの川に飛び込め」などという。
仕方ないから飛び込むと、大笑いしている。
「面白かった。着替(きが)えて、酒の相手をしろ」なんて言われる。
ひでえ、客だな。と思いつつ、仕方がないから、そのとおりにする。

後日、超一流の呉服屋から、採寸(さいすん)に来る。
「注文した覚えはないよ」 というと、あの飛び込めといった客からだ、とのこと。

「こういうのが粋な客ってもんよ」 と玉すけさんは、言う。

想像するに、客は、たますけさんの着物にほころびを見て、機転(きてん) を利
(き)かしたのではないだろうか。

「買ってやるよ」では、 押し付けがましい。
そこで、「飛び込め」になった。
まあ、粋な客になるのもお金がかかるってことですね。

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「幇間(たいこもち)の遺言(ゆいごん)」 悠玄亭玉介

 


 
09 / 27

日本では、1999年に世界が終わる。という類(たぐ)いの本がもう、 20年以上も売れ続けていて、今年は、いよいよその年だったわけだが、 意外にもブームはこなかったようである。

これは、オウム事件以来、カルト的な思想に対して、警戒を強めている マスコミが、意図的にブームをあおるのを自粛(じしゅく)したという うわさもあるが、なにより重要なのは、明日で世界が終わるという最後の 一週間だからといって「恋人とレストランで食事を」とか、「彼女に一緒に 最後のクルージングを」などというイベントも盛り上がりそうではなく、 簡単にいうと、この種の話は、経済効果が望めないということであった。

その「予言(よげん)」によると、今年の7月が世界の終わりだったそうだが、 7月にテレビ局に集められた予言者達(その種の本の著者達)が口をそろえて 「実は9月だ」と言っていたのは、面白かった。

おそらく、彼等の考えでは、9月には、このこじんまりとした終末 (しゅうまつ)ブームもおさまりかけているだろうし、 まあ、台風なども 多い時期なので、なんとか言い逃(のが)れができるだろうと 考えたようだ。

そして、ほぼ彼等の思うようになった。もはや誰も予言のことなど忘れたか のように、9月を終えようとしている。

9月は、先祖(せんぞ)のお墓を参(まい)る習慣が日本にはある。
彼等は、ともかく何百年も前のひとりのフランス人のおかげで、20年 以上も生活できたのだから、せめて、彼の、お墓参りくらいには、 行ったらどうだろうか。

世界は破滅(はめつ)しなかったことだし。

 


 
09 / 30

さて、今週末ごろから、日中(にっちゅう)の気温も20度弱になり涼しくなるそうだ。

これほど、残暑(ざんしょ)が長引いた夏は記憶にない。夏から秋にかけては、一雨(ひとあめ)ごとに涼しくなるはずだが、その肝心 (かんじん)の雨があまり降らなかった。

秋は日本で最も人気の高い季節で、紅葉を見に旅行に出かけたりすることもある。

魚や野菜も秋がおいしいものが多く、なにより、米(こめ)の収穫 (しゅうかく)がある。

「日本人はあまり散歩をしない」とは、外国人によく言われることだが
秋は例外だ。早朝、散歩をしている人がぐんと増えるのも秋だ。