日本語教材いろいろ 3 教師用の本

| 1 総合教科書 | 2 副教材・目的別教材・辞書など | 3 教師用の本など | 4 一覧 |

「日本語教材いろいろ」について
・日本語教師のグループ(About us 参照)制作の日本語の教材紹介です。
・私どもはプライベートレッスン専門です。教師は自由に教材を選びます。
 教師は教室授業との兼業も多くこれまで多様な教材の感想、評価が飛び交ってきました。
・その中から教師、学習者に評価が高いものを中心にピックアップしました。
・地域や職場で日本語のクラスを作ろうかというような、日本語教育の
 知識がない方々にもなるべくわかるように書きました。
・値段、ページ数などは掲載時点のものです。目安程度にお考え下さい。

・レベルのN5は初心者という意味です。日本語能力試験のレベルの数字、N5-N1までです。
・基本Printableなものだけ、ウェブ教材などは Nihongo-eななどで調べてください。

・タイトルの教科書名や画像などからアマゾンの該当ページに飛びます。
 アマゾンへのリンクは同窓、他のリンクは原則別窓です。
 ちょいちょい更新します。掲載すべき新たな教材があれば追加します。
 リンクはずれは月1でチェック。改訂したら内容はアップデートします。
 ブックマークして、教材を買う際にご利用ください。

・ お気づきの点あれば、ツイッターか、About usのフォームからお知らせください。

* スクロールダウンするとブラウザーの右下に現れる↑をクリックするとページの一番上に戻ります。

教師用の本など、について

ここはいちお資格を取得した教師のための本です。資格を持ってなくて日本語を教えたい方はやはり資格取得に向けて養成講座(ピンキリです。ケチらずに「講義の質が高い」と評判のいいところにしましょう)に通うなり、試験勉強するなりをやってみてください。今の資格制度にいろいろ問題はあるといっても、基本的な事項はそこそこ網羅されているので、目標として悪くないと思います。原則として、それぞれのジャンルで最初の1冊になるような安くて読みやすい本、というコンセプトでピックアップしました。2冊目、3冊目はアマゾンのおすすめか、ご自身で探してください。最後の「読み物」はオマケです。読みたい本くらいは自分で探せるよ、という方はスルーしてください。「オンラインで勉強する」は、本ではなく動画や日本語教師向きのウェブ上のコンテンツのことです。

 

教師向けの本など



授業に役立ちそう系


教科書とその教科書の指導書と以下があれば、とりあえず十分だと思います。「コツ」「入門」的な本より以下を買うことをお薦めします。日本語クラスの運営者などが教室を作ろう、ついては教材(教師用指導書含む)の他に教師用に、もしくは運営者やボランティアなどが参照するための本を買おうという時などは、日本語関係は広辞苑などを置くよりひとまず学習者の母語のよい辞書の次に、以下の文法ハンドブックと交流基金のシリーズなどがあると助かるのではないでしょうか。

ただ、紙の辞書的な本は電子書籍化してほしいところ。もう検索できないというだけで参照する回数が減っていくような気がします。この本が必要な教師の世代はなおさらなのでは。

 

初級を教える人のための日本語文法ハンドブック
中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック

 日本語教育では、こうとらえている、こう教える、ということが、ほぼ網羅してある本。「ほうがいい」「そうだ」というような項目別に、いちおおさえておくべき「これだけは」とその先の「もう少し」研究的な領域の「もう一步進んでみると」に分けて説明してある親切な本。

出版社による紹介ページ(初級):http://www.3anet.co.jp/ja/1335/
出版社による紹介ページ(中上級):http://www.3anet.co.jp/ja/1336/

 


 

日本語文型辞典

 辞典というより、個別の表現について、これだけ用法があるよ、と例文と短い説明で示す引ける辞書、調べもの、研究の際の確認に便利。多言語化されている貴重な研究&上級学習者向けの日本語本。

出版社による紹介ページ:http://www.9640.jp/book_view/?154

関連本

中文版日本語文型辞典―日本語文型辞典 中国語訳繁体字版
中文版日本語句型辞典―日本語文型辞典 中国語訳簡体字版
日本語文型辞典 タイ語版
日本語文型辞典 韓国語版
日本語文型辞典 ベトナム語版[新装]
日本語文型辞典 英語版 ―A Handbook of Japanese Grammar Patterns for Teachers and Learners

 


 

日本語誤用辞典

 サブタイトルは「外国人学習者の誤用から学ぶ日本語の意味用法と指導のポイント 」

出版社による紹介:http://www.3anet.co.jp/ja/1337/

サンプルはこちらに:http://www.3anet.co.jp/ja/1881/

*本とは別ですが、東京外国語大学のオンライン版誤用辞典もあります。

 


 

音声を教える (国際交流基金日本語教授法シリーズ2)

音声を教える (国際交流基金日本語教授法シリーズ2)
 このシリーズの中では、具体的で、教師にとって最も実用的な情報で構成されている本。初級段階の発音指導で注意すべき点、具体的な指導方法などがほぼ網羅してある。ただ要点だけなので、練習のバリエーションは自分で作っていくしかない。

 

 今は教科書の指導書か「新人教師の」「コツ」的な本ばかりで、この種の教える人のための地味な本をシリーズで作るところはほぼなく、ボランティア教師中心の教室など、教え方を組織として磨き合うようなシステムが作りにくいところでは、このシリーズを揃えておくのはいいかもしれません。

出版社による紹介:http://www.hituzi.co.jp/books/302.html

 


 

日本語教育のための文法コロケーションハンドブック

 コロケーションとは、いわゆる熟語のような語と語の結びつきのこと。主に初級で教える項目に関して書かれている。

出版社による紹介ページ:http://www.9640.jp/book_view/?630

 


 

日本語教育関連の読み物


「初級」から中級くらいを視野に、いろいろ日本語の教え方を洗い直そうという提案の本はいくつかあります。論文でもコミュニケーション重視、データ(コーパス)に基づく、学習者視点、生活者としての、CEFRにそった、SLAの知見を、ネット時代の、、、などなど、ハリーポッターの呪文的によく出てきます。2000年以降、いろいろ切り口があります。具体的な提案として本で出たものをいくつか。

 ただ「よそは知りませんけど、うちはこの呪文でやってます」というようなところもあって、これらの本が、日本語学校で「みんなの日本語」をやるしかないみたいな大多数の日本語教師に対して説明しよう、あるいは学校関係者に届く言葉で伝えよう、という気持ちが薄いところも気になるところ。結局日本語教師は「由らしむべし」と考えている?

 非常勤で民間の日本語学校で働く日本語教師は月10万ちょっと。常勤でも年収300万前後。本に2500円(新書三冊分)を出すのはかなりキツイ。地方にもはや書店はなく、紹介文だけで買って読んだら「論文など読んでていろいろ文脈わかってないと理解できない」という本だった時のガッカリ感を作り手は想像してほしい。

 「セファーコミュニュカ、タスクベースソーシャルエスエルエー、ガクシュウシャメセン、セイカツシャコーパス!(最適化せよ!)」

 

 

コミュニケーションのための日本語教育文法
データに基づく文法シラバス (現場に役立つ日本語教育研究1)
日本語教育 学のデザイン ―その地と図を描く―

 なんとなく並べてみました。並べるな!と怒られそうですが。

基本、論文集なので、一冊の本としてまとまった体系が示され、それが説明されている、というというものではない、ということに注意。このへんは、論文集というものに慣れてない一般読者は、ピンとこないところかも。どれかを読んで面白いと思った人は、他の2冊も読むことになるかも。

出版社による紹介ページ

コミュニケーションの:(アマゾンのなか見検索対応)
データに基づく:
http://www.9640.jp/book_view/?663
学のデザイン:http://bonpublishing.wix.com/design

 


 

日本語教育学の歩き方―初学者のための研究ガイド

 なんとなく別にしてみました。これは、大学院に進む人が対象なのかもしれませんが、大学で日本語教育に関して、どういうことが研究されているのか、という一端がわかる本。上の3冊と比べるとトーンが地味でなぜかホッとします。

出版元による紹介:http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-468-3.html

日本語教育の世界で最も充実したサポートサイトがあります。
http://nkg-arukikata.jpn.org/arukikata/

 


 

見える日本語、見せる日本語

 新宿日本語学校で実践されているという助詞二列で教える考え方などが説明してある本。助詞二列法の具体的な説明は日本語の助詞は二列のほうがより詳しいようです。ノウハウを持っている日本語学校がそれを本にしている例は少ないですし、日本語のこの部分をどう教えるか、みたいな本は意外とないので、ひとつの考え方を知ることができるだけでも貴重。(他の日本語学校もノウハウを一般書としてどんどん出して欲しいです)
ただ、いろんな自作グッズで教える方法なので、それも含めて本格的に導入しようということでないと、この方法の実践は難しいかも。

 


 

お勉強系

 

日本語教師のお勉強というと、言語学、と考える人は多いようです。今、言語学ではこういうのが通説なんだよねーと言ってみたい。わかります。

ただ、入門して道に迷ったり、帰ってこれなくなる前に、もうちょっと日々日本語を教えている者としてのアプローチもあるのではという気がします。今やっている説明は十分説明しきっているのか、とか、日本語教育文法というのはどうなんだろうか、とか、あそこは指導書よりもうちょっといい方法はないのか、みたいなことを考えたり、CiNiiで検索して読めそうなものを読んだり、使い慣れた教科書じゃないものをじっくり読んでみたり。

私は言語学は不案内なので、日本語教師に近いところの本で、安くて読みやすいものを中心にリストアップしました。(言語学の入門書に関しては、そのうちに…)


 

図解 日本語図解 日本の語彙図解 日本の文字

 「図解日本語」は、日本語教師がトイレに置く本として最も適している。最初から読み進めるのではなく、パッと開いて読む本。しかし図というより無味乾燥な表があるだけで、鼻が長い象のインフォグラフィックなどを期待している人はガッカリするかもしれない。「~文字」は未読です。

 


 

外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か

 新書。第二言語習得の研究でだいたいこのへんまで解っている、ということを丁寧に解説してある本。日本語教育でも「第二言語習得のほうでも~」と言うのが流行っているようですが、ちゃんと読むと簡単に引用できないなーとわかる本。kindle版あり。

 


 

日本語を教えるための第二言語習得論入門

 日本語教育に特化して書かれた本。ひとつ上の「外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か」の著者が監修をつとめている。

 


 

世界の言語と日本語 改訂版―言語類型論から見た日本語

 以下の同じ著者による論文を読んで興味がわいたらどうぞ。
世界の言語から見た日本語・日本語から見た世界の言語
http://www.ninjal.ac.jp/publication/ninjal-f/pdf/ninjalF005_02.pdf

 


 

言語類型論入門―言語の普遍性と多様性

 研究者の方に類型論の入門書といえば何?と尋ねたら、これがいいとのこと。高いので買っていない。類型論に興味がわいた方は。

 


 

アクセントの法則

 これもこのジャンルでは良書とのこと。

 


 

ことばと思考


 新書。言語と認知に関して、いろんな例を元にわかりやすく解説した本。

 


 

新世代の言語学―社会・文化・人をつなぐもの

 2003年発行なので、まだ今も「新世代」かどうかはわからないけれど、一般人向けに言語学の考え方の基本を教えてくれる本としては、もっともわかりやすく親切。20世紀に日本語教師の資格を取った人が、もろもろの知識をアップデートするために最初に目を通す本としてはいいかも。

 


 

ポライトネス入門

 日本語の待遇表現といえば、ウチソト、いやヨソも、国も5種類敬語があると言ってるぞ!とか、いろいろあるのですが、もうひとつの切り口として。日本の敬語論 - ポライトネス理論からの再検討は、かなり難しかったので、順番としては入門を読んでからということなのかもしれません。

 


 

明解言語学辞典

 2376円で言語学に関して明解に案内して下さるという、貧乏な日本語教師にはありがたい辞典。言語学の若い研究者の人達から高い支持を得ているようです。発売時(2015年8月)言語クラスタがかなりざわついていました。

 買ったら報告義務!? 今話題の『明解言語学辞典』(三省堂刊)をまとめてみました。 – NAVER まとめ http://ow.ly/QNanH

 


 

日本語文法事典

 高い。地方在住者には実物を見るのは不可能なルーベンスの絵のような本。民間の日本語クラスや日本語学校でこれを教師用に買ってくれるところははたしてあるのか。。。これまでの研究がきちんと網羅されていてバランスがよい、という評判。これも発売時(2015年2月)ちょっとざわつきました。文法関連の本というのは、読んでいるうちに感化されて信者になってしまうということがあるらしいので、事典のような味の薄いものを買って眺めるのがいいのかもしれません。

 

新書で読める日本語関係の本

多分日本語関係が最も充実しているのは新書です。評価が高いものもあれば、ムムムというものもあるようですが、やはり新書は値段的にも手軽で読みやすい専門書一步手前の本として便利だと思います。どこまで日本語関連か、という問題もありますが、なるべく研究者が書いたものを中心にリストアップだけしてみました。文庫にも興味深いシリーズがありますが、ここでは新書に絞ってみました。もちろんほとんどは未読なので、それぞれどんな本かはわかりません。一部このページの他の項目にある本と重複したものもあります。(新書だけを集めてテーマ別にソートしてくれる新書マップというサイト、活用させていただきました。とても便利でした)

岩波新書

教養としての言語学
ことばと国家
ことばと文化
日本語の歴史
日本語の古典
日本語練習帳
実戦・世界言語紀行
日本語と外国語
日本語〈上〉
日本語〈下〉
日本語の起源 新版
日本語の教室
日本語の文法を考える
テレビの日本語
日本語はおもしろい
日本語と時間――〈時の文法〉をたどる
ことばの由来
語感トレーニング――日本語のセンスをみがく55題
日本語ウォッチング
百年前の日本語――書きことばが揺れた時代
日本語スケッチ帳
日本語雑記帳
日本語の構造―英語との対比
日本語の考古学
日本語はどう変わるか――語彙と文字
幼児期―子どもは世界をどうつかむか
曲り角の日本語
ことばと思考
ことばと文化
ことばと国家
言語の興亡
言語と社会
外国語上達法
漢字―生い立ちとその背景
子どもとことば
言葉と歩く日記
ことばとイメージ 記号学への旅立ち
外国語上達法
外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か
外国語の学び方
日本人はなぜ英語ができないか
英語でよむ万葉集
ことばの力学-応用言語学への招待
現代「死語」ノート
現代“死語”ノート〈2〉1977‐1999
エスペラント―異端の言語
言語学の誕生―比較言語学小史 (岩波新書)
敬語
辞書を語る (岩波新書)

日本語のレトリック―文章表現の技法 (岩波ジュニア新書)
ことばの力―しゃべる・聞く・伝える (岩波ジュニア新書)
コミュニケーションの日本語 (岩波ジュニア新書)
日本語の〈書き〉方 (岩波ジュニア新書)

中公新書

理科系の作文技術
詭弁論理学
日本語作文術
日本人の発想、日本語の表現―「私」の立場がことばを決める
漢字百話
かなづかいの歴史 – 日本語を書くということ
身ぶりとしぐさの人類学―身体がしめす社会の記憶
常用漢字の歴史 – 教育、国家、日本語
かなづかいの歴史 – 日本語を書くということ
消滅する言語―人類の知的遺産をいかに守るか
言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学
外国語を学ぶための 言語学の考え方
言語の脳科学―脳はどのようにことばを生みだすか
ロラン・バルト -言語を愛し恐れつづけた批評家
言語の社会心理学 – 伝えたいことは伝わるのか
知的文章とプレゼンテーション―日本語の場合、英語の場合
日本語作文術
日本語の個性
コミュニケーション技術―実用的文章の書き方
近くて遠い中国語―日本人のカンちがい
0歳児がことばを獲得するとき―行動学からのアプローチ

講談社現代新書、α新書

はじめての言語学
20世紀言語学入門
日本人のための日本語文法入門
まちがいだらけの日本語文法
外国語としての日本語その教え方・学び方
日本語という外国語
新編 日本語誤用・慣用小辞典
正しく読み、深く考える 日本語論理トレーニング
日本人の言語表現
世界の言語入門
英語と日本語のあいだ
日本語の森を歩いて
ソシュールと言語学
言葉と無意識
漢字はすごい!
国語審議会─迷走の60年
日本の風景・西欧の景観 そして造景の時代
空と無我 仏教の言語観
わかりやすく〈伝える〉技術

ちくま新書

ことばの発達の謎を解く
日本語基礎講座―三上文法入門
日本語の近代: はずされた漢語
日本の文字―「無声の思考」の封印を解く
心づくしの日本語: 和歌でよむ古代の思想
はかり方の日本語
変わる方言 動く標準語
高校生のための論理思考トレーニング
日本語を叱る!
ありえない日本語
ネーミングの極意―日本語の魅力は音がつくる
性と愛の日本語講座
ことばの花道―暮らしの中の芸能語
日本語文法の謎を解く―「ある」日本語と「する」英語
さすが!日本語
日本語案内
教養としての大学受験国語
大学受験のための小説講義
高校生のための評論文キーワード100
日本語の謎を探る―外国人教育の視点から
日本語はどんな言語か
世にも美しい日本語入門
翻訳教室―はじめの一歩

新潮新書

日本語通
段取りの“段”はどこの“段”? 住まいの語源楽
キラキラネームの大研究
頭の悪い日本語
日本語教のすすめ
「汚い」日本語講座
言語世界地図
漢字は日本語である
明治大正 翻訳ワンダーランド
世界中の言語を楽しく学ぶ

小学館新書

日本語を「外」から見る 留学生たちと解く日本語の謎
京大・東田式 日本語力向上パズル
日本人の知らない 日本一の国語辞典
発達障害とことばの相談~子どもの育ちを支える言語聴覚士のアプローチ~

文春新書

日本語の21世紀のために
漢字と日本人
名前の日本史
名字と日本人―先祖からのメッセージ
劇団四季メソッド「美しい日本語の話し方」
新聞と現代日本語
会話の日本語読本
電脳社会の日本語
広辞苑を読む

平凡社新書

辞書をよむ
日本語の深層-ことばの由来、心身のむかし
日本語の「常識」を問う
オノマトペがあるから日本語は楽しい―擬音語・擬態語の豊かな世界
原始日本語のおもかげ
白川静 漢字の世界観
金田一京助と日本語の近代
かなづかい入門―歴史的仮名遣vs現代仮名遣
「君が代少年」を探して―台湾人と日本語教育
漢語の語源ものがたり―ことばのルーツ再発見
朗読声の贈りもの―日本語をもっと楽しむために
江戸のおしゃべり―川柳にみる男と女

 

その他

言語論理教育入門―国語科における思考 (教育新書)
旧かなづかひで書く日本語 (幻冬舎新書)
ほめことば練習帳 (幻冬舎新書)
新語死語流行語―こんな言葉を生きてきた (集英社新書)
盗作の言語学 表現のオリジナリティーを考える (集英社新書)
日本語は本当に「非論理的」か (祥伝社新書 179)
日本語から考える英語表現の技術―「言いたいこと」を明確に伝えるための5つの処方箋 (ブルーバックス)
日本語の活かし方 (星海社新書)
日本語は「空気」が決める 社会言語学入門 (光文社新書)
辞書を編む (光文社新書)
食べる日本近現代文学史 (光文社新書)
犬は「びよ」と鳴いていた―日本語は擬音語・擬態語が面白い (光文社新書)
日本人も悩む日本語 ことばの誤用はなぜ生まれるのか? (朝日新書)
金田一家、日本語百年のひみつ (朝日新書)
ニッポン景観論 (集英社新書)
7カ国語をモノにした人の勉強法 (祥伝社新書331)
言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力(祥伝社新書214)
なぜ、あの人の話に耳を傾けてしまうのか? 「公的言語」トレーニング (光文社新書)
入試現代文で身につく論理力 頭のいい人の考え方 (青春新書インテリジェンス)
言語と文体 (1963年) (紀伊国屋新書)
論より詭弁 反論理的思考のすすめ (光文社新書)
手話ということば もう一つの日本の言語 (PHP新書)
適当な日本語 (アスキー新書 76)

 


 

 

辞書・資料的なもの

 

新版 教室英語表現事典―英語で授業を行うために

 教室での表現だけでなく、テストの設問の文など、学校活動で使うあらゆる表現が網羅されていて便利。英語で授業する人に。

 


 

日本語表記ルールブック

 出版関係者御用達なので、今のいちおの表記の基準といってもいい。辞書的に使うというより、基本的な考え方をきっちり説明してあるブックレット的な薄い本。

 


 

記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集

 この種のハンドブックは多いですが、差別語のガイドラインがあるのは共同通信社のこれ。

 


 

日本語から離れて

 

数字でみる日本の100年―日本国勢図会長期統計版

 100年分のデータが。類書で最も安くコンパクト。日本語教師がトイレに置きたい本2位。

 


 

[三訂版]わかる! 使える! 労働基準法

 この種の本は図書館にもたくさんありますので、類書で読みやすそうと思った本を。これはわかりやすかったです。フリーランスを守ってくれるのは法律だけです。「なんとかオフ」にもありました。

 


 

ビジネスパーソンのための契約の教科書 (文春新書 834)

 フリーランスとして契約書を交わす人に、契約というものの基本的な考え方を教えてくれる本。契約書の記述の実際は書いてないけれど大事。

 


 

英文契約書の基本表現―契約書が楽に読めるようになる

 英語の契約うんぬんに関しては、米には安くやってくれる小さな個人事務所みたいなものがたくさんあり(特に自費出版関連増えました)例文集のサイトも豊富。日英の翻訳系のデータベースなどもあります。本なら、これがいいと勧められました。

 


 

デジタル時代の著作権

 類書の中では、広範囲に親切に説明してあると評判の本。ネットに詳しくない人に入門書として渡すには最適だと思います。

 


 

 

オンラインで勉強する

いちお資格を持った教師がちょっと勉強したいなと考えても、ちょっとした勉強会とかセミナーみたいなものが時々あるくらいです。大学に行くのは大きな決断ですし、かといっていきなりこういう少林寺みたいなところは怖い。ただ、今は無料のネットの教材や動画などもあります。もちろん放送大学もあるんですが、ひとまずネット方面で基本無料、日本語もしくは言語と関係があるものを。

くろしお言語大学塾

動画で講義あり。資料のPDFも。
http://www.gengoj.com/

京都大学 OCW(OPEN COURSE WARE)

かなり長めの動画がアップされている。言語、日本語関連もいくつか。
http://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja
* 検索があまり動いてないみたいなんですが。。。

筑波大学 OCW (OPEN COURSE WARE)

言語学概論の動画が。
http://ocw.tsukuba.ac.jp/

日本語のアクセント(1)概説&東京語編

国学院大学の方がわかりやすく解説してくださっています。続編がみたい。

https://www.youtube.com/watch?v=5CQUfd2o4js

CEFRの日本への文脈化についてのシンポジウム 1/6

京都大学のシンポジウム、Youtubeにあがってました。

ダメな統計学

西原史暁氏による統計学の講義。「言語研究者のための統計の学び方」という項目もあります。PDF版も配布されています。

http://id.fnshr.info/2014/12/17/stats-done-wrong-toc/

Praat入門
音声の音響分析ソフトの入門ページ。日本語。
https://sites.google.com/site/utsakr/Home/praat

Five minutes Linguist 言語学者の英語による講義(音声)
https://itunes.apple.com/us/itunes-u/the-five-minute-linguist/id452255394

 

■ 海外の大学の言語学関係の動画

→カッコ内は講義の言語

Youtube

エジンバラ大学(英語)
https://www.youtube.com/user/edinburghLangScience

The Virtual Linguistics Campus(英語)
https://www.youtube.com/user/LinguisticsMarburg

↑ のガイダンスの動画

cambridgeenglishtv(英語):CEFR関連の動画あり。

https://www.youtube.com/channel/UCnXqRankqlC47qzXcYMazKA

iTunes U (Appleのプラットフォーム。要iTunes)
https://itunes.apple.com/us/itunes-u/linguistics-lectures/id425738097?mt=10#

MOOC

ランカスター大学(コーパス言語学)(英語)
:コーパス言語学
https://www.futurelearn.com/courses/corpus-linguistics

edx(MOOCのポータル)でlinguisticsで検索
https://www.edx.org/course?search_query=linguistics

coursera(MOOCのポータル)でlinguisticsで検索
https://www.coursera.org/courses?query=linguistics

TEDでlinguisticsで検索
https://www.ted.com/search?q=linguistics

Lynda.com (英語)
:言語学以外のコースも充実しているオンライン講座。教師向けOfficeソフトのトレーニングなども。プログラミング、デザイン方面など評判いいです。
http://www.lynda.com/

■ 形態素解析関係

なんだかんだ言って、ATOK作ってる人のほうが日本語のアレコレに詳しいのでは、、、と考えたことはありませんか?

□ 自然言語処理の基礎技術 “形態素解析” とは?
→ 形態素解析に関するやさしい解説文
http://www.pa-consul.co.jp/corporate/souken/bigdata.php?id=17

□ 形態素解析の過去、現在、未来
スライドのみ。まったく知識がない人にイチから説明してくれる。(だんだん難しくなるけれど)
http://www.slideshare.net/pfi/ss-9805912?related=1

□ ジャストシステムの形態素解析技術

スライドだけ。

その1
http://www.slideshare.net/JSUXDesign/jtt1

↑ は、こんなカンジです。

その2

http://www.slideshare.net/JSUXDesign/2-51367666

□ googleによるgoogle入力ができるまでのマンガ

http://www.google.co.jp/intl/ja/ime/comic/

■ その他、オンラインで読める日本語関係の文章(概論、入門的なものだけ)

□ 日本語「音声言語」の基礎資料(神戸大学アーカイブ)

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/products/nihongo/

□ 日本語学習入門 東京大学日本語教育センター

日本語とはどんな言葉か

http://www.nkc.u-tokyo.ac.jp/study_info/study_info01_j.html

□ NINJALフォーラムシリーズ

国語研究所のフォーラム資料(PDF)

http://www.ninjal.ac.jp/publication/ninjal-f/

□ 大辞林 特別ページ

http://daijirin.dual-d.net/extra/

もちろん、動画では、一大プロジェクトの JMOOCもあります。興味のある講座があれば。

このブログ内にある日本語関連リンク集もどうぞ。

 

kindleストアで買える日本語教材

| kindleストア(日) | kindleストア(米) |

電子書籍とアクセシビリティ

電子書籍化は市場が広がるとか、リスクが高いというようなことだけではありません。
教材を提供する側の人間として考えなければならないアクセシビリティの広がりがあります。電子書籍の標準フォーマットであるePubにはさまざまな可能性があります。ハンディキャップをもった人達に読書の機会を広げる可能性があるだけでなく、図書館や公的サービスで提供されることによって、物理的な移動が難しい人達が自宅にいながらにして書籍を購入し、そのまま読めるようにもなるわけです。海外にはハンディキャプを背負った人達のために電子書籍やオーディオブックをストックするアーカイブがあります。

アマゾンのkindleのフォーマットは、ePubベースのmobiという形式です。ePubではないのですが、音声読み上げにもほぼ対応しています。日本語の教材を電子化してアマゾンで売るだけで、世界中の日本語学習者にとって大きなインパクトを与えることができます。他の言語では良質な教材がどんどんkindle化されています。

紙で出版したものが点字化される可能性は低いですが、電子書籍で出すだけで、アクセシブルな教材になります。

国内の電子書籍のストアはkindleの他にいくつかありますが、日本語の教材という性格上、海外で売らなければ意味がないので、海外にもストアがあるアマゾンのkindleに絞って書きます。例えば、スリーエーネットワークは、教材は一部国内ストアには置くけど、アマゾンには置かないという方針のようです。

電子化を進めるためにもなるべくkindleで買ってプッシュしていきたいと思います。アマゾン以外のストアで電子化されたものもあるかもしれませんが、すべて調べるのは無理ですし国内外で買えるのはアマゾンぐらいなのでkindl化されたものだけを。

教材では、日本語能力試験対策の自費出版に近いモノを除くと、教材といえるのは

改訂版 毎日使えてしっかり身につく はじめよう日本語初級1授業の進め方〈デジタル版〉
改訂版 毎日使えてしっかり身につく はじめよう日本語初級2授業の進め方〈デジタル版〉
改訂版 毎日使えてしっかり身につく はじめよう日本語初級語彙リストベトナム語訳〈デジタル版〉
改訂版 毎日使えてしっかり身につく はじめよう日本語初級語彙リスト英語訳 English〈デジタル版〉
改訂版 毎日使えてしっかり身につく はじめよう日本語初級語彙リスト中国語訳 中文〈デジタル版〉
改訂版 毎日使えてしっかり身につく はじめよう日本語初級語彙リスト韓国語訳〈デジタル版〉

改訂版 どんなときどう使う 日本語表現文型500
新装版 どんなときどう使う 日本語表現文型辞典

その他、参考書、読み物では、なぜか紙の基礎日本語辞典が安くバラ売りされてます。
違いをあらわす「基礎日本語辞典」<基礎日本語辞典> (角川ソフィア文庫)
気持ちをあらわす「基礎日本語辞典」<基礎日本語辞典> (角川ソフィア文庫)
です。

あと

日本語教育 学のデザイン: その地と図を描く

は、この種の本としては紙よりかなり安い価格であることも含め画期的ですし、凡人社がkindleで出す気があるということがわかっただけでも貴重です。

今のところ、日本語教育関係者にとって関係がありそうなものは、2015年の夏、これだけです。米アマゾンのkindleストアの数と比べるとなんとも残念ですが、そのうち増えることを期待したいです。

 いちお補足しておきますと、kindleはアマゾンのアカウントが必要で、買ったものはPaper Whiteなどの専用のモノクロ系ハードなら紙の本より読みやすいのですが、PC上やタブレット上だとアプリで読むことになります。読み心地はそれほどでもありません。ただ一度買えば、アマゾンのアカウントがある限りどの端末からでも読むことができます。また、売り手(出版社)が売る国、地域を「日本だけ」などと制限することができますので海外から買えないことがあります。

 

 

↓ は蛇足の読書案内です。これもよかったらどうぞ。

蛇足のいろいろ

安くて(基本新書など1000円以下、なるべく2000円以下)読みやすくて(難しくても岩波新書ぐらいまで)最寄りの図書館にも置いてそうな本、というセンでリストアップしました。

日本語関連いろいろ おもしろ編

日本語関連は、いろんな種類があるのですが、ある世代ではよく知られているけども…というような有名な本を中心に。まずは面白く読めるような本を。

「新解さんの謎 (文春文庫)」は、90年代に話題になりました。同著者による対談本「こいつらが日本語をダメにした (ちくま文庫)」も面白いです。日本語必笑講座 (講談社文庫)は90年代後半売れた本です。こちら日本語の乱れ (集英社文庫)も。また、あまり知られてませんが、たのもしき日本語 (角川文庫)は、吉田戦車、川崎ぶらの対談本。絶版になっていますが、手に入るなら軽い機敏な仔猫何匹いるか―土屋耕一回文集 (角川文庫 (5853))も楽しいです。

世の中には「いただいたお電話でお使い立てして恐縮ですが」みたいなクラクラするような決まり文句があり、その辺が苦手な日本語教師は多いような気がします。このオトナ語の謎。 (新潮文庫)は、やや古くなりましたが、日本語の教科書には載らないすき間の日本語の宝庫だと思います。最近では、できる大人のモノの言い方大全もかなり売れました。こっちはかなり大まじめな本なので読もうとするとツラいですが、フレーズの資料としては秀逸だと思います。全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)も、この種の本のはじまりだったような気がします。比較的最近では、あいうえおちゃん (文春文庫)の毒舌も楽しかったですし、話題ですが、新・四字熟語 (幻冬舎よしもと文庫)も。

辞書から消えたことわざ (角川SSC新書)の他に放送禁止歌 (知恵の森文庫)私家版 差別語辞典 (新潮選書)など、タブーとされている語に関する本も。

英語の本には普通の日本語教師が知らない日本語教材の世界があります。日本国内で人気なものはNIHONGO FUN & EASY Survival Japanese Conversation for Beginnersは、人気のサバイバル日本語教科書で、外国人のための英語でわかるはじめての日本語も売れているようです(未読)。2000年に入って、国内の日本語学習者のモチベーションはかなり下がっており、この種の本が急に増えました。あと、Making Out in Japanese (Making Out Books)は日本に滞在する英語圏のノンネイティブの隠れたロングセラーで、ナンパ用日本語会話の手引きです。
ただ、海外で売れてる簡易日本語の本は、また違います。住んでないだけサバイバル要素が不要ということでしょうか。

日本語関連いろいろ マジメ編

一般書で日本語についてまじめな本を出すような人は、基本、説教したいか、怒ってる人が多かったのですが、最近は、そうでもなくなってきました。日本語ブームにのって一発、みたいな本とは別に、ちょいと楽しく作ってみました、という本が増えてきたように思います。いちお、一般読者が対象で、短く読みやすい本で、気楽に読めるものをズラズラと書いてみます。

にほんごは、安野 光雅、 大岡 信、谷川 俊太郎という人達が試みに作ってみたという小学生用の国語の教科書。
シリーズで楽しく読めてためになるのは岩波書店のそうだったんだ!日本語シリーズがあります。全部は読んでいませんが、読み応えがある本が多いように思います。

日本語の歴史 (岩波新書)は、独特の語り口は好き嫌いが分かれそうですが、わかりやすい上に資料も多く情報満載です。方言の日本地図-ことばの旅 (講談社+α新書)も比較的新しい本でkindle版があります。漢字関係だと、漢字と日本人 (文春新書)は、漢字と日本語の歴史を辿りながら漢字の現状についていろいろと書かれています。漢字は白川静さんに学ぶ漢字は楽しい (新潮文庫)白川静さんに学ぶ漢字は怖い (新潮文庫)も。そういえば日本語と外国語 (岩波新書)にも漢字に関する言及が少しありました。漢字と図形 (1976年) (NHKブックス)は、システム工学者による漢字を図形としてどう認識しているか、という本。

良い悪いは別として、日本語に関しては、ものわかりがよさそうな著者より、怒っている方々の本のほうが情報満載という傾向があると思います。日本語の将来 (NHKブックス)は、日本語をローマ字化せよ、というものです。キーボード入力との親和性が高い99式ローマ字の紹介も。曲り角の日本語 (岩波新書)の著者は怒っています、が、嫌いじゃないです。

言語聴覚士の知人がおり、よく使うカードなどみせてもらいました。言葉と脳と心 失語症とは何か は、いろいろと興味深い本でした。失語症に関する本は、いろいろと出ています。〈文法が基礎からわかる〉日本手話のしくみは、ざっと目を通すだけでも面白いです。さらに日本手話で学ぶ 手話言語学の基礎みたいな世界もあるようです。

辞書周辺、最近ブームですが言葉の海へ (同時代ライブラリー (341))は、ブームの前に書かれた日本初の近代国語辞典「言海」をつくった大槻文彦の生涯を描いた本です。

その他

最近、日本のアレコレに対して思い込みが強い日本語教師はなんだか最近増えているような気がします。そういうCoolJapan系日本語教師をクールダウンするためのアレコレを。とはいえ、お勉強で本を読むのは楽しくない。面白かったなーという記憶があるものだけ。

大学生の定番的な本になってしまいますが、日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫)は講演をテキストにしたものなのでわかりやすかったです。民俗学では抜群に面白くて演劇のシナリオにもなっている忘れられた日本人 (岩波文庫)。雪国の歴史を描いた北越雪譜 (岩波文庫 黄 226-1)は読み応えがありました。日本の音―世界のなかの日本音楽 (平凡社ライブラリー)も興味がある方には。

かつて日本に来る人達というのは、外国人による日本論の名著―ゴンチャロフからパンゲまで に載ってるような本を読んでから来たようなんですが、60年代後半の表徴の帝国 (ちくま学芸文庫)があり、デイヴ・バリーの日本を笑うを経て「日本に来た本ブーム」は今ちょっと落ち着いています。今は英会話学校などが来日する教師のために作る読本(英会話教師がよく持ってます)みたいなところにリアルな実態があるような気がします。ALTのためのニッポン生活Q&A―日英対照は、そういう意味で興味深い本でした。

ちょっと身構えてしまうようなタイトルですが日本文明77の鍵 (文春新書)は「出版」「旅行」「銀」など身近な77のテーマで一項目、新書3,4ページでざっくりと解説してくれる読みやすい本。写真が美しい日本を知る105章 (コロナ・ブックス (93))あたりも、昨今のCoolJapanの元ネタになったのではという気がします。日本の食はどう変わってきたか 神の食事から魚肉ソーセージまで (角川選書)はタイトルどおりのわかりやすい本。日本文学史早わかり (講談社文芸文庫)は、独自の視点の読める文学史。1920年代にアフリカ系アメリカ人を中心とする日本ブームというのがあったらしいのですが、作品としてはHAIKU(俳句)―この別世界などがあります。英語でHAIKUには子供が作ったかわいい俳句が。

名前や地名の本は、いろいろありすぎて、どのへんが原典になっているのか、よくわかりません。Wikiなんかのほうが結構バランスがいいのかもしれません。名前の日本史 (文春新書)とか、世界の名前 (岩波新書)。地名だと地名の研究 (講談社学術文庫)日本の地名 (岩波新書)続 日本の地名―動物地名をたずねて (岩波新書)みたいな本があります。

 


 

路上ジャンル(?)は、街でみかけたことなどをよく尋ねられる日本語教師にとっては結構大事です。ちょっと専門的な日本の言語景観や街中のフォント観察本タイポさんぽ―路上の文字観察。建築方面では藤森照信×山口晃 日本建築集中講義建築における「日本的なもの」、東京を作った人達の明治の東京計画 (岩波現代文庫)、ディープな世界のマンホールのふた 日本篇。最近ではショッピングモールから考える: ユートピア・バックヤード・未来都市 (ゲンロン叢書)も。

美術史の本は難解なモノが多いんですがヘンな日本美術史日本美術応援団 (ちくま文庫)は美術館に行ってみようかなという気にさせてくれる本でした。

工芸品関係も日本で教えていると時々尋ねられるジャンルです。あくまで一批評家の視点ですが手仕事の日本 (岩波文庫)は全国津々浦々の工芸品に対する評価が。柳 宗悦氏は、著作権が切れているので、青空文庫にもたくさん著作があります。ほんものの漆器―買い方と使い方 (とんぼの本)は、実用ガイドっぽい本ですが、漆器に関して丁寧でやさしい解説があっておもしろかったです。

写真の本は写真集を買うとやはり高いんですが、授業でも使えそうな、というのを意識すれば昭和 写真家が捉えた時代の一瞬みたいなものがあり、昭和を代表する写真家2人では木村伊兵衛昭和を写す〈1〉戦前と戦後 (ちくま文庫)土門拳の昭和があります。

映画関連本は今人気が無く、ちょっと高めの本が多いですが、買えそうな本のタイトルだけずらずらと。日本映画 ぼくの300本 (文春新書)【増補改訂版】映画を穫る ドキュメンタリーの至福を求めて森一生 映画旅監督 小津安二郎 (ちくま学芸文庫)日本映画時評集成2000‐2010

マンガ、アニメは歴史や概論、批評も60年代以降いろいろあるんですがあまり記憶に残ってません。ジャンルとしてまだ若く黄金期が続いており、批評の時代じゃないのかもしれません。

実用書方面

ハンドアウトだけでなく、ちょっとした小冊子を作るくらいなら関わることがあるかもしれません。だれでもレイアウトデザインができる本 増補改訂版 (エクスナレッジムック)は、とても参考になると思います。
電子書籍の作り方は、、、私達は実は電子書籍作ってる当事者なんですが、難しくないけど、簡単に説明するのは大変です。そのうち、簡単な解説をアップする予定です。

教材として使えるか?

マンガは、好きな人は読みますし、何かの推進力になることは確かですが、それと教材として有効かどうかは別かな、という気がします。好きなタイプの漫画が学習向きかはわかりませんし。でも、もしマンガの基本的な読み方(慣れないと難しいもんです)の勉強込みで教材としてと考えるならよつばと! 1 (電撃コミックス)は、いいのではないでしょうか。1巻は主人公親子が新しい町に引っ越してくるところから始まります。5歳の女の子が主人公。日本語の教科書みたいな展開。十以上の言語に翻訳されています。英語タイトルは「YOTSUBA&!」
他にまんがは、興味に応じて、例えば和菓子ならあんどーなつとか、日本酒なら夏子の酒というような紹介のやり方もあると思います。ウンチク系マンガ、すき間狙いでかなり細かいところの作品ありますから、アマゾンのコミックカテゴリーで探したいテーマ、例えば「そば」とか「漆」で検索してみてください。たいてい、それをテーマにしたマンガがあります。

小説は、詳しい方ならコレというものがあると思いますが、これまでに実際にプライベートレッスンで使って評判がよかったものだけをちょっと書きますと、、、キッチン (角川文庫)は中級レベルでも読める貴重な作品だと思います。多言語に翻訳されているのも心強いです。家族の標本 (角川文庫)はひとつ2ページくらいの短編で、上級の学習者に評判がよかったです。

落語、講談は、なかなかクセがあって教材としては厳しいような気がします。これも好きになる人はなるわけですが、好きだからといってなんでもかんでも語学の学習に結びつくとは限らないし、無理に結びつけなくてもいいわけですし。現代落語のCDはあってもスクリプトが手に入りにくい。演者によってアレンジがありますし。ただ柳家小三治トークショー 3 ~玉子かけ御飯は、本になったま・く・ら (講談社文庫) で上のCDの一部が演じた通りにテキスト化されています。現代の話を現代の口調で語ったものです。

 


 

LINEで送る
Share on reddit
Pocket

コメントは停止中です。