日本語教育関連のWikipediaの記述を充実させよう

この記事について (2017年4月改定)


2016年現在、Wikipediaの日本語教育関連の記述があまりにヒドいので、日本語教育の研究者、日本語教師達によって活発な編集が始まることを願って、勝手に項目を書いてみることにしました。何もみてもヒドいんですが、例えば、2016年の5月3日の時点の「日本語教師」はこんなカンジです(最後に編集されたのは2014年の10月)。
wiki20160503

という趣旨で2016年の5月に「こういう項目はどうか?」というものを書いてみましたが、その後、Wikipediaは、ほぼ改善されませんでした。他の記事との重複も多いこともあり、この記事の日本語教師という項目のサンプル部分の記述は一部を除き削除しました。

いつか大学の日本語教育学科などで、Wikiを編集しようという授業があって、改善されればいいなと思います。

以下、現状の問題点と、日本語教育関係のWikiの項目に関するものだけ残します。

Wikipediaの日本語教育関係のページ

日本語教育関係のページは記述が不十分なだけでなく、ページそのものがとても少ないです。以下、目立つものをあげてみます。ちなみに、日本語教師は2016年5月の時点で、Google「日本語教師」で2位です。

日本語学校
日本語教育
日本語教室
 
日本語能力試験
日本語教育能力検定試験
日本留学試験

日本語学科は、一般的には留学生が日本語を勉強するところと勘違いする人が多いワードです。

国際交流基金関係では

日本語教育スタンダード
JF日本語教育スタンダード(上と重複?)
エリンが挑戦!にほんごできます。

関連組織では

国際交流基金
日本学生支援機構
国際交流協会

ぐらいです。日本語教育振興協会や日本語学校連合、日本語教育学会、AJALTもページはありません。

 学生支援機構の業務仕分けの動画
https://www.youtube.com/watch?v=D3L6ZILDvnY

日本語教育の中身に関しては
語学教授法
オーラルメソッド
コミュニカティブアプローチ
サジェストペディア
イマージョンプログラム

がある程度。

主なページは以上です。2016年5月の段階で、かなり少ないです。国語学(日本語学)、言語学第二言語習得に近づくと急にページは増えるのですが、日本語教育だけ完全に抜けているという印象です。他の言語と比較してもとても少ない。基本的に言語教育関係は、関連組織や教師の位置づけ、教授法、主な教科書、辞書などはありますので、まだまだページは足りないと言ってもいいと思います。

関連組織団体の記述は、客観性を保つためにも、事業仕分けの資料を入れた方がいいと思います。事業仕分け、中途半端で終わりましたし、内容のある議論があったとは言い難いですが、少なくともそこで提出された資料や数字は、ある程度不意打ちだったこともあり、審査委員の質問が雑だったことも幸いして、生々しいものが多いようです。

以下は項目があってもいいと思います。(2016年5月5日の時点ではない)

日本語教師養成講座
日本語教育学
留学生別科(「別科」の項目の中にはある)
直接教授法
間接教授法
日本語教育文法
。。。

生活者としての外国人(文化庁はこの呼び方が好きだが定義はゆれがありそうなので)
タスクベースみたいな用語もない。項目としてどんな用語がふさわしいのか難しいですが、ひとまず「タスクベース」だけでもいいかも。とりあえず「これが妥当な呼び方かな」という名前で項目を作って、重複するようなら、後からリダイレクト(同じなら正式名称に近い方に飛ぶように設定する)にしてもいいですし、紛らわしい語はまとめて選ぶ式にもできますので。

教材では

日本語の基礎
新日本語の基礎
みんなの日本語

日本語初歩(国際交流基金の昔の教科書)
An introduction to Modern Japanese(昔の英語圏の教科書の定番)
げんき
まるごと 日本のことばと文化
基礎日本語学習辞典(多言語対応していることを知らない人が多い)
A Dictionary of Basic Japanese Grammar

ぐらいはあってもいいのでは。

人物に関しては、研究者の方に業績がある人の項目を作ってもらうしかないでしょうか。

 用語の妥当性はひとまずおいて、いちお流通している用語を出してみました。項目があり、「一般的にはこう呼ばれるが最近では~」という記述があればいいので。他のジャンルとかぶらないもので、一般の人や日本語教師志望者が目にするかもしれない語などを優先的にやったほうがいいような気がします。
 
 すでにある項目とのリンクも重要です。言語学、国語学、方面ではすでにあるものが多いので注意です。異文化コミュニケーションとか共生みたいなワードもすでに項目があります。また、例えば「母語話者」は、母語に、日本語教員は日本語教師にリダイレクトされています。これ全部やるのは大変なのでまずはページを作ってから、ゆっくりやればいいと思います。

 

どうやってWikipediaのページを作り始めるか?

各国の日本語教育事情に関しては、日本語教育の中の「日本国外の日本語教育」という項にまずまとめて、そこからリンクを作って新たに国や地域別に日本語教育事情のページを作ってから、各国の日本語教師などが、そこに書き込むという手順を呼びかけるのがよいのではと思います。

日本語教育全体のページが少ないので、まずは「日本語教育、日本語教師、日本語学校」のページを軸にデータを整備して修正し、あとはそこからリンクを繋げる形でページを作ったり整備していくと効率がよさそうです。Wikipedia内でワードで検索しヒットしない場合は「このウィキでページ「****(検索ワード)」を新規作成しましょう。」と出ますので、その****の部分をクリックすればそのワードで新規作成になります。
この「日本語教師」からも、教授法や関連組織など他の項目へのリンクを作りながら伸ばしていけます。

とりあえずきっちりじゃなくていいので、「これはあるべきだ」というページだけ作って、SNSなどで「どなたかこのページ(URL)を書いて下さい」と呼びかける方法もあります。だいたいのページを作り終えたら自分の得意な分野のページだけ書くでもいいのでは。

おそらく、そのうち、だれか知らない人が編集に参加してくることになります。理不尽な編集者に出会う可能性もあります。オカシナ記述だと思ったら遠慮無く削除しましょう。悪質ならWikipediaに連絡できます。間違った記述や誤解を招く表現、アンフェアな編集で新たに日本語教育の世界に飛び込んでくる人達を惑わせることはあってはならないと思います。

 

国際交流基金関連の記述の問題点

あと「国名(ベトナム、中東、セルビアなど)の日本語教育」という項目はあるのですが、いずれも国際交流基金関係者が編集に加わっており、当事者は編集できないというWikipediaのルールに従ってWikipediaのコミュニティから警告を受けていますが、残念ながら警告を無視して編集は続けられています。第三者からみた一般の日本語教育に従事している方からの項目作成、再編集が望まれます。海外の日本語教育に関しては国際交流基金の関係者はおそらく一番事情を知っている可能性は高いのですが、国の政策として進めている事業である以上はバイアスがある、中立性は保てないということだと思います。その国の大学の日本語教育関係者など、個人の執筆者が出てくるまで待つしかありません。

 2017年5月26日追記 この記事の投稿(2016年5月)から1年を経過しましたが、改善がみられないので、警告の件など、URLを入れて具体的に示しました。自分の項目自分が考えたメソッド(?)の項目でも、おそらくは自分で項目を立て、警告後は匿名(IPはエジプト→ハンガリーとなっている)で、確信犯的にどんどん追加や編集を繰り返しています。ネット上のコミュニティのローカルルールなんて、いちいち守っていられないということかもしれませんが、Wikipediaの最も基本的な自分や自分の関連項目を編集できないというルールくらいは守ったほうがいいのでは?国際交流基金の組織としてのWikipediaに対する見解を知りたいところです。(キャプチャ | 01 | 02 | 03)|

各国の日本語教育事情は、現地のノンネイティブの日本語教師などにまず母語で自由に書いてもらい、それを日本語に訳すのがいいのではないでしょうか。Wikipediaのような多言語の開かれた場所では、現地の事情はまず現地の人によって書かれるべきです。母語で記事があれば、現地の多くの方々の意見が反映される可能性があり、より練られた記事になる。ある国の日本語教育事情が日本語からの視点で、日本語でしか書かれていないという状況は現地の人達にとっても、アンフェアです。海外の大学の日本語関係者とつながりがある方などに呼びかけていただくことを期待したいです。


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