1998 / 10

 

10/01

日本の会社のほとんどは、株式(かぶしき)会社と有限(ゆうげん)会社だ。

法律(ほうりつ)では、株式会社を作るのには1000万円。有限会社は、 300万円必要となっている。しかし実際(じっさい)は、業種(ぎょうしゅ) にもよるが、準備など、少なくとも、3倍は必要だと言われている。

ヨーロッパと較(くら)べると、3人から5人くらいの小さな会社は少ない。
特に東京では、ランニングコストが高く、小人数ではほとんど利益(りえき)が でないからだ。 法律の手続きも難しく、専門家(せんんもんか)が必要だ。

インターネット上では、COMドメインというのは、100ドルだ。 それで、IBMやマイクロソフトと同じということになる。

Web Japaneseは、今日からCOMドメインになりました。

 

1998 / 10

 

10/02

ラッシュアワーの電車の中で、座っている人は、半分は、寝ている。
立っている人は、黙(だま)って、広告や窓の外を見ている。

20%の人がやっていることがある。何だと思いますか?

日本では、通勤の電車の中で本を読む人が多く、5人に1人は本を読んでいる。
そういう人のかばんには、常に1.2冊の本は入っている。

私のアパートの近くの地下鉄の駅には、無料で本を借りられる本だながあり、 好きな本を持っていってよいことになっている。
その本だなは、全部で50冊 くらい。夏目漱石の「草枕」もあれば、谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう) もある。 シェイクスピアもあるし、「インコの飼いかた」まであった。

本には、カバーをかけている人が多い。自分がどんな本を読んでいるか、 他の人に知られるのが、はずかしいのだ。 先日、源氏物語(げんじものがたり)を読んでいる人を見かけた。

 

1998 / 10

 

10/02

今日は朝から、ひんやりとした風がふいている。本格的な秋だ。

10月と6月は「衣替え(ころもがえ)」といって、制服(せいふく)が 変わる季節でもある。 日本の学校は大学を除いてほとんど制服を着ることになっている。
会社でも女性の社員の一部は、制服を着なければならない。

10月1日から、いっせいに、変わるので、町の風景(ふうけい)にも影響する。
長袖(ながそで)になり、夏の制服より濃い色になる。

虫の音(ね)に秋をきき、木々の色に秋を見ることは、 都会(とかい)では難しい。 衣替えは、最後に残された秋のサインかもしれない。

 

1998 / 10

 

10/03

日本人は麺類(めんるい)が好きだ。私は、毎日、食べるという友人を二人、知っている。

どんなに小さな町でも、必ず麺類の店がある。 特に人気があるのが、そば、うどん、ラーメン、などだ。夏にはそうめんも 食べるが、これは、なぜか店のメニューにはなかなかなく、家で作ることが多い。

そばは、東日本、うどんは西日本で人気がある。 また、つゆの種類も違う。東日本は、黒っぽい。西日本は、透明(とうめい)。

ラーメンは、北海道は、豚(ぶた)の骨(ほね)からスープを作り、みそを加える。 関東は、鳥と豚の骨のブレンドにしょうゆ。九州は、豚の骨だけで、かなり濃いスープだ。

また、季節によっても、変わる。

夏は、「冷(ひ)やし」と呼び、冷たい麺。 それを、つゆに浸(ひた)して食べる。 夏はひとつの容器(ようき)に、酸っぱいスープと麺が入る。 冷やし中華(ちゅうか)というものもあり、これは、冷たいラーメンの麺に、 たれをかけたもの。
夏になると、「冷やし中華、始めました」という 貼紙(はりがみ)を、ラーメン屋で見ることができる。

ラーメン、うどん、は外国人にも人気がある。ラーメンは、中国の食べ物だが、 日本に輸入されてから、ずいぶん変わった。

そばは、主に関東で人気があるが、マナー好きの関東の人間は、いろいろと 食べ方に対して意見があるようだ。それについては、また後日(ごじつ)。

 

1998 / 10

 

10/04

日本のテレビ、雑誌は、最近、起きた保険金(ほけんきん)殺人の話題でもちきりだ。

東京では、テレビ局は、7つある。そのうち2つは、国営放送で、残(のこ)りは、 新聞社がスポンサーのテレビ局だ。民放(みんぽう)と呼ぶ。 民放の娯楽(ごらく)番組(ばんぐみ)の割合は高く、一日のうち、 80%は、ドラマやスキャンダルを扱う番組などだ。個性(こせい)は、 ほとんどないといって言いだろう。

テレビの影響力(えいきょう りょく)は新聞や雑誌よりも強く、朝、起きて から、寝る前まで、ずっとテレビをつけている人は多い。

しかし、最近、20から30代前半の人に、テレビを見ない人が増えてきた。 私の回りには、ニュースとスポーツしか見ないと言う人が多い。

少し上の30代の後半から40代にかけては、テレビ世代と言える。この人達は、 どんなことがあっても、まず、テレビをつける世代だ。

一方で、新聞の権威(けんい)は、下がってきている。 日本のインターネット ブームは、テレビと新聞の間を埋めるものと考えて いいだろう。

 

1998 / 10

 

10/08

昨日、韓国(かんこく)のキム大統領(だいとうりょう)が来日(らいにち) した

民主活動家(みんしゅ かつどうか)として知られるキム大統領は、 73年、日本で、当時の韓国の軍事政権(ぐんじせいけん)によって韓国に、拉致 (らち)された。
日本政府は、当時の韓国の政権や経済界との関係を重視(じゅうし)し、沈黙(ちんもく) した。

25年前、後手(うしろで)に縄(なわ)をかけられ、出国したひとりの民主活動家が 大統領となって、再び、来日した。

キム大統領は、韓国内での日本文化の解禁(かいきん) に積極的(せっきょくてき)だと言われている。 (現在は、韓国で日本語で歌を 歌ったり、日本の出版物を自由に出版することは、できない)これが実現すれば、今年、唯一の、よいニュースになるのではないだろうか。

 

1998 / 10

 

10/09

今日は、あたたかかった。野球では、横浜ベイスターズが優勝(ゆうしょう) した。近くに、横浜出身の日本人がいたら、「おめでとう」といってあげて ください。38年ぶりなんです。

韓国のキム大統領は、今日、日本の国会(こっかい)で、 力強いスピーチをした。

韓国人と日本人は、よく似ていると言われる。実は、日本人にも見分けが つかない。 日本の地名にも古い韓国語が、たくさん残っている。 中世に朝鮮半島から日本へ渡ってきた人の数は、一説(いっせつ)には、 数十万の単位(たんい)で、これは、当時の日本の人口の10%近くになるそうだ。

しかしながら、文化は、ずいぶん違いがある。韓国は肉食(にくしょく)の伝統が長いが 日本では、まだ100年たらずである。 また、韓国では、儒教(じゅきょう)的な考え方は、現在でも非常に影響力を持っているが、 日本では、それほどでもない。儒教に関しては、韓国はいつも教室でも前の机に座る とびきりの優等生(ゆうとうせい)。
日本は、教室の中で、窓から外ばかり見ている。不良(ふりょう)学生。 といったところだ。

もうひとつ、大きな違いは、性に対する考え方だ。韓国は、非常に保守的。 対する日本は、おそらく、アジアで最も開放的ではないかと思う。

しかし、私は、密(ひそ)かに、韓国はアジアのイタリア。と呼んでいる。 まじめそうだが、本来、明るく、冗談(じょうだん)が好きで、人がいい。 家族を何よりも大事にする。少々、時間にルーズなところも似ている。

隣国(りんこく)同士というのは、仲が悪いものだと相場(そうば)が決まっている ベルギー人がオランダ人をジョークの種(たね)にし、ドイツ人がフランス人を バカにするのを、うらやましいと思ったことがある。

今、日本では、韓国人の悪口を言うのはタブー視(し)されている。
お互いに、悪口くらい気軽に言える仲になりたいものだ。

 

1998 / 10

 

10/13

今日は俳人(はいじん)の松尾芭蕉(まつお ばしょう)が亡くなった日。

芭蕉が代表作、「奥の細道(おくのほそみち)」を書いたのは晩年(ばんねん) であった。この書が日本の紀行文(きこうぶん)の人気の出発点となった。
いまでも、日本の書店では、紀行文のコーナーに大きくスペースが割かれる。
人気があるジャンルだ。

芭蕉は武士として生まれ、その後、俳句で生きることを決め、 結婚もせず、住居(じゅうきょ)も持たない生活を続けた。 資料(しりょう)によると、旅行中は、書(しょ)を書いたり、教えたりしながら 生活していたようである。

江戸時代というのは、不思議な時代で、普通の農民(のうみん)でも、話すのが 上手だったり、歌がうまかったりすると、無料(むりょう)で旅ができたらしい。
地方では、旅人が運んでくる新しい技術(ぎじゅつ)や情報(じょうほう)を 大事にした。

「奥の細道」を書いたころの芭蕉は、すでに有名だったので、 少しは、旅も楽だったと思われる。

 

1998 / 10

 

10/14

そばは、食べ方が難しい。人によってルールが違うからだ。

メニューはたくさんあるが、通(つう)が注文するのは、もりそばか、てんぷらそば。そばが来たら、めんは、 真ん中から少しづつ取り、麺の下のほう2割ほどをつゆにつける。

おそらく、外国人にとって一番難しいのは、ここからだ。 音をたてて、素早く(すばやく)食べる。そばはゆっくり食べるものではない。
食べ終わると、店の人は、そば湯を持ってくる。それを、つゆの中に入れ、飲む。

吉田健一という批評家(ひひょうか)によると、本当の通というものは、まず、天ぷらそばを注文して、 それを「見ながら」お酒を飲むそうである。
ときどき、はしで、天ぷらを つつく。
つつくだけ。
食べない。

東京出身で、中年の男性に「この食べ方でいいですか」と聞いてみよう。
必ず、「だめだよ。そんなのは田舎者(いなかもの)だ。」と言うに ちがいない。
いい日本語のレッスンになるので、試してください。

 

1998 / 10

 

10/15

紅葉狩り(もみじがり)というのは、いい日本語だ。

今はもみじは楓(かえで)のことと考える日本人が多いが、本来(ほんらい)、 葉(は)の色が赤や黄色に変わることを意味した。最近は「こうよう」と 読み、一般的に葉の色が変わることを言うことが多い。

紅葉の名所(めいしょ)というは、各地(かくち)にある。電車で2時間ほど の距離(きょり)であることが多い。しかし、最近は雑誌が特集(とくしゅう) するので、有名な所は、若いカップルが多くなった。

結果として、紅葉の名所の近くの駅には、マクドナルドができる。 駐車場(ちゅうしゃじょう)が増える。ごみは、あふれる。 ラブホテルが建つ。

「名物(めいぶつ)に、うまいものなし。」とよくいわれるが、今や、 「名所に、よいところなし」ということに、なってしまった。

 

1998 / 10

 

10/16

ここ10年で、急激(きゅうげき)に、町の中から減ったものがある。

灰皿(はいざら)だ。

嫌煙権(けんえんけん たばこのけむりを拒否する権利)という言葉が 日本でも使われだしたのが、約10年前。ちょうど、日本の経済が 下り坂(ざか)に向かったころで、ビル管理会社(かんりがいしゃ)や 鉄道会社には、人件費(じんけんひ)を減らせるよい口実(こうじつ)と なった。

また、ここ5年で、会社にコンピュータが本格的(ほんかくてき)に 導入(どうにゅう)された時期と重なり、社内でも吸いにくくなった。

日本では、最近、男性の喫煙者(きつえんしゃ)は減っているが、女性は 増えている。 駅の喫煙(きつえん)エリアでは、40才以上の男性と、若い女性の姿をよく みかける。

現在、たばこは、一箱、約220円。来年から240円になる。

 

1998 / 10

 

10/19

「修理する」という日本語は、使うことが少なくなった。

例えば、ビデオデッキ。

現在、新しいものが、3万円くらいで買える。 2年くらいで、壊れるので、修理に出すと、1万5千円ほどかかる。
ここで迷ってしまう。新しいものならバーゲンで、2万円で買えるからだ。

多くの人は、古いものを捨て、新しいビデオデッキを買いにいく。 店の人に、「少しよいものを買ったほうがいいですよ」などと言われ、 5万円くらいのものを買ってしまう。

もちろん、このビデオデッキも2年後に、壊れるのだ。

 

1998 / 10

 

10/20

先日、8さいの子供をマンションからつき落とす。という事件があった。

犯人は19才の少年。前日に事件を起こしており、少年院(しょうねんいん)に 行くのが、いやだった。そこで、自殺(じさつ)しようと考えた。 彼は、本当に死ねるかどうか、「実験のため」子供を、つき落とした。

この事件は、比較的、小さなニュースとして扱(あつか)われた。 現在、毒物(どくぶつ)を使った殺人事件が多発(たはつ)しており、 容疑者(ようぎしゃ)の逮捕(たいほ)が近かったからだ。 後日、少年は、覚せい剤(かくせいざい)をやっていたことが分かった。

日本では、覚せい剤などの麻薬(まやく)は、禁止されている。 他にも、睡眠薬
(すいみんやく)などの常習(じょうしゅう)性の高い薬品は 規制(きせい)が厳しい。 マリファナなどは、人体に害はないと言われ、許されている国も多い。

しかし、幸いなことに、国内では、よくないことだと考える人は多数派で、今のところ 規制は続きそうだ。

 

1998 / 10

 

10/21

10月から11月にかけては、各地(かくち)で祭が行われる。 この時期は米の収穫期(しゅうかくき)にあたるので、収穫を感謝(かんしゃ) する最も重要(じゅうよう)な祭だ。

東京に住む読書好きの人が待っている祭、それは、毎年、今月の30日から一週間ほど 神田で行われる「古本祭り」。 神田には、200店以上もの古書店(こしょてん)があり、いっせいに、バーゲンをする。 漱石(そうせき)も谷崎(たにざき)も、源氏物語(げんじものがたり)も 一冊、30円から100円程度で買うことができる。

ところで、古書(こしょ)とは、古くて貴重な本のことだそうで、 古本(ふるほん)は、単に古い本。と 分けて考えるようだ。

一般的に、店主は、古書店(こしょてん)と呼ばれることを好み、 古本屋(ふるほんや)と呼ばれると、聞こえないふりをする。

 

1998 / 10

 

10/22

エスキモーというのは、「生肉(なまにく)を食べる人」という意味で、これは、 差別(さべつ)にあたると考えられている。最近はイヌイットと呼ぶそうだ。

日本では、生(なま)で食べることが多い。海で取れるものは、ほとんど生で 食べる。ただし、肉類は、火を通して食べる、という考えが強く、レアの ステーキを注文する人は、昔は、少なかった。

最近は、韓国料理の影響で、焼き肉屋などで、生の肉を出す所も多く、生肉を食べることには、 抵抗(ていこう)がなくなった。

欧米の人は、まだ、魚を生で食べることに抵抗を感じる人が多いそうだ。

秋は、そういう人も、楽しめる季節だ。そろそろ、牡蠣(かき)の季節だ。

 

1998 / 10

 

10/23

「面白い日本のジョークを教えてくれ」 これが、最も困る質問だ。

もちろん、面白い短い話は、落語(らくご)にもたくさんあるが、あれは、 「どう話すか」が重要なのであって、「何を話すか」はそれほど問題では ないからだ。これを外国語に訳すのは、不可能だ。

俳句(はいく)に似た川柳というものがある。これは、俳句と同じ字の数で 作る。季語は必要ない。 最近は、サラリーマン川柳というのが流行っていて、面白いものがたくさんある ただ、これも、日本の会社の事情(じじょう)がある程度わかっていないと 分かりにくい。

コメディアンが、日本語に与える影響は、最近、非常に重要に なっている。夏目漱石の小説が、江戸落語を規範(きはん)としていたことは 有名だ。

 

1998 / 10

 

10/27

日本でもペットとして飼(か)う動物(どうぶつ)は、犬(いぬ)と猫(ねこ)だったが、 最近は、へびや、ハムスターを飼う人も増えている。

最近は野良犬(のらいぬ)は少なくなったが、野良猫(のらねこ)は、多い。 これらの犬、猫は、保健所(ほけんじょ)に送られ、「処理(しょり)」される。
つまり、殺されるのだ。 この数は、世界で最も多いということだ。特に都会では、多いそうだ。

飼主(かいぬし)に捨てられた猫や犬を、捨(す)て猫、捨て犬という。 かわいいから飼う。かわいくなくなったから捨てる。こういう人が増えてきた。

しかし、新しいから買う。新しくなくなったから捨てる。というサイクルの早い消費文化が 日本の経済を支えてきたのも事実だ。

この捨てられるペットの増加(ぞうか)もある意味で日本的な現象(げんしょう) なのだろうかと考えると、うんざりしてしまう。

 

1998 / 10

 

10/28

昔、山上憶良という人がいて、宴会(えんかい)の途中で帰る時に、
『憶良らは、今は罷らむ、子泣くらむ そを負う母も吾を待つらむそ』
という和歌(わか)を詠(よ)んだ。

「ら」は謙遜(けんそん)のことば。「罷らむ」まからむと読み、帰ります。 という意味。「そ」はそれ。吾(わ)は私。 この解釈は、二つあって、ひとつは、早く家に帰りたいので、帰ります。 という憶良の家庭的で純朴(じゅんぼく)な性格がでている和歌だとする 説(せつ)。 もうひとつは、早く帰って、妻と愛しあいたい。というジョークだ。 という説。

いづれにしても、8世紀ごろから、宴会の途中で帰るというのは、言い出し にくく、苦労するものだったということは、よく分かる。 ひょっとして憶良は、お酒に弱かったのではないだろうか。

私は宴会が始まって1時間くらいたつと、いつもこの和歌を思い出す。
日本の宴会というのは、酒に弱い人間には、退屈なのだ。

宴会は最後までいるのがマナーだ。と、よく言われる。特に、会社の宴会 などでは、若い社員は、なかなか帰れない。

私の友人は、宴会の最後までいるやつは、ばかだ。と言う。 彼は、宴会が始まって1時間くらいで、すぐにいなくなる。 同時に、若くてきれいな女性も一人、いなくなることになる。 こういう人、あなたの国にもいるでしょ?

 

1998 / 10

 

10/29

ここ何ヶ月か、新聞をにぎわせている事件は、ひ素(arsenic)を使った 殺人事件 (さつじんじけん)だ。

ひ素を使った毒殺(どくさつ)で有名なのは、江戸時代の終わり、孝明天皇 (こうめい てんのう)の暗殺(あんさつ)だ。 これは、まだ、事実は、解明(かいめい)されていない。 ほんとうに暗殺だったのかは、わからない

毒殺というのは、陰湿で、いやな感じがする。日本のテレビは、この事件を 毎日、スキャンダラスに報じている。 この報道のきっかけとなったカレーに毒物を入れた事件が起こってから、 次々と、大学の研究室などで同様(どうよう)の事件が続いている。

人が死ぬ、という事実に対して、毒を盛る、という行為のあっけなさに、 また、そのコントラストに、違和感(いわかん)を感じるのかもしれない。 そういえば、湾岸戦争(わんがんせんそう Gulf War)の映像も死のリアリティを欠いた感覚にゾッとしたものだ。

 

1998 / 10

 

10/30

先日、友人に会った。彼の会社は、今年、アメリカの会社に買収 (ばいしゅう)された。
以下は、その会話。

友人「あのさ、外人の女にもてるにはどうすればいいの。」
私 「えっ、会社にいるの」
友人「10月から、また増えて、同じフロアの30%が外人の女なんだよ」
私 「へえ、さあ、まず、外国人の女性とか、いったほうがいいね」
友人「そうか、そういうこと、厳しいのかな。でもわからないだろ」
私 「日本語、できないの」
友人「ちゃんと話せるのは、2人ぐらいらしいよ。ほかに、何かある」
私 「え、何が」
友人「もてる秘訣(ひけつ)」
私 「もてたことないからなあ。」
友人「でも、最近、日本人の男とつきあってるケースって多いんでしょ」
私 「ああ、多いよ。」
友人「じゃあ、なんとなく、基準みたいなものって、ない」
私 「ああ、背が高くないとねえ、175センチ以下は厳しいな」
友人「そうか」
私 「それから、やっぱり英語、みんな、うまいね」
友人「そりゃ、そうだろうな」
私 「必要以上にレディファーストでなくてもいいけど、家事は ひととおり
   できたほうがいいかもね」
友人「家事ねえ.....」
私 「あとは、そんなに日本人の女の人と変わらないと思うよ」
友人「いや、でも、それじゃ、日本の女の子と、まったく同じだよ」

 

1998 / 10

 

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