1999 / 02

 

02/ 01

海外に滞在している日本人家族に、日本からおみやげを持っていく時に 喜ばれるものは何か?

子供がいる家族には、お菓子。これが意外と喜ばれる。

少しでも日本で 過ごしたことのある子供は、日本のお菓子のバリエーションの豊富さが 忘れられないという。 チョコレートやスナック菓子(がし)は、種類も豊富だ。 例えば、近くの店(バトミントンのコート程度の広さ)に行くと、 100円のチョコレートは、17種類あった。 ポテトチップスは、のり味、梅味、ガーリックしょうゆ味など、14種類あった。 ジュースは、42種類あった!!

これは、全国ほとんどの地域で同じものが手に入ると考えていい。

お菓子会社は、大手だけでも、10社近くあり、それぞれが、年に2度から3度 新しいチョコレートやチップスを発売する。 ちなみに、日本は世界で最も、子供の虫歯(むしば)が多いという調査結果がある。

 

1999 / 02

 

02 / 02

今日から少し寒くなり、東北や日本海側では、雪がふるそうだ。

今日は節分(せつぶん)。 節分は、日本のハロウィンだ。

とは言っても、子供にとっては、それほど楽しい行事(ぎょうじ)ではない。
大豆などの豆を、「鬼(おに)はそと!」といって、外に向かって投げ、 「福(ふく)はうち!」といって、家の中に向かって投げる。 その後、自分の年令と同じ数だけの豆を食べる。 この豆があまり、おいしくないんですね。

それはともかく、鬼というのは、古くから日本のはなしにでてくる悪役 (あくやく)で、童話(どうわ)には、必ず登場(とうじょう)する。 共通するイメージは、赤い顔で、背が高く、日本語は話せない。体に毛が多く 肉食(にくしょく)で女好き。腕力(わんりょく)も強い。

最近の研究では、 日本の近くの島に流れ着いたロシア系の外国人のことではないか。という 説(せつ)がある。

ロシアの方には、失礼な話だが、もちろん、いい鬼の話もたくさん残って いるので、お許(ゆる)しを。

 

1999 / 02

 

02/ 04

さて、ここのコラムは、なるべく、海外でも聞くことができる日本のニュース
を意識(いしき)しながら書いている。

経済ニュース以外では、日本発のニュースは少ないのが現状だ。

最近の国内の新聞やテレビニュースでトップ報道されることが多いのは、
4月に行われる東京都知事(ちじ)の候補者(こうほしゃ)のニュースや、
長野オリンピックの疑惑(ぎわく)に関するレポートなど。

知事の選挙は、実は、あまり盛り上がっていないようだ。
長野オリンピックの疑惑も、スキャンダルになるようなスクープはない。
今のところ、日本では「常識の範囲内(はんいない)」であると、いった
レベルだ。

1泊5万円の旅館や、お酌(しゃく)をする芸者の接待(せったい)程度では、
一般的な感覚では、賄賂(わいろ)にはあたらないと考える人が多いようだ。

これらのニュースが海外に配信されるときに、誤解をうけやすいのが、
芸者の接待だろうか?
現代の日本では、芸者というのは、接客業(せっきゃくぎょう)のひとつと
考えられている。
売春(ばいしゅん)行為(こうい)はない。

ただ、かつての売春行為を含めた芸者というのは、現代でも少なからずあるようだ。

 

1999 / 02

 

02 / 05

東京郊外の小さな町の居酒屋。夜11時を過ぎて、地元の人だけになった。
ふだんは、無口な主人の舌もなめらかになり、客と話している。

主人「なにしろ先生は貧乏だった。よくいっしょに来た編集者 (へんしゅうしゃ)
   が、困ってたよ。仕事してくれないって」

先生というのは、この町に30年住んでいた詩人のこと。 町の人に愛され、尊敬されていた。亡くなってから5年になる。

主人「金のための仕事はぜええんぶ、断るんだからねえ。 それから、 酒は強かった
   なあ。毎日、夕方ごろに、来てさ、店が終わるまで飲んでるんだ。」

店の中が静かになってきた。常連客(じょうれんきゃく)も、「先生」の ことを話したくてたまらない様子(ようす)だ。

客A「先生の家は、吉田さんが建てたようなもんなんだよ」
客B「吉田さんが建てたの?」
吉田「いや、違うんだよ。あの家は、もう古くてさあ、たびたび、修理を頼まれて
   行くんだけどさあ、ついでに、サービス で、ちょこちょこ、他のところも
    直してくんのよ。」
客A「結局、ほとんど吉田さんが、ただで、建て直したようなもんだ」
客B「よっぱらって、おやじさん(この店の主人のこと)とこに、よく 泊まった
   らしいね」
主人「そうそう、うちも狭いからね、息子の部屋にふとんひいてね。 すると、次の朝にさ、息子の学校の教科書なんか、読んでんのよ 。でね『やっぱり、中原中也って、いいなあ』なんて言ってるんだよ」

中原中也(なかはらちゅうや)は、Kさんの先輩の詩人。

この後、「先生が生きてたら、てれくさくて、こんな話、できないけどさ」 といって、Kさんの、あの詩がいい。とか、あの詩のあの風景(ふうけい)は、 あそこに違いないなどと、詩の話がはじまった。

 

1999 / 02

 

02 / 08

あなたは猫派(ねこは)? それとも犬派? という質問はおなじみですね。

さて、私は、プライベートレッスン専門の日本語教師なので、家に行くことが 多い。そして、部屋に入ると、猫のポスターがはってあったりする。 猫の写真を持ち歩いている人もいる。なぜか、犬が好きな人は少ない。 つまり、日本語を勉強するのが好きな人は、猫派が多い。(ような気がする) そこで、今日は、猫に関する日本語を。

猫背(ねこぜ)ー背中がまがっているひと。
「テニスプレーヤーには、猫背が多い。」

猫をかぶるーほんとうは、うるさいのに、おとなしいふりをすること。
「彼女、たかはしくんの前では、猫、かぶっているみたいよ」

猫かわいがりーすごく、だいじにすること。人や動物につかう。
「50才の時に女の子がうまれたので、猫かわいがりしている」

猫舌ーあついものがたべられないこと。
「私は猫舌なので、あついものは、すぐに食べられないんです」

猫なで声ーやさしいふりをした声。
「新宿には猫なで声で、『安いよ』という人がたくさんいます。
  気をつけてください」

猫ばばーひろったものなどを自分のものにすること。
「ひろった財布は、ねこばばしないで、交番に持っていきなさい」

 

1999 / 02

 

02 / 08

雨男(あめおとこ)と雨女(あめおんな)という言葉がある。

これは、「その人がくると必ず雨になる」という意味で、 ハイキングに行く時など、「田中は雨男だから、さそわない方がいい」なんて ことを言ったりする。

私の友人の田中さんは、雨男だった。正確(せいかく)に言うと、30才になる 年の7月まで、雨男だと思っていた。

去年の7月に、テニスをすることになった。
まだ、梅雨(つゆ)の時期(じき) なので、雨の確率(かくりつ)は高い。 田中さんは、最初からあきらめていた。電話で行かないことを友人に告げると、 友人は「多分、雨だろうけど、おれの友だちのアレックスっていうのが 晴男(はれおとこ)らしいんだよ。必ず晴れるって、自信 満々 (じしん まんまん)だよ」 と言ったそうだ。

田中さんは、自分が雨男だと言えなかった。 結果、当日は快晴(かいせい)。その日を境(さかい)に、田中さんの雨男 としての歴史は終わったそうである。

田中さんは 「あの日から、雨が降らなくなったんだよ。雨男というのは、あまりいいことは ないので、うれしいけど、なんだかアレックスに負けたような気もする。 ちょっとくやしいなあ」 と話していた。

私は、 「日本の雨男より、スコットランドの晴男のほうが強いのは、仕方ないよ。」 と言って慰(なぐさ)めた。

 

1999 / 02

 

02 / 10

「心中(しんじゅう)」というものは、なかなか理解(りかい)されにくい。

江戸時代に身分の違う男女が、将来(しょうらい)を悲観(ひかん)して、 いっしょに自殺(じさつ)することを「心中」とよび、当時の文学者は、 競(きそ)って題材(だいざい)にした。 心中は、近代(きんだい)文学の出発点(しゅっぱつてん)であったと 言ってもいい。

戦後は、家族全員が自殺する「一家(いっか)心中」が多かった。
小さな子供や、老いた両親(りょうしん)などと一緒に自殺(じさつ)する 「無理(むり)心中」というのもある。
理由は、ほとんど、失業(しつぎょう)や、借金(しゃっきん)など、「生活に困って」というのが多い。

さて、最近、驚(おどろく)くべき心中があった。

若い夫が、 夫婦生活がうまくいかないのを苦(く)にして、妻を殺害(さつがい)し、 残った夫は、飼(か)い犬とともに、アパートから飛び下りた。

もちろん、これまでにも、ペットと一緒に自殺した例は、多くあった に違いない。ただ、これほど、はっきりしたものは、めずらしい。
報道では、犬の安否(あんぴ)は、伝えられなかった。

 

1999 / 02

 

02 / 12

今日は建国記念日。 建国の根拠(こんきょ)は、日本で最も古い文献(ぶんけん)である 日本書紀(にほんしょき)に書かれた神武天皇(じんむてんのう)が即位
(そくい)した日がBC660 2月11日とあることから。

戦前は、紀元節(きげんせつ)と呼んでいた。BC660年を、皇紀(こうき)0年 と数える方法もある。 現在では、日本書紀の記述(きじゅつ)は、資料というより神話(しんわ)として とらえられている。

 

1999 / 02

 

02 / 15

俳句(はいく)は、日本の詩(し)の形式で、3つのパートに分れ、5、7、5の字数で書かれる。 季節(きせつ)をあらわす言葉を季語(きご)と呼び、これが、ひとつ入って いなければいけない。

季語を調べるには、歳時記(さいじき)という専用の辞書がある。日本では、 小さな書店(しょてん)でも売っている。 また、俳句は、「書く」のではなく、「詠(よ)む」、または 「作る」という言葉を使う。

明治時代から、俳句の紹介、翻訳(ほんやく)が始まり、これまでに海外に 紹介された俳句は、1万を越えるといわれている。 そのほとんどが英語。次にフランス語。 アジアで俳句が認められたのは遅かった。

俳句を作る詩人を俳人(はいじん)と呼ぶ。最も有名な俳人は、松尾 芭蕉 (まつお ばしょう)。江戸時代の俳人だ。 彼の作った

■ 古池や 蛙とびこむ 水の音 (ふるいけや かわずとびこむ みずのおと)

という句は、現在、世界で最も知られることになった。

何カ国語にも翻訳されている。英語ではいろんな翻訳がある。 最も有名なものは、

An old quiet pond... A frog jumps into the pond, Splash! Silence again.

で ハリーベーンという人が訳したもの。
アメリカの小学校の教科書にも 載っているらしい。 最初に外国人によって訳されたものは、ラフカディオハーンによるもので、

Old pond-frogs jumping in - sounds of water

という短いもの。ここでは、飛び込んだ蛙(かえる)は、複数(ふくすう)に なっている。 中国語への翻訳は、もっと短くて、

古池堤 青蛙入水 水声響

というもの。李芒 氏の翻訳。

*「堤」という漢字は、実は、古い漢字なので、変換できませんでした

 

1999 / 02

 

02 / 16

戦後、次々と翻訳(ほんやく)された俳句は、海外の詩人にも影響を 与えることになった。

Ginsberg 、Kerouac、Snyderなどの有名な詩人による俳句集も出ている。

中でもリチャードライト(Richard Wright)という作家は、晩年、パリで、 4千から5千の俳句を書いたと言われている。 彼の句は、こんなかんじ。

Just enough of rain To bring the smell of silk From umbrella

主に英語の俳句ばかりだが、フランス語やドイツ語で書かれたものも多い。 現在では、多くの言語で書かれているようだ。 俳句には、共通の国際的なルールは、存在せず。それぞれの言葉にあわせて作られている。もちろん、季語も違うことから、それほど、季節に対して 厳密(げんみつ)ではないらしい。

日本語でもいつも575ではなく、字が多すぎた時は「字あまり」 少ない時は「字たらず」などと、俳句の横に書いたりする。

日本の俳句でも自由律(じゆうりつ)俳句などといって575ではないものもある。 代表的なものは種田山頭火(たねだ さんとうか)。

3つ紹介します。

■ 月のあかるい水汲んでおく

■ 山から白い花を机に

■ おちつけないふとんおもたく寝る

おもしろいでしょう?

 

1999 / 02

 

02 / 17

アメリカやカナダでは、10代の子供に俳句を作らせることがあるそうだ。

現在では、ヨーロッパや東南アジアでも、子供の教材(きょうざい)として 俳句が使われることが多いそうだ。 子供の俳句は楽しい。

俳句は、文学のひとつの形式(けいしき)であるが、個人のアイデアや ユーモアを、いかに、上手に表現するか。という楽しみもある。

季語がなく、ユーモアを盛り込んだ俳句は、川柳(せんりゅう)と呼び、 ふつうは、俳句と区別して考えられている。 しかし、江戸時代に作られた俳句には、楽しく、 ユーモアにあふれたものがたくさんある。 逆に、川柳の中にも、季語はないが、美しい句がいくつもある。

英語の俳句には、季語があったり、なかったりするけれども、それぞれが 言葉の組み合わせを楽しんでいれば、それは、すでに詩的な行為(こうい)と 考えられる。 子供の俳句をいくつか紹介する。

これは、カナダのスーザンハイアンさん。12才。の作品。

The friendly snowman Enjoying the sun's heat Feeling the mistake

おもしろいですねえ。 次は同じくカナダのジェニファーマリノスキーさん。
12才の作品。

I have no idea Of Haiku this afternoon Maybe tomorrow

最後は日本の少年が作った俳句。英語訳されている

■ もみじの葉泳げば魚飛べば鳥

Red maple leaves when they float they are fish when they fly,birds

スウエーデンなどでも学校で俳句を作ることがあるらしい。

私も作った記憶(きおく)がある。日本では、多分、今でも、小学校で 必ず作らされると思う。

 

1999 / 02

 

02 / 18

辞世(じせい)の句という言葉がある。 これは、死期(しき)を悟ったときに、作る句のこと。 季語のあるなしも、厳しく問われることはない。 有名な辞世の句をいくつか書きます。興味のある方は、調べましょう。

■ うらを見せおもてを見せてちるもみち   良寛(りょうかん)

■ 仏には桜の花を奉(たてまつ)れ我が後の世を人とぶらはば                               西行(さいぎょう)

■ 浮世の月見過ごしにけり末二年      井原 西鶴(いはら さいかく)

■ 白梅に明る夜ばかりとなりにけり     与謝 蕪村(よさ ぶそん)

■ 御仏(みほとけ)は淋しき盆とおぼすらん 小林 一茶(こばやし いっさ)

■ 僧のくれし此饅頭の丸きかな       夏目 漱石

■ 春惜しむ風の一日や船の上        永井 荷風

■ 春の山からころころ石ころ        種田 山頭火

■ 散るをいふ世にも人にもさきがけて散るこそ花と咲く小夜嵐  三島 由紀夫

■ こぶし咲く昨日の今日となりしかな    山本 健吉

■ 後の月雨に終わるや足まくら       角川 源義

私は辞世の句というのは、あまりいいものはないと思う。 しかしなんといっても、松尾芭蕉の最後の句

■ 旅に病(や)んで夢は枯野(かれの)をかけ廻(めぐ)る

と正岡子規(まさおか しき)の糸瓜の三つの句

■ 痰一斗糸瓜の水も間にあわず
■ をととひの糸瓜の水も取らざりき
■ 糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな

はそれぞれ芭蕉、子規の代表作といってもよいものだと思う。


『最後にー俳句に興味をもたれた方へー』

*今週の俳句に関するコラムは、たくさんの本を参考にして書きました。 主なものは、

「海を越えた俳句」佐藤和夫
「子供の俳句コンテスト」日航財団編
「辞世の句」木村虹雨
「英語でHAIKU」ニューズウイーク編集部

今回は、現代俳句は紹介しませんでした。興味のある方は
「現代俳句ニューウエイブ」立風書房(たちかぜ しょぼう)
が参考になると思います。 もちろんYahooなどで「Haiku」で検索(けんさく)するとたくさんサイトが あります。

 

1999 / 02

 

02 / 19

金曜日は会話の日

話し好きのタクシードライバーというのは、どこの国にもいる。


ドは、ドライバーという意味。客は、40代後半の女性。

ド「マヨネーズがね、だめなんですよ。」
客「えっ?」
ド「マヨネーズです。最近は、なんでもマヨネーズつけるでしょ。」
客「ああ、そうですね。」
ド「パンにつけるのは、まだ、いいんですけどね。最近は飯(めし) といっしょ
  だからねえ」
客「ああ、ありますね。」
ド「なんだか、おにぎりにも、入っているでしょ、やだねえ」
客「ぜんぜん、だめなんですか」
ド「ええ、わたしは、もう、ぜんぶ、だめ。」
客「シーチキンなんかも?」
ド「たべないですねえ」
客「先週の日曜に、孫(まご)のうちにいったら、ごはんにマヨネーズ かけてて
  びっくりしましたよ」
ド「それは、ちょっと、ねえ。」
客「そうでしょ。でも、今は、それが、普通なんですよ」
ド「はあ」
客「それでね、、、、」

 

1999 / 02

 

02 / 22

東京都知事の候補がほぼ出そろった。

まず、自民党からは、明石(あかし)さん。
国連で、カンボジア選挙の実現に 尽力(じんりょく)した人。 どうも、自民党は、東京都知事選挙では、「国際性」を重視する傾向がある ようだ。いつも失敗しているが。 しかし、外国の要人(ようじん)とパーティーをするときなどは、いいかも しれませんね。

野党第一党の民主党からは、鳩山(はとやま)さん。「日本のケネディ」 なんて言う人もいる。 共通点(きょうつうてん)は、お金持ちであることと、有名な政治家の 子供であるということぐらいですけどね。

もうひとりは、共産党の候補。共産党の候補というのは、いつも、共産党の 主張(しゅちょう)しか言わないので、個性(こせい)がなく、どんな人 なのかは、いつも分からずじまいだ。今回も同じ。

この3人の戦(たたかい)いになるのでは言われている。 他に、2人ほど有名な政治家が立候補(りっこうほ)するようだ。 ひとりは、国際政治学者の舛添(ますぞえ)さん。 テレビで活躍(かつやく)していた。

もうひとりは、無所属(むしょぞく)で、税金の専門家の野末(のずえ)さん。 まあ、ちょっと当選(とうせん)は、難しいでしょう。

最後に、柿沢さん。元々、自民党の候補(こうほ)だったが、自民党は、 公明党の支援(しえん)が得られないと、いったん、引っ込めた。 これに腹をたてた柿沢さんが一人で立候補(りっこうほ)。

メディアでは、明石さんと鳩山さんの戦い。などと言っているが、ここ5年、 選挙(せんきょ)に関しては、メディアの予想はあたったためしがない。

 

1999 / 02

 

02 / 23

一夜(ひとよ)一夜に人見(ひとみ)ごろ。 これはなんでしょうか?

ひとよひとよにひとみごろ

1(ひと).4(よ)1(ひと)4(よ)2(に)1(ひと)3(み)5(ご)6(ろ)
つまり 1.41421356  円周率(えんしゅうりつ)です。

こうやって、数字に言葉をあてはめることを 語呂(ごろあわせ)といって、店の宣伝に、電話番号などでよく、使われる。

1は ひ、ひと、い、いち、
2は、ふ、ふたつ、に
3は、み、みつ、みっつ、さ、さん
4は、よ、し、
5は、い、ご、
6は、む、ろく
7は、なな、しち
8は、や、は、やっつ
9は、きゅう、く
0は、れい、ぜろ、 など。

特に電話番号などは、お店の宣伝(せんでん)のため、いろいろな語呂あわせ が見られる。 4126(よいふろ)は有名な温泉旅館の電話番号だ。
他に、歴史の年号(ねんごう)などを覚える時にも使った。

ただ、苦しいのもある。 1492年 コロンブス、新大陸(しんたいりく)発見(はっけん)は、 「いよー、くに 見つけたコロンブス」 であった。分かります?

 

1999 / 02

 

02 / 25

東京には、映画の専門学校がたくさんある。矢島(やじま)くんは、そこに 通う20才の男性。もうすぐ、卒業する。 岡(おか)さんは、高校の先輩(せんぱい)で40才。

岡「監督になりたいの? キャメラ?」
矢島「いちお監督になりたいんですよ。」
岡「へえ。どんな映画を作りたいの?」
矢島「そうですねえ。。。。」
岡「じゃあ、どんな映画が好きなの?」
矢島「タイタニックが一番、好きです。」
岡「そう。。。他には?」
矢島「スピルバーグが好きなんですよ。」
岡「そう、スピルバーグでは、何が好き?」
矢島「ET、好きなんですよ。岡さんは? 」
岡「そうねえ。スピルバーグでは、『激突(げきとつ)』かなあ。」
矢島「へ? それ、いつの映画ですか?」
岡「初期の作品。ジョーズもよかったよ。昔の映画は見るの?」
矢島「見ますよ。ヘップバーン、きれいですよね?」
岡「どっち、キャサリン、オードリー?」
矢島「キャサリンって、誰ですか? オードリーヘップバーンですよ。」
岡「あ、そう。昔の監督ではだれが好きなの?」
矢島「監督の名前、あまり知らないから。。。黒沢、好きですよ。黒沢。」
岡「へえ、何が好き?」
矢島「あまり見てないんですけど。七人の侍(さむらい)、最高ですよ。」
岡「そうねえ。あの雨のシーンすごかったねえ。」
矢島「え、雨? 雨、降ってましたっヶ?」
岡「えっ! ほとんど、土砂降(どしゃぶ)りだったじゃない!」
矢島「ああ、そうでした。そうでした。降ってたようか気がします。」

彼は、黒沢は、七人の侍しか、みたことがなかった。古い映画は、ビデオで 何本か見たらしい。

岡「矢島くん。」
矢島「はい。」
岡「本当に、監督になるつもり?」
矢島「もちろんですよ。日本じゃなくて、ハリウッドで成功するんです。」
岡「ああ、そう。」

今、日本で、20才くらいの人の映画体験がまずしいのは、仕方がない。 昔の映画を上映する映画館は、地方には、皆無(かいむ)。 東京でさえ、2つほどしかないのだ。 それにしても、映画の専門学校というのは、いい商売だ。

 

1999 / 02

 

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