2001 / 01

 

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日本の本州(ほんしゅう)の端(はし)にある五能線という鉄道路線は
以前から景色のいい路線として知られていた。

海岸線だが、トンネルがほとんどなく(日本の鉄道はトンネルが多い)
海が見える。 反対側は、ユネスコの世界遺産(せかいいさん 。The world inheritance)に選ばれた白神(しらかみ)山地が広がる。

大平洋岸の地域が温暖な気候に恵まれているのに比べて日本海側は雪も多く
曇りがちで、波も荒い。気のせいかもしれないが、海の色も少しくすんで
いるようだ。スコットランドに似ているかもしれない。

この海の色を見るだけでも価値がある。

五能線(ごのうせん)は、秋田と青森にまたがった路線で、4時間ほど かかる。
最近は、この路線を楽しむための特別な列車も走っており この地方独特の三味線(しゃみせん)の演奏も車内で聞けるそうだ。

 

2001 / 01

 

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20世紀の初頭、つまり、1900年ごろ日本はどんな国だったか。

歌舞伎(かぶき)、落語の全盛期で、鉄道、映画もすでにあり、庶民 (しょみん)もその娯楽を楽めるようになっていた。

学校が整備され、義務教育が小学校の4年までだった。
大学の創設(そうせつ)も多くみられた。

19世紀後半の世界的な状況に追い付こうと無理をした時期でもあり
少しづつほころびも見られた。
金融恐慌(きんゆうきょうこう)がおこり、東京ではペストが流行した。

1900年は、元号(げんごう)で言うと明治(めいじ)33年。

この頃に活躍したジャーナリストの宮武外骨(みやたけがいこつ)が 翌年
個人で滑稽(こっけい)新聞の発行を始め、その人気は 大手の新聞社に
せまる勢いだった。

 

2001 / 01

 

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宮武外骨(みやたけ がいこつ 1867-1955)は明治のはじめに生まれた。

1889年、22才の時に当時の憲法(けんぽう)のパロディを発行し、3年間
投獄(とうごく)される。その後、台湾(たいわん)に逃げたり、捕まったり
を繰り返しながら、パロディ雑誌を次々と発行する。

滑稽(こっけい)新聞は、代表的なもので発行は1901年の1月25日。
ちょうど今から100年前になる。

この新聞の面白さ、この人の楽しさを伝えるのは難しい。滑稽新聞は現在
本になって出版されている。
外骨について書かれた本もたくさんある。

単に反骨(はんこつ)のジャーナリストと言ってしまうのは簡単だが、それだけでは、この人の面白さは伝わらない。

なにしろ社説に。
「買わなくてもいい」とか
「付録(ふろく)はない。付録が 目的で新聞を買うような奴はろくなものではない」
などと好き勝手なことを 書いている。

当時をしのばせる薬や化粧品の広告も面白い、が、ふと横を見ると
そのすぐ隣に同じ広告の自作のパロディがあったりする。

「過激にして愛嬌(あいきょう)あり」というのがこの新聞の宣伝文句
でもあった。 日本の歴史上の人物で、もっともサイトを作ってほしい人だ。

外骨の研究家によるサイトは http://www2s.biglobe.ne.jp/~dolly/ にあります。
外骨の文章は、ここhttp://www2s.biglobe.ne.jp/~dolly/download.html に
フリーのテキストがある。

古い日本語で少し難しい。 自信のある人はどうぞ。

 

2001 / 01

 

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年末年始の行事は、地方によって違うが、大みそかから元日にかけて
近くの神社に行き、1年の無事を祈るというのがふつうだ。
神社の近くには、夜店(よみせ)が並び、お祭り気分だ。

もうひとつの大事な行事がある。 暴走族(ぼうそうぞく)の卒業式だ。
いつのころからは、わからないけれども、31日に暴走族は卒業式をするように
なったそうだ。人手の多い時に、道路を暴走し、度胸(どきょう)を試す。
もちろん、一般の人には迷惑だが、これがよい刺激となって、卒業式に ふさわしい舞台となるようだ。

暴走族というのは、だいたい10代までだ。車も少しはあるが、ほとんどが
スクーターで、50人程度のグループで暴走する。
小回りがきくので、警察 にはなかなか捕まらない。

20才になり、「卒業」すると、意外とふつうの仕事につき、どちらかと 言うと
保守的な人間になる。

自分の子供に 「人に迷惑をかけてはいけない」なんて言う親になったりする。

 

2001 / 01

 

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「21世紀になったけど、あまり感慨(かんがい)はわかないねえ」
「まあね。やっぱり2000年になったときに一度、終った気がしたしね」
「2001から世紀が変わるってのは、理屈(りくつ)ではわかるけど」
「そうねえ、理屈が先行(せんこう)するからねえ」
「でも、30年くらいしたら、自慢(じまん)できるかもよ」
「30年で大丈夫かな」
「多分。『世紀の変わり目は、お酒飲んでたよ』とかって子供にね」
「ああ、変わり目を大人で経験する人って少ないかもね」
「どうなんだろう。数学が得意な人は確率がわかるのかもね」
「まあ、でも、今は記録するものが多いから、あまり意味もないかな」
「そうだな。20世紀が始まったことは資料はほとんど文字だけだからね」

 

2001 / 01

 

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日本で暖房器具といえば、昔は火鉢(ひばち)、戦後はこたつと 石油ストーブ
今は、エアコンと電気ストーブが主流だろうか。

最近、売れているのは、加湿器(かしつき)だ。 これは、電気による暖房器具に
よる乾燥(かんそう)を防ぐため。
一万円ほどで、室内の温度が一定の湿度(しつど)に保たれるように なっている。

加湿器の出現(しゅつげん)というのは、火鉢や石油ストーブの時代には
あまり考えられなかったことだが、今の家やマンションは密封性 (みっぷうせい)
が高く、あっという間に乾燥してしまう。

また、現代の住宅では、火鉢や石油ストーブでは、すぐに酸素不足になり
1.2時間ごとに換気(かんき)をしないと危険であるとも言われている。
以前は、家にはすき間が多く、言わば自然の換気(かんき)で事故も
少なかったということらしい。

 

2001 / 01

 

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駅弁(えきべん)というのは、全国各地の駅で売っているお弁当のこと。
それぞれの土地の名産などを生かしたおかずが入っている。
大きな駅では 何十種類というお弁当が売られている。
値段は1000円前後。

「あの駅にはあの弁当」というように全国的に有名なものもあり、旅行
の楽しみのひとつとなっている。

しかし最近は、少なくなってきた。駅の近くにコンビニエンスストアが でき
そこで売られているお弁当のほうが安いからだ。
おまけに電子レンジで温めてくれる。

鉄道で旅行をする人口も減り続けている。食堂車もほとんど姿を消した。
もはや、鉄道は、通勤、通学のためだけの交通機関となりつつあるようだ。

 

2001 / 01

 

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彼は、本を読まない。

音楽、映画、絵画、美術などにはいっさい 関心も知識もない。
記憶力がとてつもなく低い。 仕事仲間には、そこそこに人気があるらしいが
職場の周辺の人、掃除の人やガードマンなどには評判が悪い。
先輩、後輩の関係を重んじ、どちらかと言うと、後輩に嫌われ 先輩に
可愛がられるほうだ。

女性はお酌(しゃく)をするために存在する。と考えている。

新聞は、まずスポーツ欄を読み、難しい記事は写真を見るだけにしている。
身近な人との雑談は好きだが、スピーチは苦手。
コンピューターと外国語は、まったくできない。 美味しいものと宴会
(えんかい)が大好き。 行く店は、昔から会員制(かいいんせい)の
高級レストランだけだそうだ。 VIP扱いを受けるのが好き。

怒りっぽく、根に持つタイプ。肩書(かたがき)にこだわる。 大学も就職
(しゅうしょく)も試験はまったくできず、実力者 (じつりょくしゃ)の知人
を頼って裏口(うらぐち)から入ったと 言われている。

「これ」といった自分の考えはない。

以上は噂にすぎないが、これまでと違って、怒りとともに語られるのでは なくて
ため息まじりに語られているのを見ると、どうやら、本当らしい。

彼は私の国の総理大臣(そうりだいじん)である。
名前は覚えなくていいですよ。
半年以内に変わりますから。 誰になるかはわからないけれども。

 

2001 / 01

 

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男性2人の会話

「ニッパチとかって言うじゃない」
「何、それ?」
「2月と8月は消費(しょうひ)が伸びないから仕事がヒマってこと」
「へえ、うちはコンピューター関係だからなあ」
「でも、きっとパソコンも売れないよ」
「ああ、そうかもね。1月はお年玉(としだま)でお金持ってる
 子供が多いけど、ひと段落(だんらく)するからね」
「そう、8月は、会社も休みが多くて、旅行はするけど何か物を買う
 ってカンジじゃないものね」
「でも、8月は旅行会社とか、観光地は儲ってるんでしょ」
「海外旅行が多いから一部の旅行会社だけだよ」
「そうか、2月も何もイベントがないしね」
「2月は、、、12日が建国記念日か」
「何かを買おうという休日じゃないね」
「節分(せつぶん)も、豆だけだしねえ」
「地味な月だな」
「寒いしね」

実は、2月から3月にかけて、大学の入学試験が多く行われるので
都心のホテルは稼(かせ)ぎ時である。
東京に来る予定のある方はきちんと予約したほうがいいと思います。
御注意を。

 

2001 / 01

 

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魔法(まほう)ビンというのは商品名で今では電気ポットとか 単にポットと
呼ばれている。

2リットルほどのお湯を入れておくものだが、最近では、電気で 常にお湯を
一定の温度に保てるようになったものが主流だ。

沸騰(ふっとう)したお湯は100度だが、日本のお茶を入れるには 80度から
90度が適温だといわれている。この温度で保温できるものが 人気らしい。
水さえ入れれば、お湯をわかせるものも多い。値段は1万円から2万円ほど。
炊飯器(すいはんき)と共に必ず家庭にあるものだと考えてもいいだろう。

そこに目をつけたメーカーが、このポットの状態をインターネットに
つなぐことによって、安全を監視(かんし)するシステムを開発した。

老人のひとりぐらしには危険が伴う。しかしカメラを設置するのは コストが
かかる。異変(いへん)を知らせるボタンを置いても 老人が操作するには難しい。

そこで、老人が必ず毎日押すスイッチであるポットに目をつけた。
このポットが使われていたら、「まだ生きている」ということになる。
一日、使われないと異変を知らせる信号が管理センターに報告される。

 

2001 / 01

 

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洗濯機(せんたくき)や冷蔵庫(れいぞうこ)は色が白いものが
多かったことから「白モノ家電(かでん)」などと業界(ぎょうかい)
では呼ばれている。

この白モノも、モデルチェンジが激しい。一年ごとにさまざまな機能が
追加される。 洗濯機は、音が静かな機種が人気だ。これは、マンション暮らし
の家庭 や、昼間に洗濯の時間がない共働きの家庭にも売れているそうだ。

最近ではついに、一台で、洗濯、脱水(だっすい)、乾燥(かんそう)まで
やってしまう機種が発売になった。音も静かだそうで、10万円ほどだ。
乾燥機として使う時に、衣類(いるい)が絡(から)まないようにする研究に
時間がかかったとのこと。

冷蔵庫は、一時、大型化の時代があったが、最近では、容量はそのままで
よりスリムにしたものが人気だ。これもマンション時代の影響のようである。
これまた音が静かで、省電力(しょうでんりょく)のものが最近の 新機種の
特徴だ。 近所の電気屋で見た4人家族用のものが15万円だった。

最近は、エアコンも、掃除機(そうじき)もいかに音を小さくするかに
各メーカーは、しのぎを削っているようだ。

そういえば、私の実家(じっか) にある25年前のアメリカ製のエアコンは
スイッチを入れると恐竜(きょうりゅう)の鳴声(なきごえ)のような 音を出す。
夜は眠れないし、近所迷惑になるので、使わなくなってしまった。
広いアメリカでは大丈夫だったんでしょうね。

 

2001 / 01

 

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