2001 / 03

 

3/1

関西の人は、関東の人を「ええかっこしい」と言うことがある。
プライドが高く、我慢(がまん)をするのを美徳(びとく)と考える
関東の人を揶揄(やゆ)する言葉だ。

東京の人は値切ることができない。

ディスカウントストアで買うよりなじみの店で定価で買うほうが上品だと考える。
関東武士(ぶし)の文化が色濃く残り、江戸時代から政治の中心地である
東京の文化と商人の町であった大阪とは何かと比較される。

中国でも北と南では、言葉も文化も人々の気質もずいぶん違うそうだ。
日本の商社(しょうしゃ)は、関西(かんさい)の人間が多いという話も ある。

 

2001 / 03

 

3/2

男性二人の会話。共に30代

「昨日さ、同僚(どうりょう)の外国人にさ、『ウルシは何で出来ているん
 ですか』って聞かれて困ったよ」
「はあ」
「吉村って、そういうこと詳しいだろ」
「ああ、まあ、少しね」
「教えて。漆(うるし)って何なの」
「あれは、木の樹液(じゅえき)だよ」
「樹液? 木から取れるんだ」
「そうそう、詳しくは知らないけど、傷をつけて、取るんじゃないかな」
「へえ、なるほど」
「今は、国産(こくさん)より中国からの輸入のほうが多いらしいよ」
「へえ、国産って、もう無くなっちゃうのかな」
「そうだなあ。刺青(いれずみ)の墨(すみ)もオーストラリアから
  輸入してるっていうしね」
「ああ、そうか。それにしても外国人から日本の事を聞かれて困ることない?」
「あるよね。伝統芸能とか工芸品(こうげいひん)なんて詳しくない  
  もんね。普通は」
「そうそう。最近は外国人のほうが逆に詳しいんじゃないかな」
「そうだね」

漆器(しっき)は、陶器(とうき)に較べると、あまり人気がない。
昔、ヨーロッパでは、Chinaが陶器を意味したのに対してJapanは
漆器を指す言葉だったそうだ。

 

2001 / 03

 

3/6

先月からこのサイトのチャットに手を入れている。

調査のために自分のサイト以外にも日本のチャットをいくつか覗いてみた。
いろいろと発見があった。英語でSmilyとかEmoticonとか言われている
記号は日本ではフェイスマーク(Face mark)と呼ばれていること。
(^^) <こういうもの。

一般に日本で使われているチャットは高機能で、感情をうまく表現できる
ように発言部分にフォントの大きさや色がつけられるようになったものが
多いこと。

他にもチャットでは匿名(とくめい)が前提となっているせいか、敬語 が
あまり使われないこと。ただ、日本では最初に参加する時にかぎり
敬語を使わないといけない雰囲気(ふんいき)もあるようだ。
始めて参加する時は、まず、そのチャットを覗いて、雰囲気を確かめ その後に
その雰囲気にふさわしい話し方で話さなければならない。

チャットをやめて、抜けることを「落ちる」というらしい。
特徴的なのは、「本当はもっと続けたいけど、何らかの理由があって」 やめる
ということを言う人が多いことだ。 このへんは、「ネガティブなことは、
直接的な表現は避ける」という 日本語のマナーとも通じるところがある。

韓国ではインターネットの利用率が日本より高いそうだ。 ひょっとすると
日本より儒教の影響が強い韓国で家族制度からの 解放感(かいほうかん)を
得るためにインターネットの匿名性が ある役割(やくわり)をはたしているのでは
ないかと考えたりもする。

ともあれ、外国の人と同じ時刻に、ほとんど無料で話ができるというのは
ほんの10年前には考えられなかったことだし、使い方によっては とても便利だ。
もし気が向いたら参加してください。縦書きのチャットもあります。

Web Japanese Nihongo Chat

 

2001 / 03

 

3/7

日本では駅でスポーツ新聞というものが売られていて人気がある。
一部40円ほど。朝と夕方に売られる。

野球(やきゅう)が行われている時期は野球が記事の中心だが 芸能人(げいのうじん)のスキャンダルも大きく扱われることがある。
野球が40%、ギャンブル情報が20%、釣り情報が10%、ポルノ記事が 10%
芸能が20%といったところだ。

駅で販売される際に表になる部分を一面(いちめん)記事といい、ここに独自の
ニュースを大きな活字と奇抜(きばつ)な色で売り上げを 競う。
この見出しは、助詞(じょし)の勉強になるかもしれない。

例えば裁判の途中であるこの事件についての記事
「マイクロソフト分割(ぶんかつ)?」(30%)
「マイクロソフト、分割か」(60%)
「マイクロソフト、分割へ」(90%)
「マイクロソフト分割」(100%)
「マイクロソフト、分割も」(?)

「も」というのは、分割ではない可能性もあるが、その他に分割に
似たことが行われるかもしれない。という程度の意味だ。
ただ、「マイクロソフト、分割へ?」などと 「?(ハテナマーク)」が付くと
確率は下がる。

「マイクロソフト、事実上(じじつじょう)の分割」
これは、はっきりと分割とは言えないが、実際はほとんど分割と 同じ意味。
というところ。

しかし、 駅の売店で買う時には、この助詞の部分は、隠れていて

「マイクロソフト分割」までしか見えなくなっている。

 

2001 / 03

 

3/8

政府は、今の日本がデフレ(deflation) かどうか判断するため その定義を
見直すと発表した。

たしかに一般的な生活必需品や食料品の価格は下がり続けて いる。
正確にいうと、品質はそこそこで安いものと、高品質、 高機能で高いものが
共存する、価格の二極化が進んでいると 思われる。

デフレにもいろいろあるが、現在の日本のデフレは、消費マインドが 冷え込み
底(そこ)の見えないデフレが続く恐れがあると見られている。

マンションの価格も一時よりは下がっているが、賃貸(ちんたい)アパート の
値段はそれほどでもない。交通機関も値上げこそないものの高値で
安定している。

インフレ(inflation)という言葉は、戦後生まれの日本人には馴染みの
あるもので、経済成長と共に価格は上がったが、「仕方がない」というムードも強かった。もちろん、値段が上がることは、悪いことだという先入観はあるが。

デフレは、物価(ぶっか)が下がるので、いいことかというと そうでもない。

今、日本人は、始めて「資本主義経済」というものを実感しているのかも
しれない。

 

2001 / 03

 

3/8

女性と男性の会話 女性は会社の先輩

「今年は多いらしいわよ」
「何がですか、ああ、花粉(かふん)ね。」
「けんちゃん、花粉症でしょ」
「そうなんですよ。去年は少なかったでしょ」
「ああ、そうね」
「今年は、多いって、聞いて、気が重いんですよ」
「営業だもんね、あまり、鼻水はね、よくないわね」
「ええ、それは、まあ、話題作りになるんですけど」
「ああ、なるほどね」
「涙が出るのが困っちゃって」
「ははは、うまく利用すれば?『これを買っていただかないと!』とか言って」
「ははは、そうですけど、商談(しょうだん)中に涙がポロポロっていうのは
  やっぱりまずいんですよ。」
「けんちゃん、重症だものね」
「そうなんです。得意先(とくいさき)では、『泣き落としの中村』って
  言われて、からかわれてるんですよ」
「はははは、いいじゃない? 可愛がられてる証拠(しょうこ)よ」

「泣き落とし」というのは、相手を説得(せっとく)する時などに
涙を武器に使うこと。説得することを「落とす」ということがある

 

2001 / 03

 

3/11

「日本人はオリンピック好きだ」とよく言われる。

1964年に東京で行われたオリンピックは、今でも日本の戦後の復興
(ふっこう)の象徴として語られることが多く、当時の映像を見ても 興奮が
伝わってくる。

その後、日本では、冬期(とうき)のオリンピックが札幌(さっぽろ)と
長野(ながの)で行われた。共に人気は高く、今でもテレビ番組の 歴代視聴率
(れきだいしちょうりつ)に名前があがるほどだ。

しかし札幌と長野の時代では、状況はずいぶん違った。
今、日本の財政(ざいせい)の中でも地方の赤字(あかじ)は深刻である。
長野も、基本的に公共事業で成り立っている自治体(じちたい) だし
次のオリンピックに立候補(りっこうほ)している大阪も赤字だ。

オリンピックは、国から補助金(ほじょきん)も出るし、最近、批判の
多い公共事業も堂々とできる。

どういうことか分りますか?  
今や、オリンピックをやりたがっているのは、地元の財界 (ざいかい)の人ばかりなんです。

 

2001 / 03

 

3/15

「ケータイ」というのは、携帯(けいたい)。携帯電話のことだ。

仕事上で、人とあった時に最も重要なセレモニーが名刺交換 (めいしこうかん)
であるならば、プライベートでは、この携帯の番号 を教え合うというのが
大事なセレモニーとなりつつある。

日本では、独自の方式である「i(アイ)モード」という機能が携帯電話にあり
メールのチェックの他、簡単なサイトを見ることができ 株式やレストランの
情報を得られる端末(たんまつ)となっている。

電車の中では、携帯でメールチェックをする姿はよく見られる。
高校生の半数近くが自分用の携帯電話を持っており、大学生となると
70%以上だとも言われている。

月の使用料は、平均で1万円ほどだ。家族で2台、3台と持っている ところもある。
病院や電車の中、コンサートホールでは携帯は使ってはいけないことに
なっている。もちろん、学校でも。

メールに返信するのに、親指(おやゆび)で、器用(きよう)に文字を
打つ人が増えてきた。
「親指革命(おやゆびかくめい)」などと呼び、新たなビジネス チャンスに
いろいろな企業が、iモード用のコンテンツ作りに乗り出している。

 

2001 / 03

 

3/17

チャットの会話。高校生らしい。多分、女の子2人
(midoraaとmiumiu) と20代の男性(hiiji)

midoraa:ああ、やばいよ。赤点だよ〜 (;_;)
miumiu:赤点って、きのうの英語? 私もだよ (^_^)
midoraaa:miumiuもなの?
miumiu:hiijiさんは、英語ペラペラなんでしょ。教えてよ
hiiji:高校の英語なんて、わからないよ。文法とかいいかげんだもん
midoraa:でも高校の時はできたんでしょ、ちょー頭いいんだもんね(笑)
hiiji:そりゃ、できたけどさ、役には立ってないよ。今。
miumiu:できたけどさ、だって、ムカツク>hijii
hiiji:しかたないよ、できたんだもん(^^;
miumiu:やっぱ、役にたたないの
hiiji:高校のは、文法に片寄ってるからなあ。

(^^;  こういうマークはチャットやメールで使われる記号で 日本では
ファイスマークと呼ばれる。
(笑)というのも多い。これは、面白いでしょう? ということではなくて
自分が面白くて笑った。自嘲というニュアンスが強い。
他に(汗)は、冷汗(ひやあせ)をかいた。という意味。
いろいろとローカルルールがあるようだ。

 

2001 / 03

 

3/21

少し暖かくなってきた。梅(うめ)の見ごろだ。

7.8世紀ごろまで(10世紀かな?)は、花といえば、梅のこと。
という文学上の約束があったが、その後、に変わったそうだ。

梅の見ごろは2月から3月にかけてで、時には雪景色と共に見ることも できる。
桜に較べると花は少なく、派手ではないが、控えめで 静かな佇(たたず)まいが
好きだという人も多い。 特に茅葺(かやぶ)き、など農家には、梅が似合う。

梅と桜。

日本では、花は見上げるものかもしれない。

 

2001 / 03

 

3/23

男性二人と女性の会話。30代。 最初に説明しておくと
「バツイチ」というのは、離婚(りこん)を 1回経験した人のこと。
「バツニ」は、もう分りますね?

「最近、まわりにバツイチが増えてさ」
「あ、そうおまえのところも。おれもなんだよ」
「私の友だちも。でも、女性の場合は、たいへんよ」
「そうか、養育費とかは、どうなの」
「いちお成人(せいじん)するまでもらえるらしいんだけど」
「ああ、そうなのか」
「途中で、再婚(さいこん)するともらえなくなることが多いらしいの」
「ああ、なるほどねえ」
「月いくらぐらいなのかな」
「私の友だちは8万円だって言ってた。あと、いろいろ国から補助 (ほじょ)
  もあるって」
「いくら」
「お金では3万円くらい」
「じゃあ、生活は苦しいな」
「そうなのよ」
「男のほうも30代で月8万は苦しいんじゃない」
「そうだな。でも、まだなんとか、やっていけるよ」
「離婚は高くつくなあ」

 

2001 / 03

 

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