2002 / 02

 

02/01

男性2人の会話。50代。

「タバコ、すいにくくなったねえ」
「ああ、そうねえ。喫茶店でも喫煙コーナーのほうが小さいもんね」
「ここ何年かで、あっという間に逆転したね」
「そう、最初は禁煙コーナーが少なかったのにね」
「外でも灰皿が減ったしね」
「そうそう。歩きながら吸うのは、もうマナー違反だしな」
「映画でも、タバコを吸うシーンは少なくなったよな」
「そういえば、、、」
「ハリウッドでも自主規制(じしゅきせい)してるらしいよ」
「なるほどねえ。昔はタバコの吸い方をまねしたもんだけどなあ」
「ああ、親指と人さし指で持つやつね」
「そうそう、ボギーの」
「あと、同じ指の間でも、深く指して吸うと、かっこいいとかさ」
「ああ、そうそう」

 

2002 / 02

 

02/05

日本では、車の運転の制限速度にプラス10キロほどが、実質的な 制限速度となっているようだ。

時々、赤外線カメラなどを使った取り締まり用の機械がある。
制限速度を20キロ以上程度こえると、これらの機械に記録され、カメラに 撮られてしまう。

おもしろいのは、これらのカメラの設置場所を書いた本が売られている こと。

警察も設置場所を変えたりと対策を講じているが、インターネットで すぐに新しい情報は集められ、新たな地図がサイト上で公開される。

また、これらの機械を発見する小さなレーダーが売られている。 フロッピーほどの大きさのその機械は2-3万円で、取り締まりの 機械が近付くと、音が鳴り、運転者に知らせる。 精度のいいものは、ほぼ100%発見できるらしい。

 

2002 / 02

 

02/06

日本人は普段、何を食べているのか、というのは、外国で日本語を 勉強している人には、伝わりにくいかもしれない。

皆さんが思っているほど、和食を食べるわけではない。

朝食は、パンと目玉焼きの人とごはんとみそ汁の人は半々というところ である。
昼食は、めん類が多いだろうか。そばやラーメンなど。

こういうデータを集める場合に一番、重視されるのが夕食だろう。
ごはんとおかず、という組み合わせは、変わらない。
夕食にパンは さすがに少ないようだ。

おかずは、魚より肉のほうが多い。 鳥、豚、牛の3種類に差はないようだ。
値段もそれほど変わらない。
100gで100円から300円というのが平均的な値段。

 

2002 / 02

 

02/07

今は「ラーメン・ルネッサンス」だそうである。

テレビで、ラーメン特集をすれば、視聴率(しちょうりつ)が上がる。
雑誌でも、困った時には、ラーメン屋の紹介をする。

都心では、続々と新しい店が開店している。店内は30人ほどで いっぱいになるため、外に列んでいる光景も珍しくはなくなった。 インターネットでも「ラーメン」というキーワードで検索すると 1,290,000ものページが現れた。

横浜にはラーメン博物館(はくぶつかん)ができ、連日満員である。

台湾(たいわん)でも、日本のラーメンが流行っているそうで、わざわざ、ラーメンを食べに日本まで来る若者もいる。

 

2002 / 02

 

02/08

30代の男性の会話

「おまえ、最近、いつも同じ服だな」
「いや、結婚したら、そうなるもんだよ」
「前は、あんなにおしゃれだったのに」
「そういう頃もあったねえ」
「服とか、買わなくなった?」
「もう、全然。2年くらい買った覚えがないよ」
「どうしてかな」
「そういう気分がなくなるんだな」
「家計が苦しいの」
「いや、そういうことじゃなくて、なんか、ばかばかしくてな」
「へえ」
「もう、洋服は、トイレットペーパーと同じよ」
「どういうこと?」
「無くなったら、買ってくる、安ければ何でもいい」
「ユニクロとか」
「ああ、ユニクロのおかげで助かったよ」
「う〜ん。そうか」
「最初は、反発してたけど、あの安さに負けたよ」

ユニクロというのは、安いカジュアルウエアの店。

 

2002 / 02

 

02/13

「できちゃった結婚」というのは、正式に結婚する前に女性が 妊娠(にんしん)すること。

この言葉が否定的なニュアンスを持たずに使われるようになったのは ここ10年ほどのことだ。 20年前は、まだまだ許されないことと考えられていたはずである。

もちろん、現在でも、まったく気にしないというわけではないらしいが 親たちの世代の感覚では、「責任をとって結婚する」という行為は 「けじめをつけた」と見なされるようだ。
つまり、歓迎すべきことではないが、仕方がない。 というところだろうか。

このことは、外国人との結婚でもよく見られる現象だが、親というのは 「孫の顔」に弱いようである。 「反対していた両親が孫の顔を見て、許してくれた」 というのもよく聞く話である。

 

2002 / 02

 

02/14

狂牛病(きょうぎゅうびょう、BSE)は、まだ犠牲者(ぎせいしゃ)も 出ず、それほど広がらなかったが、いろいろと混乱しているようだ。

牛肉は、日本人にとって、単に選択肢のひとつである。牛肉が 食べられないなら、豚肉かとり肉にすればいいと考える人が多いからだ。

消費者はそれほどダメージを受けていないが、牛肉関係者の打撃(だげき) は大きい。
まず、焼肉屋。ここ数年は焼肉ブームといってもいいほどで、次々に 焼肉屋ができた。

今、これらの半数は経営危機だと言われている。 焼肉というのは、日本では、朝鮮半島の食べ物というイメージが強く 在日朝鮮、韓国人の経営者も多い。

昔から焼肉屋をやっていた人々は、焼肉ブームで競争が激しくなり 狂牛病騒ぎで、売上げが落ち、と、今年はいいことがないようだ。

 

2002 / 02

 

02/15

女性2人の会話。

「昨日、スケートを見てて思ったんだけど、、」
「ああ、オリンピックね」
「日本語の発音が上手なのよ」
「ああ、場内(じょうない)アナウンスの名前の発音ね」
「そうそう、いつも、下手だなあって思ってたの。でも今回は上手」
「へえ、どうしてかな」
「やっぱりアメリカだから蓄積(ちくせき)があるんじゃない」
「そうかもね。でもたまたまその人が上手だったのかも」
「まあ、それもあるかもね」
「日系(にっけい)の友人がいるとか」
「そうね。他の国の名前の発音はきれいかどうかわからないもんね」

 

 

2002 / 02

 

02/19

ブッシュ大統領が来日している。

警備(けいび)はたいへんなもので、関連施設に近い路上では すべての車は止められ、通行人もバッグをチェックされる。 今回は、日本の首相(しゅしょう)と焼き鳥を楽しんだとのこと。 日本食はあまり好きでないというブッシュ氏も焼き鳥なら大丈夫だろう。

パーティーには、歌手や相撲取りや有名キャスターに加えて、慣例 (かんれい)で元首相達も招待されている。

この元首相が何人いるのかわからない。

覚えているだけで、5.6人は 名前があがる。そのほとんどは、現役(げんえき)の議員でもある。 一般的には、元首相のステイタスは低い。時々、テレビなどで顔を見て 「元首相」と紹介されると、「ああ、そういえば、この人 1年くらいやったねえ」などと思い出される人も珍しくない。

まあ、こういうものは少ないからいいというものではないが、あと10年くらいすると、大事なパーティーの時は、元首相のテーブル でいっぱいになるかもしれない。

 

2002 / 02

 

02/20

冬のオリンピックのフィギュアスケートでは、ジャッジの問題が起こった。

ヨーロッパ対北米、とか、旧共産圏対自由主義圏、とかいろいろな 分析をする人々がいるが、「芸術点」などというあいまいな基準が 存在するこのスポーツでは、避けがたい問題だ。

日本では、一時期、芸術点が存在するスポーツで、「日本」を強調する プログラムが流行ったことがある。 これらは、一応、評価される。ただ、主に「欧米文化に認められる日本」 を強調するあまり、日本人にとっては、ちょっと気恥ずかしい思いも 残る。
こういう場で認められる「日本」というのは 映画の007シリーズの中に時々出てくる「オリエンタリズム」より ちょっとまし、といったレベルだ。

最近、少し風向きが変わってきた。いつまでも「日本」を強調していては トップにはなれない、というのがその理由だ。

考えてみると、フィギュアスケートでは、「モダン」を表現するのに 今だにマイケルジャクソンだ。60年代のロックスターのような服装が 「画期的」と言われたりもする。 あまり芸術的とは思えないのだが。

 

2002 / 02

 

02/21

一般の人にも実感できるハイテクの進化というのは日本では携帯電話 だろうか。

今、テレビなどで宣伝している最新機種のセールスポイントは 「写真を取って、すぐに送ることができる」機能だ。 携帯電話にカメラが内蔵されており、それを同じ機種をもっている 知人に送ることができる。小さい写真程度なら回線の速度は十分で 若い人には人気の機種とのこと。

この機能が一般的になると、次は動画(どうが)カメラが内蔵される ことになるだろう。 簡単に動画が撮影でき、気軽に電話回線を通じて見ることができる。

SF小説などで、世界中に監視カメラが付けられた社会というのがあるが、もう、あと5年くらいで、技術的には可能になるということだ。

 

2002 / 02

 

02/22

男性2人の会話

「冬のオリンピックの解説者って、みんな人がよさそうだね」
「ああ、そうね。やっぱり雪国の人って純粋なのかな」
「そうかも。もう、ぜんぜん解説なんてしないんだよね」
「叫んでるね」
「『あーっ!』とか『いけえー!』とかね」
「そうそう、面白いよね。日本選手が負けると本当に残念そうで」
「うん、でも、外国人選手が勝っても、きちんとほめるしね」
「ああ、そうね」
「あれ、夏だとあまりないんだよね」
「夏? 夏のオリンピックね。そういえば、そうだな」
「夏の場合は、悔しがってるだけ」
「そうそう」
「その点、冬の人は、なんというか、、、やさしいのね」
「そうだなあ。みんな痩せてて、肌が白くて、ニコニコしてるね」
「そう、オレ、去年、北海道に行ったら、みんな善人そうな顔だった」
「いや、きっと、悪い人もいるんだろうけどね」
「まあ、そうだけど」

日本では、故郷のことを「国」と呼ぶことがある。
雪国というのは 北海道や東北などの雪が多い地方のこと。

 

2002 / 02

 

02/26

梶山季之(かじやま としゆき)という作家の代表作に「黒の試走車 (しそうしゃ)」という名作がある。 後に映画化され、現在でもカルト的な人気を誇っている。

作品では、車の開発競争の中でスパイ合戦(がっせん)が繰り広げられる。

現在は、車の雑誌が新車のスクープをものにしようと先を争っている。
北海道や箱根(はこね)などの試走コースや車の会社のテストコース の周辺では、警備(けいび)の目をかいくぐって、カメラマンが潜入し 黒い布をかけられたカバーが風でめくれる瞬間を狙っている。
カバーのシルエットからデザインを想像し、音からエンジンの特徴を 割り出す。

最近は海外で試走が行われることが多いが、各国には、雑誌の 契約カメラマンが見張っている。

明日は、日本の3大車メーカーのひとつである日産の新型車が発表される。
すでにデザイン、価格、エンジンのパワーなどは明らかになっている。

かたむきかけた、現在はフランス人が社長であるこの会社の運命は この新型車が、にぎっている。

 

2002 / 02

 

02/27

ヨーロッパのとある田舎の駅でポツリと座ってタバコを吸いながら 駅名の下の英語を見つけ、「世界中どこに行っても自分の言葉が 通じる感覚というのは、どんなものだろうか」と考えたことがある。

ヨーロッパ各国の駅、ホテルには、英語の説明があることが多く いざとなれば英語でなんとかなるという雰囲気に満ちている。 空港では英語の案内板がないほうが珍しいほどだ。

このほど新しくなったアメリカのデトロイトの空港には日本語の案内があるそうだ。

観光地のホテルなどでは、日本語の説明があるものも珍しくなかったが、空港はあまり聞いたことがない。しかし、これもアメリカを訪れる日本人が 多いからで、これから他の空港にも波及(はきゅう)する現象とは 考えにくい。

そういえば、もうひとつ思い出した。ドイツの空港で、空港の案内電話をとって、「Do you speak English」と聞くのを間違えて 「Do you speak Japanese」と聞いてしまった。

交換手は、笑い転げて、しばらく会話ができなかった。
まあ、仕方ないですけどね。

 

2002 / 02

 

2/28

ダボス会議というのは、経済に関する賢人(けんじん)会議という ことだそうだ。

この会議が日本で注目されたのは、ここ5年のことで、財界(ざいかい) や政治家には、ここでスピーチをすることが一種のステイタスとなって いる。

先日行われた会議はニューヨークなので、経済会議とはいえ、政治色を 帯びてきた。 ダボス会議といえば、グローバリズム反対のデモが名物となっている 。

今、日本は必死で、グローバリズムに遅れまいとしている最中で 反グローバリズムという考え方は、ほとんど存在しないといっても いいだろう。日本で会議をするのが一番安全かもしれない。

もっとも、日本では、グローバリズムの輪郭(りんかく)が、見えにくい といったこともあるだろう。訳語も未だに見つからない。 私もどう訳すべきか、さっぱりわからない。

 

2002 / 02

 

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