2002 / 03

 

03/01

男性と女性の会話。共に30代

「太っちゃって、ズボンが全部合わなくなっちゃった」
「急に太ったの?」
「うん。正月にウエストが5センチくらい大きくなった」
「5センチなら、なんとかなるんじゃない」
「いや、それまで、少しづつ太ってたんだけど、ずっと我慢してて」
「ああ、もうギリギリだったのね」
「そう、正月は、ずっとジャージで過してたから、わかんなかった」
「仕事始めの朝に気付いたってわけね」
「そうそう、びっくりした」
「ダイエットしないの」
「そう思ったんだけど、年明けたら、めちゃくちゃ忙しくてさ」
「ああ、ケンのところ危ないんでしょ」
「そうそう、年度を越せないかもしれない、とかって上司に脅 (おど)されたよ」
「たいへんね」
「深夜までサービス残業して、帰ったら寝る生活で、ぜんぜんやせない」

ジャージとは、スポーツウエアのこと。
また、サービス残業というのは、賃金が払われない残業のこと。
会社への忠誠心を試されるため、なかなか拒否しにくいようだ。

 

2002 / 03

 

03/05

指輪物語(ゆびわ ものがたり)は、日本では全9巻ぐらいになっている。
最近、映画化されたことでも有名だ。

日本には全80巻のSFがある。いや、正確に言うと、80巻になるはずだった。

半村 良(はんむら りょう)という作家が書いていた「太陽の世界」 という本は、全80巻で終る予定だった。本人も「すでにラストは 決まっている」と語っていた。 しかし、18巻で終ってしまった。昨日、亡くなったからだ。

私は18巻まで読んでから、10年ほど続きが出ないので、半ば諦めて いた。
しかし、作者が亡くなったというニュースはショックなものだ。

この小説は、イースター島を舞台に原始時代に小さな集落(しゅうらく) から次第に国家を作っていく過程を描いたもので、18巻では、まだ 国家の創世記(そうせいき)という段階だった。

もちろん、18巻まででも十分に面白い。特に最初の5巻はワクワク させられることは間違いない。

 

2002 / 03

 

03/06

「将棋界(しょうぎかい)の一番長い日」というテレビ番組がある。

年に一度の番組で、将棋界で最も権威(けんい)のある「名人 (めいじん)」というタイトルに関わる対局(たいきょく) が行われる。

将棋界のしくみは、ややこしい。多くのプロがいて、いくつかの グループに別れている。最もハイレベルのグループはA級と呼ばれ 10人だけがこのグループに所属することができる。 毎年2人が入れ替えになる。
A級でトップになると、名人のタイトルに 挑戦することができる。

つまり名人とは、このリーグ戦の頂点にたつ人物で、一年間 挑戦者を待つことになる。

この「一番長い日」は、このリーグ戦の最後の対局が一度に行われ、 名人への挑戦権を決めるトップ争いと、下のグループに落とされる 2人が決まる日だ。
すべて同じ場所で行われ、テレビ中継される。
対局は朝に始まり 深夜におよぶ。
5キロほど体重が落ちる棋士(きし)もいるらしい。

 

2002 / 03

 

03/07

以前、チェスのチャンピオンがIBMのコンピューターに負けたという ニュースを見た。
チャンピオンは、負けた瞬間、席を立ち、部屋を出ていったが、将棋 の世界では、許されない。

将棋では、勝負が決まった時には、負けた棋士(きし)が「負けた」 ということを宣言する。
たいていはその後、両者とも頭を下げ しばらく沈黙(ちんもく)が続く。
その後が面白い 。
決着(けっちゃく)がついた将棋盤をみながら 今の勝負について語り合う。
これを感想戦(かんそうせん)という。

これらは、ルールではなくマナーといったほうがいいようだ。
負けた棋士も、「私のこの手はあまりよくなかったですね」というような ことを言う、もちろん、一般の人には、高度すぎて理解できないことがおおい。

テレビ番組では、たいていプロの棋士の解説者がいて、いろいろと説明 してくれる。この丁寧な説明を聞いても半数の人はわからないそうだ。 大きな大会でのプロ棋士の勝負について、本当に理解できるのは プロの中でもほんのひとにぎりだという言う人もいる。

テレビ番組だから、視聴者のほとんどは、画面で何が起こったか理解 できないということになる。 にもかかわらず、将棋の番組は人気がある。

私なんかは、将棋のルールも よく知らないのに、3時間ぐらい、じーっと見ている。トイレから帰って 来ても、画面はまったく変わっていないことも多いというのに。

 

2002 / 03

 

03/12

「ゴキブリを一匹みつけたら、30匹はいると覚悟しなければならない」 と知り合いのイタリア人の女性に言うと、彼女は「この世の終り」 という顔をして、「なんてことを言うの!」と怒った。

食品会社の大手の会社が牛肉の偽装(ぎそう)の発覚で倒産した。
多くの人は、「あの会社がやっているのだから、他の会社も」と 考えたようだ。
その後、同じような事件が次々と起こったが それほどの驚きはない。

実は、日本では、食品の表示がデタラメなのは、肉に限ったことではない。 魚も、種類、産地の基準はあいまいで、例えば、外国の新種の魚は、 人気があって値段の高い魚の名前をつけることも あるようだ。

輸入肉は「匂いがきつい」と嫌ったものだった。 また、外国の魚は「大味(おおあじ)だ」と言われる。

私は元々、外国の少し匂いの強い肉が好きだ。それに、おおぶりな 外国産の海老などをマヨネーズで食べるのはおいしいものだ。 しかし今の所、「国産」というブランドは強く、外国産の肉や魚は 「少しおいしくないけれども、安い」という売り方をする。

 

2002 / 03

 

03/15

男性と女性、男性は30代。女性は20代。

「最近、公園に古い汽車なんかあるでしょ」
「ああ、あるねえ」
「あれ、うらやましいよな」
「鉄道好きなの?」
「いや、オレが子供のころは、あんなの無かったよ」
「そうね」
「あんな大掛かりなものは、バスで行くような大きな公園だけだったよ」
「そうなの」
「公園なんて、ブランコとすべり台と砂場(すなば)だけ」
「私のころはもっとたくさんあったよ。動物の形のベンチとか」
「そういうのが出来た時は、もうオレは大人だったの!」
「ははは、怒らなくてもいいじゃない」
「いや、あのね、今でも公園に古い機関車(きかんしゃ)があると興奮するんだよ」
「へえ、乗ったりするの?」
「いや、我慢してる。子供を見守る父親みたいな顔をしてね」

日本の公園は小さいが、たしかに豪華(ごうか)になった。

 

2002 / 03

 

03/19

「あの人はちょっとクセがある」という言い方がある。

「あの人は個性的だ」という表現でさえ、悪い意味で使われることもある ので、もちろん「クセがある」というのは、マイナス評価であることが 多いようだ。
馴染みが薄い。
慣れれば面白いかもしれないけど、今はよいとは 思わない。
いろいろな状況で使われる。

この表現は、人だけでなく、料理にも使われる。例えば、料理番組などで あまりおいしくなかったときには、「ちょっとクセがありますね」 などと言ったりするようだ。

「クセがあるけれども、おいしい」とか、「クセがあるけれども面白い」 というのは、個性を認めたうえで、評価する言葉。「クセ者」というのは 昔は、悪いことをする人の意味だったが、今は、スポーツなどで ちょっとエキセントリックで、何をするかわからないけれども 結果的には、よい仕事をする人のことを言うことが多い。

Web Japaneseは、ちょっとクセがあるけれども、面白いサイトを目指しています。

 

2002 / 03

 

03/21

日本語の標準アクセントは、東京の山手(やまのて)の言葉を元に していると言われている。
山手というのは、都心の西側。
戦後、サラリーマンの中でも比較的 裕福な人々が住んできた地域だ。

80年代以降、若い人たちのアクセントが変化してきた。特に名詞を 平板に発音するようになった。

外来語に関してはその傾向は顕著 (けんちょ)だ。 これらの平板なアクセントは、北関東の方言ではないかという 有力な説がある。

80年代、東京で最もおしゃれで、若者のあこがれは ファッション関係の仕事だった。実は、ファッション関係の仕事に就く 人は茨城や栃木など北関東の出身者が多く、彼女達(女性が多かった) のアクセントは、標準のものとは違っていた。

「ああ、そう言えば!」と思い当たる人も多いに違いない。
私の知人のファッション関係者はほとんど北関東の出身者だ。

 

2002 / 03

 

03/22

女性と男性の会話

「フーリガンって、本当にこわいの」
「うん、暴れるのが目的らしいからね、人種問題もからんでるみたい」
「へえ、ワールドカップで来るのかな」
「う〜ん。わからないけど、少しは来るんじゃない?」
「少し?」
「日本まで来るのにお金がかかるからね」
「あ、そうか」
「せいぜいホテルで暴れるぐらいじゃないの」
「『暴れる』って、どの程度?」
「さあ、備品(びひん)を壊したり、お尻をだしたり」
「なあんだ。じゃあ、ロックミュージシャンと変わらないのね」
「いや、でも、一部のフーリガンは恐いよ」
「そうなの、でも、ちょっとピンとこないわね」

時々、テレビなどでも、フーリガンの特集などをやっているが 実は、本番になってみないと、わからないというのが正直な ところだ。

 

2002 / 03

 

03/26

幼稚園(ようちえん)は、いろんな種類がある。
公立と私立。
教会や寺が運営しているものもある。

最近では、私立の幼稚園の人気は高く、有名な幼稚園では募集が 30人程度でも200人程度の希望者が集まることがあるそうだ。 これらの幼稚園では試験をやったり抽選(ちゅうせん)をしたりと 大変な様子で、入学金も高くなる傾向だ。

人気のある幼稚園は、親の経済的な負担も大変だが、時間的な負担も 大きくなる。
これらの幼稚園では、親がバッグや昼食など、必ず手作りで なければならない、というところが多く、運動会やパーティーなどでも 親の参加は義務付けられている。

そのかわりに、毎日、子供の様子を克明に記録したメモが親に渡され 親切なことに、家庭での注意点なども書かれていることがあるそうだ。

やはり、私は過保護(かほご)じゃないかと思うんですけどね。

 

2002 / 03

 

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