2002 / 06

 

06/04

フラッシュカードというのは、語学の勉強でよく使われる教材だ。

絵やことばが書いてあるカードを次々にめくっていき、それぞれの カードに反応することによって学習する。 この言わば、脳に「すり込む」やり方は、効率のよい教育方法として 認知されはじめている。

フラッシュ暗算(あんざん)というのを御存じだろうか?

コンピューターのモニターに3桁(けた)から7桁くらいの数字が 順番に映される。それを計算する。というものだ。 最近は大きな大会が開かれている。
3秒から4秒の間に3桁の数字が15コ順番に映される。 さいごの数字が映された1秒後には、ほぼ全員が正解を出している。 普通の人には、数字を読むだけで精一杯だ。

参加者は中学生、高校生が中心で、20才を過ぎると反応速度が遅くなる とのこと。

「処理能力(しょり のうりょく)を上げるばかりが能じゃない。それで何をするかが問題だ」 とはコンピューターに関してよく語られることだが、人間もコンピューター も処理能力を上げようとするのは、必要からというよりも、もっと根源的な 自然な欲求から来るのかもしれない。

 

2002 / 06

 

06/05

サッカーのイングランドチームが選んだ淡路島(あわじしま)は 興味深い所だ。

淡路島は、大阪の近くにある過疎化(かそか)が進む小さな島だが 日本で最も古い歴史書と言われ8世紀ごろに書かれたと言われている 古事記(こじき)、日本書紀(にほんしょき)では、淡路島は最初に 創られたことになっている由緒(ゆいしょ)ある島だ。

現在では、そうめんの産地として知られている程度だが、300以上あると 言われている日本の島の中では、大阪などの大都市がある本州と橋が つながっていることもあって、生活に不便はなさそうだ。

戦後、日本を訪れた文化人類学者は、すでに欧米式の生活が日本中を 被っていたことを嘆きつつも、島に活路(かつろ)を見い出し、そこにまだ残る生活習慣や 残された伝統芸能などを調査したそうだ。

 

2002 / 06

 

06/06

六本木(ろっぽんぎ)も有名になったものである。

関東近辺でサッカーを見た外国人は試合後はほとんど六本木に 繰り出したようである。 六本木は、デザイナーやマスコミ関係のオフィスが多いところで 昔からおしゃれな店が多かったが、昼間は、普通の街だ。

しかし夜は近くに大使館が密集する地域から近いこともあって 外国人が集まる盛り場となった。 といってもそれほど広くはない。中心地である交差点から四方に100m ほど。

その間に多くのバーやレストラン(イタリアンレストランが多い) 風俗店(ふうぞくてん)などが密集しているだけだ。

 

2002 / 06

 

06/06

「株やってるとさ」
「うん」
「『NTT』っていう名前に敏感(びんかん)になるんだよ」
「ああ、超安定銘柄(ちょうあんていめいがら)ね」
「そう、高値安定でね」
「やっぱり、そうなの」
「いや、以外と安くなったり高くなったりだけど」
「ああ、一時高かったね」
「うん、最近は安定してるよ」
「買うの?」
「いや、高すぎて買えないけど、関連会社とかはね、気になる」
「『NTTなんとか』ってたくさんありそうだね」
「そう。NTTって書いてあるだけで、いいものに見えちゃう」
「全然関係なくてもね」
「三菱(みつびし)の『菱』の字と同じだね」
「ああ、たくさんあるらしいね。関係ない会社もね」
「そうそう。NTTも同じような名前の会社があるんだよ」

 

2002 / 06

 

06/11

サッカーを見ていると 「もし、次の試合で2対3の場合は、勝点(かちてん)が4で 得失点差 (とくしってんさ)が-1になるから。。。」 などと、いろいろな計算が必要になる。

たしか、コンピューターというのは、計算機のはずであるが、皆、それを 忘れている。
私も計算をしたことがない。

インターネット専用の接続端末(せつぞくたんまつ)は、あるにはあるが あまり売れていない。現在は、おそらく、ほとんどの人が、インターネット だけを目的に、超高性能の計算機を買うはめになっているのが現状だ。

専用端末は、モニターが必要となり、価格も抑えなければならないので 儲けが少ない。 メーカーは、「いろんなことができますよ」とコンピューターを 売ったほうが、利益となるので、なかなか専用端末は作りたがらない という話しもある。

 

2002 / 06

 

06/12

かつて愛した人と再会する。

たしか4年前に再会した時に失った愛情を確認したばかりだったが また会うことになった。
今度は日本で。 さらに4年経って、彼女は、いっそう美しくなった。
隙のない美しさは、恐いほどで、誰もが振り返る。というのは 陳腐(ちんぷ)な表現だが、本当のことだ。

しかし、私は、そのことを素直に喜べない。 その美しさを発見したのは私だよ、という思いがあるのも確かだ。
洗練された気品に、昔とは違う、微妙な距離を感じながらも、時折 見せる笑顔が、「私、ぜんぜん変わってないのよ」と語りかけている ような気がするのは、錯角だろうか。

私は、彼女が得たものに困惑しているのだろうか、それとも 失ったものに郷愁を感じているのだろうか。 そうだ。私にも、よくわからないのだ。彼女は何を失ったというのだ?

あるいは、私はこう言いたいのかもしれない。 『磨かなくてもよい原石もあるのではないか?』

これは、サッカーの話し。 今回の結果で、彼女(フランスサッカー)は、どうなるだろうか。

 

2002 / 06

 

06/13

「来てうれし 帰ってうれし 孫の顔」 正確ではないかもしれないが、この川柳(せんりゅう)は、その後 あっという間に、人々の知るところとなった。

「いやあ、『孫は来てうれし、帰ってうれしい』って言うでしょ?」 と、少々、疲れた顔で、満足そうに呟く老人、というのは、ひとつの 風景として定着していると言ってもいいだろう。

孫を持つ年齢になると、小さな子供の相手をするには、少々、体力が足りない しかし、育てる責任もなく、ただ可愛がればいいという立場は、楽しい ものであるらしい。
若い母親に、いろいろと教える楽しみもある。
頼りにされるというのは、うれしいものだ。
興奮しているせいか、無理をしていることに気がつかない。

2.3日して、孫達が帰った後は、ぐったり。ということになる。
夕食は店屋物で間に合わせて、いつもより早く床に就くことにする。

こういう時に、ふと呟くのだ 「いやあ、孫というものは、、、」

 

2002 / 06

 

06/13

サウジアラビアは、今回のワールドカップは散々だった。

FIFAの会長は、ドイツに惨敗(ざんぱい)した後、実力不足を 指摘していたが、彼は事務能力だけでなく、サッカーの知識もあまり ないようだ。

中東(ちゅうとう)の国々は、予選はアジアで戦う。 日本のサッカーファンには、攻撃的で力強いイランや、テクニックに 優れるイラク、勝負強いクエート、いつも中盤に魅力的な選手をそろえる UAE、そして、中でも、常にレベルの高いサウジアラビアという印象がある。

サウジは、かつて決勝トーナメントに進出したこともある。 特にゴールキーパーのディアイエは、94年の大会では明らかに最も優れた 選手だった。サッカー好きなら、このことは、うなずけるはずだ。 残念ながら、ヨーロッパのキーパーがベストGKに選ばれたが。

チームとしては、ピークを過ぎた時に初戦で強豪チームに当たれば 惨敗は、どこの国にもありえる。今回のサウジは運が悪かっただけだ。

今日、サウジは帰国したそうだ。 またアジア予選で会おう!

 

2002 / 06

 

06/18

ワールドカップの熱狂(ねっきょう)は続いている。

日本の試合のテレビの視聴率(しちょうりつ)は、常に50%を超えているし その他の試合も同じ時間帯では、ほとんどトップを走っている。
ただ、韓国と比べると、サッカーそのものに熱狂しているというよりは お祭り騒ぎを楽しんでいるだけだ、という指摘もある。

試合が終った後は、大きな街に若者が集まり、大騒ぎをしているが どうやら、「人が集まっているから、人が集まる」という群集心理が 働いているようだ。

日本のチームカラーである青い色のTシャツは飛ぶように売れ、ピザの 出前は、大忙しだそうだ。

 

2002 / 06

 

06/20

ワールドカップで日本が負けて、少し一息ついたというところだ。

サッカー大国のように大きな喪失感(そうしつかん)に国全体が 包まれるというムードはなく、予想外によくがんばった。という 反応がほとんどである。

大物政治家の逮捕のニュースがトップニュースになり、ああ、そういえば 日本にも国会というものがあった、という気分だろうか。

これとは対照的に、ワールドカップの開催中、アフガニスタンでは 長い会議が開かれている。 カルザイ氏は支持を取り付けたようだ。おそらく、諸外国の信頼も厚く 洗練された立ち居振る舞いの氏は適任かもしれないが、同じように国際社会 から支持されたゴルバチョフ氏もあっという間に失脚(しっきゃく) してしまったこともある。

これからどうなるだろうか。

 

2002 / 06

 

06/21

「『アーチストかアニマルか』って知ってる?」
「何?」
「サッカー選手の分類の話し。例えばロナウドはアーチストだけどビエリは
  アニマル」
「ははは、なるほど」
「アニマルって言っても悪い意味じゃないんだ。例えば日本では アニマルの
  ようなFWは育たない」
「なるほど、そんな気がするな」
「FWはアニマルが多いような気がするね。バティもアニマル」
「そうだな」
「オコチャとかラウルはアーチストで、ロベルトカルロスは、、」
「アニマルね。でもアニマルでも肉食と草食の違いがあるね」
「ああ、なるほど」
「トッティは、草食というカンジ」
「ビエリは肉食だな」
「昔のドイツの選手はみんな肉食だったけど、野性味が薄れたかな」
「ベッカムは?」
「う〜ん。ものすごく器用な『人間』って所かな」
「そうか、だからあまり面白くないのかな」
「そんなこといったらファンに殺されるよ」

 

2002 / 06

 

06/24

日程のせいで一息つくこともあって、ベスト8というのは、改めて 顔ぶれを眺めて、「今回はここが残ったのか」と考えさせるものがある。 8チームは、ワールドカップの「正式な会員」という印象がある。

このベスト8に何回顔を出すかで「常連(じょうれん)国」と呼ばれるか どうかが決まる。 この正式会員同士の激突が始まり、4チームに絞られた。

韓国チームの運動量は、脅威だった。 たしかに疑問が残る判定はいくつかあった。しかし、この程度の ミスジャッジやホームに有利な判定は、サッカーにはつき物だということは、ヨーロッパのサッカーファンが一番、よく知っていることだろう。
おそらく、この韓国の驚異的な運動量はテレビでは伝わりにくいはずだ。 グランンドで見た人は、韓国の勝利に納得しているのではないだろうか。

セネガルは残念だったが、サッカーには、まだ「驚き」というものが 残されていることを証明した。 攻撃だけでなく、アフリカスタイルの守備も楽しかった。

トルコは日本戦よりも動きがよく、ほとんど完璧なサッカーだった。 チームとしてのクオリティは、4チームの中で最も高いのではないだろうか。 個人技も高い。そして、トルコの監督はただ者ではない。

トルコも韓国もそれぞれの特徴を考えると、最も苦手とする相手が 準決勝の相手となった。ドイツは韓国と同じくらいタフだし、ブラジル には、完璧な組織を突破する個人技がある。

順当に考えれば、ドイツ、ブラジルの決勝だが、今回は順当な予想が 当たらない大会なのである。

 

2002 / 06

 

06/26

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」 というのは、有名な詩の一節(いっせつ)。

自分が生まれた土地という ものは、そこを離れた時に初めて特別な感情が生まれる。 というような意味。

一方で、こういう解釈もある。 なかなか見たり会ったりする機会に恵まれない人や風景が、想像の中で 大きく、美しく育てられる。 故郷を想う気持ちはふくらみ、ついには、その亡霊(ぼうれい)に 囚われてしまう。

こういうのもある。 「ふるさとへ廻る六部は気の弱り」 六部というのは、巡礼者のことで、巡礼者である人でさえも、つい ふるさとに足が向くことがある。これは、少々、精神的に疲れていて 気が弱っているのだろう。という意味。

 

2002 / 06

 

06/27

今日は朝から雨がしとしとと降っていた。
降ったり、止んだりしながら、空は灰色のまま。
空気は一定の湿り気を帯びているけれども、寒いわけでもなく 蒸し暑いと言うほどでもない。
しかし、身体は重く、外の景色も 暗く感じる。

梅雨の天気とはこういうものだ。

今日は日本でワールドカップの準決勝が行われた。 場所は私の家から車で30分ほどのところなので、当然、この梅雨の 下でゲームは行われた。

天候の話題というのは、国を問わず、最も無難なものであるはずだが 日本の梅雨の季節は、実際に住んでみないとわからない という外国人は多い。

若い英語教師などは、年明けに、翌年の契約をする。 学校が始まるのは4月からだからだ。その時に、梅雨の前に 帰国しようと決意する人が結構いるという。

8年前のアメリカ大会は暑かったが、空気は乾燥していた。 今回のワールドカップは、8年前よりは気温は低く30度前後だが 選手の動きは明らかに悪い。

 

2002 / 06

 

30代の男女の会話

「別荘って、欲しいと思ったことある?」
「いやあ、ないなあ」
「私も。でも、少しづつ売れはじめてるらしいよ」
「ああ、そうなの? 軽井沢(かるいざわ)とか?」
「そう、バブルの時の物件(ぶっけん)が中古で格安なんだって」
「ああ、聞いたことがある。10分の1くらいなんでしょ」
「うん、それでも2000万円ぐらいするんだけど」
「あ、そう。一時流行ったリゾートマンションは?」
「ああ、あれは、中古はもう500万くらいらしいよ」
「へえ、買う人いるのかな」
「いや、売れないから、どんどん値段が下がっていく」
「別荘って、使う機会がないものね。サラリーマンだと」
「休みがないしね」
「週末だけ田舎に行くために古い民家を買うのも流行っているみたい」
「ああ、あれは、手入れがたいへんでしょ?」
「地元の人に頼むんだって。あと、地元の役所で管理を請け負う所もあるみたい」
「へえ、過疎化(かそか)対策なのかな」
「うん、でも人口が増えることにはならないから、あまり積極的じゃないみたい」
「そうなの?」
「うん、人口が増えれば、国の補助金(ほじょきん)も増えるけど、別荘 が
  増えても 地元はほとんど潤わないらしいよ」

 

2002 / 06

 

 

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