2002 / 08

 

08/07

「方向オンチ」というのは、道が覚えられない人というだけではなくて 空間を把握する能力が劣っているということだそうだ。

例えば、自分が今、立っている場所と駅と自宅との距離感が掴めない。

「駅を背にして、まっすぐ歩いて2番目の交差点を右に曲がって、、、」 という簡単な説明をしても、駅を出たとたんに、右に曲がり始めたりする。

京都には、方向オンチの人が少ないという話がある。

京都は、人口的に作られた都で、道は、町中を碁盤(ごばん)の目 のように走っている。
道には名前があり、方角もはっきりしている。 もちろん、京都の人が他の町へ行くと、迷うことがあるけれども その分、しっかりと準備をしていくそうだ。

逆に、他の地方の人間が京都を訪れると、混乱する。 どうしても道というのは、曲がっているものだと考えてしまうからだ。

 

2002 / 08

 

08/08

7月下旬から8月にかけて、毎週のように週末、花火大会が行われる。

都心では、少し高いビルから眺めると、2.3箇所で花火があがっている のが見える。
冬の花火もいいものだけれども、やはり花火は夏のものだという人は 多い。

打ち上げ花火だけではなく、小さな花火も人気がある。 線香(せんこう)花火は、エンピツほどの長さの細い棒の先に 火薬が塗ってあり、1分ほどの間、チリチリと小さな火花を出す。
数種類の火花があって、最後には、綿棒の先くらいの大きさの 火の玉ができ、これがボトリと落ちて、終り。

軸(じく)の部分は、和紙で作ったものと、藁(わら)で作ったもの があるそうだ。
国産の線香花火は、質もいいが、高い。一本40円ほど。 中国産は50円で30本買えるので、勝負にならない。

今、日本の 店で売っている花火は国産はほとんどない。

 

2002 / 08

 

08/13

日中は35度以上、夜も25度以上という日が続いている。

大変なのは動物も同じ。動物園でもぐったりとしている動物は多い。

ペットも同じ。 猫などは、日陰を見つけるのがうまく、居心地のいい場所を選びながら 移動している。 犬の中でも室内犬(しつないけん)と呼ばれる小さな犬は散歩もたいへん らしい。

都心では地面はアスファルトかコンクリートなので歩くと 犬も火傷のような症状になることもある。 仕方なく、車で土の地面のところまで連れていく飼主(かいぬし)も 多いようだ。
犬を抱いて車まで歩いているのを見かけることがある。

 

2002 / 08

 

08/14

道路も郵便も「民営化」するという流れのようだ。

20年ほど前から民営化の議論が始まり、鉄道や電話会社、たばこなど 次々と民営化で赤字を解消することになった。

最近は区役所などにも、民間のサンドイッチ屋や銀行のATMなどが ある。
一部、スーパーマーケットには、役所の出張所がある。

アメリカでは、刑務所も民営化している。

日本では、企業グループの力は大きいので、刑務所を民営化しても 必要なものは、すべてひとつのグループ内でまかなうことが可能だ。
施設、警備(けいび)、洋服、食べ物、飲み物、事務用品、スポーツ用品 芝や植木、もちろんコンピュータ、車、必要ならリゾート施設まで ひとつのグループ企業で刑務所で必要なものは十分間に合う。

いっそのこと、「日本」を民営化するのはどうだろうか。
この実験で、世界は、民主主義の進化した形は民営化だったと 気付くかもしれない。

 

2002 / 08

 

08/15

政治家の野心というのは、いろいろと種類があるようだが、比較的 まともな野心の中で、最も大きなものは「歴史に名を残したい」 ということのようだ。

これの最も陳腐(ちんぷ)で、単純な例が「銅像(どうぞう)」

日本には各地に石碑(せきひ)や銅像がある。その土地で活躍した 歴史的な人物、その地で俳句詠んだ俳人(はいじん)とその句。 少々、増え過ぎという気もするが、こういうものは、いろいろな 発見があり楽しい。
その土地で農業の近代化に尽力した人物の石碑などがあると、つい 読んでしまうし、その土地の古い名前とその由来などが書かれている ものは、楽しいものだ。

これらに加えて、いや、今や、これらのものを遥かに凌ぐ量の政治家の 銅像、石碑がある。理由は橋をかけたり、ダムを作ったりと、地域に 貢献したというものだが、もちろん政治家にとって、それは仕事の 一部にすぎない。

まして、その見返り(例えば建設会社からリベートをもらったり 選挙で応援してもらったり)も受け取っているので、銅像を建てたり 石碑に名前を刻んだりする必要はまったくない。 しかし、政治家は銅像好きなようで、中には自費で建てる人も多い。
そういう事情で、日本には、今や、悪相の銅像が次々と増えている。

銅像は最近はコンピューターで設計して作るので、安く出来る。 結構、儲かるそうだ。

私のアイデアは、銅像を作ることを法律で規制して、この会社を 国営化する。どうしても作りたいという人が現れた場合は、自費に 限り、許可するが、調査し貢献度に応じて、材料を使い分ける。

橋をかけた程度の政治家の銅像は、自費でないと作れない。
しかし、5年程度で溶けてしまう「自然にやさしい銅像」

 

2002 / 08

 

08/16

日本人男性とベルギー人女性の会話。共に30代

「イレイネは、米の味、わかる?」
「ああ、あまりわかりません。日本の米とヨーロッパの米はちょっと違います」
「ああ、食べたことあるよ。黒いのとか、細長いのとか」
「ええ、日本の米は柔らかくて、美味しいけど、味はわからない」
「味が無いってこと」
「そうです」
「でも、何度か噛むと、甘いような気がしない?」
「う〜ん。少しネ」
「コンビニのおにぎりは、好きなんでしょ」
「はい、マヨネーズのは美味しいですね」
「あ、ツナね。あのお米は少し味が付いているでしょ」
「あ、そうね」
「あれは、少し味を付けてあるらしいよ」
「ああ、そう?」
「やっぱり、今ひとつ、わからないみたいね」
「うん」

小さなスーパーマーケットには、最低でも5種類くらいの米が 置いてある。
標準的なもので、5キロ2000円前後。高いものは 3000円。
3人家族で月に10キロぐらい消費する。

 

2002 / 08

 

08/20

蝉(せみ)の鳴声を、うるさい、と感じる人がいる。

日本では、夏も終りに近付くと、蝉がいっせいに鳴き出す。 この音は、夏には欠かせない「風景」のひとつだ。

山や海などの自然の音をうるさいと 考えると、日本で最も静かなところはひょっとすると地方都市のオフィス街かもしれない。
では、こういう所には音はないのかというと、風で 看板が揺れる音、ビルの地下の電気システムのモーター音、ゴミ箱の 中の空缶が揺れる音など、いろいろな音がある。

何がうるさいのかは、人によって違うし、生活環境にも左右される。
海の傍で育った人、機織りの町で育った人、大きな道路の近くに家が あった人、田んぼの近くでカエルの鳴声の中で育った人。

目や鼻といった器官の中で耳はどちらかというと保守的で 新しい情報に慣れるまで最も時間がかかるそうだ。 日本で田舎に住むことになったら、まず、カエルと虫の鳴声に 慣れなければならない。

でも、慣れると、なかなか楽しいんですよ。

 

2002 / 08

 

08/21

日本には、「両村上」などと言われる二人の小説家がいる。

ひとりは村上春樹(はるき)で、もう一人は村上龍(りゅう)。 二人とも50代で、数年に一度、ベストセラーを出す。 海外での翻訳も多い。

村上龍は韓国やイタリアで人気があり 村上春樹はアメリカで人気があるそうだ。 作風(さくふう)はまったく違う。その違いを説明するのは 難しいが、村上春樹は小説というジャンルの中で最良の書き手であり 村上龍は書いたものがそのまま小説になる。というところだろうか。

日本の文学を海外に「輸出」しようというプロジェクトがある。

日本国内では、文学作品は、より芸術の範疇(はんちゅう)に属している と言われる「純文学(じゅんぶんがく)」と楽しく読めるように書かれた 「読み物」とに分けられ、時には差別されていたりするが、この、なかなか 翻訳されにくい「読み物」にも焦点をあてて翻訳を基金(ききん)で まかなうというもの。

ゲームでは、ファイナルファンタジーなど、世界で売れるソフトが あるが、文学では、世界的なベストセラーの現代文学はまだない。 この両村上以降、吉本ばななという作家も非常に海外で人気のある 作家だが、このような作家の数は少ない。

聞いたところによると、やはりアジアの文学は今だ、エキゾチズムに 支配されていて、現代文学は売れないとのことだ。

 

2002 / 08

 

08/22

車にいろんなステッカーを貼る人がいる。

先日、「天使が乗っています」というステッカーを貼っている 車があった。霊柩車(れいきゅうしゃ)ではない。普通の車だ。 これは、子供が乗っているので、注意してくれ。という意味らしい。 これにはいろんな反応があるだろう。

Aさん
「天使、子供のことね。子供と一緒だといろいろ大変だからねえ。 まだ、小さいのかな?最近は振動(しんどう)が赤ちゃんに与える  影響に注意しないといけない、って言うしね。わかる、わかる」

Bさん
「天使?そりゃ、あんたにとっては天使でも、他人にとっちゃ  単なるクソガキよ。ぬけぬけとよく言うよ。最近、そういうの  流行ってるねえ。え? つまり『ぬけぬけと言う』ってのがね  前も手前の奥さん紹介する時に『ワイフです。イタリア料理が  上手くてね』って言うやつがいたよ。けっ!  ハリウッド映画じゃあるまいし。だいたいなんで『ワイフ』っていうのかね」

Aさんのほうが善人だと感じる人が多いかもしれないが、個人的に付き合うなら Bさんのほうが面白いと思う。

 

2002 / 08

 

08/23

日本の高速道路はほとんど有料で1キロあたり約25円。
これをどうするかが今、最大の議論となっている。

「ねえ、高速道路ってどうなるの」
「ああ、将来、無料にするから、新しい道路を作らせろっていう派と」
「うん」
「新しい道路は止めにして、民営化して、安くするっていう派がある」
「はあ」
「まあ、いろいろと細かい議論はあるんだけど、この二つに分かれてる」
「でも、最近は、どっちも民営化するっていう案なんでしょ」
「うん。でも無料のほうは、半分だけ民営化ね。計画は政府がやる」
「ああ。政治家ってのは、自分の権利は手放さないものね」
「まあ、そうゆうことだねえ」
「道路を作ったら、まず死ぬまで政治家でいられるらしいよ」
「なるほど、選挙で有利ってことね。分かりやすいものね」
「そう」
「ほんとに無料になるの」
「計算では50年くらい、って言ってるけど、まず無理。奇跡的に経済が 安定していて、新しく道路を作らなければ、100年ぐらいで無料になるらしいよ」

私は、高速道路よりも普通の道路をきちんと作るほうが大事だと 思うんですけどね。

 

2002 / 08

 

08/27

日本ではテレビで一日中、あざらしのことを報道している。

このあざらしは、先週、東京の多摩川(たまがわ)に迷い込んだ。 「たまちゃん」という愛称を得て、大人気となっている。 一旦、海に出たが、今週は隣の鶴見川(つるみがわ)をさかのぼり 日に一度か二度姿を表わすようになった。

夏休みということもあって、日本全国から家族連れがやってくる。

あざらしは、動物園に行けば見られるが、「野生の」あざらしを 見たいという心理が働いているのか、迷い込んだということに 同情しているのかは、わからないが、この人気に、国は、「しばらく 様子を見る」ことにしたようだ。

この「たまちゃん」は、日本で最も汚染された地域を迷っている。
なるべく早くきれいなところに返してあげたい気がする。

「かわいい、かわいい」と見殺しにしたり、国が「しばらく様子を見ている」 内に取りかえしのつかないことになることは、この国ではよくある ことだからだ。

私は、この多摩川も鶴見川もよく知っているが、泳ぐなんてとんでもない。
指を川に浸けるのもイヤだ。

 

2002 / 08

 

08/28

ラジオで聞いた面白い話。

ひさしぶりに、生まれ育った所に行ってみた。すっかり 景色は変わっていたが、ある地点で身体が急に違う方向に向いた 驚いて、辺りを見回すと、その地点はかつて、何度も通った道で 子供のころ、いつもそこで道を曲がっていた。その道は無くなって いたが、身体が覚えていた。

子供のころと比べると歩幅(ほはば)も違うし、距離感が狂っているかも しれないのに、不思議と身体が覚えている。 こういうことは思い当たることがありますね。

私も同じ経験がある。 小学校の通学路を15年ぶりに歩いた時に、辺りの景色はまったく 変わっていたにも関わらず、足が覚えていた。

通学路の途中にある神社の賽銭箱(さいせんばこ)の横を蹴ると 小銭がこぼれるとか、少し外れたところに本屋があり、そこにHな本の 自動販売機があった、とか、しっかり覚えているものだ。

 

2002 / 08

 

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