2003 / 02

 

02/04

今日は立春(りっしゅん)。
暦の上では春になるが、2月はまだまだ 気温がひと桁台で、寒い日が続く。

インターネットで調べものをしていると、いろんなサイトに巡り合う。
いわゆるマニアのサイトも多くある。

「バスマニア」というのは、バスが好きな人々らしい。

バスが好きでいろんな種類のバスを乗り歩いている人々の集まりかと 思っていたら、もっと病は進行(しんこう)しているようだった。

もちろん、バスマニアの多くは全国のバスを乗り歩いたり、部品を集めたり という穏やかな人々が多数を占める。
エンジン音で製造会社や年式を 当てられるという特技も微笑ましいものだ。 彼らはたびたび、高速道路のサービスエリアなどで会合を開き、そこを 訪れるバスの鑑定を楽しんでいるそうだ。

しかし、それだけでは、わざわざサイトを作り、マニアの中で尊敬を 集めるには到らない。 サイトを運営しているような人の何人かは、バスを「集めている」。

中古のバスなので、値段は安い。 しかし、バス一台の維持費だけでも一ヶ月に10万円以上は 必要だろう。もちろん、都会では不可能だ。

地方都市では、少し離れた場所にコレクションを置いている 人が多いようだ。中古のバスを安く買い、整備を欠かさない。 運転するには、特殊な免許が必要なうえ、バスの種類によっては、運転する前に許可が 必要なこともあるそうだ。

 

2003 / 02

 

02/05

趣味というものは、あまり役に立たないもののほうが品がよいと されている。

スポーツ選手のカードを集めるのは多少、子供じみていても 売買で利益を出そうとしないかぎりは、罪のない趣味だ。

日本には、「修理マニア」のサイトが数多く存在する。

一見、実益を兼ねた趣味のようであるが、彼らに共通 する嗜好(しこう)のひとつと して、「修理そのものを楽しむ」ということがある。 つまり、使うために修理するのではなく、修理を終えた途端に目的は達成され、興味は 失われる。

修理の対象がより複雑であればよく、故障箇所を発見し、電機街などで 買える安いパーツを組み合わせて安く修理することに楽しみを 感じているようだ。

最近、驚いたのが、この「修理マニア」の存在とそのサイトだった。
詳しくは明日。

 

2003 / 02

 

02/06

インターネット上では、「ジャンク」と呼ぶ電気製品がオークション などで、タダ同然で売られている。

彼ら、修理マニア、はこれを購入する。

送料込みで3000円ほどが平均価格。

サイト上には、ずらりと修理をした機械のリストがある。
「CDプレーヤー」「アンプ」「ビデオ」などの項目があり、それぞれ 10台単位 でリストアップされている。 ラジオやパソコンの修理は簡単すぎて彼らの興味の対象ではないらしい。

ビデオやDVDなど映像機器の修理はレベルが高いらしく、誇らしげだ。

リストには、購入価格と、その時の状態などが書かれる。 例えばビデオだと、その機種の特徴などが添えられている。

「90年代のソニーの名機。値段のわりによい部品が使われている」 といった調子だ。 さらに写真をクリックすると、修理のてん末が数枚の写 真入りで 紹介されている。中の虫のような部品のクローズアップがあり 「ここの足が焼き付いていた」などと説明されている。

ビデオの修理が好きな人、CDプレーヤーばかり何十台も修理している人 などがいるらしい。 もちろん、彼らは、壊れた高級機を安く買って修理して使っているのだが その他は、修理したものは興味がなくなり、友人にあげたり捨てたり しているらしい。

中には、「友人に修理を頼まれてやった」というレポートもあるが 心無しか、楽しくなさそうであった。 使うために直すというのは、修理を「純粋に」楽しむには、邪魔な 要素なのかもしれない。

ビデオデッキやラジカセにとって修理マニアの人々は、無償の愛を 注いで、再び命を与えてくれる「神」のような存在である。 友人に一人、修理マニアが欲しいような気もするが、はたして 共通の話題はあるだろうか。

 

2003 / 02

 

02/07

男性と女性の会話。

男性が貸したジャズのCDについて話している。

「あのCD聞いた」
「ああ、すごくよかったよ」
「どれがよかった?」
「3曲目。『フライミイトゥダムーン』って歌い出しがいいのよね」
「ああ、『In other word』ね。」
「フライって、何だか歌ってても気持ちよさそうだものね」
「ああ、そうかもなあ」
「歌ってて気持ちいい言葉ってあるわよ。絶対」
「『Come fly with me』ってのもあるな。『レッツ、フライ、レッツ  フライ、アウェイー』っていう歌詞がある。あれもスカッとするからなあ」
「そうでしょ」
「スタンダードって、たいてい、たわいもない歌詞なんだけどね」
「曲がいいから、言葉の組み合わせも大事ね」
「そう。やっぱり曲が先に出来たのかな」
「いや、ケースバイケースらしいよ。ミュージカルなんかで先に歌詞が 決まってたこともあるんだって」
「なるほどね」
「英語の勉強になるよね」
「結構、古い表現もあるけどね。それにラブソングが多いし」
「そうか、ビジネスにはあまり役に立たないのかな」

 

2003 / 02

 

02/12

アメリカのメジャーリーグに挑戦する松井(まつい)選手のあだ名は 「ゴジラ」
ドイツサッカーリーグに渡った高原(たかはら)選手のあだなは 「Sushi bomber」だそうだ。

あだ名というのは、あまり聞かなくなった。

昔は、ちょっと物知りの子供は、「ハカセ」 少々乱暴な子は「ジャイアン(マンガの登場人物から)」 などと呼ぶことがあった。

夏目漱石(なつめ そうせき)の代表作「ぼっちゃん」では、このあだ名が おもしろいアクセントとなっている。
あだ名から登場人物の輪郭を推察できるし、あだ名を付けた「ぼっちゃん」 の性格も浮かび上がるという寸法だ。

あまりいいあだ名ではないが、高原選手には、がんばってほしい。
日本では数少ない成功しそうなストライカーだからだ。

もちろん、私はドイツからサッカー選手が来たからって 「ジャガイモ野郎」なんて呼びませんよ。

 

2003 / 02

 

02/13

不況の中、いつ行っても大繁盛で、次々と生まれている施設がある。

それは「銭湯(せんとう)」 ニュー銭湯とか、スーパー銭湯、と呼ぶ人もいる。

元々、内風呂(うちぶろ)がなかった人々が多く住む地域にあった ものだが、新しいタイプは、大きなビルで、たくさんの種類の風呂が ある。

このニュー銭湯の設備の中でサウナは有料だが、欠かせないものだ。
広い駐車場を持ち 必ず、ビールなどを飲むカウンターがある。軽食やアイスクリームなども 売っている。
銭湯より少し割高だが、料金は500円前後。
マッサージのサービスも 安く提供されている。
割安な床屋がある銭湯もある。

例えば、床屋で髪を切る。これが1200円。
風呂に入る。550円。
出てからビールとつまみを注文する。1000円ほど。
10分のマッサージを頼む。10分なら2000円。
合計、4750円。

家族づれだと、1万円前後は、かかることになる。 意外と消費するわりに、あまり使った気がしないのは、一度に使う 額が小さいことと、使った分、すぐに効果が表れるものばかりだからだ。

それに割安感もある。 実は、今、床屋に行くと、日本では、3000円ほど払うことになる。 ここだと、髪を切って、風呂に入って、ビールが飲める。
人気が出るのも当然だ。

http://www.tatemono.com/ousama/higashikurume03.html

 

2003 / 02

 

02/14

「インフルエンザ、流行ってるねえ」
「今回はひどいみたいね。感染力も強いんだって」
「人が集まるところは、まずいのかな。電車とか」
「銭湯とかね」
「いや、銭湯は大丈夫らしいよ」
「え、どうして」
「インフルエンザのウイルスは湿気に弱いんだって」
「へえ」
「乾燥していると、感染しやすくなる」
「ふうん。銭湯なんて人が多いから危ないかなと思ったけど」
「私も最初はそう思ってたけど」
「やっぱり、じゃあ電車だね。危ないのは」
「そう。乗り物ね。バスも」
「そうそう、そういえば、昨日、バスの中で、せきをしたら、前に座ってたおばさんが、露骨(ろこつ)にイヤな顔してた」
「ああ、そういう人いるよね。電車の中でも」
「そう、せきが止まらなくて、しばらく咳き込んでたら、まわりに人がいなくなった」
「そんなに神経質にならなくてもいいのにね」
「おもしろかったよ。だんだん、空いてきたなと思ったら、自分が原因だった」

 

2003 / 02

 

02/18

モンゴルでは、生まれてすぐに馬に乗ることを覚え、生涯、馬と共に 過すそうだ。

子供も老人も、よっぱらいも、馬に乗れば、背筋が伸び、操作を誤ることは ないという。

横綱(よこづな)になったモンゴル人の朝青龍(あさしょうりゅう)は、母国に凱旋 (がいせん)し、国民的ヒーローとして迎えられた。
さっそく、雪原(せつげん)を馬で疾走したそうだ。

横綱といえば、ゆったりと歩き、無口で人格者であるという従来の イメージがあるが、モンゴルの大草原を馬で駆け巡る、笑顔が魅力的な 新しい横綱の姿は、新鮮でさわやかだ。

 

 

2003 / 02

 

02/19

ヨーロッパのモンブラン。
4000メートルほどの高さから22キロを1日かけてスキーで滑降する。

これまでもちょっとした記念日の度に世界中で滑ってきたそうだ。

妻と死別して一人暮らし。
食事はすべて自分で作り、あらゆる家事をこなす。
朝、散歩の時に、軽くジョギングすることもあるそうだ。
テレビのインタビューでは「モンブランは、適当に難しいからちょうどいい」 と語っていた。特に、これから偉業(いぎょう)に挑戦するという風 でもない。
ちょっと馴染みの店にでも行ってくるといった雰囲気だ。

旅先には、スキーの手入れの道具を40種類ほど、持っていく。

必ず毎日、丁寧にメンテナンスをするそうだ。
もちろん、スキー靴で、リュックとスキーを担ぎ、ひとりで移動する。

息子はプロスキーヤーで孫はモーグルの日本代表。
彼が挑戦するのは、バレー・ブランシュと呼ばれる大氷河で もちろん、プロスキーヤーにとっては、それほど難しい ところではないが、去年、ひとり、遭難しているそうだ。

それに、この三浦敬三(みうら けいぞう)という人は99才なのだ!

 

2003 / 02

 

02/20

最近、日本映画界では、時代劇(じだいげき)ブームだ。

伝統的なチャンバラ映画あり、市井(しせい)の人々の心理描写 を 中心としたものありで、なかなかの活況を呈している。
ただ、俳優の顔に迫力がないことは否めない。 侍(さむらい)や、浪人(ろうにん)の顔には、殺気(さっき)のような ものが必要だ。

戦後の一時期までは、そういう「顔」はあった。
しかし、今は、、、

スポーツ選手には、時々、侍にふさわしい風貌(ふうぼう)を備えた 人がいる。
サッカーの中田(なかた)、野球の石井(いしい)などもおもしろい。
中でも剣豪(けんごう)にふさわしいのは、野球の松井(まつい)だろう。

今年からヤンキースに行くことになった彼のニックネームは「ゴジラ」 だが、バットを構えて投手(とうしゅ)をにらみつける姿は、侍そのものだ。

 

2003 / 02

 

02/21

40代の男性二人の会話。大学の同級生。

「最近、忘れっぽくなってねえ」
「ああ、おれも、おれも」
「例えば、席を立って隣の部屋に行って、『あれ?』ってなる」
「用事を忘れるんだろ。よくあるよ。おれも」
「あれ、ショックだよねえ。」
「人の名前とかもね」
「ああ、そうそう、俳優の名前がねえ」
「そう、外国の名前がダメだなあ。それに最近、難しい名前多いでしょ」
「ジョボガノビッチとか」
「ああ、そんな名前」
「CD買いに行っても、ミュージシャンの名前が出てこなくて探せないよ」
「あれ、アルファベット順になってるからね」
「演奏は思い出すんだよ。頭の中で鳴ってるんだよ」
「ああ、そうだな。でも、店の人に聞くのも恥ずかしいしね」

 

2003 / 02

 

02/25

東京は、朝から雨で雪に変わったりしている。 気温は3度前後。

2月も終りに近づくと、野球のオープン戦が始まる。

この時期は、スポーツ新聞では、どの選手がケガをしたとか、時には 引越したとか、女性アナウンサーとデートしたといった話題が紙面を にぎわす。

スポーツ紙も記事はスポーツだけではない。 10ページほどあり、芸能スキャンダル、釣り、ギャンブル、風俗情報もある。

だいたい中年の男性の嗜好(しこう)に合わせてあるようだ。 数年前、女性をターゲットに夕刊紙が刊行されたが、アッという間に 廃刊になった。

 

2003 / 02

 

02/26

「我々が『こういうものがあったらいいなあ』と考えるものはもうすでに商品化されている」 というようなことは、よく言われる。

窓のガラスにはり付ける温度計。
近づくと電気が付くセンサーが付いたソケット。
トイレが汚れないようなコーティングのサービス。
タバコを吸う間だけ動く空気清浄器(せいじょうき)。
重い家具を運ぶ時に手伝ってくれるサービス。
軽くて組み立てが簡単な本箱。
カーペットのクリーニングができる掃除機(そうじき)。
置いておくだけで自動で動き、掃除してくれる掃除機。
毎日の献立を考えてくれて、毎日、材料を人数分だけ運んでくれる サービス。
洗濯物を入れるだけで、洗濯から乾燥まで全自動の洗濯機。
高速道路で、前の車輌(しゃりょう)との距離と速度を一定に保つ 運転ボタン。

今年は日本の代表的なアニメーションのヒーローである 鉄腕アトム(アストロボーイ)が誕生すると設定されていた年だ。

アトムは、戦後の日本人にとって、「未来」を象徴する ヒーローだった。

 

2003 / 02

 

02/27

日本では、中学校、高校のスポーツクラブからプロ選手になる ことが多い。

1990年代の終り、全国の高校のサッカー関係者に「まだ中学生だが すごい選手がいる」という噂がたった。

やがて高校に進学したこの選手がプレーする姿を見た人は、皆 「天才だ」とため息をついたそうだ。
この時期、他の高校にも優秀なミッドフィルダーがいたが、彼の プレーを見て有望な選手のほとんどは、ディフェンスやフォワードに 転向してしまったという。

彼の名前は小野 伸二(おの しんじ)。 今、オランダで活躍している。

 

2003 / 02

 

2/28

出版社の前を通りかかった男女。
ショーウインドーには いろんな雑誌が飾ってある。

「うわー、すごいな。水球(すいきゅう)の雑誌まであるよ」
「ほんと。でも小さな出版社も多いし、もっとあるわよ」
「そうだな。コーヒーとか、ラーメンとか」
「そうそう、業界紙も入れたら、もう、あらゆるものがあるよ」
「『月刊 人さし指』とか」
「ハハハ。『月刊』かどうかは別にして、医学関係で似たようなのはあるね、きっと」
「『季刊 もやし』とかは?」
「もやしがメインの業界紙は絶対、ある」
「そうか、業界紙ってのは、普段、見られないからなあ」
「農業関係は多いみたいよ。だいたい野菜の種類だけは業界紙があるって」
「『もやし新聞』のトップ記事は何かなあ」
「『外国産もやしの脅威(きょうい)』とかね」
「ああ、ありえるね」
「『エスニック料理と、もやし』とか」
「新しい顧客を開拓しなくちゃね」
「『もやし、その未来』とか」
「改良種の話題ね」
「『全日本もやし協会の人事情報』なんかは、満載ね」
「ははは、そうそう、会長のお母さんの死亡記事とかね」
「冠婚葬祭(かんこんそうさい)はね。業界内では大事だからね」

 

2003 / 02

 

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