2003 / 05

 

05/06

今年のゴールデンウイークは、最後の3連休に近場にでかける人々が 多く、海外旅行はグッと減ってしまった。

去年、百万単位で日本人が訪れたある海外の観光地も、今年はわずか1万人 程度だったそうで、日本人相手の商売をしていた人々は 「日本人はSARSでみんな死んでしまったのか」と思ったそうだ。

国内で比較的混んでいたのは、都心から100〜200キロ程度のところにある 観光地。
近くの河川敷。
遊園地。それと、郊外の大型スーパー。

中古品を扱う店は、いつもの5倍のお客さんが訪れたそうだ。

中には、ゴールデンウイークに出かけたのは、近くの図書館と本屋だけ。 友人は、皆、結婚してしまって、家族サービスに忙しい。 仕方なく、ひとり寂しくパソコンの修理をしていたという人もいた。 まあ、私のことですけどね。

 

2003 / 05

 

05/08

足の裏のマッサージが流行っている。

「クイックマッサージ」という看板があちこちに出ている。
「20分2000円コース」なんて書いてある。

マッサージ通の知人によると、足裏のマッサージは、台湾式と イギリス式に分かれていて、台湾式は、ものすごく痛いが、終ると すっきりする。
イギリス式は、気持ちよくて眠ってしまうほどだが、効き目は 台湾式ほどではないそうだ。

他にも、韓国式は足裏ではなく、全身。
タイ式はオイルを使ったもの。 と多種多様だそうだ。

日本には指圧(しあつ)の学校があり、世界各国から募集があるという。
この指圧は、親指で凝った部分をゆっくりと押すことによってほぐす。
これには、痛みがない。
終った後も、ぼんやりといい気分になるそうだ。

お風呂に入り、寝る前に指圧を受けるのが一番よいとのこと。

 

2003 / 05

 

05/09

 

「ゴールデンウイーク、どっか行った?」
「いや、ゴロゴロしてた」
「そう、私も買い物行ったぐらいかな」
「なんで今年は、パッとしなかったのかな」
「やっぱり、休日が続かなかったからじゃないの」
「ああ、会社は、出勤だったところが多かったみたいだね」
「そう、でも、何か、最初から、盛り上がらなかったね」
「そうなんだよ。腐ってもゴールデンウイークなのに」*
「この間、読んだ本でね、『今、日本は鬱病(うつびょう)みたいなものだ』って書いてあったよ」
「なるほど、鬱病ね。バブルの頃が躁病(そうびょう)だったのね」
「そう、振り幅が大きいから重病かもしれないって」
「なかなか説得力があるね」
「鬱病ってのは、治れば、すごく健康になるんだけど、失敗すれば大変なことになる」
「ゴールデンウイークに海外旅行が少なかったのは、ある種の 『ひきこもり』なのかもね」

*「腐っても鯛(たい)」という言い回しがある。

 

2003 / 05

 

05/13

ハンガリーで、日本人をデフォルメした表現が問題となっている というニュースがあった。
在留邦人は怒っている。とレポーターはまとめていた。
大使館も抗議するかどうか検討中だという。

これはよくあるパターンで、「典型的な日本人」が「典型的な行動」 をして、笑いを誘うというものだ。

日本人というと、メガネで、歯が出ていて、背が低く、おどおどしていて スキだらけ。ペコペコとお辞儀をする。
というのが相場のようだ。

私はこういうものを見ても、何も感じない。 まあ、ハンガリーの在留邦人の方も、母国理解への入門編だと思って 寛大に笑っていればいいのではないでしょうか?

 

2003 / 05

 

05/14

SARSは、ニュースでは、サーズと呼ばれている。

日本国内では、まだ流行のきざしはないが、ポルトガルや ナイジェリアのサッカーの代表チームが来日を止めたりと 影響はあるようだ。
これを機会に、両国の人には、日本と中国の間には海があって 泳いでも渡れないということを学習してほしいものだ。

中国では、被害者の人数を過小報告したり、しっかり調査をしなかったり ということが不信感をあおり、海外だけではなく、国内も一時パニック 状態になったとのことだ。

どうも、東アジアの人々は、情報公開が苦手のようだ。

最初、中国の担当者や政府の不手際のニュースが流れた時 「まるで国内ニュースみたいだな」と感じた日本人は多いはずだ。

 

2003 / 05

 

05/15

北半球では、5月は、春を実感できる心地よい季節だ考えている 人々は多い。

緑色が明るく、日差しもやさしい。厚着からも解放されるし、雨も少ない。

日本では、春といえば、桜というイメージが強いせいか、5月の印象は さほど強いとはいえない。

「5月病」などと言って、会社や学校で新しい 環境になじめない人々の気分が落込む季節でもある。
中旬になると、「沖縄で梅雨入り」というニュースも聞え始め、この 心地よい季節が残りわずかであることを意識させられる。

桜の咲くシーズンは、3月下旬から4月始めだから、まだ少々寒く、雨も 多かったりして、必ずしも「春本番」というわけではないのだが 桜が散ると、春は終ったような気分になるから不思議だ。

もちろん、日本の5月もなかなかいい季節ですよ。

 

2003 / 05

 

05/16

金曜日は会話の日 (今日から書き方を変えました)

■ よく「つつじ寺」とか「あじさい寺」とかって言うでしょ
□ うん。
■ あれ、結構、儲かってるみたいね。
□ ああ、でも、半月ぐらいでしょ。シーズンが。
■ そうだけど、何も名物がない寺より、普段も人が多いんだって
□ ああ、そうか。でも、お寺って、そんなに大変なの?
■ 最近はね。税金が安いから、土地が余ったら駐車場にすれば大丈夫みたい だけど。
□ うん。
■ 土地があっても、田舎だとね。
□ そうか。本業のほうは?
■ いや、不景気で大変みたい。昔みたいに立派な法事をする所も少ないし。
□ なるほどね。
■ それで、名物を作って、拝観料とか、臨時駐車場とかで稼ぐんだって。

 

2003 / 05

 

05/17

日本のスーパーでは、肉や魚は、2.3人分のサイズに分けられて 白いトレイの上にのせて、ラップをしたものを買うことになる。

このトレイは、ゴミとして、出す時に問題となる。

このラップの原料は、ポリ塩化ビニリデン。
白いトレイは、石油が原料でポリスチレンというものだ。

昔はそのまま捨てていたものだが、近年、ゴミの分別 が厳しくなり 私の住んでいる所では、ラップはそのまま紙のゴミといっしょに 捨ててもよいが、トレイは洗って、ふつうのゴミとは別の日に まとめて出さねばならなくなった。

最近、私はこれにやっと慣れたけれども、つい最近まで紙と同じように ゴミとして捨てていたものを洗うのは、変なかんじだ。

同じ考えの人は多いらしく、魚や肉を新聞紙や紙で包んでいた古い 店の人気が高まっているそうだ。

ポリスチレン polystyrene
ポリ塩化ビニリデン polyvinylidene chloride

 

2003 / 05

 

05/21

近所の本屋が一ヶ月のうちに3軒つぶれた。

日本では、まだインターネットで本を買う人は多くはないが、ここ1.2年で本屋は、どんどんなくなってきている。

10年ほど前から、本屋の雰囲気が変わってきた。 それまでは、本屋には、個性があり、店主によって、品揃えも違うのが 当たり前だった。
同じ大きさの本屋でも何故か足が向く店とそうでない店があった。
本屋の主人と長話しをするわけではないが(本好きというのは概して 無口な人が多い)不思議と好みの本が揃っている。
つまり、確実にある種のコミュニケーションが成立していた。

また、小さな本屋でも、小説や思想書など、若い人が一度は読むような本は とりあえず置いていたものだった。

その後、ハードカバーは売れなくなり、本屋は、雑誌屋となっていった。

雑誌の種類も売れ行きも増え、本は軽いものしか売れなくなった。
それに加えて、大手の古本のチェーン店が増え、本を定価で買うのは ばかばかしいという空気になった。
こういう古本屋では、夏目漱石(なつめそうせき)の代表作も100円だ。

もう昔からの本屋は、雑誌とベストセラーの本しか置かなくなっていった。 しかし、これが後に自分の首を絞めることになった。
コンビニが雑誌をたくさん置くようになり、若い人は、雑誌はコンビニで 買うものだ。と考えるようになったからだ。

 

2003 / 05

 

05/22

ガソリンは今、日本では、1リットル100円前後。

地方では、95円程度のところもあるそうだ。
一円単位で高くなったり、安くなったりする。 昔のように、窓を拭いたり、灰皿をきれいにしたりというサービスは 減りつつある。
無人のガソリンスタンドも増えてきた。
ただし、それほど安いわけでは なく、1リットルあたり、2円安くなるぐらいだ。

水素(すいそ)燃料を使った車も日本のメーカーから販売された。
この燃料を入れる場所は、まだ全国に2カ所ぐらいしかないそうだ。
安全管理が難しく、普及するまでには、時間がかかるとのこと。

この車は、排気ガスが0で、水が出るだけの夢の燃料と呼ばれている。

 

2003 / 05

 

05/23

子供のころ、数学や理科が苦手だった男2人の会話。

□ よく「日本には四季がある」って言うでしょ。
■ うん
□ つまり、四季がない国もたくさんあるってことでしょ。
■ そうだな。「私の国の冬は短い」って聞いたことがあるな。
□ ああ、無理矢理、四季をあてはめると、そうなるんじゃない?
■ なるほどね。本当は、3つぐらいに分けるのが丁度いい所もあるかもね。
□ そうそう。「どうも4つに分けるのがここ何百年かの流行りだから」って仕方なく分けてる。
■ もっと多い国もあるかもね。
□ あ、そうか。春夏秋冬とあと二つぐらいね。
■ いや、春とか、秋っていう名前もなくてね。
□ あ、そうか。概念が違うのね。
■ うん。暦が違う国もあるんだから。季節の考え方が違っても不思議じゃない。
□ そうだな。
■ きっとあるよ。
□ でも、パソコンとか、どうなるのかな。
■ そうか。日時も違うわけだからね。
□ 設定とか、むちゃくちゃだね。
■ 季節って、元々、自転(じてん)とか公転(こうてん)が考え方の基本でしょ。日時は同じなんじゃないの?
□ だんだん、ややこしい話になってきたな。

 

2003 / 05

 

05/27

九州の福岡(ふくおか)という所は、「博多(はかた)」という 古くからの名前を持っている。

電車の駅は、「博多」。
空港は「福岡空港」だが、地元の人間は 地名から「板付(いたづけ)空港」と呼ぶ。 福岡という地名は、いまだに、人気がないようだ。

博多の人間を自らを「博多っ子」と呼ぶ。
明るく、そそっかしくて、遊び好き、豪快で、乱暴なようでいて 繊細なところもある。
冗談がすきで、学校でクラスの代表に選ばれるのは、勉強ができる人でも スポーツができる人でもなく、面白く、話題が豊富な人だった。

その博多の人間にとって、今もつらい思い出となって心に刻まれているのは 地元のプロ野球球団である「ライオンズ」が東京の企業に買収され 博多の地を離れたことだ。

 

2003 / 05

 

05/28

かつて、博多で輝かしい歴史を持っていた「西鉄ライオンズ」は 野武士(のぶし)集団と言われた。

ベンチは、いつも酒の匂いが充満し、試合が始まってもしばらくは 選手は、二日酔いで、ぼんやりとしている。

地方に移動する時は、いつも寝台列車を借り切って酒盛り。
自宅が火事だと聞いても、平然と酒盛りを続けたなどいう逸話も 残っている。

しかし、強かった。

主力打者の中西(なかにし)は、当時、日本最高のスラッガーだったし エースの稲尾(いなお)は、鉄腕(てつわん)と呼ばれた。

カリスマ的な魅力を持った三原監督のもと、一時は敵なしだった。 西鉄ライオンズは博多っ子の誇りであり、当時、北九州の根幹産業 だった炭鉱労働者(たんこう ろうどうしゃ)の心のよりどころだった。

 

2003 / 05

 

05/29

黄金時代は去り、スポンサーも変わった。

新しい「太平洋(たいへいよう)クラブライオンズ」は弱かった。

あいかわらず観客は、日本一荒っぽいと言われていた。
ただ、相手選手への野次も陰湿(いんしつ)なものはなく 冗談まじりで、試合中に笑ってしまう選手がよくいた。

さらにスポンサーが変わり「クラウンライターライオンズ」となって からは、悲惨なものだった。

少年ファンは離れ、 西鉄の黄金時代を知る老人達も球場に来る元気を失っていた。

 

 

2003 / 05

 

Copyright @ Web Japanese
All rights reserved.

No reproduction or republication without written permission.