2003 / 11

 

11/03

今度の選挙で与党(よとう)である自民党(じみんとう)は、定年制 (ていねんせい)を実施した。73歳だそうである。

年功序列(ねんこうじょれつ)の伝統は、政界(せいかい)にもあり この適用(てきよう)は、いくつもの衝突(しょうとつ)を生んだ。

特に、二人の総理経験者をクビにするのは大変だったようだ。

一人は、現職(げんしょく)の総理である小泉(こいずみ)さんが直接、訪れて頼んだことを重く受け取り、了解したが、もう一人は、「突然、訪れて、辞めろとは、どういうことだ!」と 激怒(げきど)。

同じ手順を踏んで、頼んでも、まったく正反対の反応が返ってくる ところが難しい。

この定年制もずいぶん前からあったものだが、老齢の政治家に 引退を勧める際の口実に使われていた程度で、ルールとまでは 言えないものだった。

日本では、とりあえず、細かく、厳しく、ルールを決めておいて、厳格に 適用せず、後はその「運用(うんよう)」で幅をもたせ、物事を 円滑(えんかつ)に運ぼうという考え方が支配的だ。

しかし、こういうやり方は、運用コストがかかるうえに、運用する側に 権力が偏ることになる。

 

2003 / 11

 

11/04

「ちはやぶる神代(かみよ)もきかず龍田(たつた)川  唐紅(からくれない)にみずくくるとは」 は9世紀ごろに作られた歌。

「ちはやぶる神代」というのは、いろいろな伝説がある古代の時代
「きかず」そういう古代にも、聞かなかった。  
つまり、「なかったことだろう」という意味。

龍田川で、紅葉した葉が水面(みなも)に浮かんで、美しい織物 (おりもの)のようだ。 という歌。

紅葉の楽しみ方にもいろいろありますね。
東京の木々も色づきはじめて、秋になりました。

 

2003 / 11

 

11/06

桜の花びらや、紅葉の葉などが池や川に落ちて浮かんでいるのは 美しい。

それを模(も)して、花を生けずに、大きめの器に水をはり 花びらや紅葉(もみじ)を数枚浮かして飾る人もいる。

器は、桜なら黒っぽいもの、紅葉なら、白っぽいものでもいいですね。
柄がなく、地味で、形は歪(いびつ)なほうがいい。
できれば、陶器(とうき)。
置く高さは、テーブルの上ではなく、床に近いぐらいで。
他に花は一切飾らないのが大事なポイント。
部屋は少し暗めがいいですね。

でも花にスポットライトを 当てるのは、やりすぎ。

まあ、このへんは、好みですけどね。

こんどお客さんが来る時に、挑戦してみてください。
10人に一人ぐらいは、「おや」と気が付くと思いますよ。

部屋の壁紙が花柄?
じゃあ、まず、その悪趣味な壁紙を剥がさないとだめですねえ。

 

2003 / 11

 

11/07

□ 最近、どこに行っても駅ビルが新しくなってるな
■ ああ、多いね。
□ みんな似てるから、今、どこの駅かわからないよ。
■ああ、そうそう。駅前も再開発で、新しくなってるしね。
□ たいてい同じ店が入ってるんだよね。
■ そうそう。パスタ屋とスターバックス。コンビニ。
□ 小ぎれいな居酒屋。雑誌主体の本屋。マクドナルド。
■ネットカフェとか、郵便局とかあればいいのに。
□ ああ、そういう「あったほうがいいのに」というのに限ってないんだよ。
■ 区役所の出張所なんかあればいいのにね。
□ ああ、いいね。
■ついでに選挙の投票もできれば完璧。

 

2003 / 11

 

11/11

この季節になると、デパートに手帳コーナーができる。

手帳は、専門に開発している会社がいくつもあり、コンピューター が発達しても、愛用者は、離れないそうだ。

15年ほど前に、ファイロファックスブームが起こり、今では手帳 コーナーの半分以上は、この6穴式のファイルで埋め尽くされている。
これも各社がいろんなバリエーションを開発している。
小さく、薄く、というのは、日本人の得意とするところで、この ファイルに収まるサイズの電卓や文具セットもある。

しかし、最近は、ファイロファックスも飽きられてきて、一年で 使い切るいろんなタイプの手帳がまた、売れ始めているということだ。

 

2003 / 11

 

11/12

お茶漬けの作り方は、家庭によって違うようだ。

元々、お茶漬けは、食欲がないときなどに、佃煮(つくだに)や 残ったつけ物をご飯の上にのせて、お茶をかけて、サラサラと食べるのが一般 的な食べ方だった。
料理というほどのものではなかった。

ただ、人によっては、お茶漬け用に常に鮭のフレークを買い置きしていたり、お気に入りのインスタントのお茶漬けの素を常備していたり、ということも あった。

海苔をのせないとダメ、とか、わさびなしじゃ食べる気がしない。
とか、かけるのは、お茶じゃなくて、出汁じゃないと、という 人もいる。

地方によっても違うようだ。

居酒屋なんかには、メニューに載っているところがあるけれども、意外と、店に置いているところは少なく、外で食べる機会は少ない。

高級な日本料理の店には、たいてい、あるが、2000円、3000円と 値段も高級で、気軽にサラサラ、というわけにはいかないようだ。

 

2003 / 11

 

11/13

「精巧(せいこう)なニセ物」と「稚拙(ちせつ)な本物」とどちらがいいのだろうか。

難しい話ではなく、駅の蕎麦(そば)の話。

最近、増えているチェーン店のそばは、見た目も味も一流のそば屋と 変わらなくなってきた。
そば粉の香りも、本格的だ。
天ぷらもカラリと揚がっている。
しかし、これらのすべては、冷凍モノで、工場で一括生産して 各店に送られてくる。 しかし、どこか違う。本物を食べ慣れている人は、こういう店には入らないだろう。

従来の駅のそば屋は、麺(めん)は、専門店のものが朝に送られてくる。
天ぷらは、朝、近くで揚げて、店まで持ってくる。
つまり、ほとんどのものが新鮮だ。しかし、味はいまひとつということが多い。

家庭で作っても同じようなレベルのものを作ることができる。

つまり、チェーン店のそばがプロの味に近づこうとしているのに対して 従来の店は、家庭の味に近い。

最近では、チェーン店のそば屋のほうが優勢だ。

 

2003 / 11

 

11/14

30代の男女の会話

□ あのさ、最近、すごいファンデーションがあるんでしょ
■ 男のくせに、よく知ってるわね。高いのよ。
□ へえ。やっぱりすごいの?
■ そう。もうあれは特殊メイクね。自然だもの。
□ テレビ関係者しか使わないんでしょ。
■ 月10万円くらいかかるから、経費が使えないと厳しいのよ。
□ 売ってるの?
■ 最近、買えるようになった。陽子(ようこ)がハマってる。
□ 陽子ちゃんって、OLでしょ?
■ そう。でも一度使ったら、止められなくなっちゃって。
□ ああ。なるほどね。
■ 「ここぞ」という時しか使わないらしいけど。それでも月5万くらい。
□ ファンデーション以外の化粧代って、月いくらぐらいなの?
■ 人にもよるけど、2,3万ぐらいじゃない?
□ じゃあ、陽子ちゃん、月8万か。
■ 給料が23万だから、ファンデーション貧乏よ。

ハマる:be absorbed in , be buried in , be deep into

 

2003 / 11

 

11/18

東京で木枯(こが)らしが吹いて、冬が始まった。

気温は10度から15度で、コートが必要な季節。

この時期は、デパートにカレンダーのコーナーができる。
人気なのは、有名タレントのものや有名なイラストレーターのもの。
予定が書き込めるようになっている白いシンプルなタイプも根強い。

米屋や酒屋など、昔から家庭に届ける必要のある店は、年末には お得意様にカレンダーを配った。 20年ほど前の日本の家庭には、たいてい、これらのカレンダーが貼ってあったものだった。

今や、米や酒は、配達してもらうものではなく、買いに行くものに なった。

規制が緩和(かんわ)され、安いお酒を置く店が郊外に 現れたし、米屋より多くの種類を置くスーパーが増えた。

「今年の酒屋さんのカレンダー、いまいちね」で済んでいたころが 不思議なくらいに、皆、自分の好みのカレンダーを買うようになった。

 

2003 / 11

 

11/19

空気がひんやりして、乾燥している。

11月は、食べ物もおいしいし、木々は葉を失い寒々としているけど そういう風景も悪くない
風で枯葉が舞ったり、子供が自転車で競争したりしている。
猫がさっき止まった車のボンネットの上で丸まっている。

コンビニでも、おでんと肉まんが売られるようになった。
自動販売機で缶コーヒーを買う時は、「あたたかい」を選ぶ。

公園はどこに行っても人が少ない。
手をつないで歩くとちょっと暖かい。
まだ、手を出すのが寒いほどではない。

散歩にちょうどいい季節だと思いませんか?

 

2003 / 11

 

11/20

日本人は総じて歯並びがよくないと言われる。

虫歯の数も多く、歯医者は大盛況だ。
芸能人や政治家などは、歯並びを矯正(きょうせい)することが 多い。
最近は、若い女性も矯正する人が増えた。

また、一般的に、欧米諸国に比べると、歯並びの善し悪しが 印象に与える影響も小さいと考えられている。

ラムズフェルド氏が来日した。

テレビなどで見る限り、彼の歯は 入れ歯ではないようで、歯並びもいい。
彼は、どのテレビを見ても、自分の歯を自慢するように歯を むき出しにして、笑顔を作っていた。

もちろん、彼は歯を自慢するために来日したわけではないが。

 

2003 / 11

 

11/21

20代後半の女性の会話

□ この前、テレビで見たんだけどね。
■ うん。
□ 4人家族で、月々の携帯料金が5万円なんだって。
■すごいな。4台?
□ そう、子供が高校生と中学生で、二人で3万くらい。
■ えっ! 3万!
□ そうそう。父親も「仕方ないなあ」ってニヤニヤ笑ってた。
■許してるのね。
□ そうみたい。
■ 平均いくらぐらいなんだろうね。4人家族で。
□ 家族構成によって違うと思うけどね。中高生は、携帯使うでしょ。
■ああ、そうかもね。
□ 大学生になったら、「携帯代くらいは自分で払いなさい」ってね。
■ ああ、そうかもね。
□ あと、子供には、お小遣いも1万円くらい渡すでしょ。
■ああ、そうか。携帯代とは別にね。
□ 学費もあるし、子供の維持費って高いね。
■ 「維持費」ね。もう携帯持っちゃダメって言えないよね。
□ 90%ぐらいが持ってるんでしょ? ちょっとね。
■でも10%の子供は、どうしてるのかな。
□ もちろん、買えない家庭もあると思うけど、親が厳しいんじゃないかな。

 

2003 / 11

 

11/25

国産品(こくさんひん)しか使わない男がいる。

彼の持論(じろん)によると、食べ物でも、着る物でも生活している ところで取れたもので作るのが最もその土地に合っている。 ということだそうだ。

野菜や肉は国産のほうが高い。結局、 コストはかかるが、味はよく、布地や 綿なども国産のもののほうが日本の気候に合っていると譲らない。

映画も邦画(ほうが)しか見ない。
本も翻訳物は読まない。
東京は外国人が多いので、あまり好きではない。
コーヒーは飲まない。
車も国産車。

まあ、ここまで来るとやや病的だと言ってもいいだろう。

しかし彼には大きな秘密がある。

彼の父は職人で、厳しく、まじめで地味だった。
両親の唯一の海外旅行経験は、ハネムーンのハワイ。
翌年、彼は生まれた。

つまり、彼はMade in USAなのだ。

 

2003 / 11

 

 

 

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