日本語教育サクサク 自立編 オンライン版

タイトル Nihongo Kyooiku SAKUSAKU Jiritsu-hen vol.1.0 online edition
by webjapanese.com 編集部 & Kouta Aramaki
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

 

| 基礎編 | 自立編 |

前書き ~「日本語教育サクサク 自立編」について~

この「日本語教育サクサク」は基礎編自立編に分かれています。すぐ上のリンクから行けます。

自立編は、基本的な使い方はわかった、ネットの活用もできる。じゃあ、何かを作ってネット上で配布したり売ったりしてみよう。という人に向けて書いてみました。

2010年代になって、パソコンで何かを作ったり、作ったものをインターネットに配布したりすることに関して、かなり事情は変わりました。より安く、簡単になりました。

今は普通の性能のパソコンで、電子書籍はもちろん、音声も動画も自分で加工、編集できます。作ったものを、クリックひとつで動画のサイトに投稿して、世界中の人に見てもらったり、オンラインの数時間の手続きで世界中のアマゾンのストアで売ることができます。

この自立編は地域の日本語教室や技能実習生関連の方々にも必ず役に立つと思います。安く、効率的に、日本語の学習環境を作るにはネットの活用は欠かせません。

また、自分でドメインを取得する方法も書きました。自分のドメインさえあれば、世界のどこにいてもネット上には自分の「領土」があるということになりますし、自費出版などネットを活用したビジネスにおいても、ネット上の本拠地として名刺代わりになります。ネット上というスペースを利用して自立できるというわけです。

とにかくこの自立編はざっと読んだら、さっそくはじめてみる、チラチラ参考にしながら、自分でも調べて動き始めてください。「とりあえずやってみる」「やりながら考える」人じゃないと多分一歩目を踏み出すことは不可能です。踏み出せばなんとなります。

仕方なく、ワープロソフトでプリントを作るだけという方も、もう一度だけ挑戦してみてください。やっと個人で本当に活用できる時代になったということを実感していただければうれしいです。

この「日本語教育サクサク」には、3つのバージョンがあります。基礎編と同様、この自立編は、Web版があります。元になった原稿は同じですが、ウェブページ、電子書籍、紙の本、とそれぞれのフォーマットに最適化するために、説明の方法は(画像、動画の使い方、もちろん文章も)変えました。ライセンスも違います。ご注意ください。

少し違いを説明します。

 


 

◆ 1) web版 タイトル:日本語教育サクサク 基礎編&自立編   CC BY NC SA 4.0

Web 版です。このページのこと。

・アクセスすれば無料で読めます。
・PC、スマホ、タブレット、あらゆる端末に最適化され表示されます。

・書籍版と違って、画像や動画を貼り付けたり、リンクを紹介してそれについて説明したり、という作りになっています。ネットに接続していれば、引用して貼り付けてある動画も再生できますし、リンク先にも飛べます。

・また、誤植の修正、情報のアップデートなども、このWeb版が一番最新です。ここで修正をやっていって、書籍版の改定版につなげます。

・ライセンスは、クリエイティブコモンズのCC BY NC SA 4.0 です。「原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、かつ非営利目的に限り、また改変を行った際には元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開することを主な条件に、改変したり再配布したりすることができるCCライセンス」です。印刷版にSAが加わりました。もちろん、文中のリンク先や画像、埋め込み動画などは、当然、ライセンスの対象外です。

・FacebookやTwitterなどで自由に拡散してください。目次のリンクをクリックするとその項目へ飛ぶリンクのURLがわかります。


3つのバージョン

次は書籍版です。電子版と印刷版があり、ライセンスも異なっています。書籍版もWeb版と同じく「基礎編」と「自立編」に分けました。書籍版は著作権の問題などもあり、Web版に較べると外部サイトの紹介、引用も少なく動画の埋め込みもありませんが、その分、文章で補足をしてあります。Web版を読んで、パソコンが苦手な知人にすすめたいと思ったらぜひ、推薦してください。


◆ 2)電子書籍(kingle)版 タイトル:日本語教育サクサク 基礎編&自立編

基礎編  700円 DRMフリー 
https://www.amazon.co.jp/dp/B01L4X9SIG/
自立編  500円 DRMフリー  
https://www.amazon.co.jp/dp/B01L4XZ934/

・DRMフリーです。私的利用の範囲内であれば、kindle端末やアマゾン提供のアプリ以外でも読むことができます。

・アマゾンで購入できます。ネットに接続しなくても、電子書籍リーダーみたいなものが無くても、パソコン上でもスマホでも読めます。スマホやタブレットに入れて持ち歩いてください。オフラインで読めて、端末によっては、必要なら外部サイトも参照できますし、Web版へのリンクもあり、書籍内で検索も使えますから、辞書的な使い勝手は最もいいと思います。

・通常の書籍と同じく改定版が出るまではデータは変わりません。
 

◆ 3)印刷版 タイトル:SAKU SAKU    CC BY NC 4.0

タイトルは
SAKUSAKU kiso-hen
SAKUSAKU jiritsu-hen
です。価格は、基礎編が12ドル、自立編が10ドルです。詳しくは、以下のページに

http://webjapanese.com/books/books/sakusaku/

・日本語で書かれた本ですが、米の自費出版サービスを利用して出版します。登録などでは日本語が使えないので、登録上の英語版タイトルはローマ字になっています。発売は2016年秋頃を予定しています。

・リンクや動画などの説明ができない紙版用に最適化してリライトしました。文字が多い本ですが、見出しに、同じ箇所のWeb版へのURLが記してあります。印刷本のほうがよいという方は、この本で基本的な説明を読み、Web版で実際にパソコンを操作しながら覚えていってください。

・クリエイティブコモンズのCC BY NC 4.0 とは「原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、かつ非営利目的であることを主な条件に、改変したり再配布したりすることができるCCライセンス」です。非営利の研究会や勉強会などでは人数分複製して利用することができますし、最新の情報に修正するなどして再配布できます。そういう用途で使いやすいようにB5に近いサイズで作りました。

3つのバージョンの中では、もっとも利用しやすいライセンスです。

自由に使える素材

https://goo.gl/slSSc9

今回、音声や動画の編集の練習や何かを作るための素材として、これまで私どもがウェブサイトの学習コンテンツや教材制作で作ってきた音声ファイルや写真などを、クリエイティブコモンズのCC BY 4.0 で提供することにしました。CC BY は、Web版や印刷版のCC BYNC からNC(商用利用禁止)が無くなったものです。つまり、著作権を明示すれば、この素材を利用、加工、改変して、商用での利用もOKというライセンスです。素材を利用して作った教材を販売したり、Webで有料コンテンツとして公開することもできます。

日本語のデジタル教材が増えることを願って最もオープンなライセンスにしました。動画はまだ少ないですが、画像は写真が700枚以上、音声ファイルは、あいさつ、早口言葉、日常でよく使う用語など1000以上の音声があります。音声は、プロのナレーターの方と、日本語教材のためにひとつひとつ作ったものです。

教材に限らず、何かをつくって、どんどん自分のブログやサイトで公開してください。(書籍の購入者だけでなく誰でも使えます)パソコンなどでアクセスしてみてください。

Web版は動画の再生などもでき、修正なども最新版で無料。次に、電子書籍、印刷本の順ですが、値段は高くなっていきます。これはフォーマットの違いからくるものなので、ご了承ください。このブログはレンタルサーバーを借りて自分のドメインで運用していますが、いつまで記事の掲載が続けられるかわかりません。いつかは、終了します。このWeb版をみて役に立ちそうだと思ったらぜひ書籍版を購入してくださいませ。

 見出しの隣や文中など、ところどころ #フォルダ管理 とか #ビューワー みたいな、#に続いて赤っぽい文字が出てきます。これは、この話題、周辺のことを検索する場合にキーワードとして使えるかも、という意味です。検索のやり方で説明していますが、検索する時はキーワードの設定が結構重要なので、そのヒントになればと置いてみました。

 「こういう便利な方法があった」「こういうソフトがオススメ」というものがあったらぜひ教えてください。新しいバージョンで追加します。ツイッターか、About usのフォームからお知らせください。書き手はPCやネットの専門家ではありません。記述が間違ってたら、ツイッターで指摘してください。長い時間をかけてよりよい活用のためのインデックスにしていけたらと思っています。発売のお知らせなどは、出版のサイトと出版用ツイッターアカウントでお知らせします。
http://webjapanese.com/books/
Twitter @webjapaneseB
*直でリプライするのがちょっと…ということなら、 #日本語教育サクサクのハッシュタグを入れてツイートしてください。週1くらいでチェックします。

 

何かを作りたい!

 

 

テキストデータ系

 

テキストデータ系とは、文字主体のもの。ハンドアウト(学校で配るプリントのこと)をワードみたいなもので作るなら、それをちょっと加工してネットで配っちゃいましょう、というような話です。ご存じの方も多いとは思いますが、あらためて書いてみます。

日本語の教材は、いろいろあるようですが、言語別、目的別で、まだまだ作られるべき教材はあると思います。「ちゃんとしたものでないと公開するのはちょっと…」などと考えずに、ハンドアウト一枚から、作ったらネットで公開しましょう。
例えば今は、年少者への日本語教育や技能実習生の日本語教育でどんなニーズがあるのか、どういう違いがあるのか、ネット上に全然情報がありません。「こういう学習者相手の日本語の授業で」「今日、こういうハンドアウト(プリント)を作って授業をした」みたいなものだけでも、ネットで公開してくれると、とても助かるという人は多いはずです。

役に立たなければ使われないだけのこと。世界のどこかで「それ!待ってた!」という人が一人でもいたらそれでOKではないですか?

すべて無料で出来ます。2つのステップのみ。

 

手順

 

1)ワード的なもので作ってPDFに

ワードか、フリーのLibore oficeのワード互換のWriter 、もしくはGoogle docで原稿を書き、適当にレイアウトを整えて、時間があったら目次とページをふって、PDFでエクスポートして、PDFを作る。Google docの場合は、そのまま公開用のフォルダにコピーすれば、ダウンロードする際にPDFやePubなど好きな形式でユーザーが選べます(最も親切な配布方法だと思います)。

*日本語以外の言語を使う場合は、フォントをここからダウンロードしてインストールしておく。現在、570の言語のフォントあります。

2)PDFをブログなどにアップロードする。

Goodleドライブの場合は公開用のフォルダにコピーして、公開用のフォルダのURLを知らせるだけですね。PDFファイルを作った場合は、ブログやGoogledriveの公開設定にしたフォルダなどにPDFをアップロードして、ブログやSNSで「これこれこういう教材を作りました」と投稿する。アップロードの方法はブログサービスによって異なりますが、簡単です。FAQなどで確かめてください。圧縮してzipファイルとしてアップしたほうがうまくいく可能性があります。

以上です。これだけです。

イラストはなくてもいいし、表紙もタイトルだけでOK。教科書っぽい体裁を気にするよりも、とりあえず作って配布して、余裕があれば次のバージョンでもうちょっとマシにするか、ぐらいで、やったほうがいいと思います。著作権は自分にある、コピーするなよと書くか、クリエイティブコモンズでどれか納得いくものを選んで、マークを最後に入れればOKです。

これで、ver 1.0と書いてもうネットにアップしてしまう。公開した後に致命的なミスがあればver1.1をアップして上書きする。公開ページにHistoryという項目を書いて、「一部修正」とする。それだけでいいのです。ミスというものは公開した後に出るものなので、グズグズせずに、もう公開してしまう。自分の恥やプライドより世界でシェアするメリットのほうを取るというぐらいの気持ちで。

 

音声ファイル作りと多言語化、イラストなど

 

□ 音声

私どもの素材アーカイブには、たくさんありますので、自由に使って下さい。

でも、自作の教材の音声ファイルも作りたいですよね?

教材の文の音声ファイルを作りたい場合は、ネットで探せます。例えばこういうところ。
http://www.koetatsu.com/price/

日本語の音声の録音は、結構神経を使うので、#ナレーター #アナウンサー #声優 などで検索して探してみてください。ブログが結構ヒットします。サンプルボイスを置いて仕事の依頼を受け付けている人は多いです。ダメ元で声をかけ、いろんなジャンルの人を揃えて選考したほうがいいと思います。学校で勉強中、卒業してセミプロ、いろんな方がいます。例えば、声優志望の方は、会話文などでの演技はうまいですが、日本語の教材で欲しい「自然な話し方」とは微妙に距離がある場合があります。やはり作品世界ではややデフォルメされた個人を声で演じ分けないといけないというところがあるからでしょうか。ナレーターの方は読みの正確さでは一番だと思いますが、演技は苦手という方もいらっしゃいます。ナレーター、アナウンサーの学校を出た方は鼻濁音強め、みたいなこともあります。選考で原稿を工夫して確かめてください。

他にも、探せば、個人で安くやってくれるケースはあります。2010年以降、宅録ブームで、声の仕事をしている人も自宅で録音する環境が整ってきました。ファイルの価格を決め(単語単位でひとついくら、文でいくら、とか)MP3で添付で送って欲しいなどと作業の概要を伝えてコンタクトすれば、個人で受けてくれる人は多いはずです。

最初に内容と分量を提示して、いくらお支払いすればいいでしょうか?と見積もってもらうのがいいと思います。基本は、語単位で例えば単語ひとついくら、文でいくら、あるいは文字数×いくら、を設定するのですが、宅録は語数が少なくても準備などに負担があるので、一案件でまず基本になるギャランティーを設定し、その上にワードごとのギャランティーを上乗せする二階建てだと受けやすいというご意見もありました。また、一度にたくさんの量だと難しいことも多いそうです。探している中で相場をつかんだら、自分のところが出せる予算の範囲内で語数単位でのギャランティー設定を決めて「これでいかがでしょうか?」と、最初に提示するのも悪くないと思います。いずれにしても、お金と期限は「最初に」「明確に」したほうがいいです。
このへんは先方と話し合ってご意向を伺い、決めてください(実際に依頼する際も無理のないペースで発注するようにしてください)。

 声優方面では、事務所に所属している人に発注する場合は一案件で15000円からという「相場感」があるそうです。事務所にはそこから3割だとか。。。(声優方面とナレーター方面、アナウンサーとは微妙に違い、事務所に所属しているかどうかでもかなり変わってくるとのこと。基本、個人で「宅録で発注受けます」という方のほうが柔軟に交渉できるそうです)

音声ファイルは、mp3で長さを指定して作って納品してもらうしかないですが、そこまでできる人はそれほど多くないかもしれません。探しやすくするためにも、自分である程度できるようになったほうがいいと思います。難しくないので挑戦してみてください(あとで少し説明します)。

→ ちなみに私達の手順は以下のようなパターンが多いです。

1)単語でいくら、文でいくらと決めておく。原稿を出す。ギャランティー振り込み。
2)もし全体のトーンで調整が必要なら最初にちょっとサンプルを作って送ってもらい「今回はこんなカンジを基調に」とやる。
3)で、音声担当の方が、ひとつの単語、フレーズにつき2~3くらい録音したファイルを送ってくれる。
4)ファイルで採用のものを選び、再録音が必要なものは頼む。
5)再録が必要なものを送ってもらい終了。

ここまでギャランティーでカバーすると契約書(業務委託契約)に反映させておくといいと思います。もちろん、人によっては3)でのサンプルはいくつも作らない、ひとつだけという人もいるかもしれません。事前に話し合っておいてください。こちらでOKを出して納品が終わったら「やっぱりもう一度、これ頼む」は新たに料金が発生します。そういうけじめはきっちりしておいたほうが、お互いに気持ちよく長く仕事ができます。

音声ファイルはまとめていくつか入ったものを送ってもらい、こちらで選び、採用となったものを切り出し加工して(可能なら効果音なども入れて)完成させます。素材のままならこれで終了ですが、相手に完成ファイルを作って送ってもらう場合は音声の仕事とは別の仕事が発生するので、その分、ギャランティーは上乗せ、が常識的なところだと思います。

□ 翻訳

例えば、こういうところで探せます。
http://www.translator.jp/

言語によってギャランティーの相場が違います。翻訳する語の単語数(英語ならワード数という単語単位の数え方があります)でカウントする場合もあれば、日本語の文字数でということもあります。ただ日本語の教材ですし、多言語も想定すると、言語ごとに設定しなくても済む日本語の文字数でカウントする方式でお願いするほうが後々楽だと思います。こちらである程度調整できて、料金の予測ができるので。

日本語ネイティブに頼むか、日本語が堪能なノンネイティブか、という選択もあります。ケースバイケースです。決めずに選考するでもいいと思います。選考は、その言語のネイティブ数人にポイントをつけてもらってやってもいいですし、やり取りしていて安心感がある、みたいなことで決めてもいいと思います。(翻訳はきちんと質問に答えてくれる、みたいな人柄も結構重要なんです)

 相場は、その時でかなり変わります。特に2010年以降は、やや下降気味という印象です。日→英で、日本語1文字3円くらいが最低価格かなという印象です。検索してその時の相場を確かめてから、依頼時のギャランティーを設定してください。作った教材などを価格をつけて出版するなら、ギャランティーとロイヤリティ契約を組み合わせて募集できます。

□ イラストなど

イラスト方面のギャランティーの目安はこちらにあります。
http://www.jagda.or.jp/designfee/cf_fee.html

ただ、これは基本印刷媒体のものです。例えば本の装丁ですと、印刷媒体の場合、装丁のグラフィックだけでなく、開いたところの配色や紙を選んだりというところからですが、電子の場合は、画像一枚作るだけです。ただ、タイトルも入れてもらうので、イラスト一枚と同じとは言えませんが。フリーランスでやってる方はこの業界標準の料金以下では絶対に受けないという方もいますが、依頼の内容、作業のプロセスを説明すれば少々安くお願いできることもあるはずです。

イラストカットは、ひとついくらで設定することが多いようですが、教材の場合は入れるイラストの場所、数は完成まぎわまで確定しないことが多いので、本一冊単位で最大*個まででいくら、追加は+1ついくら、という契約も提案できるとは思います。

イラストレーターの仕事のマッチングサイトみたいなところは、ユーザー登録してフォームで送るみたいなことになっていて、依頼の料金も決まっていることがあります。(マージンを取ってるところもあれば取らないところもあるようです)
イラストレーターのブログやツイッターのプロフィール検索などで個々に直接コンタクトすることもできます。教材のカットイラストなどは「こういうコンセプトを理解できる方がいい」「これが描けないといけない」ということがあると思いますので、検索していいなと思う人に直接コンタクトして探すほうがいいかもしれません。

 もちろん、フリーの素材でもかまいませんが、電子書籍も紙の本も、装丁はもちろん本編内のイラストも高解像度のもの(例えば、イラストカットで300DPI以上、装丁で2560x1600px以上とか)が必要なので、ネットで配布しているものでは難しいケースがほとんどです。配布元のサイトで高解像度の画像を有料で提供してくれる場合があります。

 

外注の際の注意点

相手が学生でも、アマチュアでも、基本、自分達のほうが信用がない側だ、まず信頼を得ることから始めないと、と考えて望むべきだと思います。(特に日本語教師は自分が社会的に信用があると思ってる人が多いですが、全然そんなことありません。ご注意を)

□ 探す

今は、フリーランスとのマッチングサイトもありますから、そこで探す方法もあります。ただそういうサイトにいい人がいるとは限りません。時間があれば、検索して個人のブログやツイッターも対象に探した方がいいと思います。

探す前にきちんと決めて依頼文を書いておくべきです。定型文としてキープしておくと便利。同じ条件ならば異なる人に同じ文面(定型文)で伝えるほうがトラブルは少ないです。

1)依頼の目的
 (何に使うか)
2)依頼の内容
 (何を頼むか。具体的に。長さ。こういう人が使うものだから、など)
3)作業のプロセス
 (原稿を渡して納入で終わりか、いくつかサンプルかラフを作ってもらって、そこからこちらが選ぶか)
4)期限
 (だいたいの仕事の期間と、依頼から納品までの期限。納品後のチェックからのチェック終了までの実質的な拘束期間)
5)ギャラ
 (いつまでに払うか。発注内容が後から変更になった場合は再発注で新たにギャラが発生するのはもちろんですが、納品時の修正などはどうなのか、など決めておく。)
6)権利
 (買い取りか、ロイヤリティ契約か、著作権はどうするか、買い取りでも例えば装丁なら版が変わったら修正が必要になることがある。その際のギャラもあらかじめ決めておく)

ぐらいでしょうか。これらを最初の依頼の段階で、きちんと明示することが大事です。

で、候補の方にコンタクトします。選考のためにラフを描いてもらったり音声ならサンプルを送ってもらうことがあると思うので、その課題を準備しておかないといけません。

 ギャランティーは予算が少なければ、少ない金額でやってくれ!と言うより、正直に「予算はこれくらいで、こういうものが作りたい」と相談したほうがいいです。「話しにならない」と断られたら申し訳ありません、で終わりにするしかないですが、「難しい」と断られたなら、サヨナラではなく「参考までにどのくらいなら可能ですか?可能になったらまたお願いしたいので」とやって教えてくれたら「勉強になりました」で終わりにしたほうが、相場も掴めるし、つながりは続きますから。
「相場ってものがあるんだ」と怒られるかもしれませんが、相場は変わります。利益がでにくくなっているジャンル(たくさんあります)では当然それに関わる人達の相場は、一部の超一流を除いて、下がり続けてます。それはある意味やむを得ないことなのです。

□ 選ぶ

選考をする場合は、選考の期間、方法を伝えて、ラフやサンプルを送ってもらいます。念のため選考にはギャランティーは発生しないと書いた方がいいかもしれません。イラストならイメージを、音声なら状況やこういうニュアンスで、ときちんと伝えます。

選考のために、できれば、専門家に近いところで審査してくれる人を集めてやったほうがいいと思います。例えば翻訳であれば、数人の英語のネイティブにギャランティーをお支払いして「全体の印象」「自然さ」「原文のこれこれこういうニュアンスが出ているか」などを10点満点で採点してもらい、集計し、選考の目安にする、というようなことです。イラストでも音声でも、第三者の意見を聞くことは大事です。それらに、選考のプロセスでの対応などを加味して決める。

選考して決まったら、採用した人だけでなく、しなかった人にもきちんと結果を通知します。こういう選考をして、こういう理由で採用、不採用となった、ときちんと書いてお伝えした方がいいと思います。基本的に、素人がプロを審査するわけですから、その点をふまえて、謙虚に、でも率直、誠実にきちんと対応すべきです。第三者の意見をこういう形で参考にしたなど、選考のプロセスもオープンに説明したほうがよりいいかなと思います。

□ 依頼する

最初に明示した方法をきちんと守って依頼します。契約書を2通作って、署名捺印してもらって一通を返却してもらいます。。ギャランティーの支払い方法は、金額が大きい場合は半額以上を依頼時に、納品時に残額を、でいいと思います。そう契約書を作ることになるはずです。ただ、少額の場合(3万円以下ぐらい?)は、最初に全額支払ったほうがいいと思います。ネットだけでやり取りしているわけですし先方も不安があるでしょうから。納品されなかった場合はもちろん全額返還でいいんですが、まれに連絡が途絶えて取り返せないこともあります。そういう場合は少額訴訟というものもあります。

納品でチェックが終わったら、終了です。「これで終了」的なことをお伝えすべきです。基本的に、契約的には依頼主が終了と宣言したら、その後の修正は新たな修正料金が発生します。なのでお互いにケジメをつけるためにも終了と宣言することも大事です。

 また依頼したいと思ったら、その旨を伝えて、お名前、連絡先、サンプルなどをキープしていいですか?とお尋ねしてください。依頼する可能性がないなら、個人情報は削除の方向で。ただし、お名前とメールアドレスは、仕事をした記録として残すのはOKだと思います。でないとまたご応募された場合にわからなくなることがあるので(こういう念のための個人情報の記録は紙で残すほうが無難です)。

 時々、匿名のままでやり取りしたいという方がいます。わかるのはウェブメールのメールアドレスだけ、ということになります。以前、サイトの連載でそういう方がいて、メアドだけで送れるヤフーのギフト券でギャランティーをお支払いしたことがあります。契約書を送るのにここを使おうかと考えましたが、契約書なしで一回一回ギャランティー先払いで済ませました。

 

電子書籍(ePub)に加工する

 

PDFは、テキスト検索もうまく動かない時がありますし、ファイルの容量も大きいです。本当の意味でのデジタル化は、やはりePubのような形式ではないかと思います。ePubは、電子書籍の標準フォーマットで、テキストデータをそのまま使いますから、検索はもちろん音声読み上げにも対応していますし、文字の大きさなども簡単に変えられます。HTMLがベースになっていますので、構造的にも難しくありません。視覚障害者など文字を読むのが困難な人達に対するアクセシビリティも優れています。教育関係者にはぜひ知って欲しいテキストのフォーマットです。

テキストデータがあれば電子書籍の形式にするのは、専門的な知識は一切不要です。無料のウェブサービスである「でんでんコンバーター」を利用すればマウスでの範囲指定とクリックだけでできます。簡単です。

*でんでんコンバーター(テキスト文書を手軽にePub形式に変換できるコンバーター)
http://conv.denshochan.com/

境祐司氏による動画での解説

ePub ファイルで配布すればそれで問題ないですが、さらにkindleでも読めるようにする方法もさらに解説してくださっています。A43枚くらいのテキスト文書を用意して、この動画をみながら加工してわからないところはでんでんコンバーターのチュートリアルみて2,3回作れば覚えます。
でんでんコンバーターで画像を挿入するには、ドロップボックスのアカウントが必要ですが無料で取得できます。取得したらそこに貼り付ける画像を放り込んでおくだけです。また、最後の動画で示されていますように、ePubをkindleで読めるようにするには、アマゾン提供のツールでも可能ですし、kindleファイルに変換するのは、フリーのオンラインソフトであるCalibreも簡単(開いてデフォルト設定のままmobi(kingleの形式)でエクスポートするだけ。信頼性が高く評判がいいです。

このでんでんエディタとコンバーターでePubファイルを作ってみました。

このブログの別記事「日本語教育あれこれ」のePub版です。でんでんエディタにペーストしてタイトルと見出しだけつけて、改行して見やすくした程度です。表などはPDFをキャプチャして画像にして貼り付けました。10万字近く(薄めの新書1冊ぐらい)ありますが、見出しつけるだけなら15分、100カ所くらいあるリンクをつけるのに30分(PDF文書でもリンクをつけるとそのくらいかかると思います)でした。これでオフラインで読めるテキスト文書になります。A410ページぐらいでリンクが10箇所くらいの文書ならもう5分くらいでePubとmobiが作れます。2,3回やれば覚えます。

ePub版日本語教育あれこれ

mobi版日本語教育あれこれ

mobi版はkindleをお持ちの方に。ハードがなくてもkindleアプリでも開けます。ライセンスは、CC BY ND 4.0 なので、自由に中のファイルをいじってみてください。epubファイルは基本、zipファイルなので、拡張子をzipにして解凍ソフトで解凍すれば、中のファイルが出てきますし、ePubファイルをそのままepub用のエディタで開いて直接編集も可能です。「なんだ、基本、HTMLファイルと画像をまとめて圧縮したのがePubなんだな」と実感できると思います。

作ったePubをさらに編集したい、もうちょっといろいろ機能を足したいという場合も、でんでんコンバーター、あるいは後で紹介するCalibreで開いて編集できるんですが、ある程度の知識が必要ですし、追加した機能がハードでちゃんと動くかは実機でテストしないとわからないので、あまり凝ったものはできないと考えた方がいいかもしれません。

Reader どうやって読むか #epub #リーダー

ePubなど電子書籍の形態のファイルは、ストアで売るなら、そのストアの端末や、ストアが作ったPCで閲覧するソフトなどがありますが、配布する場合は「こうやって読んで」と案内を書かないといけません。

PCで閲覧するなら、BiB/i は、epubファイルを一旦格納して…とちょっとわかりにくいですが(説明を読めば大丈夫です)、比較的安定したソフトです。Adobe digital edition は安定性はイマイチです。ChromeならReadiumも。Macなら、Murasaki。ePubはPCで読む環境がイマイチなのが弱点です。
スマホ、タブレットのアプリはそこそこ充実しています。ストアでepub で検索してみてください。

 簡単な表ならePubでもできますが、複雑な表や図版などはePubにしにくく、画像になっていないものは、力業ですが、キャプチャソフトで図版部分を画像にして貼り付ける、という方法もあります。電子書籍として売るなら解像度的にダメですが、ネット上でフリーで配布する程度ならセーフです。上の「日本語教育あれこれ」もそれでやりました。kindleだとちょっと読みにくいですがなんとかなります。これが多分一番早いです。

 また表紙画像は2016年の時点では、アマゾン推奨は、解像度は300dpiで、サイズの比率は2560×1600というところです。このサイズで白のテンプレを作りました(右クリックで保存してください)のでどうぞ。これを開いて文字を入れて「covber.png」で保存してアップロードするだけです。(表紙は入れなくても自動的にタイトル入れて作ってくれます)

 電子書籍にはリフロー(上のように基本的にテキストを流し込んで作るもの。文字の拡大などが簡単にできる、容量も少ない)とフィックス(1ページをひとつの画像として作る式。マンガや雑誌はこれです。「自炊したPDF」に近いです。複雑なレイアウトが可能で容量はリフローよりも大きくなる傾向があります。フィックスは過渡期の産物で、電子書籍のレイアウトは日々進歩しているので、将来はリフローだけになるのではと思います。教材はアクセシビリティの面からもテキスト主体のものは、視認性の高いリフローで作るべきです。

 教材を作る際に気をつけるべきデザインや色の使い方に関しては、基礎編でも紹介しましたがこちらに情報が。
伝わるデザイン
http://tsutawarudesign.web.fc2.com/
の「見やすく」「色覚バリアフリー」は重要です。
他にもいろいろあります。
誰も教えてくれない「分かりやすく美しい図の作り方」超具体的な20のテクニック
http://tomoyukiarasuna.com/make-images/
視覚障害学生の読みやすい文字について
http://www.tsukuba-tech.ac.jp/repo/dspace/bitstream/10460/756/4/Tec17_1_02.pdf

 NPO法人日本独立作家同盟の理事長の鷹野凌氏が、電書に関する資料をCC BY-NC-SAで公開してくれています。以下、ダウンロードしたPDFを置いておきます。
「本を出版したい人が知っておくべき権利や法律」で使用した資料
参照URL http://www.wildhawkfield.com/2017/05/rights-and-laws.html
PDF(CC BY-NC-SA)
「電子書籍のつくりかたとひろめかた」で使用した資料(CC BY-NC-SA)
参照URL http://www.wildhawkfield.com/2017/05/e-book-making.html
PDF

 

素材など

 

素材とは何かを作るためのデジタルの材料というような意味です。画像、音声、動画、アニメもあればテキストデータもあります。商用でお金を払って使うものもありますが、ここでは、フリーで使えるものをピックアップします。

使う側から分類すると2種類あります。

1)著作権が切れたもの(public domein)

:青空文庫などえおなじみです。映画も画像もありますし、古いものでなくても、制作者の意向で最初からパブリックドメイン(著作権フリー)にして配布することもあります。気にせず自由に使えます。

国によっていつ著作権が切れるかは違います。50年、70年、作家の死後、いや作品が公開後、と違いはありますが、その国で著作権が切れたものは、一応、どの国の人も使えるということになってます。

パブリックドメインのアーカイブは public domein archiveなどで検索するといろいろでてきます。例えば画像ならhttp://publicdomainarchive.com/や、http://www.openculture.com/などでは、パブリックドメインの動画がたくさん紹介されています。
YouTubeにも著作権が切れた古い映画がまるごとアップロードされてます(ただしアップされているからといってその作品がPDとは限らないので注意)。

2)著作権があるもので、いろんな条件下で利用できるもの

:パブリックドメインはどちらかというと、素材として利用するというより、無料で楽しめる作品という印象が強いですが、こちらは著作権はあるけれども、フリーに近い形態で配布されているものです。通常は、こちらを「素材」と呼ぶ人が多いです。こういうアーカイブみたいに資料として集めてあって、著作権が切れたものと売られているものが混在しているアーカイブもあります。

素材は絵や写真などいろいろあるのですが、基本、そのままダウンロードしてワードなどに貼り付けて使ってもいいよ、というものです。あんまりアチコチのサイトの素材を使うと、それぞれの規約を忘れたりするので、CCで確実に使えるラインセンスのものだけにするか、条件付きのところは把握できる範囲、数カ所に絞ったほうがいいと思います。#素材 #フリー などのワードで検索すれば、画像のアーカイブはたくさんでてきますが、少しだけ。

クリエイティブコモンズのライセンスが付与されている画像、動画、テキストなどの検索

CC search
http://search.creativecommons.org/

CC Search  prototype (画像に特化したもの。β版)
https://ccsearch.creativecommons.org/

□ Wikimedia Commons

大量の素材があります。ライセンスを確認しながら利用してください。

https://commons.wikimedia.org/wiki/Main_Page?uselang=ja

□ 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)による教育用画像素材集

「学校等教育機関等における教育目的のための、非営利での利用に限り、複製、加工、二次的利用を行うことができます」とのことです。
https://www2.edu.ipa.go.jp/

□ テキストデータに関しては、もちろん青空文庫 や ペンクラブで著作権フリーで配布しているものもあります。

日本ペンクラブ 電子文藝館
http://bungeikan.jp/domestic/

□ Googeの検索でライセンスで絞り込む

基礎編で少し説明しました。画像でライセンスで絞り込めます。ただし、厳密な分類ではないようなので、利用する際は、使いたい画像をクリックして画像があるページに移動して確認したほうがいいと思います。

 もうちょっとキッチリ作りたい、価格をつけて売りたい、ということなら自主出版(コストはほぼかからないので「自費」出版、というより「自主」出版のほうがいいかなと思いますが)という道があります。そうなると素材の選び方も違ってきます。商用もOKなものでないと使えない、ということになります。出版に関しては3章でまたふれます。

 

著作権に関する知識

これは私は専門家ではありませんし、いろいろグレーゾーンのものあって、短くまとめるのは難しいです。概要を掴みたいと思ったら「デジタル時代の著作権 (ちくま新書)」を読んでください。仕事仲間の日本語教師グループに推薦するため、ネットの著作権関連の本をいろいろ読みましたが、これが一番よくまとまっていると思いました。

ネット上でも #著作権 #入門 などで検索するといろいろ出てきます。探してみて下さい。

 ここにも少しまとめてあります。

何かを作ってネット上で公開したりというだけでなく、ツイッターなどでも気軽に画像や動画を投稿できるようになりましたし、著作権に関する知識はネットで何かをするかぎりは必須になってきてます。ツイッターでは自分は気をつけていても人の著作権を侵害したツイートをRTしてしまうということがよく起きます。これは注意していてもひっかかってしまうことはあるのですが、それでも誰もが著作権侵害だと知っているものを紹介してしまうのは避けたいところです。

今、日本語教育方面で書かれている著作権の説明はかなり怪しいです。「原則なんでもダメ」という人か「フリーで配ればみんなハッピー」みたいな人しかおらず、前者は、とにかくデジタル化は悪、後者は、なんでもゆるく解釈しようとする傾向があります。日本語教育の現場に即して個別の件できちんと考えていこうというムードがないのが残念です。

著作権は、単なる既得権益ではなくクリエイターの生活と権利を守るものでもあります。たとえ許諾なしでフリーで配布されているものであっても、制作者に対する敬意は必要ですし、ほとんどの場合、著作者を明示する必要があります。引用する際は、引用のルールを守れば何でもOkということでなく作品の価値を毀損しないなどの配慮も必要です。

あなたが何かを作ったら、それは著作権によって守られます。たとえ、著作権に関して何も書かずに、ブログ上にポンと置いても守られます。でも、自分が作ったものだと示しておいたほうがいいと思います。また、いちお但し書きを書いて置いた方がいい利用のルールを考える、例えば、商用、非商用によって違うか、連絡しろ、連絡不要、料金、寄付など、を書いた方がいいです。ネット上にサンプルはいくらでもあるので、いくつかみてシックリくるものを選ぶでもいいです。

テキストデータは書くだけ。画像は、スカシを入れる。音声はMP3のタグは編集で書き換えられるので難しいのですが念のため入れておく。テキスト文書や画像などにスカシを入れる方法やソフトなどはいろいろありますので、検索してみてください。#スカシ #waterprint などで出てきます。動画は前後だとカットされるので、どこかにずっとクレジットを入れるところが多いようです。

商用、非商用の区別も、微妙ですが、基本、値段をつけるものは商用とみなされるリスクがあります。たとえ学校法人が作るものであってもです。また、教育目的ならOKという場合に想定されているのは小中学校、高校、大学あたりまでで、しかも「教室内」での二次利用などです。テスト業者が勝手に使って利益をあげることは、これまたNGです。

また、国際的に一般的に「学校」とみなされるものは、日本だと学校法人すべでではなく、小中学校、高校、大学、もしくは、正式にNGOとして認められているというような結構厳しいルールがあります。アカデミックディスカウントの適用などもあるので、そこそこ国際的な枠組みがあるようです。例えば、Googleがやっている Google APP for education を使える「教育機関」とみなされているものの考え方はここにあります。
https://support.Google.com/a/answer/2856827?hl=ja

また、中には古くて、あるいは(日本でよくあるんですが)法整備がおいつかず著作権の許諾がもうとれなくなっていて、グレーのままネットに流れて、権利者の主体がいないので、なんとなくYouTubeにある、みたいなものもあります。そこを厳しくアウトと排除すると、ほとんどの映像は死蔵になってしまう。そこをどう解釈するかは、個々が決めるしかないのかもしれません。

 Googleの著作権に関する考え方は、Googleの著作件侵害対策というPDFが参考になります。
https://drive.google.com/file/d/0B_gwgQKfOXicZ0lWcl83LURNY2c/view

クリエイティブコモンズ Creative Commons (CC)

クリエイティブコモンズに関しては、難しくありませんので、サイトの説明

https://creativecommons.jp/

をしっかり読むか、以下の動画などで理解しておいてください。ひとつではなく、いろんな種類のライセンスがあります。自分の作ったものをネットで公開するときは、このライセンスを貼っておけばいろんな言語の方にも伝わりますし、自分が素材を使う際も、ルールが明確で使いやすいというわけです。

動画による説明

クリエイティブコモンズのYouTubeのチャンネル

https://www.youtube.com/user/creativecommonsjp

著作権は国によって大きく違い、国際的な標準というものがありません。クリエイティブコモンズは、ネット上の著作権の考え方に関しては国際標準となる可能性があります。いろんな種類のライセンスがあり、単にフリーで何でもOKで配布するためのライセンスではないことにも注意してください(そういう説明をする人が多いので)。クリエイティブコモンズは、ライセンスがついてる作品はそのライセンスのルールを守れば、権利者に連絡しなくてもコピーまたは配布する、あるいはライセンスによっては、加工したり、商用で使ってもいいという取り決めです。今のところは一般に広く使われるものとしては最も普及していると思います。日本の政府も文化庁を中心にクリエイティブコモンズを採用する流れになってます。

クリエイティブコモンズライセンスで作品を公開する

無料で配布しなければならないわけではありません。あくまで作品を受け取った人が作品を利用する場合の条件を表明したものなので、売ってもいいわけです。例えばこのコンテンツの印刷版は、表示 非営利 改変禁止 4.0 で発売されました。なお、「表示 非営利 改変禁止」は、買った本はクレジット表示して改変しなければ非営利目的ならコピーして使っていいよ、という意味になります。一般論として本のコピーは「私的利用の範囲ならコピーしてもいい」ことになってますが、勉強会などで100人にコピーしていいかというのはハッキリしません。が、このCCが付いていれば、非営利行為ならOKと明確になるわけです。

クリエイティブコモンズライセンスの素材を使った時は

使った素材と同じページか、最後にまとめるなど、分かりやすい場所に、作者名と作品名(その作品がある場所、もしくは権利者からの指定があればそこにリンクを貼る)を書いたうえで、特定の種類とバージョン(2.0とか3.0とか。バージョンは時々更新されますがどのバージョンかは書いてるものをそのまま使う)のライセンスで利用許諾されていることを表示し、かつライセンス条項(リーガルコード)の全文、URL、リンクのいずれかを表示すること。というのが主なルールとなっています。

クリエイティブコモンズのライセンスの作品検索

http://search.creativecommons.org/

 ちなみに、YouTubeでは、クリエイティブコモンズのライセンスで動画をアップロードすることができます。もちろん、自作動画のみです。この場合、ライセンスは、なぜかCC BYしか選択できません。Vimeoは、好きなライセンスを選択できます。

 

動画系

 

ネット上では、ソフトやサービスの使い方から、ちょっとした自己紹介まで、動画を活用する場面は爆発的に増えています。今後は動画じゃないとみてくれない人達が増えると思います。オリジナル動画を作るのは一見ハードルが高そうですが、実は動画を作るのは一番楽で簡単で、しかも安いです。基本、カメラで録画ボタンを押して終わったら保存、PCに取り込んで、編集もマウスでカットしたいところなどを指定してdeleteキーを押すだけです。公開するならYouTubeやVimeoにボタンひとつでアップロードするだけなので。テキストデータを加工して配布するのに較べると楽です。

 


動画でできること

 

□ テレビ電話的なこと。一対一、あるいは1対多数、複数間で。

必要なものはウェブカメラだけです。カメラがついているノートパソコンならすぐ始められます。無くても3000円でかなりいいウェブカメラが買えます。あとはスカイプやGoogleハングアウトというソフト(いずれも無料)をインストールして、設定(ほぼデフォルトで大丈夫です。電話をする相手のIDなどを聞いておいて入れるだけ)、相手のIDをクリックしたりすれば、できます。あっけないもんです。

スカイプはテレビ電話のようなもの、と知っている方も多いと思います。これは互いにカメラ付きのPCとかスマホがあってできることです。1対1だけでなく、複数で話すこともできますし、この複数間での会話の様子を他の不特定多数の人に公開することもできます。スカイプだけでなくGoogleのハングアウトというソフトでも出来ます。

□ 動画配信 ~一人テレビ局的なこと~

テレビ局のようにあらかじめ作った番組や生番組を決まった時間とか一定期間だけ配信することをストリーム配信とかキャスティングと呼ぶことがあります。ここで書く「動画配信」は、PCの前に座ってウェブカメラで撮して、それをそのままネットにライブで流すことです。

配信は「テレビ電話的なこと」と同じく、スマホかタブレット、手持ちのPCにカメラがあれば、ハードの条件はOK。あとはソフトを使って配信します。配信用のサービスのアカウントを取ってやればより簡単にできます。以前はU-streamというのが人気でしたが、日本からは撤退。今はGoogleのハングアウトのオンエアという機能を使ってやるのが一般的でしょうか。これも、最初のソフトの設定だけちょっと面倒ですが、まあなんとかできます。後配信はひとりでもできますから、ある意味「テレビ電話的なこと」より簡単です。注意する点は、設定によっては不特定多数が見ますので、服を着ておくことくらいです。

というわけで、今は、テレビ電話ならスカイプ、配信ならUstreamと使い分けるより、ハングアウトで両方やるほうが簡単だと思います。授業のライブ配信はもちろん、会議や対談、シンポジウム的なもののライブ配信もできます。

さて、実は、上に書いたテレビ電話的なことや動画配信のようなこととはちょっと違う、もうちょっと準備して、ちゃんと録って、ある程度見やすく編集もして、YouTubeやVimeoなどにアップしてみてもらう、という方法があります。日本語教育への活用を考えると、今のところは、これが最も効果が期待できる活用方法かなと思います。しかも安く作れるので、特に、ボランティア教室などではかなり有効です。

 

レッスン動画アーカイブの可能性

 

「レッスンなどの動画を作り、それをネットに上げて学習者が教室からあるいは自宅やスマホから24時間いつでも見られるようなものを作る」というものです。

予算5万円程度で、手軽に作れて、ニーズもあります。この動画制作のノウハウはライブ配信にも応用できますから、まずここからやっていきましょう。

とりあえず始めるだけなら、必要なものはWebカメラと、教師への謝礼くらいです。セッティングしたら録画ボタンをクリックして保存して、動画サイトにアップロード、クラスの人だけ観られるようにパスワード設定したら終わりです。ボタンを押すのとクリックだけで出来ます。時間もかかりません。超簡単なんです。

初級の授業をただ録画するのではなく、初級で理解が難しいポイントに絞って(多分中級まで入れて100くらい)短めの動画を作り、それをYouTubeかVimeoにアップしていつでも(教師じゃなくても自宅からでも)見られるようにします。技術的なこと(録画してYouTubeやVimeoにアップする)は簡単なので問題ありません。むしろレッスン動画のシナリオ作りのほうが重要で大事です。

 例えば、フェイスブックやTwitterで知り合った他の日本語教室やクラスの運営者と共同で作るのもおすすめです。多くの教師と共同作業ができますし、ネット上なら、複数の教室で共有するのも簡単なので費用的にはいくつかの教室で共同で動画アーカイブを作ったほうが楽だと思います。海外の教室でも一緒にやれます。

 ブログや自分のサイトなどに動画をあげる方法もありますが、今は、YouTubeやVimeoの自分のアカウントに上げるやり方のほうが簡単ですし、見る側にとっても、自分のネット回線に応じて画質が調整されたり、などメリットが大きいです。

 

まずはハードのあれこれ

 

試しにやってみるだけなら、、新たに買う必要があるものはWebカメラだけです。ノートPCについてるとか、古いのを持ってるという方もいると思いますが、できれば新しいのを買って下さい。解像度が全然違いますし、なによりマイクの性能がかなり違います。動画において音声品質は実はとても大事です。120万画素でたった千数百円。

デジタルビデオをもってる方はそれでも大丈夫ですし、iPhoneでもできますが、一番簡単なのはWebカメラで録画する方法だと思います。まずは簡単な方法でやってみることが大事です。やってみて、おもしろい、続きそう、もっといい画質でと思ったら3万ぐらい出してデジタルビデオかミラーレスなどを買いましょう。そのへんも後で書きます。

場所はなんとかなるとして、ライティングも大事です。予算が少ないなら、ハードオフやヤフオクで300円くらいの中古のデスク用蛍光灯などを買って下さい。で撮る場所を決めて講師の立ち位置にガムテを貼っていろいろ照らしてみる、影が映らない角度で出来るだけ明るくする。コンビニの店内より明るい、というのを目安にしてください。できれば左右からあてて影を消す。ホワイトボードは、教室にあると思いますが買うなら大きめのはホームセンターで2000円ぐらい。A4サイズで自由に描けてホワイトボードに貼り付けるマグネットがが100円ショップにあります。これ大量に使いますがまずは10枚くらい買っておいてください。

ウェブカメラが1700円、ホワイトボードなど細々したものが5000円として6700円。試しにやるにはいい金額じゃないでしょうか。やってみて、もっといいものを作りたいと思ったらいいデジタルビデオを買えばいいし、つまらないと思ったら、ウェブカメラ以外は教室で流用すればいいわけです。

YouTubeに1500円前後のカメラ(LOGICOOL C270)で撮ったテストがいろいろとあがっています。
https://www.YouTube.com/results?search_query=LOGICOOL+C270&search_sort=video_view_count

もうひとつ上のクラスです。5000円くらい(LOGICOOL C615)
https://www.YouTube.com/results?search_query=LOGICOOL+C615&search_sort=video_view_count

やはり615のほうが解像度は高い。でも5000円なら、1500円でお試しでやってみて、もっといい画質で、と思ったら時に次に買う安いデジタルビデオ(フルHDで3~5万くらいでなんとかなる)のために差額を貯めたほうがいいかもしれません。

あとは、PCに繋げたウェブカメラで、壁を背にしてホワイトボードを使って授業をする動画を撮るだけです。クリックで録画。終わったら保存。きっちり作ればそのままYouTubeかVimeoにアップできますが、余裕があれば簡単な動画編集をする。

 

動画の編集

  #動画編集 #ムービーメーカー #iMovie

 

これは、簡単なのでチャレンジしてみてください。WindowsならOS付属のムービーメーカーで十分です。AppleはiMovieでしょうか。いずれも無料で、難しくないです。基本的にやることは

1)ウェブカメラで撮って保存したムービーPCに転送して、そのファイルを編集ソフトで開く
2)画面に文字を入れる(タイトルとか)
3)保存、あるいは指定したムービー形式、クオリティで書き出す

だけです。

 「書き出す」「保存」「エクスポート」は、名前は違いますが、やることはほど同じで「指定した形式で保存する」ことです。

この画面に文字を入れる機能を使って、あらかじめ決めた動画に関する著作権などのルール(VimeoやYouTubeではアップロード時に著作権のライセンスを指定することもできます)を決めて、それの定型文を考えて最後の画面に入れます。できたものをそのままYouTubeとかVimeoなどの動画サービスにアップロード(ファイルを指定してクリックするだけ)で終了です。YouTubeで「ムービーメーカー 使い方」でたくさん動画が出てきます。

編集ソフトになれてきたら一部カットしたり繋げたりをやればいいのです(同じ編集ソフトで十分できます)。編集といっても基本、動画や音声のソフトは、ソフト自体のインターフェイスはそれほど変わりません。左から右に時間が流れていきます。その時間で、例えば、45秒から56秒までを範囲指定して削除する、みたいな作業です。動画というものは、一般的なビデオカメラだと、一秒に60枚くらいの画像があり、それがパラパラマンガのように連続して動画になります。60fpsなどとどこかに書いてあるはずです。映画で24fps、一般的なビデオカメラで、30fpsか60fpsです。プロ用ソフトは、この30とか60単位で消したり繋いだりするわけですが、ここで使う無料の編集ソフトでは、秒単位で、それで十分なのです。

編集ソフトで使う機能は、基本、撮影した映像をカットする機能だけです。範囲指定して削除でカット、前後をカットして真ん中を残すのは #トリム でやる。こうやって撮影した動画を、無駄をカットしながらいくつかに分割して、それを今度は繋ぐ。

基本的に、再生の順番に並べれば繋がるわけですが、ぶつ切りで繋げるだけではなく、じょじょに映像が薄くなって次のシーンがじわじわ出てくる、みたいなエフェクトを入れたければ、2つの動画を繋ぐ時に、前の動画クリックして指定して「どうこの動画が終わるか」をいくつかあるエフェクトから選びます。また、同じことを、繋ぐ後のほうの動画で「どうこの動画がはじまるか」のエフェクトを選ぶ、みたいな作業をします。
そうやってできた動画に、タイトルをいれるなら映像の最初のところで位置を決めて、タイトルをタイプする。最後にクレジットなども入れてみる。これで、ひとまず動画としては完成です。YouTubeやVimeoにアップするなら、本編中の字幕は、この段階ではなく、それぞれのサービスの編集機能でいれたほうがいいと思います。

やることは以上です。ムービーメーカーで、すべてほぼマウスを動かすだけでできますし、他のソフトでも、ほぼ同じことが、ほぼ同じやり方で、できるはずです。

 高い編集ソフトだと、BGMを入れたり、エフェクトが多く、そのタイミングをカスタマイズできたり、1秒単位より細かいで切り貼りできるというようなことになります。一般の人にネットでみてもらうための動画(レッスンの動画なら)なら不要だと思いますが、好きな人はチャレンジしてみてください。

こんなこともできます

動画編集ソフトにはムービーメーカーに限らず、本編の最初と最後に数秒のタイトルやクレジットを入れる機能があります。その機能を使って、クレジット部分だけで、そこに文字を入れて、文字の動画を作る、というやり方です。ほとんどの動画編集ソフトでできるはずです。

ここにある sample.wlmpというファイルをダウンロードしてムービーメーカーで開いて見て下さい。

https://drive.google.com/drive/folders/0B31Xpv5F-b00T01QaHF6UXlkSWc

これを、このまま書き出した動画が以下です。(高解像度で書き出してVimeoにアップしてこのブログで引用してます)

これは、日本語学習フラッシュムービーです。フラッシュカードの動画版でフラッシュ暗算というものがありますね?あれと同じものを作ってみました。手順に慣れれば5分くらいで作れます。まだまだ工夫しだいで、いろんなことができると思います。

上のフラッシュ動画みたいなもののムービーメーカーでの作り方は簡単です。基本は以下です。

1)ムービーメーカーを起動
2)「ホーム」で「クレジット」をクリックで7秒分の動画が追加になる。
3)文字入力画面になるのでそこに好きなものを書く
4)「特殊効果」で好きなものを選ぶ(上の動画は効果はなしですが文字がスクロールして消えたりといろいろ種類があります)
5)フォント、サイズ、色、透明度、背景色、テキストの表示時間を選べる
6)「ファイル」で好きなサイズで保存

上のフラッシュ動画は、さらに、文字が表示される秒数を1秒にして、「字」と「読み」をそれぞれ作り、2枚セットで3つ作っています(そして最後にちょっと説明文を追加しました)。

1)最初のクレジットを「テキストの表示時間」で1秒にして字を例えば「世界」と書く。
2)「クレジット」をクリックして2つめの字幕を作り、それに「せかい」と書く。
3_1)マウスで続けて表示されるように移動するか…

*このカーソルがあるピンクの部分はマウスで時間を短くしたり移動させたり、コピペができる。

3_2)マウスだとかえって難しいこともあるので、カードが出るタイミングは「開始時間」で1枚目は0秒から、2枚目は1秒からとしてもOK。

4)この世界2枚をコピペすれば、もう1セットできますので文字部分だけ変えて、開始時間を2秒、3秒からにする。を繰り返せばたくさん続けた動画が作れます。

漢字と読みだけではなく、活用や虫食い問題、入れ替え問題でもいいし、文章を読ませるでもいいし、音や絵を貼り付けて何かをするでもいいと思います。もちろん通常の動画と繋げることもできます。「特殊効果」で文章がパッと現れてスクロールして消えていくものをつくって、反射的に読む練習にする、など、シンプルですけど、いろんなことに使えます。そしてiMovieをはじめ、ほとんどすべての動画編集ソフトでおなじことができるはずです。

 クレジットで作れる動画は、デフォルトは7秒ですが「編集」メニューで秒数を増やせます。ひとつの中に詰め込むのもいいし、いくつか分割して時々背景色を変えたりするのもいいと思います。フォントも選べるので、手書き風フォントにしたり、看板風フォントにしたり、あるいは写真をはって、よみだけ文字にするなどもできます。

編集ができるようになると、どういうリズムで繋げれば見やすいか、みたいなことに関しても、自分なりのやり方がみえてくると思います。練習で5分くらいの動画素材を30秒、1分、3分に作り直すみたいなことをしてみてください。編集ができるようになると、動画撮影もぐっと楽になります。一発撮りでやらなくてもよくなります。撮影されるほうも、慣れてくれば、ちょっと言いよどんだら「後でカットね」と一呼吸入れて、改めて言い直す(よくテレビでタレントが言ってる「編集点を作る」というヤツです)、みたいなことができるようになります。カメラは止めずに、後で編集すればいいのです。30秒づつ撮って後でつなげて3分の動画を作る、みたいなこともできます。

タイトルをつけるのも指示に従って、入れたい文字をタイプするだけ。動画の上に載せなくても、新たに前後に何秒か黒バックの画面を入れて、そこに文字やタイトルをいれるのも簡単です。今は動画はとにかく余分なものはカットして短く作るほうが効果的と言われてますから、タイトルやエンドロールもサラリと入れるのが主流です。5秒で十分なのでは。(日本語の学習動画のように最初にアニメーションやBGMを使って、*という本の*章のドコドコみたいなことを延々と最初に流したりするのは時間の無駄です)

ちなみに、この本のコマーシャル動画も、安いデジタルビデオで録画してムービーメーカーで簡単に編集しただけです。

とにかく、あれこれ考えずに、動画をソフトで開いて3時間も動かせば覚えられます。ムービーメーカーは、機能はワードの百分の一くらいです。最初に紹介しましたが、加工自由のCC BY ライセンスの練習用動画を用意しましたので、編集ソフトで開いて遊んでみてください。そのうち自然とすべての機能が使えるようになると思います。

https://goo.gl/slSSc9
(画像、動画、MP3とサンプル、ReadMeです。最初にReadMeを読んで下さい。サンプルはいろんなファイル形式のものを置いてみました)

 YouTubeやVimeoにアップしてからもネット上であれこれと編集できます。ただ字幕入れ以外は、当面はOS付属のソフトでやるほうがいいかもしれません。どういう動画のスタイルにするか決まったら、編集作業も定型化するので簡単ですし、自分でやったほうが融通がきくので。

 編集は、今後、ざっくり大きなフレームで撮って、後で切り取る、みたいなことになっていきそうです。このパナソニックの4Kムービーは、実売で13万くらいですが、そういうことが簡単にできるようになってます。

 

YouTubeかVimeoか

 

教師が全公開OKということなら、何も考えずYouTubeにアップでもいいと思いますが、了解があっても、念のため、細かいアクセス制限が設定できるVimeoのほうが無難かもしれません。Vimeoは、動画に対してパスワードで完全にアクセス制限できます。つまり教室の学習者にパスを教えて、その人達だけに公開という設定が可能です。ダウンロードも許可、不許可が選べます。YouTubeも非公開設定はありますが、非公開設定の動画を身内でシェアする方法がちょっと面倒です。(YouTubeはダウンロードは禁止になってますが、いろいろ抜け道があるので一旦アップしたら、ダウンロードはされると思っておいた方がいいです。多分、Vimeoも抜け道はあります)

Vimeoは日本ではマイナーですが、YouTubeにつぐ動画サイトで、自作の動画しかアップできない決まりになっています。YouTubeのようにテレビからとった動画や映画の予告編みたいな商用っぽいものはほとんどありません。動画系のアーチストなどはVimeoを使っています。アップロード時に著作権のライセンスがいろいろと選べたり(YouTubeは選べる著作権は、YouTube規定かCC BYかの二択)、動画をパッケージで売るシステムが充実していたり、とただ見るだけのYouTubeと違って、動画の活用のバリエーションが多いです。

国によって政治的な理由からアクセスできないリスクというのもあります。Googleと折り合いが悪い国は多くYouTubeはその点、不利です。Vimeoも中国やトルコなどから制限されたことはあるようですが、現在は大丈夫なようです。視聴制限がかかるリスクでいうとYouTubeのほうが高いのは確かです。

どちらも容量的には問題ないはずです。動画のサイズによりますが、例えばVimeoは容量ではなく、アップロードするペースに制限があり、週に50MBで年間25GB(2016年)なので、短めなら半年でかなりの数の動画がアップできると思います。Vimeoは商業目的のユーザーは年200ドルのメンバーになってほしいようです。有料会員なら容量もアップロードもほぼ問題ありません。ただしVimeoでダウンロードもできる設定にするとコピーされてしまうリスクはあります。YouTubeは原則ダウンロード不可です。(容量をオーバーした場合は有料サービスで容量拡張できます)

 2016年、AmazonもAmazon Video Direct という動画サービスをはじめました。自作動画をプライム会員などに販売するプラットフォームを提供するとのこと。KDPの動画版的な位置づけでしょうか。スタート時の仕様の印象では、オリジナル動画が軸、つまりVimeo寄りで、よりビジネス色が強いという印象です。売上げの半分くらいが手に入るらしいです。どうなるかわかりませんが、動画を作って利益に繋げる大きな選択肢がひとつ増えたとは言えると思います。

公開と非公開と限定公開の3つ。非公開の動画を見るにはGoogleのアカウントを持っている人同士でまず招待して、、、というようなプロセスが必要。限定公開は検索の対象にならないだけで、基本公開状態でYouTubeには並んでいるので誰かにみられるリスクはあります。ダウンロードは元々出来ない。ハングアウトオンエアで配信した動画などは今のところ初期設定では「限定公開」で保存されるようです。

YouTubeの公開設定画面

you

Vimeoの公開設定画面

vimeo

細かな設定ができる。パスワード設定をすれば、Vimeoユーザーでなくてもパスで動画を閲覧できる。ダウンロードできるかどうかも設定可能。

字幕

日本語のレッスン動画の多言語化は学習者の母語でのレッスン動画をたくさん作るよりも、日本語で作り、いろんな言語で字幕をつけるほうがいいと思います。ただ、字幕は、編集ソフトで入れるとひとつだけしか入れられませんし、ユーザーは字幕無しの選択ができません。YouTubeやVimeoでは、動画をアップした後に字幕をつける編集機能があります。どちらも、ひとつの動画に複数の言語の字幕も入れることができ、ユーザーがみる時に選べるようになるので、字幕はこの機能で入れましょう。

YouTubeの編集機能の説明のページ
https://support.Google.com/YouTube/answer/2734796?hl=ja

字幕の説明動画。

日本語を含む17カ国の字幕がある動画の例。画面右下の「設定」から選べる。

Vimeoでも字幕やキャプションはつけられます。

このページに丁寧な説明があります。
https://vimeo.com/help/faq/managing-your-videos/captions-and-subtitles

アップした動画のページのここから。。。

jimaku1

「エディタを起動」をクリックすると使う言語を選ぶと以下の画面になり、入れたい文字をタイプするだけです。

jimaku2

動画の編集は、どこまでローカル上でやって、どこから動画サイトの編集機能を使うかの使い分けがポイントです。今のところ、本編の基本的な構成までは、編集ソフトでやり一旦完成させる、タイトルなどは自由につけたいなら自分で、その他の字幕などの文字をのせるのはサイトの編集機能で、でいいと思います。その他の動画サイトの編集機能は、独自のアイデアで拡張していますから(動画の画面上に指定した時間だけリンクを貼るとか)それはお遊びとしてやってもいいとは思います。

 YouTubeは、Googleのアカウントを取れば自動的についてきますし、宣伝動画をアップする場所としてはVimeoより効果的なので、メインはVimeoで、教室の紹介動画など不特定多数にみてもらいたいものはYouTubeという使い分けも悪くないと思います。Vimeoで動画を販売する方法などはこちらにVimeoが提供してくれます。ビジネスに繋げるルートもVimeoのほうが充実しているように思います。
https://vimeo.com/ondemand/startselling

 

どんな動画を作るか

 

これが一番大変です。撮影も編集も簡単、でも動画の構成が大事です。学習者がみようと思う動画じゃないとダメなわけです。

語学の動画で誰もが思い浮かべるようなこういう動画(中級の最初くらいの設定。短さに注目)

は、(背景の書き割りなんかは別としても)人集めてシナリオ書いて、カメラも複数あって、ライティングやって撮って、カメラごとに撮った画像を切り貼りしながら編集して繋げて、となります。これだと作るの大変ですから、まずは授業のライブ的なものから始めればいいと思います。

生の授業をそのまま録画してと考える人は多いと思いますが、授業というのは、目の前にいる人相手の「生もの」なので、単純に授業を録画したものを、ここで言う動画アーカイブで学習するような動画として使うのは難しいと思います。また、ライブでなくても、教室の授業をそのままスタジオで固定でカメラをみながら録画して、長い時間、学習者をひきつける動画を作るのは難しいものです。

私は昔、授業動画を作る学習塾でアルバイトをしていましたが、カメラ割りも考えて、半日、一日とかけて数分のカットを何度か撮り直しながら、積み重ねて編集してやっと40分くらいの一本が完成、でした。もちろん講師もカメラのフレーム、カメラ割りなど「次は手のアップ」などと意識しながらやれるようになるまで半年、一年とかかります。長い授業動画をちゃんとみてもらうように作るのはライブの授業で上手くやるのとはかなり違うノウハウがあるのです。

で、あまりノウハウの蓄積なしにやれる方法として、ポイントだけをサクッと説明した「短い動画」を「たくさん作る」のがいいと思います。学習項目を5分で説明できるように切りわけます。日本語教師は一課の授業を45分でやるのは慣れているわけですが、特定のことだけを5分で説明するのには慣れてません。それを「考えてきてくれ」と頼むわけです。

1課ごとの単位では作らない、教科書に準拠しない、ということが重要です。学習項目で分ける。特に日本で生活しながら日本語を学ぶ学習者は教科書を使ってはいても教科書を軸に学習していくとは限らないわけなので、何かがわからなくなったら、それだけを知ることができる、アクセスできる、ということが重要です。学習項目で分解した数分単位の動画を作り、それぞれの動画に「#te」 「#て形」「#初級」「#比較」「#過去」「#counting」などとタグ付け(もちろんひとつの動画に複数のタグをふります、学習者からみたワードをタグ付けできるかで検索の使い勝手が決まるので超重要)をします。

さらに、教科書を軸に学習している人向けに、例えば、#M14(「みんなの日本語14課」の意味) と#G17(「げんき」の14課の意味)などとタグ付けをする。「みんなの日本語」の14課でわからなかったら、#M14のタグがついた動画を探せばいい、ということにする。動画を教科書に合わせるのではなく、動画は独立して作って、タグで教科書に関連付けることにします。これだと、複数の教科書にも対応した動画アーカイブになります。

例えば動詞の活用のひとつ「て形」の作り方を5分で説明してもらう。説明のためのアレコレ(ホワイトボードに貼るもの、あらかじめ書いておくもの)などを作って、5分以内におさめる。最初にボードにこれを書いておいて、このタイミングでこれを貼り付ける、というように進行を決め、5分内でやれるようにリハーサルをある程度やってきてもらって、録画する時にも何度かリハーサルして本番一発で撮って終了。これなら再編集の手間も不要です。

ちょっと無理めの時間設定にすることが大事です。「て形」の導入は初級でかなり難関で説明から定着まで、普通は3時間ぐらいかけてやるのですが、活用の原則を説明するだけなら10分以内でできます。それをさらに削って、削って5分にすることで、自然と説明も整理され、洗練されます。やや早口でOK。手際よく進めることで、学習項目が簡単だという印象にもなります。結果として動画作品としても無駄がなくなって素人が作っても、編集なしでもなんとか観られる動画になるというわけです。5分で作れたらもっと短くすることにチャレンジしてください。集中して見られる動画の時間は、だいたい90秒くらいと言われてます。短い動画が3時間のかわりになることはできませんが、予習、復習、「あれ?『て形』の活用どうだったっけ?」という時の確認のための動画です。要点だけで作り、それにアクセスしてサッと参照できるという手軽さを重視します。学習者は動画を一度見て理解しなければならないわけではなく「繰り返して見られる」のでポイントだけでいいのです

動画の情報量の限界はどこか?

Animated infographicとかinfoanimationと呼ばれるジャンルがあります。インフォグラフィックはグラフィックにいろんな情報を載せて、みせたいところを強調するようなものですが、そのアニメーション版です。
米のドキュメンタリー映画、例えば、マイケル・ムーア氏の作品でもよく出てきます。画面上の情報、ナレーション、長さ、と情報量のバランスと限界を知るためにもいくつかみてください。あれを作るのは大変ですが、今の人が動画から情報を得る時の代表的なものとして頭に入れておく必要があります。情報を動画で伝える際に、時間と密度は、どのくらいが限度か、ギリギリで作ってあります。レッスン動画の参考になると思います。

これはYouTubeにあったもの。アニメといってもそれほど絵は動かず情報を文字主体に動かしながらというタイプ。2000年代に流行ったパターンです。インフォグラフィックが動く、というイメージ。言いたいことを伝えるために多様な情報をどんどん示していく強気なプレゼンみたいな手法。

アニメーションだと実写より情報量が圧倒的に多いので、3分だともう長いという気がします。もうちょっとみましょう。次はブリティッシュカウンシル(日本でいう国際交流基金です)のソーシャルメディアに関するアニメイテッドインフォグラフィックでです

次は、もうちょっと伝えたいことを絞ったもの。これはフルアニメーションに近く、文字よりナレーションとアニメでシンプルに伝えるタイプ。アニメーションだと情報量は減りますがメッセージの強さは受取手次第。こっちのほうが作るのは大変です。

これは文字は少なくナレーションが主で映像で補足情報を印象づけるパターン。

3分と1分の長さ、なんとなく感じられたでしょうか。

これらのインフォアニメーションの長さは、だいたい長くても3分程度です。
レッスン動画の場合、実写ですし、画面上で伝えられる情報量は減ります。ボードを有効に使っても画面内の情報は限られるので、まずは5分くらいかな、と考えました。3分でもいいかもしれません。10分はかなり長いと感じる人が多いはずです。
1~5分くらいの間でベストの長さを探すということになりそうです。ポイント説明のような理解が必要な動画はこのくらい、練習主体の動画はこのくらい、ということもあると思います。音声での情報量も、画面上に情報量が多いアニメーションの場合は、それほど多くありません。ホワイトボードの利用の度合い(つまり視覚情報の量)によって音声情報の量は増減する必要があるということです。自分が語るか、画面に語らせるか、常にバランスを考えることが重要です。

説明する項目によって長さは変わってもいいのですが、設定した時間を越えない、短いのは短くてもいい、という作り方がいいと思います。「120秒でポイントを学ぶ日本語」みたいに揃えるのもひとつの方法です。

もうひとつ、今の学習者は、こういう洗練された説明方法に慣れているということも重要です。短く、情報密度が高く、センスに溢れた、スピード感があるものをみて学ぶという方法です。例えばホワイトボードに「書く」時間は基本、無駄です。あらかじめ容易したものを貼るか、スライドと組み合わせる。学習者は表をじっくりみたいと思ったらポーズボタンを押せばいいわけですから。

 ドキュメンタリーの動画は基本、一度みせるだけです。日本語の授業の動画は、基本、学習者が一時停止にしたり、繰り返し見たりできますから、情報量はより多くても大丈夫かなとひとまず言えるとは思います(でも、昨今のドキュメンタリーで挟み込まれるインフォアニメーションはかなり洗練されているのであれがギリギリ上限かもしれません)。 

フレームサイズ

flame

実写学習動画のフレームのイメージはこのくらいでいいと思います。もっとボードに近づいてもいいかもしれません。(多くの学習動画が引きすぎ、大きくとりすぎ、で失敗していると思います)動画の画面の情報量をボード内だけに絞ってそこに観る人を集中させることが大事です。上のアニメーション動画をみると、説明したいなら、いかに関係ないものを映してはいけないか、ということがわかるはずです。実写は余計な情報をいれてしまいがちです。

教師の顔は時に邪魔です。人の顔に情報量が多いというよりも、人の顔や表情から情報を読み取ろうとする本能みたいなモノが邪魔になるのかもしれません。映像の情報量と音声の情報量のバランスを常に考えて下さい。(ちなみに実写よりアニメーションのほうが「鮮度」は長持ちします。実写は髪型、服装、メイクなど意外と古びるのが早いです。予算があれば本来こういものはアニメーションで作ったほうがいいんですが…)

また、顔のアップがいやだということなら、顔はチラチラ映る程度にするか、あるいはマスクをすればいいと思います。マスク日本語教師として人気が出るかもしれませんし。最初は大変ですが、そのうち慣れてくればどんどん作れるようになるはずです。

もっともアップのものは画面とホワイトボードがほぼ同じというフレームサイズがあります。声はするけど、手しか映らない。ボードをみせるためのフレームの切り方ですから、そのボードの中でどういう手順で字を書く、あるいはあらかじめ字などを書いたものを貼り付けるか、みたいなことをきっちりシナリオにしてリハーサルをしておく必要があります。教師の力量よりもシナリオ重視です。こっちのほうが最低限のクオリティをキープするにはいいと思います。

このくらいのフレームで参考になるのは吉田朱里さんの動画だと思います。吉田さんはご自身で撮って編集もされてるそうです。しゃべりと表情などはプロですからスゴいのですが、敵わないまでも、日本語教師もこれくらいは目指してもいいのではと思いますし、サブ画面の活用、テロップの出し方と使い分け、タイミング。リズムがいいので、退屈しない。説明の順番も考えられている。目でみて理解できるものがあってのしゃべりで構成がしっかりしているので、速くてもついていける(日本語のレッスンでも、このくらい速くていいと思います)。

もうちょっと広いフレーム、ボードがみえて、教師の腰から上、あるいは全体がみえるくらいだとどうでしょうか?

会社によくある移動式の1畳くらいのホワイトボードを使おうとすると、そういうフレームになるはずです。字を書きながらなら、ホワイトボードは広いほうが便利です。

これだと教師の存在感のほうが前面に出てきます。教師の顔や話し方でひきつけるタイプの授業をする人には向いているかもしれませんが、かなり講師の力量(画面上の立ち振る舞い、表情、話すテンポなど、動画上の表現力のことです)に左右されます。そして、要点だけを短い時間で、そして何度もみてもらう、という動画には微妙かもしれません。(私は数分の動画なら、最初に提案した狭いフレームのほうが繰り返し見る用途を考えると、向いているような気がします)

少し長い説明で、ボードを使う(書いて、あるいはあらかじめ文字を書いたマグネットを貼って)度合いにもよりますが、ひきの画面ならこのへんまではOKだと思います。よく会社にあるような、移動する式のホワイトボードのすべてと立った教師を入れたフレームの動画をみますが、あれは余計なものが多すぎます。

 ただ、これは、他にいろいろやり方があるし、別の正解があるかもしれません。YouTubeやVimeoでいろいろと検索して、いろんなレッスン動画をみてください。フレーム、ライティング、音など、テーマを絞ってみることをおすすめします。

 スマホで見ることを想定すると、講師の腰から上を入れるフレームではホワイトボードに細かいことを書くとアウトかもしれません。そういう意味からもフレームは可能な限りアップで作ったほうが無難なのです。

 

動画ができたら

 

ポイントの理解に絞った5分動画を100本(初級から中級前期くらいまでで、しぼっても100くらいはあると思います。細かくたくさんつくるほうが学習者には便利なので200,300と作っていったほうがいいと思います)目標に作る。それをアーカイブにアップして、教室の学習者は、24時間いつでも見られるようにして、自由に予習に復習に使う、ということにするわけです。無理に公開する必要はありません。もちろん、複数の日本語学校、日本語教室でお金を出し合って作るみたいな場合は、パスワードを設定して時々変えたりしながら、仲間うちで共有することもできます。

ポイント説明動画が出来たら、次に練習を兼ねたドリル的な動画もおもしろいと思います。理解動画をみて、その動画を見た人は、ドリル動画も見ることにする。ドリル動画は定着を意識した練習だけ。作る時間がなければフラッシュ暗算みたいな単純な入れ替え練習を延々とやるだけの動画でもいいです。(これならビデオ動画じゃなくても作れます。例えば #パラパラ漫画 #作り方 で検索してみてください)。本編の動画が「035_teform」なら、ドリル動画は「035_teformD」などと関連つけた名前にすれば、末尾にdを付ければ、本編のドリル動画だ、などとわかりやすくなります。

教師が3人いれば、得意分野で分けるのもいいですが、同じテーマで3つ作って3つともアップしてもいいはずです。決定版をひとつに絞らなくても3人3様の説明でいいわけです。学習者にとって、教室で知った顔の人が説明する動画に24時間いつでもアクセスできるというのは、かなり便利ですが、違う教師の説明もみたいはず。この項目はAさんがいいけど、これはCさんの説明がわかりやすかった、でいいのです。

動画は常にブラッシュアップすべきですから、学習者に☆で評価してもらい、悪いものは作り直す方式もあっていいとは思います(YouTubeもVimeoも閲覧者が動画にコメントを投稿することができます)。ただ、少数でも評価されれば残す価値はあるはずですから、消さなくていいかも。また、他の教師の説明をみることはきっと教師にとっても刺激になると思いますし、自分なりの個性を出そうとなったりするはずで、動画アーカイブの充実に繋がります。

動画の「教科書」は必要か?

カーンアカデミーやUdemyのような動画主体の学習で動画と別に教科書を使うかどうかはケースバイケースです。この動画アーカイブは、ひとつの項目に絞って短く、それだけを解決する、という作り方なので、教科書は基本、なくても大丈夫だと思います。動画と文字の教科書でワンセットとなると、どっちつかずになってしまいますし、思い切って動画で完結する、という作り方のほうが、よいものができるのではないでしょうか。

作るなら、パッとみて動画を思い出せるような1~3ページの資料がいいかもしれません。動画はその資料があることを想定しては作らず、あくまで動画だけで完結するようにする。学習者はその資料を見ながらやるのではなく、資料として後でダウンロードでもいい。くらいの関連付けです。

その資料はGoogleスライドで作るのがいいのではないかと思います。動画で使うようなボードや表などを再現するのに最適ですし、ドライブ上において、固定URLを示すことができます。もちろん、スライドを使って動画を進めてもいいわけです。また、動画資料として3ページなどとページ数を決めて、ひとつの動画にひとつのスライド、そのスライドでひとつのGoogleフォームを作り、確認の小テストをする。これで、動画>スライド>小テスト というサイクルがネット上でできる学習アーカイブが作れます。

 

動画をどこまでオープンにするか

以下はYouTubeだと細かい設定はできないので、Vimeoを使うという前提の話です。

1)身内だけに公開。ダウンロード不可。

→ 私はこれから始めるのが一番無難だと思います。Vimeoであればパスワードを時々変えるなどして現役学習者だけに限定可能です。ダウンロードはYouTubeも原則できませんが、抜け道はあります(しかも結構大きな道)。Vimeoはユーザーが少ないこともあって抜け道は小さめ。教室以外でネットに接続できない環境の学習者には、動画ファイルを、PCなどに移動できないUSBフラッシュ(「コピーガード USBフラッシュ」で検索)などを使って渡すという方法もあります。

2)身内だけに公開。ダウンロード可。

→ 一旦ダウンロード可にすると、それをYouTubeなどに再アップするのは子供でもできますから、基本的にはコピーが出回るのは防げません。それを覚悟でやるしかないです。

3)一般公開。ダウンロード不可。

→ これはコピーが出回らない確率でいうと2)より高いとは思います。

4)一般公開。ダウンロード可。

→ 半年後にはコピーしたものがYouTubeにアップされることを覚悟するしかありません。どんなライセンスを付けたとしても、売って商売する人が出てくるリスクを覚悟したほうがいいです。

コピー対策として、スカシのようなものを入れる方法はあるようですが、あまり実効性はないようです。動画には右端などに組織やグループのロゴなどを入れたほうがいいかもしれません。前後にクレジットを入れただけではカットされて勝手に使われるので。ロゴが難しければ、ホワイトボードの隅に(あまり手に入らないたぐいの)シールを貼るでもOKです。プリクラや教師の名前の千社札シールとか。コピー対策なら拡大してみえるくらいで十分なので。

  公開の度合いは、契約形態、ギャランティーに影響します。おそらく教師は非公開の方向を望むと思いますし、自分が出ている動画が拡散されるリスクの度合いによってギャランティーを厚く、というのは仕方ありません。ただ、最初から教師が特定されないように配慮して作る、という方法もあります。作り方にも影響するので、公開、非公開は、最初に方針を決めるべきことです。ただ完全にコピー被害は防げないと契約書に書いておくべきです。「可能な範囲で努力する」までです。

 YouTubeやVimeoであれば、画質をユーザーが環境に応じて変えられますから、高画質で重いものでも、それほど心配しなくても大丈夫です。例えば4Kの動画をあげても回線状況が悪いユーザーは低画質でみますから、基本、作る側は、動画共有サービスを利用するなら、可能な限り高画質で作ればいいと思います。これは動画サイトで公開する最大のメリットです。特にインフラ環境が厳しい国に日本語学習者は多いので作った動画をダウンロードさせたり、自分のブログ上などで簡易的に再生するよりも親切です。

 

もうちょっとだけお金をかける

 

Webカメラとデスクライトで撮っても、それほど問題ないんですが、あとちょっとお金を出せば、かなりクオリティは上がります。といっても上をみてもキリがないので投資対効果が高い1~5万円くらいで考えます。室内撮影ならば、かけるべきところはカメラ、ライティング、マイクの3つではないかと思います。

ユーチューバーのノウハウが役に立ちます。ユーチューバーは「基本室内」「固定カメラで1台」「映像のフレームも小さめでそのフレーム内でしか動かない」と、この動画アーカイブのコンセプトに近いのです。有名ユーチューバーでも、ハードに使うお金は、キャノンの50万くらいの一眼に、1万くらいのマイク、2,3万のライトがふたつ、くらいです。カメラはWebカメラからちょっといいものにするくらいで済ますとして、その他を似たような環境に寄せていきましょう。#ユーチューバー #機材 で検索するなどして探してみてください。本人が機材について語る動画もよくあります。

カメラに

カメラは50万と3~4万円の違いはもちろんありますが、例えるならば、50万円のカメラが高級中華料理店のラーメンなら、3~5万円のカメラは美味しいラーメン屋のラーメン、Webカメラはカップラーメン、というところだと思います。Webカメラから、3~5万のカメラにグレードアップする価値はあります。
2,3本作ってみて、よし、この動画製作やってみようと思ったら、そこで「いいビデオカメラを買う」ことを検討してみて下さい。これから10本、20本、100本と撮っていくなら5万以下くらいのカメラを買って、最初からより高画質で撮っておく、というのもアリだからです。webカメラは、基本、スカイプなどで使う前提なので、性能には限界があります。後で高画質で撮っておけばよかったと後悔することになるかもしれません。(高画質でとっておいたほうが動画の寿命は長持ちします。編集が下手なのは元ファイルをキープしておけば後でやりなおせます)

選択肢としては

1)価格コムで上位で一番安い(4万くらい?)のビデオカメラ

→ 無難です。移動や戸外で撮影する可能性があるならこっちがいいかも。

2)コンデジ、ミラーレスカメラの動画機能で

→ いわゆるビデオカメラのほうは、子供の運動会や旅行の景色などを撮るために、手持ちでぶれない、ズームで子供が走ってるのを追える、ということがテーマになってます。そこにコストがかかっていてる。ただし、授業を取るなら三脚(室内なら中古の1000円ので十分)でカメラ固定ですしズームも基本不要です。それなら、レンズの質が高い一眼やミラーレスのほうが割安で同じ値段なら高画質で撮れます。今安いミラーレスや一眼で3万円代です。知り合いが持ってる一眼やミラーレスを借りる方法もあります。キャノン、ニコン、ソニー、パナソニックは動画機能の評判もよく、他のメーカーでも2014年以降のものなら動画撮影機能は必ずあり、高画質で動画が撮れるはず。
カメラの画質を知りたい時は、「メーカー名(nikonなど)+機種名(d3300など)+ movieとかvideo」でYouTubeで検索するといろいろ出てきます。

レッスン動画だけでなく、外に出ていろいろ動いているものを撮りたいなら、素直にビデオカメラを買ったほうがいいと思います。ビデオカメラは、知り合いが持ってる可能性が高いですし。もちろん新しめ、2013年以降ぐらいのもので、できれば4K、無理ならFHD画質のものがいいです。

 4Kのアクションカメラも、安くてかなりいいものが出てきました。アクションカメラは単機能なので割安です。録画時間は短いですが、レッスン動画には十分です。

 不要になったWebカメラは、ハングアウトでも使えますし、ライブ中継でも活用できます。授業動画を作ってくれる教師に貸して、練習動画用に使ってもらうのが一番いいかもしれません。

ライティング

これは一度撮ればわかるのですが、普通の部屋の明るさだと、動画はかなり暗くなってしまいます。そして暗い動画はあまり何度もみようという気にならないものです。蛍光灯をつけて、家中のデスクライトをあつめてきて照らす、現場で明るすぎるくらいで撮ってちょうどいいと考えて下さい。「コンビニの明るさくらいには」と書きました。最低限、そのくらいの明るさがあれば、カメラの設定や編集段階で微調整もできると思います。

追加のライトを買うなら、天井が蛍光灯でそこそこ明るいなら(古ければ蛍光灯を交換してください)3~5000円くらいのもの2つで十分だと思います。今は本格的な撮影用のものでなく、LEDライトの安いものがたくさんでてます。ユーチューバーみたいな人達はこれを2つ左右からあててます(一方だけでなく左右からあてると影が消える)。メーカー製なら1万円前後で海外製なら5000円以下でいろいろあります。3000円代のものをひとつ買ってよさそうなら追加して2つにする。で7000円。小さなフレームの授業動画なら十分だと思います。アマゾンで #ビデオライト で検索するとたくさん出てきます。

YONGNUO製 160球 LED ビデオライト YN160(並行輸入品)
NEEWER CN-160 LED ビデオライト

Kenko 照明・撮影ライト Aputure Amaran LEDライト AL-160

LOE(ロエ) 198B(198B)

マイクに

室内なら内蔵マイクでもそこそこ大丈夫ですが、一般にビデオカメラも一眼も(特に一眼、コンデジは)マイクが弱いです。音は最も授業動画では大事なので、プラス1万円くらいは出す価値がある部分です。これも、室内で撮る前提なので、そんなに高いものは不要なはずです。これも #動画 #一眼 #マイク などで検索すると、「ホワイトノイズが気になる…」などといろいろ情報は出てきますが、そこまで神経質にならなくてもいいはず。

授業動画ですし、一眼で手軽に使うなら(1万円前後)

1)モノラルで十分
2)バッテリー不要のものが簡単
3)ホワイトノイズはそれほど気にしなくて大丈夫。

と思いますので、安めでそこそこ評判のいいRODE VideoMic GO コンデンサーマイク 003396 か、同価格帯でおすすめされているオーディオテクニカのものでいいのかな、という気がします。

ただ、2万円出せるなら、TASCAM ショットガンマイク搭載カメラ用リニアPCMレコーダー DR-10SGも候補になりそうです。ショットガンマイクなので指向性が高く、周囲のノイズが低減されるのでレッスン動画向きです。紹介サイトなどをみて、扱えそうだと思われる方なら、試す価値があると思います。

編集ソフト

iMovieは使ったことがないのですが、仕様などをみるかぎりでは、十分な機能があると思います。Windowsのムービーメーカーも十分なのですが、ハードによっては高解像度で書き出しできないということもあるようです。普通の解像度なら問題ないので、最初はそれでいいと思います。元の動画はキープしておいて、いつか編集になれてきたら、ちゃんと作り直すでもいいですし。ただ、ムービーメーカーにも慣れてくると、もうちょっと工夫したいとか、最初から高解像度で書き出せるものを、となるかもしれません。

1万円前後のソフトがあります。

Movie Studio
Adobe Premire
Power Director

というようなソフトです。おそらくユーチューバーと呼ばれる人達も、このくらいのソフトかiMovieで編集しているはずです。

多分、一番多機能なのはPremireです。ただ多少とっつきにくいかも。PowerDirectorは、ユーチューバー御用達という噂もあり、使いやすさはあるようです。Sonyのも、上位ソフトの簡易版ですが、簡易モードと、もっと細かいことがしたいモードがあるので、使いやすいです。簡易モードの機能はムービーメーカー程度でインターフェイスも似ているのでムービーメーカーを使い慣れた人は移行しやすいと思います。(私もムービーメーカーからこれに移行しました)いずれもいろんな形式で、再生環境に合わせて解像度などを選んでエクスポートできます。

動画の形式を変換したり、というような編集以外のことはフリーのオンラインソフトでできます。

形式の変換
Freemake video convert
http://www.freemake.com/jp/free_video_converter/

動画の音量を揃える
XMedia Recode 
http://www.xmedia-recode.de/download.html

その他、SNS用にスマホ用に変換とか、ちょっとしたエフェクトだけ、みたいなオンラインソフトはたくさんあります。

その他のグッズ

ノーブランド品 デジタル一眼レフカメラ/ビデオカメラ スタビライザーハンドル グリップ ローアングル ブラック

カメラにライトとマイク、それぞれに三脚というのは大変なので、それらをまとめて三脚につけるバーのようなものがあります。#カメラ #ハンドル #スタビライザー などで検索するといろいろ出てきます。横U字型の簡易的なものに一眼カメラを固定してその上などにマイクをつけてセットする人が多いようです。ライトはいろいろ角度があるので別に三脚を買ってそれに付ける人もいれば、手持ちでやる人もいます。

一眼で動画を撮る際の設定

カメラの設定。もう死ぬほど説があります。カメラの位置、ライティングが決まったら、テストでオートで設定してみて、その設定を覚えておきます。わからない時はその設定で録画すればいいと思います。いろいろもっといいものを作ろうとなったら、モードはオートじゃなくて
マニュアルでやるのが定番です。設定難しいんじゃないかと思われるかもしれませんが、レッスン動画の場合は、カメラも固定、ライティングも同じなので、一度設定を決めたら、ずっとそれでいけます。ネットで #一眼 #動画 #設定 などで検索して試行錯誤してみて下さい。

フレームレート

レッスン動画はカメラ固定ですし基本あまり動きはなさそうですが、アップで講師がホワイトボードを使ってあれこれと動く場合はそこそこ動きはあるほうです。映画なら24fpsと言われますし、一眼で動画を撮る人は映画好きの人が多いので、映画基準での説明が多いのですが、レッスン動画は、素直に30fpsや60fpsでいいと思います。

シャッタースピード

フレームレートの倍が目安と言われているので60ー120で。

その他

絞り(F値)、ISO感度、ホワイトバランスは、カメラをセッティングしてライトをつけ本番仕様で最初にオートでピントを合わせて自動的に設定されたものを目安に自分の好みで調整してみてください。ホワイトバランスはカメラの機種によって設定などが違うようなので #機種名 #white balance #test などでYouTubeで検索しておおまかなところを見ておくのもいいと思います。ライティングしたホワイトボードの面積が大きいので、オートではうまくいいカンジにならないかも。ホワイトバランスは教師を入れて肌色をみながら自分で調整したほうがいいと思います。

 このへんの設定は、いろいろ試行錯誤してみてください。基本、同じ環境で撮ることになると思いますので、「これだ」という設定が決まるまでそれほど時間はかからないと思います。少し時間かけてベストの設定を探すのは無駄にはなりません。

撮りためた映像の整理

編集した動画とは別に、元ファイルをファイルネームで管理するわけですが、ファイルネームが消えてしまった時のために、その動画のナンバーや簡単な説明、いわゆるカチンコ的なもの(映画などで「用意、ハイッ!」とカチンと言わせるヤツです。そのカチンのところにシーンの説明が「シーン3-2-5 海辺 16/05/12」などと簡単に書いてある)を動画の冒頭に入れておいたほうが安心です。

ホワイトボードに書いて冒頭に差し込むでもいいですしタブレットやスマホの無料アプリもあります。動画を作るのは海外のほうが圧倒的に人気で英語でアプリを探したほうがいいものがみつかります。カチンコは英語でslateなので、#slate #app #movie などでストアで検索すればいろいろ出てきます。使いやすいものを。

これで、ひとまず撮影のための機材は十分だと思います。カメラは3-5万円、マイクに1万円、ライトに5000円、グリップに1500円で、飛躍的に動画の質は上がる。35点くらいのものが70点くらいになるはずです。後は必要ならライトを買い足すくらい?
いずれにしても、費用対効果が高いのはここまでで、このくらいの投資で期待できる効果よりもっと、となると、ドーンとお金がかかるけど、点数は5点刻みでしか上がらない、というようなことになるはずです。多分、70点を90点にするには100万円、90点を100点に近づけるには一千万円かかるみたいなことになるのでは。いずれにしても、今、YouTubeにある日本語のレッスン動画の平均点は45点くらいなので、70点になればかなり上質な部類になります。何より学習者に負担無く何度もみたいと思わせるものになる、ということが大事な点です。

 動画の撮影の解説があるページは無数にあります。もうちょっとお金をかけたり手間をかけたりしてよりクオリティが高いものを作ろうと思ったら、一眼で撮るならですがここは有名です。その他、目的別にキーワードを考えていろいろと探してみて下さい。

 授業動画、どうせ撮るなら、準備風景やNGシーンも撮影して、保存しておいて、NGシーン動画も作って公開してみましょう。

 

撮った動画の活用その他

 

反転授業?

このポイント学習動画は、復習とかサボったりした時に、わからなかったところだけ繰り返しみてもらう、やる気のある人は予習や自分がやりたいとことをドンドンやればいい、という使い方を想定していますが、もちろん授業に予習として組み込んでも使えます。

日本語の教科書だと1課で学習すべきポイントが2,3ありますから、ひとつの課で例えば「003,024,045 の動画を観てきておいてください」と伝えて、予習ありきで授業をする、つまり、ある程度の説明はしてある前提で「理解」のほうは最初にさらう程度にしておいて、「定着」のための練習のほうに時間を使うというような授業の組み立て方です。

これは、反転授業などと呼ばれるものですが、学習者のレベルやモチベーションがそこそこ高いなら語学の学習とは相性は悪くないスタイルだと思います。語学の場合、理解部分はそれほど難易度的には負担はないという場合が多く、定着練習は個人ではしにくいものですから。

ただし、予習前提の授業はかなりやる気が要求されますから、個々の生活環境が違う日本語教室では難しいかもしれません。元々一般的な日本語の授業は定着のための練習がメインですし、あまり(流行ってるからといって)絵に描いたような反転授業でなくてもいいような気がします。

日本語教室なら、自主的な学習や復習メインでの使い方としたほうが有効なのではないでしょうか。今のところは、苦手なところ、生活してて、疑問に思ったところは、自由に学習できる。また学習する項目によっては予習的に、見られる人はみてきてというような使い方をする。もっと先に行きたい人は、自由に動画を観られるようにしておけば、勝手にどんどん勉強できる、というだけでも、動画アーカイブのメリットは大きいというわけです。語学なんて基本、学習者が勝手に勉強するものですし、授業の進度とは関係なく生活の中で出会ったわからないことをサクッとネットで知ることができるアーカイブを作って置くのはかなり効果的なはずです(そのためにも、学習者が検索してちゃんとヒットするように動画のタグ付けを考えてやることが重要になってきます)。

VimeoもYouTubeもわりといいアクセス解析がありますので、動画を放り込んでおいて、まずはどんな時間にどういう動画が観られているか、観察することから始めるのがいいかもしれません。見ておけと言ったものが見られているか、昼か深夜か。長いものと短いものはどっちが人気か。ニーズに応じて作っていく。動画の使い方は学習者が決める、それをみながら作り方も考えていく、が正解かもしれません。

セキュリティの話題でもよくでてくる「アクセスコントロール」というのは、「誰にどこまでアクセスを許可するかを管理すること」という意味です。動画アーカイブをVimeoやYouTubeで管理するとしても、教室ではあらかじめハードディスクにあるものをみるほうが快適ですし、持ち帰ってみていいことにするかなど、いろいろと活用を考える上でどうしても管理が必要になってきます。

動画は自分の端末でみてね、ということですが、もちろん、教室にWiFiが使えるなら、端末とイヤホンさえ置いておけば、いつでも自習できるようになりますから、工夫次第でノートとパーテーションとイヤホンで自習部屋が作れます。(#ダンボール #シアター)。WiFiがなくてもノートなどに動画データを入れておけばいいわけです。(ただ配布しないならコピー防止でUSBを使えないような設定にしておいたほうがいいでしょう。USBのジャックを潰すという方法もあります)

動画をgifに変換

短い動画ならアニメgifに簡単に変換できます。無料のサービスやオンラインソフトがたくさんあります ( #動画 #gif で検索するといろいろでます)。基本、SNSなどに投稿するためのお遊びで、だいたい30秒くらいです。あまり長いものは変換できないんですが、レッスン動画5分くらいだとして、そのうち「ここ」という場面(忘れがちな動詞の活用とか)の30秒だけを切り取ってgifにして、デスクトップの隅に置いて時々みる用、みたいなものも作れそうです。

 

動画会議や配信

 

最初にちょっと説明しました。ここまであまり触れなかった動画配信系のことを中心にざっくりと説明します。Googleハングアウトを使います。これには、スカイプと同じようないわゆるテレビ電話的なもの(ハングアウト)と、ハングアウトの機能のひとつである自主テレビ局的な機能(ハングアウトオンエア)の2つがあります。

具体的に説明するまえに、説明動画など。時間あったらみてください。

Googleによる基本的な説明
(こういう説明、Googleあんまり上手くないと思います)
https://support.Google.com/hangouts/answer/2944865?co=GENIE.Platform%3DDesktop&hl=ja

概要だけを説明した動画です。以下は、Googleのものよりわかりやすいと思います。

とりあえずウェブカメラがあるなら繋げて、この動画みながら設定だけして、やってしまえば簡単だということがわかると思います。ハングアウトは知り合いとテストすればいいですしオンエアは「テスト中継するから見て」と連絡して数回付き合ってもらえば大丈夫です。頭で考えるより、実際にどんなことがやれるのか体感するのは大事です。そこから「あれができる」「これもできる」ということが広がっていくと思います。具体的な方法は、後で「ライブ配信」のところでもう少し詳しく説明します。

ページで説明しているのは検索すればたくさん出てきますが、いちおリストアップしておきます。

ハングアウトの使い方
http://www.appsupport.jp/category/hangouts/
https://sites.Google.com/site/howtousegplus/hangout/hangoutmerit

ハングアウトオンエアのGoogleによるヘルプ(2017年からはYouTubeライブという名前になっている)
https://support.google.com/youtube/answer/7083786?hl=ja

いちおGoogleによる英語での説明6本の動画がここに
https://www.YouTube.com/playlist?list=PL7LvrbBzlNB666kqbCCzweZV95TvfInXu

ハングアウトを使うのは、ただハングアウトを立ち上げて話したい相手のGmailのアドレスを相手に送り承認してもらえば、あとは簡単です。

ハングアウトオンエアのほうはちょっと準備があります。ここにもちょっとありますが、おおまかに説明します。(以下の説明は2016年夏のものです。うまくいかないときやメニューなどが違うなという時は、検索して最新情報を収集してください)

 

ハングアウトオンエアの準備と配信まで

ハングアウトオンエアは、ハングアウトの一機能なんですがハングアウトで何もかもやれません。YouTubeを使って配信と動画の管理をして、Google+を使って配信対象を管理する、ハングアウトはそのコントロール室です。

従って、YouTubeとGoogle+の設定が必要になります。やってみましょう。
まず、ウェブカメラをPCに繋いだら、次にやることは、、、

1)自分のYouTubeのアカウントでチャンネルを作成する。
2)携帯電話でそのチャンネルを認証する。(容量の大きなファイルを置けるようになります)
3)Google+から配信なので、Google+のアカウントを開く。
4)Google+のアカウントとYouTubeのチャンネルの接続を確認。(3)まで終われば自動的に確認される(はず)。

この準備は、個別にもできます。順番も人によっていろいろなので、要するに上の4つが終わればいいわけです。
ここでは、Googleのアカウントを取っていて、Google+は使ってない、YouTubeに動画もアップしてない(チャンネル作ってない)という人が配信の準備をするということで説明します。

まず、オンエアにアクセスして「ハングアウトオンエアを作成」をクリックしてください。

1) Google+のアカウントを作れとダイアログが出ます。メインのGmailアカならそれに準じた名前を、他のGoogleアカでやるならそちらのデータを入れて、アカウントを取得してください。取得だけでOKです。

Haishin01_GoogleSakusei

2)で、またオンエアの画面から「ハングアウトオンエアを作成」をクリックすると、今度はYouTubeで準備しろとなります。YouTubeのアカウントはわかったから、チャンネルを作れというダイアログが。はいはい、とデータを入れる。

Haishin02_channel

3)で、今度こそと「ハングアウトオンエアを作成」をクリックすると、今度は、YouTubeのチャンネル、携帯電話を入れておまえのものか確認させろ、というダイアログが。多分、個人でいくつもアカウントを作って動画をどんどんアップされると困るので、こうやって携帯電話と関連づけられたアカウントだけ、長めの動画をアップしていい正式なアカウントとして認めてやるよ、というようなことです。

SMSで受け取る(携帯にメールで暗証番号を送る)をマークして携帯番号をいれると、すぐ数字を送ってきます。ダイアログが変わり、その番号を入れる画面になるので、そこに番号をタイプして送信でチャンネルの認証終わりです。

Haishin03_channelKakunin

4)もう配信できるはずです。「ハングアウトオンエアを作成」をクリックしてでる画面では、あとは、視聴者を設定するだけです。配信の対象はGoogle+に登録した人のグループ分けで選びます。Google+は作ったばかりなので当然グループはあるけど0人、視聴対象をコントロールするのは先の話で、今は、気にせず「あなたのサークル」を選んで「共有」ボタンを押すと配信ができるようになります。

Haishin04_shichoosha

このプロセスで準備に必要な、1)Google+のアカウント作り と 2)YouTubeのチャンネル作成と認証 が終了します。どういうアプローチでも、結果この準備ができればOK。とりあえず上の準備は必要とだけ覚えてください。次からはこの準備は不要です。

で、あらためて配信をします。普通は配信開始までは、以下のような流れです。練習でやってみましょう。

オンエアにアクセス「ハングアウトオンエアを作成」をクリック、タイトルをつけて、練習なのでその他はそのままで(公開がいやなら「視聴者」の「一般公開」は削除)「共有」ボタンを押せば、Google+の配信画面になります。「開始」ボタンを押すとウインドウが開き、そこにはカメラが映した姿が出るはずです。左側にあるいろいろ設定は慣れたらやることにしてスキップして、ちょっと待つと配信準備になるので、画面下の配信開始をクリックすれば、配信が始まります。

テストなので、協力者がいるなら、画面下の「リンク」でURLをコピーして友人に送って見えているか確認してください。テストなのでちょっとやったら、「配信停止」ボタンをクリックしてストップしてください。配信が終了したら、自動的に配信したアカウントのYouTubeに保存されます。テストなので削除します。

 ハングアウトでチャンネル作るのにアップする動画がないという方は、この動画を右クリックで保存して使って下さい。CC BYです。
ラーメン動画(3.5MB)
30_001_TonkotsuRaamen

保存された動画の削除の方法

デフォルトは公開設定です。ただ、たとえ視聴者の「一般公開」を削除して限定で配信しても、YouTubeに保存された動画は「限定公開(URLを知っている人は見られる)」なので、他の人に見られる可能性は低いですが0じゃありません。テストをするなら、とりあえず服は着ておいて部屋なら変なものや個人情報が特定される可能性があるものは隠しておいてください。テストなので数秒撮って、すぐに削除すれば、ほぼ誰にもみられることはないのでご安心を。削除はYouTubeからやります。

ログインした状態で、YouTubeのトップの右上のアイコンを右クリックすると小窓が出ます。「クリエーターツール」をクリックするとアップロードした動画の管理メニューになります。左の「動画の管理」をクリックして動画一覧を出し、該当の動画をチェックして削除、です。

 2016年夏にYouTubeは、チャンネル登録をすれば、アプリで直で配信できるようになりました。スマホからの簡単なキャスティングなら、ハングアウトを使わなくても、これでできそうです。ただし、youtubeの仕様上、30秒近くタイムラグが発生するという報告もあります。

応用

私は、配信はUstream、ビデオチャットはスカイプでやっていました。最近ハングアウトに移行したばかりで、アレコレとは試してないので細かいところは、わかりません。どちらかというとハングアウトのほうが機能を絞って誰でも使えるように配慮されているように思います。

配信に慣れてきたら、ウェブカメラをいいものにするとか、ライティングを考える、など少しづつ改善していきましょう。最新式のウェブカメラで一万円くらいのものにするとか、中継する対象によって広角のウェブカメラにするとか。ノート付属のカメラやiPhoneで配信するより圧倒的によくなるはずです。音質も。

配信では音のほうが大事です。マイクを導入して音質をあげるのはかなり効果があります。ノートなどの付属カメラとマイクでやってるなら、Webカメラを別途買えばそれだけで音質改善できることはだいたい終わりです。配信では音声がクリアになるだけでものすごく「見やすく」なります。ただし、普通のマイクをPCのオーディオジャックに繋げてもあまり効果がありません。ウェブカメラのほうがいいはずです。

あとハングアウトでは、配信画面の左のメニューからアドオン的なアプリをインストールできます。背景を海にしたりぼかしたり、効果音(歓声とか拍手とか)を入れたり、頭の上に?を浮かべたり、ヒゲをつけたりするGoogle Effectsなんかは無料なので試してみてください。もちろん、GoogleDocのいろいろを参照しながらとか、デスクトップを映して、ソフトを操作したり、スライドをみせながら声だけで見せる、みたいなことも簡単にできます。基礎編で紹介したGoogleスライドに新しく加わったコメント機能と併用しながら配信することもできそうですから、それなら、スライドをみてもらいながら、コメント機能で質問を受けることもできます。ハングアウトとこのGoogleスライドのライブコメント機能の組み合わせは大きな可能性を秘めていると思います。

トラブル

配信はよく止まったりします。多くの原因は回線が不安定ということ。最初に、安定した回線をしっかり見極めて決めることが大事です。無線より有線のほうが安定します。LANケーブルも準備しておく。映像が不安定なら、配信の画質を落として固定する。たいていの場合、回線状況と画質を自動的に調整することになってますが、不安定な時は低い画質で固定したほうが安定しやすいです。多分、ハングアウトでだめならスカイプ、U-streamなどと2つを事前に試していいほうでやるのがいいのではと思います。

 オーディオインターフェイスを使えばより高音質で…という話しもありますが、こうなると、私にはわかりません。それほどお金はかからないようですから、詳しい人に相談してみてください。個人的には音に関しては、外付けで買うウェブカメラのマイクが個人でできる最大限なのかなという気がします。

 


配信系を日本語教育で応用するなら

 

・ライブで複数相手に授業ができます。

これは配信じゃないほう(ハングアウト)です。
最大25人まで参加できるとのこと。Googleのアカウントがなくても主催者が招待すれば(ここにアクセスしてねとメールする)利用できますから、ライブで授業ができます。ビデオ電話なのでそれぞれと話しができます。グループレッスンをネット上でやれるというわけです。

ただ現状では、複数の人と同時にテレビ電話的に会話することは、通信環境さえ安定(全員日本国内で光回線とか…)していればできないことはない、くらいです。スカイプでもできます。通信環境との関連でいえば、音声だけならISDNでもなんとかやれる程度。ADSLだと動画の会話は不安定。光回線ならなんとか数名で動画で会話できる、というところでしょうか。(2013年ごろ。日本とスリランカの山奥の大学の人とスカイプでやり取りしてました。こっちは光、相手は大学ならISBNなので画像は無理だけど音声ならなんとか。自宅だと3Gで、音声でも途切れ途切れでした。2017年、おそらくスリランカの内陸部のネット環境はそれほど変わっていないと思われます。)

例えば日本語教室などで、クラス授業をやるけど、補習もやりたい、でも時間帯が遅いとか早いとか、教師に来てもらう交通費の負担が厳しいという時は、スカイプやハングアウトでやってくれる人を募集すれば手をあげるプロの日本語教師はいると思います。これだと、複数の日本語教室などで教師を雇って授業をやってもらう、みたいなことができそうです。

これの延長線上にあるのは、こういうものでしょうか。
The Active Learning Forum: A New Way to Learn
https://www.YouTube.com/watch?v=Gk5iiXqh7Tg&

・授業の配信ができます。

これは上で書いた動画アーカイブ的なものではなく、教師側が淡々と進めていくものをハングアウトオンエアなどでライブで配信、見たい人は見てね、という形です。配信なのでテレビと同じく一方通行。相手のリアクションは付属のチャットやSNSを利用してもらうしかありません(あるいはGoogleスライドを使ってライブコメント機能を使うとか)。日本語講座の中継というところです。

公開の対象はGoogle+でグループ分けした複数に限定もできますし、不特定多数に全公開でも可能。メアドを送信してその人達だけ、でもOKです。観たい人に、YouTubeのURLを送って、送ってもらった人はそのURLをクリックすればライブ中継の画面に行けます。

YouTube上でライブ配信され、オンエアが終わったら自動的に、あなたのYouTubeアカウント内に動画を保存するみたいなところまでやってくれます(公開、非公開の設定可能)。ただし、上の配信のところで少し書きましたが、保存されている動画は、非公開で設定しても、完全非公開ではなく検索対象になっているようなのでご注意を。

一方的に授業をするだけではなく、視聴している人のコメントをひろいながら、それに応えるやり方も有効です。コメントは、レンサバを借りているなら、パスワードでアクセス制限したところにチャットを設置したり、Googleスライドのコメント機能を利用したり、SNSならFBやツイッター(ハッシュタグを設定する、もしくは非公開アカウントを作って相互フォローしあう)でコメントを投稿してもらう方法があります。
ライブ授業はどうしても一方通行になりがちなので、配信的にやるより、このコメントをひろってやる式のほうがいいような気がします。

もちろん、教室にカメラを置いて授業を中継するみたいなことも出来ます。学習者の顔が映らないように、例えば、一番後ろから録る、あるいは斜めから、あと、一番前の席に広角のウェブカメラを置くなどして、そのままハングアウトオンエアで配信するだけです。

授業の著作権はどこにあるのか?が問題になるかもしれませんが、学習者の肖像権に配慮し、個人が特定されないようにして、教師と学校がGoなら、やれると思います。授業の動画に関して、動画の中で使ってる教科書の出版社に著作権を主張する権利はおそらくあるとは思いますが、仮にこれがダメだと動画に限らず、学校や教師が補助教材を作ることはまったくできなくなってしまいます。少なくとも、非商用(動画そのものを売らない。あくまで補助教材として使う)であるかぎり許されるべきではと個人的には思います。

 オンラインホワイトボードみたいなサービス
Stoodle
http://stoodle.ck12.org/
と組み合わせてもやれそうです。

 かつて配信で流行っていたU-streamは、日本からは撤退してしまいました。ハングアウトの出現でどうなるかわかりませんが、Ustreamのソフトのほうが、配信での細かい設定などはできますから、試行錯誤をする段階になったら、Ustreamや他の配信サービスは検討してもいいと思います。

もちろん授業じゃないものでも、許可さえとれれば、何でもライブ配信できます。スマホをカメラにして散歩しながら中継も。これもやってみたら簡単なので、数回練習すればすぐに覚えられると思います。スマホでのライブ中継は、またハングアウトとは別にいろんな手軽なサービスがあります。#iphone #smartphone #キャスティング などで検索してみてください。
ただ、こういう簡易キャスティングは、回線状況に応じた調整機能がイマイチなので安定感のない3G回線や屋外wifiだと画像もカクカクして見にくいし音声も聞き取りにくいです。屋内で会社や家庭のwifiが使えるなら、カメラはノート付属のカメラではなく3000円くらいのものを買って、簡易キャスティングではなくハングアウトで接続してやったほうが格段によくなると思います。

・授業の録画ができます。

上で書いたように、オンエアで配信したものはそのまま保存されます。これを使って、ソフトの説明を一発撮りして公開している人も多いです。

配信じゃなくても、ウェブカメラを接続して、カメラの付属ソフトで録画ができますし、MovieMakerで「webカメラのビデオ」をクリックすれば簡易録画&保存が可能です。#Webカメラ #録画 #ソフト もしくは英語で、#webcam #recorder #software で検索すればフリーのソフトがいろいろと出てきます。そこそこの画質(HD720)で40分なら1GB以下で済むはず。今はHDDは、3TBで1万円ちょっとくらいなので、例えば、日本語学校の授業ならば、ひとつのHDに3000コマ分が保存できます。簡単に授業動画アーカイブが作れます。授業のクオリティチェックだけでなく、「これからやる授業(教案)」を軸にするのではなく「実際にやった授業(録画した授業」をベースに教師の育成をするということができるようになります。そして、それはより効果的なはずです。

録画した動画は、教科書の課ごとに整理して、学校のパソコンに置いておいて教師はいつでもこの授業アーカイブにアクセスできるようにするだけで、ものすごく便利になるはずです。経験の少ない教師は、教案を作る時間の代わりに明日の授業の過去動画を検索してみておくこともできる。

自分の授業はUSBフラッシュなどに転送して持ち帰ることもできます。他の人の授業を持ち帰ることができるかは契約次第でしょうか。録画時に教師と公開に関する契約をきちんとしておけば(学内閲覧のみか学外持ち出し可、非常勤講師閲覧可、ネットで公開、ネットで販売、くらいの段階に分けて契約しておく。退職後も学校では使えるように文言も入れる。動画をベースに学校の質を高めていくのなら、契約時に最低限、学内閲覧OKの人を採用の条件にすればいいのでは。授業のネット配信までOKなら契約条件も多少上乗せとか)動画の活用もできます。

学校で見るだけでなく、Vimeoのアカウントを取り、そこに動画を置いて、ダウンロード不可&パスワードでアクセス管理(パスを月イチで変更するとか)すれば、現役の学校の教師は、いつでも、どこからでも授業動画にアクセスできるようになります。Vimeoは、無料だとアップロードする容量に(量ではなくアップするペースに)制限がありますが、年額5000円強のコースなら授業動画をアップする程度なら十分です。

 学校で動画データベースを見る方法は、動画を入れたノートなどを教師用に設置するのが一番簡単ですが、Wifiなどで、好きな個人の端末からアクセスできるようにするには、学校のパソコンを1台サーバーにする方法があります。ただちょっと敷居が高いので、ひとつのハードディスクを学校内でwifiで共有するネットワークHDDを利用することをお勧めします。家庭用あるいはSOHO用なら、2~5つのHDDが格納できて3万円くらいです。3TB×5で15TB、1コマの授業が1GBなら15000コマの授業が保存できます。(外出先からもアクセスできるんですが、それはセキュリティアレコレがあるので、学内ネットワークだけにしたほうがいいかも。設定も楽だし) #ネットワークHDD #NAS 
ネットワークHDD(NAS)の説明
http://www.iodata.jp/product/nas/info/landisk/
NASの選び方
http://kakaku.com/pc/nas/guide_7731/

 「動画アーカイブ」のところでも書きましたが、授業動画というものは、基本現場の学習者にむけてやったものの記録なので、教師用としては有効でも「動画アーカイブ」のように、録画した動画をみて学習するにはちょっと不向きということがあります。長さも問題になります。「えーっと」「あ、**さん、いる?」「はい…」みたいなやり取りを自宅で集中して見てくれることはほぼ期待できません。せいぜい熱心な学習者が復習や休んだ授業の補填として、一度見てくれるかどうか。。。授業を録画するなら教師だけでなく学習者にも、と考えるかもしれませんが、学習者向けは別途作ったほうがいいと私は思います。

 #ネットワークカメラ  を利用すれば、各教室の授業をどこかで集中的にモニターすることも可能なはずです)。子育て用、介護用でネットワークカメラは人気です。簡単、安く(ひとつ1~2万)なっています。

ビジネスとして?

配信やライブ授業で商売をしようとなると、またいろいろとクリアしないといけない問題がでてきます。大きな課題は2つ。ひとつはお金をどう徴収するか。海外ならPaypalなどもありますし、がんばればクレジットの決済もできるようになりますが、日本語学習者が多い地域はあまり高く設定できません。60分1000円でも高額となるはず。じゃあ5人相手にグループで、となると、5人が同時刻に揃って回線状況も大丈夫で、というのはかなり厳しいような気がします。料金は先払いか、後か、キャンセルの場合はどうするか、グループで一人欠けた場合は、、、

もうひとつは安定して配信、ライブ授業ができるか、こっちはもっと大変。

基礎編でちょっと説明しましたが、国内同士とかそこそこ回線状況がいい国(韓国、北米とか)相手でも、常にHDD画像で提供できるかは微妙です。2015年以降は日本の光回線も混み合ってきました。欧州、北米などは光とADSLが混在していて、東南アジアはADSLクラスの回線もまだほとんど家庭には入ってません。

スカイプ社によると、利用に必要な回線速度は、1対1のビデオ通話の場合、最低限必要な回線の速度は、HD画質なら、1.2Mbps 画質が落ちてもいいなら最低で400kbps 、音声だけなら 30kbps とのことです。ちなみにグループの場合は、3人なら512kbps、5人で2Mbps、7人で4Mbps です。やはり最低でも安定したADSL環境は必要という印象です。これは、例えば東南アジアの一般家庭や中国の内陸部などでは、まだ高いハードルです。

家庭だといろんな原因でトラブルが起こります(電子レンジを付けたとか、ケーブルを猫が、とか)。回線状況によって画質は自動調整されますが、相手の国のインフラの質によっては音だけになったり途切れたりとなります。停電も途上国ではよくおこる。一定以上の品質を保障するのは難しい。不確定要素が多すぎる。原因が特定できないとレッスンが成立したかどうか判断ができない。お金を払ってもらう以上はこのへんがキチンとできないと、長く続けてしかも利益を出すのは、かなり厳しい。今のところは勉強会とか研究会か、学習者相手なら、無料のイベント的に使うのがせいぜい、というところかもしれません。

 レッスン動画をきちんと利益につなげたいということなら、動画を作る以外の細かいことをやってくれるところに任せるという方法もあります。
Udemy(ユーデミー)
https://www.udemy.com/jp/
のようなところでは、動画とPDFで教材だけ作ったら、後は、売ってくれてお金の入りもやってくれます。最終的に設定した料金の30%前後の手数料を支払うことになるようです。将来は個人の動画が増えて過当競争になる可能性もあり、そういう時、こういう大きなプラットフォームでコツコツと信頼をつくっておいたほうが有利です。Udemyで人気が出る動画とはどういうものか?はじっくり研究して、動画、教材の作り方もあわせていかねばなりませんが、ここまで読んでいろいろと試行錯誤してみた方なら、それをやるだけの基本的なスキルはもうあるはずです。挑戦してみてください。今後、他にも似たようなサービスは出てくると思います。
Udemyの動画の関するガイドラインも今、どのくらいのクオリティの動画を作らなければならないかの参考になります。

 

アニメーション系

 

アニメーション作るのは大変です。ウェブのコンテンツの中でももっともコストがかかりハードルが高い。連続した絵をまとめてみせるパラパラマンガ的なGIF-animationか、本格的なものかの2つしかありません。中間がないのです。かつてはフラッシュという方法でみてもらうための簡単なアニメーション用製作ソフトがあったのですが、フラッシュという技術が消えることが決定的となり、空席のままです。
やってみようと思った方は、まず、「ジフアニメ 作り方」などで検索してソフトをDLして挑戦してみてください。楽しい、追求したいと思ったら、より高度なソフトに挑戦してみてください。

 アニメーション製作ソフトも本格的なものがオープンソースとなっています。本格的すぎて普通の人には扱えないと思います。
Opentoonz :2016年にオープンソース化された。劇場公開レベルのものが作れる。
https://opentoonz.github.io/
GoogleにはHTML5のウェブ制作ソフトがあります。アニメをウェブに載せる方法としてはこれでしょうか。
https://www.Google.com/webdesigner/
CCC3(簡単に動かすものならできそう)
http://cssanimate.com/
ToonDOo(これはマンガ)
http://www.toondoo.com/

 

デスクトップを「録画」する

デスクトップ上の動きを録画して、それをブログに貼り付けたり、YouTubeにアップしたり、というやり方が増えてきました。プレゼンなどで、スライドの代わり、あるいは一部で使うこともできます。例えば、文字をタイプして変換する様子を録画して、日本語を入力を紹介、説明できます。変換候補を出して選ぶというような動画をたくさん作ってクイズも作ったりと、いろいろ応用ができそうです。これも簡単なので、ちょっとだけ。オンラインソフトのアーカイブでは #キャプチャ #動画 あるいは、 #動画キャプチャー などで検索するといろいろと出てきます。

シンプルで使いやすそう、Gifアニメで録画する
GifCam
http://blog.bahraniapps.com/gifcam-3-0/

同じ作者によるソフトでGifアニメ以外の形式で録画可能。
VClip
http://blog.bahraniapps.com/vclip/

機能豊富な
AG-デスクトップレコーダー
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se484960.html

最後のAG-デスクトップレコーダーは私も使っています。動画を作る範囲指定も簡単です。起動したら基本設定画面が出ます。書き出しの形式をひとまず Windows Media Videoにします。後はデフォルトのままで大丈夫です。起動して最初に設定を確認したら、後はタスクバーから細かい設定をいじれます。

タスクバーから設定できるのは、録画するフレーム(デスクトップの全画面から指定した一部分まで)、保存場所、ショートカット設定、などです。デフォルトのままでもいいんですが、慣れてきたら好きなように設定してください。同じくタスクバーから録画を選んで録画開始、枠内で録画したい操作をして停止、保存。以上です。誰でもできます。

WMV形式は、そのままPC上で再生もできますし、YouTubeにアップもできます。もちろん編集も。なるべく後で編集しなくて済むように、設定で録画制御キーを設定し、ショートカットで録画→停止ができるようにしたほうが便利です。

他にも似たようなソフトはたくさんあります。基本、やることは同じで、機能が多いか少ないかみたいな違いだけなので、使いやすいものを探してください。

 最近は、こういうソフトでしっかりデスクトップ上の操作のムービ-を作るのではなく、ハングアウトなどでデスクトップを映して説明しながら動画を作り、そのまま保存して一丁上がり、というやり方が主流になりつつあるみたいです。手っ取り早いですし声も入れられますから。ただ、人に見せるものを作るならきっちりシナリオを書いて手際よくやらないとダラダラした動画になってしまうのでご注意を。(「えー」などと言いつつ5分とか10分とかかけて撮った動画はなかなかみてくれない)

 

動画やアニメの素材

動画やアニメもCCで配布しているものが多数あります。例えば日本の名所や寿司や和食などの動画はもうわざわざ撮りに行かなくても、授業で使って良いものがあります。Vimeoなどにある動画は、CCでなくても、制作者にコンタクトして「授業で使うだけなので」などと使用範囲を伝えればOKと返事が来る可能性があります。

改変可能なライセンスだと再編集したり、複数の動画をつなげて作ったりと文字通り素材として利用できます。そういうものは #動画 #素材 でいろいろサイトが出てきます。動画の編集ができれば、こういうものを利用して学習用動画を作ることもできる、というわけです。

 ここのアーカイブの動画も今後増やしていく予定です。
https://goo.gl/slSSc9

YouTubeで素材として使えるもの

YouTubeでは、動画をアップロードする際に選べるクリエイティブコモンズのライセンスは、CC BY だけですから、検索してクリエイティブコモンズのライセンスでフィルターをかけて出た動画は、すべて CC BY です。数はとても多いですが、ビデオブログ的なものも多く、素材としてというより、もうちょっとキーワードで絞ってそのまま使える動画を探すほうが現実的でしょうか。

Japanで検索し、クリエイティブコモンズで絞り込んだ検索結果の画面(2016年3月)

youtubeCC

Vimeoで素材として使えるもの

Vimeoは、クリエイティブコモンズは、すべてのライセンスが選べます。検索時に指定できます。数は少ないですが、元々オリジナル動画で高画質のものが多く、このまま授業などで使えると思います。ダウンロードできる動画が多いのも便利です。作家性が高いので、実写もオリジナルアニメもあります。英語で検索したほうがヒットします。

Japanで検索し、YouTubeと同じクリエイティブコモンズのCC BYで絞り込んだ検索結果の画面(2016年3月)

vimeoCC

その他、動画アニメの素材

多分、上の2つの動画サイトで十分だと思いますが、画像の素材で紹介したクリエイティブコモンズのライセンスの素材専用のCCサーチでももうちょっと出てきます。
http://search.creativecommons.org/

著作権が切れた映画、アニメなど

日本の映画の場合、テキストと違って、作品が公表されてから70年で著作権が切れることになってます。ただ、国際的には、米国では1922年以前に公開、日本ではなぜか1953年以前に公開したもの、は原則として著作権切れとみなされるらしく、その他の国ではほとんど公開後50~70年となっています。黒澤だと羅生門(50)はパブリックドメイン扱いでYouTubeにもフルがアップされて、いろんな言語で字幕がついてます。
その他、例えば、小津安二郎の作家生活は20年代後半から60年代前半なので東京物語(53)以前のほとんどの作品はパブリックドメイン。黒澤明が姿三四郎(43年)がデビューで「野良犬」前述の「羅生門(50)」「白痴(51)」「生きる(53)」はパブリックドメイン扱いです。(七人の侍は54年)

http://www.openculture.com/
このOpen Cultureというサイトではあ、パブリックドメインの動画がたくさん紹介されています。ドキュメンタリーやインタビューなどもあり、日本関連のものもチラホラあります。YouTubeにも著作権が切れた古い映画がまるごとアップロードされてます。

 ただ、日本映画は、監督個人に著作権があるのか映画会社なのかハッキリしないところがあり、黒澤明の作品も考え方はいろいろあるようです。

 2010年代に小津や黒澤などの古い日本映画のデジタルリマスター版が次々と作られました。リマスター版はかなり画質も鮮明で音声もクリアです。映画としての視聴を勧めるならこのリマスター版のDVDのほうがいいと思います(500円くらいのDVDは小津、黒澤、かなり画質は悪いですし、音声も聞き取りにくい。ただしリマスター版には新たに編集著作権が発生するのでPDとは言えないことに注意)。
https://www.YouTube.com/watch?v=OvqXIbN98GA

 

自分のサイトを持つ

 

基礎編に書いた「中規模のコミュニティ構築」のように、Googleのサービスをフル活用すればたいていのことはできます。グループ内の連絡や研究の場所として使う実用重視ならそれでいいと思うのですが、グループあるいは組織として新規の人も取り込みたい、あるいは何か不特定多数に対して発信したい、ビジネスにも繋げたい、となると、ドメインをとってレンサバを借りてやったほうがいいことも増えてきます。

公開非公開のコントロールがしやすい自分のサイトを持つことはメリットも多いですし、ネット上のアイデンティティも確立できるようなところもあります。

外部サービスを上手に利用してやるのがトレンドとはいえ、軸になる部分を他人まかせであることは変わらないので、サービス提供企業が仕様を変えたり、他の企業に会社ごと売ったり(よくあります)ということに振り回されてしまいます。対外的な窓口のメアドやURLなどをそのたびに変更することになります。WordPressなどのレンタルブログサービスなどもフル機能は使えません、特にプラグインが自由に使えないのでコンテンツ作りはかなり制限されます。

ドメインを取って、レンサバ(レンタルサーバー)を借りれば、メアドもURLも、自前で作れ、コントロールできます。自分のドメインはお金を払えば維持が保障されますし、どこの国のレンサバに置いてもかまいません。つまり、ネット上では完全に自立できます。今は、レンサバは、コンパネ(コントロールパネル)で、サイト作りができるので、専門知識は不要です。たいていのレンサバで、WordPressもボタンひとつでインストールでき、無料でフル機能使えますし、大企業が使っているサイト作りやショッピングカート、掲示板やSNSなどのシステム、世界中の教育機関で使われている学校管理のシステムなど、ほとんどオープンソースなので無料ですし、簡単にインストールでき、個人で運営できます。

 

コストと手間と難しさ

 

費用はざっと、

1)ドメインを取る:年間1000円前後
2)レンサバを借りる:年間3000円~5000円。

だけです。

ドメインはドメインを取得してくれる代理店経由で。名義はその取得する会社の名前でもいいし、ネット上で検索して出てきてもいいなら自分の名前と住所で取得します)。ドメインは国境を越えたネット上の住民登録といった趣きがあり、例えばドメインを持っていればGoogleの法人アカウント(月額1000円程度)も取得できます。

すべてオンラインでできますから、かかる時間は30分くらいです。無料ブログの有料オプション(広告が消えるとか容量が増えるみたいなサービス)がだいたい月300円くらいで年額3600円なので、自力でやればほぼ同じコストでそれよりできることは圧倒的に増える、というわけです。

私はアレコレ考えずに、まずは使えるドメイン名を検索して、決めたらひとまずcomでドメインを取って、安いレンサバを借りて、あれこれとやりながら覚えていくのが一番早いと思います。これで1年間練習できます。あれこれやってやっぱり難しかったとなっても4000円ですし、試行錯誤の中で多少は得るものがあるはずなので、この4000円でやってみる、というのをオススメします。レンサバのコンパネ(だいたいどこのコンパネも同じ)が使えるかどうかなどはやってみないとわからないので。
1年で「もうちょっとこういうドメイン名がいい」とか「高いコースじゃないとやりたいことができない」ということが出来たらドメイン取り直してコースを移って、2年目から本格的に始めればいいのです。

その他、ちょっとだけ参考になるかもということを以下に書きます。

個人ユーザーが使う代表的な国内のレンサバは例えば

さくらのレンタルサーバ
http://www.sakura.ne.jp/
ロリポップ
https://lolipop.jp/

でしょうか。

コースはいろいろありますが、安いので年額3000円くらい、ひととおりなんでもできる標準的なコースが5000円くらい、というのが相場です。上にあげたのは代表的なレンサバです。どっちも一番安いコースはできることが少ないので、標準的なコースで十分という気がします。「さくら」でいうとスタンダードで始めて、必要ならプレミアムにアップグレードする。「ロリポップ」なら、ライトかスタンダードで始めて、よりいいものをと思ったら他のレンサバに引っ越す。
レンサバの引っ越しで、一番大変なのはデータベースの移行なんですが、「よりよいサーバーに」と思うようになる頃にはクリアできるようになっていると思います(不安なら最初からそこそこいいところか、上位のコースがあってスムーズに移行できそうなレンサバで始めましょう)。ドメインを取ってしまえば、後でレンサバは変更しても、ドメインはそのまま使い続けられます。

海外のレンサバのほうがコストパフォーマンスは高いです。同じ値段で、品質は変わらず、容量は数倍、コンパネも英語ですがわかりやすく、インストールできるものも多いです。

このサイトは、1997年から国内のレンサバを4つほど引越をして、現在は米の大手のレンサバを使ってます。年100ドルくらいです。クレジットカード決済で毎年引き落とされます。容量は原則無制限(ファイル数は15万くらいで「多いよ」と警告を受けます)、データベースもほぼ使い放題です。速度も安定してます。米最大手なので多分、潰れないだろうという安心感があり、ネット上で人気があるオープンソースのブログ、掲示板などはほとんど(moodleまでも)ボタンひとつでインストールできて便利です。コンパネは英語ですが、なんとかなります。多少は基礎知識がないと難しいので中級者向けですが、慣れてきたら引っ越し先としては、オススメです。米のレンサバは競争が激しく、競合他社もだいたい同じような値段と品質です。レンサバ会社の種類も多く選択肢も多いです。 

サイト
https://www.bluehost.com/
YouTubeにチャンネルも
https://www.YouTube.com/user/bluehost

コンパネは先ほどちょっと紹介しましたが、改めて。こんなカンジです。(メニュー、日本語化されたりされなかったりです)

conpane

ドメイン名は例えば日本語学習者にもアクセスしてほしい、など国際展開するならcomで取得できないものはパスしたほうがいいと思います。netやorgやjpで取得しても、同じ名前のcomドメインのサイトが強力だったら検索で勝てないので(でそのサイトが全然違うジャンル、例えばアダルトサイトだったりすると悲惨です)。ローマ字の問題もあります。nishiなんとか、で取得したら、nisiなんとかというサイトがすでにあって…というような。大企業は間違われそうなドメインは全部買い取るそうです。間違われにくく、できれば短くて覚えてもらえるものを慎重に考えましょう。
もちろん、aiueoやnihongoみたいなものは、すでに取られていて無理なんですが工夫すれば、まだcomドメインでも取れるものは結構あります。例えば、nihongoは無理でも、jnihongoは(2017年春の時点では)空いています。日本語を入れつつ2語を組み合わせればまだなんとかなりそうです。

 サイトを仕事で使うなら、comとGmailで空いてる名前を探して、両方同時に取得しておく、使う可能性のある外部サービスもできれば同じ名前で、みたいなことも大事です。

 レンサバもアフィリエイトが盛んなので、ネットで「いいレンサバ」を検索しても客観的な情報を得るのは難しいです。最初は大手が無難です。

 

何がやれるのか

 

安いレンサバでも、たいていの場合、ブログ(WordPressなど)とサイト制作系(ブラウザー上でタイプしたりデザインを選んでそのままウェブページになる的なもの)、ショップ構築系(カートがあってみたいな)とその他の掲示板やチャットなどはコンパネからボタンひとつでインストールできるようになっています。FAQ読んで、わからないことはサポートに聞けば、素人でもできるはずです。

まずは借りるだけで出来ること(一部レンサバによってはできなかったり、制限、上限があることもあります)

・自分のドメインでメールアドレスをほぼ無限に作れる。(たいていwebmailのサービスがついてます)
・転送専用のメールアドレスも無限に作れる。
・wordpressをインストールしてフル機能が使えるので今Webで個人でできる最先端のことができる。
・好きな部分だけアクセス制限してパスワードを無限に作れるので、身内のコミュニティなどを作るのが楽。
・オープンソース(基本無料)の掲示板、wiki、チャット、SNS、などをインストールして主催、運営することができる。

さらに

・何かビジネスを始めた時にネット上での住所として認知してもらえる。
・ドメインをとったほうが、検索で上位にきやすく外部アピールに繋がる。
・comドメインなら年額1000円くらいなので、一生自分のドメインとして使い続けることが可能。
・ドメインはサイト運用しなくてもいい。取得したまま「取り置き」ができる。
・ドメインをとればレンサバを引っ越しても、URLは変わらないのでユーザーを失うことがない。

 

日本語教育で出来ること

 

 

WordPressの可能性

ブログはレンタルでは日記的な使い方だけですが、レンサバでWordPressをフル機能で使えると、画像、音声、動画を活用したコンテンツが、サイト制作の知識なしでも簡単に作れます。
今は世界中の企業などのサイトもWordPressで作られていることが多く、ブログというよりサイト制作のツールとして重要な位置を占めています。レンサバを借りてサイトを持つ最大のメリットはこのWordPressのフル機能を無料で使えるようになるということだと、私は思います。ドメインを持ってる人の多くはこのWordpressだけでサイトを作っています。

ワードプレスはフリーのブログ用スクリプトで、デザインのテンプレ(テーマ)、機能のプラグインもほとんど無料で提供されています。

WordPressのサイト
https://wordpress.org/

Themesは、デザインのパッケージです。数千種類から選べます。また、WordPressのコンパネからボタンをクリックするだけでプラグインをインストールできて機能を拡張できます。どんなことができるかpluginsで検索してみてください。

プラグインには、画像をアップロードするだけでスライドショーを作ってくれたり、音声ファイルをアップしただけで音声の再生リストを勝手に作ってくれるものなどがあります。音声ファイルを再生するプレーヤーがいくつかあります。FlashよりHTML5を選びましょう。このブログではHTML5のプレーヤーのプラグインmb.miniAudioPlayerを入れています。設定で、ダウンロードを許すか(下のサンプルは不可になってます)とか、最初のボリュームをどのくらいにするかとかを設定して、あとは音声ファイルをアップロードすれば自動的に以下のようなものが生成されます。

このファイルの前後に何か書いたりして設問を作るだけで音声教材になります。フォームの中に組み込めばそれをオンラインの宿題にできます。定番の、文の前半を聴かせて、後半に続く文を選ばせる的な設問なども、文を録音した音声ファイルを音声編集ソフトで前後に切り離してアップロードするだけで作れるというわけです。

設定で再生時に音声ファイルの名前などを表示させたり、複数のファイルをリストにして再生できます。それを使って作ったコンテンツがこれのページの下のほうにあります。
http://webjapanese.com/tips/emergency/

このダウンロードページもプラグインと設定をして、あとはファイルをアップロードしただけ。もちろんフォームも、プラグインでそこそこ最新式のものが作れます。この他にも投票、掲示板、ギャラリーなどいろんなものが、クリックしてプラグインをインストールするだけで可能になります。

外部サービスを引用する場としても有効です。ハングアウトで紹介したライブ中継も、YouTubeのURLにいけばブログに貼り付けるコードがありますから、それをコピペすればwordpress上で再生できます。自分で作った動画をYouTubeなどにアップロードして、ブログで引用して、動画の学習コンテンツも作れます。ツイッターやFacebookの投稿をまとめて自動的にブログに投稿することもできます。外部サービスをを自分のサイト上に集約することもできるというわけです。

WordPressで作ったコンテンツは、デフォルトでもかなり見やすく、PCからでもタブレット、スマホからのアクセスでも見やすい画面に調整してくれます。専用のプラグインを入れれば、ガラケーでもスマホでも、細かい見せ方の調整もできます。Web教材を作る、初級から順をおってある程度までいける設計で、と意気込まずに、音声ファイルや動画を利用して、ドリル的なものをたくさん作って、後は学習者側が自分のニーズに応じてアクセスしやすく整理する、だけでいいと思います。それならWordpresで十分なのです。

 WordPressは、インストールして一年くらいでファイル数が万単位になる可能性があります。ファイル数の制限があるレンサバではご注意を。

 WordPressのプラグインでいろいろ拡張するのは楽しいのですが、マイナーなプラグインは開発がよく終わります。超メジャーなジャンル(音声ファイルを鳴らす、画像を表示する、フォーム、投票など)のものなら、開発者が消えても、誰かが受け継いだりすることはありますが、やはり、同じような機能のプラグインの中で選ぶなら、寄らば大樹ということはあると思います。ユーザー数は、WPのコンパネからだとわかりませんが、WPの本家のサイトで検索すると確認できます。

 プラグインは時々動作しなくなります。本体のバージョンとの問題が一番の原因であることが多いのですが、プラグイン同士の相性で動かないということがよく報告されます。ただ、私の印象ではテーマとの相性のほうが大きいです。プラグインでいろいろやりたいなら、クセの無いテーマを選ぶほうがいいようです。また、「デザインもかっこいい、すごいことができる」プラグインは、WordPressのバージョンが上がったり、テーマの開発が遅かったりするとそれっきり動かなくなるみたいなことが起きがちです。

 できれば、WordPressをサブディレクトリにインストールして、そこをサイトのトップにする、というのにチャレンジしてみてください。ルートディレクトリにインストールすると後々管理が面倒なので。そのホーム用のWordPressですべてやってもいいですが、当面はそのWordpressは、トップ専用にして、もうひとつWPをblogディレクトリを作ってインストールして、そこでブログはやる、がいいと思います。#wordpress #サブディレクトリ かあるいは、 #wordpress #ルート #変更 でやり方を検索してみてください。(ここは、わからない人はスルーしてください)

 

コミュニティ構築

日本語教師なら、教師や学習者のコミュニティ作りをやってみたいと考える人は多いと思います。「基礎編」に書いたようにGoogleのサービス利用だけでも、かなりのことができるのですが、より大きな規模でやりたい、あるいは新規の会員をどんどん集めたいみたいな場合はレンサバでいろんなものを設置してやる方法があります。

コミュニティ構築は運営の手間は大変ですから始めるにはそれなりの決意が必要ですが、作って始めることだけなら簡単にできます。お金もかかりません。これも、とりあえずやってみて、やりながら考えるほうがいいと思います。グループの性格によって手間も変わるはずなので。

上で紹介したBluehostでは、Wikipediaの元のスクリプトであるMediaWikiに加えて、もうちょっとシンプルなタイプなど複数のウィキがボタンひとつでインストールできます。また、SNS(facebooke的なものやmixi的なものなどいろいろ)のスクリプトも同様です。すべてオープンソースなので無料です。海外製なので英語で説明を読む必要がありますが、インストールはできるので、あとはコンパネで設定して運用するだけです。

ただ、WordPressと違うところは、wikiやSNSのオープンソースはカスタマイズやアップデートが難しい、あるいは面倒なことがあるということです。今は、WordPressのようにコンパネでボタンを押せば自動的にインストールやアップデートができる、ということになりつつありますが、ほとんどのオープンソースのスクリプトは、まだ手動でアップデートのためのファイルをアップロードして上書きする、みたいなことが必要です。また、あまり日本語化されていませんので、FAQやユーザーコミュニティもほぼ英語です。デフォルトではコンパネのメニューなどは英語でも日本語化するのは難しくありませんし、日本語もほぼ動きますが、オープンソースのものでもマイナーなものは、バグがあることも。オープンソースを使うなら、その公式サイトのコミュニティで検索して英語で情報を探すくらいの覚悟は必要です。

もし一般に公開する形で運営するならセキュリティのためにもアップデートやメンテナンスが必須になるので、オープンソースを利用してユーザーのコミュニティ関連のコンテンツを作るなら、そこまでやれる自信ができてからのほうがいいと思います。一度インストールしていろいろいじってみる、半年ぐらいでアップデートの通知が来るはずなので、それをやってみる。やれそうだと思ったら試験運用→本格運用、くらいの準備期間は作ったほうがいいかもしれません。

掲示板を利用したコミュニティはやや退潮ぎみで、掲示板の開発、アップデートもあまり盛んではありません。今は、SNSなどでやり取りをし、ベース基地は自前でインストールするWikiか、Googleやクラウドサービスを使うみたいな方向に移っているような気がします。細かい設定はできませんが、Googledriveなどは多少はアクセスコントロールできますし、母体はGoogleやサービスまかせで管理の手間もかなり軽減されるので、結果ランニングコストもかからない、という判断があるようです。

他のCMSも余裕があったらチャレンジしてみてください。いろんなものをみて自分の趣味や仕事でどう活用できるか考えるのは結構楽しいものです。

CMS(content management system)とは、ウェブ上でコンテンツを作るシステムで、WordPressもそのひとつです。今は、どのサイトも、パッケージになったシステムでサイトを作ってます。世界中のサイトのほとんどは、WordPressかDrupalか、Joomlaで作られてると言ってもいいのでは。
今、ウェブサイト制作を仕事にしている人は、得意なCMSがあり、サイト制作のプロというより、実質的に特定のCMSに習熟しているかどうか、みたいなことになってきています。世界中で使われているほとんどのオープンソースのCMSは海外製で英語ベースです。日本語化もできますが、日本は国内製のCMSがそこそこあるため、海外製のCMSのユーザーが少なく日本語化の出来はイマイチです。(CMSを多言語化しても言語選択メニューが言語ではなく国旗だったりすることが多いのはちょっと困った点です)

 このサイトは前述のとおりBluehostというサーバーで運用しています。使っているCMSは
トップページ、ブログ:https://wordpress.org/
アーカイブ: http://coppermine-gallery.net/
ギャラリー:http://piwigo.org/
です。
アクセス制限したところに掲示板を置いて15年くらいそこで会議をしています。つい最近まではphpbBBで、今は、MyBBです。スカイプが動かない地域との打ち合わせ用にphpFreeChatを使ってます。他に、MediaWikiもアクセス制限したところで稼働中。Docwiki,TikiWiki,PukiWikiは、過去に使ってました。Wiki関連はカスタマイズは面倒ですが、デフォルトで使う分には、素人でも可能だと思います。情報が多く言語対応も多いのはやはりMediaWikiですが、カスタマイズは難しそうです。デフォルトで使い続ければ大丈夫みたいですが。

日本のwikiのPukiwikiというのもあります。あまりアップデートされていませんが、日本語の情報も多いので、不安な人は、Pukiwikiでいいかもしれません。ただ、レンサバで自動的にインストールできるかは微妙なので、公式サイトでファイルをダウンロード、FTPソフトなどで、サーバーにアップロード、パーミッション設定、というのをやらないといけません。(使うならUTF-8版がいいと思います)
Drupal,Joomla,XOOPS,Moodle,Zenphotoをテストで動かしたことがあり、Oxwallは、使う前提で日本語化をいろいろやってみました。
以上、ここであげたCMSは、デフォルトのままでも大丈夫なもの、日本語化が必要なものありますが、いずれもインストールと日本語投稿、メニューの表示はOKでした。今は、メジャーなCMSなら、メニューとコンパネの日本語化はできます。日本語じゃないと困るという方は、まず日本語化可能かofficialサイトで確認してください。(少々バージョンが古い日本語化キットでも動くことはよくあります)

  MyBBの日本語化Tips
myBBのオフィシャルサイトに行って、CommunityでJapanese Languageで検索すると、有志の方が作ってくださったランゲージパックがあります。それをインストールすれば、ユーザー側はほとんど、管理画面も8割ぐらいは日本語化されます。ただ、管理画面はヌケもあるので英語のほうがいいかもしれません。
もうひとつ、日本語は投稿時に変換しようとすると消えてしまうという現象が起きることがあります。これは
https://community.mybb.com/thread-172160-page-2.html
で報告されていて、投稿用のエディタのシステムの中のアンドゥ機能が日本語のタイプの時に悪さをしているとのこと。
スレッドにあるように codebuttons templeteを探して指摘の一行を削除すれば解決します(ver1.8.5の場合)
探し方は、管理者ログインして、管理画面の Templates & Style(上のタブ) > Templetes(左のメニュー) でSearch/Replace(タブ)に行き、画面下の Search Template Titlesでcodebuttonsで検索すれば出てくるので、指摘されてる部分を削除して保存、です。

その他の選択肢

もちろん、CMSを使わなくても、学習コンテンツを作る方法は無限にあります。API(いろんなウェブサービス提供会社が、自分のところのデータや開発した機能を使って何か好きなものを作っていいよ、と提供するモロモロのこと。日本語関係は無料で使えるものが多い)を利用して、自分のサイトにふりがなボタンをつけたり、アプリやゲームを作って配布したりも今はプログラミングがほぼできなくてもやれます。難しくありません(わからなかったらプログラミングができる知人に相談してみてください)。まずはちょっとしたものを作ってみることから挑戦してみてください。APIは無料で誰でも利用できるケースとそうでない場合があります。それぞれの説明を読んで、問い合わせてみてください。#api #一覧 でいろいろ出てきます。

日本語関連では、このYahooのAPIがよく利用されています。
http://developer.yahoo.co.jp/webapi/jlp/
2016年に公開されたGoogleの日本語テキスト関連のデータです。
https://cloud.google.com/natural-language/
goo(NTT)のAPI
https://labs.goo.ne.jp/api/
なずきSA:「感情」を抽出
https://nttdata-nazuki.jp/product/SA.html
5W1H:人名、地名などを抽出
http://www.metadata.co.jp/5w1hapigaiyou.html
IBMワトソン日本語版:自然言語処理、対話、文書変換、音声認識&合成など
http://www.ibm.com/smarterplanet/jp/ja/ibmwatson/watson-cloud.html

ふりがな機能ありのCMS
http://www.ss-proj.org/
http://joruri.org/

 

出版する

 #KDP #createspace #自費出版

私達が自費出版のことを調べ始めたのが2010年で、最初に米経由で出版したのが2011年なので、今は少し状況が変わっているようです。最近の状況もザッと調べて書いてみました。今は日本語の情報も多いので、よい説明のページを検索して調べるほうがいいと思います。アマゾンから出すのであれば、#KDP #自費出版 などで検索して(期間を最近1年にして)みてください。KDPは、Kindle direct publishingで、アマゾンの自費出版のサービス名です。

テキストや動画の教材を作ったとして、それをブログやVimeoにアップして配布する。これで確かに世界中の日本語学習者が利用できる形にはなります。ただホントに届くかどうかはわかりません。まず、あなたのブログやSNSのアカウントは学習者に知られていない可能性は高いですし、なにより、学習者、あるいは学習者予備軍は、日本語を勉強しようと考えた時に、ネット上に教材があるとはあまり考えない(実際、他の言語に較べると、日本語の学習コンテンツはまだあまりないのです)図書館や書店、アマゾンなどのオンライン書店で検索するというのが普通の手順だからです。

無料ということが、ハードルになることもあります。外国語を勉強しようと考えた時に無料の教科書から始める人はそれほど多くないはずです。数千円を出そうという人はいないかもしれませんが、タダのものより500円のもののほうが信用できると考える人はまだまだ多く、結果として流通するのは価格をつけたほう、つまり「より多くの人に届く」のは、無料で配布より「アマゾンで安く売る」ほうではないかと思います。

値段はそれぞれの考え方でいいので、とりあえず作ったものは、アマゾンに置くことを目標にチャンレンジしてみてください。アマゾンで売るだけで、北米、欧州、南米の学習者は手軽に安く買えます。電子書籍ならその他の地域でもクリックするだけで即手元に届きます。

出版するための元ファイルの作り方は「電子書籍(ePub)に加工する」で紹介しましたが、とても簡単です。電子書籍なら、テキストの原稿があれば、電子書籍にしてアマゾンで売れるファイルに加工するのは、誰でも3回くらい練習すれば、30分くらいでできるようになります。新書一冊はだいたい12万字くらいだそうです。12万字で章が5つ、その下の節が5つずつとして、25の見出しだけ指定し、タイトル、著者などをタイプしたら終わり。「電子書籍(ePub)に加工する」で説明したように、ePubからアマゾンの形式(mobi)に変換するのもマウスでドラッグするだけです。

装丁はKDPで用意してくれますから、タイトルをタイプしていれるだけ(もちろんオリジナルで作ってもいいです。指定のサイズ、解像度の画像をアップロードするだけ)。あとはこのファイルをアップロードして、データ(紹介文とか)を入れて、ボタンを押せば、審査をしてくれて合格すれば(ファイルが規格にあってないとか、内容が法に触れるみたいなことじゃないかぎり審査は通ります。このページでご紹介したやり方で作ればまったく問題ないファイルが作れます)ストアに並びます。あっけないです。

印刷版の本

自費出版といえば電子書籍、というイメージは日本では強いですが、印刷版の本も簡単な手続きで請け負う会社がアメリカにはたくさんあり、日本からも出せます。

紙の本をプリントオンデマンドで出す場合も作るファイルがePubやmobiという形式じゃなくPDFになるだけです。PDFで元ファイルを作れたら(Wordで作ってPDFに変換したものでもOK)やることは同じです。アマゾンに並ぶ紙の本を出すには米の自費出版会社を利用します。今のところ、米のアマゾン傘下のCreateSpaceを利用すれば日本を含む世界中のアマゾンにも並びますし、一番早道だと思います。

紙の本をプリントオンデマンドで出す場合も作るファイルがePubやmobiという形式じゃなくPDFになるだけです。PDFで元ファイルを作れたら(Wordで作ってPDFに変換したものでもOK)やることは同じです。アマゾンに並ぶ(日本のアマゾンでは洋書として並びます)紙の本を出すには米の自費出版会社を利用します。今のところ、米のアマゾン傘下のCreateSpaceを利用すればアマゾンにも並びますし、一番早道だと思います。

日本ではこの紙の本は、取り扱いはあくまでアマゾンのみで、洋書扱い。このままでは日本国内のリアル書店に置いてもらうことはできませんが、米では、書店に流通するケースもあるようで、私どもの既刊の本は、米国内の書店でも売られているという報告がありました。アマゾンで売れてるとなると本屋で勝手に仕入れて売ってくれる、そのコミッションが自動的に振り込まれるというシステムは、本を作って売る方にしたら、とても便利です。後は、こちらは作ることに集中できます。

 

売るストア

 

日本でもPOD(プリントオンデマンド)が普及してきたとはいえ、紙の本は、今のところ、上で書いたCreateSpaceを利用して、米のアマゾンから出し、日本では洋書として売る、しかないのですが、電子書籍は国内外でいろんな選択肢があります。やはり、アマゾンのKDPがいいとは思うのですが、他の方法もご紹介します。

電子書籍を売るのは簡単です。基本やることは、ストアでアカウントを作ったら、自分のページがもらえますから、自分のデータを入れて(ロイヤリティを振り込む銀行口座とか)、本のプロジェクトページでそこに必要なデータ(書名とか紹介文とか)と作ったePubファイルをアップロードして、ボタンを押すだけです。

国内事情はあまり詳しくありません(アカウントを取って覗いたことがあるくらい)ので、細かいことはアカウントを取って自分で確認してください。

国内のストア

パブー
:国内ではいち早くスタートしたストア。
http://p.booklog.jp/
kobo楽天
:元々koboは世界4位くらいのシェアがあったカナダのストアでしたが海外への販路はイマイチみたいです。
http://books.rakuten.co.jp/e-book/rakutenkwl/

国内外のストアと自費出版システム

Google books
https://play.Google.com/books/publish/?hl=ja

iBook (Apple)
iBooks
https://support.apple.com/en-us/HT201183
iAuthors
https://itunes.apple.com/jp/app/ibooks-author/id490152466?mt=12

国内だけで売るなら、電子書籍を作り楽天やパブーで出すのもひとつの選択肢かもしれませんが、日本語の教材は海外で売らないと意味がありませんし、同じ手間で世界中で売ってくれるならアマゾンのストアに並ぶほうがいいと思います。
以降、アマゾンで電子書籍と紙の本を出すことに絞って少し説明します。

 

手続き

 #kdp #EIN #W-8BEN #IRS #ユニオンバンク

 

アマゾンで出すには、この手続きだけがハードルになってきます。この手続きも、年々変わりますので、細々と説明を書いてもあまり意味がないかもしれません。ただ、日本国外のアマゾンストアにも置いて売りたいとなったら、手続きの方法は変わっても、やらなければならないことは変わらないはずです。以下は、あくまで参考までに読んで、さらに最新情報を検索して調べて下さい。

アマゾンで個人で本を売るには、KDP(kindle direct publishing)というところでアカウントを作って、売るのですが、日本国内だけで売ることにすれば、以下に書く税法上の手続きも不要になったようです。(KDPでは売る国、地域も価格も本ごとにオンラインで指定して自分で決めます)ただし、海外のストアにも置きたい、紙の本も出したい、ということならいろいろ手続きが必要になります。私どもが手続きをしたのは、2010年前後で、米アマゾンのKDPでアカウントを取得しました(当時は日本のKDPはありませんでした)。日本ではなく、米アマゾンのアカウントの話ですが、基本同じですし、おそらく海外でも販売するなら米アマゾンのアカウントでやったほうがいいと思います。当時のやり方をベースに書きます。

やることは、以下の2つだけです。

 


1)売上げを振り込んで貰うための銀行口座を作る。これは米国在住ならどこでも作れますし、日本国内からなら東京三菱UFJで、ユニオンバンクという米国の銀行の口座が作れます。 #東京三菱 #ユニオンバンク

2)米国発で売ることになるので、米国人ではないという証明をして、源泉徴収(30%)を免除してもらわなければならず、そのために米国民じゃないよという証明の文書をアメリカ政府に申請してその番号を取得します。(日本国内でしか販売しないならこの手続きは不要になったそうです)電話でもできますが、郵送のほうが楽かも。今は、やる人が多いので、EINとかW-8BENで検索(用語は以下で補足します)すれば、どう書いて、どうすればいいかも解説しているサイトが多いので楽です。ちょっと以下に補足します。

 

2)のやり方(だいたいの流れ)

基本、英語で情報収集するしかありません。ネット上には体験者の日本語の情報もちらほらあるので、それを参考にしてください。

[1] 米国政府の内国歳入庁で米国法人/雇用者番号EIN(Employer Identification Number)を申請→取得する。

*本来は、個人用納税者番号であるITIN(Individual Taxpayer Identification Number)が必要だが、EINで代替できた。これは、事業者と個人では違うようですし、やっぱりITINを、と、ちょこちょこ変わるらしいです。いずれにしても、申請が必要ということは変わらない。

IRSのページ
https://www.irs.gov/

で、PDFをダウンロードして必要事項を記入してサイトにある宛先まで郵送すれば4~6週間で取得できる。番号が封書で送ってきます。〔IRSのサイトでオンラインでやる方法もありますが、私がやったころは、オンライン申請は米国居住者じゃないとダメでした)

 この届いた番号、名前などのスペルが間違ってる場合、電話すれば修正してくれる。ただ、この電話がなかなか繋がらず、ちゃんと英語を話さないと聞き取ってくれない、ということがありました。手続きを電話でやるのは、英語力に自信ないと厳しいかも。電話するだけですから、英語ネイティブの友人にやってもらうという方法もあります。

[2] 取得した番号をこのW-8BENフォームに記入して、自費出版をする会社、アマゾンのKDPとかCreateSpace、ユニオンバンクなど、お金が動くところに送り免除の申請をする。送り先はそれぞれのサイトで確認か問い合わせを。

W-8BENフォームもIRSのサイトにあります。

https://www.irs.gov/pub/irs-pdf/fw8ben.pdf

以上です。そんなに難しくないです。郵送の場合もありますし、FAXを使う場合もあります。AmazonのKDPでは、オンラインで送信するフォームでやることになったようです。自宅にFAXがない時は、コンビニから送れます。それぞれのフォームにどう記入するかは、フォーム名で検索すれば解説する日本のサイトがいろいろ出ます。同じことをしている人は多いので、もう十分な情報があると思います。ここに書いてあることは参考程度にして、検索して新しめのページを見て下さい。

ユニオンバンクは時々情報更新のために2年に一度くらいW-8BENを送る手続きがあります。英語ですが、日本語のサポート(電話。すごく丁寧、親切)があります。米国の銀行は基本、米国内に住所がないと作れませんが、ハワイなら…みたいな話もあります。でも無難にユニオンバンクでいいのでは。私どもが手続きをした時は、普通口座は300ドル、オンライン振り込みなどができる当座口座は1000ドルを口座に残しておかないと維持手数料が毎月必要でした。ロイヤリティの振り込み専用窓口で日本国内で引き落とすだけなら普通口座で大丈夫ですが、米国内の人と仕事をして振り込みなどもしたいなら当座のほうがいいのかも。(細かい金額、ルールは変わる可能性あり。サイトで確認&問い合わせてください)

ユニオンバンクに振り込まれたお金は、日本で円で引き出せます。セブンイレブンのATMなら1万円単位、ゆうちょなら1000円単位。

東京三菱 ユニオンバンク案内
http://www.bk.mufg.jp/tsukau/kaigai/kouza/cali/
ユニオンバンクのサイト
https://www.unionbank.com/

ネット上に情報があると思いますので検索して最新情報をゲットしてください。「KDP 自費出版 手続き」みたいなワードでなんとかなるはずです。

 米国方面の手続き、まとめて代行してくれる法律事務所が日本にいくつかあるみたいです。検索すれば出ます。1~3万円程度とのこと。

 申請後、住所を変更する場合は住所変更届け(8822-Bフォーム)で申請する。
https://www.irs.gov/pub/irs-pdf/f8822b.pdf

ISBN番号 #ISBN #取得

本として売るためには、1冊につきひとつのISBN番号を割り振ることになってます。国際規格。で、ISBN番号というのを取得する必要があります。自費出版サービスなどでは、自分で持ってなくても出版時に無料でくれます。ただ、無料のISBNはそのストアで売るかぎり有効の番号なので、本と紐ついた自前のISBNで出したい場合はここでお金を払えば買えます。この日本で買った番号は米アマゾンから出す場合も使えます。
http://www.isbn-center.jp/

ISBN番号は、ひとつの本でも、電子とか紙みたいなバージョンの違いですべて違うものを新たにふる必要があります。電子でもepub(標準的な形式、アマゾン以外の電書のストアではだいたいこれ)とmobi(アマゾンの形式)で違うものが必要。版が変わればまた違うISBNでないといけません。例えばAという本を出す場合、日本語版と英語版で電子版と印刷版だけでもう4つ。改訂したらさらに4つです。結構使うので、買う際は、10個と100個のセットがありますが、100個のを買っておくほうがいいかも。(10個で20000円、100個で34000円)

 日本のリアル書店などで売るためには、さらにレジに対応した販売用のコードである書籍用JANコードを取得する必要がありますが、アマゾンで売るだけなら不要です(紙の本はアマゾンジャパンでは洋書扱い)。

 版はどの程度修正したら違う版なのか、は諸説ありますが、厳密な国際的なルールはないようです。自分で決めるしかないかも。電子にせよ、CreateSpaceのようなプリントオンデマンドにせよ、元ファイルをアップロードして上書きすれば修正できるので、細かい修正は簡単です。なので、どこから新しい版か刷(刷るわけじゃないし…)か、は決めにくいとは思います。タイトルを変えたら違う本として扱うみたいなことは、ストアによってルールが違うようです。

 


ファイル完成後

 

ファイルが揃ったら自分のアカウント内にアップロード、値段を決めたりして紹介文などを書いてオンライン上でボタンを押せば出版です。KDPの場合は米国のアカウントでも日本対応(完全日本語対応ではないけど、日本で売る際はここを埋めろというフォームが用意されていて日本語も受け付けてくれる)なので、指示に従って、記入して進めます。「日本語版」などと書かなくてもストアではJapanese editionと入れてくれます。CreateSpaceは、今のところ、日本対応なしなので、紹介文やタイトルなどは英語じゃないとダメみたいです。

細かいことは変わる可能性があるのでこれくらいで、調べながら、進めて下さい。出版したあとから紹介文や値段などは変えられるのでやってみてください。

出版ボタンを押して、審査をクリアしたらストアに並びます。24時間くらい。メールでお知らせが来るので、URLがわかったら、各国のストアのURLを自分のサイトの本の宣伝ページなどに追加します。CreateSpaceは、日本のページが出来るのはちょっと後になるはずです。KDPのメキシコなども。電子も紙も洋書扱い。紙の本は注文があって米国で刷って送るので1,2週間かかりますが、日本国内から注文が数冊でもあれば、在庫をちょっとだけ日本に置いてくれることもあるようです。このへんはアマゾン様次第、というところでしょうか。基本、待つしかありません。

売上げはアカウントにアクセスすればわかります。24時間単位くらいで更新されます。その他、ロイヤリティの入金のお知らせが入るペースとか銀行に振り込まれるペース、単位などはちょこちょこ変わるので最新の情報を確認してください。

KDPで売る場合のあれこれ

KDPは、日本対応があるので、アカウント内でタイトルや紹介文などを埋めていくだけです。ロイヤリティは70%と35%の二種類があり、70%を得るためには、価格はこの範囲、紙の本があるなら、その本の*%以下、というような条件があります。売る国によってこの条件は変わります。

2016年現在は、ローカルストアの一部(含む日本)は、Kindle book lending (プライム会員向けのレンタルサービス)にも登録しないと70%はダメとなってます。この条件は、今後、状況によって変わっていくと思われます。

登録時に、そのレンタルサービスに参加するかも決めるのですが、もうひとつ、Kindle matchbookというオプションがあります。同じ本で紙の本も出す場合は、紙の本を買った人に電子版を割り引くかどうか、というものです。紙の本買ったら電子版は1ドルでいいよ、みたいなオプションです。自由に選択してください。

本を売る際の登録情報やいろいろなオプションは、今後も変化し、増えていくと思います。FAQを読んだり、コミュニティで検索したり、ネットで検索して、わからないければ、アマゾンに聞く、どうしてもわからないなら、とりあえず出版できるか進めてみて、ストアに並んだら、「ああ、できるんだな」でいいと思います。その後、入力すべきデータが違ってたら、すぐ修正すればいいので。

 アマゾンの KDPでは、本を売る際にライセンスについて2つ決める必要があります。一つ目はPD(public domain)かどうか。これは販売するならば普通はNOでしょう。
KDP_PD
もうひとつは、DRMをかけるか。かけても(アマゾン上では)レンタルもOKだし、プレゼントで誰かに送ることもできるよ、と書いていますが、他のハード上でも閲覧できるフリーな条件にするなら、DRMはかけない(Do not enable)のほうを選択してください。DRMに関しては、いろんな議論があります。 #DRM などで検索してご自身の立場を決めておいてください。
KDP_DRM

紙の本をアマゾンで売る場合のあれこれ #Createspace

米Creatspaceでアカウントを取って、KDPと同じ手続きをすれば、PDFファイルをアップロードして、ボタンを押すだけで世界中のアマゾンに本が並びます。ただし、KDPと違って、日本対応はないので、説明文などは英語で書かねばなりませんし、日本のアマゾンでは洋書扱いになります。発売後、数日で日本のアマゾンにもページができます。最初は取り寄せで2週間くらいかかることになってますが、少し売れれば
他の本と同じように翌日発送になります。(一度に大量に注文が来たらどうなるかわからない)

紙版は、サイズとページ数で原価が出ますから、あとは自分がほしい利益をのせるだけです。カラーは新書くらいのボリュームで1500円近くになってしまうので、絵や写真で勝負する本じゃない場合は、白黒しか選択肢はありません。白黒にしても、印刷本のプリントオンデマンドは、電子書籍ほど割安にはできません。

一部日本語フォントの文字がかすれる問題

もちろん、日本語で作ったPDFでもちゃんと印刷してくれますが、製本の品質もイマイチです。例えば、PDFではきちんと作っていても、パラパラとめくってノンブル(ページ数の表示)がきっちり同じ位置にはきません。これは日本の製本クオリティが高すぎるので、あきらめるしかないのですが、印字品質があまりよくないのは見逃せません。

ファイルをアップして装丁などを決め、準備が揃ったら、チェックのためにプルーフ(出版前のチェック用のサンプルのこと)を注文するプロセスがあります。送る方法は3段階あり、最も速いものが1週間前後、真ん中が半月前後、一番安いものが1ヶ月半くらいです。一番安いコースは届かずキャンセルしたこともありました。送料は平均的なページ数で、真ん中コースで、だいたい1冊2000円強でした。値段は送る場所、冊数で変わります。確認してください。これで確認して、カスレなどで文字が認識できない可能性があったらフォントを変えたりしながらまたプルーフを頼んで確認、など、調整したほうがいいです。ゴシックはほぼ大丈夫。細めの明朝はリスクが高いです。

ただ、個体差が激しいので取り寄せたプルーフ1冊でうまくいっても、10冊だと中の数冊が場合によっては字がかすれて一部読めない本となっている可能性はあります。そしてそういうものがお客さんの手に渡ってしまうことは起きるはずです。プルーフはたくさん注文すると大変なので、とりあえず1冊で複数箇所でいろんなフォントを試すなどして、できるかぎりのことはやって「確実にカスレは出ないだろう」というところまで確認を重ねるしかありません。発売した後に、原価に近い価格で買えるので、著者への献本用で十冊単位で注文することになりますから、その際に問題のあるものが出てないか確認してください。問題があれば、発売後にファイル入れ替え→プルーフ注文で確認、ができます。このへんは試行錯誤していくしかないようです。

 2016年末にKDPで紙の本を作るオプションができました。今のところ日本語の本には対応していないようです。そのうち試して、改訂版などでご報告いたします。

 アマゾンでは、印刷のカスレなどの不良品は交換してくれるサービスがあるので、CreateSpaceで作った場合は、対応してくれると思います。

 

紙の本用のPDF作り

 

作ったPDF、もうちょっときれいにレイアウトなどをやりたい、となったら、ワードなどからエクスポートしただけのPDFでは物足りなくなると思います。

とはいえ、本格的なソフト(Adobe inDesignとか)でちゃんと作るのはちょっとハードルが高い。(30時間くらい学校に通えば基本は覚えられるようですが)、そうなると、次のステップは、多分、(かつての)AdobeAcrobatみたいなPDF編集ソフトでPDFを直接編集してきれいに作る、になるでしょうか。細かいことはできませんが、自由に配置できるので、レイアウトの自由度が格段にあがります。時間をかければ、そして少々のセンスがあれば、市販の教科書並みのものは作れます。ただ、Acrobatは他のAdobeの製品と同じく月額いくらの契約ソフトになってしまったので、他のソフトでやるしかないようです。#pdf #編集ソフト などで検索して探してみて下さい。PDF関連では、ユーザーが多いソフトの会社は、アンテナハウスとジャストシステムの二社だと思います。

◆註 自分にセンスがないと思うなら、デザインしないことが一番だと思います。さびしいからイラスト入れよう、などと思わず、テキスト主体なら、改行だけ配慮してきちんと入れる。ウェブの文章をみるとわかりますが、今は、普通の改行ではなく、+1、つまり、従来のパラグラフで入れる改行は、一行開けてます。パラグラフの文字数も少なくなる傾向があります。スペースが空いたからといって、イラストが上手な人の「かわいいイラスト」は入れない。下手な人がデザインしようとするとよりダメになることが多いと思います。下手なら何もしないほうがいいです。 註◆

 教材なら音声ファイルを作ると思いますが、サポートサイトからダウンロードしてもらうでなんとかなります。現在、CD付きの本はCreate Spaceでは作れませんが、CDを別枠で作って販売することは、同じアカウントでできますから音源があるならチャレンジしてみてください。いろいろなサポートが必要と考えると、本を出版するならサポートできるブログかサイトは必須です。URLが変わらないドメインを取得してやるのがベストです。

 DAISYのことも知ってください。
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/about/

 

契約書を作ろう!

 

 

自分で作る

 #契約書 #製本

 

司法書士などに相談して正式なものを作るとかなり費用がかかります。かといって自作だとトラブルの元なので、ネット上で公開されている雛形をベースにやっていくのが無難だと思います。

文化庁にはその種のマニュアルがあります。
http://chosakuken.bunka.go.jp/chosakuken/keiyaku_manual/

また著作権契約書作成支援システムというものがあります。
http://chosakuken.bunka.go.jp/chosakuken/c-system/index.asp

弁護士ドットコムによるオンライン契約書生成サービスというのものもあります。かなり便利そう。
https://www.cloudsign.jp/

ここでは、いちお紙ベースの契約書について書きます。文化庁のものをベースにしてさらに進んだ契約書の例がこちらに。
クリエーターの方が作品の著作権を譲渡しない形の契約です。
http://ngk.xii.jp/text/inverse.html
(主従が違うタイプと2種類あるので注意してください)

契約はどういう形でやるかは、あなたの考え方次第です。ギャランティーで支払うだけにする従来の業務委託契約や売上げのうち何%かを支払うという #レベニューシェア などいろんなやり方があります。業務委託契約はネット上に雛形も多いですし、作りやすいです。ただ、出版を本格的にやるとなると著作権どうするかになりますし、ロイヤリティの配分も決めないといけなくなります。
http://it-chizai.sakura.ne.jp/format/revenu.html

ひとまず、基本的なフォーマットは守りつつ、具体的なところは、両者で決めたことに従って作っていきます。どういう取り決めにして、それを契約書としてどうまとめるか、はちょっと難しいところですが、きちんとひとつの解釈しかできないような文面で書いていけば、基本的には契約書として使っても問題ないと思います。
もちろん、専門家に一度みてもらうほうが安全だとは思いますが、司法書士の作成したものでないと通用しないということはないはずです(例えばアメリカでもネット上にたくさん雛形があり、それを利用して契約をすすめるところが結構あります)。自己責任で判断してください。

 

動画制作の例で考えてみる

 

日本語教師は、自らの残念な扱いにガッカリする場面も多いのに、自分が払う側になったら、安易に知り合いで安く済まそうとしがちです。よい条件は出せなくても、その道で仕事をしている人にちゃんと説明し、依頼をして時間をかけて、長くいっしょに仕事をしてくれる人を探しましょう。

特にあまり前例がないことを個人ではじめる場合、こういうことがしたい、作りたい、だけでなく、こういうやり方でやりたい、こういう契約形態を考えています、と契約にも自分なりの考え方を反映して他の方にも説明できるようになったほうがいいと思います。
大事なことは、「ここからここまでが仕事で、いくらとします」と時間とお金に関して明確に決めることです。

ひとつのサンプルとして、動画アーカイブ制作で考えてみます。

基本的に、ギャランティー設定は一本あたりの買い取りと撮影の拘束時間の二本立てでやればOKだと思います。1本5時間で撮れたら、1本分の動画の買い取り料金と、時給×5の合計を支払うという方式です。
動画は、ネットに公開する前提なら、限定公開なのか、一般にも公開するのか決めておいてそれを見越した契約にしたほうがいいです。動画は買い取りとはいえ限定公開という条件付きと公開の形態も自由という完全買い取りでは後者のほうがギャランティー設定は高めにする必要があると思います。

一本作るのに教師に支払うギャランティーはいくらが適当か?難しいところです。5分の動画でも、教師が自分で構成を考え、ボードのいろいろと準備し、リハーサルをやる、最初は準備までに数時間かかるはずです。慣れてくれば多分3,4時間で1本でしょうか。仮に4時間とすると、かかる時間だけで考えると、普段の授業の時給が2000円として準備にかかるのが8000円で、これに実際に撮影にかかる拘束時間の時給、5時間なら2000円として1万円、合計1万8千円。

Vimeoの販売チャンネルなどを利用して販売までを視野に入れるなら、レベニュー契約(売れた■%を受け取る)という形態でもいいと思います。50:50で折半で、その変わりギャランティーは薄謝程度とか、レベニューが10%なら、ギャラは一本あたり5000円とか、いろんな組み合わせで、考えて下さい。

また公開前提であれば、撮影時に顔は出さずに撮る、という選択肢もあります。このへんは事前によく話し合ってきちんと文書にして交わしたほうがいいです。また動画はどうしてもコピーが出回るリスクがあります。これも契約で見越して書いておいたほうがいいと思います。不可抗力としてそういうことはありえるので責任はとれないけれど、最大限努力する、というような形で。

日本語教師の立場で、仕事として受けられそうな条件を仮に考えてみます。

販売前提なら、可能性を感じる見取り図(このくらいニーズがあってこのくらい売れる)を示してくれたら、50%のレベニュー契約なら1本3000円から、撮影時間は5時間までならノーギャラでいいと言う人はいると思います。
レベニュー無しで買い取りなら、一本(10分)で10000円+撮影の拘束時間(1時間で2000円)というところでしょうか。教師の経験をギャラに換算するなら、ベースが1本3000円で、経験5年ごとに+2500円とか?

安いと言う日本語教師はいると思います。なんとも言えませんが、ともあれギャランティーは、最初に細かく決めておいて提案して、話し合って決めるのがいいと思います。その話し合のためのたたき台としてきちんと考えてきたものを提示すればいいのです。0からでは成立しない話も、きちんと具体的に提案すればうまくいくことがよくあります。

学習動画の製作は高いようですが、本格的にスタジオを借りて、ちゃんと編集してだと、すぐ100万円単位になってしまいます。自力でやって、人権費も含めてこのくらいのコストで、教室の「資産」としてずっと置いておけて、24時間いつでも補講をやってくれる講師を確保できるのなら、すぐに元は取れるのではと思います。

 「お金いらない」と言われても、謝礼はすべきだと思います。また、作品を作るのに契約書なしだと後で揉めた時にこじれます。

契約書にどう反映させるか

契約書のこと、専門家じゃないので、はっきりわかりません。正式なものを作るなら会社に法務部があればそこに相談ですが、業務委託契約はネット上に雛形も多いですし、作りやすいです。ただ、出版を本格的にやるとなると著作権どうするかになりますし、ロイヤリティの配分も決めないといけなくなります。普通の会社ならたいていのことは外注相手は業務委託で買い取り契約でやることが多いと思います。ここでは、お金のことここでは、お金のことや動画制作などで「これも念頭において契約したほうがいいかも」ということなどを書いてみます。

買い取りといっても、著作権も放棄してもらうというケースと著作権は作者が保持したままというケースがあります。(動画だと授業をする教師とで共同で保有という形になるんでしょうか)動画製作の場合、固定画面で編集なしの授業動画なら多分そのシナリオと実際に教える教師は主たる著作者となるはずです。

著作権は教師側にあるけど、販売権は制作側にある、あるいは、制作から10年間はある、みたいな形もありえます。著作権をどうするかは、難しいところですが、個人的にはシナリオを誰が作ったかがポイントになるのではと思います。制作側がシナリオまで作るなら基本は制作側にあるとするのが自然で、教師オリジナルなら教師の側にある、がいいような気がします。

完全に著作権を放棄してもらって教室の商品として販売するのも自由みたいな契約なら、その旨きちんと説明したうえで、やはりギャランティーは上乗せになると思います。

日本語教室が動画アーカイブなどを作る場合は、基本は教師に講義の中身は考えてきてもらうことになるでしょうから、著作権は教師にあるとして、制作側がその動画をどうしたいかを列挙(教室でみる、ネットにあげて学習者にみせる、不特定多数にみせる販売する、などなど)して、それを許可してもらう契約にする(売る場合はレベニューが発生する)。

あと、例えば、販売権は制作側にあるとした上で、著作権の保持者である教師は制作費用の金額に相当する額を払えば(金額を決めておく)完全に動画を自分のものとして買い取れる、みたいな条件もありえるかもしれません。著作権が教師にある場合、教師の拒否権を作って置く必要があります。動画の販売、公開、利用など細かく作って、事前に両方をとっておく。一度契約したらそれが続くというのが不安なら、5年、10年単位で更新することにして、教師は10年後に公開、販売を拒否できるような契約にすると、サインしやすいかなと思います。

両者で合意したら、それを業務委託契約なりレベニュー契約なりの雛形に文言を追加して、契約書を作ってみて下さい。普通は業務委託でやればネット上にあるような雛形(英語の雛形もたくさんヒットします)でいいのですが、動画製作でレベニュー契約などちょっと変わった方法で仕事をする場合は、口約束だけでなく、お互いにしっかり話し合って書式に従って作って、日付、住所、名前、捺印が揃った文書を交わしたほうがいいと思います。将来の可能性を見越して、きちんと取り決めをしておいたほうがいいです。

レベニュー契約(印税契約的なもの)は以下に少し説明があります。
http://it-chizai.sakura.ne.jp/format/revenu.html

具体的な契約書の作り方は検索すればでてきますが、以下はわかりやすかったです。
業務提携・契約ドットコム 契約書の製本・契印のやり方
http://www.master-license.com/article/14093179.html

 

その他いろいろ

 

Googleのサービスのさらなる活用

 

officeでいうマクロのようにGoogleの各種サービス内のアレコレを動かす、あるいは連動させて自分用にカスタマイズするためのスクリプト、Google Apps Scriptがあります。GoogleDriveには、ワープロだけでなく、表計算やフォームもあるので、例えば、Googleフォームに新たに加わったテストとgmailを連動させたり、ということができます。私は人が作ったり動かしたりしているのを見たことがあるだけで、自分では作れません。Googleのサービスをいろいろ組み合わせて作ることができるので、教育方面でもいろいろと応用されているそうです。フリー、あるいは数十ドルくらいのスクリプトもあります。

何ができるのかだけでもわかれば誰かに頼むこともできますから、こういうことができそう、というところまででも理解しておいたほうがいいかもしれません。参考資料として以下に少し書きます。

検索すればいろいろでてきますが、よさそうなものを、、、動画ではあまりなく、、、

Googleによる「よもやま話」的な動画
(日本語)

Googleによる長めの説明動画(25分31秒)

Googleによる動画での解説(もうちょっと入門的な…。英語)

初心者のためのGoogle Apps Script入門
http://libro.tuyano.com/index2?id=638001

ドットインストール Google Apps Script入門
http://dotinstall.com/lessons/basic_Google_apps_script

速習Google apps script
http://codezine.jp/article/corner/369

Google+の教育向けスクリプトの開発コミュニティ
https://plus.Google.com/communities/112780694700423616523

Google ドキュメント、スプレッドシート、フォームを Apps スクリプトで拡張する
https://support.Google.com/docs/answer/2942256?hl=ja

アーカイブ関係

Googleによるスクリプトアーカイブ
https://developers.Google.com/apps-script/

サンプル集
https://sites.Google.com/site/scriptsexamples/

GOORUによるフォームを利用した活用サンプル
https://www.thegooru.com/5-creative-ways-schools-can-use-Google-forms-that-arent-surveys/

GoogleGooruは、Googleが作った、Googleのサービスのさらなる活用を提案するというのがコンセプトのサービスです。具体的な活用方法の動画が結構あります。教師向けのあれこれも。まだ英語だけですが、紹介される動画も、モニター上でいろいろ動かしている様子がメインなので、基本的な動かし方は英語が聞き取れなくても大丈夫です。参考になると思います。

GoogleGooruチャンネル
https://www.YouTube.com/channel/UC6IF-uI3qhqpdT2bZqIHmtg

これは、GoogleGooruの動画のひとつ。教師向けのフォームの活用方法(英語)

これはGoogleDocのスライドを作る機能(Google slide)で学校の配布物を作る方法(英語)

#Google #app #school などで検索すると学校で使えるものなどいろいろでてきます。こういうものはがんばって勉強してもいいですし、理系がある大学やコンピューター関係の専門学校なら募集すれば必ず「それくらいならできるかも」という人はいるはずです。例えば、#Google #apps #採点 #自動化 で検索すると、学校で使えそうなものが出てきます。

誰かが無料で配布してくれるのを期待して待つよりも、作れそうな人にお金を払って依頼するほうが可能性があるような気がします。学校で使える単体スクリプトなら1万円くらいで注文受ける人は出てくるはずです。入門サイトや自作のスクリプトを紹介している人などにコンタクトをとってみましょう。

 

学校や教室の管理のサービス

 

GoogleDriveやGoogleサイト、Google+などで、勉強会的なことならできるのではと書きましたが、そういうパッケージをビジネスにしているところはたくさんあります。
日本語教室や学校みたいなところの管理に使えそうなものを探してみます。国内で大手の塾だとか専門学校、大学などでは、#学校管理 で出てくるようなところに問い合わせをすればスーツを着た人達が営業に来るわけですが、そういうものではない、ある程度がんばれば自力で、ほぼ無料でできそうなことを。

Google classroom

Googleの学校管理ソフトであるGoogleclassroomでは、Googleのさまざまなサービスをクラス管理に組み込んで、出席簿にテストを受けたかどうかが記録して、学生の成績管理にしたり、というように、いろいろと自動化されています。無料ですが、まず、Google for education というサービスに加入する必要があります。Googleが認める教育機関だけでなく非営利団体も使えます。ただ、利用条件はハッキリしません。日本でいう学校法人限定かどうかは微妙なので、問い合わせてみて下さい。

 2017年の4月末に個人アカウントでもGoogleClassroomが始められるようになりました。ただ学校版のほうがセキュリティ面でしっかりしているとのことなので、個人版で試して、正式導入は学校版、がいいのかもしれません。日本語学校は(個人経営から学校法人まで経営形態がいろいろなので)まず学校版がもてるかどうかたずねてみてからでしょうか。
個人アカウントではじめるのはここから。

説明のサイト

https://classroom.Google.com/ineligible

紹介動画

YouTubeのチャンネル
https://www.YouTube.com/channel/UCt84aUC9OG6di8kSdKzEHTQ

Google Cast for Education 

独立したサービスですが、Googleclassroomと一緒に使えるようです。学校単位でなく、ネットで参加者を教師がウォッチしながら進めることができるシステム。

https://support.google.com/edu/castforedu

 


他の選択肢

無料だし、当分無くならないだろう、ということで、Googleばかり紹介してますが、他のところもいろいろあります。

マイクロソフトのこれも便利そうですし
https://www.onenote.com/classnotebook

アップルも昔から教育方面いろいろあります。ソフトもハードも洗練されてます。
http://www.apple.com/jp_edu_1460/shop

ただ、ハードが高いんですよね。。。日本語教育関係は、どうしても学校規模も大きくないし、ICT方面に理解もないのでお金も出ない、となると、アンドロイドかPCで、ソフトはオープンソースで、ということになるのではという気がします。お金に余裕があればマイクロソフトとかアップルにメールすれば、これまたオシャレなスーツの人が現れていろいろ説明してくれるんでしょうけども。。。

レンサバのところで紹介したBluehostでワンクリックでインストールできるものとしては、MoodleとChamloがあります。Moodleは、世界中の大学で使われているものなのでネット上にもいろいろ情報がありますし、書籍も出てます。大規模な学校管理向きなんでしょうか?いずれにしても、無料で使えるしシェアトップで安心感もあります。試しにBluehostでインストールしてみましたが、問題なく動きます。日本語化も問題なしです。

紹介動画

YouTubeのチャンネル
https://www.YouTube.com/user/moodlehq

ChamLo
https://chamilo.org/chamilo-lcms/

Chamloは試してませんが、eLearningに強そうです。YouTubeにチャンネルがあります。日本語化はされてないもよう。

https://www.YouTube.com/channel/UCW25kyd4EYyp5g5lUPgfDUQ

アプリを軸にしたもの、クラウド上で管理、いろいろあります。日本語化されているものも。

Edmodo
https://www.edmodo.com/
Socrative
http://www.socrative.com/

他に学校で使えるオープンソースのスクリプトはたくさんあるようです。

http://www.opensis.com/
http://www.projectfedena.org/
https://school-time.co/
http://www.ts-school.com/
http://schooltool.org/

上記のような学校向けの管理ソフトを無理に使う必要はないと思います。SNS的なもので、OBのコミュニティなども含めてやるほうが合理的かもしれません。レンサバで紹介したBluehostでもSNS系のものはいくつかボタンひとつでインストールできます。

また、日本語教育では、ポートフォリオを使った方法が盛んになってきています。紙のサンプルがほしければ、 #portfolio #template で検索すれば、たくさんでてきます(学習向けということで、#teacher とか #class #education で絞り込んだ方がいいかもしれません)。
また、紙ではなくデジタルで、しかもオンラインで、というのは、いろいろあります。自分でレンサバにインストールするタイプから、2GBまでフリーみたいなサービスまで。英語で検索したほうがいいです。 #eportfolio#free とか #opensource で探してみて下さい。

GoogleSitesを利用した例などもあります。Google Driveなどを使う方法もありそうですし、Wikiやブログのシステムをカスタマイズしてでもオンラインポートフォリオは作れそうです。オープンソースやフリーの顧客管理のものもちょっとカスタマイズするだけでポートフォリオとして使えるはずです。

GoogleKeepで簡単にやるほうがいいような気もします。

1)ノートを生徒分作り、それぞれに顔写真を貼る。
2)フォーマットをコピペ
3)色分け(教師の考えで使いやすいように)
4)各ノートを各生徒と共有

です。個別の連絡帳みたいな使い方もできます。画像も動画も貼れますし、クラウド上で共有なのでいつでもアクセスできます。

こんなイメージです。

各ノートには、基本データと、ポートフォリオ的な部分、連絡用スペースくらいに分けて書きます。

#language #learning #plathome で検索すると学習者向けサービスがいろいろと出てきます。

 

PDFとその扱い方

 

PDFも極めると奥が深いようですが、ひとまず知っておけばいいということはそれほど多くないと思います。

例えば、PDF化するプロセスによって生じるクオリティの違いは、簡単に言うと文字を絵として認識しているかテキストとして認識しているかの違いで、PDFのテキスト部分を範囲指定して他へテキストをコピーできるかでだいたいわかります。今はだいたいできますが、たまに古い論文や資料で明らかにスキャンしたなという元の紙が斜めに写ってるようなようなPDFがあります。これはもうほとんど「絵」です。

基本、wordなどで書いてエクスポートしてPDF化したものは、ほぼ大丈夫ですが、スキャナなどで紙の文書からPDF化したものは、怪しいです。省庁のサイトなどには、元の用紙が斜めにずれたまま貼り付いている古代の壁画のようなPDFが時々あります。

PDFは、原稿チェックなどでも使います。PDFに文字を書いたり、範囲指定してコメントを入れたりします。これに使うソフトはいろいろありますが、無料のもので、海外で比較的使われているものは PDF XchangeViewerです。フリーで多機能、複数で作業する際も、これで作業をするのがわかりやすくていいと思います。

 昔スタッフ用に作った簡単な使い方の説明PDFがあります。(このPDFの著作権に関しては本編とすこし違います。ファイル内に記述があります。注意してください)

ただし縦書きには対応してませんので、縦書きの場合はAdobeのリーダー(今はAdobe acrobat reader 今後名前が変わりませんように…)で開いてもコメントなどは付けることができます。詳しい使い方は検索してみてください。(ただし、AdobeはATOKと相性が悪いようです。IMEを他のものに変えれば解決します)

他のPDFソフトやアプリでもコメント機能はだいたい互換性があるようです、PDFXchangerでつけたコメントなどは、Adobeの製品で開いてもだいたいOKです。他は、わかりません。タブレットのアプリなどでも無料でコメントを書き込めるものはあるので探してみて、縦書き対応と互換性のチェックをしてみてください。

PDFに関しては、Adobeの他に、ジャストシステムやアンテナハウスというところがいろんな編集ソフトを出しています。アンテナハウスはサイトでのPDFに関する説明なども充実しています。

アンテナハウスPDF資料室
http://www.antenna.co.jp/pdf/reference/

 PDFは簡易的な編集ソフトでも「編集不可設定にして保存&配布」ができます。たまに鮮明なのにコピペできないPDFがありますが、それはそういう設定になっているからです。ただ、キャプチャして画像で保存してPDF編集ソフトで開けばそこそこ読み取れるPDFになったりするので、編集不可にする意味はあるのかは微妙です。 

検索してみつけたPDFが「壁画」で、読みにくいとか検索できない場合、Googleの検索結果のURLの右にあるところで「キャッシュ」を選択すると、GoogleがHTML形式で保存したものを参照することができます。読みやすく、検索もできて便利です。

 

その他、使いこなせると便利なソフト類

 

 

テキスト系のフォーマットの変換

テキスト方面の文書(Text,rtf、PDF、ePUb、mobi、HTMLなど)同士の変換は、個別にオンラインソフトがあったり、ジェネレーターがあるんですが、Calibreが、全部まとめてできて、無料で、細かい設定ができて再現性も高く、操作は簡単です。設定で日本語を選択すればメニューなどはすべて日本語になります。この無料ソフトを使いこなせれば、相互の変換はもちろん、ePubやmoviなどの電書フォーマット作りもできるようになるので、とても覚える価値が高いと思います。

https://calibre-ebook.com/

一番の特徴は、mobi形式に対応していることで、使われるということで、海外の自費出版の界隈では、よく話題に出てくる定番的なソフトです。ただ、自費出版に興味がなくても、変換ソフトとしても便利です。使い勝手は、単機能のオンラインソフトと較べるとちょっとクセがあります。インターフェイスは変わる可能性があるので例によって、おおまかな流れを書きますと、基本的な変換の操作は、まずソフトを立ち上げて、、、

1)変換したいファイルをドロップする。(自動的にフォーマットを判別します。対応フォーマットは下に)
2)リストに出るので、クリックして指定する。

01drop

(これはePubファイルをドロップしてPDFに変換する例)

3)「本を変換」をクリック。新しいウインドウが開く。

02settei
(新しく開くウインドウ)

4)新しいウインドウの右上の「出力フォーマット」で何に変換したいか選ぶ。
5)左のメニューの「書誌情報」とか「外観」などとあるメニューでどう変換するか設定をする。

03settei
(何に変換するかでいじれる設定も変わってくる。これはPDFに変換なので、基本的には一番下の「PDF出力」のとこでサイズやフォントを設定するくらい。画像は「PDF出力」の初期設定の状態、これをいじっていく)

6)右下のOKボタンを押したら変換開始。右下でアイコンが回り、ストップしたら変換終了。終了のダイアログが出ます。

この5)の設定は、基本、何もいじらなくても大丈夫ですが、PDFに出力する際は、とりあえず以下で設定してみて出力をみて、後は自分なりに微調整してみてください。

1)出力フォーマットをPDFにして、「PDF出力」をクリック。
2)「出力プロファイルに設定された用紙サイズを無視する」にチェック。で、用紙サイズを a4
3)Serif(装飾系)を明朝系、例えば、IPA明朝とかMS明朝に、Sans-serifをゴシック系に、等幅は、等幅フォントがあればそれで。なければゴシック系で(通常の文書なら、面倒なら「全部メイリオ」「全部MSゴシック」でもいいと思います)
4)標準フォントは、文章主体ならひとまず serif で、プレゼン的なものならSans-serif で。
5)デフォルトフォントサイズ、等幅フォントサイズは共に12くらいで。

わかる方は、最初から好きな設定で、面倒な方は、上の設定でとりあえず出力、で、上で変更したところ(フォントの種類、サイズ、標準フォント)をカスタマイズしつつ何度か変換してみて好きな感じに調整するほうがより再現性もあがると思います。最初に自分が好きな設定を探しておくとといいと思います。

epubやmobiに変換する際も、設定でいろいろカスタマイズできますし、編集、拡張もできます。設定でカスタマイズできるようになるとよりきれいに作れるので挑戦してみてください。その他、変換して出力するフォーマットによって、一番下の矢印以外のところも設定をいじったりするんですが、基本、デフォルトのままでもほぼ問題ないので、まずデフォルトでやってみて、結果、イメージと違うなと思ったら、いろいろと検索して調べて、設定を工夫してみてください。海外ではかなり有名なソフトなので、#Calibre #設定 #setting に出力したいフォーマット名(#PDF #epubとか)で検索すれば情報が出ると思います。

これに慣れれば、変換だけでなく編集でかなり電書を作り込めるので、テキストデータを扱うソフトとして、かなり強力な武器になります。

対応している形式は
Text,rtf、PDF、ePUb、mobi、HTML
その他、AZW3,FB2 LIT LRF PDB PMLZ RB SNB TCR TXTZ ZIP です。

 メイリオは日本語は等幅ですが欧文は等幅じゃないのでご注意を。等幅はMSゴシック、IPAゴシック、などのゴシック系でも大丈夫だと思います。「外観」→「フォント」でフォントの埋め込みもできます。日本語の等幅フォントは、AdobeとGoogleが開発したフリーの「源ノ角ゴシック Code JP」の評判がいいようです。
https://github.com/adobe-fonts/source-han-code-jp/releases 

 

音声ファイル編集

音声ファイルは、普通は、せいぜいCDを取り込むくらい、それもiTunesで自動でやれるので、編集の知識までは不要なんですが、音声ファイルで教材を作るようなことに挑戦する場合、当然音声も作りたいとなります。録音してくれる人を探してMP3で指定したサイズで作ってもらい、それをそのままダウンロード用として使ってもいいんですが、相手が音声ファイルを細かく加工できないこともありますし、自分でできたほうが、いろいろと可能性も広がります。これも本格的にやろうとすると(細かいノイズを除去するとか)大変なんですが、教材の音声を提供するために整えるくらいなら、簡単です。

3つのことができればほぼ大丈夫です。それぞれ違うソフトを使います。

1)編集:音声ファイルの長さを整えたり、前後の無音部分をカットしたり、最初にピッという音を入れる

→ 前後をカットしたり音が始まるタイミングを揃えたりです。また、リスニング用の音声は最初にピッという音を入れると「これから聞く準備をしてね」という合図になり、聞きやすくなります。

基本は、動画の編集ソフトと同じく、音を聴きながら、右から左に時間が経過していくので、不要なところを範囲指定してカットしたり、他の音をコピペしたり、という単純な作業です。細かい使い方を覚えなくても、例えば、無音の部分を適当に範囲指定してコピーして同じところにペーストすれば無音の時間が増えるから、それで長さを調整する、みたいなやり方で大丈夫です。「ピッ」の音もフリーのMP3配布サイトで好きなものをダウンロードして同じように編集ソフトで開き、そこからコピペするだけです。簡単です。

ソフトは無料でいろいろありますが、基礎編で紹介したAudacityは、WinでもMacでもありますので。これでいいのでは。
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/audacity/

以下は似たようなソフト(sound it!)で音声ファイルを開いてマウスでカットしたいところを範囲指定したところ。音を形にしたもの(波形)があります。左の四角いのはフリー素材のサイトでみつけた「ピッ」という音です。元ファイルに貼り付けました。この「ピッ」の音は機械的に作ったのでこういう波形です。右のこの状態でdeleteキーを押せば無音部分が短くなります。左の太めの蛇みたいなのは人の声の部分。プロのナレーターの方なのでなだらかで、音と音の間のくびれもできてます。素人だともっとガチャガチャしてます。波形の編集といっても簡単だとイメージできると思います。

sound

2)音量を揃える

→ これが以外と大事です。ファイルによって音量が違うと聞きにくいので。ファイルによって音質が違うのを揃えるのはプロじゃないと無理ですが、音量だけならドロップして自動的にやってくれるものがあります。これは、基本、音量を揃えたいファイルをまとめてドロップするだけです。数秒で終わり。

http://www.forest.impress.co.jp/library/software/mp3gain/

3)MP3ファイルに情報を書き込む #mp3 #tag #タグ #編集

→ ipodのような音楽プレーヤーは、タイトルとか演奏者が表示されますが、それはファイルに情報を入れてあるからです。この情報を「タグ」と呼び、これを書いたり修正するソフトを、タグエディタ、とか、タグ編集ソフトと言います。これも、専用の無料オンラインソフトが多数あり、簡単にできます。使い方は、どれも基本、同じで、ソフトでフォルダを指定して、フォルダ内のMP3ファイルがエクセルの表みたいな形で出ます。項目(タイトル、歌手、制作者、たくさんあります)にタイプするだけです。iPodなどのプレーヤーで表示されない情報の項目もたくさんあります。そこに著作権情報なども入れられます。一度に複数の音声ファイルをやるようになっているので、同じ項目(制作者など)は、自動的に「以下全部同じ」みたいに記入できるようになっているマクロ的なものがあるソフトがほとんどです。

私はこの Mp3tagを使っています。たくさんあるので使いやすいと思うものを探して下さい。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se506766.html

以下は、MP3tagで音声ファイルがはいっているフォルダを開いた画面。エクセルの表と同じで同じように使えます。「縦一列に同じ文字を入れる」とか、「左のデータをコピーする」みたいな機能もあります。

mp3tag

 こうやって簡単に書き換えられるので、著作権表示を入れても無駄という気はしますが、入れないよりマシです。あとipodで表示される情報にあえて訳を入れたりと工夫もできます。消せない著作権情報を入れ込む方法は別にあるようですが、まだ標準化はされておらず、使えるかは微妙なところらしいです。

【おまけ】音声ファイルを「聞きづらく」する #mp3 #加工 #編集

音声ファイルを聞きづらくする用途、というのがあると思います。町の喧噪や電話の音に、あるいは聞き取りにくい声、高齢者の声にするなど、編集ソフトが使えて知識があれば、それらしい音に加工するのはできるのですが、もうちょっと簡単なやり方を考えてみます。このソフトで作れます。

聞々ハヤえもん
http://soft.edolfzoku.com/hayaemon2/

やり方は簡単です。これは元々音声ファイルの再生ソフトなので、音声ファイルを開きます。そして再生時に「エフェクト」メニューからいろいろと選んで試しに再生し、それを「ファイル」から保存するだけです。エフェクトを複数選んでミックスすることもできます。

サンプル音声動画を作ってみました。10秒の動画です。最初に通常の音声「どういたしまして」次に「聴覚トレーニング」のエフェクト、「歌へた」のエフェクト、最後は、「聴覚トレーニング」と「歌へた」のエフェクト2つの合わせ技です。

上で使ったこれは最初からあるエフェクトですが、再生速度、再生周波数、音程、音量、パン(音の再生が左右に移動する)などを動かして再生し、好きな音を作ることもできます。できたものを保存するだけです。いろんなエフェクトがあります。

作者の方が使い方の動画を作って下さっています。

介護の日本語教育などで、エフェクトを組み合わせたり、自分で周波数などの設定して、高齢者の聞き取りにくいものに加工するエフェクト「高齢者1」「高齢者2」など、いろいろ作ってみて、その作り方(例えば「周波数を**にして、速度を**、音程を**にすれば、高齢者風になる」「**だと、違ったカンジの高齢者風になる」をネット上でシェアするのはどうでしょうか?

 この設定だと授業で使えるおもしろいものができる、というのがあれば、ツイッターのアカウント宛てにリプライか、このブログのフォームでお知らせください。ここで紹介します。

 

動画の音量を均等にする

これは、フリーの動画の変換ソフトのXmediarecord でやる方法が簡単だと思います。音量を統一したい動画ファイルをドロップして「音声トラックのタブ」→「音量補正」で、パーセントで調整するなら「音量変更」、dbで指定して変更するなら「音量変更」、そして、複数のファイルを統一するときは「音量の正規化」です。で、変換すれば、完成です。このXmediarecordは、動画の変換ソフトとしてはシンプルで使いやすいソフトです。

 #Xmediarecord で検索してください。ダウンロードサイト、解説&紹介サイトがたくさん出てきます。他の動画の変換ソフトでも音量調整機能があるものなら、同じような手順でできるはずです。

 

コピペを見破る

□ コピペ対策 

論文や作文の #コピー のチェックもいろいろとツールがあります。ある文書がネット上から持ってきたかどうかは #シングルチェック と言い、2つの文書間で比較して較べるのを #クロスチェック といいます。 それぞれジェネレーターや有料の専用ソフトまでいろいろあります。

シングルチェック

ネット上に似た文書がないかチェックしてくれる

コピーディテクト
https://copydetect.net/

こぴらん
http://copyrun.net/

コピペリン(有料)
http://saku-tools.info/copyperin/it/

クロスチェック

文書比較ツールdifff(デュフフ)
http://difff.jp/

□ 両方やる

自動的にネットの文書や2文書間のコピー度合いをチェックしてくれるソフト。7万円前後。

コピペルナー
http://www.ank.co.jp/works/products/copypelna/Client/

 

校正支援など

ワードにも簡単な校正機能はあるんですが、無料、あるいは安いソフトでより本格的なものはあります。

ジャストシステム関係

これはジャストシステムに2つあります。ひとつは一太郎の校正機能を使うこと。一太郎はATOKもついてくるので、ATOKを買う際に一太郎ごと買うことをお薦めします。1万円程度でATOKと校正ソフトを買うと思って。

変換ミス、誤字など、いろいろチェックの度合いもカスタマイズできますし、そこそこ使えます。人力で校正した後の最後の気休めにはなりますし、自分ではなかなかできない自分の文章のチェックに便利です。最後に一太郎にコピペして校正フィルタを書けて(数万字でも数秒です)ひとつでも誤字などがみつかると、コンピューターすごい、ありがたいと感じるものです。

もうひとつは、本格的な校正ソフトのJustRight! proです。

http://www.justsystems.com/jp/products/justright/

JustRight! proは、本格的な校正専用のソフトです。専用辞書、プラグインと合わせて5~7万円というところ。
カスタマイズも細かくできるようです。自分なりの校正の基準を作って、それでやるというような用途が可能。プラグインや辞書で補強できます。

青学のプロジェクト

http://www.pawel.jp/outline_of_tools/

要約、音読チェック、校正、文章評価などを自動化したツールが無料で公開されています。ただし、これを使うためには、ここでダウンロードできるものの他に、あらかじめパソコンにその他のあれこれをインストールしておかないと動かないので注意。このへんの説明を読んでややれそうだと思う方はチャレンジしてみてください。

その他

他にもジェネレーターがいくつかあります。ジェネレーターは文字数に上限がありますので
長いものには使いにくいです。

日本語の文章校正をサポート(1万字まで)
http://www.kiji-check.com/

Enno ? 日本語のタイポ/変換ミス/誤字脱字エラーをチェック
http://enno.jp/

ライティングさん
簡単な校正機能がついているエディタ。半角全角を整えたり改行を整理したりという見た目の整理に特化したもの。無料。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/writing/se504230.html

 テープ起こしも、今はソフトでやって、細かいところを修正するというやり方が主流です。#テープ起こし #文字おこし #ソフト #音声認識 検索するといろいろと紹介するサイトがでてきます。ほとんどは無料で、下書きだと考えるなら、十分な性能、機能があります。


 Googleの音声入力も検索だけでなくGoogleドキュメントで試すことができます。「びょういん」「びよういん」もほぼ正確に聞き分けます。

 

グッズ的なもの

 

教室などでテレビはあるけどパソコンとどう繋げたらいいのかわからない場合は、パソコンと繋げるのではなくメディアドライブを使う方法がわかりやすいかもしれません。USB端子があり、USBメモリや外付けHDにある画像や動画を再生することができます。例えば作った動画や音声を教室のテレビで再生したいという時は、一番てっとりばやいと思います。3000円くらいのものから1万円くらいまでです。

Androidのスマホかタブレットを持ち歩いていて、先方にテレビやモニターがあって、そこに映したい、利用したいなと思ったら、Google Chromecastで、スマホかタブレットのデータを飛ばして無線で映すのが一番簡単で安上がりだと思います。こういうスマホやタブレットをテレビ画面にうつすことを #ミラーリング といいます。メディアドライブと違うのはスマホやタブレット上で表示操作できるものが何でも映せるというところです。
こういうHDMI端子に指すタイプのものはだいたい5000円前後です。AmazonやAppleでも同じような機能を持ったものが売られています。

レーザーポインターは例えば自宅でのプライベートレッスンなどで、届く範囲の物はなんでも指して活用できるので便利でした。多分、教室などでも使えるのでは。Googleで「レーザーポインター 色覚」で検索すると色覚に問題がある人にも見えるものは緑色とのことなので、緑のレーザーポインター検索結果を。

授業の際に、iPhoneなどで音声を再生してもちょっと音が小さい時(よくあるんです)、電池式のモバイルスピーカーやPC用のスピーカーに繋いでもいいんですが、bluetoothのスピーカー を>設備としてひとつ置いておくのもいいと思います。

 

アナログのあれこれをデジタル化する

 

テープ

かなり最近まで、カセットしかないみたいな日本語教材はありましたし、90年代からやってる日本語教師はカセットをたくさん持っているのではないでしょうか。これをデジタル化するのは、おそらく大変ですが、私も大事なもの10本くらいはMP3にしました。もう改訂されないだろう教材はCDで出ることはないので、そういうものと聴解と、昔の能試とか対策問題集などなど。。。

アマゾンなどで、カセット mp3 で検索すると、いろいろ出てきます

もちろん、すべては試してないので何とも言えませんが、多分、単純にカセットで再生して、それをそのままMP3にするだけならなんとななりそうです。

ただ、テープをそのままMP3にしてから、切りわけることになるはずです。よく付属のソフトで、「頭出し用に切りわけることができる」みたいなことが書いてありますが、ほとんどの場合、無音状態が*秒以上続いたらそこで切りわけ、ということなので、音楽では使えても、語学教材だと細かくバラバラになってしまい使えません。やはり、30分なら30分まるごとMP3にして、自分で、自分の使い勝手に従って、課ごと、とかチャプターごとに切りわけるのが早道という気がします。(私もそれでやりました。上で紹介したMP3の波形編集ソフトでできます。ただ設問単位でやるのは大変で途中で心が折れるので、まずは課ごとぐらいで切りわけて、気が向いたら、さらに細かくやる、ということにしました)

とりあえず再生時間=録音時間=MP3への変換時間なので、60分テープが10本あるなら変換だけで10時間かかります。次にそれを切りわける時間がさらにかかります。MP3化したいものは、とりあえず丸ごとしておいて、後で時間ができたら切りわける、でいいのではないでしょうか。

 


 

あとがき

 

パソコンを使い、ネットを活用してこれまでやってきたことで、わかったこと、知ったこと、すべて書きました。

今後も、電子版、印刷版は、時々情報を修正したり追加しながら改訂していく予定です。電子書籍とWeb版の出版は2016年、印刷版は2017年ですが、2020年までは、使える活用ガイドとして現役で行けるかなと思っています。その先は、大改訂をするか、誰かがまた何か作ったり書いたりしてくれるでしょう。

「一緒にやってくれる人が集まったら」と考えていたら一生何もできません。面白そう、やってみたいと思ったら、自分1人で最初から最後までやるつもりで始めて下さい。ここに書いたことはすべて1人でもできます。やりながら、最新情報を確認しながら、覚えましょう。

そして、ある程度出来たと思ったら、グズグズせずにとりあえず公開、あるいは販売してください。

サイトも自費出版の改訂もアップデートは簡単です。100%納得するまでやって完成品としての作品を公開する、売る、そして、売ったら終わり。ということではなく、現時点でベストを尽くしたと思ったら、とりあえず出して世に問う、フィードバックを得て、時代に応じて修正、改良しながらバージョンを1.1、1.2、2.0とアップデートしていく、という作り方のほうが今の時代に相応しい、もの作りの責任の取り方だと思います。

間違いのご指摘などあれば、いつでも、遠慮無く、ツイッターでリプライ、あるいは、#日本語教育サクサク でツイートしてください。また、このブログのAbout us にあるフォームでお知らせください。

 

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