本を出版する


概要

今のところ、私どもで企画を練り、企画書と共に「書いていただけませんか」とこちらから個別にコンタクトをしてスタートすることがほとんどです。

私たちは法人ではなく、フリーランスの集まりに過ぎません。作りたい本があり、出す価値がある本だと考えた時に必要なスタッフを募集し、同じ考えの人達とともにプロジェクトを組み、ある意味投資として本作りをします。私達のグループも主なスタッフとして関わる人もレベニュー契約(ギャランティーではなく売り上げをシェアする契約)で仕事をします。売り上げが無かった場合は無報酬ですので、持ち込み企画の場合は「作りましょう」と考えるスタッフが揃わないとプロジェクトはスタートできません。売れそうだから参加するという人もいれば、作る価値があるから参加するという人もいます。
こちらから企画としてお話する場合は、すでに本を出せるスタッフは揃っていますが、本の企画をいただいた場合は、スタッフ候補の人達と共に、その企画をみて検討するお時間をいただきます。

日本語教師が始めた出版グループなので言語に関わる本が多いですが、専門家による確かな本を作っていけたらと考えています。

長くサイト運営&製作をしてきたこともあり、ウェブ関連のノウハウは豊富です。電子書籍、印刷版の本のDTP作業も自前でやります。音声ファイルの加工やQRコードを作って本に貼り付けたり、簡単な表やチャート作成などもやりますので、細かい注文にお応えすることができます。必要であればサポートサイトで読者にCCライセンスなどで提供していきます(必要であれば音声ファイルや語彙リストのスプレッドシートなどを作り、こちらでCCライセンスで配布しています)。

もちろん、出版後のアップデートも迅速に対応できます。パッと売って終わりではなく、長く必要だと思われる本を作り、それを著者と共にしっかり時代に応じてアップデートしていくというスタンスです。サポートページでは参考文献の案内や資料へのリンク、時には書籍関連のWikiを作ったりと、得意なwebとの連携を軸にやっていきたいと考えています。改訂などもしっかりやりながら、ベストセラーよりもロングセラーの本を作りたいと考えています。タイトルや宣伝なども著者に方向性を確認し、著者の了解を取りながら行います。

今は一般書も高く、専門書はもっと高いです。本が売れない中、地方から書店は消え、本の価格はどんどん上がっていき、それをSNSでバスらせて売ろうというような手法ばかり目立ちます。電子書籍で気軽に本作りができるようになっても、必要な人に買いやすい価格で良書を提供するというようなことはなぜか行われません。生活の格差は広がり大学に行けない若者は今後ますます増える可能性があります。本に接するチャンスがまったくないという人は確実に増えます。

👉 例えば、日本語学校で働く日本語教師の年収は正規雇用でも年収は300万前後で、非正規ならば100万円ちょっとです。勉強が必要な非常勤生活の教師が3000円の本を買うのはかなり難しいはずです。

私達は、例えば、何かのきっかけで興味を持った中高生がおこづかいで何とか買える額で安く良書を提供していきたいと考えています。本を読む楽しみやわくわく感を体験してもらい、次の本を探す人になってもらわなければなりません。

ほとんどの本は、電子書籍で500~650円程度。印刷版は900~1500円です。電子書籍を出すことは決まっており、印刷版もほとんどの場合、出します。私どもは米アマゾン経由で販売していますので、世界中のアマゾンストア(日、米、英、加、豪、独、仏、伊、西、印、墨西、伯など)に並びます。他の自費出版サービスも利用することがありますので、東南アジア(台、タイ、シンガポールなど)もカバーできます。日本語に限らず本を作り出していきたいと考えていますが、翻訳版を出すかどうかはケースバーケースです。

👉 印刷版は米アマゾンKDPは正式に日本語に対応していませんが、一応審査には毎回出します。許可が下りれば出版します。許可が下りるかどうかの基準はハッキリしないので、書籍によって出せたり出せなかったりです。ご了承ください。

3つのラインナップ

左から、選書ライン(10万字レベル)、ブックレットシリーズ(5万字レベル)、翻訳版の装丁サンプルです。

安い価格で本を提供するためにシンプルなラインナップで、統一装丁、(ほぼ)統一価格で進めています。日本語版は以下の2つです。

選書シリーズ:電子書籍 650円 印刷版 1000~1500円
ブックレットシリーズ:電子書籍 500円 印刷版 980~1200円

これに翻訳版が加わります。翻訳版も統一装丁で、価格は、電子が 4.99ドル 印刷が6.99-9.99ドル です。

選書シリーズでは「ニホンゴ」の日本語版英語版があり、ブックレットでは日本語教師読本シリーズなどがあります。その他、米アマゾンでベストセラーになった日本語会話の本の増補改訂版や、日本語教師の中国滞在記の繁体字版なども製作してきました。

選書シリーズは知的好奇心にしっかり応えていく本格的な書籍を提供していく、というのがコンセプトです。新書と同じくらいのボリュームである10万字以上が目安です。ブックレットシリーズは選書シリーズよりもより幅広い層に向けて作る、5万字前後の手軽に読める電子書籍のシリーズです。

わたくしどもは米アマゾンのアカウントで本を作っています。電子書籍はすぐにアマゾンに並び、また、印刷版は米アマゾンでPOD(Print on demand)で製作されます。世界中のアマゾンストアに並び、日本のアマゾンでは洋書として販売されます。印刷版の本のサイズは米国で一般的な5.06インチ x 7.81インチ(12.85 x 19.84 cm)、もしくは、6インチ x 9インチ(15.24 x 22.86 cm)のペーパーバックです。7~8万字で100ページくらいになります。

 


 

すべてオンラインで

執筆依頼、執筆、編集、著者と編集者とのやり取りから出版まで、すべてオンラインで行います。軸になるのはGoogleDriveです。使い方などは、マニュアルを準備していますし、ご質問があればお答えします。日常の連絡は、今は、slackを使っています。私どもは1997年にサイトを立ち上げ、ほぼ100%の顧客をインターネットで獲得してきた日本語教師グループが母体となっており、1999年から仕事は完全にオンライン上で自前のシステムでやり取りしています。

ほとんどの場合、スタッフが著者と会うことも電話でお話することもありませんが、原稿を介してかなりのやり取りをしますので問題ないと考えています。

 


 

お金と契約のこと

日本語の本の著者のロイヤリティは40%、翻訳版は30%です。売り上げは毎年、amazonなど委託しているストアから出る売り上げシートをお送りし、ロイヤリティをお支払いします。価格や原価などお金に関することは100%可視化されています。

出版後5年は私たちから独占的に販売をさせていただきますが、5年を経過した後は、同条件で契約を更新することもできますし、販売権の買い取りも可能です。買い取りは著者ロイヤリティ以外の%(通常ならば60%)×1万円が目安になります。また、部数によってこの買い取り額は減額される契約にもなっています。今のところ、2万部を目安に設定され、目標達成の場合は全額が免除になります。つまり出版後5年間を経過し2万部を超える売り上げがあった場合は、著者は販売権を買い取って独立し、他の出版社や自費出版などで販売を継続することができます(他の出版社が買い取りを肩代わりしてくれる可能性もあると思います)。

このことには本のプロジェクトにロイヤリティ契約で関わったスタッフも同じです。執筆を本格的にスタートする前に著者と私どもと関わるスタッフと契約書を交わしてスタートします。

著作はあくまで著者のもので、製作、出版したところが独占するものであってはならないという考え方に基づいて著作隣接権などで縛るのではなく、きちんと金額で買い取ることができるようにして、それに同意する人達が契約を交わしてからプロジェクトとして本作りをする、という形です。

👉 この買い取り額の設定も目安は編集、DTPなどで仕事に関わるスタッフのギャランティーの相場を目安にした額を支払って買い取るという考え方です。

👉 著者が販売権を買い取れば、私たちはその書籍に関する権利を失うので販売は終了となります。もちろん5年を経過しても契約を更新して私どもから販売を継続することもできます。

「編集」という作業

私達は出版グループとして本の製作しているというより編集グループといったほうが正確かもしれません。そして、編集とは著者と読者を結びつける仕事だと考えています。原稿を読んで私達が行うのは誤字脱字のチェックよりも「ここはもう少し具体的な例で説明していただけませんか?」「全体の構成をこうして、段階を経て理解が進むような形はどうでしょうか?」というような提案がほとんどです。単純に「わかりやすくしてくれ」ということではなく、読者は多分、こう受け取るだろう、あるいは受け取れないだろうというような様々な読まれ方の可能性をみつけ、著者の方に提示するのが編集という仕事の最も大事なところだと考えています。もちろん最終的には本は著者のものですので、私達が行うのは、あくまで「提案」です。

原稿のチェック、査読

私たち編集部は、読者にとってどうだろう?というチェックはできますが、記述そのものの正当性のチェックには限界があります。しかし当然、オカシナ本は作りたくないと考えています。原稿の監修をしてくださる方をご紹介いただければ、原稿の査読的なチェックをして出版するという形で進行します。監修者の方には分量に応じて報酬を設定することになっています。シリーズなど場合によってはレベニュー契約(売り上げの5%など)も検討します。

また、専門的な本を作る場合、こちらで査読や監修者を探し、加わっていただくことがあります。まったく知識がなく勉強する手立てもないという本は作りません。

研究者の方で一般読者向けに本を作りたい、あるいは売れるかどうかはわからないが、作る価値がある本がある、という場合は、遠慮無く企画を持ちよってください。多分、法人の出版社に比べれば10分の1の売れ行き見込みでも作ることができます。書店には並びませんが、アマゾンには並びますので問題なく一般読者に届くはずです。

詳しくはご連絡をいただければ、別途著者用サイトで実際の契約書と共にご説明いたします。

プロデューサーとしてのご参加も

私たちは1冊の本の製作をひとつのプロジェクトとして行います。こういう本を出したいという方はもちろん、著者は別にいるけど自分がプロデュースしたい、という企画の持ち込みも可能です。プロデュースの場合は、著者への執筆依頼の協力と全体の監修的な作業をお引き受けいただければプロデュース担当者としてクレジットいたします。

加えて、著者との本作りのプロジェクトがスタートした後も、約半年間、プロデュース兼編集スタッフとして監修的な原稿チェック、アドバイザーなどの仕事もお願いできるなら、として参加いただければ、5~10%のロイヤリティ配分を得る契約も考えています。「**プロデュースシリーズ」としてやっていくこともできるかもしれないと考えています。

👉 細かい作業や連絡、スケジュール作り、もちろんDTP作業などはすべてスタッフがやります。プロデューサーはあくまで本の中身に対する責任と仕事を請け負っていただければ結構です。

今後、できれば大学などの専門家の方のプロデュースによる本作りを進めていきたいと考えています。専門家が本を作り、私どもはそれを下で支えるというようなやり方です。ご持参のジャンルで「こういう人にこういう本を書いて欲しい」というご提案をお待ちしています。

👉 企画の持ち込みの場合は、進行中のプロジェクトもありますので、いただいた企画を実現できるかはお約束はできません。あと、プロデュースの提案は、著者に執筆を受諾していただける可能性が高く、かつ、おおよその目次案くらいは出来ていないと検討するのは難しいです。

印刷版の本をまとめて購入することもできます。

現在のところ、アマゾンのサービスを利用して印刷版の本を作る人は著者、制作元が卸売り価格でまとめて購入することができるようになっています。学校やセミナー、勉強会などの教材として活用することができます。

👉 ただし米国からまとめて送るので送料などもかかります。また、日本語版に限り印刷版が作れないこともあります。

CCでの出版もできます

すでに論文として出ていたり、ネット上で公開されていたり、あるいはブログとして公開されているものでも、出版する価値があると互いに合意できれば、CC(クリエイティブコモンズ)ライセンスで出版するということもできます。ネット上で公開したままで書籍としても販売いたします。

2017年に私たちの編著の本で試しにやってみました。クリエイティブコモンズの法務担当の方に確認しながら、CCライセンスで電子、印刷板で販売し、このサイトでウェブ版を無料で公開しています。

現在のところ、クリエイティブコモンズライセンスでの出版は電子でも印刷版でも行っている人はいます。ネット上での掲載をしたまま、あるいはネット上でウェブ版として無料で閲覧できる形のまま、値段をつけて電子書籍や印刷版の本で販売します。印刷板の本は、ライセンスに基づいてコピーして勉強会などでつかっていいよと説明を入れます。

ブログの連載を書籍化する場合は、掲載した期間だけ非公開設定にして販売というケースもありましたし、公開したままということでも大丈夫です。著者とのお話合いで(最終的には著者の意向で)決めます。いずれにしても、すでにネットで公開しているものでも、いろんな形で書籍化が可能ということです。書籍化して残したい、オフラインでも読めるものとして作ってみたい、などご相談ください。

お問い合わせは

以下のフォームでコンタクトしてください。具体的に企画があるという方は、フォームの下のフォームへのリンクのほうからお願いします。

*2019年以降、フォームの動作がちょっと不安定です。送信できない場合は、こちらのフォームからお願いします。

 


 

具体的な企画がある方のためのフォーム

ご自身が出版したい本も、プロデュースしたい本も、具体的な企画がある場合は以下のフォームを埋めて、送信してください。スタッフで検討し、必ずお返事いたします。

https://goo.gl/forms/HfhYV1vOFSYd6mmB2

👉 英語でも日本語でもかまいません。ご連絡先のメアドは間違えないように書いてください。一ヶ月以内にこちらからの返事がない場合はお手数ですが、再送してください。

 


 

企画送信後のこと

フォームでいただいた企画を基に、ご検討させていだきます。やりとりの中で進めてみましょうかということになったら、次の段階として、マッチングという期間を設けます。

1)Google Drive上に仮のプロジェクト用のフォルダを作り共有します。そこに目次と一部だけ(5000字程度が目安です)書いていただいて、それに対して、「私たちはこの原稿をこういう方向で書籍化したいと考えています」というようなコメントをつけます。例えば「ここの表現はターゲットの読者には少々難しいかもしれません」というようなものです。

2)そのコメントを受けて、私たちと本作りをしてもよいかご判断ください。また、私たちもやれそうだとなったら、正式にプロジェクトとしてスタートします。この時点でキャンセルということでもまったくかまいません。

ここまでは、お互いに、本作りをやるかどうかの判断をするお見合い的な、マッチング期間というわけです。私たちは法人でなく、本作りに関わるすべての人が、本のコンセプトをみてからやりましょうとなり、ロイヤリティで合意してからプロジェクトに参加します。プロジェクトがスタートするまでに、やろうというスタッフが揃わない場合は難しいということになります。この点、ご理解いただければと思います。

私たちは、売れそうな企画よりも「この本を作る必要があるという企画」であることがプロジェクトとしてスタートしゴールするために最も重要だと考えています。企画のご提案では「なぜその本が必要なのか?」を教えてください。

👉 私たちは、原稿執筆から出版まで、ほぼ100%オンライン上で作業をします。slackで進行をし、Google Drive上で原稿を書いたりチェックをしたりします。すべてテキストベースのやりとりです。スタッフは場合によっては日本語以外の言語が母語の人もいます。ルールとして、書くのは英語か日本語でOKということになっています。従って英語も日本語も辞書をひけばなんとか読めるということが、プロデュースや編集などのスタッフに関しては共にプロジェクトを進めるための条件になります。ご了承ください。(著者の方とは日本語でのやり取りですので日本語だけで大丈夫です)