ここは、一時的にニュースを保存しておくためのページです。Wikiの各ページに転載されることがあり、ここの記述は削除される可能性があります。
定型文
日本語教育業界のニュースはいつも同じような説明を書くことになるので、ここに定型文としておいて、ここへのリンクで済ますことにしました。
01 日本語学校業界の不祥事に関する定型文
この種の不祥事では、私の知る限り30年くらい、いつも同じ対応が繰り返されるので、書くことはいつも同じになってしまいます。整理しますと…
訴訟に関するクラウドファンディングがあり裁判となったが、和解となった。学校側の説明は、しばらく学校のサイトに掲載されていましたが、サイトリニューアルで削除された模様。どちらも新設校でも小規模校でもなく、決して「一部の学校」ではない。
しかし、そもそも、業界は不祥事に責任があると誰も考えてはおらず「悪いやつが悪いことをしただけ」と受けとめている。たとえ業界団体に所属していて、なんからの審査を通過していても、管理責任はないと考える。報道でも関係者のコメントはでないので、おそらく拒否している関係者は多いはず。ここ数年、不祥事が起こり、事実関係を認めたり、裁判で有罪になって黒が確定(東日本国際アカデミー 2017 https://archive.ph/DYov9 日振協加盟)(日本文化教育学院 2019 https://archive.ph/mhuFH)(旭川日本語学校 2019 https://archive.ph/ibMpD)しても、業界関係者、団体がコメントを出したことは1度もない。無かったことにされる。
30年間同じなので、これまですべての不祥事に当てはまり、今後も全く同じことが繰り返されるだろうと思われます。上のようなことは普通の業界なら、業界で自浄作用がないと言われるのはまずいと誰かが言い出すものですが、もう30年起きていないので、多分これからも起きない。日本語学校業界には無数の「開けてはいけない箱」があり、それは増え続けている。この業界で生きていくためには、それは目に入らないものとして過ごすことが求められます。
厳しい未来が待っている
ただ、日本語学校関係者は、学生がみんなスマホをもち、SNSを使いこなし、学校関係者や教師よりも知識もスキルもあることを甘くみているフシがある。今は学生は、SNSで動画、音声、文書を撮って拡散することができる。フェイクも簡単に作れる。30万人の留学生がいるということは30万台のカメラによって監視されているという実感が持てないのはITが苦手ということよりも、見たくないモノをみないという長年の悪弊が曇らせた生活習慣病のようなものでしょう。
よく言われることですが「日本が選ばれなくなる」みたいなことだけではない。近い将来、日本に滞在した若者達の誰かが、日本での体験を小説に、脚本、論文に書くことになる。その作品の中で、ネットで酷い中傷を受け、味方だと思っていた日本語学校や職員はもちろん、日本語教師も「一見親切だけども、遠巻きに眺めるだけで知らないフリをする打算的で小ずるい人物」として描かれるのではないかと思います。少なくともアジアで「職業は日本語教師です」と名乗るのは恥ずかしいことになる日が来るかもしれません。
90年代に任天堂、ジブリ、ポケモン体験をした若者が、20年、30年後にクリエーターとなって描く作品の中の「日本」とは対照的な「日本」が描かれる日は近い将来、確実に来るはずです。
人権感覚によるチェックができるか?
個人的に心配しているのは学生や就労系の人の位置情報を不正に取得して(そういうアプリがありますし、会社・学校の管理アプリにそういう機能があるタイプもあります)学生管理、失踪防止をしようとしている人が、もうすでにいるだろう、ということです。勤務中の位置情報取得が一部合法になった判例もあるということを拡大解釈するような輩は必ず現れる。外国人の「管理」と称して、失踪防止のために位置情報を取得することは、今の法律でもアウトだけでなく、国際的にもアウトで、留学や就労の制度そのものが一発レッドで終わってしまう可能性すらあるものですが、関係者にそういう意識はなさそうです。当然、ガイドラインは作られないでしょう。そもそも、学校業界にも関わらず、個人情報保護に関するガイドラインそのものが現在もないわけですから。。。
資料
□ 日本語教育マップ(Google Mymap):2021年の時点の資料で作成。
□ 日本語教育関連リスト 公開版 2.0版 2022(データ無し版):国内の日本語教育関連施設のリスト。ダウンロード可。二次利用化です。
| このwikiについて | 便利な機能 | Archive | About us |