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手話
目次
概要
日本国内のものだけをとっても、多くの考え方、議論があり、勉強不足もあってとてもうまく整理できないので、以下、いろいろと考える材料として列挙した感は否めません。まとまりがないこと、ご了承ください。
海外でも手話は言語に対応したものもあれば、独立した言語として発達した手話もあり、日本国内で使われる手話にも、日本語に強く対応した「日本語対応手話」と、独自の言語体系と言える「日本手話」がある。
日本語対応手話は、ベースは日本語で、日本語習得後に聞こえなくなった、中途失聴の方や、少しは聞こえるという難聴者の方が使っていることが多く、日本手話は生まれつき聞こえない方や、幼少時に聞こえなくなった方が使っていることが多いと言われている。日本手話は独自の言語としての側面が大きく、言語学者にとってもひとつの独立した言語として研究対象となっている。
公立学校、聾学校などでは、かつては手話の教育には否定的で数が少なかったが、90年代から採用されるようになった。NHKの手話は、2000 年代初めから日本手話に変更。
実際は、両方を覚えている手話話者が多いと言われている。
日本手話と日本語対応手話
日本語対応手話と日本手話に関しては多くの議論があり、対立もある。それに関して検索して出てきた代表的な説明を以下に。
- 日本語と日本手話(第三特別調査室 山内 一宏):この文書に対する反論も紹介されている。(すぐ下参照)
👉 上の著者のサイトの手話の説明と論文→ 危機言語としての日本手話
本学術会議言語・文学委員会科学と日本語分科会(2017)「提言 音声言語及び手話言語の多様性の保存・活用とそのための環境整備」
関連書籍
- 『日本手話で学ぶ手話言語学の基礎』松岡和美(2015) くろしお出版
- 『手話を言語というのなら』森壮也・佐々木倫子(編)(2016) ひつじ書房
日本語教育と手話
日本語教育の世界では、ざっと検索したかぎりでは論文はあまり見当たらないが、ろう者の日本語学習者も増えており、すこしづつ関連研究も増えている模様。
関連論文はこのページの最後にあります。
新宿日本語学校の取り組み
新宿日本語学校は手話への取り組みがある。ただ、「書記日本語(日本語の読み書き)能力の育成」中心とのことで、評価は様々。
ろう教育 | 新宿日本語学校 - SNG https://www.sng.ac.jp/jp/about/deaf-education.html
江副学園 言語教育研究所ろう教育部門 個人学習支援コース | 新宿日本語学校 - SNG https://www.sng.ac.jp/deaf-education/
やさしい日本語と手話
やさしい日本語との関連の書籍が2021年に発売され、以下のような議論があった。関連の書評なども以下にまとめてあります。
⚡️「『ろうと手話 やさしい日本語がひらく未来』に関する議論」 https://twitter.com/i/events/1458583567114506243
その後、著者はFB上でも議論については言及はなく、監修者の好意的な書評を引用するのみで、関わった日本語教育関係者によるネット上の言及もピタリと無くなった。少なくとも日本語教育の世界のネット上では上の議論は無かったことになりつつある。書名で検索すると、全国の公立図書館などに大量に納本されていることが報告されている。
👉 著者の吉開氏は、日本語学習者のFacebookのコミュニティ(2016~?)ややさしい日本語ツーリズム(2016)などで日本語教育の世界で知られるようになり、その後、国際交流基金と電通でやさしい日本語のリサーチをやったり、日本語教師養成講座の最大手でやさしい日本語の講師のコースを作ったりと、現在、やさしい日本語関係で、活動をしており、電通の日本語教育関係の事実上の顔として大きな影響力を持っている。 やさしい日本語関係の活動についてはやさしい日本語を参照してください。
関連記事
ろう教育と「やさしい日本語」――学会の研究テーマにも | にほんごぷらっと http://www.nihongoplat.org/2018/08/22/yasasii_nihongo/
21年の12月の日本語教育関係者のSNS上の読書イベントの課題図書だったことは前月に決まっており、それが始まったタイミングでの出来事だった。日本語教師のツイッター上の読書イベントの21年の12月の課題図書だった模様。主催者の友人でもある吉開氏の自薦だったとのことだったが…読書イベントでも無かったこと扱いになり課題図書のサイトのリストからも削除されている。 https://sites.google.com/view/japanese-teachers-bookclub
手話の学習に関する情報
Youtubeに多くの動画あり、今は動画ベースの学習素材が主流である模様。書籍は以下が推奨される。
海外の手話事情
HPの目次が修正されたので、キーワードで内容紹介:
— 松岡 和美 (@kazumi_matsuoka) January 25, 2023
【パート1】
1. 数詞に見られる歴史的関連(日本手話・韓国手話・台湾手話)
2. 複合語形成の音韻プロセス(上海手話)
3. CL表現と文法的性(韓国手話)
4. 使役交替(天津手話)
5. 認識様態法動詞と否定表現(日本手話)https://t.co/WXr9MD7yun
記事
日本語教育との関連中心に。
ろう者への日本語支援を通して見えてきたこと
http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/pdf_339/10_npongo.pdf
もう一度 学びたい ―ろう者が通う日本語教室― | NHK ろうを生きる難聴を生きる
https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/rounan/391/
ろうを生きる 難聴を生きる「外国人ろう者を社会とつなげる懸け橋に!」※字幕 | NHK ろうを生きる難聴を生きる
https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/rounan/1248/
母語としての日本手話
https://education-motherlanguage.weebly.com/27597354861239212375123901239826085264122516335441.html
【寄稿】手話言語条例がもたらす「日本手話」消滅の危機 森壮也・元日本手話学会会長:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/189217
資料
公的機関
地方自治体などいろいろとあります。
手話通訳サービス | 東京しごとセンター
https://www.tokyoshigoto.jp/others/syuwa/
関係団体
その他
指文字一覧|NHK手話CG https://www2.nhk.or.jp/signlanguage/sp/syllabary.cgi
NHK手話CG:CGアニメによる辞書。検索対応 http://cgi2.nhk.or.jp/signlanguage/index.cgi
Weblio手話辞典:動画対応 http://shuwa.weblio.jp/
日本手話動画検索 http://www.newsigns.jp/search
SLinto オンライン手話 http://slinto.com/jp/
民間会社の手話通訳サービス
IT技術を使った手話サービス | シュアールグループ:サービス窓口設置などの法人向け https://shur.jp/business.html
カード会社はサポート範囲も広い
ヤフー 手話通訳サービス https://card.yahoo.co.jp/service/signlanguage/
楽天カード 手話通訳サービス https://www.rakuten-card.co.jp/contact/assist/
JAL遠隔手話通訳サービス - シュアール https://shur.jp/jal_support/
論文
日本手話の記述的研究と脳機能計測実験について
http://www.rehab.go.jp/application/files/5916/3782/5798/12.Jsign.pdf
ろう児の日本語教材の開発と課題:―『ハルミブック』手話版・日本語版を例に―
https://ci.nii.ac.jp/naid/110010039461
書記日本語教育 : 外国人ろう者の場合(第20回研究会,1.研究発表)
https://ci.nii.ac.jp/naid/110009767850
ろう児に対して第二言語として日本語教育を行うことによるエンパワーメント
https://ci.nii.ac.jp/naid/130005394657
ろう児に対する書記日本語教育:格助詞の定着に向けた指導法の開発
https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/re/30145/jinbun0001301320.pdf
聾者の日本語使用データベースと聾者にわかりやすい文字情報
https://ci.nii.ac.jp/naid/110004752441
聴覚障害児が日本語を獲得するためのICTを活用した視覚教材の開発
https://www.nise.go.jp/zaidan/mizuho_h18/H18-01.pdf
多読 ろう児の日本語学習 - 多読 日本語学習読本
https://nihongotokuhon.jimdofree.com/
聴覚障害者のスキルアップ・ステップアップのための書記日本語教育法およびマニュアルの開発 : エラーアナリシスを中心に
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005610205
A Whole-Language Typology of Japanese Sign Language
http://ow.ly/bHg2302BDsn
知覚動詞のアスペクトと意味拡張–自他対応と主観性
https://ci.nii.ac.jp/naid/120001723817
日本手話の心理言語学的調査の実践と問題
https://ci.nii.ac.jp/naid/130005099426
聴覚障がい児童向け日本語文法学習支援 e ラーニング教材の開発
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