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日本語教育の論点
目次
「論点」のページについて
- 日本語教育の参照枠(2021)が決まるまで:日本語教育の参照枠が決まるまでの15年を整理してみました。
- 日本語教育の「言語観」 :日本語学習に関連して示された言語観のようなものをまとめてみました。
- 日本語教育関連の用語:日本語教育でよく使われている用語の日本語教育の世界での使われ方を中心に整理しました。(検定試験対策にはなりません)
基本的なスタンス
日本語教育の世界において、大学、研究者の間では、こういう方法ガベストであるという共通認識があるかのごとく語られますが、おそらく専門誌でも学会でも議論があってなんらかの決着があったということはないはずです。
語学教育の世界でたびたび引用されがちな第二言語習得研究についても、日本語教育の世界での位置づけはあいまいですし、第二言語習得研究の世界でも、現在のところはこういう考え方が主流であると語ることは慎重に避けられています。
同時に、昨今、語学教育において特定の方法(シラバス、教授法)が、決定的な役割を果たすと信じる人は少数派になっていると思います。研究者も現役の日本語教師達も、日本語教育に長く関わる多くの人は、再び教室で学習者をみつめながら現場で考えていくことの重要性を語り始めています。ここでは、議論のための材料としてではなく、いろんな考え方、切り口を紹介し、視野を広げ、試行錯誤の幅を広げ、考えを深めるきっかけになればということを目的に整理していきます。
- できるだけ客観的な視点で整理しました。
- ただし、歴史や物事が決まる経緯などは、ファクトだけを並べてもつながりがわからないことがあります。いろんな断片を繋げるために書き手の切り口が必要になり、時に推測で書く必要もでてきます。そこは書き手の主観であると切り離しながら読んでください。
- 特にどういう方法がいいとか、こうあるべきだ、という考えには基づいて作られてはいません。唯一の正解というものは存在せず、いろんな状況があり、いろんな学習者がおり、そこで教師が学習者と共に考えた方法は、すべて貴重で、重要なものだと考えます。
- 可能な限り一次ソースを示し、一般的な考えを整理し、関連の論文や記事などを置き、それぞれが考えるために役に立つポータル(入口であり出発点)になることを目的にしています。
- このWikiは日本語教育関係者だけではなく、就労、生活など日本語の学習が必要な人達の周辺の人達にもわかるように書くという方針があります。専門家にとってはやや不正確であったり雑な説明であったりすることもあります。ご容赦ください。
👉 これを書いた人は、フリーランスとして、90年代から2010年代にかけて関東でビジネス関係者を相手に、半分媒介語を使いつつ、プライベートレッスンを生業にしていた者で、教室授業の経験もなく、特定の教材や教え方の信奉者ではありません。ネットの活用だけでやってきたので、誰の「お世話」にもなっていませんので忖度、損得関係なく自由に書いています。2010年からは言語方面の研究者とのお付き合いが増え、必要に迫られ論文を読む日々です。それら資料や文献、論文などを元に整理したものがほとんどです。