日本語教育能力検定試験

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日本語教育能力検定試験

1986年スタート。毎年10月に行われる。 日本語能力試験と同じ公益財団法人 日本国際教育支援協会が主催。作問は日本語教育学会と言われている。
http://www.jees.or.jp/jltct/

Wikipediaに項目あり。記述は古く、あまりアップデートされていない。

主催者から過去問が出版されている。 日本語教育能力検定試験 試験問題

(2021)コロナ下で、10600円→14500円と一気に値上げ。

「業界で教師間でコミュニケーションをするために最低限の用語と定義、知識を整理して、時々アップデートしますからおぼえてね」というなコンセプト?認定は日本語教育学会となっており、作問もおそらく日本語教育学会。研究者によるものなので、いわゆる現場の日本語の教え方に即したものというよりは、やや教科書的という印象。

文化庁の有識者会議によって決められたものが基準となっている。

これまでは、2010年(H12)日本語教育のための教員養成について | 文化庁 で決められた日本語教育のための教員養成について(279KB)がベースだったが、その後文化審議会国語分科会で改訂され日本語教育人材の養成・研修の在り方についてが基準となり2022年からはこれがベースとなる模様。

この在り方文書は、日本語教師に必要な資質、スキルなどを会議で決めたもので、この最新版からは、基本的な要件に加えて、それぞれの働き場所(留学、生活、海外などなど)に従って+αがあるという構成になっている。それぞれに研修が想定されている。詳しくは日本語教師で。

試験に関しては以下のとおり

最新版(日本語教育人材の養成・研修の在り方について)のp122にちょこっと出てくる出題範囲はあくまで参考程度にしかならなそう。以下はPDFのキャプチャ。

測定内容として以下があるが、これも参考程度。。。

👉 このPDFは編集不可で縦横混在なので素直に読むのは至難の業。引用しやすいようにサイトにテキストで置くなど配慮が欲しいところ。

主催者の説明
日本語教育能力検定試験の改定について
:上の改訂にそってやるよ、と書いてある。
http://www.jees.or.jp/jltct/pdf/jltct_kaitei_h23_0512.pdf

必要な学歴

今のところ(2021)、4大卒資格がないまま日本語教師で有資格者になるためにはこの試験に合格するしかないが、新たに作られると言われている資格では

「閣法で成立した他の名称独占国家資格の例を見ても、学士以上の学位を必須の資格取得要件にしているものは存在しない」という点です。これは、資格取得要件について決定的な点です。つまり、この国家資格を法制化するためには、国家資格取得要件に学士要件は入れられないというものです」

という議論の流れになっており、引き続き高卒でも取得可能になりそう(ただし日本語教育学会は反対している模様)

詳細は以下に。 第20回 日本語教師の国家資格はほぼ決定|田尻英三
https://www.hituzi.co.jp/hituzigusa/2021/04/05/ukeire-20/

国内の日本語学校のうち告示校では「有資格の日本語教師」しか授業を行えないことになっており、この試験の合格は有資格者として認定される。有資格者が条件となっているのは、JICAの日本語教師派遣、省庁関連の非常勤の求人、介護、看護関係の来日後の200時間の日本語研修などくらい。

技能実習生、特定技能周辺では有資格であることは「望ましい」程度。海外の民間の日本語学校でもほぼ同じ。海外の大学ではまったく関係がなく、かつては修士だったが、今は博士でもビジネス関連のビザが出るポジションは少ないと言われている。

420時間重視

90年代から現在まで、420時間の養成講座修了のほうが重視されてきた事実もある。試験合格だけでは不足と考える採用担当者もいる模様。これは養成講座ビジネスを主催するのが主に民間の日本語学校でもあったという事情もあるかもしれない。

しかし、日本語教師不足の時代(2014~2018)には「有資格であれば誰でもいい」ということになった。時代によってこの試験の合格に対する評価は変わる。

金沢大学の調査(2017)

日本語学校、大学などの採用担当者向けのアンケートです。大学関係者中心ということもあり、有資格であるかどうかはほとんど考慮されていないという結果になっています。 日本語教師採用担当者採用基準アンケート結果

設問に関しては、いろいろな意見がある。上は2015年の試験のキャプチャ。こういう主題があれば、国のイベント的なもののネーミングなども覚えなければみたいなことになりそう。どういう意味が?

これは、Youtubeの関連動画をみればわかると思います。「日本語教育能力検定試験」で検索して出てくるチャンネルは複数あり、登録者数を1000人を超えるものが、いくつかあります。ごく一部を除いて、これらの動画で行われている講師独自の「わかりやすい説明」「喩え」「(簡単な)言い換え」は、かなり問題があります。しかし、おそらく合格するのにはある程度役立つんだろうと思います。

日本語教育能力検定試験は、その時の新しい知識をアップデートするために最適だという意見がありますが、実情はこの動画にありそうです。やはり日本語を教える能力やそのための知識を試験だけで測るのは無理という気がします。教員養成のように、大学などで、しかるべき人が、授業をして修了するというプロセスをきちんと作ったほうがいいという気がします。

👉 日本語教育関係でチャンネル登録が1000を超えるためには、検定試験対策をやるのが手っ取り早い、ということもあると思います。数少ない、ユーチューバーとして日本語教育をネタにして収益化の可能性があるジャンルというわけです。






研究

  • 日本語教育能力検定試験.txt
  • 最終更新: 2023/01/13 21:35
  • by webjapanese