2020年前後から
2020年以降は国内日本語教育の改革とコロナが重なり、いろんなことが起きています。ひとまずここに記録しつつ、後に重要なものは日本語教育の言語政策に移動するということにします。ここはスクラップ的なページです。
退学時の軟禁問題
2020年代には、この退学時の問題がクローズアップされることになった。最初は、2019年のホツマインターナショナルの学生の提訴。以降、この退学時の軟禁問題はたびたび問題にされるようになり、「鎖で繋がれる写真」などが報道されるようになった。
記事の経緯とその後の和解まで書かれた記事
https://archive.ph/MqXmR
訴訟に関するクラウドファンディングがあり裁判となったが、和解となった。学校側の説明は、しばらく学校のサイトに掲載されていましたが、サイトリニューアルで削除された模様。
👉 ツイッター上で、Chromebookを活用した学校だからホワイト(ブラックではないという意味らしい)と持ち上げる日本語教育関係者がいたが、この訴訟後に、関連のツイートは削除されてました。
なぜこのような問題がおきるかは、日本語学校で少し補足をしています。
👉 日本語学校の関連組織などが、背景の説明などをするなど、ちゃんとコメントしないのも問題だという気がします。一般の人は、何もわからないので。しかし、出席管理、失踪管理を入管から丸投げされていることを批判するわけにもいかず、退学時の対処のガイドラインもなく、管理もできず、改善するとも言えない。遺憾だとコメントもできない、みたいなことなのかも。
日本語学校の不祥事関連
□ 北海道東川町立日本語学校、資格無し教員で注意
北海道東川の日本語学校、教員の半数資格無し 元校長ら:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASN6R64SMN6RIIPE00X.html
2015年の設立当初から資格の有無は厳しく管理していなかった模様。15人中7人が無資格の元校長だったとのこと。問題ではありますが、無資格の教師であの高い結果を出していたのかと驚きました。この事件は日本語教師の資格の有無に関して、ひとつの問題を投げかけたと言えそうです。
文科省の提出データの概要は以下
学生の国籍もバランスが取れています。
東川町立日本語学校は2018年の文科省の提出データ(2016年のもの)によると75人の受験者数のうち33名がN2以上に挑戦し20人が合格と全国でもトップクラスの結果となっている。N3,4の合格者数も18名。
同じデータを基にした全国ランキングが 日本語能力試験合格率ランキング(N1、N2)です。N2以上の合格率が42%というのは全国でも20番目。長沼や赤門会よりも上位です。
設立が2015年で2016年の実績で、1年コースで卒業者が25名なのでまだ進学実績などは数字に出てませんが、地元での就職もありとなっています。設立時のインタビューでは最長3年の滞在が可能とのことなので、最初の実績が出るのはこの後ということになります。
資格がない教師による授業でも高い結果を残せたのは定員は60名で専任が6人なのでST比は「10」、教員数は25名なので手厚いサポートがあることが想像できます。インタビューなどでは学生募集ではモチベが高い人を厳選することにしていると語っており、このへんが理由かもしれません。 資格も経験も無い元校長、による授業で日本語教育関係者がイメージするのはあまりいいものではないですが、これだけの結果を残されると、やはりモチベが高い(といってもアルバイト目的ではない留学して勉強するという普通のモチベですが)学生を集めて、きちんと方向つけさえあれば、これだけのことができるのか、という気がします。
👉 ただし、2018年以降、設立者の中心人物であった校長が変わり、かなり人材確保的な方向になったとも言われていて、今後どうなるかは未知数。
👉 東京を中心に中国語ネイティブによる留学生向けの受験予備校が拡大しており、これも無資格の教師=でも力があり媒介語が使える教師が、国内の日本語教師の弱点を補う形で力を発揮しているという意味では、今の有資格の教師がベストであるとは言えない例です。
□ 11月 沖縄 JSL日本アカデミー:就労時間を超過、ネパール人留学生78人が在留資格を失う 浦添の日本語学校 | 沖縄タイムス+プラス:日振協会員校
ネパール人留学生78人、在留資格を失効 超過就労など理由 浦添の日本語学校 - 琉球新報デジタル
□ 12月 12月に旭川日本語学校の理事長が産廃関連で留学生への強制労働で逮捕されてます
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