twitter研究

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Twitter研究

👉 ツイッター創設者のJack Patrick Dorseyの最初のツイート。

  • アカウント取得に必要な情報:メールアドレスのみ
  • 複数アカウントの取得:メールアドレスの数だけ取得できる。公式でも切り替え可能になった。
  • 非公開設定:可能
  • 初期の設定の注意点:公開設定で始めるならIDとユーザー名は匿名でスタートが無難。非公開でスタートでもいいが、非公開は公開アカウントと使い勝手がいろいろ違うし、非公開のアカウントのフォローはお断りの人もいるので注意(ただし、後述しますがフォローできなくてもブロックされないかぎりリストで読めます)。アカウント乗っ取りも多いので携帯番号を登録する二段階認証を設定したほうがよい。位置情報は必ずオフに。

2006年スタート。米国発で、日本では2008年ごろから知られ始め、2010年のアラブの春から2011年の東日本大震災で、それまでネットを使っていた人はアカウントを取得するようになり、ブログからSNS(当時はツイッターは「マイクロブログ」と呼ばれました)へと以降しはじめた。2010年代後半に一般ユーザーが大量にアカウントを作るようになった。

初期から大幅に仕様が変わっている。特に2015~2017年に暴言リプが増え、大きく変わることになった。

2010年スタートのインスタグラムや、2012年前後にはWhatsAPPやSnapchatなどの個人間のメッセージアプリ(日本だとLINEのような基本的には非公開で仲間同士のメッセージ交換用ツール)が現れ、知り合いとの個人間の連絡はメッセージアプリ、SNSはコミュニケーションツールというより、情報収集のReader、ツールという棲み分けがハッキリしていきました。(ただし、日本では、この時期一旦離れた若い世代がツイッターに戻ってきたという調査結果もあります)

多数の日本語教育関係者が使うようになったのは2015年以降。

日本は比較的Facebookよりツイッターのほうがユーザーが多く、他国では逆。特に東南アジアはFacebookのほうが盛んなので、日本語学校関係者などはFacebookのほうが活用は盛ん。ツイッターアカウントはあっても発信のみであることがほとんど。 Twitter - Wikipedia が最も仕様の変遷などを追っていると思われる。

👉 Googleトレンドの「ツイッター」の検索結果です。日本で知られ始めたのは2009年で、2010年(アラブの春)、2011年(東日本大震災)でユーザー数が増え、その後右肩上がり。2020年でひとまずおちついた、ということことがわかります。

ツイッターは2008年ごろから日本でもユーザーが増え始め、2010年のアラブの春(「海外の情報がリアルタイムで!」という評判)から震災の2011年(速報性と「メディアにはない情報が!」とという人気?)にかけて爆発的に国内アカウントが増えました。日本のアクティブユーザー(アカウント数は休眠中のものも多いので、調査機関によって、過去一ヶ月くらいにログインしたユーザー数にする、などの基準がある)は、数千万という発表もありますが、実際は、企業のアカウントも多く、個人でも複数使っている、休眠中などがあり、個人と紐ついたアカウントで投稿もするようなアクティブなものは百万単位というところだと思います。

調査によると全世界で3億ちょっとで、日本が4500万人ということですが、実際は、ツイッターを利用している人数で考えると、十分の一くらいと考えるのが妥当だと思います。

2015年以降はスマホの普及によってインスタグラムなどの画像映像系アプリの台頭で、2018年以降はユーザー数は弱含みで推移という流れとなっています。

2022年の調査

2010年代後半は「ツイッターで盛り上がっているのは高齢層だけ」などと言われ、若者はLINEを使うと言われていましたが、2020年になり、テレビでもツイートが引用されることが増えたこともあり、若者層は増えていると言われていました。それを証明するような調査結果がでました。

【SNS】男女に人気のツイッター・利用率10~20代男女で7割超、女性に人気のインスタグラム・利用率10~20代女性で8割超(2022年2月15日)|レポート|NTTドコモ モバイル社会研究所

ツイッター上では意外という反応が多かったのは、年齢層によってフォローする対象がかなり違い、世代間のタイムラインも違うということでしょうか。若者層は知り合いの他には、スポーツ選手や芸能人が中心で、いわゆる「ネット知識人」的な人はほとんどフォローしていないということが言われています。

FBは原則実名で、一人1アカウントというルールがある。ツイッターは匿名で複数アカウントが作りやすいので、ツイッターのほうがネット的だと言われます。悪口も批判もあり、炎上もツイッターのほうが多い。デマも広がりやすい。何かを書いた場合、批判を受ける可能性が高いのはおそらくツイッターです。しかし比較的自由に発言できるツイッターではデマを暴くようなツイートも現れるので間違えば批判される健全さを好む人がツイッターを選ぶ、例えば、研究者はツイッターを好む傾向があるように思います。

両者の違いは、ネット上でもいろんなことが書かれている。Facebookはリアル社会の補填として使われるネット上の社交の場となっている。そういう使い方が合っている人にはほぼ唯一の選択肢。ツイッターとよく比較され、「リア充のFacebook、従来のネットユーザー中心のTwitter」というような分け方をされる。FBユーザーは実名ベースの健全性をアピールし、ツイッターユーザーは批判も生まれるツイッターの健全性をアピールする。「フェイスブック ツイッター 違い」で検索するといろんな面白い記事が出てくると思います。

ツイッターより数年早くスタートしたFacebookも、欧米では長くアカウントを持っていたユーザーが離れ始めているという傾向があるようです。アジアの新規ユーザーがその数を補填しているという状況です。Facebookはアジアで人気が高いようです。

アジアがターゲットである日本語学校では、2000年半ばごろから、自分の学校のサイトは半年更新しなくてもFacebookは週一で更新するところが多いです。出版社や関連の組織もFacebook重視です。おそらく2000年最初に、国よりサイト製作への助成があり、日本語学校関係者が一斉に似たようなサイトを作った時期がありましたが、発注先が同じところなのかサイトのデザインも同じで、コンサルティングとしてFacebookを活用せよ、という号令があったように思います。今も、この延長線上でやっている学校が多数あるということだと思います。

ツイッターのアカウントを取って発信をする日本語学校はほぼありません。日振協はツイッターをはじめたのは2018年ですが、報告、お知らせのみ。日本語教育学会は2015年ですが、お知らせをツイートするようになったのはつい最近です。

日本語学校や日本語教育関係、出版社のツイッターの特徴は、お知らせのみ、発信のみで、リプライをしても、対応しないことです。議論になったり、意見を募集して、あれこれと批判が届くことになることを警戒しているのだと思います。

公開アカと非公開アカ 非公開アカは「鍵アカ」と呼ばれます。非公開アカをフォローするには申請をし、許されればOKというプロセスが必要です。非公開アカでも一般のツイートは読むことができ、仲が良い人達の間で相互フォロ-関係をつくりやり取りもできます。

自分のツイートが仲間以外に出ないことで、気楽に発言できるということもあるようで、2010年代初期に比べるとかなり増えているような印象で。上の2017年の日本語教育関係者の調査でも2
3割が鍵アカでしたが、その後増えているような気がします。

👉 このページの説明は、基本、公開アカを前提としています。

これも似ていますが、初心者にはあまり知られていません。公開アカウントでリストに入れて、リストをブックマークしてリストで読む人は増えていますが、リストにも、「公開」と「非公開」が設定できます。非公開リストならば入れても相手に通知がいかないので、相手に知られずにその人のツイートを読むことができます。慣れてくるとこれを活用する人は増えます。逆にいうと、自分とはフォロー関係がない人にもツイートを読まれている可能性はあるということです。

利用規約と禁止用語

ツイッターのルール

暴言や脅迫、差別的言動に対するTwitterのポリシー | Twitterヘルプ https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/hateful-conduct-policy

2010年代後半にツイッター社は規約を改正し、中傷や脅迫などに関わる投稿を禁止する方向に舵をとりました。具体的には用語の規制やなりすましが疑われるアカウントを凍結することになっています。監視は人力では無理なので、機械的に行われ、(おそらく)使われている語などによって、ダウトをつけて、多数のダウトがつくものを凍結するということになっていると思われます。

いきなり凍結ではなく、まず当人に警告が行き、続けた場合は仮凍結で該当のツイートを削除すれば解除、それでもだめなら完全に凍結で以降使えなくなるということのようです。おそらくアカウントを作る際に使ったメールアドレスは使えなくなります。

👉 ただし、メールアドレスは無限に作れるので、アカウントを新たに作りながら悪質なツイートを続けることは可能です。

当時の規制の発表は以下のとおり。

特定対象に向けた罵倒、嫌がらせを禁じます。Twitterがこれに該当すると考えるのは、以下の行為です。

複数のアカウントを使って特定個人にメッセージを送ること 他人を罵倒するメッセージを送ることのみがアカウントの目的である場合 報告された行為が、一方的または脅迫を含む場合

  • Targeted Abuse: You may not engage in targeted abuse or harassment. Some of the factors that we take into account when determining what conduct is considered to be targeted abuse or harassment are:
  • if you are sending messages to a user from multiple accounts;
  • if the sole purpose of your account is to send abusive messages to others;
  • if the reported behavior is one-sided or includes threats

具体的には、人に向けて「殺す」などとリプライを送るとかなり高い確率で凍結されると言われており、以降、ネット上では「○す」みたいな言い換えが流行っています。死ねはセーフみたいな話もまことしやかに語られていますが、どういう用語がブラックリストなのか、これはリプだけなのか、メンションはどうか、通常のツイートでもだめか、みたいなことはハッキリとしないままです。特に「死ね」「殺す」は、ネット発でタブー化したようなところがあります。2015年以前はテレビでもネットでも「アホ」「バカ」くらいのニュアンスで普通に使われていた罵倒の表現ですが、2020年代は使って炎上したら謝罪必須みたいなムードがあります。

通報と凍結

around,center 「興味がない」は広告ツイートだけでなくフォローしている人のツイートでも有効です。タイムラインに出てくるツイートはすべてではなくAIにより調整されていますので、その判断材料になります。 フォロー解除、リストに追加、ブロック、ミュート、もここからできます。 「ツイートを埋め込む」はブログなどに埋め込む際に使います。 「ツイートを報告」は悪質なツイートだとツイッター社に報告するものですが、これを組織的に悪用するケースもあり、これが凍結に繋がることがあります。 一般の通報システムも強化されていますが、この通報を悪用して気に入らないアカウントを凍結させるという行為もあり、なかなか難しい運営となっているようです。また、機械的に行われるので間違いも多く、誤って凍結されるケースも増えています。有名人などでも誤って凍結されるケースが多いようなので、いわゆるアンチのファンによって通報され、ある程度数がたまったらウォッチの対象となるということがあるようです。誤って警告が来たり凍結された場合はツイッターのサイトから申し立てをすることができます。しっかりやれば復活することも多いと言われています。

Twitter、個人への罵倒・脅迫を禁止へ | ハフポスト https://www.huffingtonpost.jp/2013/08/05/twitter-abuse_n_3705758.html 

冗談で「殺す」と書いただけで永久凍結されることがある (#3269066) | スラド https://srad.jp/comment/3269066

「センシティブな内容」

主に画像や動画が対象です。かつてはエロ画像だけでしたが、残虐なものやデマ的なものも表示されないことがあります。AIでの画像解析による自動チェックなので、時々間違えるようですが、精度は上がっています。

言葉もチェック対象になっているので、決まった語だけでなく、文章表現などもひっかかることがあるようです。

読売新聞でさえ80万、地方の新聞社だと10万前後。ただ、大手の地方アイドルグループの公式アカが10万くらいで、その代表的なメンバーが3万くらいです。SNSは、個人が強い傾向があるとはいえ、平均でみると個人では最大限に成功しても1万くらいが天井といえそうです。

これは難しいです。よく自己承認欲求であるとか、中年が多いのはMidlife crisisのせいだ、とか、あるいは若い人にとってはネットで知名度が高いことが学校社会とは違う場所での評価として貴重だとか、と言われますが、それらの背景になっているものは、やはり具体的に利益に結びつくからというのが大きな背景にあると思います。つまり…

間接的にお金や安定などに結びつくものとしての知名度、影響力 直接的に仕事やお金に繋がること に結びつくということです。なんとなくそういうことなんだろう、ぐらいには理解されていますが、「SNSで稼ごう!」みたいな煽り記事は溢れてますが、実際のところをちゃんと書いているところは少ないので今の相場的なものも含め簡単に整理してみます。

知名度、影響力

これは単純に個人の承認欲求的なことだと解釈されていますが、今は様々なメリットがあります。メジャーなところは競争も激しく、費用対効果は薄れる一方ですが、意外と日本語教育のような地味で閉鎖的なところは、まだまだそれなりにメリットがあります。

外に向けて

ひとつは外部からの窓口となるという点です。たとえ虚名であっても、民間資格をとったぐらいでも、宣言するだけで、とりあえず「日本語教育の**に関心があり、専門的な知識がある」「日本語教育とビジネスの関係に興味がある」的なことをプロフに書いておけば、フォロワー数が増えることで、そのジャンルの専門的な知識があるのでないか?ということになっていきます。いつの間にかそのジャンルの第一人者になることも夢ではないようです。

👉 ただし、たいていのジャンルはちゃんと研究している人がいるので、その人達を怒らせたら終わりです。SNS上に日本語教育の研究者は少ないですが、SNSをみている人はそこそこいます。

日本語教育とはまったく関係ないところで、日本語教育関連のことが必要になったけども、どこに、だれにコンタクトしていいかわからないという人達の窓口になれるという点です。あまり深く考えずにググって上位にくるところ、フォロワー数が多い人、にコンタクトするという人は意外に多い。いろんなビジネスの話が飛び込んでくるということがあります。教育の世界は「ビジネスでやってるんじゃない!」という人も多いので、「ビジネス依頼受けます」的なことをわざわざ書く人は目立ちますし、「外」の人はそういう人が「話しやすい人だ」と考えるものです。 こういうことは今後増えていく可能性が高いと思います。

内に向けて

もうひとつ見逃しがちなのは、内に向けてのブランディングです。所属している組織や業界の中で「**に詳しい人である」という認知度があがることのメリットです。

日本語教育のようなデジタル活用が遅れているところでは、単にネットの有名人であるだけでデジタル方面に詳しいと思われがちですから、余計効果があります。「ウチで導入するシステムを検討中なんだけど」などとよく知らないことの相談を持ちかけられたら、「一般的には**なんかが使われてますよね」などとテキトーなことを言って「じゃあ詳しい人を紹介しますよ」などと言えばなんとかなるわけです。日本語教育業界にはツイッターのフォロワー数が多いだけで「デジタルやネットに詳しいから」と組織の中で居残り続けている人はいると思います。コロナを経て、民間の日本語学校でもICTに詳しい教師の価値はあがっていることでしょう。

👉 それほど詳しくないのに、SNSのブランディングには、看板が必要だからと無理をして「**に詳しい」という看板を背負ってしまう人は結構いて、痛々しいかんじになっています。無理はしないほうがいいと思います。

👉 ステマ依頼の例です。例としてあげられているアカウントはほぼパクツイアカ。パクツイをしてもフォロワーを稼ぐのは、こういう理由も大きいわけです。

ネットの広告媒体としてのネットの存在感は大きくなっています。

ツイッターはフォロワー数「1=0.1~1円くらい」などと言われます。ツイッターからブログに誘導して、ブログの広告も「1PV(閲覧)=0.1~.0.5円」、ただし、この誘導先が、YoutubeやTiktokになると、この稼げる閲覧数も大きくなりますから、得られるお金の額も増えます。

ツイッターでは、フォロワーが5000くらいになるとPR投稿の勧誘が届きはじめる、と言われています。ブログだとキーワードでの検索順位(つまり「マスカラ」で個人のブログが上位に来れば、広告依頼が来る、みたいなことです)が、Youtubeだとチャンネル登録者数(1万くらいが目安と言われてます)や閲覧回数(これも一万くらい)によって決まります。

ジャンルと舞台による

ただし、こういう指標の数字は、どういう層のフォロワーが多いかによってスポンサーが変わってくるのでケースバイケースです。若い女性に人気だと化粧品やダイエットなど割のいい宣伝案件が集まり、中高生のスポーツ好き男子もスポーツ系メーカーなど景気がいいところがありますが、日本語教育の5000は日本語教師養成講座か求人系のところから来るかどうか、くらいかもしれません。

この種の広告宣伝依頼は「案件」と呼ばれ、大小様々です。今はYoutubeやTiktokがメインの舞台で、インスタやツイッターはそこに誘導するためのツールとして評価されています。メインの舞台のほうが得られるお金は大きく、誘導ツールはそこそこです。

「ツイートがバズったら、その次のツイートは必ず見られるから、そこで宣伝しろ」と言われます。バズるとは(RTなどがあり多くの人に見られることになる)という意味です。SNSは宣伝場所として有効という事実はあります。フォロワー数が多いということは、それだけ宣伝効果が高いツールを持っているといことだとも認識されています。

👉 フォロワー数を売る商売というのもありますが、あまり使われなくなってきています。フォロワーを増やすためにたくさんフォローし、フォローバックをもらってある程度フォロワー数が増えたらフォローを解除する、みたいなことも行われます。フォローされている数が同じなら、フォローしている数が少ないほど強い、ビジネス的価値があるなどと言われるので。

👉 フォロワー数よりリストに入っているかが重要という意見もありますが、公開リストは使われなくなって来ていて、これも仕様の変更に伴って意味は薄れてきているように思います。フォロワー数が多いアカウント自体もお金になる

BOTを活用して、動物、子ども、感動話、衝撃映像、海外の動画や映像などをパクって日本語で補足を入れただけみたいな、単にフォロワー数を稼ぐだけが目的のアカウントもありますが、これは、そこで案件を流すというより、そのアカウントそのものを売買することも目的のひとつになっているようです。これは以下のふたつのツイッターの機能を使います。

  • ツイッターはニックネームだけでなくユーザー名も変更できる。
  • アカウントを削除しても30日以内にログインすれば完全に復活できる。

少々炎上しても数ヶ月で忘れられてしまいますし、パクリなど少々荒っぽいことをしてフォロワー数を稼いでも、一旦アカウントを削除して、違うユーザー名、ニックネームにすれば、フォロワー数をそのまま残して別のアカウントになることができるわけです。これを企業やSNSでの知名度や宣伝媒体がほしいベンチャーなどに売るという方法があります。ベンチャーも自社のアカウントにはしませんが、イベント告知用としてちょっと使うくらいのことはできるというわけです。

このへんはツイッター社との仕様の変更との争いですが、こういう隙間をみつけてお金にするという人は多く、特に日本の人はそういうのが得意です。とにかくフォロワー数稼ぎだけやっておけば、後で何か金になるだろう、とやる人もいます。「かわいい動物BOT」はそこそこフォロワー数を集めたら、詐欺グループに売られて活用されるみたいなことも起きるわけです。

フォロワー数を稼ぐ

ツイッターは、自分の感想や考えをつぶやく場所ということになっていますが、フォロワー数を稼ごう、自分のブランディングをやろう、ということになると、そういうことからはどんどん離れていきます。

フォロワー数を稼ぐためのツイートとは

  • 共感を呼ぶ内容を考える
  • ツイッターで盛り上がっている話題について書く
  • ポジティブなことを書く
  • 誰かに向けては書かず、あくまで自分はそう感じたのだと書く

と言われます。すでに自分の考えを書くところから離れつつあるわけですが、さらに、だんだん野心が出てくると

少々挑発的、煽り気味に書く。ツイッター上で少数の敵を作るくらいがちょうどいい みたいなことになってきて、災害時のようなタイムラインが活性化される時にいかに共感を得られるツイートが書けるかが勝負だ、みたいなことになり、次第に、共感を得られるなら何でもいいとダークサイドに落ちる人も出てきます。

フォロワー数=影響力とはいえない側面

ただ、実際に影響力があるのかはかなり疑問です。ハッキリしているのは、フォロワー数は支持者の数ではないことことと、ツイートを読んでいる人の数でもないということです。

ツイッター社提供のツイート分析 https://analytics.twitter.com/

ログインした状態で上にアクセスすると、自分のツイートが何人に読まれたか、リンクを置いた場合は何人がリンクをクリックしたかなどがわかります。フォロワーは1000人いても確実にツイートを読んでいるのは2割前後です。この比率はおそらくフォロワーが増えるほど下がります。フォローはしていないけどリストで読んでる人がいるとして、それを足してもせいぜい25%くらい。「100人フォロワーがいても、読んでいるのはせいぜい25人で、しかもその25人は賛同者とは限らない」ということになります。

また初期と違ってフォローしたままでもミュートでツイートを読まなくて済むようになり、慣れてきたらリストで読むという人が増えました。結果、フォローをするとか外すという行為はあまり意味を持たなくなってきており、特にフォローを外すということをわざわざすることも減ったように思います。従って「フォロワーというのは増えることはあってもあまり減らない」仕組みになりつつあります。

炎上してもほとんど減りませんし、ツイートが数千人にRTされたとしてもフォロワー数の増加にはあまり繋がらないようになってきています。

しかし見た目の数はツイッターの仕様の変更の変遷などに詳しくない世間ではまだ有効ですし、マーケティング的には多少の意味があるので数に意味はないとわかっていても数を追う人はいます。

つまり、ツイッターでは、昔ほど、フォロワー数が多いということに意味はなくなりつつあるということです。企業などでは、まだ数にこだわるところは多いようですが。つまり、上で書いたメリットも、そのうち多数が気づき始めたら終わりです。

定期的にフォロワー数が何人から有名人の仲間入りで、何人からインフルエンサーか?フォローと被フォローの割合だ、リストに入るほうが価値がある、いや量より質だというような議論が起こります。フォロワーの数はなりふりかまわず集めれば、1000人くらいは簡単に超えるようです。

一般的には、ツイッターでは特定のクラスタの有名人はフォロワーは1000人を超えるくらい、いろんな話題についてツイートをしてクラスタ外でも知られるようになると数千人に。そこから上は本を出したりと他のメディアでも知られるようにならないと難しいと言われています。かつては、ツイッターをする人をツイッタラーと呼びフォロワーが多い人をアルファツイッタラーと呼びましたが、あまり定着せず、今は、単にネットで有名な人をインフルエンサーと呼ぶということになっています。

ネットで有名になった人、ブログ本を出したけど主戦場はネットというにとっては、1万人はネット有名人と呼ばれるための次なる壁ですが、芸能人などは無名でもアカウントを作っただけで1000人くらいのフォロワーは集まり、すぐに1万人くらいにはなります。*6

SNSを始めると、最初は有名人をフォローしてみる、ネットの有名人も、となりますが、多数のフォロワーを抱える人達はフォロワーへのアピールが上手いです。いかにもRTされそうなツイートをします。フォロワー数が増えると例えば「日本語教師」で検索すると「お勧めアカウント」で出てきたりしますし「フォロワーが多いからフォローする」という人がいるので、フォロワーは一度、数千になると、少々おかしなことを投稿して炎上してもあまり減ることはありません。

フォロワーは多く知名度は高いけど、まともな人からはもう相手にされていない、すでに過去の人、というネット有名人もいます。しかし数を維持するために、新規のフォロワーの開拓はやるので、ツイッターを始めたばかりだ(そしてある程度の期間、いろんな人をフォローしていないと)と見分けがつかない、ということがあるようです。

日本語教育のインフルエンサー?

ただ、日本語教育だと個人では1万くらいがトップで、5000を超える人は数人です。個人で5000を超えるには、炎上覚悟で、日本語教育以外の人達を意識してターゲットにしていかないと無理なようです。

最大の組織である日本語教育学会も5000くらいで止まっています。その他、「業界では有名」という個人、組織やメディアでも2000くらいが限界みたいですから、日本語教育の世界では、日本語でやる場合は、5000、2000、1000あたりが、超有名、有名、そこそこ有名、という数字と言えそうです。学習者相手だと数万というアカウントもありますが、こちらは基本日本語学習がメインなのでまた違います。

👉 このへんのツイートが見える見えないみたいなマイナーチェンジはわかりにくいです。

SNSの基本的な仕様は、そのSNSのコミュニティとコミュニケーションに関する考え方があらわれます。ツイッターは基本的にはオープンなSNSですが、2016年以降は、様々な勧誘、ファイク投稿や暴言などが増え、その対応のコスト(発信者情報開示請求が増えてその対応が大変になったのではと想像されます)がかさむという事情があるのか、かなりデフォルトの設定でもクローズドな方向に進んでいるという印象です。ここでは、ツイッターの仕様とその仕様が意味するもの、を中心に書いてみます。

ただ、細かい仕様変更を追うのは無理ですので、おおまかなものとその方向性に関してだけです。

最もわかりにくく、頻繁に仕様が変わるのは「誰にどこまでツイートが見えるのか」です。

基本的には、2010年代後半のクソリプ増大で、利用者が見たくないツイートは設定次第で目に入らないようにする方向で、変化しています。公開アカウントのRTは当然流れてきますが、設定で流れてこないようにすることは可能です。イイネも流れてくるようになりました。これも多少は制御できるようです。(詳しくはググってください)

非公開設定とブロック、ミュートは、ツイートを見ないように/見せないように、する機能です、組み合わせでいろんな調整ができます。

しかし、例えばツイートを誰にイイネされたかは、フォロー関係がないとわからないようになったり、みたいなこと。さらに非公開アカからのイイネで一方からしかフォローがないケースで、イイネをしたほうをフォローしている場合は…など、シンプルなようでして結構いろいろなパターンがあり、すべての検証は難しいです。その都度ググって確認するか、詳しく知りたい人は、2つアカウントを作ってアレコレと実験してみてください。

2022年代初頭の状況を、基本的なこと以外のことを中心にざっくり整理すると…

ブロックブロックされると、した人のツイートは完全に見られなくなります。RTなどで目にすることも無くなりました。別アカでみるしかありません。 モーメントなどでツイートを取得することもできません。ツイートのURLを入れても表示されません。 非公開

  • 途中で非公開にしても、すべてのツイートは非公開になります。検索対象からも外れます。
  • 非公開から公開にすれば、すべてのツイートが公開になります。一部だけ非公開にすることはできません。
  • 非公開の人のツイートはフォロー申請をしてOKがでないと見られません。
  • 非公開設定の人のツイートをRT、引用RTできるのは相互フォロー関係がある人だけで、関係がある人しか読めません。
  • 非公開設定は公開設定より通知機能が弱いことになっているようです。
  • 公開設定の人のツイート非公開アカの人がRT、イイネすると数としてはカウントされますが誰かは見えません。
  • ブラウザーと公式アプリでは見えなくても、サードパーティのアプリなどでは一部知ることができるものもあります。
  • 公式のヘルプにも少し解説があります。

ツイートを見ることができるユーザーと非公開設定 https://help.twitter.com/ja/safety-and-security/public-and-protected-tweets

より詳しい仕様の変遷はWikipediaは比較的追っていると思います。 Twitter - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/Twitter

アルゴリズムの変遷 2010年代半ばは、毎日数通のスパムリプやスパムフォローが来ていました。1年くらいで目にすることは無くなりましたが、スパムが消えたわけではなく、迷惑メールと同様にフィルタリングされて届かなくなったり、自動的に削除されています。また広告も増え、ユーザーに最適化するためにユーザーの関心事についての情報を収集する度合いも増えています。ツイッター者は、ユーザーから大量の情報を取得し、タイムラインに流し、一般の人のツイートや外からのリプやRTなどを調整する傾向が強くなってきています。

リストで読む人が増えている中、タイムラインを見る人は減ったと言われていますが、まだ初心者を中心に多数派ではあるようです。おそらく日本語教育関係者もリストではなくタイムラインで読んでいる人のほうが多いような気がします。タイムラインはツイッター者の仕様の影響を受けやすいところです。

2010年代後半から、いわゆるクソリプ対策でフォローした人のツイートがそのままタイムラインに流れてくるということではなくなってきています。広告ツイートなども増え、かなりツイッター社の意向を反映したものになっています。

しかしアルゴリズムは、当然、秘中の秘なので推測するしかなく、このへんは広告畑の人達が敏感で、いろいろな議論がなされている。

Twitterアルゴリズムについての推論 / Twitter https://twitter.com/i/events/1294450488566407168

「ユーザーは、気づかないうちに異論を排除することに加担している。居心地は良くなるが、正してくれる人は視界に入らなくなる。」

Twitterのアルゴリズムを分析してみた。その仮説をもとにツイートを伸ばすパターンを分析してみた。体感的には2.5倍くらいに伸びた https://note.com/shintakai/n/n52a9c048866a

こういうことは、マーケティングにSNSを利用する人達にはあっという間に広がるので、ツイートの傾向も変えてしまう影響力を持ちます。企業だけでなく、「セルフブランディング」的な人達を相手にしたセミナーなどでも「最新情報」として拡散される。日本語教育の有名人(「セルフブランディング信者」で、SNSで知名度を上げたいという人達は結構います)にもすぐに波及していくわけです。

そういう人を除くと、一般的に日本語教育関係者にとってのアルゴリズムに関する知識は、SNSをコミュニケーションのツールとしてどう考えていくのか、ということを考えていく上で重要ということになりそうです。もはや、SNSのタイムラインを素直に受け取って考えるのは難しくなっているということです。

仕様や規定は多数の使い方の影響を受けて変更され、変更によって、多数も影響を受けるという関係になっています。

ツイッターは初期(~2010)から過渡期(~2015)を経て現在に至るまで、いろいろな仕様の変更を行っています。ユーザーが増え、なんとなくあるマナー的なことの維持が難しくなり、仕様の変更で対応しているということで、基本的にはデマや誹謗中傷対策が中心です。結果、設定を工夫すれば乱暴なリプライややり取りを見なくて済むようになりましたが、同時に、よりクローズドなSNSにもなりつつあります。

知らない人との交流は減り、結果、かなりクローズドなコミュニティーが出来て、それぞれのコミュニティー間の交流はほとんどない、大手メディアなどのアカウント以外はほとんど「仲間」のアカウント、仲間がブロックするアカウントはコミュニティーの人もブロックする、という人が増えています。タコツボ化が進んでいると指摘する人もいます(Facebookは仕様上、最初からそういう傾向が強いと思われます)。

リストで読む人が増え、ブロックよりミュートが利用されるということは、フォローを解除する必要も無くなったということです。つまり、フォロワーが自分のツイートを読んでいる可能性はますます下がっています。加えて、リプライや引用RTをする人も減っている。

フォロワーがたくさんいても、間違ったことや、おかしなことをツイートした時に、基本、だれも訂正はしてくれないまま放置される可能性が高くなったとも言えます。

👉 ネチケット的なマナーでの維持が難しくなったという側面もありますが、やはり具体的に名誉毀損などの訴訟が増え、サービス提供者自体が訴えられるリスクが増大したこともありますが、関連して、発信者条項開示請求が通りやすくなっていて、サービス事業者にとってその対応コストが大変だという事情も無視できないようです。

仕様変更のお知らせ、テスト

テストは秘密に行われることもあれば、一部の地域でアナウンスしてから行われることもあります。採用される比率はわかりませんが、オープンな形でテストする場合はその後変わることが多いようです。ただ、ツイッターはユーザーの声はあまり聞かないという印象が強いです。

攻撃的な返信も非表示にすることが可能に。Twitterが新機能をテスト https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/tuitohenoositenitwittergaotesuto

鍵アカはかつて普通に存在していましたが、2015年前後から、あまり推奨されないものとなりました。2015年前後に鍵アカでの通知が無くなったりという仕様変更があり、鍵アカ同士でフォローしあってクローズドなコミュニティを作っていたところは、維持が難しくなりました。

読むだけでいいという人には非公開のほうが便利ですが、鍵アカを乱暴なリプやストーカー的に活用する人もいるので、鍵アカの人のフォローは禁止(フォローされたらブロックする)という人もいます。

現在も鍵アカはあります。2017年ごろに1500人くらいのフォロワーの人を対象に調べたところ、日本語教育では3割くらいの人が鍵アカで利用しているようです。

2010年代ごろまでは、全文をRTする公式RTと、自分のコメントと共に引用する非公式RTがあり、非公式RTは多く使われていました。しかし、引用の際の切り取り方によっては元の文意が変わってしまうことがあり、中には引用文を改変する人も出てきて問題が起こり、RTは全文引用が基本の今の形(全文だけRTか、全文引用した形での引用RTかの二択)になりました。

現在でも、他のツイートをコピペなどで引用しながらのRTは可能ですが、あまりよいことではないとされています。元々、ネットで議論する際のルール的なコンセンサスが無く、仕様の変更によって整備されてきたという側面もある、ということかなと思います。

👉 鍵アカを引用RTしていいのかは議論が分かれるようですが、するならツイート主が特定できないようにアカウント名は削除したうえで「RT(鍵アカ)」などと補足をするというマナーが生まれつつあるようです。

デフォルトで自分がブロックしている人のリストを公開して共有することができるようになりました。その他、機能拡張やウェブのサービスなど「まとめてブロックする方法」はいくつかあります。フォロワーが千単位で多くなり、クソリプに悩まされてる人には便利かもしれませんが、普通の使い方をしていれば、収拾が付かない付かないほどクソリプが飛んでくることはないので、まとめてブロックするような必要はないと思います。

ただ、この種のまとめてブロックをする方法は「ある人がブロックしている人が自分にとっても有害かどうかはわからない」という問題があります。例えば「ひどいリプライをする人のブロックリストだから、これを自分のアカウントに取り込めば不愉快なツイートをみたりリプライが来る可能性は減ります」として配布するリストには、単にその人と考えが違うだけのアカウントも入っているわけです。ある種の宗教的なコミュニティでは有効かもしれませんが、基本的にブロックするしないの判断は自分でやるべきこと、という気がします。

フォロワー数が多く、もっと増やしたいと考えていて、政治や社会的に関心が高い話題について挑発的な投稿をするユーザーはクソリプが来る可能性が高くなります。しかし平均的なユーザーにとって今のSNSの問題はクソリプよりも怪しげなセミナーやマルチ商法などの勧誘のほうかなという気がします。

ステマサイトをはじくために引用の寄せ集め記事でよく使われる「いかがでしたか?」を使うというアイデアがありましたが(この種のアイデアは有名になると対策をされるので追いかけっこになりますが)同様に、そういうアカウントが使いがちなワードやフレーズやキーワードをミュートして弾くほうが有効かもしれません。

サンプルとして、ミュートワード候補として検索結果と共に書いてみます。

  • リフォロー
  • フォロバ
  • アフィリエイト

自分なりに弾きたいツイートの傾向をみつけてやってみるのはどうでしょうか。

アンケート機能

2015年の秋に始まりました。選択肢は4つまで作れ、回答期間は最大七日間まで設定可能です。ツイッターのアカウントの分だけ回答できます。複数アカウントがあれば複数回答できることになります。

投票すれば途中経過をみることができます。 非公開アカウントのアンケートはフォロワーのみが見られます。 回答を誘導しないような質問の文章、しっかり区別できるような選択肢の作り方などに注意すれば、ちょっとやってみる、くらいの使い方はあるかもしれません。例えば、これまで何カ国に行ったかとか、ツイッターの設定をどうしているか、というようなことは有用な回答が得られる可能性があります。ただ、もちろんツイッターのアンケートには、ツイッターのアカウントを取得できる人という大きな偏りがある他に例えばアンケート主催者の日々の投稿を支持している人にしか伝わらず、主催者がブロックしている人は回答できないというようなこともあり、ツイッターのアンケートを調査結果を何かの根拠として示すのは難しいことは明らかです。アンケートや統計に関しては、守るべきルールや方法があります。調査・統計に少し資料がありますので参考にしてください。

👉 ツイッターのアンケートは、往々にして、アンケート主催者の日々の主張を確認するための宗教的な儀式のようなものになりがちです。

2017年以降、ヘイトスピーチの増加を受けてTwitter社はアカウント凍結を増やしています。が、かなりざっくりとした方法でやっているらしく(日本法人は全然人がいないという話があります)、NGワードの自動収集とユーザーからのクレームで割と簡単に凍結され、なかなか解除されないということもあり、凍結されたアカウントから申し立てがしやすくなったようです。

これを利用して気に入らないアカウントを凍結せよと徒党を組んでクレームを入れるみたいなことも行われていてます。

かつては有名人のアカウントや企業のアカウントはツイッター社に書類を送ればアカウント名の右に公式マーク(認証バッジ)が付きました。2016年には個人でも申請できるようになりましたが、その結果、「あいつを認証するのか?」みたいな騒ぎにもなり、2017年の11月に申請はストップ、認証はかなりの有名人でも(芸能人で事務所から正式に申請されても)認証マークは付かないようになっています。おそらく、認証の申請が一気に来て対応できなくなったこともあると思います。

認証マークが付かなくなったことによって、有名人のアカウントのなりすましが増え、本物のアカウントが凍結されたりということも起きていますが、2019年6月の時点でも認証システムは保留のままです。

2021年から復活

公式マークが復活しました。対象は政府関係者、非営利団体、ニュース、エンターテインメント、スポーツ、活動家のアカウントの6つ。その他影響力があると認められる例外もあるそうですが、フォロワー数やメディアへの露出などかなり条件が厳しく、基本的には有名人への凍結誘導みたいないやがらせ対策としてできるもののようです。

【参考】

ツイッター社の説明 認証についてのよくある質問 https://help.twitter.com/ja/managing-your-account/twitter-verified-accounts

Twitter、アニメーションPNGの投稿を禁止–てんかん患者の安全を考慮 https://japan.cnet.com/article/35147353/

2010年代後半の荒れ方を受けて、暴言が目にとまらないような方向での仕様変更と、フォロワー同士で小さなクローズドなコミュニティを作る方向に転換。

スペース(音声チャット機能)

音声チャットのClubhouseをまねたスペース機能ができた。詳しくはスペースを参照

2019~20年にリプを承認しなければ非表示になるという機能が追加されました。いわゆるクソリプ対策の一つかと思われます。

そして2020年に、フォローしている人へのリプ(リプされた人が承認したものだけ)がすべてタイムラインに表示されるようになりました。以前はフォローしている人のリプしか表示されませんでした。これも結構大きな仕様変更で、どちらかというと表示する方向での変更は珍しいかもしれません。リプへの非承認が追加されたことで、それならリプの可視化はOKという判断になったんでしょうか。

2020年の春はいろいろと機能が追加されました。

PC上では、複数アカウントを登録して切り替えることできるようになった。 投稿の原稿を保存できるようになり、日時を指定して予約投稿が可能になった。 Tweet Deck の機能を公式でも取り入れる方向になったようです。別アカを持ってる人や企業などのアカウント運営にも配慮ということでしょうか。

ツイート投稿時に「全員」「フォローしているアカウント」「@ツイートしたアカウントのみ」の3段階でリプライを制限できるようになりました。内向き志向はより強くなり、特に比較的クローズドな日本語教育クラスタは、集合知的な知恵は機能しなくなりそうです。SNSは、ネット上の言論の場というよりは、クローズドな小さなコミュニティのための場所となりつつあるようです。

これでひとつ、ネットはより「仲間同士の場」となりユルい投稿が増え、ネット上で居心地がいいクラスタだけでやり取りしていると、永遠にそのクラスタで共有している誤った認識や知識から抜け出せなくなる可能性が高くなったかもしれません。

【参考記事】Twitter、待望の“クソリプ防止機能”をついに実装 一方で「デマや間違いを指摘できなくなる」と懸念も (1/2) - ねとらぼ https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2008/12/news053.html

2020年11月10日、投稿が24時間で消えるという機能が追加された。 これは(たしか)Snapchatで始まり、インスタが採用して一般化した機能で「ストーリー機能」と呼ばれることもある。

投稿自体にパブリックな要素が減り、身内化が進むという流れのひとつになりそう。

👉 特に検証もエビデンスもないことを無責任に投稿するみたいなノリが加速しそう。。。

矢印 2021年8月に早くも廃止になりました。

アカウントの検索がトップ画面に追加

これまでも高度な検索でやれたが、アカウントのトップでできるようになった。簡単に過去ログの検索ができることで、都合の悪い過去ツイは削除する人が増えるかも。

Twitterアプリで「アカウントのツイート検索」が容易に - ITmedia NEWS https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2111/08/news113.html

写真・動画の無断投稿を禁じられる

「被写体の同意なしに投稿された写真・動画に対して報告があった場合、その投稿を削除するなどの措置(違反の程度や違反者の過去の違反歴によって異なる)を行う。」とのこと。これまでは住所などの個人情報に対して行われてきたが、写真や動画へと範囲拡大した。

個人の写真・動画の無断投稿を禁じるポリシー変更 - ITmedia NEWS https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2112/01/news074.html

ブロック、ミュートしたアカウントのツイートは、タイムラインだけでなく検索結果、その他のおすすめなどに出てこなくなり、完全にカットすることができるようになったとのこと。

これは、クソリプが頻繁に来るようなフォロワー数多めや有名人アカウントには便利ですが、一般のアカウントで普通のツイートをしている人にはほぼ不要な機能だと思われます。

ただ、そこそこ影響力がある人が「これらのアカウントはダメだからブロックやミュートを推奨する」みたいなことを言えば、それに従う人のタイムラインには、そのアカウントのツイートは、仮にその影響力がある人とは違う考え方の人がRTしたりでバズっても一切出てこなくなるわけで、「教祖=信者」的なクラスタにいる人には、そういう活用をされそうです。例えば、自分のブロックリストの共有などを推奨する人は増えそうです。

つまり、タコツボ化が進むような仕様となる傾向はまたひとつ進んだとも言えそうです。

これは元々ダメでしたが、最近よりダメになったという話ですが、そういう意見は多い模様。Togetterなどの人気の低迷で、過去に何を発言したのかはあまり問われない傾向も進んでいます。ある意味気楽に、自由に書き込みやすくなったと言えますが、信用性は低下することは避けられないかも。

2021年からテストで2022年の1月にほぼすべてのプラットフォームでスタート。これも内向き志向の現れの一つと言えそうですが、スペースと違って、ツイートは原則公開される仕様。

詳しくは、コミュニティを参照してください。

後編集、埋め込みなどの機能拡張の議論 同時期にツイッターの基本に関わる仕様の変更の議論が起きた。ひとつはイーロンマスク氏が株式を取得し、投稿後にも編集できるようにと提案した件。

ツイッターに編集ボタン 投稿後に修正可能: 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59766590W2A400C2TB1000/

もうひとつは、埋め込みされたツイートが削除された後にツイート内容が残るのを完全に消そうという変更の件

Twitterの埋め込みツイートを削除した場合の表示方法、大騒動の末、結局元通りに【やじうまWatch】 - INTERNET Watch https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1401735.html

いずれも、議論などが起こり、後で自分の発言を修正したり消したりということができるようにしようというもので、反対がおき、変わらなかった。欧米では、議論のルールとして、一旦公に発言したものをこっそり修正することはアンフェアな行為とみなされる。しかし日本ではこういう議論のルールについての議論はあまり起きない。

事件から10日後に発見されたが、真偽は不明。普通のよくあるツイートをするアカウントという印象。ワクチンは二回接種し、保守的な価値観を持ち、極端名差別的な志向もない。いちおう記録としてキャプチャーをいくつか残しておきます(左上からはじまり、右下が最後のツイート)。

https://twitter.com/333_hill/

Togetterには、全ツイートの記録があり、いろんな分析が残っていますが、一民間のサービスでもあり、削除要請には対応するしかなく、公的な組織がアーカイブ化しないかぎり残る可能性は0ではないかと思います。

さんざん報道された後ですが、7月19日にアカウントは凍結されていました。

「333_hill」の検索結果 - Togetter

ツイートのみで、RTは残っておらず、誰のどんなツイートにイイネをしたかも記録はないようです(警察などにはあるかも)。

RTされていた、引用されていたと分析されてしまうこともあり、引用しての議論もあり(SNSに慣れている人はそのうち消えるだろうとキャプチャを取っていました)、この凍結までの数日で、影響を与えたと思われたくない人などはブロックしてRTを表示させなくしたりと、いろんなことがあったと思われます。

報道後は、覗くたびにRTやイイネが増えていましたが、いつのイイネなのかがハッキリしないこともあり、犯行前から注目されていたという誤解も広がっていました。

その人の考え方、嗜好を知るためには、忖度、損得勘定でストップがかかりやすいツイートよりもRTのほうが意味は大きいような気がしますが、個人情報でもあり、なかなか難しいところです。これまでなら、警察に欧州されていた日記のタグイのものが、ネット上で共有されるみたいなことは、海外ではテロを起こした人のSNSの魚拓などが出回るのはよくありますが、日本ではSNSが広がったのが2015年以降くらいということもあり、あまり例がなく、発覚後のいろんな人の動きも含め、ネットに自分のログを残すこと、それが第三者に公開されているということはどういうことなのか?を考える機会になりそうです。

SNSは、何を投稿するかだけでなく、何にリアクションするか、何に反応しないか、言及しないか、どう変化したか、など、晒している個人情報は自分が意識しているよりも多いということも、この件で改めて意識する人が増えたようです。

その後の報道によると、

  1. 2019年10月の初投稿以来、今年6月30日までに1363件のツイート
  2. 山上容疑者が事件直前、松江市の男性へ送った手紙にアカウント名が記されていたことで発覚
  3. フォロワー(登録者)は17日朝の時点では0件だったが、18日午後8時時点では約4万5千件に急増した。それぞれの投稿に対し、多数のリツイートや「いいね」がなされ、拡散した。

とあり「ツイッター社は憎悪や差別、新たな攻撃を引き起こしかねない投稿を禁じている。同社の担当者はこうした規約に違反したと認める一方、「凍結にいたる詳細等についてはお答えできません」とコメントした。 奈良県警は報道陣から「直接、または親族を通して(凍結を)要請したのか」と問われ、「お答えを差し控えさせていただく」と述べた。」

となっているので警察関係者からツイッター社に要請があり、ツイッター社がそれに応じた可能性が高そう。 山上容疑者のツイッター凍結 「憎悪や攻撃誘発禁止」の規約に違反? https://archive.ph/X3qZ1

「削除請求は、各国の法律に基づき、警察などの政府機関や個人を代理する弁護士などが行う。日本の削除請求は前回より27%増え、2万3555件だった。請求の96%は、金融犯罪、麻薬、売春などに関するものという。」

ツイートの削除請求、日本が最多の2.3万件 世界全体の半分占める:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASQ7Y52FTQ7YUHBI00R.html

開始時からのツイッター社会の空気と環境の変化

挨拶のような大多数にとって正義であることならば人にストレスを与え続けることが正当化されるという意味で、このツイートが19万近くのいいねを獲得するというのは、ネット社会の変化を象徴するものだという気がします。

イーロン・マスクがTwitterの全体会議で語ったことがまともすぎて隙がなかった - Togetter

https://togetter.com/li/1971619

買収関連の記事

無数にあるので、貴重なものだけピックアップしてみます。

Twitter での 2年 · eed3si9n

https://eed3si9n.com/ja/2years-at-twitter/

かなり流動的で確定したものは少ないが、無数にあるので、そのうちまとめます。

Twitterの未来を左右する? 投稿をユーザーが評価する「コミュニティノート」本格展開へ(山口健太) - 個人 - Yahoo!ニュース

https://news.yahoo.co.jp/byline/yamaguchikenta/20221211-00327856

その後、他のSNSの宣伝を禁止して、数日後に取り消したり…

@TwitterSupport(Twitter Support) Specifically, we will remove accounts created solely for the purpose of promoting other social platforms and content that contains links or usernames for the following platforms: Facebook, Instagram, Mastodon, Truth Social, Tribel, Nostr and Post.

CEO辞任すべきかツイッターで投票して辞任し、後任にトランプジュニアを指名したり…

有料アカウントが本格的にスタート

「Twitter Blue」日本でも公開、月額980円 iOS版は400円上乗せ - ITmedia NEWS https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2301/11/news098.html

案件ツイートには#ad などの明示を義務付け

Twitter、案件ツイートには#ad などの明示を義務付け - PC Watch https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1473888.html

FF外とは「あなたとはフォローしたりされたりという関係ではない」という意味で、リプライをする際に最初につけるフレーズとして「FF外から失礼します」などと使われます。「フォロー外ですみませんが」みたいなバリエーションもあります。一般にはそういう前置きは不要だと考える人が多いようで、一時、「なんでそんな前置きするの?」とツイッタ上でも話題になりました。その後沈静化したようですが、似たような表現で受け継がれ無くなりそうもありません。

「FF外」という言葉は2015年以前はほぼ使われておらず、このころから、ツイッターがオープンな場ではなくなり、クラスタ外からアレコレリプライを送ることに対して遠慮する空気が生まれたのかもしれません。ツイッターの仕様も、上で述べたように、基本的には、フォローしている、されていいるという関係を重視し、情報へのアクセス権を調整することで、暴言などが目に入らないような仕組みを作るという流れなので、当然、フォローするされるの関係は重視され、ツイッターの中でも「ウチソト」が前面に出てきた。それをふまえての「FF外」という表現の登場があったのかもしれません。

「FF外」Google トレンド

https://trends.google.co.jp/trends/explore?date=all&geo=JP&q=FF%E5%A4%96 

一般に「FF外の人」は、議論されている文脈の理解が薄く、相手のツイートの流れではなく単独のツイートだけに反応することが多いので、往々にしてクソリプであることが多いと考えられています。しかし、フォローするされるという「関係」に配慮することなく自由に議論ができる、してもいいというのが本来のオープンなSNSのあり方だという考えが昔からあります。あまり気にせず、引用したりリプライはすればいい、後はその内容で判断されることだ、という考え方が今は支配的なのではないかと思います(今後はどうなるかはわかりません)。

2020年代に入り、クラスタの内向き志向は強まり、知らない人にリプをしたり引用RTする行為そのものが批判される空気は強くなってきました。

日本語教育クラスタでも、時々起こる「初級教科書」のこちらのような盛り上がりに直接参加することを避ける人は増えています。

#なんか見た というハッシュタグには、タイムラインで話題の(そうでもないこともある)件について、言及するけど、話題の中には入りたくない、というニュアンスがあります。文章もその話題についてのツイートだということを曖昧にするために検索対象になりそうなキーワードは避けることが多いようです。

RTが違法性を問われることに

ケースバイケースとはいえ、違法性が認定されるケースが出てきました。これを受けてか、RTは減り、イイネ志向は高まったと思います。「下手にRTすると、それに賛同していると思われる」という空気はSNSに大きな影を落としたように思います。

橋下氏、二審も勝訴 リツイート巡る名誉毀損: 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60715910U0A620C2AC1000/

2021年、安易なRTは法的に名誉毀損を助けたとして違法だという判決が出ました。RTがどういう意図があろうと拡散を助ける側面はあり、それを重視した判決といえます。

中傷ツイート「RT」が賛同とみなされ賠償命令、「いいね」もアウトになる?(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/718a3159fb92b1f3475a3d8d0591b60acf1d4655

これをある意味「利用した」行為もではじめました。数十万フォロワーを持つ府知事がこういうツイートをしたことは大きな影響を及ぼしたと思います。

2015年に「お気に入り」(favorate ★)は、「イイネ」(Like♡)に変更されました。ツイッター社としては、イイネのニュアンスのほうが気軽にできるだろうという読みがあったようです。つまりお気に入りは「RTするほどじゃない賛同」でイイネは「RTするほどじゃない共感」とやや弱くなったということです。

ツイッターは他の人に読んでほしいと思った記事をRTで拡散できるのが大きな特徴のひとつですが、「お気に入り」「いいね」があることで、ややブレているということが言われます。お気に入りがイイネになったことでよりハードルが下がり、結果としてRTが減り、書いたことが拡散されなくなってきているという指摘もあります。実感としてもイイネが増えているという印象です。

フォローしている人がイイネをしたかもわかるようになり、ますますイイネは増えていますが、元々イイネはFacebookにあったFacebookを象徴するような仕様であり、賛同というほど強い表現でもない(日本語のツイッター上だと「共感」というほどでもない程度?)ことから、あまり議論を喚起せず、ツイッター社の好みではないようですが、人気があるものをやめるわけにはいかないというところのようです。

ユーザーも、特に、自分の主張を書く人でこういう仕様に敏感な人は「賛同するならイイネではなくRTをしてほしい」ということを書くことがあります。

ツイッターの創業者もイイネはやめたいと考えているようで、時々廃止の噂がでます。 https://www.ted.com/talks/jack_dorsey_how_twitter_needs_to_change 

上のRTの違法判決などもあり、ますます「RTよりイイネ」となりつつあるように思います。

上はおそらく最古の「ツイッターは議論は向いていない」というフレーズです。

高度な検索で、「Twitterは議論に」で検索すると、2007年12月31日まで、つまり2007年代にすでに4件ヒット、2008年代までには9件ヒットし、2009年末までだと無数に出てきます。

つまりこのフレーズはSNSの初期から投稿され続けています。

しかし、多少、仕様上の問題はあったとしても、基本的に、誰でも発言権がある以上、発言が丁寧にロジカルに行われ、発言内容で判断される空気があれば、議論は成立するはずです。研究者における学会や論文などがある人と違い、一般の人は、他に議論する場などほぼ無いことを考えると、SNSで議論ができないとするのは、あまりに損失が大きいような気がします。言葉とコミュニケーションに関わる仕事に携わる者として、どこであろうと議論が成立するような方法、あり方を考えたほうが建設的だという気がします。

いきなりリプできない空気になったのは2015年より前?

「「FF外から失礼します」は2015年に登場した語です。このころすでに、知らない人にいきなりリプをするのは失礼かもという空気があったと言えます。2020年代は引用RTも忌避されるようになり、いよいよ、考えや意見を表明するのが難しくなってきました。

よく「ツイッターは議論に向いていない」と言われてきましたが、もはや「SNSは議論をする場所ではない」ということになりつつあります。

"ツイッターは議論に" - Twitter検索 / Twitter

「日本語は議論に向いていない」とか「日本語は論理的ではない」みたいな俗説には反論する日本語教育関係者も賛同する人は多いようです。ただ、ツイッターのどこが議論に向かないのかはあまり語られません。

このページの炎上のところに書きましたが、議論が感情的な対立になり炎上に発展することもあります。炎上から逃げる方法がいくつもあるように、議論から逃げる方法も多いです。

ツイッターで炎上になったら謝罪に追い込まれることがありますが、議論の結果、自分に非があったと認めて議論が終わることはほとんどありません。反論があっても、たいていの場合、論点をずらして終わり。特に、ツイッターでは、自分の主張に関するリプライの中から極端な主張をピックアップ:したりして議論の土台が成立しないようにし、わら人形論法で議論には負けなかったことにして逃げて終わりというのもよくみます。

誰でも発言権があり、議論はできますが、フォロワーの数が多いほうが有利であることは間違いありません。しかも、SNSのユーザーは「何が語られるかより誰が語るか」を重視する傾向がありますから、フォロワー数が多く知名度が高い人が有利という側面があります。それもあって、議論は成立しにくい空気があるのは確かです。

専門家同士の議論は成立することがある

コロナ下では、例えばオミクロン株について南アフリカの感染症の専門家が出たばかりの調査を手書きイラストでツイートし、瞬時に世界中の医療関係者が意見を出し、統計の専門家が訂正する、みたいなことが行われていました。言語学の研究者の間でもよく議論が起きます。何か結論を出す議論ではありませんが、有益な意見交換はできるということだと思います。

専門家とそうでない人の意見交換は何が違うのかを考えることが重要です。議論の前に何が共有されていて、どういう議論が期待され、ツイッターではどこまでが限界か?というラインも、だいたい共有されている。ツイッター以外の世界の充実度も関係が濃そうです。これは専門家の議論であって、ある程度のレベルの人のみが参加をゆるされるものだ、という理解が周囲いあるということも大きいような気がします。

例えば日本語教育の世界でも、「助数詞はこういう教え方をしているんだけども、どうだろうか?」という具体的なツイートがあれば、有益な意見交換に発展する可能性はあると思います。しかし、残念ながらそういう話題は少なく、今のところ「あの教授法はアリかナシか」みたいなざっくりとした居酒屋談義みたいな話題が好まれ、テーマの設定の時点で悲劇的な未来が決まっています。

英語圏では現在(2022)も、「それは違う」というリプが飛び交っているのを目にします。間違いの指摘や批判はよく引用RTで、反論が行われます。。英語圏では、パブリックな場所に自分の考えを投稿すれば、その責任を負うし、なにがしかのリアクションが飛んでくることはある、という前提があり、基本的にSNSの利用者には小さな覚悟のようなものがあるように思います。間違いを指摘されたり批判されることに対する耐性があるという印象です。

👉 例えば日本の掲示板は投稿者が削除できる仕様が多いですが、欧米の掲示板は投稿後の編集や削除は「フェアではない」と考える人が多く、実装されていても、「この記事は投稿後に投稿者によって編集された」と断りが出たりします。

一般的にも、議論やディベートのあり方については、マナーではなくルールの問題として語られます。「揚げ足をとるな」「言葉尻をとらえるな」「煙に巻くな」みたいなことはマナーとして語るのは日常生活でもそうしろという道徳的なニュアンスがありますが、議論においては、単にルールと考えたほうがしっくりきます。

ネットで「論破」みたいなことの周辺でよく語られるアンフェアな語り方であるチェリーピッキングや、わら人形論法などについても、さらっておく必要がありそうです。あと、単純なことですが、自説に有利な論文や文献や調査だけを引用するみたいな比較的幼稚な手法も、日本語教育クラスタでは時々みかけます。

さまざまなバイアスも念頭においておくべきだと言われます。バイアスというのは、気がつきにくい「偏り」のことです。特に日本語教育のネットの言説で注意すべきは生存者バイアスでしょうか。長くキャリアを構築しにくい日本語教育の世界では、生き残った人の意見や理屈だけで語られるケースをよく見ます。

語学学習においてロジカルな議論ができるということは重要なゴールのひとつと考えられているはずなので、少しだけ考えてみます。ディベートというと海外と考えがちですが、比較的日本の小中高校あたりの教育関連の文書や論文が多数あります。少なくとも若い世代はどこかで勉強してきているということかもしれません。

小中高生のために書かれたと思われるものがありました。大阪府吹田市作成です。

『議論のルール』

これらのことが守られるだけで、ツイッターだろうと、なんだろうと議論はできそうな気がしてきますが、ネット上ではもうちょっと複雑な詭弁も用いられます。

いろいろ書籍などもありますが、少しだけピックアップしてみました。

良い議論を作るための考え方について -ルール解説 | 全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園) | NADE - 全国教室ディベート連盟

日本語教育の世界でも当然いろいろとあります。~

議論の一歩手前の補足という「テイ」の引用エアリプ

議論を志向せず、自分に向けられた意見は、その人に返すのではなく、ひとつの代表例として、自分の補足に使うという方法があります。引用RTが直接的すぎると感じる場合はエアリプ的に「***というご意見があるようですが~」「***というお考えもあるかもしれません、しかし、それに対しては私はこう考えています~」と受けて、補足として使う、というものです。

それに対する意見が出れば、またエアリプとして対応する。直接リプが来た場合は引用RTもいいかもしれません。そして、代表的な意見が出て、それに対応できたと考えれば「後はこのやり取りをみた人の判断にまかせます」で終わるのもひとつの方法だと思います。

つまり反論に対してリプライして相手と議論をしたり説得するのではなく、補足として利用するという考え方です。代表的な、最も多い反論やリプライなどをピックアップしてきちんとしたことを「その他の人」に伝える、というスタンスで反論するのがいいのではないでしょうか。引用RTはその効果的な方法ですし、エアリプというやり方もあります。

読んでいる人は黙っててもそれぞれジャッジしているものなので、あとは、相手がどう考えようと、その他の読んだ人が判断すればいいと割り切って、しっかり書いたと思ったら、それで終わりにしたほうがいいと思います。リプによって新たな意見が喚起されたことも含めればこれもある種の対話といえます。これが静かな議論に発展するなら、なおいいのではという気がします。

👉 きちんと反論しておきたいと思ったら、ブログでツイートを引用してしっかり書けばいいと思います。今はレンタルブログでもnoteでも、ツイートを引用できます。ツイートは了承なしに引用してもOKということになっています。

👉 ただ、「他人のツイートをおかずにして、自分の言いたいことを言う」というのは、自分に向かってきたリプライならいいんですが、自分と関係ないツイート(多数RTされているものなど)を利用して自分の主張に使うというのは、かなり注意を要します。

今「炎上」は誰かが愚かな投稿をして話題になり、さらにつるし上げになっている、みたいな状況を指すことが多いようです。「**が炎上している」は**という人物に非があるというニュアンスが強いです。しかし投稿内容に問題はなくても話題になり騒ぎになれば「炎上」という言葉が使われることもあります。切り分けが必要な気もしますが、まだ境界線は曖昧です。一応、日本語教師としては、今は結構幅がある使われ方をしていると認識しておいたほうがいいかもしれません。

何が炎上し、何が炎上しないかは、基準はありません。その時々のSNS上の流行りみたいなことに強く影響を受けます。LGBTの話題が多い時はその関連のものが増え、技能実習生の事件が報道されればしばらく外国人、労基法関連の炎上が目立ちます。ツイッター上での大炎上はほとんどの場合、フォロワー数が多い有名人が公益性が高い人や企業の公式アカウントが中心です。

2010年代に入り、ネット上の個人の発信ツールがブログからSNSに移行し、炎上の主な舞台はツイッターになりました。炎上は一定の支持する人達がいないと拡散しないので、ある程度のフォロワーがいるのが条件になります。誰もがダメだということを書いても反応はされないので、8割ぐらいの人に批判されても2割ぐらいの人には支持されるようなことが炎上の条件かもしれません。

炎上はいろんな種類があり、まったくの被害者であるケースもありますし、煽り気味の脇が甘いことを書いてそれが災いして、ということも結構あります。ネットは基本的には「公の場」なのですが、あんまりそのへんが分からないまま使っていて…ということもあります。バイト先で店の商品で遊んでる写真を投稿するとダメみたいなことだけでなく、制限速度をオーバーしたことはネットには投稿できませんし、麻雀やゴルフはお金はかけないことになっています。意外とネットは不自由ということがわかってない人もいます。

炎上は罵詈雑言のリプライが来るだけでなく、実名や公式アカウントなどの場合、実社会でも謝罪を要求されたりということになるケースもあります。大きな規模の炎上になると、匿名であっても、実名探しが始まり、名前や所属先、顔写真あたりまではネットに晒される可能性があり、他のSNSのアカウントやブログなどネット上の情報も探されて「こんなことを書いてた」みたいなことも起きます。所属先がこの種の炎上やクレームに弱いところだとなると「こんな職員がいる」などと投書(わざわざ封書で送るみたいなこともあるそうです)を届けるみたいなことに発展することもあります。

👉 自分はネット上に個人情報や顔写真はないと思っていても、昔の知り合いが、Facebookで写真と共に「**での記念写真。右は多分同級生の**ちゃん」などという記事や写真から探されたりします。若い世代ほどこの種のことから逃げられなくなってます。

ほとんどの場合、訴訟を起こすようなことの一歩手前で行われるものなので、ちゃんと謝罪するとか、非がなければ、スルーか、必要なら補足するとか、で終わりなる。もしくは、長くても一ヶ月もすれば、みな飽きて終わり、ということになるようです。

政治がからむと燃えやすくなりややこしくなる

政府の政策や政党の主張など、そのずばりの政治的なテーマだけでなく、コロナ問題や入国規制などや日本語の教材の是非論争でも、政治性をからめて議論をしたがる人というのがいます。そういう人達は議論そのものが好きなので、炎上にも積極的に参加し、だんだんと反政府運動的なものになったり、政府支持の演説が始まったりします。あるスタンスが保守的で、一方がリベラルだという分け方がよくされてしまいますが、こうなると、問題の本質から離れていき混乱しがちです。わりと高年齢層に多いという印象です。

炎上に関するまとめ 

:Togetterには多くの炎上の記録があります。結構酷い暴言を吐いて炎上したけども、何事もなかったように振る舞っているインフルエンサーは多いです。ツイッターを始めたばかりの人は、なんとなくネットの有名人をフォローする前に覗いておいたほうがいいと思います。 Togetter https://togetter.com/search?q=%E7%82%8E%E4%B8%8A&t=q 

炎上の記録は消すことができる

過去の自分のツイートは削除すればいいですし、SNSの標準の検索は貧弱なので、半年もすれば検索対象外になります。後述しますが、炎上の消火のノウハウも知られています。ネットは詳しい人のほうが得をする場所でもあります。

ネットの興信所系の会社に依頼すれば、削除依頼を出させてネット上の記事を消すことも可能になっています。ブログやまとめ系のサイトだけでなく、ツイッターなどSNSの企業やGoogleにも、削除依頼の窓口があります。Googleはこの種の依頼に結構弱く、テキトーな理由でも、一時検索対象からはずされることがあり、そのまま放置されることがあります。Googleの検索対象から外されれば、ネット上から実質消えるみたいなことになります。

ネット生活が長いと過去の炎上の記憶を辿ってググることが多いですが、かなりの記事が消えていることに気づくことがたびたびあります。

名誉毀損など法的な問題があり削除依頼があるという正当なケースもありますが、これを悪用して炎上の記録を消すみたいなことがあるわけです。「ネット 削除依頼」で検索すると、法律事務所の他にそういうことを請け負う業者も多数ヒットします。大企業はもちろん、ネットの影響を受けやすいベンチャーや個人などはあれこれとやっているようです。

👉 日本語教育関係者をフォローしていると、ツイッターでかなりひどいツイートをして炎上し、すでに過去の人になったアカウントのツイートがRTされて来ることが結構あります。

炎上はすでに消火のノウハウも共有されていますが、過去の炎上を調べる方法もあります。詳しくは炎上のところを参照してください。

炎上から鎮火は同じようなプロセスを辿ります。大多数の人は炎上も密かに楽しんでおり、「火事と喧嘩は江戸の華」という伝統は続いています。

しかし、2020年となりSNS時代開始から10年を経て、やや定型化してきています。ネットを検索すればどうやって鎮火するかというマニュアル的な記事がたくさんでてきます。ここでは、いかに戦略的に炎上の鎮火が行われるかを整理してみます。まず、前提の整理です。

炎上当事者の数は多い

炎上ではたいていの場合、個人が対象と考えがちですが、その人の支持者、炎上の投稿にイイネをした人、RTした人、賛同した人も、息を潜めて、炎上が鎮火するのを待っています。謝罪にはまっさきにイイネをし、その後、何事もなかったかのように振る舞うなら、それを静かに後押しします。炎上を起こす人は、そこそこ拡散力がありネットでの影響力がある人で、その人が消えると困る人も周辺にたくさんいます。炎上した関連ツイートをブックマークしておき、誰がイイネやRTをしていたか(その後だまって取り消す人も結構います)を覗くとわかります。

炎上が鎮火するまでのプロセスには、この無言の信者的な人の存在が見え隠れします。中傷を受ける系の炎上の被害者の人はこのことを念頭に置いたほうがいいと思います。

ブロック

まず、炎上予防や初期消火、延焼を防ぐ方法として、ブロックは依然として(強制的な)鎮火の有力な手段です。森林火災の際に火が回る先の木を伐採するのと同じです。

2010年代後半の仕様変更によってブロックされると引用RTしても表示されなくなり、RTで拡散できなくなりましたから、主な批判者をブロックすれば、炎上ツイートが拡散されることはかなり減らせます。この仕様変更はヘイト的な炎上で必要以上に延焼することを防ぐ仕様変更でしたが、暴言の当事者が利用することもできるという弱点があります。ミュートのほうが多用される現在でも、ブランディングとしてSNSを活用する人にとってブロックは欠かせない武器となっています。

👉 自分がブロックした人を、ブロックリストを共有させて、自分への批判が届かないようにする、みたいなことも行われます。

2010年代前半のSNS有名人で、かなり酷い暴言をはいたり、謝ったことを拡散して炎上し、消えかかった人は多数います。多数の支持者を抱える人は、批判する人達をかたっぱしからブロックし、自分の信者達の減少を最小限にし、残った人達を囲い込んで守り、また新たな信者育成を、新規のネット参入者を中心にコツコツフォロワーを増やす作業を始めます。ネットの中心にはいなくなり、ツイッター上での存在感は薄まりますが、SNSにあまり詳しくない人達にとっては依然としてビジネスができるレベルでは有名人です。「SNSで稼ぐ!」的な本にも成功例として載っていたり、対談をしたりしています。

一見、ネットでは見なくなったようですが、今やネットの裾野は広がっており、リアルの講演や出版、イベントなどとネットの合わせ技というか隙間のようところにはある程度の市場があり「テレビには出なくなった人が実は地方公演でもっと稼いでいた」みたいなことが起きているようです。数千部売れる本の帯には「**万フォロワーを抱えるインフルエンサー!」という肩書きが書かれています。60代の審査員が選ぶネットナントカ賞に選ばれたりします。

そこそこネット経験がある人は、そういう道があるということが知られているので、ひどい炎上であっても、なんとか鎮火して生き残ろうとします。最初は「あんなことをして、まだ続けるつもりなのか」と受けとめられますが、みなそのうち忘れてしまいます。それを見越した鎮火のノウハウも確立しています。

👉 そういうネットの化石的な有名人のツイートがよく日本語教育関係者からのRTで廻ってくるんですね。遅れて参入した人は、過去の酷い炎上を知る手段はあまりないので。

炎上となったツイートの種類によって違う

ほとんどの場合、通常のツイートが広がり、RTやイイネで拡散されることによって広がり、炎上となりますが、特定の人へのリプライがRTされて炎上するケースもあります。単なる一般的な失言もあれば、特定の人相手にした暴言やエアリプが炎上というケースもあります。つまり通常のツイートが炎上する場合と特定の人への攻撃が問題になるケースの2つに分かれるということです。

特定の人に対するツイートの炎上でも、その内容に問題があるということになりますが、相手に謝罪すれば終わる可能性があります。通常のツイートの場合は、炎上したらどうするか、混乱する人もいますが、対処はそれほど変わらないようです。

以下は、どちらのケースにも当てはまる鎮火のパターンとして考えてみたものです。

👉 以下は、こうやって消火しましょう、ということではなく、こういう巧妙な消火ノウハウは共有されているから、いろいろ誤魔化されたり、躍らされたりしないようにしましょうね、という意図で書いてます。

「消火」の3つのノウハウ 何もしない 謝る 逃げる

炎上に気づくと、たいていの場合、なかったことにしてやり過ごそうとします。だんだん火がまわってきて対処しないと納まりそうにないと思ったら「そういう意図ではなかった」「誤解されている」と言い訳的な補足ツイートがされますが、ほとんどの場合効果はありません。中には本人の歪んだ認識がより露わになるみたいなことも起こり炎上は広がります。そこで「さあ、どうしようか」となります。ここまでで2~3日経過していることもあります。

しかしもはや炎上の歴史は長く、対処方法にもセオリーがあり、ちょっとググれば出てきます。基本、「いかに忘れてもらうか」がテーマになっています。悲しいかな、セオリーは大多数には当てはまり、まんまと鎮火となることが多いです。基本は「さっさと謝って、以降、無かったことにする」という手法がとられます。

炎上は往々にして広がると、批判が増え、数が増えることでエスカレートしていくようにみえます。繰り返される批判とその口調にうんざりした大多数が「終わってほしい」と願いだすと終わります。そして、当人だけでなく、その炎上ツイートや関連ツイートにイイネやRTをしてしまった人や支持者もとにかく形だけでも早く終わって欲しいと思っています。当事者は、エスカレートした(ようにみえる)批判を浴びつつ、(二次被害だとは言わずに)これが二次被害であるかのようなことを滲ませつつ、あれこれと策を弄して、終わって欲しい空気が醸成されるのを待ちます。批判の口調が荒くなってくるのも「終わってほしい空気の醸成」に役立つことを知っていますから、むしろ歓迎されるでしょう。的外れな批判も同様です。広がるとマズい解釈はやんわりと「それは違う」と指摘するところまでです。

👉 土下座的な謝罪をした後に、炎上には言及せず、関係ないツイートを続けることもあります。炎上を過去ログにでき、支持者には「たいしたことではない」という目配せになり、あえて「本当に反省しているの?」と批判の口調をエスカレートさせる効果もあるとされています。「本当に反省しているの?」というツイートは概して感情的になりがちで、それは炎上に対するウンザリした気分の演出に役立つという狙いがありますし、「きちんと謝っているのに!」という擁護が増えたりもします。消火のマニュアルはいろいろとよくでてきています。

たいていの場合、炎上うんざり的な空気が支配的になるまでわずか数日です。ツイッター界全体の炎上なら半月続くこともありますが、例えば日本語教育クラスタ内なら3日ぐらいじゃないでしょうか。つまり、基本、逃げられる。無理矢理に終わったことにして、終わったムードを作れば逃げ切れる、と考える人は多いと思います。1週間もすれば、本人も周囲も何事もなかったようにふるまうので、これを追えていなければ、何があったのかもわからないままです。該当の投稿や関連のあれこれも削除されることが多いですし。

以下は、一般的に言われている消火ノウハウです。SNSのコンサルなんかが、セミナーで語るようなものです。よく考えるとアンフェアなものばかりですが、あまり詳しくないままSNSを使っている大多数の人には有効なので、同じようなノウハウが共有されています。

整理すると…

余計なことをしない

SNSをそこそこ使っている人は、SNSの空気は一週間もすれば消えることを知っています。「何もなかったように」ふるまえば、支持者(SNSの有名人には必ず取り巻き的な人達がいます)は「何もなかったことにしたいんだな」と忖度し、その話題には触れなくなるので、じわじわと、収束していきます。周囲も反応がないのでおもしろくないし、批判者のほうが、いつまでも批判的なマインドを持ち続けることを強いらるようなことになってきます。当然、楽しいことではないので、続かない。悪印象は残りますが、それを上書きするようなことがあれば、すぐに消えます。特に日本語教育のクラスタは人の入れ替わりも多いので1年もすれば新しい人達がかなりの数を占めます。結果、黙って無かったことにするのが最善策、ということは、よく語られます。

謝罪する 

「形式的にでも謝ったほうが早いこともある」などということも効果的な鎮火方法としてアドバイスされるようです。炎上したら、どういう謝罪が求められているのかを見極めて、それにそったことを書いて投稿すればいいだけだ、つっぱねてブランドを既存するのは損だ、みたいな損得の論理で行われます。

土下座的謝罪が主流

  • ネットでは、よく言われる「世間を騒がしたことだけ言う」みたいなことをせず、全面的に謝るほうが効果的というノウハウもかなり前から共有されています。しかし、ほとんどの場合、何について、どこが悪かったのかは書かずに、しかし「自分の不徳のいたすところ」「全面的に自分がダメだった」と謝罪する人は増えています。あとは謝罪したことがタイムラインに浸透するまで静かに過ごします。
  • この全面的な謝罪は土下座のようなものです。土下座というのは謝罪の延長線上にあるものではなく、ただただ降伏したということを「周囲に示す」ことが目的の、謝罪とは別の行為です。しかし、形式的にでも謝罪すればそれで終わりにしたいという人がほとんどなので、謝罪の内容は問われないことがほとんです。炎上という普通ではない状況では、ただ過剰に謝罪したことが評価されるものです。
  • 周囲の元々の支持者も「謝罪したんだから」という空気作りをする。炎上ツイートにRTやイイネをした人もばつが悪いですから謝罪で終わりにしたい。「謝り方が悪いなどと言うな」という意見もSNSではよく見かけます。よく考えると謝り方は大事だと思いますが、とになくSNSではそういうことになっている。堂々巡りになって長引くのはコンテンツとしては今ひとつだということかもしれません。
  • 「純粋ゆえのことだ」みたいなかばい方もよく使われます。無知が許されるほぼ唯一の逃げ道は「純粋」です。多くの人は純粋な人が好きです。
  • 炎上の当人も、本音では「謝ったからいいだろう、これ以上アレコレ言うなよ」と考えていたりしますが、しばらくして、1,2週間後に、なんとなく復活すれば終わりです。それからは無かったことにすれば世間もすぐに忘れます。「謝ったことを蒸し返すなんて!」と思われたくないですから。

👉 薄めの支持者的な人は、謝罪を待っていますから、大多数の世間が納得できる程度の謝罪があればそれでOKというスタンスです。信者的な人はずっと黙ったままを通すことが多いようです。

ここまではアカウントを残し、無かったことにするという方法です。いずれも、早めに関係ないツイートもそこそこにして、該当ツイートを過去ログに押し流そうとします。

逃げる

一時的にアカウントに鍵をかけて、ほとぼりが冷めるまで待つ、という方法があります。鍵をかければ引用されりRTされたりもしないので延焼を防ぐことができ、(日本語教育など)小さいコミュニティの、小規模の炎上なら、2週間もすればすっかり忘れられてしまいます。後で鍵を開けて何もなかったように振る舞えばいい、というわけです。(しかし、追いかけてあれこれ言わなくても、結構「黙って鍵かけて逃げた人」という印象は残るもんです)

  • ネットのブランディングを失うとかなり厳しい人でも、とにかく慌てて逃げるということがありますし、一方で、ネット以外でそこそこ生活が充実している人もあっさり逃げる選択をします。
  • 逃げる前にある程度(乱暴な)鎮火をしようとします。炎上で批判的な人をブロックする。引用ができなくなりますから、批判が拡散されるのを防ぐ最もてっとり早い方法です。
  • 該当ツイートを消す。→消すと逆に拡散される、スクショが増えるので消えない、などと言われますが、それは大規模火災に限ります。普通は消せば周囲の記憶もやがて消えます。
  • アカウントを消す。→ 炎上すると過去のツイートを掘られたりしますから、掘られたり引用できないようにいっそアカごと消すというケースもあります。日本語教育周辺(ベトナムの人材派遣会社方面とか…)でも時々あります。実名の人はそうしがちです。これも1年もすれば忘れられます。
  • 形式的に謝罪した後に、関係ないツイートをどんどんやるという方法もあります。炎上を「タイムラインの水に流す」つまり、過去ログに押しやるわけです。自身のフォロワーには「これは終わったことにしよう」という目配せにもなります。炎上の数日後からツイートが増えるパターンをよく見ます。

謝罪は単なる鎮火作業

ほとんどの場合、消火は、戦略的に行われます。ブランディングとしてSNSを活用するというマインドでやっている人は、無かったことにしたり、自分の意志と関係なく、ただ、どういう謝罪が望まれているかを考え、そのとおりにやることにそれほど抵抗はありません。なぜなら、それはこれまでやってきた、共感を得て、イイネを増やし、フォローワーを増やすという発想と同じだからです。ブランディングに必要なら効果的な鎮火を選択し、それを実行するだけです。 「謝罪がなってない!」という声もやがて消えます。炎上が楽しいのは初期だけで、数日もすれば、不快さが増してきて、早く終わればいいと考える人が多数を占めます。火事の後にどうなったかは、後で噂話として聞けば良いくらいの心境です。

つまり、上のような定型的な対応も、多くの人にとって効果があります。最初は少々抵抗があっても、一ヶ月もすれば「失言したけどちゃんと謝った人」というボンヤリした記憶に変わり、やがてそれも消えます。つまり、謝罪があってホッとしたりした時点で、完全に手のひらで踊らされているわけです。少数の人が去っても、多数が残れば問題ないですし、炎上が他のジャンルにまで派生すれば結果、フォロワーが増えたりして焼け太りとなることもあります。

今は、ネットに詳しい人は細々とした仕様を使ったテクニックを使って、あまり詳しくない人を相手にアンフェアで有利なゲームを進めようとしますし、そのことは悪いことではないという認識が一般的です。そういう意味からも、日常的に使うSNSの仕様や空気はやはりきちんと理解したほうがいいと思います。

数日もすれば、ほぼ終わります。炎上にかこつけて、ちょっと洒落たことを投稿してイイネを稼ごうという人達も消えていきます。 延焼は続いても一週間を超えることはありません。つぎつぎと話題は流れてきます。半月もすれば「なんかひどいことを言って炎上したけど謝った」ぐらいの記憶になり、数ヶ月で「なにがあったか忘れたけど謝ったりしてた人」となり「なんかあったような気がする」となります。 炎上はほとんどの場合、起こした本人やそれにイイネをした人、支持者は早く終わらそうとします。土下座的な謝罪が手っ取り早ければそれが選ばれる。炎上が終わった時に学ばれることは炎上のテーマよりも「余計なことを言わない方がいい」「うかつにイイネをするもんじゃない」という処世術だけということになりがちです。

当事者が消えた場合

仮に誰かに対する暴言リプが炎上したとします。相手が騒動の大きさが怖くなりアカごと削除したとします(これ結構起きます)。これは鎮火を早めます。炎上の当事者は相手のアカが完全に削除されるのを待って(1ヶ月)、該当のツイートをこっそり削除すれば、炎上関連のツイートはほぼ消えてしまうからです。

スクショをとっていても、しばらくしてまた話題に出すと「キャンセルカルチャーだ」と言われるかもしれませんし、「正確ではない、一部のキリトリだ」と言われれば、(元のツイートの前後は無いので)、炎上を知らない人は、そうかもしれないと思うかもしれません。やり取りが消えてしまうのは大きいです。

上のように、炎上は、もはや鎮火のノウハウがあり、それがかなり有効で、問題が残ったままでも、ぼんやりとした謝罪で大多数は納得し、「いさぎよい」とむしろ評価があがったり、注目されることでフォロワーが増えたりする焼け太りみたいなことも起こります。

こうなると、はたして炎上に付き合う価値があるのか?ということになっていますが、もちろん、炎上が誰かの何かを考えるきっかけになることはありますから、価値があるかどうかは、人によるとしか言えなさそうです。

しかし結局、同じSNS上であれこれやっても結局、タイムラインの水に流れてしまいます。一旦過去ログになってしまえば、検索対象からもすぐに外れますから、「謝ったら終わり」で無かったことになってしまいます。これを利用して、形式的に謝罪して、あとは無かったかのように通常のツイートをグイグイと始めて過去ログに追いやるみたいな人もいます。

つまり、SNS上で、おいつめるまで長々と続けても時間の浪費になりがちです。たいていのことは訴訟をする費用対効果は低いです。被害を受けたり、上のように定型文で逃げきろうという人を逃がすことが問題だと考えるなら、相手が謝罪した時点で、形式上の謝罪に終わらせないようにきちんとした謝罪の方法を提案する方法があります。

炎上の記憶があるうちにやったほうがいいと思います。なぜなら1年もすれば「過去のことを蒸し返して批判するなんて」「キャンセルカルチャーだ」ということになってしまいます。

1)まず問題が起きたSNS上でしっかり謝罪させて、そこに記録として残してもらう。

2)SNS以外のところでネットの検索対象のところに記録として残す。

3)アカウントを捨てさせる。

1)SNS上で謝罪を要求する

どういう謝罪を要求したらいいのかは、上の鎮火のノウハウを逆手にとることを考えればいいと思います。とにかく、炎上した人は、そのことをいかに多数の人に忘れてもらうかを考えていますから、相手が非を認めたけども、逃げ腰だとわかったら、それができないような対応を求めればよいのです。以下のようなことが思い浮かびます。

  • 自分の問題ツイートを自分で引用RTし、反省の弁を書いてツイートしてもらう。
  • 上のツイートをその人の固定ツイートに**ヶ月間ピン止めせよ、と伝え約束してもらう。
  • 同様にその人のブログなどがあれば、そこにも同期間の間、常時そのツイートの引用を貼り付けるようにしてもらう。

期間は1年でも2年でもいいと思いますが、交渉してください。ただ、これはSNSのアカウントを持ってない人はアクセスしにくく、Googleの検索対象でもありません。アカウントを消せば終わりなのでネット上には記録に残らないという問題があります。さらに2)のSNS外での記録もするべきだと思います。

👉 ツイートを消して無かったことにする人も多いです。議論をしている間は反論しても、しばらくしてそっと削除する人もいます。反論しようと決めたら、事前に該当のツイートをキャプチャして保存しておくことをお勧めします。パソコンだと窓フォトというソフトが便利です。引用RTではなくキャプチャした画像を貼って反論するという方法もあります。これだと相手には通知が行かないので、反論だけしておこう、という場合はいいかもしれません。あるいは逃げたら「記録としてキャプチャを貼っておきます」とツイートしておくのも有効です。ブログは魚拓をとるという方法もあります。

2)記録する(させる)

第三者がnoteなどに記録するのが一番いいのですが、その負担が大きい場合、当事者が謝罪するなら、その謝罪の方法として自分自身に記録させて公開してもらうという方法があります。

  • ツイッターなら、Togetter に残すという方法があります。ここはGoogleの検索上位に来ることはあまりありませんが、Togetter自体がそこそこ有名ですし、後から引用することもできます。第三者がやるのが理想ですが、楽しい作業ではないので、本人にやってもらうのがいいと思います。
  • Togetterに抵抗感があるなら、自身のアカウントのモーメントというまとめ機能で複数のツイートをまとめて残すこともできます。当事者に関連のツイートなどをすべて入れたモーメントを作ってもらうことを課すことは効果的だと思います。
  • noteは、記録の有力な場所になりました。ツイッターを貼り付けることもできますし、Facebookやブログの記事へのリンクも残せます。ただし、元のツイートを削除されたら引用も消えてしまいます。
  • 自身のブログなどがあれば、そこに引用で貼り付けて残す方法もあります。

これらをやれば、1)の引用RTの謝罪ツイートに「経緯は以下にまとめています」として入れればいいわけです。ただいずれも後から編集可なので、まずまとめてもらい、確認後は編集不可という約束にしましょう。

👉 SNSのキャプチャを撮り、それを貼り付けるのは、抗議されると削除しなければならないケースもあるようです。窓フォトというキャプチャーソフトが便利です。ページごとなら、ブラウザーの機能拡張も使えます。Fireshotは、PDFとPNG形式で保存できます。

👉 法的な問題などもあり、削除請求に応じたりでTogetterのような魚拓的なサービスは2020年代に入って存続が厳しくなりつつあります。Naverまとめもその問題で消えました。モーメント機能も、あまり利用されておらず、いつまで続くかわかりません。本人のブログなどがあれば、そこにまとめてもらうのが一番いいと思います。

3)アカウントを捨てさせる

これはあまり見ませんが、ひとつの方法、あるいは、相手に選ばせる一つの選択肢としてはアリだと思います。多数のフォロワーを持つ人は、それを捨てたくないと考えるから、あれこれと延命策を仕掛けてきます。どうやら本当に反省する気配がないなら「あなたのアカウントを捨てて、0から新規のアカウントで始めてください」と伝えるわけです。

もちろん、新たに作るアカウントも公開してもらいます。

ツイッターならアカウントは複数作れますので、発言する権利を奪うわけではありません。多くの人に伝える方法を一時的に絶つことはペナルティとしては悪くないと思います。きちんと謝罪をしたと認められ、かつ、その後もまともな発信を続ければ、新たにフォロワーを獲得できるかもしれません。

ツイッターのアカウントは削除しても30日以内なら、フォロワーやツイートをのこしたまま復活できますから、本当に捨てたのかはわからないままです。そこで、捨ててもらうアカウントを譲り受けて、こちらで処分することにしたほうがいいでしょう。こちらでメアドを用意してパスワードを決め知らせてもらい、それを受け取ったら、こちらでログインして、新たなパスにするだけです。

番外編

意外とされないのが、フォローを外すことと、イイネやRTを取り消すことです。この際、リストで読むことにして、フォローを外すのはひとつの手段だと思います。外せば相手に伝わりますので。

炎上に付き合うことの不毛性の理由のひとつとして2010年代半ば頃からはっきりしてきた、「SNSでは、挑発的に、わざと炎上させるくらいのことを言うのがマーケティング(自分のブランディング)としても正しい」という考え方があります。

炎上マーケティングとは? - Togetter   https://togetter.com/li/374633 

炎上は今や炎上マーケティングとして利用され、普通の人も自分のブランディングのために煽り気味に、断言気味に、書いて、炎上の一歩手前のボヤくらいになるのが好ましいと考える人は増えています。結果として注目され、名前を覚えられ、フォロワーが増えるという焼け太りというケースが多いからです。仮に致命的な失言をしたとしても、注目されフォロワーが増えれば少数の強烈な支持者も現れるので、その支持者相手にビジネスもできる、ということもあります。最初に書いたように今はフォロワーは増えても減らない傾向が強いので「数は取れる」わけです。常識的な、無難なことを投稿してもSNSで目立つことは不可能で多数に埋もれてしまう、それなら…というような発想です。

ツイッターは過去ログの検索もちゃんとできないし、話題も空気もすぐに変わりますから、よほど酷いことでも書かない限りすぐに「あーなんかたくさんRTされてた人」という程度の記憶しか残らないものです。一定の支持は得られるようなことでないと炎上しないので、その支持してくれる人の中ではポジティブな評価で知名度が上がります。結構酷いことを書いた有名人も無かったかのようにツイートを続け、相変わらず有名人のままということもよくあります。

コンサルだけではなく、広告会社も新興企業の人、起業好きの若者も多少の炎上はアリだと考えています。そういう投稿がネットの健全な議論にとって大きなノイズになることは関係ないのです。そして、そういう投稿にいちいち反応するのはバカバカしいわけです。

そういうこともあり、基本炎上付近には近づかないのが得策だと思います。おかしなツイートは、スルーするのが最も有効、どうしても何か言いたいなら、RTして次のツイートで感想を書く、引用RTで何か書くしかないですが、これは拡散には協力してしまうことになります。

炎上のメリット

あからさまなデマ、炎上ツイートをすることにはメリットがあります。デマでもフォロワーは増えますし、要注意アカウントなどというリストに入れる人がいます。結果としてそのアカウントの数字的な価値があがる。ほどよいところで、削除し、一ヶ月以内にID名だけ変えて、過去のツイートを全削除して再スタートすれば、最初からフォロワーが多いアカウントが作れる、というわけです。「削除しても一ヶ月くらいなら再びログインすれば復元できる」「ID名を変えてもフォロワー関係などはキープできる」というツイッターの仕様を利用した裏技です。たとえ、仕様が変わってできなくなっても、こういうスキマを利用したやり方は生まれます。やはり基本はスルーするのがいい、ということです。

ボヤマーケティング

SNSでは、炎上するとマイナスだけども、少々、挑発的な物言いをしたほうが拡散されやすいし、賛同者が増える。ぼんやりとフォローされるより、強い賛同者を集めたほうが、その先のセミナービジネスなどにも繋げやすい、というような考えの人は多いです。

例えば日本語教育では、デジタルが不得手な世代や、従来の教え方がよいと考える教師は、このボヤマーケの対象にしてよい、と考える人達がいます。挑発し、切り捨て、自分たちの時代であると投稿することは、当然、若い人が多くデジタルはそこそこ得意な人が多数派であるネットでは支持されます。

👉 日本語教育の世界にはこういう情報格差はもちろん為替格差など格差のスキマを利用している人は多いです。

鎮火のノウハウがアンフェアであることは述べました。

では、フェアな態度とはどんなものか?これは難しいです。ネットには効果的な逃げ方はたくさん書かれていますが、どういう対応が誠実でフェアなのかは、ほとんど書かれていません。

日本語のネット社会には決まった考えはないような気がします。しかし、コミュニケーション、議論のルールを教えることもある語学教師にとって大事なテーマではないかと思います。

自分の投稿が炎上したらどうするか?で考えてみます。炎上すること自体は悪いこととは言えないので内容次第です。

自分に非がないと考えるケース

自分の投稿が正しいと信じるなら自分の考えを説明するだけです。効果的な説明方法に、典型的なリプライを引用RTして、同じように感じたであろう人達に対する補足説明として投稿するという方法があります。的外れなリプはスルーすればいいと思います。

自分に非があると考えた場合

自分が間違ったと思うなら、何が起きたのかを曖昧にせず、自分の問題の投稿は「削除せず」にそのツイートに引用RTで謝罪することです。「土下座的なあいまいな謝罪」ではなく明確に具体的に謝罪することが大事です。その引用RTにリプで具体的に何が起きて、どこに問題があったかをその経緯を知らない人にもわかるように書いて、自分のフォロワーが見られるようにする。それをホーム画面に(少なくとも一ヶ月くらいは必要でしょうか)ピン止めしておく。

これなら問題の投稿をみた人は、経緯を知ることができ、そのことに対する謝罪を理解できます。投稿で第三者を直接傷つけることでもないかぎり、問題投稿は削除しないほうがいいと思います。削除すると、謝罪もせず逃げたと、スクショを撮られて延々と批判され続ける可能性があります。問題投稿を残すことで、批判がしばらく続くかもしれませんが、受け入れるしかありません。

その他には?

上のようなことの他に、フェアなやり方とはどういうものでしょうか? 自分に非がある無いは別に考えてみます。

まずその反論に対する考え方をまとめた上で、自分に向かってくるリプなどの投稿ツイートを(複数あるならその中の代表的なものを)RTして、(間違ったかもしれない自分のツイートを読んだ)自分のフォロワーにも伝えるのがフェアな態度だと思います。

この時、複数ある場合、どういうものをピックアップするかも重要です。偏った、反論しやすいものを選ぶことは最もアンフェアな方法であると批判されても仕方がありません。厳しくても的を得る批判はRTする。

そして、指摘してくれた人にリプライをするのが負担なら、まとめて「感謝しておりそれをRTします」ということをツイートすればいいと思います。その後のやり取りも自分のフォロワーが追える程度に可能な限りRTで補足する。そして、自分に非があり謝罪するなら、そのプロセスも自分でRTする、というところでしょうか。

👉 両者をフォローしている人はこのやり取りを見ることができますが、どちらか一方だと、特に自分をフォローしているけど議論の相手をフォローしていない場合は、議論の文脈がきちんと伝わりませんので、そこをRTで補足していく、ということです。

つまり、誤りを認めるならば、まず、きちんと自分が理解できているかも疑うべきです。つまり謝罪の際に「どこに問題があったかと理解しているか」を経緯を見た人や自分のフォロワーに伝えることが大事だと思います。そこで、大多数が納得するならば、自分の理解は間違ってなかったことが確認できます。問題があればまた指摘が来るかもしれません。そこからは対話を繰り返すしかないと思います。当然「なんとなく気にくわない」という人もいます。そこはスルーしてもいいと思います。時間をかけて切り分けをしてけばいいと思います。

しかし、どこか平行線のまま終わることもあると思います。そこは解決できないなら、そのままにしておくしかありません。去る人は去るということになるのではと思います。

実際は…

しかし、残念ながら、こういうことは、日本語のネット社会ではあまり行われません。かなり厳しい指摘がきても、反論だけして終わり。自分への賛同のリプライをあわててRTして自分のフォロワーに知らせるけれど、分が悪い時は、自分のタイムラインには知らせないという人は結構多く、炎上が続いても、後はスルーして無かったことにするか、ツイートを削除するか、場合によってはアカウントを消して終わりになることがほとんどです。良くて「土下座謝罪」で、後は無かったことにするぐらいです。

ネットのコンサルも「スルーするのが一番(ブランディング的に)被害が少ない」などとアドバイスするようです。セルフブランディングとフェアな態度というものはしばしば対立します。そもそもSNS上で等身大ではない「ブランドとしての自分」を演じ続けるということに無理があるのではという気がします。




研究

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  • 最終更新: 2023/01/28 08:20
  • by webjapanese