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リレー連載 中国語話者のための日本語教育 15 「連濁」のルールとは?

 皆さん、こんにちは。岡山大学で留学生教育に携わっている呂建輝と申します。  中国語話者にとって、「濁音」の習得は特に難しいポイントの一つです。中国語の標準語(普通話)には濁音がないため、濁音を頑張って発音しても、日本語話者には清音に聞こえてしまうことがあります。  しかし、難しいのはそれだけではありません。日本語には「連濁」という音韻現象があって、もとの語では清音であっても、複合語では濁らせて読むことがあります。例えば、以下の(1)の「ごみ箱」は、もともと語頭が清音だった「はこ」が「ばこ」に変わっています。   (1)ごみ + こ(箱) → ごみこ(ごみ箱)  このように、連濁とは二つの要素が結合する際に、後部要素の語頭の清音が濁音に変わる現象です。しかし、二つの要素が結合する際に、いつでも連濁が起こるとは限りません。例えば(2)では、「ちゅうごく(中国)」は連濁するのに対して、「かんこく(韓国)」と「べいこく(米国)」は清音のままです。   (2)【清】かん-く(韓国)、べい-く(米国)      【濁】ちゅう-く(中国)  連濁はどのようなときに起こるのか、何か法則性はないのか、気になりますよね。今回は、連濁についていろいろ考えていきたいと思います。

  • 書いた人:呂 建輝
  • 岡山大学学術研究院共通教育・グローバル領域特任准教授。専門は日本語学・日本語教育・言語情報学。中国北京出身で、日本滞在歴16年。英語のほか、フランス語、朝鮮語、ベトナム語といった言語能力もあります。
  • 著作:統合型日本語語彙データベース「J-CLID」、「字音形態素「~山(サン)」の連濁:山名の史的変遷から」ほか
  • 研究開発成果物公開ページ:https://vocabulary-battlers.wixsite.com/japan