今回は娘の赤ちゃんのころの話が中心だ。
韓国で生まれフランスで育った娘は現在40歳で、私にとっては孫にあたる3人の娘の母親になっている。現在6歳の一番上の孫が、子供のころの娘にとてもよく似ており、手を繋いで歩いていると、デジャブ(ちなみに、これはフランス語のdéjà vu すでに見た、という表現由来の言葉である)の光景であるためか、私の隣にいるのは娘なのか、孫なのか、どちらなんだと、一瞬分からなくなることがあり、そんな時は呼び名もこんがらがったりする。
しかし、性格などは違い、この孫はもっと過敏で、特に、母親に何かがあって不安を感じると、突然周りがびっくりするくらいの大泣きをしたりする。夕べは、彼女が2回大泣きをしなければいけないようなことが起こった。
Toussaint(諸聖人の日)で祝日だった昨日、親がそれぞれの用事で出かけている午後の数時間、3人の孫を見ていてほしいと頼まれ、歩いて15分ほどの距離に住む娘家族のうちに行き、孫とおやつを食べたり遊んだりしていた。その時は3人ともいい子で落ち着いて過ごしていた。それが、一度帰ってきた娘が「しまった。携帯がない。どこかに忘れてきた。大変だ。大事な情報が全部入っているのに」と、大慌てでまた探しに出たとき、双子の妹たちは平気だったのに、上の孫だけ、まず1回目の大泣きをした。
それをなだめながらまた4人で待っていると、携帯電話を手に持った娘が足を引きずりながら帰ってきた。片方の足首がひどく腫れている。なんと階段を4段も踏み外したという。それを見て、上の孫がまた大泣きをした。娘の方は、