皆さん、こんにちは。日本語教師の陳秀茵です。日本の大学で多国籍の留学生に日本語を教えている中で、日々新たな発見があります。
授業を担当する中で、教室にはいるものの授業には積極的に参加せず、宿題も形式的に提出するだけで意欲の低い学生が一定数いることに気づきました。彼らの多くは「目標を見失った状態」にありながら、その問題を自覚していない場合が多いように感じています。このような現状を把握し、潜在的な課題を明らかにするために、中国人留学生を対象にアンケート調査を実施しました。
2024年4月と9月に、日本の大学に在籍する学部1年の中国人留学生を対象に、WEBアンケートを2回実施しました。調査では、入学前の日本語学習の目標、日本語力の不足を感じた場面、さらに現在のモチベーションや今後の目標について質問し、学生の意識変化や課題を探りました。以下では、調査結果から見えてきた留学生の意識や課題について考察します。
- 書いた人:陳 秀茵(中国語話者のための日本語教育研究会)
- 東洋大学国際教育センター講師。専門は日本語学・日本語教育。中国広東省生まれ。神戸大学大学院で学び、2019年3月に博士号を取得。在学中にドイツ・ハンブルク大学で日本語教育アシスタントを務め、海外の日本語教育現場を経験。帰国後、日本経済大学、神戸芸術工科大学大学院、青山学院大学などで非常勤講師や嘱託専任講師を歴任。2020年より現職。
- 著作:『中国語話者に教える』『日本語で考えたくなる科学の問い』『<書き込み式>表現するための語彙文法練習ノート』など。