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リレー連載 中国語話者のための日本語教育 06 中国の「日本語四級試験」の話

 皆さん、こんにちは。日本語ノンネイティブ教師の胡君平です。このリレー掲載の表紙にかわいいパンダが載っていますよね。私はパンダの故郷――中国・四川省にある成都理工大学で日本語関連の授業を担当しています。  今回は中国の日本語四級試験についてお話します。日本の「日本語能力試験」(以下「JLPT」と略称する)はよくご存知だと思いますが、中国の教育部(文部省)が主催する「日本語四級試験」(以下「四級試験」と略称する)は聞いたことがありますか。  中国ではJLPTの他に、中国独自の評価試験も何種類かあります。その中でも、よく知られているのは「四級試験」と「八級試験」です。このうち四級試験は日本語専攻の学部2年生を対象としており、主に言語知識が出題され、N2より少し高いレベルです。中国の(特に中・下位の)大学の中には日本語専攻の学生の卒業要件として四級試験の合格を課している所も少なくありません。一方、八級試験は日本語専攻の学部4年生を対象としており、言語知識の他に、古典文法や文学史や歴史文化、さらに中国語を日本語に訳す翻訳問題も出題され、N1を超えるレベルとされています。  筆者は中級レベルの日本語学習者の日本語習得について研究しているため、今回は四級試験の概要、出題形式、各セクションの正答率、正答率の高い文法項目と低い文法項目について話したいと思います。

  • 書いた人:胡 君平(中国語話者のための日本語教育研究会
  • 成都理工大学外国語学院副教授。専門は中日言語対照研究・日本語教育。
  • 著作:『中国語話者における日本語の「させる」構文の習得』