2024年のアメリカ大統領選挙は、トランプ氏の勝利となり、日本では、アメリカの学歴と投票行動について議論が起こった。かいつまんでいうと「トランプのような人物が再選されたのは学歴が低い人達に支持されているからだ」というもので、それを暗に仄めかす人だけでなく、いろんな調査を持ってきてそのまま主張する人達が多かった。
で、日本ではどうなのか?という話には全然ならなかったので、少し調べてみました。あるようで無いのが正解みたいです。日本では投票行動で語られるのはほぼ「世代」で、かつては若い世代が進歩的で高齢者が保守的ということになっていた。それが変化してきた。若者、特に2000年前後以降に生まれた若者は保守的だ、みたいな話が主です。性別や学歴、収入別みたいなことはほとんど語られません。格差で何かを語ることへのタブー感みたいなものがあるということでしょうか。学歴は、日本では知的であるかではなく、経済的な余裕を示す要素のほうが大きいという事情もあると思いますし。多分、表にはでない調査、データはあるのかもしれません。選挙ビジネス界隈とか。
以下、直リン(クリックするとPDFのダウンロードが始まる)が多いのでご注意ください。
現代日本における投票態度の規定因 https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjams/23/1/23_1_19/_pdf
格差社会と投票行動の構造変化 https://chuo-u.repo.nii.ac.jp/record/13999/files/1343-2125_25_137-160.pdf
政治分断の需給分析――有権者と政党はどう変わったのか