今回はよりメモ度が濃いです。
新語流行語大賞
は、1984年スタート。単にテレビなどで流行りましたよね?皆さん? という語を集めたもので、すでに年末には忘れられている語があったり、歴史が長いので選考委員が古いとか、選考方法がイマイチなどと言われるようになりつつあります。当初は、共感ベースだったものが、だんだんと、毎年大々的に報道されるせいか、報道されるのを前提に「こんなの選びましたよ、どうですか?」みたいな褒められ願望がにじみ出たり、世相を現す的な社会性重視みたいなテイストの味付けも濃くなり、どうもピンとこないという意見が年々増えているように思います。
今年の新語
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/shingo/2023/
のほうは歴史も浅いけれども「流行」が無い。「辞書に載ってもおかしくない」「今年定着感がある語」ということなので、日本語教師が気にする流行り言葉に対する視線と近いこともあり、こっちのほうが、日本語教育的には重要という気がします。2015年スタート。
語の定着度
後者の「だんだん定着しつつある語」が日本語教育的に重要だとすると、「だんだん消えつつある語」も重要です。日本語教育の世界では若い世代の教師が、やや古めの語に対して「そんなの使わない」「使ってるのみたことない」と言ったりすることが結構あり、経験を積むにつれて「若い世代はあまり使わない」と慎重になり、昨今では介護関係の日本語教育のシェアも盛んで高齢者と話す場面を想定することがあるので「一概に使う使わないは判断できない」となったりしてます。
「チンする」とか「ポチる」みたいな、廃れる可能性が出てきたオノマトペもありますし、できれば、「核戦争まであと数分」みたいな時計のように、流行り言葉の流行り度の濃淡で分ける基準となるWIkiなどがあってもいいような気がします。絶好調の流行り言葉は黒で大きめに書かれていて、年々小さく、薄くなる。今年の新語のリスキリングなどは政治案件でもあり、登場時からやや薄めの色で表示されるみたいな。