【memo】米国女子ゴルフツアーの英会話試験

2008年に米国女子ゴルフツアーで突然、外国人選手に英語テストを課すと発表されたことがあったそうです。当時は韓国人選手などの優勝が続き、外国人選手締め出しだと批判が出たとのこと。そんなに昔のことでもなく意外だったので、ちょっと調べてみました。

ゴルフツアーは、スポーツ競技でもありますが、他のプロツアーと違って、エンタメ要素が強く、アマチュアとのプレーのイベントなど、確かに米国なら英会話能力は必要な要素となっています。韓国人選手を含むアジア系の選手が、記者会見やイベントで英語を話さず、協力的ではないとみなされたという要素もあるようですが、韓国人選手は強かったので批判のターゲットになっていた模様。やはり反対の声が多く実施はされなかった模様。

言語能力による規制の例として、ちょっと調べてみました。

アジア勢いじめ!?  米女子ツアーが英会話ができない選手の締め出しに
https://www.golfdigest.co.jp/digest/column/back9/2008/20080916a.asp

LPGA Tour will suspend memberships if players don’t learn English – ESPN https://www.espn.com/golf/news/story?id=3553888

English proficiency test として報道されたので、検索すると、以下がヒット。この記事によると、スポンサーなど多方面からの抗議を受けて撤回となったが、英語会話能力については引き続き検討するとなったままとのこと。

LPGA to golfers: speak English or get off the tour | Illinois https://blogs.illinois.edu/view/25/5064

その他の記事

English or else rule for LPGA players https://www.sportsnet.ca/golf/lpga-language/

検索したら、この騒動の前の2002年にも同じような規制を作ろうということがあったという記事も
LPGA to demand English proficiency | Golfweek https://golfweek.usatoday.com/2002/02/26/lpga-to-demand-english-proficiency/

LPGA のサイトでは、パッと検索しただけでは、記録が出てきませんでした。

Home | LPGA | Ladies Professional Golf Association https://www.lpga.com/

この一件があって、この種の言語能力による規制は差別的だという認識が広まったんじゃないか、という記事もありました。そういう考え方は当然あったし、あったから撤回になったえあけだけども、形として、こういうことがあり、スポンサーなども反対となって撤回されたという事実はその後、大きな影響を与えているというような主旨でした。少なくとも米国では、スポーツ界において英語能力に対してアレコレ言うことは強いタブーとなったキッカケのひとつだったということかもしれません。

ただ、スポーツファンの多数派は、一般的に保守的な層が多く、英語もできないのか、という感情は燻ったままというのも事実としてあるようで、そこそこ英語も勉強しようねという空気はあるようです。長年プロスポーツ界にいて英語ができない選手は、スポーツ選手として実績とは切り分けようという考えはあるものの、直接には批判されることはないけれども、なかなか人気は出ないという現実はあるようです。多分ですが、大谷選手みたいな人は例外的な存在ですが、その他の普通の(といってもとてつもないレベルの)選手達にとっては、いつまでも英語できなくてもOKということではなさそうです。