2011

にほんごの本 < エッセイ < 2011

東北に生まれ東京で生活する30代独身女性ライターに突然おしよせた故郷の大災害。

なぜ大地震の時に東京でトイレットペーパーが売り切れたのか?80年代の日本の女性に中絶が多かったのは何故か?10代で身体を売る少女達の「相場」とは?ゲイの友人とのすれ違い、都会に住む弱き者達へ注がれる視線。五本指ソックスと昔の男の思い出。

震災を経て変化した日常、変わらなかった日常を淡々と綴った2011年の一年間の記録です。2021年に新たに見直した第二版です。

目次

はじめに ─悲劇のように鮮やかに─
1月
想いあふれて
魅惑の半魚人ライフ
オトコカタログ
ココロの値段とカラダの価値
リアルときめきメモリアル
2月
エロチシズムへの招待状
タイガーマスクを脱がないで
3月
それぞれの3・11
トイレットペーパー狂騒曲
刻まれる爪痕
5月
緞帳が下りるとき
6月
記憶のかなたに
7月
不屈のガーリー侍、登場
8月
ホップ・ステップ・ウェディング
9月
奔放な女、ラプンツェル~性欲過剰症と純潔主義のはざまで~
翻訳の謎と、高齢で子供を持つということ
10月
老いのロールモデルと桃源郷
幕末という脳内ユートピア
起業計画 in 幕末
リア充と、フェイスブックと、過ぎ去りし昔をしのんで症候群
11月
土地の人格と幸福の所在
すずらんの季節に自殺しかけた十三歳の後遺症
12月
五本指ソックスの憂鬱
ぜんぶ、強迫観念のせい
誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい援交の相場や自殺者のその後について教えましょう
十年目の邂逅
あとがき

2011 Yukari Fujinaga

🗨 『2011』後の10年──第2版に添えて──

編集者から本書の第2版発行の話が舞い込んだのは2020年3月のことだった。奇しくもまた春がない3月で(『はじめに ─悲劇のように鮮やかに─』参照)、 新型コロナウイルスの世界的な流行によって式典や行事が見送られているさなかだった。

新種のウイルスはまたたく間に世界中に広がり、数十億の人々を恐怖に陥らせた。そんなウイルスも21世紀の科学をもってすれば太刀打ちできるだろう、という浅学な私の予想を大きく裏切り、猛威は増すばかりだった。危機に瀕した各国は緊急事態を宣言し、世界の街角から人の姿が消えて即席のゴーストタウンが現れた。…

🗨 震災以降、それまで積み上げてきたものが強制的に突き崩されてしまったような徒労感と、方角もわからないジャングルの中を手探りで進むような絶望を、現実的な問題に対処することでやり過ごそうとしていた。不意を突いて襲ってくる余震も、自分の存在を忘れさせまいとするエゴイスティックな恋人のようで、そのたびに人々を灰色の不安でいっぱいにした。
(著者前書きより)
🗨
そうしているうちに、あるひとつの傾向に気づいた。思いつくかぎり、検索欄に名前を打ち込んでみる。やはり間違いない。リア充の知り合いは示し合わせたようにFacebookを使っているのだ。なかには、ITオンチを自称する者まで登録していた。さらに調査を進めると、彼らはTwitterを利用していない、もしくは利用頻度があまり高くないということもわかった。逆に、非リア充の知り合いの名前をFacebookの検索欄に打ち込むと、登録していないか、登録していてもほとんど利用した形跡がないとわかった。彼らの多くはツイッターユーザーだ。
(「リア充と、フェイスブックと、過ぎ去りし昔をしのんで症候群」より)

□ 著者紹介

藤永ゆかり
宮城県生まれ、東京在住

ブログ 「そして私はひとりになった」
https://yukarifujinaga.wordpress.com/

 

□ ご購入は

書店では買えません。普段ご利用されている国のアマゾンのストアの書籍ページに移動してご購入ください。
電子書籍は、日本のアマゾンのページはこちらです。その他、各国(西カナダブラジルメキシコインド)のアマゾンストアで購入できます。
紙の本、ペーパーバックは、日本のアマゾンのページはこちらです。その他、各国(西カナダブラジルメキシコインド)のアマゾンストアで購入できます。

 

👉 電子書籍は専用ハードがなくても携帯やタブレット、PC上で、アマゾン提供の無料のアプリで読めます。以下のアマゾンのヘルプをご覧ください。
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html/ref=hp_bc_nav?ie=UTF8&nodeId=200127470

👉 私共はアマゾンの電子書籍出版サービスと米国のアマゾン関連会社の印刷版の本のプリントオンデマンドのサービスを利用して本を製作しており、リアル書店には並びません。

👉 初版の英語版は販売終了となりました。

 


 

Staff

Cover Art
Yuko Ouchi 大内 裕子

DTP desingner
Minoru Nagai 永井 實

Editor
Kouta Aramaki 荒牧 浩太
Shanghai Kaniko 上海 蟹子

 


Back to Top