2000年07月


 
07 / 04

個人的にはサミットには興味はないが、7月に入り、このニュースが 流れるかもしれない。

今回は、沖縄(おきなわ)で行われる。インターネットを使えない 人々に対して、どうフォローしていくか、といったことが 話し合われるようだ、日本は森首相をはじめ、ほとんどの国会議員 (こっかいぎいん)はコンピューターを使えないので、切実(せつじつ) な問題だ。

このことは、実は、日本ではほとんど問題になっていない。 インターネットを使う価値は、まだ実感できないからだ。 ともかく、政治家達は、コンピューター関連会社の株には興味が あるようである。

 


 
07 / 06

ニューヨークにある自由の女神(めがみ)は、東京でも見ることが できる。

都心から20分ほど行ったところにある赤羽(あかばね)という町に それはある。
残念ながらサイズは、非常に小さいが電車からいつも見ることが できる。どこかのビルの広告塔(こうこくとう)となっている。

昔、同じく自由の女神のミニチュアを2回見た。東北と九州で1回づつ。 ふたつともラブホテルであった。 ラブホテルというのは、まあ、恋人同士が楽しいことをする場所ですね。 泊まると8000円くらい。ショートステイもあって、だいたい2時間 くらい(短い?)で4000円くらいだ。 なぜか洋風のビルが多い。

ヨーロッパのお城のようなものや、 アーリーアメリカン調というのだろうか、アメリカ風の建物も ある。

大きな道路沿いに多いので、大人は、子供に 「おとうさん!お城があるよ!」と言われた時の説明を考えておかねば ならない。

 


 
07 / 07

乳製品(にゅうせいひん)を作る会社が不良品(ふりょうひん)を 販売(はんばい)し、食中毒患者(しょくちゅうどくかんじゃ)が1万人を 越える事件に発展した。会社は事実を隠蔽(いんぺい)しようとしたため、 被害者(ひがいしゃ)が増えることとなった。

オフィスで聞いた会話。

「あ、これ、あの会社の牛乳じゃない」
「そう、でも、これは問題があった工場のやつじゃないよ」
「でも、なんとなく気持ち悪くない?」
「まあね。でも、もったいないし」
「ええっ! 飲むの?」
「やっぱり、やめたほうがいいかなあ」
「やめたほうがいいよ。管理が杜撰(ずさん)みたいだし」
「そうか。。。」
「あれだけ隠すんだから、きっと他の工場もあやしいよ」
「そうかもね。やめた!」

 


 
07 / 11

17才の少年が逮捕(たいほ)された。

少年は学校で3人の知人に野球(やきゅう)のバットで暴力 (ぼうりょく)をふるい重傷(じゅうしょう)を負(お)わせた。 その後、自宅に帰り、母親を撲殺(ぼくさつ)したと言われている。

家庭でも問題はなく、おとなしい子供で、母親を悲しませたくなくて 殺人に及(およ)んだと話しているらしい。 子供の犯罪は世界的に増加しているようだが、日本の場合、家庭は 経済的には、ほとんど中流以上で、一見、問題のなさそうな大人しい 子供がこのような犯罪に走ることが特徴(とくちょう)かもしれない。

その後、自転車で逃走(とうそう)した。 岡山県で事件を起こした少年は16日後に秋田県で保護(ほご)された。 1000キロを自転車を乗り継ぎながら逃走(とうそう)した。

バッグにはマンガのカードがたくさんと、携帯(けいたい)ゲーム機 と、ゲームの解説書(かいせつしょ)があったという。

彼に判決(はんけつ)がおりるのは、21世紀(せいき)になるだろう。

 


 
07 / 12

「消防署(しょうぼうしょ)のほうから来ました」というのは 有名なセリフだ。

これは、消火器(しょうかき)のセールスマンの使う言葉である。
彼等は、続けて「この度、消防署のほうの指導(しどう)なども ありまして、各家庭に消火器を置かれることをお勧めに まいったのですが」 と言うそうだ。

分かりますか?

彼の最初のセリフ「ほう」が問題なのです。
「ほう」というのは、方角(ほうがく)を示すもので、消防署の人間 だとは言っていないところがポイントだ。

日本人もこれを聞くと、消防署の人間だと 間違えてしまう。

その他も微妙(びみょう)な、言い方をしている。「消防署の指導」 は、もちろん強制ではない。「指導」というのは、法的な拘束力 (こうそくりょく)はないし、「などもありまして」というのは 「指導」は、誰に対してされたのかは、わからないようになっている。

あとは、信用できそうな顔と笑顔があれば、誰もがだまされる。
もちろん、この話は有名になってしまったので、今頃は、新しい 表現が生み出されていることだろう。

 


 
07 / 15

週刊誌(しゅうかんし)は、駅の売店(ばいてん)で買える。 それぞれお気に入りの雑誌があるようだ。

「あ、安田(やすだ)、週刊新潮(しんちょう)買ってるのか」
「うん、遠藤(えんどう)は、文春 派(ぶんしゅん は)?」
「だいたいそうかな」
「おれも時々、買うけど。つり広告見て、面白そうな時は」
「ああ、文春は、広告、うまいからな」
「でも、最近、読みたい雑誌が少なくなったような気がする」
「おれも、そうなんだよ。テレビの記事が増えたような気がしない?」
「そうそう。テレビ見る時間ないからなあ。よくわからないよね」
「そろそろ中年向きの雑誌に変える時期なのかもね」
「ああ、月刊誌とかね」
「そう。でもそれ読んでいるところを、会社の人に見られたくないね」
「はは、そうだねえ。雑誌の中の広告も違うしね。腰痛(ようつう)の薬とか」
「そう、入れ歯(ば)の広告とかね。健康関係のものが多いね」
「雑誌に影響されて老(ふ)けることもあるのかもね」

つり広告というのは、地下鉄の中に吊(つ)ってある雑誌の広告のこと。
新潮も文春も、有名な週刊誌のことで、20代から40代にかけて 広く読まれている。政治から社会まで、何でも扱(あつか)う。

 


 
07 / 19

大都市の大きな町の駅周辺などでは、ポケットティッシュを配る 若者が多い。

もちろんボランティアではなく、ほとんどが、金融会社やメガネ屋 の広告が入ったものだ。 夏になると団扇(うちわ)を配る会社もある。ティッシュより値段が 高いせいかこれを配る会社は大手であることがおおい。

夏になると商店街などでうちわを作ることがある。 表は夏の風情(ふぜい)を感じさせる絵であることが多く、色なども 涼(すず)し気(げ)なパステルカラーが多い。 裏や下に字だけの広告が入っている。名前と電話番号が入っている。

しかし最近配られるものは、派手なイラストと会社のロゴがまん中に 印刷されていることが多い。 商店街のものは、ひと夏、あるいは翌年も使うことがあったが 派手なものは、飽きられ、すぐに捨てられてしまう。

 


 
07 / 21

今日から沖縄(おきなわ)サミットが始まる。 男性2人と女性一人の会話。

「クリントンさん、来ないの?」
「いや、間に合うみたいだよ。」
「あ、そう、今回はITの話し合いだからゲイツのほうでもいいんじゃない」
「ああ、同じビルだしね」

「ねえねえ、やっぱりブレアって、素敵(すてき)ねえ」
「ああ、若いもんね」
「それだけじゃないわよ。スリムだし、笑顔がいいのよ」
「そうだな。ひとりだけ、映画俳優みたいだなあ」
「そう、歳とった政治家って、なぜかみんな同じ顔になるのよ」
「ああ、ちょっとずるそうな顔ね」
「ブレアさんの、あの爽(さわ)やかさは、奇跡的(きせきてき)よ」

30代の女性にブレアさんの人気は高い。 友人の女性によると、クリントンさんは
「田舎くさい」 シラクさんは、「名前が落語家(らくごか)みたい」
森さんは、「よく知らない。論外(ろんがい)よ」 とのことだった。

他の首脳(しゅのう)は、「今回、初めて見た」 と言っていた。
彼女の反応は、ごく平均的なものであると思う。

だが、ひと世代上の人々は違う。サミットが初めて開催されたのが サミットは、晴れがましい席であり、高度経済成長の勲章 (くんしょう)でもあるからだ。

 


 
07 / 21

昨日から新しく2000円札(さつ)が発行(はっこう)された。

外国では20とか200という単位の紙幣(しへい)は多いが 日本では始めてのことだそうだ。

今、日本で2000円はどこくらいの値段か。何が買えるか。

お昼ごはんには、少し高く、晩ごはんを外で食べるには2枚必要。
安い居酒屋(いざかや)でビールを3本と焼き鳥を5本とあと一品ぐらい。
安売りのシャツ、スエット。
ベッドのシーツ。
日本語の教科書。 CD一枚。
標準的(ひょうじゅんてき)な英和(えいわ)辞書。
国語辞書、 漢字辞書。ドイツ語や韓国語などの辞書は買えない。
野球(やきゅう)で内野(ないや)自由席の入場券(にゅうじょう けん)。
サッカーでは、いちばん安い券。
映画館の入場券とペプシ。
ビデオテープが10本。
中古の36600bpsのモデム。
東京から電車で2時間くらいの距離の切符(きっぷ)。
国産(こくさん)のまあまあのステーキ一枚。

10才くらいの子供に、2000円をあげても喜ばない。
ゲームソフトが買えないからだ。

 


 
07 / 25

言葉そのものは古いが、表現として残っているものがある。

例えば「井戸端(いどばた)会議」 井戸の近くで女性が話しをする風景はどこの国でも見られた風景だろう。 今では、買い物帰りの主婦が、立ち話をすることを指して言う。

今、日本で井戸を探すのは難しい。 地方に行けば、枯(か)れた井戸なら見つかるのだが。

2.30年ほど前なら、井戸水は地方へ行けば、いくつもあった。 しかし、その頃すでに「井戸水で作ったコーヒー」などと看板があったぐらいだから、珍しい部類に入るものであったのだろう。

夏場でも井戸水は冷たく、冷蔵庫(れいぞうこ)の役割もはたした。
夏になると、地方に住んでいる親戚(しんせき)のうちを訪ねる度に 食べた井戸で冷やしたスイカが抜群(ばつぐん)においしかった ことを思い出す。

 


 
07 / 26

知人のおばあさんは、90才をこえているが、元気に生きている。

90才といえば20世紀をほぼ生きてきたことになる。 第二次世界大戦のころは、もう中年といっていい年だった。 日本は戦後、急速に発達した国のように言われることが多いが このおばあさんは、戦前からのアメリカ映画好き。 二枚目(にまいめ)が好きだ。

現在もドリーファンクというアメリカ人のプロレスラーのファンでボクシングなどは 80になっても身を乗り出してみているそうだ。 辺りを見てみると、意外とこういった老人は多い。

老人から「モンゴメリークリフトは、いい男だったねえ」 なんて話を聞くのは楽しいものだ。

 


 
07 / 27

小学校に久留主(くるす)くんという人がいた。 背が高く、運動神経(うんどうしんけい)が抜群(ばつぐん)で 恐い顔をしていたが、性格はおだやかで、まじめだった。

実は、くるす という名前は九州に多いそうだ。 クルスは、クロス。つまり十字架(じゅうじか)のことで、彼等の 多くはクリスチャンの末裔(まつえい)とのことだった。 江戸時代に厳しく禁止されていたこともあって、九州では多くの クリスチャンが罰せられた。

当時キリシタンと呼ばれた彼等は、密かにキリスト教の信仰(しんこう) を守った。そういう人々を「隠れキリシタン」と呼んだ。 今でも長崎に行くと、光に当てると十字架が浮かび上がる鏡や 朝日が差すと、十字の影ができる窓などを見ることができる。

現在、キリスト教の信者(しんじゃ)は、日本の人口の1%程度だと 言われている。
久留主くんがクリスチャンであるかどうかは、きけなかった。

 


 
07 / 28

営業のサラリーマンは厳しい。

「契約(けいやく)どうだった」
「なかなか厳しくてねえ。ほらうちの会社、株価が下がりぎみだから」
「ああ、最近は、そういうこともあるのか」
「そう、最近、急に、株価(かぶか)がどうしたとか  言う人がいるんだよ」
「え、そんなこと言うの」
「もちろん、はっきりと言わないけど、遠回しにね」
「ああ、やだねえ」
「まあ、仕方ないと言えば、仕方ないんだけどね」
「でも、おまえの会社、あぶないわけじゃないんだろ」
「まあ、当分(とうぶん)大丈夫だけど、下がってるのは事実だから」
「口実(こうじつ)じゃないの。断るための」
「まあ、最初はそう思ったんだけど、結構、本気(ほんき)なんだ」
「じゃあ、その会社の株価はどうなの」
「うちより大きいんだけど、株式を公開(こうかい)してないんだよ」

 


 

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