2003年10月


 
10 /04

□ あのさあ、「スナック文化」ってあるよね。
■ 何それ?
□ 実家(じっか)に帰って、友達と会うでしょ?
■ うん。
□ で、最後は、馴染みのスナックに連れて行かれるんだよ。
■ はあはあ、なるほど。
□ 居酒屋とかバーという人もいるけどね。そういう人はちょっと無理してる。
■ そうか。スナックって、行ったことないけど、どんなカンジなの?
□ 小さくて、入口がドアひとつでね、中はバトミントンのコートぐらい。そこに、カウンターと、ソファとカラオケがある。
■ うんうん。
□ で、たいてい40代ぐらいの女性がオーナーで、アルバイトの30歳 くらいの女性が2人くらいいる。
■ 昔のドラマによく出てくるね。
□ そう、もう馴染みのお客さんばっかりでね。
■ 「ヤマちゃんは、糖尿(とうにょう)だから、甘いものはダメね」
□ そうそう、そんなかんじ。
■ 毎日そこで飲むのかな?
□ いや、例えば、週に2回とか決まっててね、曜日が違うと、お客の顔ぶれがガラリと変わったりするみたい。
■ なるほど、お客同士で、お互いに、他の曜日は、遠慮するのね。
□ 小さい店はね。時間帯でも「棲(す)み分け」があるみたい。
■ イギリスのパブみたいなもんか。
□ そうそう。

 


 
10/07

本屋だけでなく、図書館などにも「人生訓(じんせいくん)」という コーナーがある。

そのほとんどが男性に向けて書かれたものだ。
会社での処世術(しょせいじゅつ)から、結婚生活の問題の切り抜け方。
女性にモテルには、どうしたらよいか。ということまで、多くのスペース が割かれているということは、人気があるということなのだろう。

女性のための同種の本は、別のコーナーにある。
「女性問題」「家庭問題」というジャンルになる。

図書館では、こういう本は少ないが、実は、女性用の雑誌では 女優やテレビタレントなどが、「女性の生き方」について 長々と語るインタビュー記事などがたくさんあるとのこと。

それらは、「人生訓」という辛気くさい体裁(ていさい)を 嫌うように、「タレント本」として、売られていて、結構売れているそうだ。

当然、図書館にはない。

 


 
10 /08

秋は、運動会(うんどうかい)の季節。

運動会といっても、いろんな種類がある。
学校の運動会。地域の、会社の、業界団体の、、、

私は、週末、家から車で30分ほどの公園でぼんやりとしていることが 多いので、いろんな運動会を見るチャンスがある。

地域の運動会。

都会では珍しいが、参加者が少ない。地域というよりも市役所や 区役所の職員が中心になっているようだ。若い人は、つまらなそうに 木陰で、ジュースなどを飲んでいる。

建設業界の運動会。

おそろしくマナーが悪い。ゴミは散乱し、あちこちで勝手にテントを 張っている。駐車違反の馬鹿でかい高級車で、渋滞し、トイレは グチャグチャで、入る気もしない。

 


 
10/09

規制緩和(きせいかんわ)で、コンビニなどでもビタミン剤を 買うことができるようになった。

ビタミン剤を飲むというのは、今、ちょっと、都会的でかっこいい ことだと考えられている。
特に女性は、食事時に何粒も飲む人が 増えているらしい。

オフィス街のお弁当やにも、健康アドバイザーが作った栄養の バランスを考えたものが置いてあり、飛ぶように売れている。 オフィス街のランチでも、野菜中心のメニューが増え、女性が 満員だ。

でも、人前でザラザラと薬を飲む姿は、どうもおしゃれとは 言い難いような気がしますけど。

 


 
10/14

農作物が盗まれる被害が続いている。

単価が高い高級さくらんぼに始まって、リンゴ、なし。
秋になって、米、なめこ、などなど。

おそらく、これらの作物を現金に換えるブラックマーケットが 整備されたのだろう。食料の自由化の副産物だ。

考えてみると、時計やテーブルなどは、デフレの影響でもはや 100円で買える時代になっているが、農作物の価格はそれほど 下がったわけではない。

コストをかけて盗んでも、まあまあ お金になるというわけなのだろう。

かさばるし、すぐにお金にかえないといけない。 農作物の泥棒なんて、面 倒な仕事だと思うが、リンゴのもぎり方などから プロの手口かどうか、判断できるほどに、すでに「手慣れた」プロが いるということだ。

 


 
10/15

荒廃したイラクの地で女性が各国の報道陣に対して、イラクに経済的な 支援でなく、投資をしてほしいと説明していた。

彼女曰(いわ)く

イラクの人口を構成する人々は若く、ほとんどが 成人ではないとのことだ。
「後は老いていくばかりの国に投資するより、効果的です」

これは説得力があった。

日本は、たしかに高い教育水準と器用な手先と従順な労働力がある。
しかし、これから老いていく国である。 SFなどで見られるように、無理に成長させたマウスは早く老いてしまう。 日本は、もう20年もすれば、老人だらけになってしまう。

 


 
10/16

秋は美しい季節だ。

紅葉(こうよう)が始まり、空気も澄んでくる。

しかし、今年の秋は最悪だ。 街は、ひどい顔の写真が入った醜悪なデザインのポスターで 埋め尽くされ、大音量で名前を連呼する車が行き交うことになる。

選挙だ。

選挙は真夏にやるべきだ。

夏なら、たいていは室内で過ごすことになるので、うるさい街頭演説 も聞かずに済む。

夏に外で選挙運動をすることになれば、体力を試される。 70歳以上の候補者は選挙後にお亡くなりになるかもしれない。

自然と若返りもできるというものだ。 (まあ、そう、うまくはいかないが)
ポスターは、たき火にして、花火の付け火に使える。

 


 
10/17

20代後半の男性の会話。携帯(けいたい)電話について話している。

□ 携帯、何使ってるの?
■ 結構古いよ。カメラ付きだけど。
□ へえ、使う? カメラ。
■ 最初は、使ったけど。。。
□ でしょ? ムービー付き携帯とか、どうなんだろうね。
■ あれも、画質悪いしねえ。
□ 最新のカメラ携帯は、画質、いいんでしょ?
■ ああ、いいみたい。
□ 売れてるの?
■ う~ん。わからない。携帯の流行って難しい。
□ 銀行強盗にあって、監禁されたとか、ハイジャックにあったら役に立ちそうだけどね。
■ ああ、そういう犯罪は減るかもね。もうほとんどの人がカメラ 持って歩いているんだから。
□ そう。この前も交通事故のニュースで、携帯カメラで撮った映像を使っていたテレビ局があったよ。
■ なるほどね。
□ でも、普通は、カメラもムービーも、ほとんどの人は必要ないんじゃない?
■ そうだよね。

 


 
10/21

10代前半の少女の誘拐が増えているそうだ。

ほとんどが性犯罪の類(たぐい)で、数日監禁することが多い。
身代金を要求するような度胸はないらしい。

犯人としてよく報道されるのは、30代、独身、低収入の男性。
誘拐の罪は重いが、監禁の罪は意外と軽い。

2000年、少女を10年近く監禁した男性に14年の刑が言い渡された。

この種の犯罪には、最大でも15年の刑しか請求できないそうだ。

30代も半ばになってくると、自分の将来がだいたい見えてくる。
加えて、友人も恋人もいない。
家族からは、見放されている。

こういう男の最後の冒険が少女の誘拐というのは、あまりに陳腐で 寂しい結末だが、この世代のこういう犯罪は、これからも 増えるのではないかと、囁(ささや)かれている。

 


 
10/23

最近は、食券(しょっけん)を買う店が増えている。

牛丼などのチェーン店は、もちろん、ラーメンやそばなどの 麺類の店は、食券システムが多い。

食券は店の入口の近くにある。
外にある店も多い。

券を買ったら、テーブルの上に乗せる。

たいていは、カウンター式で 独立したテーブルの店は少ないので、券を置いて待っていると すぐに、「はい、天ぷらそばね」と券の半分を切り取っていく。

こういう店は、できあがるのが早いのも特徴だ。
1分もすれば、注文したものが出てくる。

食べ終わったら、そのまま帰る。 「ごちそうさん」と言う人もいるが、こういう店は忙しい、店の人は 返事をしてくれない。

というわけで、一言もしゃべらずに、食事ができるというのも 食券システムの特徴だ。

 


 
10/24

□ 近くの小さいスーパーでさ。
■ うん。
□ まぐろの解体(かいたい)ショーをやっててね。
■ ああ、魚売り場でね。人気があるらしいね。
□ そうそう。狭い場所でね、大きな包丁で。
■ 骨にこびりついたのを、こそぎおとしたのが、うまいんだよね。
□ そうそう。見た目は悪いけど。
■ でも、これ、肉ではやれないよね。
□ ああ。そうだな。。。
■ 魚は、ベジタリアンの人でも時々食べるでしょ?
□ うん。
■ 残酷さの度合いが違うのかね。魚と肉では。
□ そうだな。モンゴルなんかでは、解体して食べるのがいいという人もいるけど。
■ 何が違うんだろう。
□ う~ん。目かな。
■ ああ、そうねえ。声も大きな要素だねえ。
□ でも、魚の解体ショーをスーパーでやるのも残酷だと考える人もいるよ。きっと。

 


 
10/28

コンピュータ関係の会社のサポートに電話をする。

例えば、ノートPCで、古いタイプのカードが使えますか? とか
このソフトは、WindowsXPで動きませんけど? という質問をする。

このとき、「すみませんが、そういう仕様(しよう)になっておりまして」 というセリフを言われたら、あきらめるしかない。

「仕様」という言葉は、くせ者だ。
簡単に言うと、「そういう風に作ったから、できないよ」ということだ。

そのくせ、この「仕様」は、会社の都合でころころ変わる。

例えば、好きな女性をデートに誘って 「すみませんが、あなたとはデートできない仕様になっていまして」 なんて答えられたら、イヤでしょ?
コンピューター会社の人、このコラム、読んでますか?

 


 
10/29

今日から衆議院(しゅうぎいん)の選挙が始まった。

今回は、マニフェストという言葉が流行のようだ。
マニフェストは、政権公約のことで、これまでは公約(こうやく) という言葉が使われていたが、マニフェストは、それよりもより 強い約束という意味があるとのこと。

期限を決め、それを守れなかった場合は、たとえ政権をとっても 責任をとって政権を明け渡すということのようだ。

しかし、マニフェストという言葉は、一部の若手政治家とメディアの 人々が騒いでいるだけで、一般の人々はそれほど額面通りには 受け取ってはいない、というのが本当のところではないだろうか。

 


 
10/30

選挙中は、テレビでは、候補者の映像は映さないことになっている。

また、ある選挙区の候補者の名前をあげて報道した場合、必ず、他の 候補者の名前を全員、紹介しないといけないという取り決めが あるようだ。

これは、ラジオでも同じで、特定の名前を出すことは自粛(じしゅく) している。

ただし、スポーツ新聞などは、別で、人気のある候補者の写 真も 名前も自由に出している。

 


 
10/31

□ 嫁が病気でさ。
■ あ、風邪?
□ そう、寝込んじゃってね。娘の弁当作るはめになっちゃった。
■ああ、弁当ね。買えば?
□ いやだって。買った弁当って、恥ずかしいんだって。
■ なるほどね。たいへんだな。
□ スーパーいったらね、今、たくさんあるんだよ。冷凍モノが。
■へえ。
□ 「お弁当用のハンバーグ」とかさ。
■ ああ。今、みんなそういうのを使ってるんだな。
□ そうそう。始めて知ったよ。たくさん種類があるんだよ。
■オレが子供のころはミートボールぐらいだったな。
□ うん。でね。そういう冷凍モノで作ったら、娘が「まずい」って言うの。
■ あ、奥さん、手作りだったんだ。
□ いや、結構、冷凍モノ使ってたらしいんだけど。
■ ふうん。
□ そのまま詰めるんじゃなくて、ひと味加えてごまかすんだって。
■ なるほどね。
□ で、結局、ソース作ったりして、時間がかかるんだよ。
■ 娘さん、何歳?
□ 7歳。冷凍モノが詰まってると、友達にも、「あきちゃんのとこ冷凍物ばっかり」って、言われるらしいよ。
■ たいへんだなあ。

 



Bookmark the permalink.

Comments are closed.