2000年03月


 
03 / 02

「金は天下(てんか)のまわりもの」という言葉がある。

お金というものは、個人の所有物(しょゆうぶつ)ではなく、社会の 所有物であるといった意味で、日本では古くから言われていることばだそうだ。

いい例を知人に聞いた。彼はコンピューター学校の講師(こうし)。

東京に住むあるアメリカ人の仕事は、英語の家庭教師(かていきょうし)で、ある生徒が 高い授業料(じゅぎょうりょう)を払ってくれる。
彼女は、鉄道会社の会長の愛人(あいじん)だそうで、会長が買ってくれた マンションにひとりで住んでいる。1時間のレッスンを週一回やって 月10万円。

彼は、その高い授業料を、自分に投資(とうし)した。コンピューターの 授業をうけることにした。 その講師は、愛人のパトロンである会長の鉄道会社の沿線(えんせん)に 住んでいる。

毎日、切符(きっぷ)を買うたび、複雑な気持ちになるそうだ。

 


 
03 / 03

知人にやたらと気をつかう人がいる。

先日、一緒に昼ごはんをたべた。ふつうに話して40分ぐらいで 店を出た。
後日、その人が語ったところによると、その40分にこんなことを 考えていたそうだ。

「まず、店に入ったのが12時10分ごろだった。ふつうなら席は いっぱいのはず。
  しかし、席は空いていた。多分、あまり流行っていない 店だと思った」
「それで?」
「なるべく儲かるメニューを選ぼうと考えた。」
「えっ! 好きなものじゃなくて?」
「うん。それで、うどん定食を選んだ。麺類(めんるい)は仕入れ値が 安いから
  ね」
「なるほど」
「それから定食についている飲み物は、アイスコーヒー、これも、 仕入れ値は
  アイスティーの70%くらいなんだ」
「くわしいね」
「前にアルバイトしてたから」
「それから山本、うどんのつゆにわざび入れただろ」
「ああ」
「あれは、よくないよ。洗う手間がかかるんだ。おかずのカツにからしも
  つけちゃだめ。洗う時に手につくと、ピリピリすることがある」
「へえ」
「50分に店を出たのも理由がある」
「え」
「オフィス街だから、1時から休む人もいる。でもそういう人は、時間が 比較的
  自由になるから5分前くらいにオフィスを出ることができる」
「それで」
「10分前に店を出れば、席が空いている印象を与えることができるでしょ」
「そうだねえ」
「早すぎてもいけない。ウエイトレスはレジも兼ねていたから、なるべく 支払いが
  集中する時間に店を出たほうがいい」
「経験者ならではの意見だね」
「それに洗い場も一度にお皿が下がってきたほうがやりやすいんだ」
「ふうん、いつもそんなに気を使うの」
「うん、山本は、お皿を重ねただろ? あれはだめなんだ。油が他の お皿について
  洗いにくくなる」
「他になにか変なことした?」
「席が空いていたのに、窓際に座っただろ?」
「うん」
「席があいている時は、なるべくウエイターが運びやすいテーブルを 選んだ
  ほうが、楽なんだ」
「う~ん」

 


 
03 / 07

3月になって急にあたたかくなった。

まだ朝と夜の気温が低いので、この時期はかぜをひきやすい。
この季節(きせつ)は花粉症(かふんしょう)の季節でもある。 天気予報(てんきよほう)では、花粉の量も予報している。 花粉は杉(すぎ)の木の花から飛ぶ。

杉は、昔から日本にあった木だが、戦後、この木の植林(しょくりん)が進んで多くなったと言われている。

ここ10年、花粉症の人が急激に増えたのは杉の木が増えたことに加えて 食生活の変化で抵抗力(ていこうりょく)が低下したことも指摘 (してき)されている。

症状は、目がかゆい、涙(なみだ)がでる。鼻水が止まらない。など。
日本では、鼻水をすする音は、失礼ではない。 そばなどを食べる時は、音をたてるのがよいマナーと考えられている くらいだ。

この時期、電車の中などは、鼻水をすする音がよく聞かれる。 不快に感じる外国人もいるようだが、まあ我慢(がまん)してください。
我々も強烈(きょうれつ)な音で鼻をかむ外国人に驚かされることも しばしばなのだから。 ちなみに、これは、あまり日本ではよいマナーとは思われていない。

つい先日、花粉があまり飛ばない杉が開発されたというニュースを聞いた。
効果があらわれるのは50年後のことだそうだ。

 


 
03 / 07

電気製品(でんきせいひん)特にコンピューターのカタログを見て 目につくのが
「可能(かのう)」という言葉だ。

テレビ視聴(しちょう)も可能。 本体から冷蔵庫(れいぞうこ)などの電気製品をコントロールする ことが可能。 あなたの自伝(じでん)の出版も可能! といったかんじだ。

もちろん、それらの「可能」には、右上に小さな印(しるし)が ついている。
「#1」といったような。
下を見ると、すごく小さな字で、

「別途(べっと)インターネット対応の冷蔵庫が必要になります」 とか
「変換(へんかん)アダプターの購入が必要です」などと書いてある。

カタログには、大きな写真で、冷蔵庫のドアについたモニターをのぞく 女性の写真があったりする。 テレビを見るにも別売(べつう)りの機械が必要だし、パソコンで製本するにも ソフトやいいプリンター、なにより知識が必要だ。

もちろん、広告には、「 このコンピューターを買っても、 表計算(ひょうけいさん)をするには、時間と知識と才能が必要です」 とか、 「自分だけのオリジナルCDを作るのは、できないことはありませんが、 ほぼ不可能です。」とは書かない。

大袈裟(おおげさ)な広告を誇大(こだい)広告というが、この基準は 難しい。

 


 
03 / 08

東京の地下鉄が脱線(だっせん)事故をおこした。

現在のところ4名が死亡(しぼう)、死者は増えそうだ。

ニュースなどでは、死亡、重体(じゅうたい)、重傷(じゅうしょう) 軽傷(けいしょう)などと伝えられる。
重体は命に危険(きけん)があり、重傷は、さほど危険はないものの 後遺症(こういしょう)など、深刻な場合もある。 軽傷は、短い入院でなおるけがのことだそうだ。

今回の事故では、35名ちかくが死傷(ししょう)と伝えられた。 死亡を含む、けが人が35名程度いる。ということだ。

原因は不明(ふめい)。車両(しゃりょう)の故障(こしょう)の 可能性が高いらしい。事故がおこったのは、通勤のラッシュが終わりかけた ころ。一日中その路線は止まったが、一部は、すぐに動き出した。 翌朝には、全面的に復旧(ふっきゅう)するとのことだ。

都会の交通機関(こうつうきかん)は、わずか5センチほどの雪でも 止まることが多いが、復旧も早い。 東京に住んでいると自殺などで電車が止まることは、一ヶ月に一度は経験する。自分が乗った電車が人をはねた場合も車内アナウンスでそれをしることが できる。 2度経験がある。いやなものだ。

 


 
03 / 13

「読み書きそろばん」といって、江戸時代からこのみっつができないとよい商人にはなれなかったそうである。

そろばんは、今でもやっている学校はあるそうだが、計算機 (けいさんき)が普及(ふきゅう)してからは、ほとんど学校で教えることはなくなった。そろばん塾
(じゅく)もほとんど姿を消した。

上のそろばんは、戦前までは主流だった下に5つ玉があるタイプ。その後4つとなった。

東京駅には、コンピューターで切符代を計算した後、そろばんで、確認する職員が今もいるそうである。

 


 
03 / 14

東京にはいろいろな国からいろいろな人が来る。
両親が離婚して父親と世界中を回っている女の子は、母は精神障害 (せいしん しょうがい)があり、自分にもその血が流れているのだと、深刻な顔で、 声をひそめて話してくれた。あまり笑わないひとだった。 いつも2年くらいで次の国に行くことになるそうだ。 いつも父親とは別に暮らす。父親をあまり好きではないそうだ。
21才。
「必ず現地の人で10才くらい年上のボーフレンドを作ることにしてるの」
と言っていた。

頭が「ロウロウ」と鳴るという女性は、母国で大学教授だったが、 日本人の男性と結婚して日本に来た。

男性はトラックの運転手で外国語はできない。それでも結婚したころは、週末は夫婦で よく話したそうだ。時間がかかったけれども。

最近は、「辞書をひくのが面倒だ、日本語を勉強しろ」というように なったということだった。頭痛の話にも取り合ってくれない。

結局、「ロウロウ」は、脳の腫瘍(しゅよう)のことだった。 厳しい仏教国からきたその女性は、「癌(がん)です。よくなりません」と 毅然(きせん)とした態度で、病気のことを話してくれた。 夫は仕事が忙しいと、見舞いにもこないそうだ。 初級の生徒だった。辞書で癌(がん)とひいたのだろう。

コンピューター会社の社長をしている男は、友人二人と会社を作り 大成功した。

半年づつ交代で社長をやり、あとの半年は、自由に暮らす。 彼は、毎年、その半年を過す場所を変える。 日本では、ソニーの会長に会うのだといっていた。

日本について、日本人について、語りはじめると止まらない。 ただし英語で。何時間も。

「もう、やめよう。どこの本で読んだのか知らないけど、少しでも日本語 を勉強してくれないか。覚えた日本語で女の子でもナンパしたほうが 本なんかよりずっといいぞ」 というと少しはやる気になった。
最後のレッスンの日に、さよならと言うと。

「これから、日本で会った最高に知的な美人と食事をするんだ」 といっていた。 30分だけレッスンを延長して教科書には書いてない日本語を 少し教えた。

 


 
03 / 15

一期一会(いちごいちえ)パート2

「アメリカではあまりいいことがなかったのよ」と言っていた中年女性。 大きな青いひとみはいつも悲しげで、最初は、目を合わすことが、 ためらわれるほどだった。 ある日、バイクの話しをすると、「バイクはきらい、バイクの話もしたくない」 とふさぎ込んでしまった。

母国でサッカーのナショナルチームに入っていたという男は、 お金がないのでレッスンが受けられないと言っていた。 都心でウエイターをしていた。
一度、サッカーのレッスンと交換(こうかん) でレッスンをした。
ひらがなを教えた。
トラップのこつを教えてもらった。

しばらくして、アパートに行ってみると、引越していた。 感謝しているとのメッセージをもらった。地方でプロチームのテストを 受けるとのことだった。 しかし、その後、30才のアフリカ人が日本のプロリーグに採用されたという 話は聞かなかった。

同棲(どうせい)している若いカップルのアパートには半年ほど通った。

女性に、「彼、ハンサムだねえ」というと、うれしそうに、笑った。

最初、監視するようにレッスンを覗いていたハンサムは、家をあけるように なった。さえない日本人ということで、安心したのだろうか。
3ヶ月ほどすると、女性の顔が腫(は)れていることが多くなった。 そのことには触れてほしくない様子だった。

「それにしても」と、日本人の女性の悪口をいうことが多くなった。 けんかが絶えないようだった。ある日、アパートのドアに封筒が 貼ってあり、その日のレッスン料が入っていた。長野に引越すとのことだった。

二人いっしょかどうかはわからない。

 


 
03 / 16

最近、驚いたのは、ビデオを買おうと店を歩いていた時に 一緒にいた人に
「この映画90分しかないの、少ないわねえ」 と言われたことだ。
「少ない? 『短い』じゃなくて?』 というと、
「そうだけど、なんか損(そん)したかんじ」 と言った。

今年はDVDが圧倒的なスピードで普及すると言われている。
DVDは映画は、133分しか入らないそうだ。 映画の時間は長くなる傾向がある。現在は120分くらいの長さが平均だろうか。

どうも私は映画は90分だという感覚がある。 最近のハリウッド映画を見ていると30分くらいは無駄だという気がする。 ディレクターズカットなどといって、まだ長くなる傾向がある。 DVDの長さが90分だったら、もう少し、ハリウッドの監督も映画作りが うまくなるのではないだろうか。

 


 
03 / 17

日本人の男性とアメリカ人女性の会話。共に20代後半。

「あのね、日本人の若い人と外国人と決定的に違うように思うところが あるような
  気がするの」
「また、比較文化論(ひかくぶんかろん)?」
「……」
「うん。いいよ。続けて。例えば?」
「日本の人はね、男女に限らず、老いることを前提(ぜんてい)にして、生きて
  いるってかんじ。 彼らは、いつかは、死ぬことを意識(いしき)しながら
  生きているというかんじ。」
「彼らって、外国人のほうね。どういうこと?」
「日本人の男の人とつき合うと、いつも、5年とか、10年とか、もっと先を常に
  意識させられるの。アメリカ人って常に今しかないのよ」
「逆に言うと、死ぬことより老いることのほうが恐いってところがあるんじゃ
  ないか」
「そうかもね。アメリカ人って、いくつになっても若さを強調したがるし」
「老いを避けるのと、死を避(さ)けるのと、どっちが勇気があるんだろうね」
「さあ……」
「……」

この二人は2年つき合って別れたそうだ。

 


 
03 / 20

今日は春分の日。気温は10度を越えた。風が暖かい。

世界中を旅していて、住所が定まらないビジネスマンはいると思うが、 そういう人が、一年のうちで日本を訪れるとしたら、桜の時期かもしれない。
来週、南のほうから桜のニュースが届くはずである。

 


 
03 / 22

警察の不祥事(ふしょうじ)が続いている。

ビデオで女性のスカートの下を撮影(さつえい)したり、重要な事件の 合間にマージャンをしていたり、犯人から押収(おうしゅう)した 被害者(ひがいしゃ)の裸の写真を元に被害者を(!)強請(ゆす)ったり といろいろだ。

まあ、すでに一般にこのような事件は珍しくなくなっているのだから、 警察といえども、同じような比率で犯罪者がいても、驚くには値しない。 と個人的には考えている。

こういった報道の度に、第三者機関(だいさんしゃきかん)によるチェック とか、情報公開(じょうほうこうかい)の必要性(ひつようせい)といった 解答(かいとう)がメディアによって与えられることになっている。

ところで、第三者というのは、日本にいるのだろうか? 

よくジャーナリストや、批評家(ひひょうか)が、選ばれるが、彼らは 第三者だろうか? 感情的な報道の多いメディアに囲まれて多くの情報の 受け手でもある彼らが、第三者でいるのは、なかなか難しいことだ。
また、日本社会にいるかぎり、なんらかの利害関係の中で生きているのでは ないかという、一般の人の先入観はなかなか消えるものではない。

ひょっとすると、アイスランドあたりの公園でキスしているカップルでも つれてきて、決めさせたほうが、誰よりもまともな判断が できるのではないだろうか?
モンゴルの猟師(りょうし)なんかも信頼できそうだなあ。

 


 
03 / 22

離婚率(りこんりつ)は高まっている。

一度離婚した人を「ばついち」 という。二度は、「ばつに」
ばつは、×のことで、役所(やくしょ)で、書類にそういうふうに書かれるそうだ。
離婚した人には、これまで5人ほど会った。うち4人は女性。
離婚後は、女性は経済的な自立(じりつ)が難しく、苦労していたが おしなべて元気だった。

残る一人は、男性だが、彼は、失業(しつぎょう)して半年ほど職探しを しているうちに奥さんとうまくいかなくなり、離婚することになった。 子供は奥さんが引き取った。現在の日本の法律では、よほどのことが ないかぎり離婚後の親権(しんけん)は、女性に有利なのだそうだ。

彼から、「失業して離婚」というパターンが多いことを聞いた。 同じような境遇
(きょうぐう)の男性どうしで集まることもあるそうだ。 ものすごく盛り上がるということだが、帰ってから、皆、また、ものすごく 落ち込むそうだ。

男性が捨(す)てられる時代になりました。

 


 
03 / 23

地下鉄にサリンという毒(どく)ガスをまいたオウムという宗教団体 をおぼえてますか?

今は、アレフと名前を変え、事件に対してもいちおう謝罪(しゃざい)を している。 しかしながら、どうも、まだ、疑わしいというのが大方(おおかた) の見方(みかた)だ。

正式な謝罪(しゃざい)も遅れているし、教祖 (きょうそ)への忠誠心(ちゅうせいしん)は、続いているようである。 先日も教団(きょうだん)が経営しているコンピューター会社の脱税 (だつぜい)事件が発覚(はっかく)している。

いろいろな問題がおこっているが、なかでも、元信者への差別(さべつ)や 団体の施設(しせつ)の建設反対、信者の子供達への対応などが 未解決(みかいけつ)のものとしてあげられる。

特に信者(しんじゃ)の子供に対する対応では、政府も、義務教育 (ぎむきょういく)を受ける権利を認めながらも、反対する住民への 配慮(はいりょ)から断固(だんこ)とした態度は示せないようだ。
住民はほぼ100%、信者の子供の就学(しゅうがく)には反対のようである。 就学(しゅうがく)を拒否(きょひ)した自治体(じちたい)は多数ある。 大きなメディアにも子供の就学を強くうながすような論調は聞かれない。

もちろん教育を受ける権利は、憲法(けんぽう)にうたわれている。 国は、子供が教育を受ける権利を守る義務がある。 住民はともかく、政府は断固として就学をうながす態度を見せるべきだと 思うのだが、いかんせん、文部大臣(もんぶだいじん)は、有力政治家の 息子だ。つまり二世議員(にせいぎいん)である。 無難(ぶなん)に仕事をし、できるだけ長く議員を努め、できれば、 総理大臣(そうりだいじん)になりたいという輩(やから)だ。
はっきりとした意思表示(いしひょうじ)はしないだろう。

この国では、そういう人物が出世(しゅっせ)する。

どんな環境で育った子供でも、学校では、何かを学ぶかもしれない。 好きな異性(いせい)ができるかもしれない。 必ず、教団とは、違ったものの見方を得ることになるだろう。 子供同士の情報交換(じょうほうこうかん)能力はばかにできないのだ。 子供なんて、どうなるかわからないのだ。学校は社会の縮図(しゅくず) だとよく言われるが、ここに期待できない社会というのはよほど 力を失っているということだと思うのだが。

 


 
03 / 24

午後2時ごろの地下鉄はすいていることもある。40才くらいの女性 2人の会話

「どうだった」
「思ってたより聞きやすかったというか。。。」
「そう! そうでしょう! 私も通ってるのよ」
「ええ」
「なんか気持ちが軽くなったかんじでしょ!」
「ええ、そ、そうねえ」
「私も先生のお話を聞くようになってから、クヨクヨしなくなったの」
「ええ」
「また行きましょ! こんどやすださんも連れてきてよ」
「ああ、そうですね」
「先生のお話を10回聞くと、特別講話(こうわ)も聞くことができるのよ」

講話というのは辞書では、「いろいろな問題をわかりやすく説明する こと」ということになっているが、宗教関係の話で使うことが多い。

つまり、これは、一方の女性が、もう一方の女性を宗教団体の 会合(かいごう)に連れていった後、また来い、と誘っているのだ。

 


 
03 / 28

都心から電車で40分ほどのところに川崎(かわさき)という 場所があって、そこに野球場(やきゅうじょう)があった。

小さく狭いその球場は、スタンドの傾斜が急で、観客にとっては、 見やすかった。所属チームは人気がなく、いつもすいていたことも よかった。

なにより、球場には、名物があった。お好み焼きとラーメンだ。 ふたつとも町中でも営業できるほどの味と値段。特にラーメンは これを食べるために野球を見に行く人もいるほどだった。 いつも人でいっぱいで、店の人は忙しそうに働いていた。 家族でやっているのかは、わからないが、店の人々が仲がよいのも とてもいい雰囲気だった。

スポーツ施設(しせつ)や高速道路(こうそくどうろ)など 外に出られない場所には、必ず簡単な食べ物や麺類(めんるい)などを 売っているが、これがおいしいことは、ほとんどない。 ほとんど大手の会社が運営していて、人件費(じんけんひ)をおさえる ために誰でも調理できるように考えられている。
ほかに選択しがないので、皆、仕方なくそこの店で食べることになる。

川崎の球場は取り壊されることになった。新しい球場は千葉にある。 去年、行ってきたけれども、メジャーリーグ的なサービスが目玉(めだま) になっているこの球場は、やはり、つまらないところだった。

 


 
03 / 29

日本では英語の勉強を中学校の3年と高校の3年の6年にわたってやることになる。

無味乾燥(むみかんそう)だった英語の教科書も近年、工夫するように なった。
ビートルズの歌詞(かし)や、有名人の伝記(でんき)なども 採用(さいよう)れるようになった。

私は高校の時に、キング牧師(ぼくし)の有名な演説(えんぜつ)を 習った。 
I have a dream で始まる詩のような演説は、教師の お気に入りだったらしく、彼が、中空(ちゅうくう)を見つめながら、 読み上げた一節(いっせつ)は、少女の詩のように響いた。

が、後に、映像で、キング牧師の演説を聞いて驚いた。 熱気に囲まれた群集の中で、絞り出すようにして叩きつけられた言葉には 力がみなぎっていた。

演説というのは、やはり聞かなければならない。 声というのはすごいものだ。

 


 
03 / 30

インターネットでお金を稼いだ人のランキングがイギリスで発表され、 日本人が多いことが国内で報道されている。

なぜか? この答えは簡単で、インターネット関連の株の投資(とうし)は、 お金を持っている人が圧倒的に有利だからだ。

株価(かぶか)のゆれは、かつてないほどに激しく、大口の投資家の動向 (どうこう)に敏感(びんかん)に反応する。 こうなると、大口投資家は、無難な選択をしながら、冷静に売り抜けていけば 大怪我(けが)はしない。 この冷静さが、能力といえば言えるのだが、やはりアンフェアという印象は 拭(ぬぐ)えませんね。

経済に関する限り、日本は突出している。不景気だとか、競争力が落ちたとか 言われているが、日本経済が活力を失っているのは、膨大なお金が動かない ことによるもので、依然(いぜん)として、「お金がある」ということには、 変わりがない。

ここ5年で、まったく経済の様相(ようそう) は変わってしまった。おおざっぱに言うと、株価や為替(かわせ)の 動向も、一見、素人っぽく見えるようになったけれども、一歩、踏み込んで 考えると、さっぱりわからない。といったかんじ。

株価や為替の動きは、まるで生きている人間のようだが、だんだん、 人相(にんそう)が悪くなっている。

 


 

去年(1999年)、避妊薬(ひにんやく)のピルが解禁(かいきん) になった。 カナダ人と日本人の会話。共に女性

「あのさあ、ちょっと聞きにくいことなんだけど」
「え、何?」
「日本ではどんな避妊(ひにん)方法が一般的なの」
「う~ん、そうねえ、去年、からピルが使えるようになったんだけど」
「あんまり聞いたことない」
「まだ、副作用(ふくさよう)が恐いみたい、やっぱりまだコンドームが 多い
  んじゃないのかな」
「そう、体質(たいしつ)によるけど、副作用は大丈夫よ」
「うん、私は、最近、ピル、飲んでるけど」
「簡単には買えないんでしょ」
「いちお、処方箋(しょほうせん)がいるみたいよ」
「日本の人にこういうことって、聞きにくいのよ。ありがとう」

最近は「日本人の秘密(ひみつ)」などと言って、避妊や堕胎(だたい) の実態(じったい)を扱う本も増えている。

私のまわりには、ピルの解禁(かいきん)を喜んではいるけれども 結婚している人を除いて、実際に使っている人は少ないようだ。 処方箋(しょほうせん)が必要であることもネックになっているとのこと。

もっとも、調査したのは、2人だけですけど。やっぱり聞きにくいからね。

 



2000年02月


 
02 / 01

2000年になってからも、小さいけれども陰惨(いんさん)な事件が 起きている。

小学生(しょうがくせい)が校庭(こうてい)で殺害されたり、 刺(さ)されたりした。犯人は男性のようだ。
爆弾(ばくだん)を作っていた男。
2ケ所で実際に爆発(ばくはつ) させようとした。

昨日は、9才の少女を自宅で約10年間、監禁(かんきん)していたという 驚くべき事件が発覚(はっかく)した。

これらの犯人に共通なのは、30代、男性、独身、無職(むしょく) ということだ。

学歴社会からようやく脱却(だっきゃく)しつつある社会が次に選んだのは 能力主義であった。 このことは、自然な流れのように見える。しかし、社会の閉塞感 (へいそくかん)は、持ち越したままだ。

心を病む30代の男性が増えていることは、理解できる。 彼らが社会にデビューした時は、日本は、空前のバブル景気の中だった。

おそらく、現在の変化の狭間(はざま)で、最も居場所が少ない世代で あるからだ。 逆にそこから抜け出した30代の人間は、最も厳しい選別者となって、 変化を煽
(あお)っている。

両者に共通なのは、「幼稚(ようち)である」ということだ。

 


 
02 / 07

フランクフルトから東京へ向かう飛行機で隣り合わせたその紳士 (しんし)は、たまたまチェックインのイギリス人の好意によって 得たビジネスクラスに乗っている私にいぶかしげな視線を送りながらも 社交辞令(しゃこうじれい)を感じさせない友好的な口調で 「今回はどちらへ」と聞いたのだった。

「ドイツの田舎なんですが、モーゼル川の流域(りゅういき)に 小さな保養地があるんです。いいところでしたよ」 と答える。
「ほう、後学のため、詳しく教えていただけますか」とあくまで物腰 (ものごし)やわらかく尋ねる紳士は商社マンだと名乗る。50才前後。
スチュワーデスともにこやかに談笑(だんしょう)する。
「ワインで有名なベルンカステルというところから、電車で、」 と言いかけた時、突然、彼は、きりりとした顔になり、ヘッドホンを した。 スクリーンでは、ニュースが始まったようだ。

ニュースの最後に株価をキャスターが伝えると、かばんから資料を取り出して 仕事を始めた。

飛行機で隣に座った客と話すのは、難しい。

不愉快(ふゆかい)な思いを したからと言って、席を変わるわけにはいかないし、途中下車もできない。 窓の外はたいくつだ。 機内食(きないしょく)を食べていると、北京(ぺきん)ダックにでも なったような気分になる。
だから飛行機は嫌いなんだ。

 


 
02 / 08

シュテフィグラフが日本に来ている。引退試合(いんたいじあい) のためだ。

グラフはさっぱりとしたいい顔をしていた。
彼女は、間違いなく ナブラチロワとエバートの時代からテニスの進歩をひとつ進めた 女王だった。 ボルグ、マッケンローの男子テニスの時代の後は、女子テニスの時代だった。 その意味では、グラフは、テニス界のトップに君臨(くんりん)していた と言ってもいい。

日本では70年代から80年代にかけてテニスブームがおこり、各地に テニスコートができた。それまでは、高貴(こうき)な、お金のかかる スポーツとして知られていた。 ボルグ、コナーズ、マッケンローといった黄金時代だった。
日本でも ウインブルドンの中継(ちゅうけい)は、深夜にもかかわらず高い 視聴率(しちょうりつ)をとった。

その後、下火となった。80年代中盤からのバブル経済によってテニスコート の値段も上がった。東京では、一時間一人8000円だったこともある。
一面(いちめん)ではない、ひとりだ!

今は、都心でも1時間一面で4000円ほどだ。地方に行けば、1000円程度。
公営(こうえい)のテニスコートは、ほとんど無料で、平日なら 空いている。

 


 
02 / 09

マコーミック選手が引退(いんたい)した。

彼はラグビー選手。はじめて外国人として日本代表に選ばれ、キャプテンを 努めた。 元ニュージランド代表の一流のプレイを見せてくれた。その判断力の速さ、 的確(てきかく)さを追いこす日本人選手は現れなかった。

私はマオリの末裔(まつえい)だと言うニュージーランド人とレッスンを したことがある。がっしりとした体格で、気持ちのいい男だった。 現在、知人もニュージーランド人を教えている。彼も日本では、代表クラス のラガーマンだという。

もうひとつ、日本では、カヌーなどで川下りをする人達にとっても、 ニュージーランドは、あこがれの国であるようだ。その美しさを書いた本は 数知れない。

ニュージーランドでは、日本語を学ぶことは人気があるそうだ。

かつて教えた女性は、 「ニュージーランドかえって、ニオンゴのセンセになる希望です。」 と言っていた。
ニュージーランドではニオンゴのセンセになるのは簡単なのだろうか。
彼女は、ニオンゴのセンセになっただろうか。

 


 
02 / 10

「普遍性(ふへんせい)のある話題」を選ぶのが、多様な人種、 国籍が集まる場面ではマナーだそうだ。

一般的に選ばれるのは、スポーツ、天気、食べ物。 日本で外国人が集まると、アパートの家賃など物価(ぶっか)が高いこと。 種類が豊富なビデオ屋の情報。日本人の上司の悪口。 ニホンゴムズカシイネエ。

もちろん、食べ物の話題もタブーが多い。ベジタリアンは多い。物価の話題をする時は、生活水準が同じであることが暗黙(あんもく)のうちの前提(ぜんてい) となっている。 政治や宗教の話題は避けるようにというのは、よく言われますね。

しかし、こういうのもある。

子供のころ、学校までの交通費(こうつうひ)を節約(せつやく)する ために、歩いて学校に通った話。 歯が痛いけど、なかなか歯医者に行く勇気がでない話。 歳(とし)を取って、昔のようには、無理がきかなくなった話。

ふとした弾(はず)みで、こういう話題を共有できることがある。
パーティーで無難な話題ばかり選んでいませんか?

 


 
02 / 22

CDが出始めのころ、レコードが2000円前後だったのに対し 3500円だった。

CDプレイヤーも10万円ぐらい。 その後、2.3年でCDは2500円になり、レコードより安くなった。 その後は、一気にCDが普及(ふきゅう)した。

レコードは、プレイヤーも 含めて、店頭(てんとう)からほとんど一瞬(いっしゅん)のうちに 姿を消した。

ここ3年ほど、クラブのDJがリミックスをするのにレコードが必要と いうことで、盛りかえしてきたが、実質的には「消えた」と言っていい だろう。

私はまだレコードのほうが多い。
私の好きな音楽はなぜか CDで発売される確率は低く、捨てるに 捨てられない。

 


 
02 / 23

CDとレコードは、確かに音質は違う、これは質の高い低いではなく、 単純に種類が違うといったことだ。音楽が好きな人なら分かるだろう。

しかし、音楽の質に影響を与えるほどではないことは確かだ。当初、生産コストが高いことから、 CDの出現(しゅつげん)で、マイナーレコードレーベルが淘汰(とうた) されるのではないか、といったことが言われたが、その危惧(きぐ)も、杞憂(きゆう)に 終わった。

今や、CDは、自宅のコンピューターで、作ることもできるのだ。

さて、CDの次は、何だろうか。SONYは、MDを使った音楽配信 (おんがくはいしん)を始めた。 日本国内では、ウオークマンの売り上げは カセットを抜いて、MDが主役(しゅやく)となった。 インターネット上では、MP3というフォーマットが標準(ひょうじゅん) となりつつある。

でも、ちょっと待ってほしい。なるべく小さなホールで、一流の音楽家の 演奏
(えんそう)を聞いてみよう。できれば、狭いジャズのライブハウス なんかが好ましい。 音というのは空気の振動(しんどう)だ。その感触(かんしょく)だけは 失われてほしくないものだ。

 


 
02 / 24

世の中には鉄道好きという人たちがいる。

日本で鉄道に乗るというのは、こういうことだ。
例えば、東京から九州(きゅうしゅう)の福岡(ふくおか)まで、 飛行機なら90分で18000円。
これが鉄道なら、一番早い新幹線(しんかんせん)でも約7時間。 25000円。

ただし、鉄道好きは、新幹線には乗らない。ブルートレインと呼ばれる 寝台特急
(しんだいとっきゅう)に乗る。 これは、約16時間。料金は一番安くて25000円。一番高い個室は シングルデラックスという名前で30000円。

私の知人は、この個室で九州へいった。 このシングルデラックスという個室を説明するなら、小さな洗面(せんめん) と180センチ以上の人は寝ることができない座席(ざせき)を兼ねた 小さなベッドがあり、帽子などを駆けるフックがある棺桶(かんおけ) といったところだ。

歩くスペースはない。テニスの素振りもできない。
知人は、前日、うれしくてあまり眠れなかったといっていた。

 


 
02 / 28

ひとつの素材(そざい)で何でも作った時代というものがある。

鉄の時代、木の時代、プラスティックの時代など。 その時に最もコストが低かったり、技術者(ぎじゅつしゃ)が多かったり する素材が時代の主役となる。

木製(もくせい)の冷蔵庫というものを見た。中は見られなかったので、電気じかけ なのかは、わからなかった。というのも、このような形のもので、上に 氷を入れて、冷蔵庫として使った時代があったからだ。

今はほとんどなくなったが、氷屋というのは、魚屋などと同じく、どこの 街角にもあったらしい。 今でも老舗(しにせ)の日本料理屋では、氷で保存するところがある。 そのほうが材料(ざいりょう)が乾燥(かんそう)せず、いい状態で 保てるとのことだ。 もちろん、今では手間もコストもかかる。

寿司屋(すしや)のカウンターで 氷を見かけたら、勘定(かんじょう)は覚悟(かくご)しなければならない。 もちろん、そういう寿司屋は、おいしいけどね。

 


 

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2000年01月


 
01 /13

去年の暮(く)れから、学校に侵入(しんにゅう)した人物が子供を傷つける事件が2件起きた。

「学校の安全神話(しんわ)の崩壊(ほうかい) 」などと言われている。
10年ほど前から文部省(もんぶしょう)の指導(しどう)もあって
学校の施設(しせつ)の一般解放(かいほう)が進められてきた。

私も5年ほど前にサッカーをしたことがある。管理人(かんりにん)
の人にジロリと見られた。

今回は、このジロリが無かったのだと思いたい。

 


 
01 / 14

スーパーマーケットの前で主婦の会話

「水とかどうする」
「ああ、地震(じしん)用のとっておこうかと思ってる」
「そうねえ。でも買いすぎちゃったのよねえ」
「鍋でもすれば?」
「そうね」
「水とか、食料を半額(はんがく)で買い取るところがあるらしいよ」
「へえ、何にするのかしら」
「防災セットを作って売るんですって」
「半額ねえ。それなら寄付(きふ)したほうがいいかもねえ」

Y2Kで買い溜(だ)めしたもので、いろいろ困っているようだ。
水をためるポンプやアウトドア用品を売っている店では売り上げが延びボーナスが出たそうだ。

 


 
01 / 17

神戸(こうべ)の地震(じしん)から5年がたった。

テレビなどでも特集(とくしゅう)が組まれることが多かった。

私はもちろん五年前も日本語を教えていた。
「こんな地震は東京にも 起きる可能性(かのうせい)があるのか?」と
毎日のように 質問された。
1週間くらいはレッスンは落ち着かなかった。

神戸で被災(ひさい)した人々の半数が、現在、防災用品の買いだめは していないという調査結果がでた。 私のような被害を受けなかった人間にとっては、五年前の映像(えいぞう) は映画を見ているようだ。

過去の大地震を忘れることや(神戸の地震の年の前後にも地震や津波で 多くの人が亡くなっている)、自分のところには起きないと考えることは、 それほど悪いことではないと思う。

これも、地震が日常の国の人間にとっての大事な処世術(しょせいじゅつ) なのだ。

 


 
01 /21

薬屋で

「すみません、お腹(なか)が痛いんですけど」
「ああ、最近の風邪(かぜ)は、お腹に来るんだってね」
「いや風邪じゃなくて、何かにあたったんだと思うんですけど」
「ああ、そう、そういうときは、ごはんを食べずにゆっくりしたほうがいいよ」
「あ、そうですか。胃薬かなにかありますか」
「あるけど、胃薬は食あたりには、あまり効かないよ」
「そうですか、少しよくなったら、飲みますよ」
「そう。じゃあ、漢方(かんぽう)がいいわね。これ食後ね」
「はい」

店員(てんいん)の最高のサービスは「買わなくいい」とアドバイスすることかもしれない。

 


 
01 / 25

「長生(なが)きできるなら死んでもいい」という冗談(じょうだん)がある。

日本語では「死ぬ」という表現をよく使う。

日常的に「死ぬほど お腹がすいた」などと言うし、「死ぬほど愛している」という台詞(せりふ) は、ひと昔前、テレビドラマなどでもよく聞かれた。

去年からの土地開発(かいはつ)のすさまじさを見ていると、 「景気(けいき)がよくなるなら死んでもいい」という呟(つぶや)きが 聞こえてきそうだ。

 


 
01 / 27

育児(いくじ)に関しては、ジェネレーションギャップが激しい ようである。

今の母親の世代は20代の後半から30代前半が主である。
彼女達の母親は50才前後。高度成長期に育児をした世代だ。
父親はいない前提(ぜんてい)で物事を考える。
もちろん衛生(えいせい)に対する考え方もより厳しくなった。

赤ちゃんの扱い方で昔と今との違いがずいぶんあるそうだ。

子供が生まれた時は、新しく母と子の対話が生まれる時でもあるが、 けんかも多くなる。 お互いにがまんの時期でもあるようだ。

 


 
01 / 31

さて、先日から私のページの掲示板(けいじばん)とBBSに、同じ種類の メッセージが書かれた。 (sample01 / sample02)

23日頃から日本の政府関連のサイトには、南京(なんきん)の虐殺 (ぎゃくさつ)に関する記述(きじゅつ)の内容に書き換えられるという 事件が起き、本格的なハッカー事件として話題になっている。 この事件とかかわりがあるようだ。

いきさつは、次のとおり。 第二次世界大戦中に日本軍が中国大陸で非戦闘員(ひせんとういん)を 大量に殺害したり、レイプしたりといったことがあった。 これは、歴史の事実であり、現在でも、当時、中国に駐留(ちゅうりゅう) していた関東軍(かんとうぐん)は、過去に日本軍が起こした恥ずべき 行為のひとつとして、(もちろん日本国内でも)語られている。

現在でも「まるで関東軍のようだ」という表現は、抑制(よくせい)と 理性(りせい)を失った集団を指す表現となっている。 関東軍というのは戦時中に中国大陸に留まった軍のこと。 この事実は、日本政府も公式に認めている。

さて、日本の一部の勢力にこの虐殺(ぎゃくさつ)は存在しなかったという 人々がいる。この勢力は、南京の虐殺のデータの根拠のあやふやさを指摘 している。彼らは、最近、公開され話題になった「レイプオブナンキン」 という映画の公開に危機感を強め、集会などを行っている。

私はこの映画は見ていないが、映画で使われているデータなどは、虐殺の 数字も、残虐(ざんぎゃく)さも、最大限に描かれているとのことだ。

私は、この種のことは、仕方ないことだと思う。歴史というのは そういうものだ。正確なデータなどは結局、でないのではないか?
少なくとも50年程度で、わかるものではないだろう。

残念なのは、ハッカーというのは、名前がないということだ。

一方で、南京虐殺を認めないグループというのも、その勢力に加担 (かたん)する政治家もはっきりとは特定できない。 なにしろ、彼らは日本国内で活動するだけで、自らの主張を国際的に 主張するつもりは最初からないようだ。 ここに彼らの腰の弱さがあるとも言える。

匿名(とくめい)の悪意(あくい)が、電話線のあいだをさまよっている。

私は、掲示板とBBSに書かれたメッセージは、削除しない。 ここは、本来、日本語を勉強する世界中の人々のために作っているもので 政治的な主張をする場ではないが、「くだらない国の言葉を勉強するのは ばかばかしい」という主張もあっていいと考える。

主張の仕方はやや、子供っぽいけれども、少なくとも、これまでに削除 してきた「自分の会社のソフトを買え」といった種類のメッセージよりは意味があるのではないかと考える。

これらのメッセージを書き込んだaaaという人物が、時間がたって、 削除されないこれらのメッセージをもし見ることがあれば、その時に 何か、考えるかもしれない。メッセージから読み取れる「若さ」に 期待したい。

 



1999年12月


 
12 / 01

賄賂(わいろ)とは、何だろうか?

アジアでは、現代に至るまで、この賄賂の風習は消えない。
例えば、空港の税関で、「いくら払えば、フリーパスだ」なんていう話は つい最近まで、常識だった。(いまでも多いらしい)

オリンピックでの接待(せったい)はどうか?

日本人は、比較的、賄賂(わいろ)に関しては潔癖(けっぺき)だと言われる ことが多い。 ただ、一部には、賄賂を当然のように受け取る人もいる。
よく分からないが、この点に 関しては、はっきりと2種類の人間に分かれるようだ。

賄賂と接待は、違う。ということになっている。 接待というのは、お客さんが気持ちよく過ごすことが できるように、誠実に、その人のことを考え、事前に調査し、 選考委員をよい部屋に泊め、いい料理を出し、贈り物を送る。 というのは、日本では、マナーにかなった行為であると いちおは、言えるだろう。

接待を受けるほうも、ある程度のマナーが要求される。基本的には、あまり 断ることはなしに、おうように受け取る。
受け取ったものに対して それを、かかった金額で評価することは、タブーである。

例えば、 「いやあ、この料理は、高いでしょうねえ」などと言ってはいけない。

賄賂の定義(ていぎ)は、権力を持った人に、何かの見返りを期待して、金銭 (きんせん)などを、あげること。と考えると、接待との違いは、難しくなってくる。

 


 
12 / 02

現在、日本で見られるテレビ局は、全国で平均すると5つ程度。
大都市でも10くらいだ。

ここ5年は、ケーブルテレビが流行だ。最初にチューナーとアンテナを 買わねばならない。これが4万円ぐらい。契約料が5000円くらい。

毎月3000円ほど払えば、CNN,BBC,SKY NEWSなどが見られ、サッカーも ほぼ大きなリーグは、見られる(ライブでは難しい)。

英語、スペイン語、中国語、韓国語の放送も3000円ほどだ。
加入者は増え続けている。

現在、日本に住む外国人の半数以上が インターネットに加入していると思われるので、このケーブルテレビに 加入すれば、少なくとも最低限の情報は、自分の国とほぼ同じ質のものが 手に入ることになる。

 


 
12 / 03

2000年問題は日本では、ほぼ対策(たいさく)が進んでいると 言われているが、私は信用しない。特に今年は事故が多く、責任者の 第一声(だいいっせい)は、すべて「想定していなかった」であった。

主婦の会話

「ねえ、水とか買いだめしておく?」
「え、ああ、あのにせんねんもんだいとかいうのね、いちお主人が買っておけって言ってた」
「やっぱり、おたくの御主人、コンピューター関係だものね」
「年末は泊まり込みだって」
「そうなの?」
「そうみたい」
「へえ、大変ね。食料なんかどうする」
「缶詰(かんづ)めとか?」
「そうそう」
「そこまではねえ。大丈夫じゃないの外に出なければ」

噂では信号の一部がだめになるとか、エレベーターが危ないとか言われている

 


 
12 / 06

私の知人に起こった本当の話し。

知人は、九州に住んでいる年老いた父に留守を頼み、埼玉(さいたま) の友人の家へ出掛(でか)けた。

そこに父から「からだの具合(ぐあい)が悪い」という電話があった。
彼は、119番に電話した。救急車(きゅきゅうしゃ)を呼ぶためだ。

救急の人は、「ここは埼玉の救急なので、九州のことはわからない」 と言った。
では九州の連絡先を、と言うと、ひとつの電話番号を 教えてくれた。
そこへ電話すると、「現在、使われておりません」のテープの声。

再び、119へ。すると、「すみません間違ってました」とのこと。
再び、教えてもらった番号へ、すると、今度は、 「受け付け時間は5時までです」とのテープの声。

再び、119へ。担当者は、「すみません、相談(そうだん)センターでした」

友人は、ついに、怒りだした、「なんとかならないんですか、埼玉の 救急と九州の緊急はどうして連絡ができないんですか」 というと、
「しょうじき言って、連絡がつきません。つながりはありません。 104(電話番号案内)で聞いてください」 と言われた。

友人はここで、電話を切った。

104で、九州の近くの病院の番号を聞き、救急車を手配してもらった。

病状は軽く、たいしたことにはならなかった。

こういうことは、他の国でも起こるのだろうか?

昨日は、医療(いりょう)廃棄物(はいきぶつ)を、フィリピンに 捨てていた日本の業者(ぎょうしゃ)が摘発(てきはつ)されていた。 使用済みの注射器(ちゅうしゃき)なども大量に捨ててあったとのことだった。

何かおかしい。もう取りかえしがつかないのかもしれない。

 


 
12 / 07

すり、万引(まんび)き、かっぱらい、おきびき、ちかん。

犯罪に関する言葉は、多い。これはどこの国も同じかもしれない。 先日、刑務所における外国人の待遇(たいぐう)に関するドキュメンタリー をテレビで見たが、これを見る限り、ずいぶん改善(かいぜん)された 印象も持った。

外国人の受刑者(じゅけいしゃ)に対する待遇に関しては、5年程前から、 改善の声が高まっていた。 しかし、元々、日本人の受刑者に対する待遇(たいぐう)も決してよくは ないことを考えると、特別外国人に対して厳しいというわけではなかったようだ。

ただし、食事(しょくじ)の点など、宗教に関する配慮(はいりょ)には、 欠けていたようだ。 テレビで紹介されていた刑務所は宗教的な配慮もなされていたし、食事も飛行機の 機内食(きないしょく)ほどでないが、行き届いているようだった。

正直いって、日本では外国人の犯罪(はんざい)が増えている。

テレビでは毎日のように「外国人らしい2人組」などという表現が されている。
ほとんどは、目撃者(もくげきしゃ)などの証言(しょうげん)から 推測(すいそく)して、報道しているようだ。

 


 
12 / 08

12月になると、クリスマスの飾りつけが、始まる。

日本ではキリスト教を信じている人々は、1%程度だと言われているが クリスマスムードは、キリスト教国に負けない。

子供がいる家庭では、ツリーを買うのがあたりまえになってきている。
仏教のお寺などでも、家庭では、ツリーを飾る人が多いとのことだ。

飾りは中国製が多い。よく見かける。 1000年後は、クリスマスはあるだろうか。

 


 
12 / 09

英語などでは、「白人以外の外国人」を指す意味でWogという言葉が あったそうだが、日本では、日本人以外の外国人は、「外国人」と 呼ばれる。 省略して「外人(がいじん)」と呼ぶこともある。 黒人という呼び方は、よく使われるが、白人という言葉はあまり 使わなくなった。 黄色人種という言葉には、一般的には抵抗があるようである。

一時期、南アフリカで、産業面で貢献度の高い日本人は、「名誉白人 (めいよ はくじん)」として遇(ぐう)されるという話しが有名になり 議論になったことがある。

当時の南アフリカは、アパルトヘイト政策をとっており、「それに加担 (かたん)する明確(めいかく)な証拠(しょうこ)である」 といった議論から、「白人の仲間と呼ばれてよろんでいるとはなさけない」 といった感情的な意見もあった。

しかし、実は、この「名誉白人」という言葉は、日本人に、「世界では、 日本人は白人の範疇(はんちゅう)に入らない」ということを知らしめた という意味があった。

普段、日本人は、肌の色をあまり意識することなく 生活していた。

 


 
12 / 10

町中(まちなか)に介護用品(かいごようひん)を扱(あつか)う店が めだちはじめた。

「この簡易(かんい)トイレ、手入れはかんたん?」
「ええ、取り外しが簡単ですし、においません」
「どうして臭(にお)わないの」
「この液(えき)を、あらかじめかけておくんです」
「あ、別売なのね」
「このタイプは、ちょっと大きいわね」
「ええ、手すりがついてますから、ちょっと大きくなります」
「うちは、まだ、手すりは必要ないから」
「では、こちらの小さいタイプで」
「ええ、そちらで、お願いします。液もいっしょに」
「ありがとうございます。少々、お待ちください」

日本では、年老いた両親といっしょに暮らす比率は高い。
トイレの管理が一番、大変な仕事である。

 


 
12 / 13

日本では、4や9といった数字は嫌われる。 4はし(死)と読めるし、9はく(苦)と読めるからだ。

病院などでは、4号室がないところも多い。49号室などは、 「しじゅう苦しむ」(いつも苦しいとかんじる)と読んだりして いやがるそうだ。

あなたの国で数字で人気があるのは、どれか考えたことがありますか?

日本では、3ではないだろうか。 三大名勝(さんだい めいしょう)などと、有名なものを3つに集約 (しゅうやく)して表現することが多い。

 


 
12 / 14

アメリカでは、ポケットモンスター(ポケモン)という日本製の アニメが大人気だそうだ。 これも、たまごっちのように、世界的なブームになるかもしれない。

日本では、すでにに似たようなアニメのデジタルモンスターというのも あり、デジモンといって、これも人気があるらしい。 つい先日も7歳の姪がうちに来たが、両方とも大好きだと言っていた。 難しい怪獣(かいじゅう)の名前もすべておぼえている。

この姪は、ゲーム機を4種類持っている。
それぞれに好きなゲームがある。 だまって、見ていると一人でゲームを何時間もやりつづける。 親は、そうやって、静かにしているので、楽だということもあって これを咎(とが)めることは少ないようだ。 もちろん、子供にゲームをやらせないという方針の親もいるが、そういう 子供は、学校で友だちと同じ話題がなく、苦労するらしい。

 


 
12 / 15

2010年には、日本が65才以上の人が人口に占(し)める割合で、 世界一になるそうだ。25%をこえて、30%に迫(せま)る勢いだ。

老人介護(ろうじん かいご)に関する法律の整備(せいび)も始まっている。
介護ビジネスもさかんになりつつある。
これは、老人用のベッドやトイレ などの器具(きぐ)の販売から、ヘルパーの派遣(はけん)まで、 幅広(はばひろ)い。

介護ビジネスに関わる大手の会社の株(かぶ)はあがったが、この会社が どういうことをするのか、まだはっきりしない。

政府(せいふ)も、細かな法律は作っているが、柱になる考え方は、 見えてこない。 日本の貯蓄率(ちょちくりつ)が、いまだに世界一であるのも、理由が あることなのだ。

 


 
12 / 17

喫茶店で、20代後半の男性と女性。ファッション業界(ぎょうかい) の人たちらしい。

「このあいだ、20才前後のイタリア人と話してたら日本のアニメに 詳しいんだよ」
「ポケモンとか」
「いや、古いアニメーションをテレビで見たんだって」
「へえ」
「ルパン三世(さんせい)とか、キャンディキャンディとか」
「古いね」
「ビートたけしのテレビにも詳しいんだよ」
「へえ、日本ではイタリアの番組なんて見られないのにね」
「そう、アメリカのばっかりだもんな」
「そうだな。なんかエッチな番組なら見たことあるけど」
「でも、美術番組とか面白いのがありそうだね」
「そうね。日本のカメラが入れない場所にも行けるんだろうね」
「見たいね」
「そうね」

 


 
12 / 22

特に日本で愛されるものというのはいくつかある。

例えば、スヌーピーとチャリーブラウン。日本での人気は衰えない。 詩人である谷川俊太郎という最高の翻訳者(ほんやくしゃ)を得て出版された マンガは、100册を越える。

テレビでも年末などに時々放映される。(最近は少なくなったが)

番組表にスヌーピーと書いてあると、学校から飛んで帰ってきた。

例えば、友人に、「あの娘(こ)、なんかペパーミントパティ って感じだな」というと、友人は、にやりと 笑って「あんなに男まさりじゃないよ」と言ったりする。

作者のシュルツ氏は、物静かな人らしい。人に会って話すのも苦手だとの ことだった。

シュルツ氏が引退(いんたい)を発表した。

病気の治療(ちりょう)に 専念(せんねん)するため、とのことだった。 病状が深刻(しんこく)でないことを祈るばかりだ。
私のような、いちファンができることは、病状の回復と、家族との豊かな 時間を祈ることだけだ。

ありがとう、シュルツさん。

 


 
12 / 28

明日、サリン事件を起こしたオウム教団(きょうだん)の スポークスマンが出所(しゅっしょ)する。

2000年問題(Y2K)の備えのために、カセット式のコンロや石油 ストーブが売れているそうだ。

今月は子供の誘拐(ゆうかい)や殺害(さつがい)事件が多かった。

例年になく暖かい12月だ。 いつもとは少し違う年末だ。

まあしかし、こういった事件はもう珍しく なくなってしまった。
経済ニュースでは、ペイオフの延期(えんき)なんて声もあるらしい。
大手ISPを持つ会社の株が、外国人投資家(とうしか)によって 上がったりしているが、本気で優良株だと考えている人はいなくて、 ゲームの一種だという。

ちなみに私のまわりには、2000年だから何か特別なパーティーでも やろうとする人はいない。 健全だと思いませんか?

 


 
12 / 29

都心では、ゴミ箱(はこ)が撤去(てっきょ)された。

駅などでもプラットホームのゴミ箱が使えないようになり 「不審物(ふしんぶつ)を見かけた方は、お知らせ下さい」という アナウンスが聞かれる。 ここ最近、ゴミ箱が爆発する事件が続き、神経質になっているようだ。

今年は2000年の正月なので、いろいろといたずらをする人がいるのでは ないかと言われている。31日まで出勤する人も多いので都心に、 休日気分はないようだ。

郊外(こうがい)に行くと、いつものように年始(ねんし)の飾り付けが 売られている。商店街などでは、この時期、小さな露店(ろてん)が だされ、玄関などに飾るしめ飾りなどが売られる。1000円ほどだ。

このページが置いてあるサーバーコンピューターは、アメリカにある。 しばしば、故障するようなので、2000年問題で、何かトラブルが 起きるかもしれない。

サーバーの管理者からは、なんの連絡もない。 データのバックアップは自分で取ってあるので、何かあっても1週間以内に 復旧(ふっきゅう)できます。

 


 

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1999年11月


 
11 / 01

日本の映画やテレビを見る時には、注意しなければならないことが一つある。

それは、タイアップ。

タイアップとは、その映画やドラマに出資したスポンサーに対する 「配慮(はいりょ)」のこと。ハリウッド映画でもおなじみですね。

出演者は、同じ会社の服を着ているし、ライバル会社のビールは飲まない。

例えば、あるテレビ番組では、車が壊れるシーンでは、必ずライバル会社の 車が使われていた。 カーチェイスのシーンでは、犯人の車は、ライバルの会社。刑事の車は、スポンサーの 車。もちろん必ず追い付いて、犯人の車は、故障する。

少し前に作られたゴジラでは、スポンサーのビルは壊さなかった。

ゴジラでさえ、気を使うのが、スポンサーなのだ。

 


 
11 / 02

最近、ニュースでよく聞く言葉は「ストーカー」だ。
事件に発展することも多く、つい先日も若い女性が殺された。

殺人事件にまで行かなくても、精神的に追い詰められた女性が、警察に 保護(ほご)を求めてくることは多いらしい。 件数が多いので、警察では、よほど深刻な場合でないかぎり、相談には のってあげられないということだ。

どのような被害(ひがい)が多いかと言うと、、、

無言(むごん)電話は、受話器(じゅわき)をとると、なにも話さない ということだ。まず、これが、増える。

次に、家の近くに、来る。
何をするかというと、「私はあなたの住所を 知っている」ことを、女性に知らせるため、痕跡(こんせき)を残し、 恐怖心(きょうふしん)をあおる。

さらに、個人情報を調べあげた上で、デマを流す。デマというのは、 過った悪い情報のこと。近所や会社などにファックスやはり紙などで 知らせる。

事件になるほどのケースは少ないが、このような目に見えないストーカー 行為(こうい)は、増えているらしい。 被害者が女性であることが多いらしいが、男性の場合もある。

 


 
11 / 04

先日、政府の要職(ようしょく)にある政治家が、雑誌での発言を 問題にされ、クビになった。

発言の内容は、ともかく、その語り口に品がないことは、驚きだった。 彼は、国家(こっか)というのは、「外国から、自国の女が強姦 (ごうかん)されるのを守るために存在するのだ」と発言。
この発言に抗議(こうぎ)した女性議員には、「おまえが強姦されても 守らないから」と言ったらしい。

要職というのは、防衛政務次官(ぼうえい せいむ じかん)主に、国会で 防衛問題に関して、答弁(とうべん)をするのが、仕事だ。

おまけに、「男というのは、法律がなければ、女を強姦するものだ」 と語ったらしい。 まあ、田舎の村会議員(そんかいぎいん)なら、この程度の人は、どこの 国にもいるのだろうが、国会議員だから困ったものだ。

あきらかに、はじめて要職についたことが嬉しくて、発言したという かんじであった。クビは承知だったようだ。 つまり、確信犯(かくしんはん)ですね。 その後、希望どおりにクビになり、マスコミでも大きく取り上げられたが 本人は、その一連の騒ぎに陶酔(とうすい)しているかのようであった。 こういうところも、何か子供っぽさを感じますね。

政治家の悪口というのは、ある程度、各国共通の話題になり得るものだ。 大袈裟(おおげさ)に言えば、自由の象徴(しょうちょう)といっても いいだろう。
自国の政治家の悪口が自由に言えない国はアジアには多数あるのだ。

 


 
11 / 05

日本の大学に留学生(りゅうがくせい)は増えてきた。 彼らが比較的(ひかくてき)早く覚えるスラングが「合コン(ごうこん)」 要するにパーティーのことだが、いつもの仲間(なかま)ではない、別の グループとパーティーをすることを言う。 ほとんどは、女性のグループは男性のグループとすることになる。

「金曜日、合コンなんだけど、どうする」
「いかない。参加人数は少ないんでしょ」
「うん、来てよ」
「だって、あそこ、あんまりかわいい子、いないじゃん」
「いや、今年は豊作らしいよ、川上さんが言ってた」
「ほんとかなあ。川上さん、女だったら誰でもいいみたいだし」
「まあ、そういわずに、気がかわったら電話して」

と、携帯電話(けいたい でんわ)の電話番号を渡す。
大学生の80%が 携帯電話を持っているという調査結果もあります。

「あそこの人って自意識過剰(じいしき かじょう)ってかんじの子が多くない?」
「あ、そうそう。スーツとかで来るのよねえ」
「さりげなく内定(ないてい)が出たこととか言うのよ」
「そうそう! さりげなく、ってところがせこいよね」
「『物産って、最初の10年は、残業多いらしいんだよ』とかって言ってたよ」
「うそー、最低ー!」

「あそこ」というのは、大学の名前です。
「内定」といのは、会社の採用(さいよう)が決まった知らせのこと。
「物産」というのは、三井物産という商社のこと。日本を代表する大企業です。

この会話は、昨日、電車の中で聞きました。次の日は、偶然、同じ話をしている 女子大生がいました。 女性が同世代の男性のことを「子」と呼ぶのは、いつのころからか、不自然では なくなりました。

 


 
11 / 08

日本人が初対面の外国人に聞く質問はいろいろあるけれど、つまりは 「あなたは日本が好きですか」ということに要約することができる。

中には、率直(そっちょく)に「Do you like Japan?」と聞く人もいる。もちろん、社交辞令(しゃこう じれい)とわかっていても、 「はい好きですよ」とか、「おさしみダイスキデス」といった答えが 期待されている。

なぜこのような質問をするのかについては、2つの分析がある。

ひとつは、日本人は、初対面の人にあう時に、まず相手が自分に友好的で あるかどうかを確認したがる。
もちろん日本人に限ったことではないが 特に日本ではそういう傾向がある。
日本人同士でさえそうなのであるから、表情やしぐさなどから、友好的 かどうかを判断しにくい外国人に向かってこのような質問をするのは、 不自然なことではない。 という考え方。

もうひとつは、日本人は戦後、自信を喪失している。経済成長とひきかえに 自然や伝統を犠牲にし、濃密(のうみつ)な人間関係も失った。 無意識のうちに外国人に向かって自問しているのである。 「日本は愛するに値(あたい)する国だろうか」と。

先日、会ったオーストラリア人は、言っていた。

「日本人って、会う人みんな、こう言うんだ『日本はもうだめでしょう。 環境は破壊されつくしているし、日常的な食べ物はまずいし、物価は高いし、 経済成長は間違っていたよ』って。 本当に判(はん)で押したように。 その度に、私は、いかに日本が豊かな国であるか説明しなくちゃいけないんだ。もううんざりだよ」

 


 
11 / 09

風邪(かぜ)が流行っている。季節(きせつ)の変わり目には、流行るのだが 通勤電車(つうきんでんしゃ)の混雑(こんざつ)などが風邪のウイルスを 運ぶようだ。

風邪気味(かぜぎみ)というのは、風邪を引いたかもしれないという状態。

微熱(びねつ)があり、身体(からだ)がだるい。 小学生や中学生は学校を休むかもしれないが、大人は会社を休むことはない。

かくして電車の中では、せきや鼻水(はなみず)をすする音が聞かれる ことになるのだ。

 


 
11 / 10

私の家から車で10分のところに住む下着泥棒(したぎ どろぼう)が捕まった。

その時は30着ぐらいを盗んだらしいが、自宅に3万着の下着を隠し持っていたとのことだ。 ニュースでその映像を見たが、広いリビングでもいっぱいになりそうなほど であった。 同じようなニュースはよく聞く。

下着泥棒というのは、麻薬(まやく)の ように常習性(じょうしゅうせい)があるようだ。 日本は一見、性犯罪は少ないようだが、このような小さな犯罪は、外国に比べても、比較的多いと言われる。
電車の中での痴漢(ちかん)などは、ほとんどの女性が 経験しているし、下着を盗まれたという話しも聞くことが多い。

外国人の若い女性の家に侵入し、庭にうんこをするという男のことを聞いた のは、7年前だ。すぐに捕まったが、裁判(さいばん)にはならなかったと 聞いた。
今年、違う人から同じ男のことを聞いた。手口(てぐち)は、まったく同じ。

この男も下着泥棒も、なんだか、悲しく哀れだ。

 


 
11 / 15

実は今、ワールドカップバレーというのが日本で行われている。

バレーは、戦後、オリンピックでの活躍などもあり、日本では 長いこと人気のあるスポーツだった。
しかし世界的な大会であるのに新聞の報道などでは、扱いは低い。 これは、もはやバレーの人気が低下していることも影響しているが、 こういうスポーツは、オリンピックと 対(つい)で語られることが多く、例え世界大会であっても、グレードは 数段落ちると考えられているからだ。

日本国内では、それに加えてスポンサーの問題もある。 現在、すべてのスポーツ大会は、放映権(ほうえいけん)を持った テレビ会社によって、そのチャンネルの中での会社の社内イベントとなってしまう 傾向がある。

今回もこのワールドカップバレーの放映権を持っているチャンネルでは、 大変な大会で、信じられない試合が相次ぎ、バレーボールの歴史上、 重要な大会であることを連日伝えている。 ニュース番組でも特別枠で伝え、新聞(日本のテレビ会社の親会社は、 新聞社である)でも大きな見出しで扱われる。

これに比べて、他のチャンネルや新聞での扱いは、高校生のサッカー大会並みで、結果のみ。スコアだけの報道と なる。

 


 
11 / 16

「明日の朝は、冷え込みます。外に観葉植物などを置いている方は、 取り込んでおいたほうがいいでしょう」 というのは、NHK(テレビの国営放送)のニュースからだ。

そろそろ秋から冬へと季節がかわりつつある。 ここ2.3年はイギリス風の庭づくりが流行りだが観葉植物は、10年ほど前から 人気だ。 ほとんど暑い地域の植物で、室内で育てる。水さえやっていれば、あまり 気を使うこともなく、インテリアの一部として考えられている。

盆栽(ぼんさい)は、人気がなく、最近は、どこを見ても、ヨーロッパ風の 飾り付けが目立つ。植物の種類も輸入がほとんどらしい。

 


 
11 / 17

またもや新興宗教(しんこうしゅうきょう)が問題となっていて、 以前有名になったオウムと同じような教祖(きょうそ)と信者(しんじゃ) たちをテレビで見るはめになっている。

今度の教祖は、人間にとって食べ物は、海老(えび)とトマトとそばだけでいいと 言ったらしく、どうも新興宗教の教祖というのは、自分の好きなものが いい食べ物だと言う癖 (くせ)があるようである。

食べ物の業(ごう)というのは、深いですね。

こういう宗教は、だいたい20~30代の人が中心となっている。
また暗い顔をした若い人たちを見ることになるのかと、うんざりだ。

 


 
11 / 18

鮨待夢というのは、近所のお寿司やさんの名前だ。

「すしたいむ」と読ませるらしい。 こういうのをあて字という。英語に漢字をあてはめて作る。レストランや 居酒屋などでよく見られる。

一時は、多恋人と書いてタレントという名前の カラオケパブなどが街角に一件はあったものだ。

こういう当て字は、日本語でもやることがある。日本の人がまず思い出すのは 暴走族(ぼうそうぞく)の落書きだ。 最近は少なくなったが、大きな道沿いのビルの壁に「夜露死苦(よろしく)」などと落書きがあったものだ。

彼らは、その時は、必死で辞書をひいて調べるのだ。

 


 
11 / 19

男女の会話 クイズ:
この男女はどういう関係で、どういう状況で話しているでしょうか?

男「もしもし、はい、あ、いつもお世話になっております」
女「お世話? 」
男「あ、ちょっと今、出かけるところでしたので」
女「何、気取(きど)ってんの。何してたの」
男「いえ、休んでおりました。」
女「怒ってるんでしょ? 家まで電話してきて」
男「とんでもございません、お仕事の件で?」
女「水曜日、待ってたのよ。メールもこないし」
男「はあはあ、その件でございますか」
女「その件じゃないの。うふふ、おもしろい」
男「はい、もうしわけございません。たしかボイスメールを残しておりまして、  すでに処理済みと認識しておりました。申し訳ございませんでした」
女「あ、留守電のこと、そうか、あたし、昨日家に帰らなかったから」
男「あ、それは、また、どういった御事情で」
女「へえ、妬(や)いてんの。千葉まで行ったからついでに実家に泊まったの」
男「ああ、そうでございますか。それは、ごゆっくりされて」
女「じゃあ、わかった、来週は、土日、どっか連れていってよ」
男「ああ、それは、もう、ぜひ、ごいっしょさせていただきます。」
女「ふふ、じゃあ、これくらいで許してあげよう」
男「はい、それでは、来週楽しみにしております。失礼いたします」

答え

女は、男の若い恋人。男には奥さんがいる。女は、デートの約束(やくそく) をキャンセルされ、怒って、家に電話してきた。 男は、電話口の近くに妻がいるので、部長から電話がかかってきた 芝居(しばい)をした。 若い女性との会話と、部長と話しているという演技の両方が破綻(はたん) しないように、言葉遣いに気をつけながら、話を続けるという高等(こうとう)テクニックである。

日本語能力試験でいえば、5段くらいのレベルだろうか。

 


 
11 / 29

ある教室の中で、ふいに 「臭いと香りは、どう使い分けるのかな」と言ったら、 中でもひときわ気ぐらいの高そうな女性が、わたしは、 「香り」しか使いません。 と言った。

まあ、これは、「トイレには行きません」と同じ意味ですね。

そういう人は別にして、だいたいにおいて、「香り」は、よいイメージの もの、例えば花とか香水(こうすい)など、「におい」は、どちらにも 使う、というのがセオリーのようだ。
「花のにおい」はおかしくないが「トイレのかおり」は、ちょっと変に 聞こえる。

女性のコロンのことをほめる場合などには、「すてきなにおいですね」 より「すてきな香りですね」のほうがいいだろう。

もちろん人によって評価のわかれることもある。 ブルーチーズは、私の場合は、「におい」ですね。 臭(くさ)いとさえ思います。

 


 
11 / 30

先日のワールドカップの出場(しゅつじょう)で、日本でもサッカー人気が 高くなってきた。現在は、野球とゴルフの次に人気があるスポーツと言える。

サッカーは、その国の文化が現われる。

日本のサッカーは、今の所、戦術(せんじゅつ)重視(じゅうし)で、守備的なサッカーだ。
子供のチームを見ても、中盤(ちゅうばん)の選手が多く、ここに技術的にも 優(すぐ)れた選手が多い。ゴールキーパーは人気がなく、フォワード になりたがる子供は少ない。

つまり、みんな、マラドーナや、プラティニになりたいのだ。
そのせいか、肉体的な強さ、キック力などより正確さが重視(じゅうし)される。
ただし、本当に正確な技術はまだない。 プロリーグの歴史は、まだ、5年ほどだが、アマチュアリーグは およそ50年の歴史がある。

最初は、ドイツのサッカーを手本(てほん)にし、スピード主体(しゅたい)
のサッカーが人気だったが、ここ15年は、南米から多くの選手が日本に来た せいかブラジルの影響が強い。

やっと最近、イタリアやオランダの新しいスタイルのサッカーの研究が 始まったと言える。

 


 

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