02 ICT の基礎体力

日本語教師読本シリーズ < ICTの基礎体力

 

『日本語教師読本シリーズ 02 ICTの基礎体力』

基本的なファイルのフォーマットの知識から教育現場でICTを活用する上で必要なセキュリティや個人情報保護の基本的な知識、アクセス権の設定などもおさえていきます。

 

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どんな本?

とりあえず、言われるままに、動画チャットでオンライン授業はできるようになった。でも、ファイルの配布はどうする? PDFより使い勝手がいいファイル形式は?音声はMP3というのがいいの?

これからも続きそうなデジタルの波で遭難しないように、結果オーライでやってしまうと抜けがちな基本知識を丁寧に解説しました。この本で、今さら人に訊けないことをこっそり勉強してください。本格的なICTの活用が始まったことで基本的な知識の重要性は今後増していくことになると思います。

書籍とウェブとの組み合わせで

この本では、ICTの知識を、日本語教育関係者に馴染みがある5段階にわけて整理していきます。そして扱うのは「D3」までです。

D5 :ゼロ初級の知識:パソコンを使う時に必要なこと

D4-1:初級前半:デジタル4技能(テキスト、画像、音声、動画)の基本

D4-2:初級後半から中級へ:ネットの基本知識

D3 :中級:「場所」としてのネットの活用

オンライン授業の方法、ツール、法律、音声や動画の紹介、ソフトの基本的な動かし方、ハードの規格の整理、などは、D2から先のこととして、私たちが運営する無料の日本語教師読本Wikiでオンラインで公開中です。誰でも無料で閲覧できます。

自分自身の勉強に、会社や学校の研修に、この本と日本語教師読本Wikiを教材としてどんどん活用してください。

👉 この本は2019年に出版した「ICTの基礎体力」に、コロナのICT普及の波を体験した人に向けてのアップデートと追記を加えて、若干加筆して作った ver.1.1 です。

著者紹介

webjapanese編集部

93年に、プライベートレッスン専門のフリーランス日本語教師によるグループとして出発。1997年からレンタルサーバーを借り、98年にドメインを取得して日本語学習者のための学習コンテンツを作り始めました。1999年からすべての業務(日本語レッスン対応、出版業務全般)をオンライン上のオフィスで行なっています。

現在はここの自サイトと、Google Drive、Slackをベースに仕事を進めながら、日本語関連の本を中心に作っています。教材的な書籍では、自作の教材の音声ファイルや語彙のスプレッドシートなどをCCライセンスで配布しています。日本語教育関連のグループではこれまで最もWebを活用してきたところのひとつではないかと思っています。

 

中身を覗いてみよう
ここをクリックすると目次が出てきます!
目次

第1章 D5 ハードとソフト

1 OS
ソフト
 ソフトの種類 ソフトの選択 
3 ハード
 パソコン タブレットとスマホ 周辺機器 
4 学校のデジタル環境

第2章 D4-1 デジタル4技能

1 デジタル4技能 その1 「テキスト」

プレーンテキスト ワード的なもの スプレッドシート PDF形式 
HTML epub DAISY マークアップとマークダウン Latex
テキストデータの変換

2 デジタル4技能 その2 「画像」

画像の種類 その他の形式 グラフィック系ソフトについて 
身体でおぼえる

3 デジタル4技能 その3 「音声」

圧縮しないタイプ 圧縮するタイプ MP3の設定 ソフト 
音声編集ソフトの基本だけ 日本語教師と音声ファイル

4 デジタル4技能 その4 「動画」

どう活用するか 基本的なフォーマット 解像度とフレームレート 
編集ソフトの基本 編集ソフトでやれること 編集ソフトの種類 
学習動画の編集の考え方

第3章 D4-2 ネットの基本知識

1 ネットの住民登録
メールアドレス ネット上の窓口をどうするか サービスに登録する際の一般的な注意事項 アカウント登録とユーザー登録 パスワード プライバシーポリシー 設定の基本 課金への誘導

2 個人情報保護
失われる匿名性 個人情報とは何か? 日本の個人情報保護の取り組み 国際的な取り組み 流出する個人情報 日本語教育と個人情報保護 学校における個人情報保護

3 オンラインサービス
教育:管理系 教育:学習系

4 世界のネット環境と日本のネット環境
日本国内のネット環境 世界のネット環境 日本語学習コンテンツを作る際の注意点

5 ネットで情報収集 6つの基本

1)検索エンジンはGoogleにする。 2)2語以上で検索する 3)「高度な検索」をデフォルトにする 4)期間を絞り込む 5)何で(動画、画像、地図、図表)が知りたいかが重要 6)怪しいと思ったら… 

6 日本語のネット社会
匿名性 相手の呼び方 ネット上の情報公開 日本語教育のコンテンツは十分か?

7 SNS
日本語教師とSNS シェアとビジネスの境界線 研究者の発言は少ない 日本語学習者とSNS 日本語学習への活用

8 曲がり角の日本語のネット社会
リテラシーを身につければ解決できるという神話 日本語教育関係者とネット 2020年代のネット社会と日本語教育

第4章 D3 ネットを仕事場に

1 文書を共有する作業場
「共有」でできること 原稿を本として出版するまでを例に 作業場は配布場所にもなる

2 コミュニケーションをする場所
4つの要素 Slackの特徴

3 アクセス権の管理
共有は簡単。でも… アクセス権管理の基本的な考え方 アクセス権をどう設定していくか 共有作業の注意点 Google Drive特有のあれこれ

4 サービスの選択と運用
寄らば大樹で正解 フラフラしない 余計なカスタマイズをしない ルール設定は大事 仕事はテキストベースで
追記 ~コロナ対応からのリスタート

1 次のステップのためのちょっとした確認事項
再確認 リスタート アナログ資産のデジタル化 デジタル資産の所有権 
2 ICTの活用に「はしゃがない」

 

本編からちょっとだけ…

🗨 デジタル4技能 その3 「音声」
…そして音声の編集は「デジタル4技能の中で最も簡単で安上がり」なのです。画像と違ってフリーのソフトでも音声ファイルを開ければ、0.1秒単位でのほぼ完全な編集、修正、コントロールが可能です。教科書の会話の音声ファイルの声色を変えたり、セリフの音声に、電車の音声ファイルを合成してセリフの背景に電車の音を流すみたいなことぐらいは、すぐに出来るようになるはずです。実は画像より格段に扱いやすいと思います。


🗨 プライバシーポリシー
「プライバシーポリシー 読み方」で検索するといろんな記事がでます。プライバシポリシーは似たような文言が続きますし、長いし面倒ですが、読む習慣をつけると「あれ?この会社は、位置情報の提供が義務になってるな」とか「日本に法人がないから米国の法律に従ってと書いてある」みたいなことに気づくようになります。個人情報に関しては、次の「個人情報」で詳しく書きます。ここでは簡単なポイントだけを。


🗨 「アクセス権の付与」の基本理解
アクセス権の設定の最初のステップはたいていの場合、文書や場所のアクセス権、Google Driveだとフォルダや文書の公開の度合いの設定です。よくあるのは4つのパターンです。Google Driveだと

全公開:誰でもアクセスできる。
限定公開:リンクを知っている人だけアクセスできる。
特定のユーザーだけ:指定した人だけアクセスできる。
作成者だけが見られる。非公開。


 

参考文献・資料

参考文献や関連資料はこの本の著者でもあるwebjapanese編集部制作の日本語教師読本Wikiの「デジタルのいろいろ」などをご覧ください。


▷ このシリーズには編集部責任編集のオマケの日本語教師読本Wikiがあります。テーマに応じた情報を随時追加&更新しています。

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