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Read Me : 青字の書名は、アマゾンのページへのリンクで、デフォルトでは同じページに開くようになっています(書影と紹介文は主にアマゾンに提供されているものから引用しています)。記載に誤りがある場合は、掲示板を通じてお知らせいただけると助かります。kindle版がある書籍には📲アイコンがついています。このページのデータ採取は2020年6月です。Wikiというのはブログと違って固定URLで随時更新することができるシステムです。新刊もちょくちょく追加しますのでブックマークしておいてください。ライセンスは CC BY SAです。このWikiについては日本語教師読本 Wikiについてをどうぞ。*下の検索は簡易検索なので漢字かひらがなか、などが一致してないとヒットしません。また、他のページも検索対象なので大きめのフリーキーワード(「ICT」とか「日本語教師」)だと厳しいです。(各ページのナビゲーションに関するもうちょっと詳しい説明は、このページの一番下にあります。)
 
書名や著者名の一部などでWiki内を検索できます→
 
 
 

https://webjapanese.com/dokuhon/files/book_hosoku.png 初級の教科書」ページについての補足

初級とは、ひらがな、カタカナの読み書き、あいさつ「私は**です」式の単文、動詞と形容詞の基本的な活用ぐらいまでが前半で、受身などのちょっと複雑な活用と単純な複文が初級後半ということになっている。初級総合教科書の想定する学習時間は200時間前後。中学生の英語の学習時間が350時間なので、それより若干少ない程度なので高校の受験英語ほどではないというところか。漢字は300前後。 日本語能力試験では、初級前半がN5、後半がN4。N3は初級がしっかり理解できていて使いこなせる「初級+」くらいということになっている。

ただ、これまでは初級を規定するのは日本語能力試験であり「みんなの日本語」だったが、eLearnigやオンライン授業で日本語学習を始める人も増えている。近い将来、Duolingoが日本語初級の枠組みを決めることになるかもしれない。

👉 日本語の教科書が使うレベルについて、詳しくは日本語の教材事情日本語のレベルを参照してください。

概要


シェア書名初版ページ数多言語音声指導書問題集漢字電書化アプリスライド中級価格/1p
74.1みん日98(74)49613(13)CD/mp3××5500円11.0円
6.7できる115475CD×××7480円13.6円
3.9大地083864(10)CD/mp3××××6160円15.9円
0.4げんき997701CD/mp3kindle×7700円10.0円
0.6はじめよう06483(4)CD/mp3××××5460円11.3円
0.6まるごと131120(8)mp3×××kindle×11660円10.4円
0NEJ124163mp3×××××3800円8.2円
0これだけ10202××××××××2420円11.9円
0いろどり209182mp3×××△(PDF)×××無料0

👉 シェアは「2018年の日本語学校全調査(政府刊行物)」で調べたもの。詳細は日本語の教材事情を。日本国内の告示校で使われている「ざっくりとした」比率です。多言語の数字は文法説明などがあるものでカッコ内は語彙リストや指示文までのもの。「/ 1ページ」は1ページあたりの価格。ページ数や価格は分冊のものは合計です。△は本冊ではないけど一部されている、というような意味です。

総合教科書 1 

日本語学校など週に数十時間、年間数百時間のコースで選ばれる総合教科書。学習時間は150~300時間。読書話聞がバランス良く進められ、基本的に日本語の試験に十分対応しているもの。

みんなの日本語


https://amzn.to/2U4dAFD

概要

歴史

1974年に当時の経済産業省系の組織から「日本語の基礎」として発売され、その後90年に「新日本語の基礎」となり、98年に「みんなの日本語」となった。元々は経産省が外国人の技術研修のために作った官製の教科書。「新日本語の基礎」までは教科書の舞台は工場だった。現在も国内の日本語学校で圧倒的シェア。

同じタイプの教科書として、より完成度が高いという評価の「日本語初歩」(国際交流基金)があったが、補助教材や教師用指導書、凡人社を中心とした販売網で拡大。急増する学習者に対応するため、外国語ができなくても教師用指導書があればなんとか教壇に立てる教師を促成栽培できる教科書として90年代にはシェアトップとなった。

👉 開発元のAOTSは、現在日本語関連の事業は減っているが、ビジネス日本語のeLearningサイトを運営している。現在はEPAのサポートなどが中心。教科書周辺はスリーエーが行う*1

コンセプト

文法をあれこれ説明するというより「文型」として文法事項を文の典型的な形として覚えて使いこなしながら定着させて進める、という80年代から日本語教育では主流の教え方をベースにしている。教師がいて、教室で、日本語で教えるという前提の教科書。

基本的に、日本語で日本語を教え、学習しましょうという考え方の教科書で、教室である程度の時間的な拘束をして、教師が教える、ということが前提となっている。教師に外国語の知識は不要ということになっている。学習者だけで自習する教科書ではない。予習復習は副教材などで教師が配慮しないと期待できない。文法説明は多言語版があり語彙ノートも多数の言語に翻訳されているが、最初から学習者はひらがな、カタカナを学ぶ。中級版までは用意されている。

課ごとに、それぞれ「あいさつ」「これをください」など学習テーマがある。1課は7,8ページ。教科書自体に人間関係の設定があり、それぞれ名前や職業が決まっていて、最初に紹介される。自己紹介からはじまり、設定された社会の中で少しづつ複雑な表現が必要な状況になるという形。特に主人公は決まっていないが、会社員が中心で、大人(20~30代)同士の会話が多い。

  1. 学ぶ文型と典型的な例文の紹介
  2. 会話
  3. 文型の練習いろいろ
  4. 応用問題(音声を聞きながら)いろいろ

という構成。

2分冊で計50課を300時間で終えることになっている。教室での授業を前提としており、一般の日本語学校では日に4時間、週5日20時間程度なので、15週で終えることになる。教科書の説明の時間数で単純に計算すると1課6時間で45分授業なら8コマで、導入例でも5~7コマとされているが、モチベーションが高い学習者が多い日本語学校などでは、3,4コマでやるところも多い模様。課によりけりだが、学習者の母語が同じで、文法語彙の翻訳解説版を使いながら教師が媒介語で補足可能なら3コマでもできるのかも。ただもっと早くやって、その後じっくり定着させていくという方法もあるとのこと。使い方いろいろ。

圧倒的なシェア

「みん日(にち)」と呼ばれることが多い。民間の日本語学校をはじめ世界で圧倒的なシェアを持つ定番教科書。1974年の「日本語の基礎」→「新・日本語の基礎」→「みんなの日本語」とタイトルが変わったが40年以上シェアトップ。国内の日本語教師養成講座のデフォルトの教科書となっており、違う教科書を使う場合は「うちの養成講座では(みん日ではない)***を使って進めます」などと但し書きをしないといけない空気がある。

ただ、この圧倒的なシェアは、少なくとも週20コマペースで、モチベーションが高い学習者に対しては長年結果を出してきて勝ち取ったもの。良質校で初級をみん日をしっかりやった学習者に対する信頼感は高い。

多言語展開

教室授業では、圧倒的なシェアなので情報が多く教師間のノウハウの交換でも事実上の標準として扱われている。ネットでも100万件単位でヒットする。ユーザーコミュニティが圧倒的なのが強み。教師用マニュアルの完成度が高く、関連教材が豊富。セットで買えば、他にあれこれ買う必要がない。文法解説本の翻訳版(英、仏、独、西、伊、露、ポルトガル、韓、中、タイ、インドネシア語、ベトナム語、イタリア語)が充実してるのも大きなアドバンテージ。語彙だけならさらに多言語に対応。

副教材など

教科書、ドリル、読解、聴解、漢字練習帳、音声ファイル、動画、教師用指導書と、標準的なシラバスでクラス運営ができるだけの補助教材が揃っている。しかし、すべて揃えると高く、小さな教室では大きな出費となり、他のワークブック的なものまで手が出ない可能性がある。他にもネット上にもいろいろと教師が作った教案や授業動画などがある。ショッピングモールの書店の本屋でもこれらの副教材まで揃ってることが多く、書店が減る中、実際にどんな教材なのか確認できるのが強み。

👉 音声は本冊についているのは一部(会話例と問題で音声が設問にからんでいるところ)だけでその他の音声(語彙、文型、例文、練習問題など)は、別売りのCDで提供。これが1と2が各8000円で合計16000円というのは、全日本語教材の中で突出して高い。ストリーミング*2再生版というものが新たにでき、1課220円/全25課5,500円と割安になっているが、教室授業では特定の課だけが必要ということはほぼ無いので、2500円の違いならば、パッケージ版を買うことになりそう。

サポートサイト

スリーエーネットワーク
http://www.3anet.co.jp/

サイトは2019年3月にリニューアルしたが、根本的な設計はダメなまま。コンテンツは減り全体像はよりわかりにくくなった。 30年にわたって世界シェアトップの日本語の教科書なので、普通は特設ページがあり、そこですべての関連本が見渡せて、必要な素材のダウンロードが案内されると考えるが、そういうものは無く、ただ本ごとにトップがあり、関連本がいくつか出るという他の本と同じ扱い。多言語化されていないのも変わらない。

ただ、登録無しで、無料で音声や補助教材がダウンロードできるようになった(ただし、多言語語彙リストのダウンロードなどは要登録)。登録はトップページで、メニューアイコンに気がついた人だけがたどり着ける「はじめての方へ」に説明があると気がついた人だけが、ぼんやりと書かれたメリットを知ることができるだけで、Facebookかメールで登録となっている。サイトのクオリティからすると個人情報管理にも不安があるので、Facebook認証ではなく捨てアカでのアカウント作成が正解。活用など関連の読み物は下記の「3A Plus」に移動した。

👉 一般論として、日本語教育関連のサイトは、個人情報管理に不安があるので個人情報と紐つくFacebookなどではなく、捨てメールでアカウントを作ったほうが無難と思われます

出版社による説明ページ
みんなの日本語初級Ⅰ 第2版 本冊
みんなの日本語初級Ⅱ 第2版 本冊

初級Ⅰ 第2版  音声ダウンロード | 初級Ⅱ 第2版 本冊音声ダウンロード

関連サイト

□ 3A Plus
https://plus.3anet.co.jp/
:Webマガジンのサイト。日本語学校での実践レポや、教材別の活用ガイドの連載があるが、本家のサイトに輪をかけてわかりにくい。連載名をクリックすると最新記事に飛ぶがバックナンバーがわからない。なのに新着記事のメニューもある。上のメニューやタグクラウド的なボタンは単なるソートで、まったく機能しない。「何がどのくらいあるのか」まったくわからない。登録しないと読めない記事と公開されている記事が混在しているのも理解に苦しむ。いわゆるパンくずリストのリンクも上層→下層という関係ではなく単なるソートボタン。サブドメインで運用されているが、本家のトップのメニューにはリンクがなく、バナーしかないのでむしろ気がつきにくい。

□ みんなの日本語倶楽部
http://xn--38j2b6b6e.xn--q9jyb4c/ 
:これもサポートサイトだが、コンテンツがある独立したサイトではなく、オリジナルのPDFが少しと、その他は、ほぼすべて外部リンクで成り立っているポータル的なサイト。本体へのリンクも多く、とりあえず本体のサイトからみんなの日本語関連のことだけ抜き出せるようになっている。ゴミ屋敷の隣に四畳半を借りて、必要なものだけ屋敷から持って来るような謎のコンセプトのサイト(本家のサイトをわかりやすく構成すればいいのでは…)。日本語ドメインで「にほんご.みんな」。

「電子版」

日本語教材電子版ご購入の手引き|スリーエーネットワーク
https://www.3anet.co.jp/denshi_guide.html

2020年7月スタート。

→これは電子版ではなくオンライン版で、法人ライセンスもある模様。割安(本冊は2750円→1800円)だが、一年間限定。アカウントを取得してアカウント内で利用、オンライン授業での画面共有はOKだが、ライブのみでオンデマではNG。かなり古いオンラインブック的な仕様で、つまり完全にコロナ対応ということでしょう。

関連本

他を寄せ付けない膨大な関連本と多言語展開が強み。

教師用指導書

📲初級I 第2版 教え方の手引き | 📲初級II 第2版 教え方の手引き

音声・動画

初級I 第2版 CD5枚セット 初級II 第2版 CD5枚セット | 初級I 第2版 会話DVD | 初級II 第2版 会話DVD | 初級I 第2版 会話DVD PAL方式 | 初級II 第2版 会話DVD PAL方式

👉 PALとは映像の再生の規格のことで、主に欧州や東南アジアで採用されている。日米韓台フィリピンなどはNTSC方式。フランス、露、東欧などはSECAM方式 → Wikipedia 世界の放送方式

漢字

初級I 第2版 漢字練習帳 | 初級II 第2版 漢字練習帳

👉 『みんなの日本語初級Ⅰ 第2版 漢字 英語版』漢字練習シート が無料ダウンロード可能。

問題集

初級I 第2版 書いて覚える文型練習帳 | 初級II 第2版 書いて覚える文型練習帳 | 初級I 第2版 標準問題集 | 初級II第2版標準問題集 |

聴解

初級I 第2版 聴解タスク25 | 初級II 第2版 聴解タスク25

読解

初級I 第2版 初級で読めるトピック25 | 初級II 初級で読めるトピック25
📲小説 ミラーさん 初級I | 📲小説ミラーさん 初級II

👉 『小説 ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-』注釈の各国語訳 | 『小説 ミラーさんⅡ -みんなの日本語初級シリーズ-』注釈の各国語訳というものもありました。

作文

みんなの日本語初級 第2版 やさしい作文

その他

初級I 第2版 導入・練習イラスト集 |初級II第2版導入・練習イラスト集 | 初級I 第2版 絵教材CD-ROMブック | 初級II 第2版 絵教材CD-ROMブック

ローマ字版

初級I 第2版 本冊 ローマ字版 | 初級I 第2版 翻訳・文法解説 ローマ字版【英語】

翻訳・文法解説 第2版

初級I 英語版 | 初級II 英語版 Ⅱ | 初級I 中国語版 | 初級II 中国語版 | 初級I スペイン語版 | 初級II スペイン語版 | 初級I ドイツ語版 | 初級II ドイツ語版 | 初級I ポルトガル語版 | 初級II ポルトガル語版 | 初級I ベトナム語版 | 初級I ベトナム語版 | 初級I フランス語版 | 初級II フランス語版 | 初級I 韓国語版 | 初級II 韓国語版 | 初級I タイ語版 | 初級II タイ語版 | 初級I インドネシア語版 | 初級II インドネシア語版 | 初級I ロシア語版(新版) | 初級II ロシア語版(新版) | 初級I イタリア語版 | 初級II イタリア語版 |

👉 韓国語版の初級IIの第2版、タイ語版は、初級Iの第2版がアマゾンでは欠品になっていた。(スリーエーのサイトではありました。ここのリンクから行けます)。

語彙訳の小冊子

ビルマ語 ネパール語 シンハラ語 中国語繁体字 アラビア語 ペルシア語 アルバニア語 アゼルバイジャン語 モンゴル語 ウズベク語 ベンガル語 セルビア語 クロアチア語
「『みんなの日本語 翻訳・文法解説』の現在発行予定のない言語について、語彙訳を内部資料(B5判小冊子)としてまとめました。」とのこと。

アマゾンでは販売されていない。出版社のサイトで申し込めば小冊子をⅠ冊800円で実費で購入可能とのこと。PDFなどでダウンロードできるようにする予定はなさそう。

→ サイトの説明はここにあります

準拠教材

初級1携帯用絵教材 | 初級2携帯用絵教材

👉 この「携帯」は、携帯電話(ガラケー)のこと?やや古いので、絵教材なら上のイラスト集やCD-ROMブックのほうがよいと思われる。しかし、軽い画像が多そうだし、加工して使うなら、これもわるくないかも。ただし高い(15000円弱) 

👉 他の出版社でも、みんなの日本語準拠となっているものがあったが、現在はハッキリと書かれたものは見かけなくなった(いろいろ厳しくなった?)しかし、学習順などは事実上の業界標準でもあり、たいていの副教材は準拠していると言える。課の順番どおり、みたいな「隠れ準拠」の教材も結構あるようです。

アプリ

Android 初級Ⅰ 第2版 聴解タスク25 | 初級Ⅱ 第2版 聴解タスク25

iOS 初級Ⅰ 第2版 聴解タスク25 | 初級Ⅱ 第2版 聴解タスク25

関連サイト

OJAD - オンライン日本語アクセント辞書
:みんなの日本語にも準拠している。
http://www.gavo.t.u-tokyo.ac.jp/ojad/
文型積み上げ式への批判に対する意見 | Shingo Imai's Idea Notes (今井新悟 blog)
http://shingo-imai.blogspot.com/2014/12/blog-post.html
日本語の教科書が目指すもの 2017 筑波大学シンポジウム
http://www.intersc.tsukuba.ac.jp/~kyoten/symposium/20170910_shiryo/170901.pdf
『みんなの日本語』、あるいは文型シラバスは時代遅れなのか? - Togetter
https://togetter.com/li/1096274

関連動画

スリーエーネットワークのチャンネル

Youtubeのみんなの日本語の検索結果

Youtubeのminna no nihongo の検索結果

みんなの日本語初級Ⅰ第2版会話DVD-sample-

Youtubeの関連動画

もやもや

日本語学習者のほとんどは海外におり、ネットは唯一、日本語学習者に直接アナウンスできるメディアなのだが、そもそもサイトを作ることにまったく興味がないとしか思えない。これまで30年近く、何人の学習者が「みんなの日本語」で検索し、このサイトにたどり着き、がっかりしてページを閉じたかと思うと、なんたる損失かと、ため息しかでてこない。

研究

みん日が対象になっている論文は多数あるので、このページの下の論文のところに別途「みん日関連」を設けました。

できる日本語

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できる日本語 初級
できる日本語 初中級

👉 中級もある。

概要

中身のサンプルはPDFで提供:http://www.alc.co.jp/book/img/7008004.pdf

コンセプトはサポートサイトであるできる日本語ひろばによると「プロフィシェンシー(熟達度)を重視した教科書です。CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)やOPI(オーラル・プロフィシェンシー・インタビュー)などの考え方をもとに、行動主義に基づいて作成されました」とのこと。

初級、初中級、中級と続き、最初の2冊が従来の初級というカテゴリに近い。初級は英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ネパール語の翻訳版があり、中級からは中国語韓国語の翻訳は無くなる(不要という判断?)

語彙訳は初級が英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ネパール語がアルクのサイトでダウンロードできる(要登録)。(中級は英語・ベトナム語・ネパール語のみ)。タイ語とインドネシア語は「ひろば」からダウンロードできる

「できること一覧」というシートは多言語版がここからダウンロードできる
英語、韓国語、簡体字、繁体字、ベトナム語、ロシア語、ポルトガル語、スペイン語、モンゴル語、インドネシア語、ミャンマー語。

👉 音声はエンハンスドCDが付属となっている。エンハンスドCDとはアイドルのCDのようにおまけでPVがついているようなタイプのCDだが「できる」には動画は無い模様。音声ファイルとPDFのみとのこと。「できる」のエンハンスドCDから音声のみをPCに取り込めるのかは不明。エンハンスドCDは、一般のCDプレーヤーでも100%再生できるとは限らないし、パソコンのドライブでも動かないことがある。PDFはダウンロード配布にして、CDは普通のCDにして音声だけにしたほうがいいのでは。。。

サポートサイト

アルクには書籍紹介ページ「できる日本語」がよくわかる!があるが、リンクは相互になっておらず、ググって上位に表示される紹介ページにしか気づかない人は多そう。

2011年発売で、2017年にやっとサポートサイトが作られた。

できる日本語ひろば
http://www.dekirunihongo.jp/
教科書のコンセプトの説明、実践例などコンテンツは充実してきたが、あまり上手く整理されていないという印象。音声ファイル配布はなし。SNSなどは活用していないが、実践例の報告など教師向けの内容は充実しており、関係者の教科書を普及させたいという情熱が伝わってくるサイト。

関連本

教師用

できる日本語 初級 教え方ガイド&イラストデータCD-ROM
できる日本語 初中級 教え方ガイド&イラストデータCD-ROM]

補助教材

できる日本語 わたしの文法ノート 初級
できる日本語 わたしの文法ノート 初中級
わたしのことばノート 初級
わたしのことばノート 初中級
できる日本語準拠 たのしい読みもの55 初級&初中級
👉 「文法ノート」は文型、学習項目の整理、「ことばノート」は語彙の整理の副教材

漢字たまご 初級
漢字たまご 初中級
👉 準拠の漢字教材。目的別の教材の漢字のところで扱います。

もやもや

研究

日本語初級 大地

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日本語初級〈1〉大地―メインテキスト
日本語初級〈2〉大地―メインテキスト

概要

「みんなの日本語」のスリーエーネットワークが作った、留学生向けの、やや短期促成的な?、教科書とのこと。多少、「みん日」より実際に使われる場面に関連づけて作ったという意図は(ちょっとだけ)感じる。音声は付属CDとダウンロード。語彙訳のみインドネシア、タイ、ベトナム、繁体字、スペイン、ポルトガルは、無料でダウンロードできる。サイトでは「日本語学校や大学で日本語を学ぶ外国人を対象とした、初級の学習項目を短期間で効率的に学習する日本語総合教材です」と説明されている。

最初に教科書全体で人間関係の図がある。このへんは「みん日」的な構成

  1. 会話例
  2. 会話の文の練習
  3. 設問、練習用の素材

ここまでは「みんなの日本語」とほぼ同じ。これに

  1. 自由会話用の素材

という構成。多言語(インドネシア語、タイ語、ベトナム語、中国語繁体字、スペイン語、ポルトガル語、ビルマ語)の語彙訳もある。

この「大地」は「みん日」のライト版? ただ、通常なら削除されてもいいようないわゆる迷惑受け身はあったりして意図を知りたいところ。しかし、スリーエーのサイトにはこの大地のための特設ページなどは無く、ただソートされた関連書籍の一覧が出るだけ

圧倒的なシェアのみん日はともかく、この「大地」はどういう教科書なのかは中身をみないとわからないことになっている。みん日よりページ数は少ないが、何を削ったのか、どうして削ったのか、どう実用性が高いのか、みたいなことは一切書かれていない。もう少し開発意図、コンセプトなどの説明がほしい。しかしたっぷりお金がかかっていて副教材なども豊富。モールの書店などに並んでいることは少ない。アマゾンの中身をみる機能にも対応していない。

サポートサイト

出版社の書籍紹介ページだけで特設ページ的なものはない。

関連本

教師用

初級〈1〉教師用ガイド「教え方」と「文型説明」
初級〈2〉教師用ガイド「教え方」と「文型説明」

多言語版

初級〈1〉文型説明と翻訳 英語版
初級〈2〉文型説明と翻訳 英語版
初級〈1〉文型説明と翻訳 中国語版
初級〈2〉文型説明と翻訳 中国語版
初級〈1〉文型説明と翻訳 韓国語版
初級〈2〉文型説明と翻訳 韓国語版
初級〈1〉文型説明と翻訳 ベトナム語版
初級〈2〉文型説明と翻訳 ベトナム語版

👉 語彙訳は、上の言語に加えて、インドネシア語・タイ語・中国語繁体字・スペイン語・ポルトガル語・ビルマ語が無料でダウンロードできる。

問題集 日本語初級〈1〉基礎問題集 | 日本語初級〈2〉基礎問題集

聴解 文法まとめリスニング 初級1 | 文法まとめリスニング 初級2

漢字 ことばでおぼえる やさしい漢字ワーク 〈1〉 | ことばでおぼえる やさしい漢字ワーク 〈2〉

👉 その他、2014年刊の日本語初級〈1〉漢字学習帳 〈英語版〉日本語初級〈2〉漢字学習帳〈英語版〉というものがあるが、これは旧版?

「ことばでおぼえる~」のほうは、「非漢字圏の学習者を対象に、日本語能力試験N5・N4レベル(旧4級・3級)の漢字の読み書きを、負担をかけずに学べるよう工夫したワークブックです。初級後半レベルの漢字140字を練習し、「初級1」の160字と合わせて、300字の漢字を学習することができます。」と説明されている。準拠の漢字教材と思われる。

その他

トップのメニューから「大地」を選ぶと(特設ページではなく)検索結果が出るが、以下の素材がダウンロード可能らしい。書籍の体裁と同じでわかりにくいのはスリーエークオリティ。「補助教材」と書いてる「お役立ちリンク」もただのリンク集。

もやもや

研究

非漢字圏学習者の負担を軽減する漢字指導の試み
https://ci.nii.ac.jp/naid/120006606660

📲げんき GENKI

https://amzn.to/2AR3L7e

GENKI: An Integrated Course in Elementary Japanese I [Second Edition] 初級日本語 げんき I [第3版]
GENKI: An Integrated Course in Elementary Japanese I [Second Edition] 初級日本語 げんき II [第2版]

出版社は Japan Timesで、主に米国を中心に英語圏で最も売れている教科書。唯一総合教科書でkindle版がある。 サポートはサブドメインのここで展開されており、充実している。

概要

2分冊。基本英語での説明の教科書で、自習も可能だと思われる。構成は会話文法と読み書きで分けてあり、Ⅰが1~12課、Ⅱが13~23課、合計23課で想定されている学習時間は200時間。英語での説明があり自習も可能。課のテーマは「忘れ物」「愚痴とうわさ話」といったように場面、状況設定に工夫がされている。

出版社のサイトでは、1と2で、文型:初級文型全般(です・ます~敬語・使役受身)、漢字:317字、語彙:約1,100語、想定授業時間:約200時間となっている。

日本に留学に来たメアリーが主人公で、あとは周囲の友人や家族がいる、という設定。

まず会話・文法編があり

  1. 会話
  2. 会話の英訳
  3. 単語リスト(英訳)
  4. 文法の説明(英語による)
  5. 練習

という構成。次に読み書き編

  1. その課に出てくる漢字のリスト
  2. 漢字の練習問題
  3. 短め、とやや長めの文章を読む練習
  4. 自由作文

中身のサンプル

テーマに関する補足的な英語のコラム、最後に使える表現の追加、整理などがある。ほぼすべての文に英訳があり、文法などの説明もすべて英語、原則日本語でしか進めない「みんなの日本語」とはまったく違うアプローチだが、文法の説明は従来の日本語教育的な解釈をベースにしているという印象。

英語圏で圧倒的人気

英語圏でシェアを伸ばしていて、かつてのJapanese for busy people に代わって2000年代の英語圏の日本語教科書の定番となった。米のアマゾンでも高評価が800以上ついていて圧倒的トップ(みんなの日本語や他の教科書はせいぜい数件)。個人相手に売れているというところでも多分トップ。北米では人気で有名大学でも利用されているとのこと。教師用指導書、ワークブック、がある。音声は教科書付属CDで提供。多言語化はされる様子はない。

サポートサイト

http://genki.japantimes.co.jp/

日本語教材の中で「デジタルの関連素材の提供に関しては」最も充実している。Japan Times出版社のサイトは短い紹介だけだが、別途サポート用の特設サイトがあり、学習者向けに作られていて英語対応になっている。教師向けの説明、無料の学習素材も充実。ゲーム的なアプリもある。

「リソースライブラリ」では、教師用の素材(授業の素材、一覧など)がエクセル形式、PDFなどで配布されている。また、学習者向けにひらがなや漢字の練習などのクイズ的なウェブ素材もある。

「げんきな自習室」にあった動画は2017年4月にリニューアルされた。長くても90秒くらいでYoutubeアップというセオリー通りで、見やすく、アクセスしやすいものでした。
『初級日本語げんき』文型ビデオ集
http://genki.japantimes.co.jp/site/video/jp/

👉 ただ、YouTubeでは限定公開でサポサイトで引用されており、個人名のチャンネルにアップされている。限定公開は、あまり意味がないので、Japan times か、げんきのチャンネルを作り、そこにアップしなおして引用したほうがいいのでは。。。 👉 一時期Japan Timesの出版部門は日本語教育から撤退というニュースが流れたが、2010年に改訂もされており、今後も出版は継続されるもよう。新しい教科書のわりに構成、学習項目、説明などはオーソドックス。

関連本

教師用 GENKI: [ Teacher’s Manual ](2nd Edition)(アマゾンでは旧版と混在)

問題集 📲初級日本語 げんき ワークブック I [第3版] | 📲初級日本語 げんき ワークブック II [第2版] |

教師用素材 初級日本語 げんき げんきな絵カード I イラストデータ版 [第2版] | 初級日本語 げんき げんきな絵カード II イラストデータ版 [第2版] |

漢字 📲KANJI LOOK AND LEARN | 📲KANJI LOOK AND LEARN Workbook |
👉 準拠ではないそうですが、セットで宣伝されている漢字教材。独立した漢字教材としてもすぐれている。目的別の教材で扱っています。 

📲GENKI: Answer Key [Second Edition] 初級日本語 げんき 解答 [第2版]
👉 本冊、ワークブックの設問の回答や原稿など。教師用指導書には別冊でついてくるとのこと。Webで配布でもいいのでは。。。

アプリ

Android | GENKI Vocab Cards | GENKI Kanji Cards | GENKI Conjugation Cards |

iOS | GENKI Vocab Cards | GENKI Kanji Cards | GENKI Conjugation Cards |

もやもや

研究

『げんき』が目指したもの
https://www.intersc.tsukuba.ac.jp/~kyoten/symposium/20170910_shiryo/03ohno01.pdf

まるごと 日本のことばと文化

https://amzn.to/3h6SnEy

入門

まるごと 日本のことばと文化 入門 A1 りかい
まるごと 日本のことばと文化 入門 A1 かつどう

初級1と2

まるごと 日本のことばと文化 初級1 A2 りかい
まるごと 日本のことばと文化 初級1 A2 かつどう

まるごと 日本のことばと文化 初級2 A2 りかい
まるごと 日本のことばと文化 初級2 A2 かつどう

kindle版

:2020年9月に発売開始。価格は紙とほぼ同額。米アマゾンなど海外のアマゾンではあったりなかったり。

まるごと 日本のことばと文化 入門 A1 りかい
まるごと 日本のことばと文化 入門 A1 かつどう

まるごと 日本のことばと文化 初級1 A2 りかい
まるごと 日本のことばと文化 初級1 A2 かつどう

まるごと 日本のことばと文化 初級2 A2 りかい
まるごと 日本のことばと文化 初級2 A2 かつどう

まるごと 日本のことばと文化 初中級 A2/B1
まるごと 日本のことばと文化 中級1 B1
まるごと 日本のことばと文化 中級2 B1

Google play books でも販売とのこと。Googleのほうがやや安い?ただ、いろんな端末での閲覧を考えるとkindleを買うほうが無難かもしれません。kindleは、すべてのOSでアプリがあるので。

能試対応的な総合教科書とは言えないが、初級~中級までの日本語の教材の試みのひとつとして、ここに置いてみました。告示校ではほとんど使われていないが、海外では採用するところが増えている模様。今後は特定技能の試験を担当することになったことで、今後は日本国内の就労系のクラスなどでの活用も増えそう。

👉 初中級以降は中級以降の教材で扱います。

概要

サンプルはここでみられる。
https://www.marugoto.org/about/

国際交流基金が出した教科書。CEFRのレベルに準拠しているということになっている。

  1. 初級が入門、初級1、初級2 の3段階
  2. 初中級が1段階
  3. 中級1、中級2の2段階

という構成。2017年に中級が出版されシリーズ完結。初級で理解編と活動編の2冊でワンセットだが、初中級と中級は分冊ではなく1冊なので合計で9冊。

3分冊、合計6冊。教室用教科書としては一部だが多言語対応。初版から4年の2017年に累計10万部になったとのこと。国際交流基金の教室中心に使われている模様。海外ではじわじわ拡大中というところだがまだまだ限定的。文の形の定着練習でも、音声の聴き取りとミックスさせたりといろいろと工夫が施されている。音声ファイルはネットで提供なのは画期的だったが、公的機関が出す教材として多様なニーズへの対応も期待したい。CDでの提供もしてほしいところ。

初級の「りかい」と「かつどう」は、同じ課の数でテーマも同じ。テーマを元に設定した場面でキーワード、表現を覚えて聴いたり話したりをやり場面ごとの課題を解決するというのが「かつどう」で、テーマ周辺の表現の説明、理解は読み書きも含め「りかい」でやるということになっている。「かつどう」をサバイバル教材として使ってもいいし、りかいを組み合わせれば総合初級教材として使えるというように考えることもできるし、「りかい」をメインの教科書にして「かつどう」は自作で済ますということも可能と思われる。自由度が高い初級のための「素材系教科書」というところか。

フルカラーで一課に数枚写真が使われているが比率としてはイラストのほうが多い。最初に6ページくらいこの教材の元々のコンセプトから使い方などの説明が英語と日本語である(合計12ページ)。他の教科書のように、主人公、周囲の環境、人間関係、というようなきっちりした設定はない。

りかい編

  1. まずその課のタスク(これができるようになるというような目標)が日本語と英語で示される。
  2. 次に語彙、表現、漢字など必要な素材を練習しながら
  3. 会話例、重要な文法事項、練習が2セットぐらい
  4. 読解、作文系の設問

半分くらいで音声も使われている。

かつどう編

かつどう編では、聴く練習が多く、単語、フレーズなどを駆使して状況を解決するという体裁になっている。教室で展開するための写真イラストや設問などがある。

初級の次の初中級、中級1、中級2は、分冊ではなくそれぞれ1冊づつ。

素材としての教科書

養成講座修了しましたというぐらいの経験の少ない教師にはサイトの指導のヒントだけでは難しいかもしれない。関係者は「順番どおりにやればいいだけだから簡単」というが、それは基本的な進め方、説明の知識、スキルがあるという前提のこと。最初の使い方、巻末のポートフォリオも英語のみ。ローマ字もヘボン式で英語色が強い。多言語化は、語彙訳までの模様。

サポートサイト

「げんき」にはデジタル素材の豊富さでは負けるが、音声ファイルのダウンロードも最初から対応で、Web教材もオンラインコースもある。サポートサイトは初期は乱立し混乱していたが*3、徐々に整理されてきた。他の総合教科書と違って、ワークブック的なものはウェブで無料で配布される(要登録)。教師用指導書の代わりに1課につき1ページ程度の「教え方のポイント」が交流基金のサイトで「教師用リソース」としてPDFで配布されている。ウェブでゲットできる副教材を揃えても、一般的な教室ではやや練習の絶対量が不足気味になりそうなので、何か別途問題集などが必要になるかもしれない。教師のやる気と工夫が問われる教科書。

1)メインサポートサイト
:ポータル的なサイトだったが、音声ファイル配布などここにデジタル素材も集約され、現在はサポートのメインサイトとなっている。
https://www.marugoto.org/

2)MARUGOTO Plus
eラーニング系のサブサイト。
https://marugotoweb.jp/

3)MARUGOTO JAPANESE ONLINE COURSE
:「みなと」と連動したオンラインコースのサイト。日本語・英語・スペイン語・中国語・インドネシア語・タイ語・ベトナム語に対応している。
https://www.marugoto-online.jp/info/

👉 MARUGOTO-NO-KOTOBAのような便利なツール的なサイトもある。

多言語版

指示のフレーズだけ翻訳された多言語版が出版されている。 
https://www.marugoto.org/about/oversea/ 
インド(ヒンドゥー語)、インドネシア、ベトナム、タイ、ペルー(スペイン語)、マレーシア(マレー語)、フィリピン、韓国

Over Drive版

サポートサイトや音声ファイルのネット配布など電子化は最も進んでいるが一般ユーザー向けの電子書籍化は行っていない。楽天傘下のOver Drive社の電子図書館システムを通じての有料配信サービスがある。
https://www.overdrive.com/libraries

Over Driveは図書館や法人が期間契約をして利用者に提供するサービス。図書館だけでなく学校などでも契約できるが、Over Driveとの契約料(利用規模によるが年間1000万くらいからとのこと。図書館まるごと電子化する学校向き)の他に書籍のタイトルごとに契約があり利用者はタイトルごとに個別にコンテンツ利用料を払う。このサービスを通じて学校でまるごとの電子版を利用するためには、まるごとのタイトルの価格は、1ユーザーのアクセスでまるごとの理解編1冊で3000円程度、3同時アクセスで6000円程度を支払う必要があるので、学校が基本契約分を負担するならば紙と同等か少々割高の金額で電子書籍を利用できる。しかし民間の場合は契約料は学費に上乗せするような形でユーザーが結局負担することになるので、紙より割高になることが多い。出版社としては単独の電子書籍として販売するより配信なので違法コピーが拡散するリスクがかなり低く、紙と同等の定価で売れるというメリットがある、ということになっている*4

個人ユーザーはこのOver Driveと契約している学校や組織、あるいは公立図書館などで利用することができるが、個別タイトルの配信料まで負担してくれる図書館はほとんどないと思われる。有料タイトルは図書館内での閲覧に限るなどいろいろ条件もありそう。

公的図書館では、Over Driveは、大型の本や資料的なもの、もしくは著作権が切れた本の電子書籍の利用が主な目的である模様。コンテンツも少なく、費用対効果を考えると導入できるところはかなり限られると思われる。

Over Driveのまるごとの検索結果

👉 Over Drive社に関してはいろいろな記事など:Over Drive社の電子書籍サービスを導入した公共図書館の悩み米図書館向け電子書籍配信Over Drive(オーバードライブ)とは? - NAVER まとめ2018年07月14日 : 瑞穂図書館を考えるblog(導入コストに関して記述があります。年間で一千万程度とのこと。)

👉 Over Driveは世界シェアはトップだが、電子図書館のシステムは日本国内でもいろいろとあり、欧州では、国によってはは公的な政策として電子図書館の運用を行っているところもある。特にディスレクシアの人のための電子化政策は進んでおり、欧州各国では様々な取り組みがあり、欧州単位でも例えば、ヨーロピアナというアーカイブがある。「まるごと」も国の予算で作るのであれば、一般ユーザー向けの電子化を行わないなら、DAISY化などを検討してほしいところ。

関連本

語彙

タイ語、ベトナム語、モンゴル語、スペイン語、フランス語、英語などの語彙翻訳があり、ユーザー登録すればダウンロードできる。

アプリ

まるごと関連というわけではないが、国際交流基金は初級用アプリをいくつか出している。
Android
iOS

もやもや

中身以外の問題が多い。民間の出版社と違って、ほぼ税金で作られている教材なので、声をあげれば改善される可能性があります。納税者としてどんどん注文をつけていきましょう。

提案

税金で作られたものなので、提案も書いてみます。

研究

説明、関連論文などが多い

発売されたばかりで、国際交流基金も普及に必死なのでいろいろと紹介の文書が多い、国際交流基金が掲げるJF日本語教育スタンダードという考え方に基づいて作られた教科書だが、「まるごと」そのもの説明はあまりない。

初級編の著者による教科書の説明は以下が丁寧でわかりやすい。

『まるごと 日本のことばと文化』ミニ解説
https://www.sanshusha.co.jp/np/blog/recid/15/

課題遂行を出発点とした学習デザイン -『まるごと 日本のことばと文化』中級(B1)の開発をめぐって-
http://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/teach/research/report/14/pdf/05.pdf

総合教科書 2

従来とは違う考え方で構成されたもの、また、より少ない時間で勉強するために作られたもの。

📲いろどり

https://www.irodori.jpf.go.jp/

概要

書籍ではなく、Web教材だが、PDFとしてダウンロードできる。音声ファイルも無料。登録不要。
https://www.irodori.jpf.go.jp/

初級1 412ページ
初級2 506ページ

国際交流基金が2020年の5月に出した教科書。PDFで教科書をダウンロードするという意味ではまだ紙の教材ベースとも言えるが、音声のオンライン再生などもあるので半分くらいはWeb教材。生活日本語 Can-do に従って作られ、全編無料でPDFと音声がダウンロードできる画期的なもの。初級までになっており、おそらくは自らが主催する特定技能の国際交流基金日本語基礎テストまでサポートするよ、という主旨だと思われる(しかし、水産加工だとか溶接のようなハードなブルーカラー的な場面はほとんど出てこない)。無料ということ、また、基金が作るということで継続性も期待できることもあり、日本で生活を始める人にとって最初の教科書としては大きな選択肢ができたという印象。

構成

Can-doを軸にしたもので、教科書というよりは、場面を軸にした実用会話練習素材というもの。初級1の1課から「~ています」が現れる(通常の「教科書」ならば50時間後に出てくる学習項目)のは、従来の積み上げ的なものは作らないぞ、というやや肩に力がはいった宣言のようなものか。

around,center

サポートサイト

https://www.irodori.jpf.go.jp/

配布サイト自体がサポートサイトとなっているが、サイト自体は英語しかなく、説明も学習者向けなのか教師向けなのか曖昧。「活動の到達目標(Can-do)は「話す」ことですが、まず、Can-doを達成するための会話例を聞いて」というような説明を読むかぎりでは、学習者向けのものとは言えなさそう。「学習者本位で作った」という教材に学習者向けの説明が少ないのは日本語教材あるある。

基金が言う生活Can-doや行動中心アプローチ的なものは、ちゃんとした説明がないのでよく分からないのだが、この種の素材系教材では、本来、教室において教師が、いろいろな広げ方を工夫する前提ありきであるはずなので、現実に使われる場(東南アジアの日本語教室的なところや、日本国内の就労系の日本語研修)を想定して、教師に向けたいろんなレクチャーや教師間の情報交換などのコミュニティー構築があってもいいのでは?

👉 サポートサイトでの展開や別の場の提供が難しければ、あらかじめハッシュタグなどを「#jfirodori」などと設定しておいて、定期的に回収&公開みたいなことも選択肢のひとつでは。

関連本

関連本や、関連する素材の提供はこれからかもしれないが、Web教材でもあるので、設定されている場面に近いもの(年中行事やいろんな店舗、サービス、アレルギーなど)の素材は自作でなくても、アーカイブや動画へのリンクとして示すことはできそうだし、教師間で情報交換しそれを集約するような仕組みがあってもよさそう。

「まるごと」に移行することも想定されているようだが、移行のための説明はほとんどない。例えば、この初級の1と2を終えて、まるごとの初中級に進めるかはやや不安があるので、「まるごとに移行するためのいろどりの整理をした版」で自習可能なものが別途PDFで作られることを期待したい。

もやもや

研究

はじめよう日本語初級

https://amzn.to/2zof7Pu

毎日使えてしっかり身につく はじめよう日本語初級〈1〉メインテキスト
毎日使えてしっかり身につく はじめよう日本語初級〈2〉メインテキスト

出版社のチャンネル配信の開発元(TIJ東京日本語研修所)による授業サンプル動画

概要

基本は「みんなの日本語」ベースのようですが、それを場面、話題(自己紹介、病院、道順、将来の夢、とオーソドックス)で組み替えて、コミュニケーションよりにした(「みんな」ではできない冒険をここで?)という印象。目次は英語と中国語、韓国語で本編は日本語のみ。会話例があり、続いて教室で教師が使う素材としてのイラストや設問がある。ワークブックが問題集として完成度が高く単独でも使える。執筆は民間の日本語学校、TIJ東京日本語研修所。音声は付属CDで提供。

出版社による解説ページ 初級〈1〉 | 初級〈2〉

出版社のチャンネル配信の開発元(TIJ東京日本語研修所)による授業サンプル動画

サポートサイト

出版社の書籍紹介ページだけで特設ページ的なものはない。

関連本

教師用 📲初級1授業の進め方 | 📲初級2授業の進め方 |

問題集 | 初級〈1〉ドリルと文法 | 初級〈2〉ドリルと文法 |

📲多言語版(語彙リスト)

| 初級語彙リスト英語訳 English | 初級語彙リスト中国語訳 中文 | 初級語彙リストベトナム語訳Tiếng Việt | 初級語彙リスト韓国語訳한국어 |

👉 語彙リストと指導書はkingle版がある。ただし、自社サイト上でも「『語彙リスト』が、紙の書籍と電子書籍の2種類から選べるようになりました。」と書いてあるだけだし、アマゾン上では紙とkindleで相互リンクが貼られていないのでほとんどの人は気がつかない。極秘プロジェクト?

もやもや

研究

NEJ:テーマで学ぶ基礎日本語

https://amzn.to/3dPTeYm

NEJ:A New Approach to Elementary Japanese <vol.1>テーマで学ぶ基礎日本語
NEJ:A New Approach to Elementary Japanese <vol.2> テーマで学ぶ基礎日本語

概要

正式名称は、「NEJ:A New Approach to Elementary Japanese テーマで学ぶ基礎日本語」略称+英語名+日本語名という珍しいもの。中級は「NIJ:A New Approach to EIntermediate Japanese」。

「テーマについて自分の話しができるようになることを目標とした自己表現活動中心の基礎(初級)日本語教科書」という説明がある。

3人の登場人物が各課のテーマを展開してくという設定。文法事項をマスターするのではなく課題をクリアしていくことで基礎的な表現を習得という考え方。教科書のゴールとしては日本語能力試験でいえばN4ぐらいか。大学や日本語学校での利用を想定しているとのこと。ワークシート、音声ファイルは登録不要、無料でサポートサイトからダウンロードできる。出版社に登録してダウンロードするルートと、専用サポートサイトから直接ダウンロードする2つのルートがある?CDなど別メディアでの提供はない様子。

出版社による説明は http://nej.9640.jp/ (動画による説明やサンプルも多め、かなり詳しい説明がある)

中身のサンプルは: 本冊
別冊

サポートサイト

サポート専用サイト「NEJのひろば」がある。 http://nej.9640.jp/

音声ファイルや補助教材(PDFのシートなど)が無料、登録不要でダウンロードできる。「ブログ」は著者の個人ブログ(Blogger)の記事一覧の引用でこの教材のことは時々出てくる程度(サポートサイトでは、NEJの関連記事だけリストアップするとか、検索結果のリンクを貼るとかしたほうがいいのでは?)

サポートサイトは使った教師の感想動画などがあり教師や関係者向け。学習者向けのコンテンツは無い。Facebookのいいねが2020年6月の時点で14しかついておらず、あまり知られていない模様。

関連本

指導参考書

日本語1 ベトナム語版 | 日本語2 ベトナム語版 | 日本語1 中国語版 | 日本語2 中国語版 

NEJ:指導参考書

テーマで学ぶ中級日本語もある。「『NIJ』は初中級から中級レベル。」という説明あり。→中級以降の教材で扱う。

もやもや

研究

サポートサイトに著者による解説がたくさんある。

にほんごこれだけ!

https://amzn.to/3hlXvVK

にほんごこれだけ! 1
にほんごこれだけ! 2

概要

いわゆる生活者のための日本語という切り口で作られており「やさしい日本語」の推進者の一人である庵功雄氏が監修。「活動を通じて日本人ボランティアもやさしい日本語を身につけることができる」とあり、ボランティア教師が生活の中で使える表現を教えるということが想定されている様子。自治体などで使われることがかなり意識されているという印象。教科書のゴールとしては日本語能力試験でいえばN4ぐらいか。サイトゲームがひとつダウンロード可。短い動画による教科書の使い方サンプル的な動画がいくつか。

出版社による説明
http://cocopb.com/koredake/

中身のサンプル: | | |
👉 3ページのサンプルに×をつける意味はあまり無いのでは。

サポートサイト

http://cocopb.com/koredake/
に集約されている模様。

しかし、教師向け簡易指導書的な「隠れ文法の使い方 ver1」と、学習者向けの学習シート的な「したじき」はここからダウンロードできる(がトップのメインメニューには無く、見落としやすそう)

関連本

特になし。

もやもや

研究

その他の初級教科書1

文化初級日本語

https://amzn.to/2Y1zifR

80年代から続いている文化外国語専門学校による初級~中級の総合教科書。2018年の時点で、国内告示校での採用校は15校、3.2%。国内シェアでは「まるごと」や「げんき」より高い。英語・韓国語・簡体字・繁体字・ベトナム語・タイ語の語彙訳、教師用指導書もある。文化学園は「楽しく聞こう Ⅰ・Ⅱ」というベストセラーの聴解の教材も出しており、教材開発に定評があるところ。シェアは高くないが、長く使い続けている日本語学校も多い。サポートサイトから、旧版との対照表などがダウンロードできるが、音声ファイルのダウンロードなどはない模様。

文化初級日本語 Ⅰ
文化初級日本語 Ⅱ
文化初級日本語I・II 改訂版 教師用指導例集
文化初級日本語I 練習問題集 改訂版

👉 中級の文化中級日本語 Ⅰ文化中級日本語 Ⅱもある。

学ぼう!日本語

https://amzn.to/2YWRPZS

学ぼう! にほんご 初級1 テキスト (日本語能力試験N5/日本語NAT-TEST5級対応)
学ぼう! にほんご 初級2 テキスト (日本語能力試験N4/日本語NAT-TEST4級対応)

「初級から上級まで、「隙間なく、重複なく」をモットーに完全積み上げ方式の全6巻シリーズ。」とのこと。また「日本語版の他に、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、英語など各国語版を海外の日本語出版社と協力をして開発。● 中国:北京大学出版社 ● 台湾:尚昴文化事業国際有限公司● 韓国:進明出版社」とのこと。多言語版は現地で出版されている模様(日本のアマゾンにはないが出版社のサイトでは販売されている模様)

出版社のサイトは以下。(かなり古いシステムでサイト製作を行っている模様)
http://www.aikgroup.co.jp/senmon/catalog/manabou/

*初中級以降は、中級以降の教材で扱います。

初級~上級まであり、国内の日本語学校で、中級以降採用されるケースが多い教科書。国内シェアでは初級は「まるごと」や「げんき」より高く、中級では「みん日」や「できる日本語」より高い。初級の採用は、2018年の告示校では10校、2.1%。NAT-TESTを主催する専門教育出版による教科書。2017年以降の日本語教育政策の改革で、日本語学校のCEFR A2相当の試験として採用された。「この採用が続けば」使う学校も増えるかもしれない。しかしサポートサイトは古く、音声ファイルはCDでしかも別売り。2005年に参入した割にデジタル対応はほぼ無い。

関連本

学ぼう 初級1 フラッシュカード (学ぼう! にほんご)

初級2 作文練習帳 (日本語能力試験N4/日本語NAT-TEST4級対応)
👉 初級1の作文練習帳は元から無い模様(出版社のサイトにも情報無し)

初級1 聴解練習問題集 (日本語能力試験N5/日本語NAT-TEST5級対応)
初級2 聴解練習問題集 (日本語能力試験N4/日本語NAT-TEST4級対応)
初級1 聴解練習問題集CD (日本語能力試験N5/日本語NAT-TEST5級対応)
初級2 聴解練習問題集CD (日本語能力試験N4/日本語NAT-TEST4級対応)

👉 CD別売りなのでセットで買うしか無い模様。

初級1 学生用マニュアル (英語版) (日本語能力試験N5/日本語NAT-TEST5級対応)
初級2 学生用マニュアル (英語版) (日本語能力試験N4/日本語NAT-TEST4級対応)
👉 「教科書のページごとに、文例や新出語彙の中国語訳本。初級の学生にとって、教師が授業中に話していることを聞き取るのも大変な作業。このマニュアルには、母国語で表示されているので、そのページを開きながら教師の話を聞くことができ、効率的な学習ができる。」とのこと。アマゾンでは英語版しかないが、簡体字、繁体字、韓国語版があるとのこと。

初級1 練習問題集 (日本語能力試験N5/日本語NAT-TEST5級対応)
初級2 練習問題集 (日本語能力試験N4/日本語NAT-TEST4級対応)

初級1 漢字練習帳 (日本語能力試験N5/日本語NAT-TEST5級対応)
初級2 漢字練習帳 (日本語能力試験N4/日本語NAT-TEST4級対応)

初級1 聴解CD (日本語能力試験N5/日本語NAT-TEST5級対応)
初級2 聴解CD (日本語能力試験N4/日本語NAT-TEST4級対応)
👉 聴解CDとは教科書の音声のこと。

初級2 教師用マニュアル (日本語能力試験N4/日本語NAT-TEST4級対応)
初級1 教師用マニュアル (日本語能力試験N5/日本語NAT-TEST5級対応)

他に「中間・修了テスト(CD-ROM版) 初級1」というものがあり、18000円で、教科書採用の学校からの注文のみとなっている。

もやもや

大学の日本語 初級 ともだち(東京外国語大学)

https://amzn.to/319sOgF

大学の日本語 初級 ともだち Vol.1
大学の日本語 初級 ともだち Vol.2

大学のサイト
http://www.tufs.ac.jp/common/jlc/kyoten/development/shokyu.html
でサンプル、イラストや語彙リストがダウンロード可能。音声はCD提供(ダウンロード提供はない?)。

東京外国語大学の初級教科書。大学の別科などで使われることを想定している模様。

「「AJ Can-doリスト」に基づいて開発された初級教科書で、主に交換留学生や研究留学生を対象とした本学の「全学日本語プログラム(JLPTUFS)」で使用しています。このプログラムでは、留学生の習熟度やニーズに応じて多様な日本語科目が開講され、本書をはじめ、「AJ Can-doリスト」に対応した教材の開発が進められています。」とのこと。Can-doリストなどは
http://www.tufs.ac.jp/common/jlc/kyoten/development/ajcan-do/
にある。

東京外国語大学では、この初級の次の中級は

日本で学ぶ留学生のための中級日本語教科書 出会い【本冊 テーマ学習・タスク活動編】
日本で学ぶ留学生のための中級日本語教科書 出会い【別冊 文型・表現練習編】
と進み、次に上級の
日本をたどりなおす29の方法 ―国際日本研究入門
と進むことになっているらしい。

初級 日本語

https://amzn.to/2Cu8JY8

初級 日本語[新装改訂版]上
初級 日本語[新装改訂版]下

「留学生を対象とした教材で、文型シラバスをベースに、運用力を伸ばす練習、レベルに応じた読解文や聴解問題が盛り込まれています。そのため、文型をきちんと習得しなければならない大学進学をめざす留学生に最適です。 」とのこと。

大学のサイトに紹介ページがあります:http://www.tufs.ac.jp/common/jlc/project/textbook.html

→ 指導書とも言える 直接法で教える日本語もある。

日本語5つのとびら シリーズ

「英語話者の留学生を対象に、学術的な日本語を4技能バランスよく学習することができるシリーズです。」とのこと。

大学のサイトにも情報が少なく、やっと探したのが以下。いろんなシートや動画、音声などがダウンロードできる模様。ただ音声ファイルの質は低く、動画の解像度は2008年のまま。かなり使いにくい。クオリティが高い教材を出すけど、その後アップデートできないという大学の教科書の弱点が露呈している印象。アマゾンで検索しても品切れで高値がついていたりして、事実上絶版?

大学の紹介ページ:http://www.apu.ac.jp/academic/page/content0038.html/?c=17

論文 日本語5つのとびら
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA84719528

その他の初級教科書2

以下、リンクのみです。

語学留学生のための日本語

語学留学生のための日本語
初級 語学留学生のための日本語[II]

初級 語学留学生のための日本語[I]フォローアップ問題集 初級読解+漢字編
初級 語学留学生のための日本語[II] フォローアップ問題集 初級読解+漢字編

📲やさしい日本語 初級

やさしい日本語 初級Ⅰ

非漢字圏向けというコンセプトのこと。出版社による説明もほとんど無く、改行無しの264文字の説明が、英語中国語ベトナム語に訳されているだけ。中身をみるかぎり媒介語による説明はないが、一人で学習できると説明されている。(2019年に発売されたのに「やさしい日本語」というネーミングは疑問。どう考えてもアチラと混同する人は多いはず)音声ファイルは、要登録。 著者は、森本 智子、高橋 尚子、松本 知恵 となっている。Jリサーチ出版。

つなぐ日本語

アマゾンなどの登録書名は「[音声DL] つなぐにほんご 初級1 Tsunagu Nihongo Beginner Level Series vol.1」となっているが、正式名称は「つなぐにほんご」であるらしい(?)。

場面会話からはじまる、というのが個性とのこと。「授業はテキストを開かず、絵カードやプロジェクターを使って行います。」という説明あり。学習項目、学習順などは、オーソドックスで、「できる」という目標があるという構成になっている。絵カード・授業のヒントが無料、登録無しでダウンロードできます。授業のヒントは2020年8月に教師用マニュアルとして発売予定とのこと。日本語養成講座のシェアで半数以上を占めるヒューマンアカデミーが作った教科書なので、普及する可能性はあるかもしれません。出版社による特設サイトに説明、サンプルがあり、音声、絵カード、授業のヒントが登録無しで無料ダウンロードできる。

つなぐにほんご初級Ⅰ
つなぐにほんご初級
つなぐにほんご初級Ⅰ ワークブック
つなぐにほんご初級Ⅱ ワークブック
つなぐにほんご 初級文法解説書 英語版

その他

サバイバル系教科書

ビジネス系のビザで来て1,2年滞在する人のために、最低限必要なものを整理したもの。50~100時間程度。会話重視。観光客向けの会話の本まで。

新にほんご「あいうえお」

新にほんご「あいうえお」

アルクのサイトに説明あり。簡易にほんご教科書。ボランティア教室での利用が前提ということです。ひらがな、かたかな、基本的な単語がいくつか、で終了。

📲Konnichiwa, Nihongo! こんにちは、にほんご!

Konnichiwa, Nihongo! こんにちは、にほんご!

日本語教師のグループが、これも日本で生活する学習者のために簡単なところからはじめるというようなコンセプトの教材集。基本的に英語だが、ベトナム語版があり、kindle版も出ているのが特徴。また、著者グループのサイト『こんにちは、にほんご」ご利用ガイド:http://ptrjapan.p1.bindsite.jp/tekuteku/guide/pg97.html から、ベトナム語訳、タイ語訳、ポルトガル語訳、 タガログ語訳、スペイン語訳、ポルトガル語訳のファイルや一覧などがダウンロードできる。

📲ベトナム語版

📲Making Out in Japanese

https://amzn.to/3e3AlRY

Making Out in Japanese
More Making Out in Japanese

日本に滞在する英語圏のノンネイティブの隠れたロングセラーで、ナンパ用日本語会話の手引きです。六本木の書店には必ずおいてありました。これはこれで存在意義がありました。

📲Minimum Japanese

around,center

webjapanese(このwikiを作ってる出版グループ)が作った英語圏、もしくは英語が読める外国人観光客向けの日本語会話の本です。日本語教育で用いられる文型学習的な方法で、空港、ホテル、観光地、店、レストランなどはもちろん、簡単な会話も楽しめる10の構文(名詞文、形容詞文、動詞文)を学びます。

すべてのフレーズ、単語(500語)、会話文の音声ファイルをCCで配布しています。Quizletでも公開中。観光で来る人、数ヶ月くらい滞在するという人には最も効率よくサバイバル表現を学べる教材だと思います。要領のいい人なら、日本に向かう飛行機の中でざっと読むだけで基本文型は頭に入ると思います。あとは辞書で入れ替える単語を調べるだけでかなりのことが表現できるはずです。 日本に行くよ、来るよ、という人にお勧めしてください。

この種の本は語学教育関係者には軽く見られがちですが、日本語教師が作ればいいものができるはずだと本気で作ってみました。日本語学習のコスパ、「日本語の学習をどこまで簡略化できるか」を考えるのが好きな日本語教師の方も楽しめると思います。

紹介ページはこちら

Amazon日

その他

初級の読解、聴解などは、目的別の教材で扱います。

以下はその他のその他的なものです。

📲Nihongo

around,center

webjapanese(このwikiを作ってる出版グループ)製作の日本語の本です。英語版と日本語版があります。

著者
中川奈津子 国立国語研究所非常勤研究員(博士:言語学)
寺崎 知之  同志社大学 講師(博士:言語学)

監修
橋本 洋輔  国際教養大学 助教(博士:日本語教育)

言語類型論という、いろんな言語の特徴を比較するジャンルの研究者に「日本語のことをまったく知らない人に、日本語とはどういう言語か?ということを説明する本を書いてください」と頼んで生まれた本。文字や音声の特徴、文の作り方、漢字の役割、日本語のルーツなどなど。最後の章は、この本を読んで「勉強してみろうかな?」と思った人にむけて、編集部が、デジタル時代に日本語の学習方法はどう変わったか、その日本語の勉強のやり方を整理しました。

こんな人に向いています。

英語版と日本語版がありますから英語版を学習者にお勧めしたら日本語版も読んでみましょう。

世界各国のアマゾンストアで販売中。サポートサイトでは基本語彙500のリストと音声ファイルをCCで配布中。

日本語版の説明はこちらに。 アマゾンジャパン:電子書籍版 | 印刷版
英語版の説明はこちらに。 アマゾンジャパン:電子書籍版 | 印刷版

👉 語学というとすぐに勉強、教科書を買って、語を覚え、文法を知り…となりますが、その言語について「読む本」があってもいいと思いました。昔、国際交流基金からこの種の読み物入門書的な本は出ていたと記憶しています。

研究

出版社

書店系

凡人社
:日本語の教材を日本語学校に販売している書店。自社で教材開発も。
にほんご書店そうがく社
:同じく教材を扱う書店

教材の出版社

スリーエーネットワーク
:シェアトップの「みんなの日本語」を出している。元は経産省の関連団体から独立。
アルク
「できる日本語」など日本語関連の教材がある。
アスク
:問題集などを中心に日本語関係の教材を出している。
Japan times
:新聞社の教材部門。一時日本語からは撤退と囁かれたが継続。「げんき」は特設サイトもある。 三修社
:「まるごと」の出版社。国際交流基金との関係が深い模様。
ひつじ書房
:言語学専門の出版社。教師向け、大学向けの日本語教材も。
チャールズ・イー・タトル出版
:老舗の出版社。英語圏向け。
ココ出版
:「にほんごこれだけ」の他専門書など。
Jリサーチ出版
:問題集など。
くろしお出版
:言語学が専門の出版社。テーマで学ぶ基礎日本語など。
光村書店
:公立学校の国語教科書の他に中国語圏のシェアが高い標準日本語を扱っている

その他

専門教育出版
:能試準拠試験(日本語NAT-TEST)を主催。や日本語学校のコンサルティングなどもやっている。
(株)語文研究社
:能試準拠試験(J.TEST実用日本語検定)を主催。対策問題集など。

記事・資料

日本語の教科書が目指すもの

ー2017 筑波大学シンポジウムの質疑と資料ー

事前資料

■ 「みんなの⽇本語」:名須川典⼦⽒(⽇本語センター:インド)

  1. 「みんなの日本語」の教材を使った授業詳細

■ 「Situational Functional Japanese」:加納千恵⼦⽒(筑波⼤学)

  1. SFJ概要2017シンポ用事前資料詳細
  2. 新教科書における文法シラバス−その作成過程と現状について−詳細
  3. 新教材開発の経過報告〜モデル会話・会話ノート・会話ドリルを中心に詳細
  4. 新開発教材におけるタスク作成(1)−初級前期を中心に−詳細
  5. 新開発教材におけるタスク作成(2)−初級後期の小規模なタスクについて詳細
  6. 新開発教材におけるタスク作成(3)−初級後期のトータル・タスク−詳細

■ 「初級⽇本語 げんき」:⼤野裕⽒(⽴命館⼤学)

  1. 『げんき』が目指したもの詳細

■ 「できる⽇本語」:嶋⽥和⼦⽒(アクラス⽇本語教育研究所)

  1. 『できる日本語 』に関する説明詳細
  2. 『できる日本語 初級』シラバス詳細
  3. 『できる日本語 初中級』シラバス詳細
  4. 『できる日本語 中級』シラバス詳細

■ 「NEJ テーマで学ぶ基礎⽇本語」:⻄⼝光⼀⽒(⼤阪⼤学)

  1. ことばのジャンルと第二言語教育のデザイン詳細
  2. コミュニカティブ・アプローチの超克詳細
  3. vol.1とvol.2の目次詳細
  4. 自己表現活動中心の基礎日本語教育の教育企画(教育のマトリクス)詳細

■ 「まるごと ⽇本のことばと⽂化」:⼋⽥直美⽒(国際交流基⾦)

  1. 『まるごと 日本のことばと文化』における海外の日本語教育のための試み詳細
  2. 課題遂行型の学習デザインは、日本語学習をどう変えるか?−「まるごと中級(B1)」の開発と試用から−詳細
  3. 『まるごと 日本の言葉と文化』公式サイト
    1. 『まるごと』の理念と特徴
    2. 紹介用動画
    3. 資料アーカイブ(発表原稿など)

質疑
http://www.intersc.tsukuba.ac.jp/~kyoten/symposium/20170910_shiryo/170901.pdf

その他リンク

『みんなの日本語』、あるいは文型シラバスは時代遅れなのか? - Togetter
https://togetter.com/li/1096274
文型積み上げ式への批判に対する意見 | Shingo Imai's Idea Notes (今井新悟 blog)
http://shingo-imai.blogspot.com/2014/12/blog-post.html
海外の大学日本語教育で使用されている初級教科書の紹介 – 旅する応用言語学
http://www.nihongo-appliedlinguistics.net/wp/?p=3304
日本語教育で使われる教科書について
http://www.tenri-u.ac.jp/topics/oyaken/q3tncs00001n9qjw-att/GT227HP-ouchi.pdf
日本語教材のウェブサポートに関する提案
https://webjapanese.com/blog/j/study/nihongosupport/

論文

時間的制約の中での初級日本語取り組みの報告
https://ci.nii.ac.jp/naid/120006357658

初級日本語教科書における「する」と「やる」
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005514880 

遠隔授業を阻む著作権の問題をクリアにする「授業目的公衆送信補償金制度」とは?
https://hon.jp/news/1.0/0/29231

授業のための著作物の公衆送信について | 大学教員のためのICT活用ヒント集
http://fd.code.ouj.ac.jp/tips/qanda/q102.html

デジタル・シチズンシップと著作権教育 「改正35条で変わる教育現場」|教育家庭新聞社
https://www.kknews.co.jp/post_ict/20191104_3a

👉 オンライン授業では、2020年に出た議論や動画の種類によるライセンスの考え方の違いなどを整理しています。

みんなの日本語関連

□ 学習負担の低い正規日本語コース実施の報告「みんなの日本語初級I」を使った目標志向のコース設計の試み
https://ci.nii.ac.jp/naid/110007617722
□ ガ行音の習得 : スピーチ発表の分析から
https://ci.nii.ac.jp/naid/110000094679
□ カザフスタンにおける日本語初級カリキュラム -日本人材開発センターの新しい試み
https://ci.nii.ac.jp/naid/110006278544
□ 『みんなの日本語I・II』をベースとした音声教材の開発:―総合的クラスにおける音声指導の試み―
https://ci.nii.ac.jp/naid/110009616274
□ 初級教材『みんなの日本語』における聞き返しについて
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005679573
□ 音声教育のコースシラバスとカリキュラムデザイン
https://ci.nii.ac.jp/naid/110009496809
□ パワーポイントによる漢字導入教材の開発ーイメージと漢字のレイヤー
https://ci.nii.ac.jp/naid/110006275641
□ 『みんなの日本語I・II』をベースとした音声指導書の開発:―日々の授業で誰にでもできる音声指導を目指して―
https://ci.nii.ac.jp/naid/110009624454
□ 初級日本語教科書における「する」と「やる」
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005514880
□ 『できる日本語』を用いた大学集中日本語教育の実践:―『みんなの日本語』と比較して―
https://ci.nii.ac.jp/naid/130005252951
□ 「東京に行く」と「東京へ行く」
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005603804
□ 日々の授業で行えるコミュニケーションのための音声指導:― 『みんなの日本語I・II』の会話部分の補助教材―
https://ci.nii.ac.jp/naid/110009657463
□ 音声の問題と規則の問題 : 初級教科書の語彙頻度分析に基づく特殊モーラの導入時期に関する1考察
https://ci.nii.ac.jp/naid/110004671982
□ 文章中の語彙の初出課を判定するシステム
https://ci.nii.ac.jp/naid/110009919171
□ 日本語教育初級文法シラバスの起源を追う : 日本語の初級教材はなぜこんなに重いのか?
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005689730

「みんなの日本語」の論文検索結果

旧版の「日本語の基礎」での論文検索結果

個別の教科書に関するもの

『げんき』が目指したもの
https://www.intersc.tsukuba.ac.jp/~kyoten/symposium/20170910_shiryo/03ohno01.pdf

非漢字圏学習者の負担を軽減する漢字指導の試み(「大地」)
https://ci.nii.ac.jp/naid/120006606660

 

φ(.. )

👉 Wikiにお寄せいただいた情報を転載します。

 

書籍関連ページのNavigation : 日本語教育の関係者だけではなく地域の日本語教室や企業などで教材を選ぶ人の参考になるように、できるだけわかりやすく書きました。初級の教科書中級以降の教材 は総合教科書を中心にまとめました。「総合教科書」とは、一応、読み書き話し聴く、ということが偏りがないよう配慮してある教科書のことです。読解、聴解、試験対策など個別のものは、レベルに関わらず目的別の教材に整理しています。教師向けの本は教師の勉強のための本です。一般的なことばに関する本や言語学方面の研究書などはことばに関する本にあり、多+読書話聴視には多読関係の本と素材へのリンクなどがあります。自治体などが作り配布している教材は、主に児童などを想定して作られたネットで配布している教材へのリンクです。日本語の教材の概要、マーケットシェアや電子書籍事情など記事的なものは日本語の教材事情にあります。

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*1 スリーエーも凡人社も経産省系の組織が民営化されたような形で独立したもの
*2 ストリーミングというのは、サーバー上に音声ファイルがあって、アクセスすれば音が聞けるというもの。ファイルそのものを自分のパソコンなどにダウンロードすることはできない。
*3 かつて音声ファイル配布場所であった要登録のサポートサイトは現在は脱毛情報サイトになっている。
*4 実質的にリスクが低いかどうかは微妙
*5 これは「これだけ」に限らないサバイバル系の教科書全般に言えることですが
*6 国際交流基金は独法だが、出しているのは試験とは関連付けされない教科書と過去問の問題集までとある種の線引きはある。

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